JP3222216B2 - コンクリート型枠のインサートナット取付部の構造 - Google Patents

コンクリート型枠のインサートナット取付部の構造

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岳彦 荻原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インサートナットをコ
ンクリート製品に埋込むためのコンクリート型枠のイン
サートナット取付部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】インサートナットは、コンクリート製品
を吊り上げるため、又コンクリート製品どうしを繋げる
ため等種々の目的でコンクリート製品に埋込まれる。こ
のようなインサートナットは、型枠内面にあらかじめ装
着された状態で型枠にコンクリートを流しこみ硬化させ
ることにより埋込まれる。
【0003】図は、従来のコンクリート型枠のナ
ット埋込部の構造を示す説明図である。型枠30にはイ
ンサートナット31を埋込む位置に型枠孔32を開けて
おき、図に示すごとく、その型枠孔32に外側からボ
ルト33を通し、内側からインサートナット31を螺着
して固定する。コンクリートを流し込み、硬化した後ボ
ルト33をインパクトレンチ等で外し図に示すごとく
型枠を脱型するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンクリート型
枠のインサートナット埋込部の構造には次のような欠点
がある。インサートナットの固定に際してボルトを螺
着する作業及び脱型に際してインパクトレンチ等でボル
トを取り外す作業が煩雑で作業能率も悪い。型枠が大
型の場合、インサートナットの固定には、型枠外でボル
トを螺着する人と型枠内側でインサートナットを抑えて
いる人と2人の作業員が必要である。インサートナッ
トの固定に際して、型枠の下側からボルトで固定する場
合は、作業員が型枠の下側に潜り込まなければならず危
険である。本発明はこのような課題を解決するもので、
簡単な作業で危険も少ないコンクリート製品のインサー
トナット埋込部の構造を提供するものである。
【0005】本発明は、インサートナットを嵌着する、
ゴム、軟質樹脂等の弾性体でなり先端が開口し後端の閉
塞壁にボルト孔を設けた薄肉円筒形状に形成された取付
具を、その内部に先端側からボルトを挿入して前記ボル
ト孔及び型枠の孔に挿通し、型枠の外部側から該ボルト
にナットを螺着し該ボルト頭部で前記閉塞端壁を押圧保
持することで、型枠内面に突出させた状態で型枠に装着
したコンクリート型枠のインサートナット取付部の構造
であって、前記取付具をボルト及びナットで型枠に装着
するに際し、型枠外面側に弾性体のワッシャーを介在さ
せたことを特徴とするコンクリート型枠のインサートナ
ット取付部の構造である。
【0006】取付具は、通常ボルトで型枠に装着され
る。この場合、型枠外面側に軟質樹脂製のワッシャーを
介在させると、後述するように特有の効果を奏する
【0007】
【作用】本発明は上記の構成で、弾性体でなる先端を開
口した薄肉円筒状の取付具を型枠内面に突出させて装着
しておくことにより、コンクリート製造ラインにおける
インサートナットの型枠への取り付けは、インサートナ
ットの孔を型枠内面に突出する取付具に嵌着させるよう
に押し込むことにより簡単に行うことができる。取付具
は軟質樹脂、ゴム等の弾性体でなり、先端を開口した薄
肉円筒状をなすので、弾性に富み、インサートナットの
嵌着を容易に行なうことができ、ネジ山を傷めないばか
りか、コンクリート流し込み時や締め固め時の衝撃でも
インサートナットが外れにくい。また、インサートナッ
ト内へのコンクリート漏れもない。脱型時は、型枠をコ
ンクリート面から引き離すのみで、取付具が型枠と共に
引き離され、インサートナットのみがコンクリートに残
存し埋め込まれる。
【0008】取付具をボルトで型枠に装着する場合、型
枠外面側に軟質樹脂製のワッシャーを介在させると、ワ
ッシャーの弾性により、ある程度取付具が型枠に対して
相対的に変位することができるので、図2に示すよう
に、型枠をヒンジを中心に型開きさせて脱型する場合で
も取付具自体の弾性と相俟って、取付具を型枠から取り
外すことなく容易に脱型することができる。
【0009】
【実施例】図1及び2は、本発明の1実施例に関するも
のである。取付具1は本発明の1実施例で、ナイロン樹
脂製で薄肉円筒状をなす。周壁部分の平均厚みは約1ミ
リメートル、後端の閉塞壁部分の厚みは約2.5ミリメ
ートルである。周壁部分の平均厚みは、取り付けるイン
サートナットの大きさによって異なるが、取付具の弾性
を利用する関係からインサートナットの内径の3〜10
パーセントが適当である。この厚みは薄すぎるとコンク
リート投入時の衝撃に弱くなり、厚すぎるとインサート
ナットの嵌着及び脱型が困難になる。周壁部分の外周は
先端付近がやや先細りとなっており、最先端はインサー
トナット3の内径(螺条の内法)よりもやや細く、径の
呼び込み部となっており、中央付近から後端付近にかけ
てはインサートナット3の内径よりやや太く、インサー
トナットの螺条が食い込んでしっかり嵌着できるように
なっている。取付具1の後端の閉塞壁にはボルト取り付
け用の孔2が設けられている。
【0010】型枠8には孔10が設けられ、外側に孔1
1を有する裏当板9が溶接されている。孔10はワッシ
ャー7が入る大きさに、孔11はボルト4の径よりやや
大きく形成されている。取付具1は、図1、2に示すよ
うに、ナイロン樹脂製のワッシャー7、エラストマー製
のワッシャー6等を介してボルト4及びナット5により
型枠8に装着されている。
【0011】インサートナット3はM16ボルト用のも
ので、筒状をなし、内面に螺条が形成されている。イン
サートナット3の取付具1への取り付けは、型枠8内面
に突出している取付具1に内方から押し込み、嵌着する
ことにより行われる。取付具1の最先端はインサートナ
ットの内径よりもやや細くなっており、取付具自体に弾
性があるので、嵌着は容易である。また、取付具1の中
央部分から後端にかけてはインサートナットの内径より
やや太くなっているので、インサートナットの螺条が取
付具1の外周面に食い込んでしっかりと嵌着される。取
付具の弾性により、螺条が損傷を受けることがなく、イ
ンサートナット3内にコンクリートが侵入することもな
い。
【0012】型枠にコンクリートを投入し、硬化後に脱
型が行われる。脱型は、図2に示すように、型枠8をヒ
ンジ12を中心に矢印A方向に型開きさせて行う。取付
具1は型枠8と共に移動し、インサートナット3から外
れ、脱型される。この際、取付具1及びワッシャー6の
変形により脱型は、型開きと同時に行われる。このと
き、図2に示すように、取付具1およびワッシャー6が
変形するので、型開きは無理なく容易に行われる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、コンクリート製品の製造ライ
ンにおけるインサートナットの取り付け作業において、
インサートナットを型枠内面に突出した取付具に嵌着す
ればよいので、極めて簡単である。もちろん、インパク
トレンチ等の工具も不要で、大型の型枠であっても1人
の作業員でよく、型枠の下側にもぐり込んで作業するよ
うな危険をおかす必要もない。また、型枠をコンクリー
ト面と直角にまっすぐに取り除き脱型する場合だけでな
く、型開きさせて取り除くような場合やコンクリート面
と平行方向に取り除く場合等あらゆる脱型方法にも適用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例たるコンクリート型枠のイン
サートナット取付部の構造を示す略断面図である。
【図2】脱型状態を示す図1と同様図である。
【図3】従来のコンクリート型枠のインサートナット取
付部の断面図である。
【図4】図の脱型状態の説明図である。
【符号の説明】
1 取付具 2 孔 3 インサートナット 4 ボルト 5 ナット 6 ワッシャー 7 ワッシャー 8 型枠 9 裏当板 10 孔 11 孔 12 ヒンジ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサートナットを嵌着する、ゴム、軟
    質樹脂等の弾性体でなり先端が開口し後端の閉塞壁にボ
    ルト孔を設けた薄肉円筒形状に形成された取付具を、そ
    の内部に先端側からボルトを挿入して前記ボルト孔及び
    型枠の孔に挿通し、型枠の外部側から該ボルトにナット
    を螺着し該ボルト頭部で前記閉塞端壁を押圧保持するこ
    とで、型枠内面に突出させた状態で型枠に装着したコン
    クリート型枠のインサートナット取付部の構造であっ
    て、前記取付具をボルト及びナットで型枠に装着するに
    際し、型枠外面側に弾性体のワッシャーを介在さたこと
    を特徴とするコンクリート型枠のインサートナット取付
    部の構造
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