JP3432006B2 - まくらぎ用防振ゴムの取付構造 - Google Patents

まくらぎ用防振ゴムの取付構造

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JP3432006B2
JP3432006B2 JP17043894A JP17043894A JP3432006B2 JP 3432006 B2 JP3432006 B2 JP 3432006B2 JP 17043894 A JP17043894 A JP 17043894A JP 17043894 A JP17043894 A JP 17043894A JP 3432006 B2 JP3432006 B2 JP 3432006B2
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文男 高橋
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鉄道軌材工業株式会社
新日本エスライト工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両が線路上を通
過する際に発生する振動を緩和するための防振ゴムのま
くらぎに対する取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、まくらぎ用の防振ゴムは、プレー
ト状をしており、完成したコンクリート製のまくらぎの
下面に、接着剤、ボルト、釘、或いは、防振ゴム自身の
接着力等によって取り付けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
して防振ゴムをまくらぎの下面に取り付けるには、まく
らぎの下面を平坦にしないと防振ゴムが剥がれるという
問題点を有している。又、取り付けに多くの人手と手間
を要するという問題点を有している。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、まくらぎの下
面に取り付けられる防振ゴムの取付面に形成された空気
・水逃げ凹部と、前記空気・水逃げ凹部の底に形成され
て前記空気・水逃げ凹部と外部とを連通させる空気・水
逃げ孔と、前記取付面に突設され前記取付面から離れる
に従って径が大きくなる末広がり状の突部と、前記突部
の先端から前記取付面に向けて円錐状に形成された凹部
とを具えたまくらぎ用防振ゴムの取付構造により、前記
の課題を解決した。 【0005】 【作用】防振止ゴムの製作時において、防振ゴムを金型
から取り外すときは、突部に凹部が形成されているた
め、取り出すに従って突部がつぼむように変形するの
で、金型から剥がすようにして、防振ゴムを容易に外す
ことができる。 【0006】防振ゴムをまくらぎに取り付けるには、ま
くらぎを裏返しにした形状の形枠にコンクリートを流し
込み、固化する以前に防振ゴムの取付面をコンクリート
に押しつける。このとき、コンクリートと防振ゴムとの
間に溜まった空気と水は、空気・水逃げ凹部に導かれて
空気・水逃げ孔から外部に逃がされる。 【0007】突部はコンクリートの中に押し込まれて、
その外周と凹部にコンクリートが充填される。まくらぎ
全体が固まると、凹部内のコンクリートも固まるので、
突部はあたかも中実の円錐台のようになり、可撓性がな
くなったに等しくなる。従って、この突部によって、防
振ゴムはコンクリートと分離不能に強固に一体化され
る。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4に基づ
いて説明する。図4に示すように、防振ゴム10は、ま
くらぎCの下面に取り付けられ、鉄道車両が線路上を通
過する際に発生する振動を緩和するための平板状のゴム
である。コンクリート製まくらぎCの下面に取り付けら
れる防振ゴム10の取付面11には、円形の空気・水逃
げ凹部12が形成されている。 【0009】空気・水逃げ凹部12の底には、この空気
・水逃げ凹部12と外部とを連通させる空気・水逃げ孔
13が形成されている。又、取付面11には、この取付
面11から離れるに従って径が大きくなる末広がり状の
突部14が突設されている。突部14には、突部14の
先端から取付面11に向けて円錐状の凹部15が形成さ
れている。 【0010】防振ゴムの製作時において、防振ゴム10
を金型から取り外すときは、突部14に凹部15が形成
されているため、取り出すに従って突部14がつぼむよ
うに変形するので、金型から剥がすようにして、防振ゴ
ム10を容易に外すことができる。仮に、凹部15が形
成されていないと、突部14はつぼむように変形するこ
とが困難であり、ゴムの可撓性を生かすことができず、
防振ゴム10を金型から剥がすようにして取り外すこと
ができない。このため、金型を複雑な形状をした合わせ
金型にしなければならず、金型代が高くなり、防振ゴム
10の製作費のコストアップの要因となる。 【0011】防振ゴム10をまくらぎCに取り付けるに
は、まくらぎCを裏返しにした形状の形枠にコンクリー
トを流し込み、固化する以前に防振ゴム10の取付面1
1をコンクリートに押しつける。このとき、コンクリー
トと防振ゴム10との間に溜まった空気と水は、空気・
水逃げ凹部12に導かれて空気・水逃げ孔13から逃が
される。 【0012】突部14はコンクリートの中に押し込まれ
て、その外周と凹部にコンクリートが充填される。まく
らぎC全体が固まると、凹部15内のコンクリートも固
まり、突部14はあたかも中実の円錐台のようになり、
可撓性がなくなったに等しくなる。従って、この突部1
4によって、防振ゴム10はコンクリートと分離不能に
強固に一体化されることになる。 【0013】 【発明の効果】本発明のまくらぎ用防振ゴムの取付構造
は、空気・水逃げ孔を有する空気・水逃げ凹部を具えて
いるため、コンクリートが固化する前のまくらぎに防振
ゴムを取り付けるとき、防振ゴムとまくらぎとの間に溜
まる空気と水を逃がすことができ、防振ゴムをまくらぎ
に密着させ、確実に一体化することができる。又、本発
明のまくらぎ用防振ゴムの取付構造は、凹部を有する末
広がり状の突部を具えているため、コンクリートが固化
したとき、凹部内で固化したコンクリートによって突部
の可撓性がなくなったに等しくなり、突部の外周に充填
されたコンクリートによって突部が抜け止めされ、防振
ゴムをコンクリートと強固に一体化することができる。
さらに、本発明のまくらぎ用防振ゴムの取付構造は、凹
部を有する末広がり状の突部を具えているため、防止ゴ
ムの製作時においては、防振ゴムを金型から取り外すと
き、突部がつぼむように変形し、防振ゴムを金型から剥
がすようにして容易に取り外すことができる。しかも、
突部がつぼむように変形することによって、複雑な形状
をした合わせ金型を使用する必要が無くなり、簡単な金
型で防振ゴムを製作することができ、防振ゴムの製作費
を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の防振ゴムの全体斜視図である。 【図2】 図1中2−2矢視断面である。 【図3】 本発明の防振ゴムが取り付けられたまくらぎ
の平面図である。 【図4】 図3中4−4矢視断面図である。 【符号の説明】 C まくらぎ 10 防振ゴム
11 取付面 12 空気・水逃げ凹部 13 空気・水逃げ孔
14 突部 15 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 19/00 E01B 3/32 E01B 9/68

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 まくらぎの下面に取り付けられる防振ゴ
    ムの取付面に形成された空気・水逃げ凹部と、前記空気
    ・水逃げ凹部の底に形成されて前記空気・水逃げ凹部と
    外部とを連通させる空気・水逃げ孔と、前記取付面に突
    設され前記取付面から離れるに従って径が大きくなる末
    広がり状の突部と、前記突部の先端から前記取付面に向
    けて円錐状に形成された凹部とを具えたことを特徴とす
    る、まくらぎ用防振ゴムの取付構造。
JP17043894A 1994-06-30 1994-06-30 まくらぎ用防振ゴムの取付構造 Expired - Fee Related JP3432006B2 (ja)

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KR100699548B1 (ko) * 2005-08-31 2007-03-23 한국철도기술연구원 철도 자갈궤도용 방진침목패드
CN106638173B (zh) * 2016-11-29 2018-10-30 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种三级缓冲重载弹性垫板及三级缓冲减振方法
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JP2531964Y2 (ja) * 1991-07-05 1997-04-09 鉄道軌材工業株式会社 まくらぎ用防振ゴムの取付構造
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