JP3626956B2 - 多毛管蛍光検出システム - Google Patents

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    • G01N27/44721Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones by optical means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分離された被検体を検出するための毛管電気泳動検出システムおよび方法に関する。特に、本発明は、高感度で蛍光を迅速かつ連続的に検出することができる高処理量型の多毛管蛍光検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
毛管電気泳動は分析および生物医学上の研究で広範な適用を見出し、また、毛管電気泳動は、合成ポリヌクレオチド、DNA塩基配列決定フラグメント、DNA制限フラグメント、アミノ酸、ダンシルアミノ酸の光学異性体、および、タンパク質、ウイルスおよび細菌の分離を含む荷電種の高速分離および分析に用いられている。ミセル界面動電毛管クロマトグラフィ、等電点電気泳動およびオンカラム誘導は全てCEカラムで実行することができる。
【0003】
CEの利点は、小さい内径(20−200μm)の毛管の使用により現れる。小径の融解石英製毛管に沿って、非常に高い電場を印加することができる。前記荷電種の電気泳動速度は、印加された電場に比例することから、CEは迅速な高分離度分離を実行することができる。ジュール熱により少なからぬ熱が発生する。しかし、冷却システムと関連して使用すれば、毛管内通路の容積に対する大きい表面と、薄い毛管壁(50−150μm)の使用とが急速な熱の散逸を可能にする。
【0004】
近年、自動DNA塩基配列決定が広範な注目を引いている。塩基配列決定反応の間に生じた生成DNAフラグメントを分離すべく、DNAの鎖を塩基配列決定するための現在の方法は、典型的に、サンガー・クールソン型化学反応と電気泳動法とを適用する。毛管電気泳動と、特にレーザ誘導蛍光と組み合わされたCE(CE−LIF)の検出とは迅速な荷電種の被検体の分離と、高検出感度とを提供するため、それは、DNAの塩基配列決定における分離技術として、特に興味深い。レーザ誘導蛍光を利用するため、今日のDNA塩基配列決定反応のあるものは蛍光で標識をつけたフラグメントを必要とし、また、CE−LIF技術を用いる塩基配列決定反応生成物を分離し、検出する。
【0005】
CE分離は迅速であるが、DNA塩基配列決定に基づくCEに関連する処理量は、一般に、単一の毛管が分離システムを形成する従来のスラブゲルの処理量より少ない。この制限を解消すべく、所望の処理量を達成するために多数の毛管を平行にして用いることが提案されている。もちろん、多数の別個の光源および検出器エレメントの組み合わせにおいて使用されるときは、処理量を増大する多数の毛管のCEシステムは高価で扱いにくいシステムとなる。さらに、多波長モニタリングの要求が追加されるとき、前記別個の光源/検出器エレメントを取り入れることは、また、さらに複雑なものとなる。
【0006】
共焦点蛍光スキャナを利用する多毛管CE−LIFシステムが米国特許第5,091,652号および第5,274,240号明細書に記載されている。これらのスキャナは、レーザの光路を横切る毛管の配列(アレイ)における各毛管を連続的に移動させることに依っている。選択的に、全光学ヘッドを「掃引」走査で毛管の配列を横切らせることが提案されている(HPCE Meeting,San Diego,1994)。これらの方法は、1の毛管が前記光源から移動され、また、次の毛管が前記光源に移動されるように、比較的重いシステム要素の移動を必要とする。必然的に、前記システム要素の移動に多大の時間を浪費する。これらのシステムに固有の遅れ時間の結果として、有益な分離情報を逃すおそれがある。さらに、前記光源は各毛管内に含まれる試料体積の最適部分上に存しないが毛管を横切って連続的に走査されるため、蛍光システムに起因すると考えられる検出感度はいくぶん信頼性に欠ける。
【0007】
さらに、前記従来の多毛管検出システムでは比較的重量のある構成要素が移動されているため、機械を動かす勢いが前記光源または検出器に関して前記毛管を次第に整列しないようにする可能性がある。時間遅れの問題と同様、誤った整列は、情報の損失および/または感度の低減および検出限界の増大を導く。また、前記毛管の移動に必要な前記モータおよび機構は、前記スキャナの製造に関するコストの追加をもたらす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、高処理量の分離システムに関して用いられる安定性ある丈夫なシステム、さらに好ましくは経済的で高感度なシステムが提供されることが望まれる。また、多数の毛管のCE−LIFシステムに関して用いられる自動検出システムが提供されることが望まれる。このようなシステムは、多数の励起波長を提供し、また、単一の検出器を用いて多数の放出波長を検出する能力を有する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明は次の発見、すなわち単一光源からの電磁放射線は、単一の検出器による試料体積内の試料の連続的および反復的検出を許すように、複数の近接して配置された毛管のそれぞれにおける試料体積に向けることができる、という発見に基づく。試料体積を電磁放射源に対して連続的に移動させることを求める従来の多試料検出システムと異なり、本発明は、電磁放射線をミラーから、階段方式で各毛管と関連する試料体積に連続的に反射させることを含む。
【0010】
したがって、本発明は、連続してかつ繰り返して複数の試料体積を走査し、また、各試料体積から放出する電磁放射線を検出するためのシステムを提供する。このシステムは、それぞれが試料体積を含む、共通の平面内にある複数の並列試料チャンネルと、電磁放射線源と、電磁放射線を受け止めかつ反射するように整列されたミラーと、前記ミラーから反射された電磁放射線を前記毛管カラムの中心に位置する前記試料体積に集束させるための集束レンズと、前記ミラーを移動するための手段と、前記試料体積から集められた電磁放射線を受け入れるように整列された検出器とを含む。操作の際、前記ミラーの移動手段は、前記ミラーが、前記電磁放射線源からの電磁放射線を受け止めかつ前記電磁放射線を連続的にかつ繰り返し前記試料体積に反射するように位置決められるように、前記ミラーの位置を調整する。前記試料体積から放出された放射線は検出器に集められかつ向けられ、ここで、前記試料との前記電磁放射線の相互作用に応答して信号が発生される。
【0011】
【発明の効果】
有利なことに、本発明の検出システムは、大きいシステム要素を移動する必要性をなくし、また、予め設定された時間、選択された試料体積上に前記電磁放射線を維持することを可能とする。その結果、改良された検出感度と、より経済的なまた物理的に安定で丈夫なシステムが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
好ましい実施例では、前記試料チャンネルは、毛管アレイを形成するように共面配列形態に整列された毛管電気泳動カラムからなる。各毛管カラム内の試料体積は、電気泳動媒体上で分離される蛍光標識化試料を含む。前記試料を励起させるため、前記ミラーは、前記源からの特定の波長の励起放射線を受け止めかつ所与の毛管の中心に前記励起放射線を反射するように整列される。この励起放射線は、蛍光標識化試料を励起し、前記試料との前記励起放射線の相互作用に応答して信号が形成される検出器に集められかつ向けられる蛍光放出を生じさせる。この操作は、前記アレイ内の各毛管カラムに関して連続的にかつ繰り返して行われる。本発明は、多数の毛管の使用を通して高処理量が望まれるレーザ誘導蛍光検出との組み合わせに用いられる毛管電気泳動システムにおける特別の適用を有する。多くの適用が存在することは当業者において認識されているところであるが、本発明は、DNA塩基配列決定反応において得られる蛍光標識化DNAフラグメントの分析に関連して、説明される。
【0013】
本発明は、多数の分離チャンネルを含む高処理量電気泳動分離装置で使用するための検出システムに向けられている。レーザ誘導蛍光検出は、典型的には、毛管電気泳動分離に引き続く高感度検出を達成するための選択の方法であるため、ここでの議論は、CE−LIFの実施例に限定する。紫外および可視検出を含む多毛管検出システムの代案が等しく適用可能であることは当業者に明らかであろう。
【0014】
本発明の検出システムは、多数の毛管のアレイにおける各毛管に収容された試料体積に、反射された励起放射線を連続的にかつ繰り返し移動させることを含む。放出された蛍光は検出器に集められかつ届けられ、前記検出器は蛍光量によって定まる信号を発生する。前記励起放射線は、前記毛管を動かすことなしにすなわち前記放射線源を移動させて各毛管に向けられるため、大きいシステム要素は移動されない。この特徴は、改良されたシステムの信頼性および検出感度を提供する。
【0015】
図1は、図2および図3と結合して、本発明の一実施例を示し、該実施例においては、毛管アレイ(配列)における各毛管内の試料体積中に含まれる分離された試料を励起させるため、単一のレーザが使用されている。この実施例では、優位な一の波長の放射線を提供するために単一の放射線源が用いられ、また、前記一の波長で励起可能である単一の蛍光標識が前記試料に含まれている。図1を参照すると、検出システム10がレーザ放射線源12と、走査手段18上に据え付けられたミラー16と、集束レンズ20と、同一平面上の8つの毛管の配列であるアレイ22と、検出器28とを含む。レーザ光源12は、走査手段18によって位置決められるミラー16に励起放射線14を導き、その結果、励起放射線14がミラー16から集束レンズ20へと反射される。図14Aは、図14の一部分1Aの拡大されたタイミング図である。図2において、集束レンズ20が拡大して詳細に示され、該集束レンズが、前記アレイ内の選択された毛管の中心の試料体積21の内部に焦点を合わせるように反射励起光線17を導く。図1に示す反射された励起放射線17は、前記試料体積内の蛍光標識化試料と相互作用し、前記試料に放出蛍光放射線32の放出を生じさせ、該放出蛍光放射線は検出器28に導かれまたは向けられる。検出器28は、放出放射線32の存在に応答して信号を提供する。符号29で示す計算システムが、処理のために前記信号を受け取る。
【0016】
放出放射線32の放出に引き続き、放射線14が前記毛管アレイのそれぞれの毛管の中心において前記試料体積に集中するように、スキャナ18がミラー16を介して放射光線14を導く。このような方法で、前記アレイの各毛管の試料体積に励起光線14が連続的に集中するように、スキャナ18と取り付けられたミラー16とが集束レンズ20と結合して用いられる。
【0017】
前記したところから、本発明の検出システムは、焦点を合わされた励起レーザ光線を一方向に向けて、毛管アレイを横切るように走査し、ついで、前記ミラーをすぐに再配置し、これにより、前記ミラーが、前記励起光線が最初の毛管の中心に集まるように整列される工程を含む走査原理を含む。ここで使用される「走査工程」とは、前記励起光線源が、予め定められた時間、前記アレイの毛管上に存し、次に、前記アレイにおける次の毛管へ急速に移動し、ここにおいてこれが再び予め定められた時間、存することを意味する。前記予め定められた時間間隔は、前記励起光線が前記アレイ中の毛管に焦点を合わされまた時間データが集められる時間間隔または時間の計測を含む。データの収集は、各毛管の試料体積についての各予め定められた時間中に行われる。
【0018】
ガルボ・スキャナの速度は、移動時間を最小にするとともに計測時間を最大にする。この分野の専門家は、この方法が、多数の毛管のアレイの全ての毛管が単一のレーザ源と単一の検出器とのみを使用して扱われることを可能とすることを理解するであろう。段階的走査モードが利用され、試料体積が焦点を合わされた励起放射線を受けるため、最大のレーザ光量が各計測時間中に前記毛管の中心に加えられる。
【0019】
検出システム10は、優先的にまた追加的に、レーザ放射線源12とミラー16との間に配置されたフィルタ34を含む。フィルタ34は、蛍光標識化試料の励起に必要な波長以外の波長を有する、レーザダイオード放射線源12により与えられる放射線を除くように機能する。フィルタ34は、加えて、望ましくない波長の放射線により引き起こされる背景散乱を除去するのに役立つ。放出放射線32を集めかつ平行にし、放出放射線32を検出器28に導くため、本検出システムは、好ましくは、高補集率の放物面鏡36を含む。アレイ22の各毛管は、放物面鏡36の焦点の近傍に配置されている。反射された励起放射光線17は、集束レンズ12から放物面鏡36内に配置された開口38を通るように向けられる。各毛管からの蛍光放出放射線32は放物面鏡36により集められ、放物面鏡36の出口開口39を通して、前記レーザ光線が前記反射鏡に入る反対の側に向けられる。前記毛管アレイの軸線に直角な平面内の毛管を取り巻く強烈なレーザ光線の散乱を遮るため、黒いバー40(散乱バー)が前記平面内に配置されている。前記蛍光放出線は一連のフィルタ35,37を通して導かれ、光電子増倍管28を用いて観察またはモニタされる。これらのフィルタは、前記レーザ光源からのいかなる散乱または背景の励起放射線をも遮り、かつ、前記毛管内の励起された試料からの放出蛍光の伝導を可能とする。
【0020】
図3は、図1の前記放物面鏡をより詳細に示す。放物面鏡410内に配置された毛管アレイ400が示され、また、散乱バー420の向きが示されている。フィルタ430,440と検出装置450とが、後に詳述する光子カウンタ460とスキャナ制御装置470との関係において示されている。また、毛管電気泳動の流体マニホルド480を含む流体管理システムの構成要素も後述する。
【0021】
本発明によれば、放射線源12は、所望の放出波長または波長スペクトルを有する電磁放射線の任意の源である。当業者は、所望の放出特性を得るために各蛍光標識が異なる励起エネルギまたは励起波長を必要とすることを認識する。本発明の目的のため、放射線源は、優先的に、前記試料中で蛍光を励起するのに適する特徴的な励起波長を有するレーザダイオードである。スキャナ18は、ガルボスキャナ(galvo scanner)のような非常に小さい正確な運動が可能である装置とすることができる。このようなスキャナは、これらが非常に急速で正確な運動が可能である、定位置への回転運動サーボモータであるため、本発明の実施に特に適する。ミラー16は、励起放射線14を受け止めかつ反射することができる平面鏡である。
【0022】
明確のためまた図1に示すように、この実施例は同一面上に並列に配置された8つの毛管からなる毛管アレイを用いる。このアレイは、焦点を定められた励起光線17が前記毛管の長さに対して直角であるように配置されている。前記毛管はシリカで形成されまた特定の適用に応じて変えることができる寸法を有する。適切な毛管の寸法は毛管電気泳動方法で用いられる寸法に特有のものであり、20cmおよび500cm間の長さと、20μmおよび500μm間の直径とを含む。好ましい毛管は、50μmの比較的大きい壁厚を有する。各毛管は、電気泳動領域にポテンシャルを与える単一の高電圧電源に接続されている。前記励起光線が前記試料体積に入るためまた前記放出光線が前記試料体積を離れるため、各カラムは、CEの適用において用いられるシリカ製毛管に典型的である前記試料体積を取り巻く透明な「窓」を含む。
【0023】
本発明の実施に適する検出器は、限定されるものではないが、電荷結合素子、電子なだれホトダイオード、ホトダイオードおよび光電子増倍管を含む、電磁放射線から信号を発生するように使用される種々の装置のうちの任意のものからなる。好ましい検出器は、光子計数モードで操作される光電子増倍管である。選択的に、直流平均化検出の形態を本検出システムにおいて用いることができる。直流平均化検出は、ゲート時間で適当な信号割り当てを行うには十分早いが、実験に基づく光電流からの正確なDC光レベルの取り出しを可能とするに十分に長い時間定数を未だ保つ増幅器バンド幅を含む。この検出モードは光子計数の成果を提供しないが、多少のコスト削減を提供する。直流平均化は、また、DNA塩基配列決定より過度の要求が少ない適用について、高い光レベルでの優れた成果を提供する。
【0024】
本発明の他の実施例は、蛍光放出の波長により互いに異なる多数の試料を検出することを含む。この実施例は、2以上の蛍光標識の使用と、2以上の波長の蛍光放出を励起しかつ検出する能力とを含む。4つの異なる蛍光染料まで明確にするため、異なる励起波長と放出波長とを有するこれらのそれぞれが前記検出システムに組み入れられている。予想されるように、多数の蛍光標識を励起させる能力は、必要とされる全範囲の励起放射線波長を提供するために1以上の励起放射線源を必要とする。同様に、多数の放出放射線波長を検出するための能力は、特定の波長の放出放射線が特定の時間間隔で前記検出器において利用可能であるように、正確に計時されたフィルタ移動が必要である。
【0025】
ここに記載した多毛管および多波長検出システムは、4つのヌクレオチド塩基のそれぞれがその独自の蛍光標識の放出波長により特定されるDNA塩基配列決定反応において得られるDNAフラグメントを検出するための特定の適切なシステムを提供する。4つの色のDNA塩基配列決定反応と、該反応から生じるDNAフラグメントの次の分離は既知であり、ここではその詳細を議論しない。
【0026】
4色のDNA塩基配列決定反応における使用に適する検出システムを示す概略が図4に示されている。図4の検出システム100は、異なる波長の2つの励起放射光線130,132を提供するために2つのレーザ光線源110A,110Bを必要とする4つの異なる蛍光標識の検出を意図する。レーザ光線源110Aは、第1および第2の蛍光染料に起因すると考えられる試料蛍光を励起させることができる。同様に、レーザ光線源110Bは、第3および第4の蛍光染料に起因すると考えられる試料蛍光を励起することができる。
【0027】
操作の間、レーザ励起放射線源110Aが作動され、結合ミラー134がレーザ励起光線130を線源110Aからミラー136上に導く。前記したように、反射された励起光線137は集束レンズ138と放物面鏡160の開口139とを経て毛管アレイ140内の最初の毛管の試料体積に至る。前記最初の毛管の試料体積からの蛍光放出放射線は集められ、フィルタ輪120を通過する。図5は、フィルタ輪120の正面図を提供する。図4および図5を参照すると、放出放射線は、レーザ光線源110Aの波長で光を遮るようにかつ前記最初の蛍光染料により放出された蛍光を伝導するように選択された最初(第1)のフィルタ170に通される。前記第1のフィルタ170により伝導された蛍光は検出器150で検出され、処理のために計算手段160に伝えられる。次に、モータ121がフィルタ輪120を回転させ、二番目(第2)のフィルタ172を蛍光放出光線中におく。第2のフィルタ172は、レーザ光源110Aの波長の光は遮るが、第2の蛍光染料により放出される蛍光は通すように設計されている。第2のフィルタ172により伝導された蛍光は検出器150により測定される。
【0028】
検出器150が、前記アレイの最初の毛管内の前記第1および第2の蛍光染料に起因すると考えられる蛍光放出を検出した後、レーザ光源110Aの動作が停止され、レーザ光線源110Bが稼動される。該レーザからの光線は、前記したように、前記最初の毛管上に導かれる。励起された毛管からの蛍光が集められ、レーザ光源110Bへの切り替えと同期して適所に回転されるフィルタ輪120に配置された三番目(第3)のフィルタ174を通過する。第3のフィルタ174は、レーザ光源110Bの波長において励起放射線を遮るが、第3の蛍光染料の蛍光放出放射線を通すように設計されている。前記第3のフィルタにより伝導された蛍光放出線は検出器150で検出され、その検出信号が処理のために計算手段(図示せず)に伝えられる。次に、モータ121がフィルタ輪120を回転させ、四番目(第4)のフィルタ176を前記蛍光放出放射光線中におく。第4のフィルタ176は、レーザ光源110Bの波長の光は遮るが、第4の蛍光染料による蛍光放出光線は通すように設計されている。前記第4のフィルタにより伝導された蛍光は測定される。
【0029】
4つの染料のそれぞれに対応する測定が行われた後、レーザ光源110Bの稼動が停止され、ミラー135が、反射された励起放射光線137を前記アレイの二番目(第2)の毛管上に導くようにガルボ・スキャナ135がミラー136を移動し、前記第1のレーザ光源が稼動を停止される。
【0030】
前記4つの染料のそれぞれについての測定が前記第2の毛管において行われるまで、前記した順序が繰り返される。この順序は、前記アレイの毛管のそれぞれについて繰り返される。前記アレイの毛管のそれぞれにおける4つの染料のそれぞれについての測定が行われた後、前記ガルボ・スキャナが、ミラー136が反射された光線を前記アレイの第1の毛管上に導くべく配置されるように、ミラー136を移動させる。次に、データの収集が完了するまで、全部の順序が繰り返される。
【0031】
当業者には、前記した説明が、毛管アレイに含まれる多数の毛管のそれぞれにおける多数の蛍光染料のそれぞれについての検出データを有利に提供することが理解されよう。各蛍光信号は、前記ガルボ・スキャナの位置決めを前記光子カウンタのゲート周期と同期させることにより、そのそれぞれの毛管に割り当てられる。この方法では、各試料体積中の前記蛍光試料の位置および同一性は、前記分析順序の間のどの時間間隔においても確認することができる。ガルボ・スキャナ、ミラーおよび集束レンズの組み合わせは、急速な試料体積の励起および検出を可能にする。実際、毛管の移り変わりを生じさせるために必要な時間の長さは400/1000000秒のオーダにある。フィルタ輪の回転は、前記検出器に対し、予め定められた時間間隔における所望波長の放射線を濾光しかつ通すための便利な手段を提供する。他のフィルタ手段は、限定されるものではないが、本発明の実施には、調子を合わせることができる液晶フィルタが適当である。このような調子を合わせることができる液晶フィルタは、これが伝導機能に対して変更および/または追加の便宜を図ることができるため、興味ある濾光選択である。これは、また、前記光学システムの回転要素を除去する。
【0032】
光電子増倍管および回転フィルタは、ホトダイオードまたは電荷結合検出器(CCD)のいずれかと結合した回折格子と置き換えることができる。
【0033】
また、光の発出および蛍光の補集についてのいくつかの代案もまた本発明において使用されることに留意されるべきである。これらの代案は、専用のレーザおよび各毛管のための検出器の使用、画像光学、発散エレメントおよびCCD(電荷結合素子)のアレイ検出器の使用、励起のための光ファイバ切替え装置の使用、励起のためのバイナリ光学ビームスプリッタの使用、波長可変の液晶発光フィルタの使用、および、励起のための回転フェーセットミラーの使用を含む。
【0034】
前記したように、試料成分がこれらの電気泳動分離に引き続いて容易に検出され得るように標識として前記試料成分に付することができる蛍光染料は、本発明における使用に有益である。所与の適用のための蛍光染料の選択は、関心のある試料成分、検出システムの形態、特定のレーザおよび検出器の利用可能性等に依存する。典型的には、蛍光標識はその励起要件および発光または放出特性に合うように選択される。さらに、前記蛍光標識または標識の組み合わせの異なる特性に合わせて、異なるレーザおよびフィルタまたはレーザおよびフィルタの異なる組み合わせが求められることは、当業者には明らかであろう。理想的には、本発明の多蛍光染料システムで利用される蛍光標識は、共通の励起放射線波長を利用することができるものであり、また、これらの分析が可能であるように十分に異なる波長の放出放射線を提供するものである。蛍光標識および標識付け化学はこの分野で周知のことであり、また、ここではさらに詳説することはしない。種々の蛍光染料および蛍光標識が商業的に入手可能であり、多くの場合、これらは活性化形態で購入することができる。これは、試料の電気泳動分離に先立つ該試料への付着のための調整手段を提供する。
【0035】
有利なことに、本発明の検出システムは、各毛管が前記レーザ励起光線および検出器に関して最適な位置にあるように前記毛管を整列させるように使用することができる。参照によりここに組み入れられている同時係属米国出願番号08/409,557がこのような整列方法を記載している。本発明において使用される毛管が前記参照特許出願において教示された方法に従って整列されると、これらは十分な時間、整列を維持される。これは、前記毛管を走査するために大きい構成要素を移動させることに依存しないためである。このような大きい移動は構成部品の誤整列をしばしば生じさせ、これが、感度の低下を招き、また信号の全損に導くことがある。
【0036】
先に説明したように、本発明の好ましい適用は、サンガー・クールソンDNA塩基配列決定反応化学から生じる蛍光で標識付けられたDNAフラグメントの分析である。CEに基づく分離をDNA塩基配列決定への適用に成功裏に適用するため、非常に低い検出限界が求められることは、当業者には理解されよう。本発明は、これらの低検出限界を提供し、また、有利なことには、試料のハイスループットをもたらす。
【0037】
DNA塩基配列決定に基づくCE/LIFを使用すると、10pM(1兆分の1モル)内の範囲の蛍光標識濃度の検出限界を示し得る光学システムが、標準規模の配列決定反応から引き出す順序を与えるのに十分な信号対雑音比を有する電気泳動図を生じさせる。以下の実施例において、信頼性のあるDNA塩基配列決定データを提供する本検出システムの能力が示される。
【0038】
【実施例】
実施例1
この実験では、本発明の多毛管検出システムの性能が、サンガー・クールソンDNA塩基配列決定反応から得られたDNAフラグメントの分析において明らかにされる。配列決定反応は、D673として知られた標識化された蛍光を含むプライマのヌクレオチドを利用することを含む。D673の構造は図6に示されている。この蛍光標識は、約639nmの励起放射線で励起され、その発光または放出放射線の最大は673nmで生じる。
【0039】
前記実験を行うために用いられるシステムは、図7に一般的なレイアウトの形態で示されている。赤色ダイオードレーザ200(639nm、1.3mW、モデルTSX−1、Uniphaseより購入)の出力光線がレーザ線路フィルタ210(640nm、7nm FWHM(全幅、最大の半分) Barr Associatesより供給)を介して方向付けられ、また、ガルバノメータスキャナ(モデルG120DT、General Scanning Inc.により供給されている。)の回転制限駆動軸に固定された小さい鏡230(モデルM0540V、General Scanning Inc.により供給されている。)で90゜で反射される。前記操作ミラーで反射された光線235は平凸レンズ240(モデル41340、Oriel,Inc.により供給されている。)を通るように方向付けられ、直径2.54cm(1インチ)の放物面鏡250(モデル1587、カリフォルニア州 トーランスのCarley,Inc.により供給されている。)の側部にある開口245を通るように焦点を合わせられている。この光線は、8つの融解石英製の毛管(TSP100200、アリゾナ州 フェニックスのPolymicro Technologies,Inc.により供給されている。)であって放物面鏡250の焦点に関して直線状のアレイ255に保持された毛管の任意の一つの中心に焦点を合わされている。前記焦点を合わされた光線は前記毛管の内径内を通り、前記反射鏡の反対の側部の第2の穴265を経て前記反射鏡を励起する。
【0040】
前記毛管の内径内で生じる蛍光の放出光線は、放物面鏡255により集められ、平行にされる。前記放出光線は、符号260で一まとめにして示された一連の光学フィルタ、すなわち(1)前記レーザ光の波長での高い拒絶性を有するロングパスフィルタ(Barr Associates製の650nmロングパスカスタム)と、(2)バンドパスフィルタ(Oriel, Inc.製の680nm、10nm FWHM)とからなる光学フィルタを経て検出される。濾光された放出光は、次に、両凹レンズ(図示せず)を使用する縦形光電子増倍管270(Hamamatsuにより供給されるモデルナンバーC31034, RCAまたはモデル4632)上に焦点を合わされる。
【0041】
光電子増倍管270は、光子計数モードで操作される。光電流パルスは、モデルSR445高速前置増幅器およびモデルSR400弁別器(StanfordResearch Systems,Inc.により供給されている。)を用いて電圧に変換され、増幅され、識別され、次に計数器(カウンタ)(Kinetic Systemsにより供給されるモデル3615ヘックススケール)に送られる。D/A変換器の出力端(Kinetic Systemsにより供給されたモデル21112, 12ビットDAC)を介した光子計数のゲートおよびガルボ制御が、デジタル遅延/パルス発生器(Stanford Research Systems Inc.により供給されるモデルDG535)を用いて同調または同期される。PCコンピュータとのコミュニケーションは、並列レジスタ(DSP Technologies,Inc.により供給されるモデルPR−604)、CAMACコントローラカード(DSP Technologies,Inc.により供給されるモデル6002)およびPCアダプタカード(DSP Technologies,Inc.により供給されるモデルPC−004)を用いて行われる。
【0042】
8毛管アレイ255が、放物面鏡250の下方に配置された高圧流体マニホルド(図7には図示せず)に接続されている。前記高圧流体マニホルドの配置は図3に示されており、符号480で示されている。この流体マニホルドは、ゲル取り替えモードにおいて、ゲルシリンジポンプから前記毛管にポリアクリルアミド分離ゲルを通し、あるいは、ゲル除去モードにおいて、前記毛管の端部を通して廃棄のために出させる。また、流体マニホルド13は、ある意味では、高圧回路接地が前記マニホルド塊内の金属製フィッティングである「出口緩衝剤容器」としての役割をなす。前記毛管アレイの入口端部は、マイクロタイタ(microtiter)プレートの上方に配置された毛管ハーネスに接続されている。
【0043】
高電圧電源285の出力端は、電流モニタ室290内の8つの独立した通路に分けられている。データの取得は、周波数を直接測定することにより、または、周波数−電圧変換を行い、次いで電圧を測定することにより行われる。
【0044】
前記検出システムは、2Hzのアレイ走査速度を得るために0.5秒ごとに毛管アレイ走査を生じさせることにより操作される。パルス発生装置(図示せず)は、ミラー230が新たな毛管に励起放射線を再び向けるように、前記ガルボスキャナをトリガする各パルスで16Hzのパルス列を発する。前記パルス発生装置は、それぞれの新たなミラー位置に従う短時間の遅れを設定し、次に、各毛管のドエル時間について光子計数間隔をゲートする。表1にはこの実験のための適切なタイミングパラメータが載っている。
【0045】
【表1】
一色タイミングパラメータ
Figure 0003626956
【0046】
3つの理由から、操作の光子計数モードにおいて、近赤外線拡張光電子増倍管270が用いられた。光子計数が、1000分の1秒当たりの光子のカウント数が100ないし400のオーダである分析システムで使用される光のレベルのための最良の結果を与えるため、このモードが好ましい。また、光子計数が非常に早い検出モードであり、これが、検出信号が適当な毛管およびスペクトルチャンネルに迅速に割り当て可能でなければならない走査の実行に容易に適合させる。第3に、光子の計数は、ガルボ段階走査と同調させるために非常に都合のよい検出モードである。
【0047】
前記塩基配列決定反応から得られたD673による標識化DNAフラグメントは、今説明したシステムに前記反応試料を入れることにより分離された。図8は、前記ガルボ走査システムを用いて測定された8つの電気泳動図を示す。(毛管4は、電流がこの操作の早い時期に消失したため、このプロットに表示されていない。)これらの電気泳動図に示されたデータは、DNA塩基配列決定フラグメントをサイズ範囲35ないし323塩基を超えて分離した結果を示す拡張されたスケールである。本発明の検出システムは優れた信号対雑音比を提供した。これらの結果は、各毛管における試料体積に段階的に励起放射線を移動するための方法に基づくガルボスキャナと組み合わされたこの実験に使用された走査パラメータがDNA塩基配列決定フラグメントの高感度検出を提供することを示す。
【0048】
この実験の経過の間、前記ガルボスキャナが、ここに記載された形態における1ないし8つの毛管の範囲を超えて非常に多目的に使用可能であることが証明された。例えば、前記ガルボスキャナは、8つの全ての毛管または全ての特定順番の任意数の毛管を走査することを必要としない。また、最適な使用率を維持する間、任意数の毛管に向けるために順序のタイミングを変更することは簡単な事項である。4つおよび8つの毛管の両アレイを提供することは、この方法を用いる簡単な事項である。
【0049】
ミラーの移動を正確に制御し、励起光線を毛管の試料体積に導く前記ガルボスキャナの能力は例外である。毛管から毛管への推移(200μmの距離)に要する時間は100万分の400秒であり、サイクルを繰り返すための帰還走査は1000分の1秒であった(毛管1から毛管8、または約1400μm)。実際にガルボスキャナとミラーとを移動させるために使われる走査時間の割合は0.79%であり、これに対し、試料のドエルとデータ収集とに使われる実際の時間の割合は99.24%であった。
【0050】
実施例2
次の実施例は、本発明の検出システムを利用する4つの蛍光標識の検出を明示する。重要なのは、この実験では、光子の計数検出のためのゲートする時間間隔が4つのファクタのうちの少なくとも1つにおいて低減され、その結果、計測時間の実質的な減少と、潜在的な性能低下とが生じた。前記4つの蛍光標識は、前記のまた図6に示すD673と、図9に示す、650nmのレーザラインで励起可能でありまた715nmの放出放射線を有するD715と、図10に示す、750nmのレーザ光で励起可能でありまた775nmの放出放射線を有するD775と、図11に示す構造を有し、750nmのレーザ光で励起可能でありまた820nmの放出放射線を有するD820とを含む。当業者には、これらの4つの蛍光標識の組み合わせが、2つのレーザ光源システムと単一の検出器とを用いて励起されまた検出される塩基配列決定反応から分離されたDNAフラグメントの検出を可能とすることは理解されよう。すなわち、約650ないし750の範囲の励起放射を与える2つのレーザ光源を選択しかつ673nmから820nmまでの蛍光放出を検出することができる検出器を提供することにより、本発明の検出システムは効果的に前記分離されたDNAフラグメントを励起させかつ検出することができる。
【0051】
予備的には、多数の蛍光標識を励起し、検出することは、各毛管のドエルのための測定時間の低減を必要とするため、信号対雑音比に依存する、低減された測定時間の効果が実施例1で述べた単一の蛍光標識を用いて詳細に調べられた。これは、単一の蛍光標識実験と関連するゲートする時間間隔を、4つの蛍光標識実験(約1000分の10秒)のそれを真似るために単に減少させることにより行われた。
【0052】
前記4つの蛍光標識試験システムは、図4に示すような光学レイアウトを有する2つのダイオードレーザが励起放射線源として使用されたことを除き、図7に示すものと類似のシステムにおいて行われた。加えて、図7に符号260で集合的に示された前記フィルタは、図5に示すようなフィルタ輪で置き換えた。前記2つのダイオードレーザは、Uniphaseにより供給された650nm、1.3mWレーザおよび同様にUniphaseにより供給された750nm、1.3mWレーザである。
【0053】
実施例1で説明したように、前記毛管の内径内で発生する蛍光放出線は、前記放物面鏡により集められ、平行にされる。この放出線は、フィルタ輪に含まれた光学フィルタを介して方向づけられる。前記フィルタ輪は4つの象限を含む。前記象限のそれぞれは、次のように、異なるフィルタからなる。
【0054】
象限1のフィルタは650nmのレーザ波長で高い除去性を有し、また、D673により放出された蛍光の範囲で高い伝導性または透過性を有する。
【0055】
象限2のフィルタは、650nmのレーザ波長で高い除去性を有し、また、D715により放出された蛍光の範囲で高い透過性を有する。
【0056】
象限3のフィルタは、750nmのレーザ波長で高い除去性を有し、また、D775により放出された蛍光の範囲で高い透過性を有する。
【0057】
象限4のフィルタは、750nmのレーザ波長で高い除去性を有し、また、D820により放出された蛍光の範囲で高い透過性を有する。
【0058】
操作上、650nmレーザが毛管を照らすために作動され、また、前記フィルタ輪がレーザ光線中に象限1をおくために回転される。次に、濾光された放出線が両凸レンズを用いる縦形光電子増倍管の光電陰極に焦点を合わせられ、D673に対応する読み取りが行われる。次いで、前記フィルタ輪が、象限2が前記レーザ光線中におかれるように回転され、D715に対応する読み取りが行われる。次に、前記650nmレーザがそのスイッチを切られ、750nmレーザがそのスイッチを入れられる。次いで、前記フィルタ輪が、象限3が前記レーザ光線中におかれるように回転され、D775に対応する読み取りが行われる。次に、前記フィルタ輪が、象限4が前記レーザ光線中におかれるように回転され、D820に対応する読み取りが行われる。前記ガルボスキャナの操作のためのタイミングダイアグラムが図4に示されている。
【0059】
前記光電子増倍管は実施例1で説明した光子計数モードで操作され、また、全ての他の点において、前記毛管システムおよびマニホルドの操作は前記したとおりである。
【0060】
DNAフラグメントは、前記した4つの蛍光標識のそれぞれでオリゴヌクレオチドプライマに標識付けを行うことにより、サンガー・クールソン型の塩基配列決定反応において生じる。塩基配列決定をされたDNA鋳型はmM13mp18であった。分離されたフラグメントは、前記したシステム上にある。図12は、単一の毛管から4つのチャンネルのそれぞれから得られた電気泳動図を示す。そのデータは、本発明の検出システムが多数の蛍光標識の励起を生じさせることができ、また、これらの効果的な電気泳動分離と同時の同じ多数の蛍光標識の放出を検出することができることを明示する。
【0061】
実施例3
多数の蛍光標識された被検体の識別における本発明の検出システムの性能を評価するため、前記4つの蛍光標識(D674,D715,D775,D820)のそれぞれの「識別特性」が得られた。前記識別特性は、本発明のシステムの前記フィルタ輪が、残りの3つの蛍光標識に起因すると考えられる蛍光放出を除去する程度を示す。前記実験は、2.6nMのD673、4.3nMのD715、6.9nMのD775および2.9nMのD820の溶液を分析することを含む。
【0062】
したがって、図13を参照すると、データが象限1における前記フィルタ輪での測定時間の間に集められるとき、D673が測定される。図13は、象限1に集められたデータが優位的にD673の信号であることを示す。同様に、象限2において、前記信号が、優位的に、該データにより支持されるD715信号である。1000分の10.6秒当たりの高いカウント数から、この実験がこれらの蛍光標識の効果的識別を明示し、また、D673、D715、D775について1兆分の1モルの検出限界を明示している。
【0063】
明らかに、本発明の検出システムでのこれらの使用を伴う高感度検出は、これらの蛍光標識が多毛管CE−LIFに基づく分離での使用に適していることを示す。
【0064】
DNA塩基配列決定反応における共通の標識化方法は、蛍光標識でジデオキシターミネータを標識化することを含む。塩基配列決定反応から生じるDNAフラグメントは、次に、これらの終末において標識化される。前記4つ蛍光標識について得られた前記データは、(D673−ddATP、D715−ddUTPおよびD775−ddGTP)のような標識化ジデオキシターミネータがD673−ddATPおよびD715−ddUTPについて1兆分の1の検出限界で観察することができ、また、D775−ddGTPについての20pM検出限界を達成することができる。有利なことに、これらの蛍光標識が、サンガー・クールソン塩基配列決定反応に組み入れるジデオキシターミネータに組み入れられ得ることは知られている。したがって、本発明の検出システムにおけるこれらの使用を伴う前記高感度検出は、これらの蛍光標識が、多毛管CE−LIFに基づく、本発明の検出システムを使用するDNAフラグメントの分離での使用に適することを示す。
【0065】
本発明は、先に示しまた説明したおよび単に図示した特定の実施例に限定されない。種々のまた多数の他の配列または装置が、当業者により、この発明の精神および範囲から離れることなく工夫されよう。例えば、本発明の検出システムは、燐光を発する標識、化学発光標識または電気化学発光標識に基づく検出に適用可能である。
【0066】
本発明の検出システムには、DNA塩基配列決定反応から生じるDNAフラグメントの分離および検出に加えて、多数の適用における有用性がある。次の議論において、多数の適用例が説明され、これらの全ては本発明の高い処理量および検出感度特性により利益を受ける。
【0067】
ここで説明した検出システムを備える高処理量のCE−LIFのための1適用例は、DNA増幅生成物(例えば、PCR生成物)の分析を含む。増幅されたDNAの存在についての簡単な検定は、非特定のDNA増幅の可能性のため、受け入れられない。
【0068】
増幅されたDNAの存在について分析するための最近の1方法は、ハイブリッド形成プローブの使用を含む。その多くの有利なハイブリッド形成にもかかわらず、骨の折れる洗浄工程に時間を要し、また、液体操作のような自動化は精巧な装置を必要とする。加えて、それらに与えられている前記プローブおよびフォーマットのコストはこのやり方を高価なものにする。本発明の高処理量検出システムを用いる自動化されたCE−LIFによる直接のDNAサイズの分析は、ハイブリッド形成に基づく検定より迅速であり、安く上がる。このような適用のための本発明の検出システムの利用は、試料および標準が、これらを区別するために異なる蛍光標識を用いて、並列に共に処理されることを可能にする。
【0069】
本発明の高処理量の多毛管検出システムの他の有用な魅力ある適用は、HLAタイピング(HLA typing)に関する。HLAタイピングは、器官および骨髄の移植と、配列特異プライマ(SSP)がドナー当たり60PCRほどの反応を必要とすることにより一般に特徴づけられた座の間の最適な識別とのために求められる。したがって、分離、サイズの決定および遺伝子型の帰属を自動化することが大いに望まれている。HLA多形性も、また、法医学上の父性の決定および個の特定のための有用なマーカーを提供する。
【0070】
HLAタイピングに関する他の適用は、ハイブリッド植物分析において共通の、多形性遺伝地図作成を経る遺伝子型である。この適用において、高多形性(異なる固体間で長さがしばしば変わり得る)でありまたゲノム(例えば、好ましい特質)の関心ある部分と関連する短い部分が特定され、また、前記可変部分の側にある高度に保護された順序(全ての固体において同じである順序)にハイブリッド形成するプライマが前記可変部分を増幅するために用いられる。一組の多形性位置から得られたサイズ情報は、雑種内の異なる遺伝子の親の起源についての情報を提供し、また、さらなる分析のための個体の選定を可能にする。前記一組の多形性位置は、並列に、高処理量を求めて、または異なる蛍光標識が各プライマ対に用いられている場合は同時に(多重通信されて)、多色能力を求めて、分析することができる。
【0071】
法医学的な同定および遺伝スクリーニングにおけるDNA増幅の適用増大の趨勢がある。しかし、これらのテストの多くの重大な関連は、結果の正確性に対する過度の要求をならべる。増幅技術の有用性を確立する導入局面において、第2の技術によりスクリーニングを介して得られる結果の確認が求められる。DNA増幅生成物のスクリーニングを介して得られる結果の最終確認は、問題の試料のDNAの順序を直接に決定する。しかし、DNAの塩基配列を決定することは労働集約的であり、日常の作業のために基礎的研究所を除き必要な多くの工程の自動化が必要とされる。自動ゲル取り替えを有し、ここで説明した高処理量システムと結合された毛管を基礎とする装置は、これらの要求の多くを満たす。
【0072】
研究利用に対する診断用アッセイにDNAを導入する利点の一つは、一般に、選別される増幅生成物の正常配列が既知であることである。これは、自動化された装置に委ねられた要求を非常に少なくする。前記装置内にDNA配列の基準パターンであって、後にスクリーニングにより選択されたDNA試料の塩基配列決定から選ばれるパターンと自動的に比較される基準パターンを作ることができることが期待される。2つのパターンにおける相違を認識するタスクは、未知の配列を呼び出すことより困難は少ない。加えて、本質的に同一の配列が繰り返し検査されるため、標識化プライマを使用することができ、これが典型的に、他の標識化方法に比べて優れた配列決定結果を生じさせる。
【0073】
CE−LIF検出を利用する均一系の競合法免疫アッセイは、本発明の検出システムから潜在的利益をもつ他の応用である。競合法免疫アッセイは、次の式により一般的に表わすことができる。
Ag + Ag + AB → Ag−AB + Ag−AB + Ag
Ag =血清試料内の抗原(標本のためのジゴキシン)
Ag=プローブ試薬として合成された標識化抗原
AB =抗原に対する抗体(制限された量)
【0074】
より詳細には、また、CE−LIF、ジゴキシン標識化テトラメチルローダミン(蛍光分子)による同種の競合する免疫検定の標本としてジゴキシン検定を使用して、電荷搬送媒体としてオリゴヌクレオチドを使用して、免疫化学反応を精査するための種として用いられる。ジゴキシンに対する抗体の付加が、Ag−AB複合体の形成物を生じさせる。LIFシステムを用いると、検出することができる2つの種、すなわち自由な蛍光標識化ジゴキシン(Ag)と、蛍光標識化ジゴキシンに結合された抗体(Ag−AB)とが存在する。医療環境では、多数の試料が同時に分析され、本発明の高処理量特性により分析時間が低減され、また、感度が高められる。
【0075】
有利なことに、本発明は、モデルシステムとしてジゴキシンおよびテオフィリンを使用して例示することができる多数の被検体の免疫検定システムにおいて特に有用である。生物学的流体中にジゴキシン(D)とテオフィリン(T)とを含む試料は、ジゴキシン(Fab)とテオフィリン(M−Ab)とに対する限定量の抗体を有する蛍光標識化ジゴキシン(D)と蛍光標識化テオフィリン(T)に対して競合する。DおよびTの量は、前記生物学的流体中に存在するジゴキシンとテオフィリンとの量に直接関連する。当業者には、本発明の検出システムが、CE−LIF分離および検出を使用する多数の被検体検定において要求される高感度と高い試料処理量とを提供することができることが理解されよう。
【0076】
前記した本発明の特定の実施例の説明は、明確にするためまた記述のために表わされている。これらは、完全であることまたは開示された正確な形態に本発明を限定することを意図するものではなく、さらに、前記の教示に照らして多くの変更および種類が有り得る。本発明の範囲はここに添付の請求の範囲およびこれと均等のものにより規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多毛管検出システムの概略図である。
【図1A】図1の線1A−1Aに沿って得られた断面図である。
【図2】走査ミラー、レンズおよび毛管アレイの向きを示す図である。
【図3】放物面鏡およびアレイの概略図であり、また、毛管へ入る流体を制御するための流体マニホルドを示す。
【図4】本発明の多毛管検出システムの概略図である。
【図5】本発明の実施に有用なフィルタ輪の詳細を示す。
【図6】蛍光標識D673の構造を示す。
【図7】本発明の検出システムを使用するための全体的なシステムのレイアウトを示す。
【図8】DNA塩基配列決定反応から得られたDNAフラグメントを分析するために本発明の検出システムを利用して得られた一組の電気泳動図である。
【図9】蛍光標識D715の構造を示す。
【図10】蛍光標識D775の構造を示す。
【図11】蛍光標識D820の構造を示す。
【図12】本発明の検出システムを用いて得られた4つの電気泳動図である。
【図13】各蛍光標識からの放出についての複数組の並列データを得る間に4つの異なる蛍光標識のそれぞれについて得られた蛍光の識別特性を示す。
【図14】2Hzの走査速度での8毛管、4実験のタイミング図を示す。
【図14A】図14の一部分1Aの拡大されたタイミング図である。
【符号の説明】
10 検出システム
12 電磁放射線源
13、480 流体マニホルド
14 励起放射線
16、136、230 ミラー
17 反射励起光線
18 スキャナ・走査手段
20、138 集束レンズ
21 試料体積
22、140、255、400 毛管アレイ
28、150 検出器/光電子増倍管
29 計算システム
32 放出蛍光放射線
34、35、37、260、430、440 フィルタ
36、160、250、410 放物面鏡
38 第1の開口
39 第2の開口
40、420 散乱バー
100 検出システム
110A、110B、200 レーザ光線源
120 フィルタ輪
121 モータ
130 励起放射光線
132 励起放射光線
134 結合ミラー
135 ガルボ・スキャナ
137、235 反射された励起光線
139 開口
170 第1のフィルタ
172 第2のフィルタ
174 第3のフィルタ
176 第4のフィルタ
210 レーザ線路フィルタ
240 平凸レンズ
245 開口
265 第2の穴
270 縦形光電子増倍管
285 高電圧電源
290 電流モニタ室
450 検出装置
460 光子カウンタ
470 スキャナ制御装置

Claims (20)

  1. 多毛管検出システムにおける1の分析試料から放出される電磁放射線を検出するためのシステムであって、
    (a)それぞれが毛管カラムの一部内に閉じ込められた複数の分析試料体積と、
    (b)電磁放射線源と、
    (c)前記電磁放射線源からの電磁放射線を受け止めかつ該電磁放射線を選択された1の前記試料体積に反射するためのミラーと、
    (d)前記ミラーから反射された電磁放射線を前記毛管カラムの中心に位置する前記試料体積に集束させるための集束レンズと、
    (e)反射された前記電磁放射線を1の試料体積に向けるために前記ミラーを移動することにより該ミラーを制御する、前記ミラーに取り付けられたスキャナと、
    (f)前記試料と前記反射された電磁放射線との相互作用の結果として生じるものである前記試料体積からの試料電磁放射線を集めるためのコレクタ手段としての放物面鏡と、
    (g)前記試料体積からの試料電磁放射線を検出するための検出器とを含み、
    前記試料体積は、前記放物面鏡の焦点近傍であって、各試料体積からの前記試料電磁放射線が前記放物面鏡により反射されて前記検出器に向けられるように位置する、検出システム。
  2. 前記毛管カラムが、同一平面内の複数の並列な毛管カラムを含む毛管アレイを形成する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記電磁放射線源がレーザである、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記スキャナがガルボスキャナである、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記放物面鏡が、各試料体積と接触させるための前記反射された電磁放射線の第1の入口開口を含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記検出器が、光電子増倍管、電荷結合素子およびホトダイオードからなるグループから選ばれる、請求項1に記載のシステム。
  7. (a)前記試料が蛍光標識を含む分析試料であり、
    (b)前記毛管カラムが毛管アレイを形成し、
    (c)前記電磁放射線源が励起放射線源であり、
    (d)前記試料電磁放射線が、前記蛍光標識と相互作用する前記励起放射線の結果として生じる蛍光放出であり、また
    (e)前記コレクタ手段が前記蛍光放出を集めるためのものである、請求項1ないし6のいずれかに記載のシステム。
  8. 前記放物面鏡が、前記反射された励起放射線を受け入れるための第1の開口と、前記蛍光放出を伝導するための第2の開口とを含み、該放物面鏡が前記毛管アレイの周囲に位置する、請求項7に記載のシステム。
  9. さらに、選択された波長の励起放射線を前記ミラーに伝導するためのフィルタ手段を含む、請求項7に記載のシステム。
  10. さらに、選択された波長の放出放射線を前記検出器に伝導するためのフィルタ手段を含む、請求項7に記載のシステム。
  11. さらに、前記毛管アレイにより散乱された散乱電磁放射線を遮るための手段を含む、請求項7に記載のシステム。
  12. 多毛管検出システムにおける蛍光標識を含む1の分析試料から放出される電磁放射線を検出するためのシステムであって、
    (a)同一平面内に並列関係に配置され毛管アレイを形成する複数の毛管カラムの一部内にそれぞれ閉じ込められた複数の分析試料体積と、
    (b)少なくとも1つの励起放射線源と、
    (c)前記励起放射線源からの前記励起放射線を受け止めかつ前記励起放射線を前記試料体積に反射するためのミラーと、
    (d)前記ミラーから反射された電磁放射線を前記毛管カラムの中心に位置する前記試料体積に集束させるための集束レンズと、
    (e)反射された前記電磁放射線を1の試料体積に向けるために前記ミラーを移動することにより該ミラーを制御する、該ミラーに取り付けられたガルボスキャナと、
    (f)前記毛管アレイを取り巻く放物面鏡であって、該放物面鏡が反射された励起放射線を受け入れるための第1の開口と蛍光放出を伝導するための第2の開口とを含み、前記蛍光放出が、前記蛍光標識と相互作用する前記励起放射線の結果として生じる、放物面鏡と、
    (g)それぞれが選択波長の放出放射線を伝導することができる複数のフィルタ手段を含むフィルタ輪と、
    (h)前記放物面鏡により伝導された前記蛍光放出を検出するための検出器とを含み、
    前記試料体積は、前記放物面鏡の焦点近傍であって、各試料体積からの前記試料電磁放射線が前記放物面鏡により反射されて前記検出器に向けられるように位置する、検出システム。
  13. さらに、前記毛管アレイの軸線に対して直角な平面内に配置された散乱バーを含む、請求項12に記載の検出システム。
  14. 前記検出器が光電子増倍管を含む、請求項12に記載の検出システム。
  15. さらに、前記検出器から受け入れた信号を処理するための計算手段を含む、請求項12に記載の検出システム。
  16. それぞれが複数の試料体積の1つの内部に含まれる複数の試料の存在を検出する方法であって、
    (a)i)複数の前記試料体積を収容するための複数の試料チャンネルと、
    ii)電磁放射線源と、
    iii)該放射線源からの電磁放射線を受け入れかつ前記電磁放射線を前記試料体積に反射するためのミラ−と、
    iv)前記ミラーから反射された電磁放射線を前記毛管カラムの中心に位置する前記試料体積に集束させるための集束レンズと、
    v)該ミラーに取り付けられた、前記ミラーを制御するためのスキャナと、
    vi)反射された前記電磁放射線と前記試料との間の相互作用の結果として生じる前記試料体積からの試料電磁放射線を集めるためのコレクタ手段としての放物面鏡と、
    vii)前記試料電磁放射線を検出するための検出器とを含む、検出システムを準備すること、
    (b)前記電磁放射線源から前記ミラーに電磁放射線を送ること、
    (c)前記ミラーから反射された電磁放射線を集束レンズにより前記毛管カラムの中心に位置する前記試料体積に集束させること、
    (d)前記電磁放射線が前記ミラーから反射され、第1の試料体積上に焦点を合わせるように前記ミラーを整列させるべく前記スキャナを操作すること、
    (e)前記試料電磁放射線を前記検出器において検出することを含み、
    前記試料体積は、前記放物面鏡の焦点近傍であって、各試料体積からの前記試料電磁放射線が前記放物面鏡により反射されて前記検出器に向けられるように位置する、検出方法。
  17. 前記検出工程に引き続き、さらに、
    (a)前記電磁放射線が前記ミラーから反射され、第2の試料体積に焦点が合わされるように前記ミラーを整列させるべく前記スキャナを操作すること、および、
    (b)前記反射された電磁放射線と前記第2の試料体積内の試料との間の相互作用の結果として生じる試料電磁放射線を前記検出器において検出することを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 一度にひとつが連続的に、前記電磁放射線が前記ミラーから反射され、前記試料体積上に焦点を合わされ、また、前記試料電磁放射線が検出されるように前記ミラーを連続して繰り返されるように整列すべく、前記スキャナを操作する、請求項17に記載の方法。
  19. (a)前記試料が蛍光標識化試料であり、
    (b)前記検出システムが、毛管アレイを形成するように同一平面内に配列された複数の毛管カラムを含み、また、各試料体積が前記毛管カラムの一つの一部内に閉じ込められており、
    (c)前記電磁放射線が前記試料との前記反射された励起放射線の相互作用の結果としての蛍光放出であるように、前記放射線源が励起放射レーザー源であり、
    (d)前記検出システムが、i)前記毛管アレイを取り巻く前記放物面反射鏡と、ii)前記放物面反射鏡から前記検出器に選択波長の蛍光放出を伝えるための複数のフィルタ手段を含むフィルタ輪とを含み、
    (e)前記検出工程が、i)前記フィルタ輪を回転させること、ii)第2の波長を有しかつ前記反射された電磁放射線と前記試料との間の相互作用の結果として生じる蛍光放出放射線を前記検出器において検出すること、およびiii)前記励起放射線を前記ミラーに送るように第2の励起放射線源を作動させることを含み、
    (f)前記方法が、i)前記励起放射線を前記ミラーに送るように第2の励起放射線源を作動させること、およびii)第3の波長を有しかつ前記反射された電磁放射線と前記試料との間の相互作用の結果として生じる蛍光放出放射線を前記検出器において検出することを含む、請求項16に記載の方法。
  20. (a)前記毛管カラムが毛管泳動アレイ内にあり、
    (b)前記試料が蛍光標識化試料であり、
    (c)前記電磁放射線源が前記蛍光標識化試料を励起させるための第1の励起光源および第2の励起光源を含み、前記標識化試料が第1の励起可能標識、第2の励起可能標識、第3の励起可能標識および第4の励起可能標識を含み、前記標識化試料が前記毛管電気泳動アレイの毛管内に含まれており、
    (d)前記スキャナが、前記アレイ内の各毛管を連続的に照らすべく前記励起光源からの反射光線を移動させるために前記ミラーを制御し、また、
    (e)前記検出器が、i)前記第1の励起光源の波長での妨害を示し、また、第1の励起可能標識から放出された信号のスペクトル領域での伝導を示す第1のフィルタと、ii)前記第1の励起光源の波長での妨害を示し、また、前記第2の励起可能標識から放出された信号のスペクトル領域での伝導を示す第2のフィルタと、iii)前記第2の励起光源の波長での妨害を示し、また、前記第3の励起可能標識から放出された信号のスペクトル領域での伝導を示す第3のフィルタと、
    iv)前記第2の励起光源の波長での妨害を示し、また、前記第4の励起可能標識から放出された信号のスペクトル領域での伝導を示す第4のフィルタと、v)前記異なる毛管からの信号を受け入れるための手段であって、前記信号が前記反射された光線と前記異なる毛管内に含まれた試料との相互作用の結果として生じる、受け入れ手段とを含む、請求項1に記載のシステム。
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