JPH0754404Y2 - コンクリート型枠のナット埋込部の構造 - Google Patents

コンクリート型枠のナット埋込部の構造

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JPH0754404Y2
JPH0754404Y2 JP1992056159U JP5615992U JPH0754404Y2 JP H0754404 Y2 JPH0754404 Y2 JP H0754404Y2 JP 1992056159 U JP1992056159 U JP 1992056159U JP 5615992 U JP5615992 U JP 5615992U JP H0754404 Y2 JPH0754404 Y2 JP H0754404Y2
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襄 豊田
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豊田 実
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、埋込ナットをコンクリ
ート製品に埋込むためにコンクリート型枠に装着したコ
ンクリート型枠のナット埋込部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】埋込ナットは、コンクリート製品を吊り
上げるため、連結金具を取り付けるため等種々の目的で
コンクリート製品に埋込まれる。このような埋込ナット
は、型枠内面にあらかじめ装着された状態で型枠にコン
クリートを流しこみ硬化させることにより埋込まれる。
【0003】図6、7は、従来のコンクリート型枠のナ
ット埋込部の構造を示す説明図である。型枠30には埋
込ナット31を埋込む位置に型枠孔32を開けておき、
図6に示すごとく、その型枠孔32に外側からボルト3
3を通し、内側から埋込ナット31を螺着して固定す
る。コンクリートを流し込み、硬化した後ボルト33を
インパクトレンチ等で外し図7に示すごとく型枠を脱型
するのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のコンクリート型
枠のナット埋込部の構造には次のような欠点がある。
埋込ナットの固定に際してボルトを螺着する作業及び脱
型に際してインパクトレンチ等でボルトを取り外す作業
が煩雑で作業能率も悪い。型枠が大型の場合、埋込ナ
ットの固定には、型枠外でボルトを螺着する人と型枠内
側で埋込ナットを抑えている人と2人の作業員が必要で
ある。埋込ナットの固定に際して、型枠の下側からボ
ルトで固定する場合は、作業員が型枠の下側に潜り込ま
なければならず危険である。本考案はこのような課題を
解決するもので、簡単な作業で危険も少ないコンクリー
ト製品のナット埋込部の構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、ゴム等の弾性
部材でなる筒状基体の後端の孔に接続ボルトをその螺条
部が突出するように一体的に嵌着してなる埋込具に、埋
込ナットを前記螺条部に螺着することにより取り付け、
前記基体を型枠孔に嵌着し、埋込ナットを型枠内面に突
出させたことを特徴とするコンクリート型枠のナット埋
込部の構造である。基体の材質としては、ゴム、軟質プ
ラスチック等の弾性材料であるが、ゴムが最も適当であ
る。基体の形状は円筒状のみならず、四角、六角筒状等
の非円形断面を有する筒状でもよい。基体と接続ボルト
は、基体製造用金型に接続ボルトを装着し樹脂を射出す
ることにより一体的に製造してもよいし、基体と接続ボ
ルトとを各々別工程で製造した後、基体に接続ボルトを
焼付け、接着等により一体的に嵌着してもよい。
【0006】
【作用】本考案は、上記の構成であるから、埋込具にあ
らかじめ埋込ナットを螺着して準備しておき、コンクリ
ート製品の製造ラインにおいては、この準備した埋込具
を型枠内側から型枠の孔に差しこむだけでよく、きわめ
て簡単である。基体を弾性部材で形成しているので、埋
込具を容易に型枠に取り付けることができ、さらに、コ
ンクリート流し込み時の衝撃やコンクリート締め固め時
のバイブレータの振動を吸収するので埋込具が型枠から
脱落しにくい。また、コンクリート漏れも少ない。脱型
時は、型枠をコンクリート面から引き離すと、埋込具が
型枠の孔から外れてコンクリート面に残るので、これを
回転して取り去ると、埋込みナットのみがコンクリート
中に埋め込まれて残存する。
【0007】基体の外周をタケノコ状に形成すると、埋
込具の型枠の孔への嵌着が容易となり、さらに、コンク
リートを流し込む衝撃、バイブレーターでの締め固めの
衝撃にも外れにくくなる。基体の孔内周に環状膨出部を
形成し、接続ボルトの基端よりに該環状膨出部に対応す
る括れ部を形成すると、埋込具と接続ボルトの嵌着がよ
り強固になり、接続ボルトが基体から脱落することがな
い。
【0008】
【実施例】図1は本考案の実施例のコンクリート型枠の
ナット埋込部の構造の断面図、図2は埋込具1の側面
図、図3は実施例の脱型した状態の説明図、図4は本考
案の構造を有するU字溝ブロックの型枠の略断面図、図
5は接続ボルト3の斜視図である。
【0009】埋込具1はゴム製で筒状の基体2と接続ボ
ルト3でなる。基体2の外周はタケノコ状に形成されて
いる。タケノコ状とは、図2に示すように、前方に傾斜
した環状の斜面6を複数有する形状をいう。後端の孔9
には接続ボルト3がその螺条部が突出するように焼付け
により一体的に嵌着されている。孔9内周には環状膨出
部5が形成され、これに対応して接続ボルト2の基端よ
りに設けられている括れ部7と相まって接続ボルト3が
基体2から抜けにくくなっている。さらに、接続ボルト
の基端は、図5に示すように、完全な円形断面ではな
く、切欠14が設けられ、接続ボルト3が基体2に対し
て回転しないようになっている。また、基体2前端には
溝10が後端にはフランジ部8が形成されている。溝1
0は、埋込具をコンクリートから取り除くときにこれを
回転させるためのものであり、フランジ部8は、図3の
ように埋込ナットをコンクリート面から引っ込んだ状態
に埋込むためと、バイブレータの振動を吸収することに
より埋込具が型枠から抜けにくくするためのものであ
る。
【0010】埋込具1には予め埋込ナットを螺着してお
き、コンクリート製品製造ラインにおいては、これを型
枠内側から、図1に示すように、フランジ部8が型枠に
接するまでいっぱいに型枠孔11に差し込み埋込ナット
を型枠内面に突出させればよい。本実施例の場合、型枠
がきわめて薄い鉄板であるために、型枠孔は筒体13を
溶接することにより、その深さを10ミリにしている。
M20用程度の埋込ナットを埋込む場合には、型枠孔の
深さは10ミリ程度で充分である。
【0011】コンクリートを型枠に流し込み、硬化後の
型枠の脱型に際しては、型枠を取り除くと埋込具1は硬
化したコンクリート製品Cの方に残るので、埋込具1の
溝10をドライバー等で回転させてこれを取り除く。す
ると、図3に示すように、埋込ナットのみがコンクリー
トCに埋込まれて残存する。基体2は弾性部材でなるの
で、型枠をまっすぐに取り除く場合だけでなく、図4に
矢印で示すように、型枠20を回動させて取り除くよう
な場合にも支障となることはない。
【0012】
【考案の効果】本考案は、コンクリート製品の製造ライ
ンにおいては、埋込ナットを取り付けた埋込具を型枠内
側から押し込むだけでよいので作業能率がよく、安全で
ある。また、型枠をまっすぐに取り除く場合だけでな
く、回転させて取り除くような場合にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のコンクリート型枠のナット埋
込部の構造の断面図である。
【図2】埋込具の側面図である。
【図3】実施例の脱型した状態の説明図である。
【図4】本考案の構造を有するU字溝ブロックの型枠の
略断面図である。
【図5】接続ボルト3の斜視図である。
【図6】従来の型枠のナット埋込部の構造の断面図であ
る。
【図7】図5の脱型状態の説明図である。
【符号の説明】
1 埋込具 2 基体 3 接続ボルト 4 埋込ナット 5 環状膨出部 6 斜面 7 括れ部 8 フランジ部 9 孔 10 溝 11 型枠 12 型枠孔 13 筒体 14 切欠 20 型枠 30 型枠 31 埋込ナット 32 型枠孔 33 ボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム等の弾性部材でなる筒状基体の後端
    の孔に接続ボルトをその螺条部が突出するように一体的
    に嵌着してなる埋込具に、埋込ナットを前記螺条部に螺
    着することにより取り付け、前記基体を型枠孔に嵌着
    し、埋込ナットを型枠内面に突出させたことを特徴とす
    るコンクリート型枠のナット埋込部の構造
  2. 【請求項2】 外周をタケノコ状に形成した基体を用い
    る請求項1のコンクリート型枠のナット埋込部の構造
  3. 【請求項3】 基体の孔の内周に環状膨出部を形成し、
    接続ボルトの基端よりに該環状膨出部に対応する括れ部
    を形成した請求項1又は請求項2のコンクリート型枠の
    ナット埋込部の構造
JP1992056159U 1992-07-20 1992-07-20 コンクリート型枠のナット埋込部の構造 Expired - Lifetime JPH0754404Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992056159U JPH0754404Y2 (ja) 1992-07-20 1992-07-20 コンクリート型枠のナット埋込部の構造

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JP1992056159U JPH0754404Y2 (ja) 1992-07-20 1992-07-20 コンクリート型枠のナット埋込部の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0610410U JPH0610410U (ja) 1994-02-10
JPH0754404Y2 true JPH0754404Y2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=13019320

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JP1992056159U Expired - Lifetime JPH0754404Y2 (ja) 1992-07-20 1992-07-20 コンクリート型枠のナット埋込部の構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58137803A (ja) * 1982-02-10 1983-08-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光フアイバスイツチ

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JPH0610410U (ja) 1994-02-10

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