JP2000131282A - キャピラリーアレイ電気泳動装置 - Google Patents

キャピラリーアレイ電気泳動装置

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JP2000131282A JP10303614A JP30361498A JP2000131282A JP 2000131282 A JP2000131282 A JP 2000131282A JP 10303614 A JP10303614 A JP 10303614A JP 30361498 A JP30361498 A JP 30361498A JP 2000131282 A JP2000131282 A JP 2000131282A
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    • G01N27/44721Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones by optical means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景光の影響の少ない蛍光計測を行うキャピ
ラリーアレイ電気泳動装置を提供する。 【解決手段】 蛍光標識された試料を泳動分離する複数
キャピラリー1と、同一の平面上に配列された複数キャ
ピラリーの一部に設けられ、複数キャピラリーの一部に
レーザビーム3が走査され照射され蛍光標識から発する
蛍光が検出される蛍光検出部と、蛍光を検出する蛍光検
出系10とを具備し、レーザビームの蛍光検出部の1回
の走査時間をt1として、レーザビームを走査して蛍光
検出部を複数回繰り返し照射して、蛍光を蛍光検出系に
より検出時間t2(但し、t1≦t2)で検出する。レー
ザ光源2からのレーザビーム3は、集光レンズ4で細く
しぼられ、ガルバノミラー5をガルバノミラーの回転軸
6の回りにガルバノミラーの回転方向7に回転させて、
蛍光検出部に繰り返し走査される。レーザ反射ビーム
8、及び透過ビームが蛍光検出系に入射しない構成とす
る。 【効果】 高感度、大きなダイナミックレンジの蛍光計
測ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNA、RNA、
蛋白質等の分離分析装置に関し、特に、DNA、RNA
の塩基配列決定、個体の塩基配列の多様性に基づく制限
酵素断片の多型性の計測に有効なキャピラリーアレイ電
気泳動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DNA、RNA等の分析技術は、遺伝子
解析、遺伝子診断を含む医学、生物学の分野でますます
重要になってきている。特に最近では、ゲノム解析計画
に関連して、高速、高スループットのDNA解析装置の
開発が進んでいる。
【0003】DNA解析は、蛍光標識された試料をゲル
電気泳動により分子量分離し、蛍光標識をレーザで誘起
される蛍光を検出して行う。ゲル電気泳動には、アクリ
ルアミドを間隔0.3mm程度の2枚のガラス板の間に
重合させた平板ゲルが広く使用されている(Biote
chnology 6、816(1988))。平板ゲ
ルの上端に注入された試料は、平板ゲルの上下端に印加
される電界により分子量分離されながら下端方向に泳動
される。一定距離だけ泳動された位置をレーザで平板ゲ
ルの側面より全泳動路を一度に照射し、レーザ照射部を
通過する蛍光標識された試料の分離成分を励起する。一
定時間間隔で、連続して周期的に蛍光標識から蛍光の計
測を行う。この結果を解析してDNA塩基配列を決定し
ている。
【0004】最近では、平板ゲルに替わり、溶融石英製
毛細管内にゲルを重合させたキャピラリーゲルが使用さ
れるようになった。キャピラリーゲル電気泳動は、スラ
ブゲル電気泳動と比較して大きな電界を印加できるた
め、高速分析が可能な方法として注目を集めている(A
nalytical Chemistry 62、90
0(1990))。通常、キャピラリーゲル電気泳動装
置では、1本のキャピラリー管を用い、その下端近傍の
キャピラリー中をレーザ照射し、蛍光検出するオンカラ
ム計測を行っている。キャピラリーの外表面全体はポリ
イミドコーティングがされているので、蛍光を検出する
位置のコーティングを除去してガラスが露出した窓にし
ておく(USP5312535)。この窓位置にレーザ
を照射することにより、キャピラリー内部を泳動する蛍
光標識された試料の分離成分がビームを通過する際に励
起され、蛍光標識からの蛍光を計測し、解析してDNA
塩基配列を決定している。
【0005】しかし、上記のオンカラム計測装置では、
レーザビームのキャピラリー表面での散乱が大きく、1
度に1本のキャピラリーしか扱えず、スループットが上
がらないという難点があった。最近、キャピラリー複数
本をアレイ化して多くの試料を同時に高速分析する高ス
ループットなキャピラリーアレイ電気泳動装置が複数例
報告されている。
【0006】第1の報告例は、キャピラリーアレイスキ
ャン方式(Nature、359、167(199
2))である。複数キャピラリーを1本毎に順番にレー
ザ照射し、オンカラム蛍光計測している。複数キャピラ
リーの蛍光検出位置を水平且つ平面状に並べ、平面と直
交する方向からレンズで集光したレーザビームをキャピ
ラリーアレイ中の1本のキャピラリーに照射し、蛍光を
レーザビーム光源側より同じ集光レンズを用いて検出す
る。キャピラリーアレイの平面配置部分を、各キャピラ
リーの軸に垂直方向に往復繰り返し移動させて、各キャ
ピラリーへのレーザ照射と蛍光検出を順次行う。レーザ
照射系、及び蛍光受光光学系は固定である。レーザビー
ムがキャピラリー中で最も絞られる位置と蛍光計測器に
入射する光源位置が一致する共焦点構造とし、1本毎の
キャピラリーを独立に計測してる。
【0007】第2の報告例は、マルチシースフロー方式
(Nature、361、565−566(199
3)、特開平06−138037号公報)である。平面
状に並べられたキャピラリーアレイの下端を緩衝液中に
鉛直に浸し、ゲル電気泳動により分離された試料成分を
緩衝液中に溶出させ、キャピラリーの存在しない部分を
レーザ照射して蛍光検出する。また、緩衝液を泳動方向
にゆっくり流すことによって、異なるキャピラリーゲル
から溶出された分離成分が緩衝液中で互いに混合した
り、又は1本のキャピラリーゲルの中で分離されていた
2つの成分が緩衝液中で混合しないようにしている。キ
ャピラリーアレイの出口近傍の、キャピラリーの存在し
ない緩衝液部分をレーザ照射して、キャピラリー表面で
のレーザビーム散乱の問題を回避し、複数キャピラリー
から溶出された成分を一括して励起し、同時に蛍光検出
できる。蛍光検出はキャピラリーアレイの平面に対して
垂直方向より2次元カメラにより一括して行う。
【0008】第3の報告例は、レーザビーム拡大方式
(Analytical Chemistry、66、
1424−1431(1994))である。複数キャピ
ラリーの蛍光検出部を水平且つ平面状に並べ、キャピラ
リーの軸に対して45°の角度の方向からレーザビーム
を照射する。この際、レーザビームをシリンドリカルレ
ンズによりキャピラリーの軸に対して垂直方向に拡大
し、全てのキャピラリーを同時に照射する。蛍光検出は
キャピラリーアレイの平面に対して垂直方向より2次元
カメラにより一括して行う。
【0009】第4の報告例はマルチフォーカス方式(A
nalytical Chemistry、68、26
99−2704(1996))である。複数キャピラリ
ーの蛍光検出部を平面状に並べ、レーザビームを平面の
側方より各キャピラリーの中心を透過するように照射す
る。レーザビームは、各キャピラリーの集光作用により
繰り返し集光され、キャピラリーアレイから発散しない
ため、全キャピラリーを同時に照射できる。蛍光検出は
キャピラリーアレイの平面に対して垂直方向より2次元
カメラにより一括して行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】キャピラリーにレーザ
ビームを直接照射して蛍光検出を行うオンカラム計測で
は、レーザビームのキャピラリーの外表面、内表面での
反射が蛍光検出系に入射し、蛍光計測の最も大きな背景
光になる。十分絞ったレーザビームをキャピラリーの軸
に対して垂直に入射し、レーザビームとキャピラリーの
軸で形成される平面に対して垂直方向から蛍光計測する
場合、蛍光検出系に入射するレーザ反射強度は、レーザ
入射強度を1とした場合10-3程度になる。レーザ入射
と同一方向より蛍光計測する場合、蛍光検出系に入射す
るレーザ反射強度は10-2程度になる。これに対して、
キャピラリー内部に充填された分離媒体によるレーザ散
乱の内、蛍光検出系に入射するレーザ散乱強度は10-5
程度である。即ち、レーザ反射強度はレーザ散乱強度と
比較して2桁から3桁大きく、蛍光計測の背景光の最大
要因である。
【0011】キャピラリーアレイスキャン方式では、レ
ーザ照射と蛍光計測をキャピラリー1本毎に順番に行う
ため、1本あたりの蛍光検出時間が通常のオンカラム計
測と比較して減少する。n本のキャピラリーアレイを扱
った場合、1本当りの蛍光検出時間は、最大で1/n、
実際には試料の分離成分が通過しないキャピラリーのガ
ラス部分もスキャンされるので1/n以下になる。試料
の電気泳動パターンの隣接するピークの時間間隔は高速
分析になる程小さくなるが、この時間間隔に対して、1
回のスキャンに要する時間が無視できない程大となる
と、電気泳動パターンの分離能が低下する問題が生じ
る。
【0012】キャピラリーアレイスキャン方式では、ス
キャンするための可動部が大きく、その移動距離が大き
いため、スキャン速度をあまり大きくできない上、故障
が多発する構造となっている。また、各キャピラリーか
らの信号を独立して処理するため、即ち、1回の蛍光検
出時間内に得られる信号が1本のキャピラリーからの信
号に対応するため、スキャン速度をあまり大きくできな
い。これらの理由により、現状のスキャン速度は1Hz
程度になっている。また、各キャピラリーの軸に対して
レーザビームを垂直に入射し、入射方向と同一方向から
蛍光検出するため、キャピラリー表面でのレーザ反射光
の多くが蛍光検出系に入射する。上記で説明したよう
に、そのレーザ反射強度は非常に大きいため、蛍光計測
の背景光が上昇し検出感度が低下する問題が生じる。
【0013】マルチシースフロー方式の問題点は、分子
量分離された成分から得られる蛍光強度が、オンカラム
蛍光計測の場合と比較して、分子量が大となる程小さく
なる点にある。この問題は次のような理由から生じる。
キャピラリーゲルの下端より緩衝液中に溶出さた分離成
分が緩衝液中で拡散等により、混合しないようにするた
めには、緩衝液を泳動方向に一定速度以上で定常的に流
す必要がある。一方、キャピラリーゲル中を分子量分離
されながら泳動する試料成分の泳動速度は、その分子量
が大きい程、即ち、DNAの塩基長が大きい程小さくな
る。緩衝液のフロー速度に対して、成分のキャピラリー
ゲル中での泳動速度が小さい程、その試料成分は、キャ
ピラリーゲルから緩衝液中に溶出する際に泳動方向に大
きく引き伸ばされることになる。その結果、蛍光強度が
小さくなり検出感度が低下する原因となる。
【0014】レーザビーム拡大方式では、各キャピラリ
ーを均一なレーザ強度で照射するため、キャピラリーの
軸と垂直方向へのレーザビームの拡大幅をキャピラリー
アレイの幅に比較してずっと大きくする必要がある。こ
の理由は、レーザビームの強度分布がビームの中心軸を
中心としたガウス分布であるためである。例えば、レー
ザ拡大幅とキャピラリーアレイ幅が等しい場合、キャピ
ラリーアレイの両端のキャピラリーのレーザ照射強度は
中心のキャピラリーの14%程度になる。各キャピラリ
ー間の照射レーザ強度の変化を10%以下にするには、
レーザ拡大幅をキャピラリーアレイ幅の4倍以上にする
必要がある。レーザ拡大幅を大とする程、各キャピラリ
ーのレーザ照射強度は低下し、蛍光検出感度が低下す
る。これを防ぐため、通常用いられているレーザ光源よ
りも高出力なレーザ光源を用いる必要がある。これは装
置の大型化、高価格化につながる。
【0015】マルチフォーカス方式では、レーザビーム
がキャピラリーアレイを透過する際、レーザビームが各
キャピラリーの外表面、内表面で反射するが、これらの
反射光の一部が蛍光検出系に入射する。上記で説明した
ように、そのレーザ反射強度は非常に大きいため、蛍光
計測の背景光が上昇し検出感度が低下する問題が生じ
る。 本発明の目的は、レーザビームのみをスキャンし
て、蛍光検出系をスキャンすることなく全キャピラリー
からの蛍光を一括して計測するオンカラム蛍光計測を行
い、上記の種々の問題を解決可能なキャピラリーアレイ
電気泳動装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のキャピラリーア
レイ電気泳動装置は、蛍光標識された試料を泳動分離す
る複数キャピラリーと、同一の平面上に配列された複数
キャピラリーの一部に設けられ、複数キャピラリーの一
部にレーザビームが走査されて照射され蛍光標識から発
する蛍光が検出される蛍光検出部と、蛍光を検出する蛍
光検出系とを具備する。
【0017】第1の構成では、レーザビームの蛍光検出
部の1回の走査時間をt1として、レーザビームを走査
して蛍光検出部を複数回繰り返し照射して、蛍光を蛍光
検出系により検出時間t2(但し、t1≦t2)で検出す
ることに特徴があり、この構成に於いて、レーザビーム
と各キャピラリーが配列した平面とのなす角度の最大値
がθ0≦90°となる方向からレーザビームを照射する
こと、蛍光検出系は対物レンズを含むことにも特徴があ
る。
【0018】第2の構成では、レーザビームと各キャピ
ラリーが配列した平面とのなす角度の最大値がθ0≦9
0°となる方向からレーザビームを照射し、レーザビー
ムの蛍光検出部の1回の走査時間をt1として、レーザ
ビームを走査して蛍光検出部を複数回繰り返し照射し
て、各キャピラリーが配列した平面となす角度がθ3
90°となる方向から、蛍光を蛍光検出系により検出時
間t2で検出し、蛍光検出系の有効開口径をD、有効開
口の中心位置と各キャピラリーにレーザビームが照射さ
れる位置との間の距離をdとする時、関係式、t1
2、及び、θ0<θ3−tan-1(D/2d)、が満足
されることに特徴があり、この構成於いて、蛍光検出系
は対物レンズを具備し、対物レンズの中心軸が、各キャ
ピラリーが配列した平面と角度θ3≦90°だけなして
おり、対物レンズの有効開口径がDであり、対物レンズ
の焦点距離をfとする時、d=fであることにも特徴が
ある。
【0019】第3の構成では、レーザビームと各キャピ
ラリーが配列した平面とのなす角度の最大値がθ0≦9
0°となる方向からレーザビームを照射し、レーザビー
ムの蛍光検出部の1回の走査時間をt1として、レーザ
ビームを走査して蛍光検出部を複数回繰り返し照射し
て、対物レンズの中心軸が各キャピラリーの軸と角度θ
3≦90°だけなし、蛍光を蛍光検出系により検出時間
2で検出し、有効開口の中心位置と各キャピラリーに
レーザビームが照射される位置との間の距離をdが、対
物レンズの焦点距離をfに等しく、対物レンズの有効口
径をDとする時、関係式、t1≦t2、及び、θ0<18
0°−θ3−tan-1(D/2f)、が満足されること
に特徴がある。
【0020】第4の構成では、レーザビームと各キャピ
ラリーが配列した平面とのなす角度の最大値がθ0≦9
0°となる方向からレーザビームを照射し、レーザビー
ムの蛍光検出部の1回の走査時間をt1として、レーザ
ビームを走査して蛍光検出部を複数回繰り返し照射し
て、各キャピラリーが配列した平面となす角度がθ3
90°となる方向から、蛍光を蛍光検出系により検出時
間t2で検出し、蛍光検出系の有効開口径をD、有効開
口の中心位置と各キャピラリーにレーザビームが照射さ
れる位置との間の距離をdとする時、関係式、t1
2、及び、θ0>θ3+tan-1(D/2d)、が満足
されることに特徴があり、この構成に於いて、蛍光検出
系は対物レンズを具備し、対物レンズの中心軸が各キャ
ピラリーが配列した平面と角度θ3≦90°だけなして
おり、対物レンズの有効開口径がDであり、対物レンズ
の焦点距離をfとする時、d=fであることにも特徴が
ある。
【0021】以上の何れかの構成於いて、蛍光検出部
が、透明液体、又は透明固体で満たされていることにも
特徴がある。
【0022】複数キャピラリーの蛍光検出部を平面状に
並べ、レーザビームを絞って1本のキャピラリーに照射
し、レーザビームを連続的にスキャン(走査)して、各
キャピラリーの蛍光検出位置を順番に繰り返し照射す
る。各キャピラリーに照射されたレーザビームは、各キ
ャピラリーの外表面、内表面で反射し、これらの反射ビ
ームは全方位に進行せず、限定された範囲内に進行す
る。各キャピラリーを泳動する試料を標識する蛍光標識
から発光する蛍光を一括して計測する蛍光検出系の有効
開口を、上記の限定された範囲の外に配置することによ
り、これらの反射ビームが蛍光検出系に入射しないよう
になる。例えば、キャピラリーの軸に対して45°の角
度の方向からレーザビームを絞って連続的にスキャン
し、各キャピラリーの蛍光検出位置を順番に繰り返し照
射する。蛍光検出系は、キャピラリーアレイの平面に対
して垂直方向より、全キャピラリーからの蛍光を一括し
て同時に計測する。
【0023】この時、レーザビームのキャピラリー表面
での反射光は、蛍光検出系を挟んだ反対側の、キャピラ
リーの軸と45°の角度をなす方向に進行する。即ち、
レーザの反射光が蛍光検出系に入射することがなくな
る。また、複数キャピラリーの蛍光検出部をレーザビー
ムで1回スキャンするに要する時間を、連続的な蛍光計
測の信号(計測)取り込み間隔より小さくする。即ち、
1回の蛍光検出(露光)時間内に、全キャピラリーが少
なくとも1回のレーザ照射を受け、蛍光を発するように
する。このレーザスキャン方式により実現するキャピラ
リーアレイ電気泳動装置は、従来方式による装置と比較
して以下のような長所がある。
【0024】キャピラリーアレイスキャン方式では、ス
キャン速度を1Hz以上に大とすることは物理的に困難
であった。本発明の構成では、レーザビームのみをスキ
ャンするので、スキャンのための可動部、移動距離は、
例えば、ガルバノミラーのように非常に小さく、高速ス
キャンが可能である。蛍光検出は、全キャピラリーにつ
いて同時に行うので、信号処理速度は十分に速くでき
る。従って、電気泳動分析の分解能が低下することがな
い。また、本発明の構成では、レーザビームの反射光が
蛍光検出系に入射することがないので、蛍光計測の背景
光を非常に小さくができ、高感度な蛍光計測を実現でき
る。
【0025】本発明の構成では、レーザビームをキャピ
ラリーに直接照射してオンカラム蛍光計測を行うので、
マルチシースフロー方式で問題となる長塩基長での信号
強度の低下は生じない。
【0026】レーザビーム拡大方式では、レーザビーム
の強度分布がガウス分布であるために、キャピラリー間
でレーザ照射強度が異なるという問題があったが、本発
明の構成では、レーザビームを一定速度でスキャンする
ので、どのキャピラリーも均一の強度でレーザ照射でき
る。また、レーザビームスキャンする幅とキャピラリー
アレイの幅を一致させることにより、レーザ出力を無駄
なく利用でき、通常の出力のレーザ光源で蛍光計測を実
行できる。
【0027】マルチフォーカス方式では、レーザビーム
のキャピラリー表面での反射光の一部が蛍光検出系に入
射して背景光が上昇する問題があるが、本発明の構成で
は、上述のように、レーザビームの反射光が蛍光検出系
に入射しない構造を採用するので、背景光を低減し、高
感度な蛍光計測を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1から図8により、本発明の実
施例のキャピラリー電気泳動装置の主要部分の構成を説
明し、図9により本発明の実施例に於けるキャピラリー
電気泳動装置の全体の構成を説明する。
【0029】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
キャピラリー電気泳動装置の主要部分の構成を示す図で
ある。全長60cm、有効長50cmの8本のキャピラ
リー1(外径360μm、内径50μm)の、レーザが
スキャンされ蛍光が検出される蛍光検出部(ポリイミド
被覆除去済)を同一平面(以下、キャピラリーアレイ平
面という)上に揃えて並べ、水平に配置する。蛍光検出
部のキャピラリーアレイの配列幅は2.88mmにな
る。キャピラリー1の内部に電気泳動分離媒体である5
%のリニアポリアクリルアミドを充填し、蛍光体標識さ
れた試料を電気泳動分離する。
【0030】図1に示す各キャピラリー1は、レーザビ
ーム3が照射され蛍光が検出される蛍光検出部の付近の
みを示し、他の部分は省略している(キャピラリー電気
泳動装置の全体の構成に関しては図9で説明する)。図
1に示すように、装置構成の配置を分かりやすく説明す
るために、キャピラリー1の一方向をA、他方向をBと
する。キャピラリーの本数、外径、内径、長さ、分離媒
体等の条件は、以上に述べた条件以外でも問題なく本発
明を適用できる。
【0031】蛍光を励起するアルゴンイオンレーザ(5
15nm、20mW)光源2からのレーザビーム3を、
集光レンズ4(f=100mm)を透過させた後、ビー
ム偏向器であるガルバノミラー5で反射させる。ガルバ
ノミラー5は回転軸6を中心とした回転運動7が可能で
ある。ガルバノミラー5によりレーザビーム3の偏向方
向を連続的に変化させ、全キャピラリー1の蛍光検出部
を順番に照射する。
【0032】レーザビーム3の各キャピラリー1への照
射は、レーザビーム3のキャピラリーアレイ平面への入
射角度の最大値が45°になるように設定する。また、
レーザビーム3がキャピラリーアレイの中央部に配置さ
れたキャピラリーを照射する時に、レーザビーム3のキ
ャピラリーアレイ平面への入射角度が最大となるように
設定する。即ち、レーザビーム3が中央に配置されたキ
ャピラリーを照射する時、レーザビーム3上の一点から
キャピラリーアレイ平面上に降ろした垂線が中央に配置
されたキャピラリーの中心軸と交差するように設定す
る。
【0033】実施例1では、キャピラリーアレイが配列
される幅(2.88mm)と比較して、各キャピラリー
1にレーザビームが照射される位置とガルバノミラー5
上のレーザビーム3が反射される点との間の距離(10
0mmとする)が大きいので、レーザビーム3の各キャ
ピラリーの軸への入射角度は殆ど変わらずにB方向より
45°になる(両端のキャピラリーへの入射角度は、中
央部のキャピラリーへの入射角度よりも僅かに小さくな
るが、その差は非常に小さい)。
【0034】各キャピラリー1のレーザが照射される位
置を結んで形成されるキャピラリーアレイ平面上の直線
(スキャンライン)は、各キャピラリー1の中心軸と垂
直とする。ガルバノミラー5の連続運動により、レーザ
ビームは、直線(スキャンライン)上を連続的に往復運
動し、繰り返しレーザ照射位置をスキャンする。レーザ
ビーム3は、集光レンズ4により集光され、スキャンラ
イン上で100μm以下となる。1回のスキャンに要す
る時間は0.1秒とする。
【0035】各キャピラリー1に照射されたレーザビー
ム3は、各キャピラリー1の外表面、及び内表面で一部
反射し、残りが屈折を受けて各キャピラリー1を透過す
る。キャピラリー1は円筒形状であるため、反射ビーム
8、及び透過ビーム11(但し、図1に透過ビーム11
は図示せず、図2に図示する)は、様々な方向に進行す
るが、反射ビーム8、及び透過ビーム11は全て、図1
に示す円錐状曲面9の上に乗る。円錐状曲面9の頂点
は、各キャピラリー1のレーザ照射位置であり、円錐状
曲面9の中心軸は各キャピラリー1の軸に一致し、円錐
状曲面9の頂角はレーザ入射角度の2倍の90°であ
る。反射ビーム8が最大強度を示す方向は、図1に示す
様に、キャピラリー平面に対してレーザビーム3と同じ
側で、各キャピラリーの軸とA方向より45°をなす方
向である。透過ビーム11が最大強度を示す方向は、キ
ャピラリーアレイ平面に対して入射するレーザビーム3
と反対側で、各キャピラリー1の軸に対してA方向より
45°をなす方向である。
【0036】各キャピラリー1のレーザ照射位置から発
光する蛍光は、キャピラリーアレイ平面に対して垂直且
つレーザビーム3と同じ側から、蛍光検出系により一括
して検出される。蛍光検出系は、蛍光をほぼ平行光束に
する対物レンズ10、蛍光を波長分散させる回折格子、
像を結像する結像レンズ、像を検出する2次元カメラよ
り構成され、得られた画像はコンピュータにより処理、
記録される。全キャピラリー1からの蛍光は、波長分散
された後に同時に計測される。蛍光計測は、露光時間
0.4秒、検出間隔0.5秒で連続的に行う。1回のレ
ーザスキャン時間が0.1秒であるから、1回の蛍光検
出(露光)の間に4回のレーザスキャンを行うことにな
る。即ち、1回の蛍光検出(露光)時間内に全キャピラ
リー1が必ず照射される。
【0037】蛍光検出系は、上記以外の構成でも良い。
例えば、分光手段として、回折格子の代わりに、像を分
割して結像させるプリズムや分光フィルターを用いても
良いし、結像レンズを用いないで結像型の回折格子を利
用しても良い。何れにしても、複数キャピラリー1から
の発光蛍光を独立に、同時に検出できるものであれば良
い。
【0038】図1は、対物レンズ10を示すが、一般の
蛍光検出系について考えれば、対物レンズ10の有効口
径は、蛍光検出系の有効開口を表わしている。即ち、蛍
光検出系の有効開口は、どの角度範囲の発光が蛍光検出
系の内部に入射して計測されるのかを示す。最も重要な
点は、幾何光学から明らかなように、円錐状曲面9上の
如何なる反射ビーム8、及び透過ビーム11も、蛍光検
出系の有効開口に入射していない点である。
【0039】図2は、本発明の実施例1のキャピラリー
電気泳動装置の主要部分を示す図であり、キャピラリー
アレイの中央部に配置されたキャピラリーの軸を含み、
キャピラリーアレイ平面に垂直な断面図である。即ち、
図2は図1のスキャンライン方向から見た断面図であ
る。キャピラリー1の軸に対してB方向よりθ0=45
°の角度で入射したレーザビーム3がキャピラリー1に
照射され、反射ビーム8と透過ビーム11に分割され
る。ここで、0°<θ0≦90°とする(図2に於い
て、θ0が90°を超える場合は、キャピラリー1の軸
のA方向となす角とする)。
【0040】最大強度の反射ビーム8は、キャピラリー
1の軸に対してA方向よりθ0=45°の角度で進行す
る。最大強度の透過ビーム11は、入射ビーム3の延長
線上で、キャピラリー1の軸に対してA方向よりθ0
45°の角度で進行する。その他の反射ビーム8、及び
透過ビーム11は、キャピラリー1の軸に対してA方向
より45°以下の範囲に収まる。蛍光検出系の対物レン
ズ10は、有効開口径D=40mm、焦点距離f=50
mmであり、明るさはF=f/D=1.25である。こ
こでは、対物レンズ10により各キャピラリーからの蛍
光をほぼ平行光にさせるため、各キャピラリーのレーザ
照射位置と対物レンズの距離dは焦点距離fと一致させ
る。
【0041】また、対物レンズ10の中心軸、即ち対物
レンズの有効開口の中心軸12とキャピラリー1の軸の
なす角度をθ3=90°とする。ここで、0°<θ3≦9
0°とする。対物レンズの有効開口角は、θ2=2×t
an-1(D/2d)=2×tan-1(D/2f)=2×
tan-1(1/2F)=44°である。有効開口範囲の
内、最もキャピラリー1の軸のA方向と近接する角度
は、θ1=θ3−(θ2/2)=68°である。θ0<θ1
であるから、反射ビーム8は対物レンズ10の有効開口
に入射することがない。キャピラリーアレイの中央部か
らはずれたキャピラリーに於けるレーザビーム3の入射
角度及び反射角度はθ0より小さくなる方向なので、勿
論、反射ビーム8が有効開口に入射することはない。
【0042】一般に、θ0<θ1であれば、反射ビーム8
が蛍光検出系の有効開口に入射しない。即ち、反射ビー
ム8が蛍光検出系の有効開口に入射しない条件は、θ0
<θ3−tan-1(D/2d)である。以上の構成によ
り、各キャピラリー1へ入射するレーザビーム3の反射
ビーム8と透過ビーム11が蛍光検出系に入射しないの
で、蛍光計測での背景光強度が飛躍的に減少する。従っ
て、蛍光計測の検出感度が向上し、ダイナミックレンジ
が拡大する効果が生まれる。
【0043】(実施例2)実施例1では、レーザビーム
3と蛍光検出系が、キャピラリーアレイ平面に関して同
じ側にあったが、実施例2ではレーザビーム3と蛍光検
出系を反対側に配置する。
【0044】図3は、本発明の実施例2のキャピラリー
電気泳動装置の主要部分を示す図であり、キャピラリー
アレイの中央部に配置されたキャピラリーの軸を含み、
キャピラリーアレイ平面に垂直な断面図である。図2に
於いて、キャピラリー1、及び蛍光検出系はそのままに
して、レーザビーム3を、キャピラリーアレイ平面に関
して蛍光検出系と反対側に置いて、キャピラリー1への
レーザビーム3の入射角度を、キャピラリー1の軸に対
してB方向よりθ0=45°になるように設定する。そ
の他の条件は、実施例1と同じとする。図3から明らか
なように、この場合も、θ0<θ3−tan-1(D/2
d)を満足すれば、レーザビーム3の反射ビーム8、及
び透過ビーム11は蛍光検出系(対物レンズ10)の有
効開口に入射することはなく、実施例1と同等の効果が
得られる。
【0045】(実施例3)図4は、本発明の実施例3の
キャピラリー電気泳動装置の主要部分の構成を示す図で
ある。実施例1は、レーザ光源2、集光レンズ4、ガル
バノミラー5の順に配置する「後置対物鏡型」である
が、実施例3では、レーザ光源2、ガルバノミラー5、
集光レンズ4の順に逆転する「前置対物鏡型」とする。
一般に、前置対物鏡型は、後置対物鏡型と比較して光学
系設計が困難になるが、レーザビーム3の集光径がスキ
ャンライン上で均一になる効果がある。また、スキャン
ラインと集光レンズ4の距離を近接できるで、より短い
焦点距離の集光レンズ4を使用して、より小さな集光径
を得ることができる。即ち、前置対物鏡型により、均
一、且つ高精度な光学系を構築できる。
【0046】図4の構成では、集光レンズ4は焦点距離
f=50mmとし、スキャンライン上でのレーザビーム
径を50μm以下になるようにする。その他の条件は、
実施例1と同等とすれば、同等の効果が得られる。
【0047】図5は、本発明の実施例3のキャピラリー
電気泳動装置の主要部分の構成を示す図である。前置対
物鏡型の別な構成として、対物レンズ10が集光レンズ
4を兼ねることができる。ガルバノミラー5(図示せ
ず)を経由したレーザビーム3をダイクロイックミラー
13で反射させ、対物レンズ10を透過させて集光して
から各キャピラリー1を照射する。対物レンズ10の焦
点距離はf=50mmなので、スキャンライン上でのレ
ーザビーム径は50μm以下になる。ガルバノミラー5
を動作させ、レーザビームの照射位置をスキャンライン
上で往復移動させ、各キャピラリー1を繰り返し順番に
レーザビームで照射する。対物レンズ10の中心軸12
とキャピラリーアレイ平面とのなす角をθ3=90°と
すると、必ずθ0>θ1となるので、レーザ反射ビームは
蛍光検出系(対物レンズ10)の有効開口に入射してし
まう。
【0048】図6は、本発明の実施例3のキャピラリー
電気泳動装置の主要部分を示す図であり、キャピラリー
アレイの中央部に配置されたキャピラリーの軸を含み、
キャピラリーアレイ平面に垂直な断面図である。実施例
1と同様に、レーザビーム3がキャピラリーアレイの中
央部に配置されたキャピラリーを照射する時に、レーザ
ビーム3のキャピラリーアレイ平面への入射角度が最大
となるように設定する。図6に示すように、θ3=80
°<90°とする。この時、θ1=180°−θ3−(θ
2/2)=78°となる。
【0049】更に、できるだけθ0を小さくするため
に、図6に示すように、レーザビーム3を対物レンズ1
0の端部を透過させることで、θ0〜θ3−(θ2/2)
=58°とする。このようにすると、θ0<θ1となるの
で、レーザ反射ビーム8は蛍光検出系(対物レンズ1
0)の有効開口に入射せず、実施例1と同等の効果が得
られる。一般に、対物レンズを通してレーザビームをキ
ャピラリーに照射する場合、θ0<180°−θ3−ta
-1(D/2d)が満足されていれば、レーザ反射ビー
ムが蛍光検出系に入射しない。ダイクロイックミラー1
3は、レーザ波長は反射し、蛍光波長は透過するように
設計されているので、上記以外の光学系は実施例1と同
等で良い。
【0050】(実施例4)実施例1に於いて、レーザビ
ーム3のキャピラリーアレイ平面への入射角度の最大値
がθ0=90°である場合、入射ビーム3、反射ビーム
8、透過ビーム11は全て、キャピラリーアレイ平面及
び各キャピラリー1の軸に垂直でレーザスキャンライン
を含む平面内に収まる。
【0051】図7は、本発明の実施例4のキャピラリー
電気泳動装置の主要部分を示す図であり、キャピラリー
アレイの中央部に配置されたキャピラリーの軸を含み、
キャピラリーアレイ平面に垂直な断面図である。実施例
1と同様に、レーザビーム3が、キャピラリーアレイの
中央部に配置されたキャピラリーを照射する時に、レー
ザビーム3のキャピラリーアレイ平面への入射角度が最
大となるように設定する。
【0052】図7に示すように、蛍光検出系(対物レン
ズ10)の有効開口をある程度傾ければ、レーザビーム
3の反射ビーム8、及び透過ビーム11は蛍光検出系に
入射せず、実施例1と同等の効果が得られる。このため
の条件は、θ0>θ1+θ2=θ3+(θ2/2)=θ3+t
an-1(D/2d)=θ3+tan-1(D/2f)であ
る。ここで、θ3=40°とすると右辺は62°となっ
て条件が満たされる。上記以外の光学系は実施例1と同
等で良い。θ0<90°の場合であっても、上記の条件
が満たされていれば同等の効果が得られる。
【0053】(実施例5)以上の実施例では、照射する
レーザビームの反射ビームが、蛍光検出系に直接入射し
ない構造となっているが、キャピラリー外表面でのレー
ザ散乱、及び反射ビームが、他の物体に衝突して発生す
る迷光が蛍光検出系に入射することは避けられない。そ
こで、以上の本発明の実施例では、各キャピラリー1の
レーザビーム3の照射位置の周囲は空気で満たされてい
たが、レーザビーム3の照射位置を、透明な液体や固体
で満たしてやれば、反射ビーム強度はもとより、上記の
レーザ散乱や迷光が減少し、更に、蛍光検出の背景光強
度を減少できる。
【0054】図8は、本発明の実施例5のキャピラリー
電気泳動装置のを示す図であり、キャピラリーアレイの
中央部に配置されたキャピラリーの軸を含み、キャピラ
リーアレイ平面に垂直な断面図である。図8に示すよう
に、実施例1と同等の光学系に於いて、各キャピラリー
1のレーザビーム3の照射位置を、純水15で満たされ
た石英ガラスセル14の中に配置する。純水15の替わ
りに、他の透明溶液を満たしても良く、透明溶液の屈折
率がキャピラリー材質のガラスの屈折率に近い程、レー
ザ散乱や迷光が減少し効果が高い。また、キャピラリー
材質のガラスと屈折率が近い透明固体で、レーザビーム
3の照射位置の部分を固めても同等の効果が得られる。
【0055】以上説明した各実施例では、キャピラリー
電気泳動装置の主要部分の構成を説明したが、以下では
本発明のキャピラリーアレイ電気泳動装置の全体の構成
について説明する。
【0056】図9は、本発明の実施例に於けるキャピラ
リー電気泳動装置の全体の構成を示す図である。外径3
60μm、内径50μm、全長50cmの4本のキャピ
ラリー1に、それぞれ試料注入端より30cmの位置に
蛍光検出の窓(レーザビーム3の照射位置であり蛍光検
出部でもある)を設け、図9に示すように配置した。
【0057】各キャピラリー1の蛍光検出部は、同一平
面上に水平に互いに密着して配列し、各キャピラリー1
の両端に行くに従って、キャピラリー1同士の間隔を広
げ、両端を別々の緩衝液槽20、21に浸す。試料注入
端は緩衝液槽21に浸して負極とし、泳動終端は緩衝液
槽20に浸して正極として、各キャピラリー1の両端に
高電圧を印加し、緩衝液槽21から緩衝液槽20に向か
って電気泳動を行う。
【0058】キャピラリー1の内部を電気泳動する試料
を標識する蛍光標識を励起するため、レーザ光源2から
出射したレーザビーム3をガルバノミラー5で反射さ
せ、集光レンズ4で集光した後、各キャピラリーが配列
した平面に対して45°の方向から蛍光検出窓の位置を
照射する。ガルバノミラー5の軸6を回転方向7に従っ
て往復回転させ、レーザビーム3が反射する角度を変化
させ、レーザビーム3をスキャンして、各キャピラリー
1の蛍光検出位置を順番に繰り返し照射する。ガルバノ
ミラー5の回転角度はコンピュータ19により制御す
る。各キャピラリー1の蛍光検出位置から出射する蛍光
は、各キャピラリー1の蛍光検出位置が並ぶ平面に対し
て垂直上方より、蛍光検出系10〜18によって独立し
て且つ同時に検出される。
【0059】各キャピラリー1からの蛍光は、対物レン
ズ10によりほぼ平行光束にされ、像分割プリズム及び
組み合わせフィルター16を透過し、結像レンズ17に
より結像され、CCDカメラ18によって検出される。
像分割プリズム及び組み合わせフィルター16は、1点
からの発光をプリズムにより4点に分割して、分割され
た各点の光をそれぞれ、4種の異なるバンドパスフィル
ターを透過させ、4点の蛍光強度をCCDカメラ18で
同時に計測することにより、4種の蛍光体の蛍光強度を
同時に計測する。コンピュータ19はCCDカメラ18
の繰り返し蛍光計測を制御し、得られたデータを記録
し、所望の演算処理をする。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、レーザビームの1回の
スキャン時間を、蛍光計測の1回の検出(露光)時間と
比較して十分に短くして、レーザビームをスキャンして
複数のキャピラリーを照射し、実質的に全キャピラリー
を同時照射でき、全キャピラリーからの蛍光を一括して
計測できる。各キャピラリーへ照射されたレーザの反射
ビーム、及び透過ビームが蛍光検出系の有効開口に入射
しない光学系にすることにより、蛍光計測の背景光強度
を著しく減少させ、高感度な蛍光計測を可能し、高速、
高スループットな分析をできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分の構成を示す図。
【図2】本発明の実施例1のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分を示し、キャピラリーアレイの中央部に配置
されたキャピラリーの軸を含み、キャピラリーアレイ平
面に垂直な断面図。
【図3】本発明の実施例2のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分を示し、キャピラリーアレイの中央部に配置
されたキャピラリーの軸を含み、キャピラリーアレイ平
面に垂直な断面図。
【図4】本発明の実施例3のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分の構成を示す図。
【図5】本発明の実施例3のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分の構成を示す図。
【図6】本発明の実施例3のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分を示し、キャピラリーアレイの中央部に配置
されたキャピラリーの軸を含み、キャピラリーアレイ平
面に垂直な断面図。
【図7】本発明の実施例4のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分を示し、キャピラリーアレイの中央部に配置
されたキャピラリーの軸を含み、キャピラリーアレイ平
面に垂直な断面図。
【図8】本発明の実施例5のキャピラリー電気泳動装置
の主要部分を示し、キャピラリーアレイの中央部に配置
されたキャピラリーの軸を含み、キャピラリーアレイ平
面に垂直な断面図。
【図9】本発明の実施例に於けるキャピラリー電気泳動
装置の全体の構成を示す図。
【符号の説明】
1…キャピラリー、2…レーザ光源、3…レーザビー
ム、4…集光レンズ、5…ガルバノミラー、6…ガルバ
ノミラーの回転軸、7…ガルバノミラーの回転方向、8
…レーザ反射ビーム、9…レーザ反射ビーム、及びレー
ザ透過ビームで形成される円錐形状曲面、10…対物レ
ンズ、11…レーザ透過ビーム、12…対物レンズの中
心軸、13…ダイクロイックミラー、14…石英セル、
15…水、16…像分割プリズム及び組み合わせフィル
ター、17…結像レンズ、18…CCDカメラ、19…
コンピュータ19。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光標識された試料を泳動分離する複数キ
    ャピラリーと、同一の平面上に配列された前記複数キャ
    ピラリーの一部に設けられ、前記複数キャピラリーの一
    部にレーザビームが走査されて照射され前記蛍光標識か
    ら発する蛍光が検出される蛍光検出部と、前記蛍光を検
    出する蛍光検出系とを具備し、前記レーザビームと前記
    各キャピラリーが配列した前記平面とのなす角度の最大
    値がθ0≦90°となる方向から前記レーザビームを照
    射し、前記レーザビームの前記蛍光検出部の1回の走査
    時間をt1として、前記レーザビームを走査して前記蛍
    光検出部を複数回繰り返し照射して、前記各キャピラリ
    ーが配列した前記平面となす角度がθ3≦90°となる
    方向から、前記蛍光を前記蛍光検出系により検出時間t
    2で検出し、前記蛍光検出系の有効開口径をD、前記有
    効開口の中心位置と前記各キャピラリーに前記レーザビ
    ームが照射される位置との間の距離をdとする時、関係
    式、t1≦t2、及び、θ0<θ3−tan-1(D/2
    d)、が満足されることを特徴とするキャピラリーアレ
    イ電気泳動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のキャピラリーアレイ電気
    泳動装置に於いて、前記蛍光検出系は対物レンズを具備
    し、前記対物レンズの中心軸が前記各キャピラリーが配
    列した前記平面と角度θ3≦90°だけなしており、前
    記対物レンズの有効開口径がDであり、対物レンズの焦
    点距離をfとする時、d=fであることを特徴とするキ
    ャピラリーアレイ電気泳動装置。
  3. 【請求項3】蛍光標識された試料を泳動分離する複数キ
    ャピラリーと、同一の平面上に配列された前記複数キャ
    ピラリーの一部に設けられ、前記複数キャピラリーの一
    部にレーザビームが走査されて照射され前記蛍光標識か
    ら発する蛍光が検出される蛍光検出部と、対物レンズを
    含み前記蛍光を検出する蛍光検出系とを具備し、前記レ
    ーザビームと前記各キャピラリーが配列した前記平面と
    のなす角度の最大値がθ0≦90°となる方向から前記
    レーザビームを照射し、前記レーザビームの前記蛍光検
    出部の1回の走査時間をt1として、前記レーザビーム
    を走査して前記蛍光検出部を複数回繰り返し照射して、
    前記対物レンズの中心軸が前記各キャピラリーが配列し
    た前記平面と角度θ3≦90°だけなし、前記蛍光を前
    記蛍光検出系により検出時間t2で検出し、前記有効開
    口の中心位置と前記各キャピラリーに前記レーザビーム
    が照射される位置との間の距離をdが、前記対物レンズ
    の焦点距離をfに等しく、前記対物レンズの有効口径を
    Dとする時、関係式、t1≦t2、及び、θ0<180°
    −θ3−tan-1(D/2f)、が満足されることを特
    徴とするキャピラリーアレイ電気泳動装置。
  4. 【請求項4】蛍光標識された試料を泳動分離する複数キ
    ャピラリーと、同一の平面上に配列された前記複数キャ
    ピラリーの一部に設けられ、前記複数キャピラリーの一
    部にレーザビームが走査されて照射され前記蛍光標識か
    ら発する蛍光が検出される蛍光検出部と、前記蛍光を検
    出する蛍光検出系とを具備し、前記レーザビームと前記
    各キャピラリーが配列した前記平面とのなす角度の最大
    値がθ0≦90°となる方向から前記レーザビームを照
    射し、前記レーザビームの前記蛍光検出部の1回の走査
    時間をt1として、前記レーザビームを走査して前記蛍
    光検出部を複数回繰り返し照射して、前記各キャピラリ
    ーが配列した前記平面となす角度がθ3≦90°となる
    方向から、前記蛍光を前記蛍光検出系により検出時間t
    2で検出し、前記蛍光検出系の有効開口径をD、前記有
    効開口の中心位置と前記各キャピラリーに前記レーザビ
    ームが照射される位置との間の距離をdとする時、関係
    式、t1≦t2、及び、θ0>θ3+tan-1(D/2
    d)、が満足されることを特徴とするキャピラリーアレ
    イ電気泳動装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のキャピラリーアレイ電気
    泳動装置に於いて、前記蛍光検出系は対物レンズを具備
    し、前記対物レンズの中心軸が前記各キャピラリーが配
    列した前記平面と角度θ3≦90°だけなしており、前
    記対物レンズの有効開口径がDであり、対物レンズの焦
    点距離をfとする時、d=fであることを特徴とするキ
    ャピラリーアレイ電気泳動装置。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5の何れかに記載のキ
    ャピラリーアレイ電気泳動装置に於いて、前記蛍光検出
    部が、透明液体、又は透明固体で満たされていることを
    特徴とするキャピラリーアレイ電気泳動装置。
  7. 【請求項7】蛍光標識された試料を泳動分離する複数キ
    ャピラリーと、同一の平面上に配列された前記複数キャ
    ピラリーの一部に設けられ、前記複数キャピラリーの一
    部にレーザビームが走査されて照射され前記蛍光標識か
    ら発する蛍光が検出される蛍光検出部と、前記蛍光を検
    出する蛍光検出系とを具備し、前記レーザビームと前記
    各キャピラリーが配列した前記平面とのなす角度の最大
    値がθ0≦90°となる方向から前記レーザビームを照
    射し、前記レーザビームの前記蛍光検出部の1回の走査
    時間をt1として、前記レーザビームを走査して前記蛍
    光検出部を複数回繰り返し照射して、前記蛍光を前記蛍
    光検出系により検出時間t2(但し、t1≦t2)で検出
    することを特徴とするキャピラリーアレイ電気泳動装
    置。
  8. 【請求項8】蛍光標識された試料を泳動分離する複数キ
    ャピラリーと、同一の平面上に配列された前記複数キャ
    ピラリーの一部に設けられ、前記複数キャピラリーの一
    部にレーザビームが走査されて照射され前記蛍光標識か
    ら発する蛍光が検出される蛍光検出部と、対物レンズを
    含み前記蛍光を検出する蛍光検出系とを具備し、前記レ
    ーザビームと前記各キャピラリーが配列した前記平面と
    のなす角度の最大値がθ0≦90°となる方向から前記
    レーザビームを照射し、前記レーザビームの前記蛍光検
    出部の1回の走査時間をt1として、前記レーザビーム
    を走査して前記蛍光検出部を複数回繰り返し照射して、
    前記蛍光を前記蛍光検出系により検出時間t2(但し、
    1≦t2)で検出することを特徴とするキャピラリーア
    レイ電気泳動装置。
  9. 【請求項9】蛍光標識された試料を泳動分離する複数キ
    ャピラリーと、同一の平面上に配列された前記複数キャ
    ピラリーの一部に設けられ、前記複数キャピラリーの一
    部にレーザビームが走査されて照射され前記蛍光標識か
    ら発する蛍光が検出される蛍光検出部と、前記蛍光を検
    出する蛍光検出系とを具備し、前記レーザビームの前記
    蛍光検出部の1回の走査時間をt1として、前記レーザ
    ビームを走査して前記蛍光検出部を複数回繰り返し照射
    して、前記蛍光を前記蛍光検出系により検出時間t
    2(但し、t1≦t2)で検出することを特徴とするキャ
    ピラリーアレイ電気泳動装置。
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