JPH0213604Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 Ａ 産業上の利用分野 本案は、コンクリート製品を製造するに際し
て、型枠にどの方向にも確実に取付けることので
きるインサートに関するものである。

Ｂ 従来の技術とその問題点 イ 従来、たとえばコンクリート排水溝５などの
コンクリート二次製品には布設時の吊り上げ，
吊り下げ作業を容易にするため、インサート体
２が取付けられている場合が多い。

ロ そして、このインサート体の取付作業は製造
時に型枠４にあらかじめセツトしておき、コン
クリートを打設して行なわれる。

ハ すなわち、型枠４の側板４Ａの所定個所にボ
ルト穴４Ｂを開設し、この穴４Ｂの外側に長ナ
ツト４Ｃを固着し、このナツト４Ｃを利用して
ネジ山を有する支持棒４Ｄを型枠内に貫入さ
せ、支持棒４Ｄにインサート体２を装着する。

ついで、コンクリートを打設し、バイブレー
シヨンを与えて成型脱型する。

ニ しかし、このバイブレーシヨンを与えた時に
インサート体まで振動が伝わり、当該インサー
ト体が支持棒より離脱したり、支持状態が変わ
つたりする。

考案の構成 Ａ 課題を解決するための手段 本願では下記の構成を有するインサートによつ
て上述した問題を解決しようとするものである。

すなわち、本願のインサートは、インサート体
２と取付金具体３からなる。

インサート体２は所定寸法の横パイプ２Ａの外
壁におけるほぼ中央部位置に垂直方向をもつて係
止輪２Ｂなどが設けられている。

また、取付金具体３は、横パイプ２Ａ内に挿脱
自在に挿入した丸棒体３Ａの内方端に、横パイプ
２Ａの内壁に当接移動する膨大頭部３Ｂを固着す
ると共に、当該丸棒体３Ａの外方端部は横パイプ
２Ａの外方端より外方に突出せしめ、かつ、この
丸棒体３Ａの外周面には横パイプ２Ａの内周面に
対応するゴムスリーブ３Ｅを遊嵌し、丸棒体３Ａ
の外方端面中心に開設したネジ穴３Ｄには外方か
ら進退する締付ボルト３Ｃが螺合されている。

そして、この場合、丸棒体３Ａの外方面にゴム
スリーブが滑らないように溝を刻設することがで
きる。

Ｂ 考案の実施例 実施例について図面を参照して説明する。

本願のインサート１は下記の条件を有するイン
サート体２と取付金具体３からなる。

すなわち、インサート体２は所定寸法の横パイ
プ２Ａの外壁におけるほぼ中央部位置に垂直方向
をもつて係止輪２Ｂなどが設けられている。

また、取付金具体３は横パイプ２Ａ内に挿脱自
在に挿入した丸棒体３Ａの内方端に、横パイプ２
Ａの内壁に当接移動する膨大頭部３Ｂを固着する
と共に、当該丸棒体３Ａの外方端部は横パイプ２
Ａの外方端より外方に突出せしめ、かつ、この丸
棒体３Ａの外周面には横パイプ２Ａの内周面に対
応するゴムスリーブ３Ｅを遊嵌し、丸棒体３Ａの
外方端面中心に開設したネジ穴３Ｄには外方から
進退する締付ボルト３Ｃが螺合されている。

ゴムスリーブ３Ｅについては天然あるいは合成
のゴムが使用されている。

なお、丸棒体３Ａの外周面にゴムスリーブが滑
らないように溝を刻設することもできる。

締付ボルト３Ｃにはにぎり３C'が取付けられて
いる。

そこで、インサート１が使用される型枠４の側
板４Ａは第３図を参照して、蝶番４Ｅを支点にし
て矢印イ方向に開いて脱型できるよう構成されて
いる。

考案の効果 本考案は、上述の通り構成されているので次に
記載する効果を奏する。

Ａ 第１図の如く型枠４における側板４Ａの所定
個所に開設したボルト穴４Ｂに丸棒体３Ａを挿
入し、インサート体２を装着する。

Ｂ 第２図の如く締付ボルト３Ｃを締付けると、
ゴムスリーブ３Ｅは膨大頭部３Ｂと側板４Ａ間
で強く圧縮変形された状態となる。

この結果、このゴムスリーブはインサート体
の横パイプ２Ａの内壁に圧着することになり、
当該インサート体は確実に保持されることにな
る。

この結果、型枠に振動を与えてもインサート
体は変位することはない。

この場合、丸棒体３Ａの外周面にゴムスリー
ブが滑らないように溝を刻設したものについて
は、インサート体はより確実に保持されること
になる。

Ｃ 脱型時は第３図，第４図を参照して、締付ボ
ルトをはずし側板を取り去り、さらに、丸棒体
を引き抜く。

Ｄ インサート体は上述の如く確実に保持される
から、たとえば第７図に示す如き型枠６におけ
る傾斜面６Ａなどにも保持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は型枠に取付けた状態の要部拡大断面
図、第２図はゴムスリーブを圧着した状態を示す
縦断面図、第３図は脱型時を説明する縦断面図、
第４図は製品にインサート体が装着された状態を
示す縦断面図、第５図は従来の状態を示す断面
図、第６図はインサート体の使用状態を説明する
正面図、第７図は他の使用状態を説明する略図的
正面図である。 １……インサート、２……インサート体、３…
…取付金具体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 下記の条件を有するインサート体２と取付金
   具体３からなることを特徴とするインサート。 イ インサート体２は所定寸法の横パイプ２Ａ
   の外壁におけるほぼ中央部位置に垂直方向を
   もつて係止輪２Ｂなどが設けられているこ
   と。 ロ 取付金具体３は横パイプ２Ａ内に挿脱自在
   に挿入した丸棒体３Ａの内方端に、横パイプ
   ２Ａの内壁に当接移動する膨大頭部３Ｂを固
   着すると共に、当該丸棒体３Ａの外方端部は
   横パイプ２Ａの外方端より外方に突出せし
   め、かつ、この丸棒体３Ａの外周面には横パ
   イプ２Ａの内周面に対応するゴムスリーブ３
   Ｅを遊嵌し、丸棒体３Ａの外方端面中心に開
   設したネジ穴３Ｄには外方から進退する締付
   ボルト３Ｃが螺合されていること。 ２ 丸棒体３Ａの外周面にゴムスリーブが滑らな
   いように溝が刻設されている請求項１記載のイ
   ンサート。