JP2002168212A - 物品取付具、物品取付具用の部品および物品取付具用のセット体 - Google Patents

物品取付具、物品取付具用の部品および物品取付具用のセット体

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JP2002168212A
JP2002168212A JP2000365899A JP2000365899A JP2002168212A JP 2002168212 A JP2002168212 A JP 2002168212A JP 2000365899 A JP2000365899 A JP 2000365899A JP 2000365899 A JP2000365899 A JP 2000365899A JP 2002168212 A JP2002168212 A JP 2002168212A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付ボルトを介して連結される保持部材とアン
カ片とで壁面構成部材を挟持する場合に、壁面構成部材
の表面側への突出量を大きくさせることなく、上記挟持
のための回転力を付与できるようにする。 【解決手段】アンカ片1が取付ボルト3の先端部が固定
され、アンカ片2が取付ボルト3に回転自在に保持され
ている。各アンカ片1、2は、壁面構成部材Hの開口部
11を通してその裏面側に配置される。壁面構成部材H
の表面側に配置される保持部材4が、開口部11に嵌合
される筒部4aと、開口部11よりも大径のフランジ部
4cとを有し、筒部4aに取付ボルト3が螺合されるね
じ部4bが形成されている。保持部材4を締め付けるこ
とにより、アンカ片1、2と保持部材4とで壁面構成部
材Hが挟持される。保持部材4に対しては、弱化部8を
介して回転治具5があらかじめ一体化されている。保持
部材4の締め付けが回転治具5を利用して行われ(図1
2)、所定以上の締め付けトルクが作用すると、上記弱
化部8が破断されて、回転治具5が保持部材4から分離
される(図13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面構成部材の表
面に手摺り等の物品を取付けるための物品取付具物品取
付具用の部品および物品取付具用のセット体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】壁面構成部材の表面に手摺り等の物品を
取付ける場合、壁面構成部材が例えば石膏ボードのよう
に脆いものであると、壁面構成部材取付の表面側(物品
が位置される側の面)から取付ねじ等によって物品の取
付を行ったのでは、物品からの大きな荷重を支承するこ
とが不可能となり、採用できないものとなる。このた
め、壁面構成部材に開口部を形成して、アンカ片をこの
開口部より挿通させて壁面構成部材の裏面側に配置し
て、壁面構成部材の裏面側に密着された状態のアンカ片
によって物品からの荷重を支承させることが行われる。
【0003】従来、開口部に挿通されるアンカ片を利用
した物品取付具としては種々のものが提案されている
が、壁面構成部材の表面側に配設される保持部材とアン
カ片とを、壁面構成部材の開口部を挿通される取付ボル
トを介して連結することにより、アンカ片と保持部材と
で壁面構成部材を挟持するようにしたものがある。そし
て、取付ボルトを有するものの中には、アンカ片にあら
かじめ取付ボルトの一端部が連結されて、取付ボルトの
基端部を把持しつつアンカ片が壁面構成部材の開口部よ
りその裏面側へと挿通させる作業を行うようにしたもの
もある(特開2000−145089号公報参照)。
【0004】物品の取付のためには、壁面構成部材の表
面側には物品取付具、例えば保持部材等が大きく突出し
ないようにすることが望まれる。このような観点から、
上記保持部材は、鉄板等の金属板を加工することによ
り、全体的に断面ハット状に形成されて、取付ボルトが
スムーズに挿通される挿通孔が形成された円形の底壁部
と、底壁部の外周縁部から伸びる円筒状の筒部と、筒部
の端部に形成されたフランジ部とを有する。そして、筒
部が壁面構成部材の開口部に嵌合されて、フランジ部が
壁面構成部材の表面側に当接されることになる。そし
て、取付ボルトに螺合したロックナットを、上記底壁部
に強く当接するように締め付けることにより、アンカ片
と保持部材(のフランジ部)とによって壁面構成部材の
挟持が行われる。
【0005】上記保持部材は、薄いフランジ部のみが壁
面構成部材の表面側に露出するのみであり、またロック
ナットは筒部内に収納された状態となり、全体的に壁面
構成部材の表面側へは物品取付具が大きく突出しないこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
壁面構成部材に形成する開口部の直径を極力小さくする
ことが望まれる場合が多くなっている、この場合、保持
部材のうち開口部に嵌合される筒部の直径が小さいもの
となり、この結果、筒部内に収納されるロックナットと
筒部内壁との隙間が小さいものとなる。このように、ロ
ックナットの周囲の隙間が小さくなると、ロックナット
を回転させて締め付けるための回転工具をロックナット
に係合させることが難しくなり、この点において何らか
の対策が望まれることになる。勿論、ロックナットを壁
面構成部材の表面側に大きく露出した状態とすれば、ロ
ックナットに対して回転工具を係合させることが可能と
なるが、この場合は、ロックナットが壁面構成部材の表
面側に大きく突出してしまうことになる。
【0007】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、取付ボルトを介して連結され
るアンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持するもの
において、壁面構成部材に形成される開口部の直径が小
さい場合でも、物品取付具が壁面構成部材の表面側に大
きく突出することがなく、しかも壁面構成部材を挟持さ
せるための回転力を付与できるようにした物品取付具、
物品取付具用の部品および物品取付具用のセット体を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては、基本的に、保持部材をロックナ
ットとしての機能を兼用させるようにしてある。すなわ
ち、保持部材を、壁面構成部材に形成された開口部に嵌
合されると共に取付ボルトに螺合されるねじ孔を有する
筒部と、筒部の端部外周に形成されたフランジ部とを有
するものとしてある。そして、この保持部材を回転操作
させるための回転治具を、保持部材と一体成形すること
ができ、あるいは別体に形成することもできる。具体的
には、本発明における物品取付具にあっては、保持部材
と回転治具とを一体成形するものとして、次のような解
決手法を採択してある。すなわち特許請求の範囲におけ
る請求項1に記載のように、壁面構成部材に形成された
開口部より挿通されて該壁面構成部材の裏面側に配置さ
れるアンカ片と該壁面構成部材の表面側に配設される保
持部材とを、該開口部を挿通される取付ボルトを介して
連結することにより、該アンカ片と該保持部材とで該壁
面構成部材を挟持するようにした物品取付具であって、
前記取付ボルトの先端部が前記アンカ片に連結されると
共に、該アンカ片が前記壁面構成部材の裏面側に当接し
た状態で、該取付ボルトの基端部が壁面構成部材の表面
側に突出するように該取付ボルトの長さが設定され、前
記保持部材が、前記開口部に嵌合されると共に前記取付
ボルトが螺合されるねじ孔を有する筒部と、該筒部の基
端部外周に形成されて前記壁面構成部材の表面側に当接
されるフランジ部とを有し、前記保持部材の基端部側に
おいて、回転操作用の回転治具が設けられ、前記回転治
具は、前記取付ボルトよりも大径とされて該取付ボルト
が挿通される挿通孔を有すると共に、所定以上のトルク
を受けたときに破断される弱化部を介して前記保持部材
に一体化されている、ようにしてある。上記解決手法を
前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請
求項2〜請求項4に記載のとおりである。
【0009】前記保持部材と回転治具とを別体に形成し
た場合として、次のような解決手法を採択してある。す
なわち、特許請求の範囲における請求項5に記載のよう
に、壁面構成部材に形成された開口部より挿通されて該
壁面構成部材の裏面側に配置されるアンカ片と該壁面構
成部材の表面側に配設される保持部材とを、該開口部を
挿通される取付ボルトを介して連結することにより、該
アンカ片と該保持部材とで該壁面構成部材を挟持するよ
うにした物品取付具であって、前記取付ボルトの先端部
が前記アンカ片に連結されると共に、該アンカ片が前記
壁面構成部材の裏面側に当接した状態で、該取付ボルト
の基端部が壁面構成部材の表面側に突出するように該取
付ボルトの長さが設定され、前記保持部材が、合成樹脂
により形成されて、前記開口部に嵌合されると共に前記
取付ボルトが螺合されるねじ孔を有する筒部と、該筒部
の基端部外周に形成されて前記壁面構成部材の表面側に
当接されるフランジ部と、該フランジ部側の端面に形成
されて回転工具が相対回転不能に係合される係合凹部と
を有する、ようにしてある。
【0010】前述した保持部材と回転治具との一体成形
品としての物品取付具用の部品が、特許請求の範囲にお
ける請求項6において特定される。また、保持部材と回
転治具とを別体に形成してなる物品取付具用のセット体
が、特許請求の範囲における請求項7において特定され
る。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ロ
ックナットを兼用した保持部材は、フランジ部のみを壁
面構成部材の表面側に露出させるだけでよく、壁面構成
部材の表面側への突出量を小さいものとすることができ
る。また、保持部材と一体の回転治具を回転操作すると
いう簡単な操作だけで、保持部材の壁面構成部材の表面
側への圧接、つまりアンカ片と保持部材のフランジ部と
による壁面構成部材の挟持が行われることになる。そし
て、保持部材のフランジ部が壁面構成部材の表面側に当
接した後の回転治具のさらなる回転によって、弱化部が
自動的に破断されて、保持部材と回転治具との分離も自
動的に行われることになる。
【0012】請求項2に記載された発明によれば、第2
アンカ片をその自重を利用して下方へ伸びる姿勢とする
一方、第1アンカ片を取付ボルトの回転操作を利用して
上方へ伸びる姿勢として、2つのアンカ片の伸び方向を
大きく相違させて、より広い方向の荷重をしっかりとを
支承する上で好ましいものとなる。請求項3に記載され
た発明によれば、保持部材と回転治具とを連結している
弱化部の破断後に、回転治具を取付ボルトの弱化部より
も基端部側に位置させた状態で回転治具に曲げ操作を行
うことで、取付ボルトをその弱化部から破断して壁面構
成部材の表面側からの突出長さを一気に短くすることが
できる。このことは、取付ボルトはその破断前の状態で
は壁面構成部材の表面側に大きく突出した十分の長さと
しておくことができて、取付ボルトを把持しつつアンカ
片を壁面構成部材の開口部を通してその裏面側に位置さ
せる作業を容易に行う上で好ましいものとなる。請求項
4に記載された発明によれば、保持部材と回転治具とを
射出成形によって安価かつ容易に形成することができ
る。
【0013】請求項5に記載された発明によれば、回転
治具が保持部材と別体である点を除いて、請求項1に対
応した効果を得ることができる。また、回転治具を繰り
返し使用することができる。請求項6に記載された発明
によれば、保持部材と回転治具とが一体成形された物品
取付具用の部品が提供される。請求項7に記載された発
明によれば、保持部材と回転治具とが別体に形成された
物品取付具用のセット体が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を示す図1
〜図12において、物品取付具Mの構成要素についてま
ず説明すると、物品取付具Mは、第1アンカ片1と、第
2アンカ片2と、取付ボルト3と、保持部材4とを有す
る。保持部材4は、後述するように、アンカ片と共働し
て壁面構成部材を挟持するためのロックナットを兼用し
たものとなっており、このような保持部材4は、施工時
には、合成樹脂によって回転治具5とあらかじめ一体成
形されている。この保持部材4と回転治具5との一体品
を、以下の説明では、治具兼用部材JKとして説明する
こととする。物品取付具Mは、実施形態ではさらに、金
属製のワッシャ6とスペーサ7とを有する。
【0015】各アンカ片1と2は、それぞれ数mm厚の
剛性に優れた金属材料(例えば鋼板)や合成樹脂(繊維
強化された合成樹脂を含む−以下同じ)によって、全体
的に細長くかつ湾曲された形状とされている。すなわ
ち、各アンカ片1、2は、全体的に一方向に湾曲された
形状とされ、特にその先端部側においては曲がりの度合
いが強くなっていて、横方向に大きく曲げられている。
そして、取付ボルト3を中心として両アンカ片1と2と
を相対回転させて互いに重ね合わせたとき、幅方向にお
いては互いにはみ出ないように整合されるように形状設
定されている(ほぼ合同形状に設定)。
【0016】第1アンカ片1の基端部には、特に図5に
示すようにねじ孔1aが形成され、このねじ孔1aに取
付ボルト3の先端部が螺合されている。そして、取付ボ
ルト3の先端部に第1アンカ片1が螺合された状態にお
いて、取付ボルト3と第1アンカ片1とが仮固定されて
いる。この仮固定は、第1アンカ片1と取付ボルト3と
が一体回転するように、かつ所定以上の相対トルクが作
用したときには固定解除されるように設定されている。
このような仮固定を行うには、例えば、図5に示すかし
め(かしめ部分を符号k1で示す)によって得ることが
できる。
【0017】第2アンカ片2は、取付ボルト3に対し
て、第1アンカ片1よりも取付ボルト3の基端部側にお
いて、第2アンカ片2の基端部(に形成された取付孔2
a)が回転自在に嵌合されている。すなわち、第2アン
カ片2は、取付ボルト3に対しては螺合されることなく
自由に回転自在とされて、第1アンカ片1と取付ボルト
3とに対してそれぞれ相対回転可能とされている。
【0018】各アンカ片1、2は、図3、図4に示すよ
うに、壁面構成部材Hに形成された開口部11を通して
壁面構成部材Hの裏面側に配設されるものであり、取付
ボルト3を介して連結されたアンカ片1、2と保持部材
4とで壁面構成部材Hを挟持して、アンカ片1、2の壁
面構成部材Hへの取付完了状態となる。なお、この取付
作業の点については後述する。
【0019】前記スペーサ7は、例えば合成樹脂により
形成されて、壁面構成部材Hの厚さの相違つまり開口部
11の長さの相違に対応するもので、第2アンカ片2と
保持部材4との間において、取付ボルト3に取付けられ
る。すなわち、壁面構成部材Hの厚さが厚いときにスペ
ーサ7が用いられ、壁面構成部材Hの厚さが薄いときは
使用されない。スペーサ7は、他の部材の取付状態にか
かわらず取付ボルト3に対して取付、取外しを容易に行
えるように、周方向に切欠部7aが形成されて、この切
欠部7aを利用して取付ボルト3からの取外し、取付け
が行われる。なお、切欠部7aの開口幅は取付ボルト3
の直径よりも幾分小さくされて、取付け、取外しの際
は、弾性変形を利用して切欠部7aの開口幅を広げるこ
とにより行われる。なお、ワッシャ6は、アンカ片2が
直接スペーサ7あるいは保持部材4に当接するのを防止
するためのものである。
【0020】取付ボルト3の途中には、大きな曲げ力を
受けて破断されるように、部分的に小径とされた弱化部
3aが形成されている(図1参照)。また、取付ボルト
3の基端部には、図1、図2に示すように、ドライバ等
の回転工具が係合可能なように径方向に伸びる溝部3d
が形成されている。第1アンカ片1を180度回転させ
て配置させるには、溝部3dの回転位置や回転工具の回
転位置によって目視して確認できる。
【0021】前記保持部材4と回転治具5との一体品で
ある治具兼用部材JKの詳細が、図6、図7に示され
る。保持部材4は、開口部11内に挿通される筒部4a
と、筒部4aに形成されて取付ボルト3が螺合されるね
じ孔4bと、筒部4aの一端部に形成されて開口部11
の直径よりも大きな外径を有する円環状のフランジ部4
cとを有する。回転治具5は、筒状の本体部5aを有し
て、本体部5aの内孔が、取付ボルト3がスムーズに挿
通可能な貫通孔5bとされている。そして、本体部5a
の外周には、周方向等間隔に、複数(実施形態では2
個)の回転力付与用の突起部5cが形成されている。
【0022】保持部材4と回転治具5とは、弱化部とし
ての連結部8によって連結されている。連結部8は、薄
肉状とされて、所定以上のトルクを受けて破断される弱
化部を構成している。このような治具兼用部材JKは、
合成樹脂による一体成形とされている(例えば射出成
形)。連結部8を所定以上のトルクを受けて破断される
弱化部として構成するには、連結部8を射出成形時にあ
らかじめ薄肉として形成する他、例えば、周方向におい
て部分的に保持部材4と回転治具5とを連結されるよう
に射出成形したり、射出成形後に連結部8の外周に機械
加工によって溝部を形成して連結部8を薄肉にする等、
適宜の手法が採択し得る。
【0023】再び図1、図2において、各アンカ片1、
2のうち、壁面構成部材Hの裏面側に臨む側となる面に
は、あらかじめ両面接着テープ9が貼り付けられてお
り、この両面接着テープ9が図1、図2中ハッチングを
施して示される。両面接着テープ9は、回転抵抗力付与
手段および剥離防止手段となるもので、施工前の状態で
は、両面接着テープ9の一方の接着面がアンカ片1、2
の所定面(壁面構成部材Hの裏面側を向くことなる面)
にあらかじめ接着されており、他方の接着面は剥離紙9
aによって覆われている。そして、施工直前に剥離紙9
aがはがされて、他方の接着面が露出される(はがされ
た剥離紙が図1中一点鎖線で示される)。なお、両面接
着テープ9は、その接着能力によって耐荷重性能を高め
るものであるが、アンカ片によって十分な強度が得られ
る場合は、必ずしも設ける必要がない。
【0024】次に、図8〜図15および図3、図4を参
照しつつ、物品取付具Mの壁面構成部材Hに対する取付
手法について説明するが、その取付前の準備として、両
面接着テープ9の剥離紙9aがはがされる。また、治具
兼用部材JKが、アンカ片1、2を開口部11内に挿通
するときの邪魔とならないように、取付ボルト3の基端
部側(アンカ片1、2とは反対側)に位置される(ただ
し保持部材4のねじ孔4bに取付ボルト3が螺合されて
いる範囲)。
【0025】上述の事前準備が完了した後、まず、図2
に示すように2つのアンカ片1、2を互いに重なるよう
にした状態として、図8に示すように、アンカ片1、2
をその先端部側から開口部11内に挿入させる。両アン
カ片1と2とを重ね合わせたとき、第1アンカ片1の両
面接着テープ9が第1アンカ片2に接触しないようにさ
れる。この接触防止のために、例えば、第2アンカ片2
をその基端部側(取付ボルト3側)から先端部側(自由
端部側)に向かうにつれて徐々に第1アンカ片1から離
間するようにわずかに傾斜させるようにしてもよく、逆
に、第1アンカ片1をその先端部から基端部に向かうに
つれて徐々に第2アンカ片2から徐々に離間するように
わずかに傾斜させるようにしてもよい。この他、両アン
カ片1と2との間に薄いスペーサを介在させる等のこと
を行うこともできる。
【0026】図8の状態から、2つのアンカ片1、2を
ねじり込むようにしてさらに開口部11内に深く挿入し
ていく。この挿入の際、アンカ片1、2の湾曲形状設定
によって、アンカ片が直線の場合に比して、壁面構成部
材Hの裏面側に小さな間隔しかなくても挿入が可能であ
る。このようにして2つのアンカ片1、2の開口部11
内への挿通が進んで、やがてアンカ片1、2は、図9に
示すように、完全に開口部11を通り抜けることにな
り、このときの壁面構成部材Hの表面側の様子が図10
に示される。
【0027】物品取付具Mから手を離しても、保持部材
4のフランジ部4cが開口部11の外周縁部に当接され
て(係止されて)、物品取付具Mが壁面構成部材Hの裏
面側において落下してしまうという事態は生じない。物
品取付具Mから手を離した自由状態では、各2アンカ片
1、2は、重力によってその先端部が下方を向く回転姿
勢位置となる。
【0028】両アンカ片1、2の先端部が下方を向いた
回転姿勢位置状態から、取付ボルト3の基端部側を回転
操作して、第1アンカ片1を回転させて、図11に示す
ように、第2アンカ片2とは反対の上方へ向けて第1ア
ンカ片1が伸びる回転姿勢位置状態とする。この状態
で、一旦取付ボルト3を壁面構成部材Hの表面側へ引っ
張ることにより、各アンカ片1、2の両面接着テープ9
を壁面構成部材Hの裏面側に圧接させる。これにより、
各アンカ片1、2の回転姿勢位置が位置決めされる。
【0029】次に、治具兼用部材JKを、その突起部5
cを利用して手動によって回転させて、アンカ片1、2
に徐々に近づけていき、その保持部材4の筒部4aが開
口部11内に挿入されるようにする。やがて、保持部材
4のフランジ部4cが開口部11の周縁部に当接する。
フランジ部4cが開口部11の周縁部に当接した状態か
ら、図12に示すようにさらに強く治具兼用部材JKを
回転させると、その連結部8が破断されて、保持部材4
と回転治具5とが分離される。このとき、第1アンカ片
1と取付ボルト3との仮固定は解除されないままであ
る。
【0030】保持部材4から分離された回転治具5を、
取付ボルト3から引き抜く方向に移動させて、図13に
示すように、取付ボルト3の弱化部3aよりもさらに手
前側にまで移動させる。この図13の状態から、回転治
具5に、取付ボルト3とほぼ直交する方向の曲げ力を与
えると、弱化部3aが破断されて、取付ボルト3の一部
が回転治具5と共に壁面構成部材Hから分離される。取
付ボルト3の弱化部3aが破断された直後の状態の断面
図が図3である。
【0031】この後、図14に示すように、取付ボルト
3に対して、物品取付用となる連結具21が、スペーサ
22を介して袋ナット23によって取付けられる。すな
わち、連結具は、全体的に薄い円筒状とされて、その外
周面21aに手摺り等の物品を固定するためのねじ部が
形成されると共に、その内孔に取付ボルト3が貫通され
るようになっている。
【0032】袋ナット23を締め付けていくと、取付ボ
ルト3に対する袋ナット23の螺合進行はすぐにとま
り、袋ナット23に付与される締めけ力(回転力)は、
保持部材4および第1アンカ片1に対する取付ボルト3
の回転力として作用する。袋ナット23に対する大きな
締め付け力付与により、取付ボルト3と第1アンカ片1
との仮固定が解除される。さらなる袋ナット23への締
め付け力付与により、取付ボルト3は、第1アンカ片1
のねじ孔1aに対する螺合が進行して、壁面構成部材H
に対して奥深くねじ込まれて、取付ボルト3の壁面構成
部材Hからの突出量が徐々に小さくされていく。連結具
の外周縁部が保持部材4のフランジ部4cの外側におい
て壁面構成部材Hの表面側に強く押圧(着座)される取
付状態となると、図24に示す連結具の取付完了状態と
され、この取付完了状態での断面図が図4に示される
(袋ナット23による連結具21の締め付けトルクは、
例えば10〜13kgm)。
【0033】以上の取付完了状態において、アンカ片
1、2は連結具21により壁面構成部材Hに強固に固定
され、加えて、保持部材4の筒部4aが開口部11に嵌
合されることによって、開口部11における取付ボルト
3との隙間を埋め、取付ボルト3の荷重を開口部11の
端面でも受けることができ、荷重支承能力がより高めら
れる。
【0034】ここで、図4を参照しつつ、連結具21を
利用した物品としての手摺り35を固定する一例につい
て説明する。手摺り35は、その端部にフランジ部35
aを有し、このフランジ部35aに抜け止めされた状態
で固定具36が手摺り35の端部に回転自在に嵌合され
ている。固定具36は、キャップ状に形成されて、その
内面に雌ねじ部36aが形成されており、この雌ねじ部
36aが、連結具21の外周に形成された雄ねじ部21
aに螺合される。なお、手摺り35のうち少なくともフ
ランジ部35a側の端部は筒状とされて、固定具36を
連結具21に奥深く螺合させたときに、袋ナット23が
手摺り35内に挿入状態とされる。
【0035】図16は本発明の別の実施形態を示すもの
で、アンカ片1、2のうち、壁面構成部材Hの裏面側に
臨む面に、先端が鋭利な爪部25を形成した場合を示
す。この爪部25は、第1アンカ片1と保持部材4とで
壁面構成部材Hを挟持する力によって、壁面構成部材H
の裏面側に食い込んで、アンカ片1、2の回転を強く規
制することとなる。なお、このような爪部25は、1つ
のアンカ片に対して複数設けることもできるが、極力ア
ンカ片1、2の先端部側に設けるのが、回転規制を効果
的に行う上で好ましいものとなる。
【0036】図17も本発明の別の実施形態を示すもの
で、取付ボルト3の基端部側を拡大して示してあるが、
取付ボルト3の外周面に形成されたねじ部は簡略化のた
めに描かれていない。この図17の例では、取付ボルト
3の基端面に、係合凹部としての六角形状の係合孔41
を取付ボルト3の軸線方向に伸ばして形成してあり、こ
の係合孔41に六角レンチ等の回転工具が取付ボルト3
の軸線回りに相対回転不能に係合されるようにしてあ
る。そして、袋ナットの代わりに、取付ボルト3には通
常の六角ナット42を螺合させて、このナット42によ
って連結具21の締め付けを行うようにしてある。本実
施形態では、係合孔41に回転工具を係合させて、あら
かじめ取付ボルト3の壁面構成部材Hの表面側からの突
出長さを短くした後(第1アンカ片1と取付ボルト3と
の仮固定解除)、ナット42による連結具21の締め付
けが行われる。
【0037】図18、図19も本発明の別の実施形態を
示すものである。本実施形態では、保持部材4Aと回転
治具5Aとを互いに別体に形成したものであり、それぞ
れ合成樹脂を射出成形することにより形成されている。
保持部材4Aは、保持部材4に相当するもので、保持部
材4に対応する構成要素には同一符号を付してある。す
なわち、筒部が符号4aで示され、取付ボルト3が螺合
されるねじ孔が符号4bで示され、フランジ部が符号4
cで示される。このような、保持部材4Aは、そのフラ
ンジ部4c側の端面4dが平坦面とされているが、この
端面4dには、係合凹部52が形成されている。係合凹
部52は、ねじ孔4bを中心にして周方向等間隔に複数
個形成されている(実施形態では2個形成)。
【0038】一方、回転治具5Aは、回転治具5に相当
するもので、回転治具5に対応する構成要素には同一符
号を付してある。すなわち、本体部が符号5aで示さ
れ、取付ボルト3がスムーズに挿通される貫通孔(挿通
孔)が符号5bで示され、突起部が符号5cで示され
る。このような回転治具5Aの一端面には、前記係合凹
部に嵌合可能とされた複数の係合突起部53を有する。
本実施形態では、回転治具5Aによる保持部材4Aの回
転操作が、挿通孔5bに取付ボルト3を挿通させて、係
合突起部53を係合凹部52に嵌合させた状態で行われ
る。
【0039】図20、図21も本発明の別の実施形態を
示すものである。本実施形態では、アンカ片61(アン
カ片1、2対応)が、一本のみ用いられて、その形状は
ほぼまっすぐな細長板状とされている。このアンカ片6
1の基端部に、取付ボルト3の先端部が一体化されてい
る(螺合なしで、溶接等による完全一体化)。なお、保
持部材や回転治具は、図6、図7に示す一体型や、図1
8、図19に示す別体型のいずれであってもよい(この
ことは以下の別の実施形態についても同じ)。本実施形
態では、アンカ片61が、取付ボルト3に対する連結端
部とは反対側の端部から開口部11に挿通される。ま
た、本実施形態では、大きな荷重が作用する方向とは反
対方向に、アンカ片61が長く伸びるようにその姿勢位
置が設定される(例えば取付ボルト3を介して下方向へ
の大きな荷重が作用するような物品取付状態のときは、
図21示すようにアンカ片61が開口部11を境にして
上方向に長く伸びる姿勢位置に設定される)。
【0040】図22も本発明の別の実施形態を示すもの
である。本実施形態では、取付ボルト3の先端部に、先
端面に開口されると共に軸方向に長く伸びるスリット7
1が形成される。また、アンカ片72は、このスリット
71内に挿通可能な厚さとされて、その一端部がピン7
3によって取付ボルト3に対して回動自在に連結されて
いる。本実施形態では、アンカ片72を開口部11に挿
通するときは、図22二点鎖線で示すように、アンカ片
72が取付ボルト3の軸方向に伸びるような姿勢で行わ
れる。アンカ片72は、開口部11を通過されると、ピ
ン73を中心として図中矢印で示すように揺動されて、
壁面構成部材Hの裏面側に当接可能とされる。本実施形
態では、アンカ片72を開口部11に挿通するときに、
取付ボルト3とほぼ同一軸線上に伸びて取付ボルト3と
共に全体としてほぼ一直線状の状態で行うことが可能な
ので、開口部11の直径を極めて小さくすることができ
る。
【0041】以上実施形態について説明したが、物品と
しては、手摺りに限らず、照明器具等の各種電気製品
等、壁面構成部材Hへの取付を行うことが要求される種
々のものとすることができる。また、アンカ片と取付ボ
ルトとの仮固定位置(取付ボルト3が螺合されるねじ孔
1aの形成位置)は、アンカ片の端部に限らず、アンカ
片の長手方向ほぼ中間部に設定する等、適宜選択できる
ものである。勿論、アンカ片の形状は、開口部11を挿
通可能な適宜の形状を選択できる。さらに、両面接着テ
ープ9に代えて、接着剤、特に速乾性の2液硬化型の接
着剤を用いることもできる。取付ボルト3を利用した物
品の固定手法は、実施形態に示すような連結具21を利
用する場合に限らず、例えば、ブラケットやハンガー金
具のような物品の固定面を直接ロックナットと固定する
等、適宜の手法を選択できるものである。図1等に示す
2つのアンカ片を用いる実施形態において、第1アンカ
片1と取付ボルト3とを仮固定しないで、完全固定する
ようにしてもよい(取付ボルト3の螺合をすすめること
による取付ボルト3の壁面構成部材H表面側からの突出
長さの調整なし)。本発明の目的は、明記されたものに
限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現され
たものを提供すること、および本発明の主要構成要素と
なる部品の提供をも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、物品取付具
の分解斜視図。
【図2】図1の組立図。
【図3】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持し
た直後の状態を示す断面図。
【図4】図3の状態から、袋ナットを利用して、取付ボ
ルトの壁面構成部材からの突出長さを短くしたときの断
面図。
【図5】アンカ片と取付ボルトとの仮固定の一例を示す
要部断面図。
【図6】保持部材と回転治具とを兼用した治具兼用部材
の一例を示す断面図。
【図7】図6の左側面図。
【図8】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を
挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図9】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を
挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図10】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材
を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図11】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材
を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図12】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材
を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図13】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材
を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図14】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持
した状態から、連結具を袋ナットを利用して固定する手
順を示す斜視図。
【図15】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持
した状態から、連結具を袋ナットを利用して固定する手
順を示す斜視図。
【図16】アンカ片に形成された爪部の一例を示す要部
斜視図。
【図17】本発明のさらに別の実施形態を示すもので、
取付ボルトの基端部側の拡大斜視図。
【図18】保持部材と回転治具とを別体に形成したとき
の実施形態を示す斜視図。
【図19】図18の保持部材と回転治具とを一体回転す
るように係合させた状態を示す側面断面図。
【図20】本発明の別の実施形態を示すもので、アンカ
片を開口部に挿通している途中の状態を示す側面一部断
面図。
【図21】図20のアンカ片の取付完了状態を示す側面
一部断面図。
【図22】本発明のさらに別の実施形態を示す一部断面
斜視図。
【符号の説明】
1:第1アンカ片 1a:ねじ孔 2:第2アンカ片 3:取付ボルト 4:保持部材 4a:筒部 4b:ねじ孔 4c:フランジ部 4d:一端面 4A:保持部材(回転治具と別体) 5:回転治具 5a:本体部 5b:挿通孔 5c:回転操作部 11:開口部 21:連結具 23:袋ナット 52:係合凹部 53:係合突起部 61:アンカ片 71:スリット 72:アンカ片 73:ピン M:物品取付具 H:壁面構成部材 JK:治具兼用部材 k1:仮固定部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面構成部材に形成された開口部より挿通
    されて該壁面構成部材の裏面側に配置されるアンカ片と
    該壁面構成部材の表面側に配設される保持部材とを、該
    開口部を挿通される取付ボルトを介して連結することに
    より、該アンカ片と該保持部材とで該壁面構成部材を挟
    持するようにした物品取付具であって、 前記取付ボルトの先端部が前記アンカ片に連結されると
    共に、該アンカ片が前記壁面構成部材の裏面側に当接し
    た状態で、該取付ボルトの基端部が壁面構成部材の表面
    側に突出するように該取付ボルトの長さが設定され、 前記保持部材が、前記開口部に嵌合されると共に前記取
    付ボルトが螺合されるねじ孔を有する筒部と、該筒部の
    基端部外周に形成されて前記壁面構成部材の表面側に当
    接されるフランジ部とを有し、 前記保持部材の基端部側において、回転操作用の回転治
    具が設けられ、 前記回転治具は、前記取付ボルトよりも大径とされて該
    取付ボルトが挿通される挿通孔を有すると共に、所定以
    上のトルクを受けたときに破断される弱化部を介して前
    記保持部材に一体化されている、ことを特徴とする物品
    取付具。
  2. 【請求項2】請求項1において、 第1アンカ片と第2アンカ片とが設けられ、 前記第1アンカ片の基端部に前記取付ボルトの先端部が
    一体回転するように連結され、 前記第2アンカ片の基端部が、前記第1アンカ片よりも
    前記取付ボルトの基端部側において、該取付ボルトに対
    して螺合されることなく回転自在に嵌合されている、こ
    とを特徴とする物品取付具。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記取付ボルトには、前記アンカ片と保持部材とで前記
    壁面構成部材を挟持した状態で、前記保持部材よりも該
    取付ボルトの基端部側において、所定以上の曲げ力を受
    けて破断される弱化部が形成されている、ことを特徴と
    する物品取付具。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記保持部材と回転治具とが、合成樹脂を射出成形する
    ことによる一体成形品とされている、ことを特徴とする
    物品取付具。
  5. 【請求項5】壁面構成部材に形成された開口部より挿通
    されて該壁面構成部材の裏面側に配置されるアンカ片と
    該壁面構成部材の表面側に配設される保持部材とを、該
    開口部を挿通される取付ボルトを介して連結することに
    より、該アンカ片と該保持部材とで該壁面構成部材を挟
    持するようにした物品取付具であって、 前記取付ボルトの先端部が前記アンカ片に連結されると
    共に、該アンカ片が前記壁面構成部材の裏面側に当接し
    た状態で、該取付ボルトの基端部が壁面構成部材の表面
    側に突出するように該取付ボルトの長さが設定され、 前記保持部材が、合成樹脂により形成されて、前記開口
    部に嵌合されると共に前記取付ボルトが螺合されるねじ
    孔を有する筒部と、該筒部の基端部外周に形成されて前
    記壁面構成部材の表面側に当接されるフランジ部と、該
    フランジ部側の端面に形成されて回転工具が相対回転不
    能に係合される係合凹部とを有する、ことを特徴とする
    物品取付具。
  6. 【請求項6】合成樹脂を射出成形することにより、保持
    部材と回転治具と弱化部とを有する全体として一体成形
    品として構成された物品取付具用の部品であって、 前記保持部材は、ねじ孔が形成された筒部と、該筒部の
    基端部外周に形成されたフランジ部とを有し、 前記回転治具は、前記ねじ孔と同軸上に形成されると共
    に該ねじ孔よりも大径とされた挿通孔を有する回転操作
    用とされ、 前記弱化部は、前記保持部材のうち前記フランジ部側の
    端部と回転治具とを連結していて、所定以上のトルクを
    受けたときに破断されるように設定されている、ことを
    特徴とする物品取付具用の部品。
  7. 【請求項7】互いに別体に形成された保持部材と回転治
    具とのセット体からなり、 前記保持部材は、合成樹脂により形成されて、ねじ孔を
    有する筒部と、該筒部の基端部外周に形成されたフラン
    ジ部と、該フランジ部側の端面に形成された係合凹部と
    を有し、 前記回転治具は、回転操作用とされて、前記ねじ孔より
    も大径の挿通孔を有すると共に、該挿通孔の軸方向一端
    面側に形成されて前記係合凹部に係合される係合突起部
    を有している、ことを特徴とする物品取付具用のセット
    体。
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