JP3784046B2 - 物品取付具およびその部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁面構成部材の表面に手摺り等の物品を取付けるための物品取付具およびその部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
壁面構成部材の表面に手摺り等の物品を取付ける場合、壁面構成部材が例えば石膏ボードのように脆いものであると、壁面構成部材取付の表面側(物品が位置される側の面)から取付ねじ等によって物品の取付を行ったのでは、物品からの大きな荷重を支承することが不可能となり、採用できないものとなる。このため、壁面構成部材に開口部(横方向に伸びるものとなる)を形成して、この開口部よりアンカ片を挿通させて、壁面構成部材の裏面側に密着された状態のアンカ片によって物品からの荷重を支承させることが行われる。
【0003】
従来、開口部に挿通されるアンカ片を利用した物品取付具としては種々のものが提案されているが、壁面構成部材の表面側に配設される物品とアンカ片との連結のために、壁面構成部材の開口部に挿通される取付ボルトを利用するものがある。この取付ボルトを有するものにあっては、アンカ片に取付ボルトがあらかじめ連結されて、取付ボルトの基端部を把持しつつアンカ片が壁面構成部材の開口部よりその裏面側へと挿通される作業が行われることになる(特開2000−145089号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
取付ボルトは、アンカ片を壁面構成部材の開口部に挿通させる作業等の観点からは極力長いこと、つまり、アンカ片を壁面構成部材の裏面側に位置させた状態で、開口部より壁面構成部材の表面側に極力長く伸びることが好ましいものとなる。より具体的に説明すると、アンカ片の壁面構成部材への取付に際しては、作業者は、アンカ片が落下しないように、取付ボルトの基端部を把持しつつ、アンカ片を開口部内に挿通したり、挿通後にアンカ片を所望方向に伸びる回転姿勢位置となるように取付ボルトを回転させたり、さらにその後に、アンカ片と共働して壁面構成部材を挟持するための保持部材を壁面構成部材の表面側に押しつけておくために、取付ボルトに螺合したナット等の締め付け作業を行う等が行われる。そして、このような作業を行う間、作業者は取付ボルトの基端部を常に把持しているが、取付ボルトが短いと、取付ボルトを把持している一方の手が壁面構成部材に形成された開口部近辺に常に位置されることになって、取付ボルトが把持しにくいばかりでなく、取付ボルトを把持していない他方の手で作業を行うときに、取付ボルトを把持している一方の手が邪魔になる事態すら生じる。この一方、取付ボルトが壁面構成部材の表面側に長く伸びたままでは、物品取付等の邪魔になり、好ましくないものとなる。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、アンカ片に連結される取付ボルトを長くしつつ、アンカ片の壁面構成部材への取付完了後には取付ボルトの壁面構成部材からの突出長さを短くできるようにした物品取付具およびその部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明による物品取付具にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
壁面構成部材に形成された開口部より挿通されるアンカ片を有し、該壁面構成部材の表面に取付けるべき手摺り等の物品からの荷重を該アンカ片に支承させるようにした物品取付具であって、
前記アンカ片に形成されたねじ孔と、
先端部が前記ねじ孔に螺合され、前記アンカ片を前記壁面構成部材の裏面側に位置させたときに前記開口部を通して該壁面構成部材の表面側に延設される取付ボルトと、
前記取付ボルトに螺合され、前記アンカ片と共働して前記壁面構成部材を挟持する保持部材と、
を有し、
前記アンカ片と取付ボルトとが一体回転するように仮固定されていて、該アンカ片と取付ボルトとの間に所定以上のトルクが作用したときに該仮固定が解除されるように設定されている、
ようにしてある。
【0007】
上記解決手法においては、取付ボルトの基端部側を把持しつつ、アンカ片が壁面構成部材の開口部を通して壁面構成部材の裏面側へ位置される。この後、保持部材の取付ボルトに対する螺合を進めて、取付ボルトを介して連結されている保持部材とアンカ片とで壁面構成部材が挟持されたアンカ片の取付完了状態とされる。このアンカ片の取付完了状態から、取付ボルトを壁面構成部材の表面側から強く締め込んでいくと、取付ボルトとアンカ片との仮固定が解除されて、取付ボルトはアンカ片に対して螺合状態が進行されていき、取付ボルトの壁面構成部材の表面側からの突出長さが物品取付用として必要な程度にまで短くされる。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項10に記載のとおりである。また、特許請求の範囲における請求項11〜請求項13に記載された物品取付具の部品においては、上記物品取付具における主要な部品が提供される。
【0008】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、取付ボルトを長くしてアンカ片を壁面構成部材の裏面側に配設する等の作業を容易にしつつ、アンカ片の壁面構成部材への取付完了後には、取付ボルトを締め込んでいくという簡単な作業によって、取付ボルトの壁面構成部材の表面側からの突出長さを所望長さにまで短くすることができる。
【0009】
請求項2に記載された発明によれば、保持部材を全体として1部材により構成することができ、部品点数削減やコスト低減の上で好ましいものとなる。
【0010】
請求項3に記載された発明によれば、保持部材を、表面側部材とロックナットとの分割構成として、既存の表面側部材を有効に利用する上で好ましいものとなる。
【0011】
請求項4に記載された発明によれば、仮固定のための具体的な手法が提供される。
【0012】
請求項5に記載された発明によれば、回転工具を利用して、取付ボルトの回転操作つまりアンカ片の回転姿勢位置を所望のものとする作業が容易となる。また、回転工具を取付ボルトの側方から係合させる場合に比して、回転工具係合に必要な取付ボルトの軸線方向長さを分だけ、取付ボルトを壁面構成部材の裏面側へより奥深く移動させることも可能となる。
【0013】
請求項6に記載された発明によれば、袋ナットを取付ボルトにねじ込んでいくだけで、取付ボルトの壁面構成部材表面側からの突出長さを短くすることができる。とりわけ、袋ナットは、取付ボルトに物品を取付けるための物品固定用のものを用いることも可能なので、取付ボルトの壁面構成部材の表面側からの突出長さを短くするための作業を、物品固定作業として兼用させることができる。
【0014】
請求項7に記載された発明によれば、アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持するときに与えられる回転力や仮固定を解除するときの大きな回転力によってアンカ片が不用意に回転してしまう事態を防止して、アンカ片が所望回転姿勢位置からずれてしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0015】
請求項8に記載された発明によれば、両面テープを利用して簡単に回転抵抗力を付与しつつ、アンカ片が壁面構成部材に対して離間しないようにしっかりと一体化されて、物品の支承能力向上の上でも好ましいものとなる。
【0016】
請求項9に記載された発明によれば、アンカ片に形成された爪部を利用して回転抵抗を付与することができる。特に、爪部は機械的に壁面構成部材の裏面側に食い込むので、大きな回転抵抗力を得ることができる。
【0017】
請求項10に記載された発明によれば、壁面構成部材の裏面側に位置された第1アンカ片と第2アンカ片とのうち、第2アンカ片を自重によって下方へ伸びる回転姿勢位置とする一方、第1アンカ片を取付ボルトを回転操作して第2アンカ片へとは反対側の方向へ伸びる回転姿勢位置として、物品に作用する幅広い方向への荷重を効果的に支承することができる。
【0018】
請求項11に記載された発明によれば、請求項1に対応した物品取付具の主要部品が提供される。
【0019】
請求項12に記載された発明によれば、請求項10に対応した物品取付具の主要部品が提供される。
【0020】
請求項13に記載された発明によれば、請求項2に対応した物品取付具の主要部品が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を示す図1〜図13において、物品取付具Mの構成要素についてまず説明すると、物品取付具Mは、第1アンカ片1と、第2アンカ片2と、取付ボルト3と、保持部材4とを有する。保持部材4は、後述するように、アンカ片と共働して壁面構成部材を挟持するための表面側部材とロックナットとを兼用したものとなっており、このような保持部材4は、施工時には、合成樹脂によって回転治具5とあらかじめ一体成形されている。この保持部材4と回転治具5との一体品を、以下の説明では、治具兼用部材JKとして説明することとする。物品取付具Mは、実施形態ではさらに、金属製のワッシャ6とスペーサ7とを有する。
【0022】
各アンカ片1と2は、それぞれ数mm厚の剛性に優れた金属材料(例えば鋼板)や合成樹脂(繊維強化された合成樹脂を含む−以下同じ)によって、全体的に細長くかつ湾曲された形状とされている。すなわち、各アンカ片1、2は、全体的に一方向に湾曲された形状とされ、特にその先端部側においては曲がりの度合いが強くなっていて、横方向に大きく曲げられている。そして、取付ボルト3を中心として両アンカ片1と2とを相対回転させて互いに重ね合わせたとき、幅方向においては互いにはみ出ないように整合されるように形状設定されている(ほぼ合同形状に設定)。
【0023】
第1アンカ片1の基端部には、図5〜図7に示すようにねじ孔1aが形成され、このねじ孔1aに取付ボルト3の先端部が螺合されている。そして、取付ボルト3の先端部に第1アンカ片1が螺合された状態において、取付ボルト3と第1アンカ片1とが仮固定されている。この仮固定は、第1アンカ片1と取付ボルト3とが一体回転するように、かつ所定以上の相対トルクが作用したときには固定解除されるように設定されている。このような仮固定を行うには、例えば、図5に示すかしめ(かしめ部分を符号k1で示す)、図6に示す部分的な溶接(溶接部分を符号k2で示す)、あるいは図7に示す接着剤による接着(接着剤を符号k3で示す)によって得ることができる。なお、上記トルクの大きさに関しては後に詳述する。
【0024】
第2アンカ片2は、取付ボルト3に対して、第1アンカ片1よりも取付ボルト3の基端部側において、第2アンカ片2の基端部(に形成された取付孔2a)が回転自在に嵌合されている。すなわち、第2アンカ片2は、取付ボルト3に対しては螺合されることなく自由に回転自在とされて、第1アンカ片1と取付ボルト3とに対してそれぞれ相対回転可能とされている。
【0025】
各アンカ片1、2は、図3、図4に示すように、壁面構成部材Hに形成された開口部11を通して壁面構成部材Hの裏面側に配設されるものであり、取付ボルト3を介して連結されたアンカ片1、2と保持部材4とで壁面構成部材Hを挟持して、アンカ片1、2の壁面構成部材Hへの取付完了状態となる。なお、この取付作業の点については後述する。
【0026】
前記スペーサ7は、例えば合成樹脂により形成されて、壁面構成部材Hの厚さの相違つまり開口部11の長さの相違に対応するもので、第2アンカ片2と保持部材4との間において、取付ボルト3に取付けられる。すなわち、壁面構成部材Hの厚さが厚いときにスペーサ7が用いられ、壁面構成部材Hの厚さが薄いときは使用されない。スペーサ7は、他の部材の取付状態にかかわらず取付ボルト3に対して取付、取外しを容易に行えるように、周方向に切欠部7aが形成されて、この切欠部7aを利用して取付ボルト3からの取外し、取付けが行われる。なお、切欠部7aの開口幅は取付ボルト3の直径よりも幾分小さくされて、取付け、取外しの際は、弾性変形を利用して切欠部7aの開口幅を広げることにより行われる。なお、ワッシャ6は、アンカ片2が直接スペーサ7あるいは保持部材4に当接するのを防止するためのものである。
【0027】
取付ボルト3の途中には、大きな曲げ力を受けて破断されるように、部分的に小径とされた弱化部3aが形成されている(図1参照)。また、取付ボルト3の基端部には、軸方向に伸びる平坦面3bが形成されている(図8参照)。この平坦面3bは、図9に示すように、周方向1カ所のみに形成してもよく、あるいは図10に示すように、レンチ等の回転工具が相対回転不能として係合可能なように互いに平行となるように2カ所形成することもできる(3カ所以上の複数形成することもできる)。図10に示すように、平坦面3bを2カ所(複数)形成したときは、取付ボルト3の回転位置を目視によって確認できるように、1カ所の平坦面3bに対してのみ、回転位置を示す指標としての溝3cを形成しておくこともできる。この平坦面3bに代えて、あるいは加えて、取付ボルト3の端面に、図1、図3に示すように、ドライバ等の回転工具が係合可能なように、径方向に伸びる溝部3dを形成しておくこともできる。
【0028】
前記保持部材4と回転治具5との一体品である治具兼用部材JKの詳細が、図11〜図13に示される。保持部材4は、開口部11内に挿通される筒部4aと、筒部4aに形成されて取付ボルト3が螺合されるねじ孔4bと、筒部4aの一端部に形成されて開口部11の直径よりも大きな外径を有する円環状のフランジ部4cとを有する。回転治具5は、筒状の本体部5aを有して、本体部5aの内孔が、取付ボルト3がスムーズに挿通可能な貫通孔5bとされている。そして、本体部5aの外周には、周方向等間隔に、複数(実施形態では2個)の回転力付与用の突起部5cが形成されている。
【0029】
保持部材4と回転治具5とは、連結部8によって連結されている。連結部8は、薄肉状とされて、所定以上のトルクを受けて破断される弱化部を構成している。このような治具兼用部材JKは、合成樹脂による一体成形とされている(例えば射出成形)。連結部8を所定以上のトルクを受けて破断される弱化部として構成するには、連結部8を射出成形時にあらかじめ薄肉として形成する他、例えば、周方向において部分的に保持部材4と回転治具5とを連結されるように射出成形したり、射出成形後に連結部8の外周に機械加工によって溝部を形成して連結部8を薄肉にする等、適宜の手法が採択し得る。
【0030】
前述した第1アンカ片1と取付ボルト3との仮固定を解除するのに必要な所定トルクを第1所定トルクとし、連結部8を破断するのに必要な所定トルクを第2所定トルクとしたとき、第2所定トルクは、第1所定トルクよりも小さくなるように設定されている。より具体的には、例えば、第1所定トルクが6〜8kgmとされ、第2所定トルクが3〜4kgmとされる。なお、保持部材4のフランジ部4cが壁面構成部材Hの表面側に当接された後は、それ以上保持部材4が取付ボルト3の先端部側へは移動されないので、つまり、第1アンカ片1と取付ボルト3との仮固定部分に対して大きなトルクを与えることなく、保持部材4の壁面構成部材Hへの取付けに必要なトルクを与えることができるので、上記のような第1所定トルクと第2所定トルクとの設定関係は必ずしも必要としないものである。ただし、実施形態では、保持部材4の取付時に不用意に仮固定が解除されないようにするために、上記のような関係でトルク設定してある。
【0031】
再び図1、図2において、各アンカ片1、2のうち、壁面構成部材Hの裏面側に臨む側となる面には、あらかじめ両面テープ9が貼り付けられており、この両面テープ9が図1、図2中ハッチングを施して示される。両面テープ9は、回転抵抗力付与手段となるもので、施工前の状態では、壁面構成部材H側の面が剥離紙9aによって覆われ、施工直前に剥離紙9aがはがされる(はがされた剥離紙が図1中一点鎖線で示される)。
【0032】
次に、図14〜図24および図3、図4を参照しつつ、物品取付具Mの壁面構成部材Hに対する取付手法について説明するが、その取付前の準備として、両面テープ9の剥離紙9aがはがされる。また、治具兼用部材JKが、アンカ片1、2を開口部11内に挿通するときの邪魔とならないように、取付ボルト3の基端部側(アンカ片1、2とは反対側)に位置される(ただし保持部材4のねじ孔4bに取付ボルト3が螺合されている範囲)。
【0033】
上述の事前準備が完了した後、まず、図2に示すように2つのアンカ片1、2を互いに重なるようにした状態として、図14に示すように、アンカ片1、2をその先端部側から開口部11内に挿入させる。両アンカ片1と2とを重ね合わせたとき、第1アンカ片1の両面テープ9が第1アンカ片2に接触しないようにされる。この接触防止のために、例えば、第2アンカ片2をその基端部側(取付ボルト3側)から先端部側(自由端部側)に向かうにつれて徐々に第1アンカ片1から離間するようにわずかに傾斜させるようにしてもよく、逆に、第1アンカ片1をその先端部から基端部に向かうにつれて徐々に第2アンカ片2から徐々に離間するようにわずかに傾斜させるようにしてもよい。この他、両アンカ片1と2との間に薄いスペーサを介在させる等のことを行うこともできる。
【0034】
図15に示すように、2つのアンカ片1、2をねじり込むようにしてさらに開口部11内に深く挿入していく。この挿入の際、アンカ片1、2の湾曲形状設定によって、アンカ片が直線の場合に比して、壁面構成部材Hの裏面側に小さな間隔しかなくても挿入が可能である。このようにして2つのアンカ片1、2の開口部11内への挿通が進んで、やがてアンカ片1、2は、図16に示すように、完全に開口部11を通り抜けることになり、このときの壁面構成部材Hの表面側の様子が図17に示される。
【0035】
物品取付具Mから手を離しても、保持部材4のフランジ部4cが開口部11の外周縁部に当接されて(係止されて)、物品取付具Mが壁面構成部材Hの裏面側において落下してしまうという事態は生じない。物品取付具Mから手を離した自由状態では、各2アンカ片1、2は、重力によってその先端部が下方を向く回転姿勢位置となる。
【0036】
両アンカ片1、2の先端部が下方を向いた回転姿勢位置状態から、取付ボルト3の基端部側を回転操作して、第1アンカ片1を回転させて、図18に示すように、第2アンカ片2とは反対の上方へ向けて第1アンカ片1が伸びる回転姿勢位置状態とする。この状態で、一旦取付ボルト3を壁面構成部材Hの表面側へ引っ張ることにより、各アンカ片1、2の両面テープ9を壁面構成部材Hの裏面側に圧接させる。これにより、各アンカ片1、2の回転姿勢位置が位置決めされる。
【0037】
次に、図19に示すように、治具兼用部材JKを、その突起部5cを利用して手動によって回転させて、アンカ片1、2に徐々に近づけていき、その保持部材4の筒部4aが開口部11内に挿入されるようにする。やがて、保持部材4のフランジ部4cが開口部11の周縁部に当接する。フランジ部4cが開口部11の周縁部に当接した状態から、図20に示すようにさらに強く治具兼用部材JKを回転させると、その連結部8が破断されて、保持部材4と回転治具5とが分離される。このとき、第1アンカ片1と取付ボルト3との仮固定は解除されないままである。
【0038】
保持部材4から分離された回転治具5を、取付ボルト3から引き抜く方向に移動させて、図21に示すように、取付ボルト3の弱化部3aよりもさらに手前側にまで移動させる。この図21の状態から、回転治具5に、取付ボルト3とほぼ直交する方向の曲げ力を与えると、図22に示すように、弱化部3aが破断されて、取付ボルト3の一部が回転治具5と共に壁面構成部材Hから分離される。取付ボルト3の弱化部3aが破断された直後の状態(図22に対応)の断面図が、図3である。
【0039】
この後、図23に示すように、取付ボルト3に対して、物品取付用となる連結具21が、スペーサ22を介して袋ナット23によって取付けられる。すなわち、連結具は、全体的に薄い円筒状とされて、その外周面21aに手摺り等の物品を固定するためのねじ部が形成されると共に、その内孔に取付ボルト3が貫通されるようになっている。
【0040】
袋ナット23を締め付けていくと、取付ボルト3に対する袋ナット23の螺合進行はすぐにとまり、袋ナット23に付与される締めけ力(回転力)は、保持部材4および第1アンカ片1に対する取付ボルト3の回転力として作用する。袋ナット23に対する大きな締め付け力付与により、取付ボルト3と第1アンカ片1との仮固定が解除される。さらなる袋ナット23への締め付け力付与により、取付ボルト3は、第1アンカ片1のねじ孔1aに対する螺合が進行して、壁面構成部材Hに対して奥深くねじ込まれて、取付ボルト3の壁面構成部材Hからの突出量が徐々に小さくされていく。連結具の外周縁部が保持部材4のフランジ部4cの外側において壁面構成部材Hの表面側に強く押圧(着座)される取付状態となると、図24に示す連結具の取付完了状態とされ、この取付完了状態での断面図が図4に示される(袋ナット23による連結具21の締め付けトルクは、例えば10〜13kgm)。
【0041】
図25は本発明の別の実施形態を示すもので、回転抵抗力付与手段として、両面テープ9の代わりに、アンカ片1、2のうち、壁面構成部材Hの裏面側に臨む面に、先端が鋭利な爪部25を形成した場合を示す。この爪部25は、第1アンカ片1と保持部材4とで壁面構成部材Hを挟持する力によって、壁面構成部材Hの裏面側に食い込んで、アンカ片1、2の回転を強く規制することとなる。なお、このような爪部25は、1つのアンカ片に対して複数設けることもできるが、極力アンカ片1、2の先端部側に設けるのが、回転規制を効果的に行う上で好ましいものとなる。なお、回転抵抗力付与手段としては、この他、接着剤を用いてもよい(特に2液硬化性の即乾型の接着剤)。
【0042】
図26は、本発明のさらに別の実施形態を示すものであり、図3に対応した状態での断面図が示される。本実施形態では、アンカ片としては、第1アンカ片1に相当するものが1つ有するのみとなっている。また、保持部材4は、表面側部材31とロックナット32との2分割構成とされている。すなわち、表面側部材31のフランジ部31aが、フランジ部4cの機能を有し、ロックナット32がねじ孔4bの機能を有し、筒部4aの機能は表面側部材31とロックナット32との両方が行うようになっている。なお、本実施形態でも、図26の状態から、袋ナットを取付ボルト3の端部に螺合させてその締め付けを行っていくことにより、アンカ片1と取付ボルト3との仮固定が解除されて、取付ボルト3の壁面構成部材Hからの突出長さが短くされる。
【0043】
図27も本発明の別の実施形態を示すもので、取付ボルト3の基端部側を拡大して示してあるが、取付ボルト3の外周面に形成されたねじ部は簡略化のために描かれていない。この図27の例では、取付ボルト3の基端面に、係合凹部としての六角形状の係合孔41を取付ボルト3の軸線方向に伸ばして形成してあり、この係合孔41に六角レンチ等の回転工具が取付ボルト3の軸線回りに相対回転不能に係合されるようにしてある。そして、袋ナットの代わりに、取付ボルト3には通常の六角ナット42を螺合させて、このナット42によって連結具21の締め付けを行うようにしてある。本実施形態では、係合孔41に回転工具を係合させて、あらかじめ取付ボルト3の壁面構成部材Hの表面側からの突出長さを短くした後(第1アンカ片1と取付ボルト3との仮固定解除)、ナット42による連結具21の締め付けが行われる。
【0044】
以上実施形態について説明したが、物品としては、手摺りに限らず、照明器具等の各種電気製品等、壁面構成部材Hへの取付を行うことが要求される種々のものとすることができる。また、アンカ片と取付ボルトとの仮固定位置(取付ボルト3が螺合されるねじ孔1aの形成位置)は、アンカ片の端部に限らず、アンカ片の長手方向ほぼ中間部に設定する等、適宜選択できるものである。勿論、アンカ片の形状は、開口部11を挿通可能な適宜の形状を選択できる。さらに、両面テープ9等の回転抵抗力付与手段を別途用いないようにすることもできる(アンカ片1、2と壁面構成部材Hとの摩擦係合力による回転抵抗力のみを利用)。
【0045】
取付ボルト3に弱化部3aを形成しないようにすることもできる。取付ボルト3を利用した物品の固定手法は、実施形態に示すような連結具21を利用する場合に限らず、適宜の手法を選択できるものである。さらに、取付ボルト3の壁面構成部材Hからの突出長さを短くするには、取付ボルト3に回転力を付与できればよく、袋ナット23を必ずしも必要としないものである。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、物品取付具の分解斜視図。
【図2】図1の組立図。
【図3】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持した直後の状態を示す断面図。
【図4】図3の状態から、袋ナットを利用して、取付ボルトの壁面構成部材からの突出長さを短くしたときの断面図。
【図5】アンカ片と取付ボルトとの仮固定の一例を示す要部断面図。
【図6】アンカ片と取付ボルトとの仮固定の別の例を示す要部断面図。
【図7】アンカ片と取付ボルトとの仮固定のさらに別の例を示す要部断面図。
【図8】取付ボルトの端部に形成された平坦面を示す斜視図。
【図9】取付ボルトの端部に形成された平坦面の一例を取付ボルトの軸方向端部から見た図。
【図10】取付ボルトの端部に形成された平坦面の別の例を取付ボルトの軸方向端部から見た図。
【図11】保持部材と回転治具とを兼用した治具兼用部材の一例を示す断面図。
【図12】図11の左側面図。
【図13】図11の右側面図。
【図14】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図15】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図16】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図17】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図18】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図19】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図20】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図21】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図22】アンカ片と保持部材とによって壁面構成部材を挟持するまでの作業手順を示す斜視図。
【図23】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持した状態から、連結具を袋ナットを利用して固定する手順を示す斜視図。
【図24】アンカ片と保持部材とで壁面構成部材を挟持した状態から、連結具を袋ナットを利用して固定する手順を示す斜視図。
【図25】アンカ片に形成された爪部の一例を示す要部斜視図。
【図26】保持部材と表面側部材とロックナットとの分割構成としたときの一例を示すもので、図3に対応した断面図。
【図27】本発明のさらに別の実施形態を示すもので、取付ボルトの基端部側の拡大斜視図。
【符号の説明】
1:第1アンカ片
1a:ねじ孔
2:第2アンカ片
3:取付ボルト
4:保持部材
4a:筒部
4b:ねじ孔
4c:フランジ部
5:回転治具
9:両面テープ
11:開口部
21:連結具
23:袋ナット
25:爪部
31:表面側部材
32:ロックナット
41:係合孔
42:ナット
M:物品取付具
H:壁面構成部材
JK:治具兼用部材
k1〜k3:仮固定部分

Claims (13)

  1. 壁面構成部材に形成された開口部より挿通されるアンカ片を有し、該壁面構成部材の表面に取付けるべき手摺り等の物品からの荷重を該アンカ片に支承させるようにした物品取付具であって、
    前記アンカ片に形成されたねじ孔と、
    先端部が前記ねじ孔に螺合され、前記アンカ片を前記壁面構成部材の裏面側に位置させたときに前記開口部を通して該壁面構成部材の表面側に延設される取付ボルトと、
    前記取付ボルトに螺合され、前記アンカ片と共働して前記壁面構成部材を挟持する保持部材と、
    を有し、
    前記アンカ片と取付ボルトとが一体回転するように仮固定されていて、該アンカ片と取付ボルトとの間に所定以上のトルクが作用したときに該仮固定が解除されるように設定されている、
    ことを特徴とする物品取付具。
  2. 請求項1において、
    前記保持部材が、全体として1部材により形成されて、前記壁面構成部材の表面側において前記開口部の周縁部に当接されるフランジ部を有すると共に、前記取付ボルトに螺合されるねじ孔を有している、ことを特徴とする物品取付具。
  3. 請求項1において、
    前記保持部材が、表面側部材とロックナットとの2部材により構成されており、
    前記表面側部材が、前記取付ボルトが挿通される貫通孔を有すると共に、前記壁面構成部材の表面側において前記開口部の周縁部に当接されるフランジ部を有し、
    前記ロックナットが、前記表面側部材を挟んで前記アンカ片とは反対側の位置において前記取付ボルトに螺合されている、
    ことを特徴とする物品取付具。
  4. 請求項1において、
    前記アンカ片と取付ボルトとの仮固定が、かしめ、溶接、接着剤による接着のいずれかによって行われている、ことを特徴とする物品取付具。
  5. 請求項1において、
    前記取付ボルトの基端面に、回転工具が該取付ボルトの軸線回りに相対回転不能に係合される係合凹部が形成されている、ことを特徴とする物品取付具。
  6. 請求項1において、
    前記取付ボルトの基端部に、袋ナットが螺合され、
    前記アンカ片と保持部材とによって前記壁面構成部材を挟持している状態で前記袋ナットを締め込んでいくことにより、前記所定以上のトルクが与えられて前記仮固定が解除される、ことを特徴とする物品取付具。
  7. 請求項1において、
    前記アンカ片に、前記壁面構成部材の裏面に作用して、該アンカ片が該壁面構成部材に対して前記取付ボルトを中心にして相対回転するのを規制する回転抵抗付与手段が設けられている、ことを特徴とする物品取付具。
  8. 請求項7において、
    前記回転抵抗付与手段が、前記アンカ片に張り付けられた両面テープである、ことを特徴とする物品取付具。
  9. 請求項7において、
    前記回転抵抗付与手段が、前記アンカ片に形成された先端が鋭利な爪部である、ことを特徴とする物品取付具。
  10. 請求項1において、
    第1アンカ片と第2アンカ片とが設けられ、
    前記第1アンカ片の基端部に前記ねじ孔が形成されて、該ねじ孔に前記取付ボルトの先端部が螺合され、
    前記第2アンカ片の基端部が、前記第1アンカ片よりも前記取付ボルトの基端部側において、該取付ボルトに対して螺合されることなく回転自在に嵌合されている、
    ことを特徴とする物品取付具。
  11. 一端部にねじ孔が形成されたアンカ片と、
    先端部が前記ねじ孔に螺合された取付ボルトと、
    を有し、
    前記アンカ片と取付ボルトとが一体回転するように仮固定されていて、該アンカ片と取付ボルトとの間に所定以上のトルクが作用したときに該仮固定が解除されるように設定されている、
    ことを特徴とする物品取付具の部品。
  12. 請求項11において、
    アンカ片として、第1アンカ片へと第2アンカ片との2個設けられ、
    前記第1アンカ片の基端部に前記ねじ孔が形成されて、該ねじ孔に前記取付ボルトの先端部が螺合され、
    前記第2アンカ片の基端部が、前記第1アンカ片よりも前記取付ボルトの基端部側において、該取付ボルトに対して螺合されることなく回転自在に嵌合されている、
    ことを特徴とする物品取付具の部品。
  13. 請求項11または請求項12において、
    前記取付ボルトのうち前記アンカ片よりも基端部側に位置される保持部材をさらに有し、
    前記保持部材は、フランジ部を有すると共に該取付ボルトに螺合されるねじ孔を有している、
    ことを特徴とする物品取付具の部品。
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