JP3626804B2 - ピン付ボルト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピンがボルトに固着されたピン付ボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、板、例えば天井板1にそれを貫通する孔2を開けた後、その孔2に脱着可能な合成ゴム製のパッド3の脚部3aを挿入し、弾力性を利用して孔2を塞ぐことが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、合成ゴムの経時的劣化などにより脚部3aの弾力性が弱くなりパッド3が外れてしまう場合がある。特に孔2の径が脚部3aの径に対して大きすぎる場合には脚部3aの密着性が悪く簡単にパッド3が外れてしまう。
そこで、パッド3の装着側(室内側)Aの逆側(天井裏)Bからピンを挿入し、そのピンにパッド3を差し込んで孔2の大きさに多少のずれがあっても簡単にパッド3が外れないようにすることが考えられるが、ピンを逆側(天井裏)Bで保持させることは困難であり、特に天井板が貼られた後に天井裏には作業者の手が届かないため一層困難である。
【0004】
そこで本発明の目的は、例えば天井裏など作業者の手の届かない場所に対しても取り付けが容易なピン付ボルトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のピン付ボルトは、ねじ溝が周方向に設けられた合成樹脂製の中空円柱部の下面に、下面の中心を通る−(マイナス)状の溝を形成し、下面の中心から外側にその先端が突出するようにピンを中空円柱部内に固着してなり、回転により、ナットに対して前記中空円柱部の上面側から嵌合させられることを特徴とする(請求項1)。
【0008】
本発明のピン付ボルトによれば、ねじ溝が周方向に設けられた中空円柱部の下面にはピンが固着されているので、ナットにピン付ボルトを螺合させた後にピンに物を差し込んだり、あるいは差し込んだ物をナットに螺合させることができる。また、同じく下面にはピンを中心にして−(マイナス)状の溝が形成されているので、この溝に嵌合するねじ回し部材を使用すればピン付ボルトを回転させることができる。これによれば、例えば天井裏など作業者の手の届かない場所であっても室内側から天井に設けられた孔にピン付ボルトを挿入し、天井裏に予め設置されたナットに対して下から螺合させることで容易に取り付けることできる。また、取り外しも容易である。
更に、中空円柱部は合成樹脂製であり内部が中空であるので、射出成形時に熱により合成樹脂が多少変形しても内部が変形するだけであり外観形状に影響を与えることはない。その上、材料の節約にもなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るピン付ボルト10の斜視図,図2はそのX−X線断面図,そして、図3はピン付ボルト10にねじ回し部材20が嵌合する状態を示す斜視図である。
【0012】
本発明の実施の形態に係るピン付ボルト10は、合成樹脂製の中空円柱部11と、その中空円柱部11の内に根元が固着されたピン12とからなり、中空円柱部11の周方向にはねじ溝13が設けられている。また中空円柱部11の下面11aには、下面11aの中心を通る−(マイナス)状の溝14が形成されており、ピン12は下面11aの中心から外側にその先端が突出するようにして固着されている。更に、中空円柱部11の上面11bには、マイナスドライバ(図示しない)の穂先が嵌合する溝15が形成されている。
なお、ピン付ボルト10は合成樹脂を射出して成形したものであり、射出成形用金型(図示しない)にねじ溝13形成用の溝が設けられている。また、円柱部11内に中空部11cを設けたのは射出成形時に熱により合成樹脂が多少変形しても外観形状に影響を与えないようにするためであり、材料の節約にもなる。
【0013】
一方、本発明の実施の形態に係るねじ回し部材20は、握り部21と、その握り部21に取り付けられた穂先22からなり、穂先22の先端部は二又に分かれている。その二又部22aの長さLは少なくともピン付ボルト10のピン12の突出部の長さMよりも長く形成され、その先端がピン付ボルト10の下面11aに形成された−(マイナス)状の溝14に嵌合するようになっている。このときピン12は二又部22aの間に位置するようになっている。
【0014】
次に、図4を参照してピン付ボルト10が使用される例を示す。これは、天井板1に開けられた孔12を塞ぐパッド3にピン付ボルト10を適用したものである。
天井板1には、予めナット4が溶接により固着されその下部に孔5が設けられたフレーム6が天井裏側Bから固定されている。パッド3を孔2に装着するには、まずピン付ボルト10を室内側Aから孔2に挿入し、ねじ回し部材20の穂先22をピン付ボルト10の下面11aに形成された−(マイナス)状の溝14に嵌合させて(図3の2点鎖線)、回すことによりピン付ボルト10をフレーム6に固着されたナット4に嵌合させる。そして、パッド3を孔2に挿入するとともにピン12にパッド3を差し込むことによりパッド3の脱落を簡単に防止することができる。
【0015】
なお、中空円柱部11の上面11bには、マイナスドライバ(図示しない)の穂先が嵌合する溝15が形成されているので、天井板1が貼られる前にマイナスドライバを使用して予め上からナット4に嵌合させることもできる。なお、上面11bに形成される溝15はマイナス状の溝に限らず、プラスドライバに対応したプラス状の溝でもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上のとおり本発明のピン付ボルトによれば、ねじ溝が周方向に設けられた中空円柱部の下面にはピンが固着されているので、ナットにピン付ボルトを螺合させた後にピンに物、例えば天井板に設けられた孔を塞ぐパッドなどを差し込んだり、あるいは差し込んだ物をナットに螺合させることができる。また、同じく下面にはピンを中心にして−(マイナス)状の溝が形成されているので、この溝に嵌合するねじ回し部材を使用すればピン付ボルトを回転させることができる。これによれば、例えば天井裏など作業者の手の届かない場所であっても室内側から天井に設けられた孔にピン付ボルトを挿入し、天井裏に予め設置されたナットに対して下から螺合させることで容易に取り付けることできる。また、取り外しも容易である。
更に、中空円柱部は合成樹脂製であり内部が中空であるので、射出成形時に熱により合成樹脂が多少変形しても内部が変形するだけであり外観形状に影響を与えることはない。その上、材料の節約にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピン付ボルト10の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のピン付ボルト10にねじ回し部材20が嵌合する状態を示す斜視図である。
【図4】天井板1の孔2に挿入されたパッド3に図1のピン付ボルト10を使用した例を示す断面図である。
【図5】従来例の、天井板1の孔2にパッド3が挿入された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天井板
2 孔
3 パッド
4 ナット
5 孔
6 フレーム
10 ピン付ボルト
11 中空円柱部
11a 下面
11b 上面
11c 中空部
14 溝
15 溝
20 ねじ回し部材
21 握り手
22 穂先
22a 二又部
Claims (1)
- ねじ溝が周方向に設けられた合成樹脂製の中空円柱部の下面に、下面の中心を通る−(マイナス)状の溝を形成し、下面の中心から外側にその先端が突出するようにピンを中空円柱部内に固着してなり、回転により、ナットに対して前記中空円柱部の上面側から嵌合させられることを特徴とするピン付ボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33388695A JP3626804B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | ピン付ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33388695A JP3626804B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | ピン付ボルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151928A JPH09151928A (ja) | 1997-06-10 |
JP3626804B2 true JP3626804B2 (ja) | 2005-03-09 |
Family
ID=18271060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33388695A Expired - Fee Related JP3626804B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | ピン付ボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3626804B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10359357A1 (de) * | 2003-12-16 | 2005-07-28 | Behr Gmbh & Co. Kg | Anordnung zur Befestigung eines Wärmeübertragers, insbesondere eines Kühlmoduls in einem Kraftfahrzeug |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP33388695A patent/JP3626804B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09151928A (ja) | 1997-06-10 |
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