JP3639220B2 - 締結具の封緘装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボルトの頭部又は先端部に防護キャップを装着して封緘する締結具の封緘装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ボルト及びナットによって固定した被締着部材の取外しができないように、締結されたナットに防護キャップを装着することにより、ナットを封緘し、悪戯等によるナットの弛緩を防止する締結具の封緘装置がある。一例を挙げれば、ボルト及びナットを用いて被締結部材と係止片又はC形リングとを共締めし、この係止片又はC形リングに円筒形状の防護キャップを嵌め込んで装着するようにしたものが知られている(例えば、特開2000−18231号公報参照)。また、ボルトの先端部に弾性復元性を有する係止部を設け、ナットを締結後に、この係止部を防護キャップに設けられている溝部に係合させることにより防護キャップを装着するようにしたものも知られている(例えば、特開平7−83141号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような封緘装置においては、装着した防護キャップと被締結部材との間に隙間が生じる場合は、該隙間にドライバ等の工具を差込んでこじ開けられる虞があるため、防護キャップと被締結部材とは、隙間なく密着した状態でなければならない。ところが、前者の封緘装置では、係止片又はC形リングを精度よく正確に加工しなければ、防護キャップと被締結部材間に上記隙間が生じたり、防護キャップと係止片又はC形リング間の係合が不完全なものとなり、防護キャップの装着を完全になし得ない虞がある。また、後者の封緘装置でも同様に、係止部及び防護キャップに設けられた溝部を精度よく加工しなければ、防護キャップと被締結部材間に上記隙間が生ずる虞がある。また、防護キャップは、通常、低コスト化を考慮して鋳造にて製造されるが、防護キャップの内面に溝部を形成する形状では、その鋳型の形状及び構造が複雑になり、防護キャップの製造コストの低減を図ることができないという問題もある。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、部材の加工精度に依存することなく、防護キャップと被締結部材とを隙間なく密着した状態で装着可能とし、ボルトの頭部又は先端部の封緘を行う締結具の封緘装置を低コストで提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ボルトの頭部に該頭部をドーム状に覆うように略円錐又は円筒形状の防護キャップを装着することにより、ボルトの頭部を封緘する締結具の封緘装置において、ボルトの頭部には、板状の立設片が一体に設けられており、防護キャップは、ボルトの頭部にドーム状の空洞を形成し、この空洞の下方入口部にはボルトの頭部及び立設片が挿通し得る開口を有するリブ体が設けられ、空洞の高さ寸法は立設片の高さ寸法よりも小さく形成されており、ボルトの頭部へ防護キャップを装着する際に、開口より挿入した立設片の先端を防護キャップの内壁面が押圧することにより、立設片を空洞内で屈曲変形させ、防護キャップがリブ体によりボルトの頭部に係止されるようにしたものである。
【0006】
この構成においては、ボルト頭部に設けられた板状の立設片をペンチ等の挟み工具を用いて締結した後、ボルト頭部に防護キャップを装着して封緘する。この立設片は、防護キャップの空洞の高さ寸法より小さな高さ寸法で形成されているので、防護キャップを装着する際に、リブ体の底面が被締結部材に達する前に、立設片の先端が防護キャップの内壁面に押圧され、立設片が空洞内で屈曲変形する。この変形した立設片と被締結部材とによって防護キャップのリブ体が両側から挟まれ、防護キャップが被締結部材に密着した状態でボルト頭部に係止される。この防護キャップの装着により、ボルト頭部を装飾すると共に、該頭部の把持を不能にする。ここで、立設片の変形による防護キャップの係止は、リブ体すなわち防護キャップのボルト軸方向への動きを拘束するに過ぎず、ボルト軸回りの防護キャップの回転を拘束することはできない。従って、ペンチ等の工具を用いて防護キャップを把持しボルトの弛緩方向に回転させたとしても、防護キャップのみが空回りするだけで、ボルトを回転させることができない。また、防護キャップが被締結部材に隙間なく密着しているので、ドライバ等の工具を差込む隙間がなく、防護キャップをこじ開けることも困難である。また、防護キャップを係止するために必要な立設片の高さ寸法は、防護キャップの高さ寸法よりも小さく、かつ、屈曲変形した後も空洞内に納まる程度の寸法であればよい。従って、立設片及び防護キャップの加工には、正確な精度は要求されない。なお、ドーム状に形成する防護キャップ及びその下方入口部に設けるリブ体については、それぞれスチール等の金属材料を用いて金型成形し、溶接にてそれらを一体に結合させる構造とすれば、金型の形状及び構造を簡素化することができる。
【0007】
また、請求項2の発明は、ボルトの先端部に該先端部をドーム状に覆うように略円錐又は円筒形状の防護キャップを装着することにより、ボルトの先端部を封緘する締結具の封緘装置において、ボルトの先端部には、板状の立設片が一体に設けられており、防護キャップは、ボルトの先端部にドーム状の空洞を形成し、この空洞の下方入口部にはボルトの先端部及び立設片が挿通し得る開口を有するリブ体が設けられ、空洞の高さ寸法は立設片の高さ寸法よりも小さく形成されており、ボルトの先端部へ防護キャップを装着する際に、開口より挿入した立設片の先端を防護キャップの内壁面が押圧することにより、立設片を空洞内で屈曲変形させ、防護キャップがリブ体によりボルトの先端部に係止されるようにしたものである。
【0008】
この構成においては、板状の立設片が設けられたボルトの先端部からナットを螺合した後、ボルト先端部に防護キャップを装着して封緘する。この立設片は、請求項1と同様に、防護キャップの空洞の高さ寸法より小さな高さ寸法で形成されているので、防護キャップを装着する際に、リブ体の底面が被締結部材に達する前に、立設片の先端が防護キャップの内壁面に押圧され、立設片が空洞内で屈曲変形する。この変形した立設片とナットとによって防護キャップのリブ体が両側から挟まれ、防護キャップがナットに密着した状態でボルト先端部に係止される。この防護キャップの装着により、ボルト先端部を装飾すると共に、ナットの弛緩を不能にする。ここで、立設片の変形による防護キャップの係止は、リブ体すなわち防護キャップのボルト軸方向への動きを拘束するに過ぎず、ボルト軸回りの防護キャップの回転を拘束することはできない。従って、ペンチ等の工具を用いて防護キャップを把持しボルトの弛緩方向に回転させたとしても、防護キャップのみが空回りするだけで、ナットを回転させることができない。また、防護キャップがナットに隙間なく密着しているので、請求項1と同様に、防護キャップをこじ開けることも困難である。また、請求項1と同様に、立設片の加工には、正確な精度は要求されず、さらに、防護キャップ及びリブ体についても、それぞれ金属材料を用いて金型にて成形し、溶接にてそれらを一体に結合させる構造とすれば、上記金型の形状及び構造を簡素化することができる。なお、本構成では、ナットを省略して、立設片を設けたボルトの先端部に防護キャップを装着することにより、被締結部材を締結することとしてもよい。この場合は、屈曲変形した立設片と被締結部材とによって防護キャップのリブ体が両側から挟まれ、防護キャップが被締結部材に密着した状態でボルト先端部に係止されることとなる。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の締結具の封緘装置において、ボルト頭部又は先端部の立設片は、防護キャップが装着されたときに該立設片が二股状に裂かれるように少なくとも2枚以上の板状部材からなり、その側面視形状が防護キャップの内壁面の形状に略対応する形状とされているものである。この構成においては、板状部材がからなる立設片が、空洞内で二股状に屈曲変形する。また、板状部材の側面視形状が防護キャップの内壁面の形状に略対応しているので、板状部材の先端全体が略同時に上記内壁面に押圧される。従って、簡素な構成によって、空洞内での板状部材の屈曲変形が容易になされ、防護キャップの係止をさらに確実にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明を具体化した一実施形態に係る締結具の封緘装置を図面を参照して説明する。図1は封緘装置に用いられる防護キャップ2の上面を示し、図2及び図3は同装置の正断面及び側断面を示し、図4は、同装置の封緘状態を示す側断面を示す。封緘装置1は、ボルト2と、その頭部21に装着される防護キャップ3とからなり、ボルト頭部21を封緘することによりボルト2の弛緩を不能にすると共に、ボルト頭部21を装飾するものである。ボルト2は、被締結部材8と締結部材9を締結するものであり、スチール、ステンレス又は真鍮等の金属材料にて形成され、円柱状の頭部21を有している。この頭部21の上端面21aには、防護キャップ3を装着・係止するために、互いに対向する2枚の板状部材からなる立設片22が設けられている。この立設片の先端22aの側面視形状は、防護キャップ3の内壁面31aの断面形状に略対応する形状にて形成される。立設片22の先端からは、ボルト2の軸方向に3本のスリット22bが形成されている。
【0011】
防護キャップ3は、スチール、ステンレス又は真鍮等の金属材料にて形成され、ドーム状の壁面31と、その壁面31の下方入口部に設けられるリブ体32によって構成され、これらは互いに防護キャップ3の下面において、溶接33により一体的に接合され、内部に空洞39を形成する。壁面31の内面高さ寸法は、防護キャップ3の装着時において立設片22の先端を押圧するように、立設片22の高さ寸法よりも小さいものとされる。リブ体32の高さ寸法は、ボルト2の頭部21との結合を堅牢なものとするために、ボルト2の頭部21の高さ寸法と略同程度のものとするのが望ましい。リブ体32には、防護キャップ3の装着時に立設片22及びボルト2の頭部21を挿通するための開口34が設けられている。この開口34の形状は、円柱形の頭部21の平面視形状に対応する円形開口部34aと、2枚の立設片22の平面視形状に対応する矩形開口部34bとを有する鍵穴形状とされる。
【0012】
次に、本封緘装置1における、ボルト2の頭部21の封緘手順について説明する。まず、ボルト2を螺合して、被締結部材8を締結部材9に締結する。このとき、ボルト2の頭部21には立設片22が形成されているので、この立設片22をペンチ又はプライヤ等の挟み工具で挟みつつ螺合すれば、通常のボルトと同様に締結することができる。次に、立設片22を防護キャップ3のリブ体32に設けられた開口34に挿入し、防護キャップ3に傷を付けないようにタオル等の柔らかい生地を当て、ハンマ等で頭部31bを打ち込む。このとき、上述のごとく壁面31の内面高さ寸法は立設片22の高さ寸法よりも小さいので、図4に示すように防護キャップ3の内壁面31aに2枚の立設片22の先端22aが押圧され、防護キャップ3の空洞39内で上記2枚の立設片22が二股に裂かれるように屈曲変形し、変形した立設片22と被締結部材8とによって防護キャップ3のリブ体32が両側から挟まれ、防護キャップ3が被締結部材8に密着した状態でボルト2の頭部21に係止される。この防護キャップ3により、ボルト2の頭部21を装飾すると共に、頭部21の把持を不能にする。ここで、立設片22の高さ寸法は、防護キャップ3の高さ寸法よりも小さく、かつ、屈曲変形した後も空洞39内に納まる程度の寸法で形成すればよい。また、立設片22には上述のごとくスリット22bが形成されているので、スリット22bによって分割されたそれぞれの板状部材が独立して屈曲変形することができ、防護キャップ3を装着する際、防護キャップ3の頭部を軽く打込むだけで立設片22を屈曲させ、防護キャップ3をボルト2の頭部21に係止することができる。
【0013】
ボルト2の頭部21に形成する立設片22の高さ寸法は、防護キャップ3の内壁面31aの高さ寸法よりも小さく、かつ、屈曲変形した後も空洞39内に納まる程度の寸法で形成すればよい。例えば、図4においては、空洞39の略中央付近は立設片22を納めることができる空洞が存在するため、さらに立設片22の高さ寸法を高くしても、空洞が立設片の長さ寸法の変動を吸収して、防護キャップ3を被締結部材8に隙間なく密着させた状態で係止することができる。従って、立設片22及び防護キャップ3の内壁面31aの加工には、正確な精度は要求されない。また、装着された防護キャップ3は、ボルト2の頭部21とその形状に対応する開口34を有したリブ体32が係合しているので、その結合は堅牢なものとされる。さらに、防護キャップ3が被締結部材8に隙間なく密着しているので、ドライバ等の工具を差込む隙間がなく、防護キャップ3をこじ開けることも困難である。なお、立設片22の変形による防護キャップ3の係止は、リブ体32すなわち防護キャップ3のボルト2の軸方向への動きを拘束するに過ぎず、ボルト2の軸回りの防護キャップ3の回転を拘束することはできない。従って、ペンチ等の工具を用いて防護キャップ3を把持しボルト2の弛緩方向に回転させたとしても、防護キャップ3のみが空回りするだけで、ボルト2を回転させることができない。
【0014】
(実施形態2)
本発明による別の実施形態による封緘装置について、図5乃至図8を参照して説明する。図5は封緘装置に用いられる防護キャップの上面を示し、図6及び図7は同装置の正断面及び側断面を示し、図8は同装置の封緘状態を示す側断面を示す。本実施形態の封緘装置4は、ボルト5にナット6が締結されている場合におけるボルト先端部51を封緘するものである点で、前述の実施形態1の封緘装置1と相違する。封緘装置4は、ナット6を介して被締結部材8と締結部材9を締結するボルト5の先端部51に防護キャップ7を装着して、ボルト5の先端部51を封緘することによりナット6の弛緩を不能にすると共に、ボルト5の先端部51を防護キャップ7にて装飾するものである。ボルト5は、スチール、ステンレス又は真鍮等の金属材料にて形成され、その先端部51には、ナット6の螺合を妨げないように、ボルト5の谷底径の寸法よりも小さな直径の円柱状の軸部52を有している。さらに円柱状の軸部52の上端面52aには、防護キャップ7を装着・係止するために、互いに対向する2枚の板状部材からなる立設片53が設けられている。この立設片53の幅寸法も、ナット6の装着を妨げないように、ボルト53の谷底径の寸法よりも小さな寸法とされる。なお、立設片53の先端53aの形状やスリット53bについては、実施形態1の立設片22の先端22a及びスリット22bと同様であるため、説明を省略する。また、防護キャップ7についても、実施形態1と同様のものが適用されるが、リブ体72に設けられた開口74の形状は、ボルト5の軸部52に対応した形状とされる。
【0015】
次に、本封緘装置4における、ボルト5の先端部51の封緘手順について説明する。まず、ボルト4にナット6を螺合して、被締結部材8と締結部材9を締結する。このとき、ボルト5の先端部51に立設片53が対向して形成されているので、この立設片53をペンチ又はプライヤ等の挟み工具で挟みつつスパナ等を用いてナット6を螺合すれば、ボルト5及びナット6を容易かつ確実に締結することができる。次に、ボルト5の先端部51にワッシャ61を装着し、ボルト5の先端面51とワッシャ61の側面を同一面上にした後、防護キャップ7を装着する。なお、ワッシャ61は、防護キャップ7とナット6の間に隙間が生じないように装着するものであり、ワッシャ61の側面が先端面51を若干超過するものであっても、防護キャップ7の装着には差支えない。また、防護キャップ7の装着に関しては、実施形態1の封緘装置1と同様であるので、その説明を省略する。この封緘装置4では、図8に示すように防護キャップ7の内壁面71aに立設片53aの先端が押圧され、防護キャップ7の空洞79内で立設片53aが二股に裂かれるように屈曲変形し、変形した立設片53aとワッシャ61とによって防護キャップ7のリブ体72が両側から挟まれ、防護キャップ7が被締結部材8に密着した状態でボルト5の先端部51に係止され、この防護キャップ7により、ボルト5の先端部51を装飾すると共に、ナット6の把持を不能にする。ここで、立設片53の高さ寸法については、封緘装置1と同様に正確な精度を要求されることはない。また、装着された防護キャップ7は、ボルト5の軸部52とその形状に対応する開口74を有したリブ体72が係合しているので、その結合は堅牢なものとされる。さらに、防護キャップ7が被締結部材に隙間なく密着しているので、ドライバ等の工具を差込む隙間がなく、防護キャップ7をこじ開けることも困難である。さらに、本封緘装置4では、ナット6を省略し、防護キャップ7の装着・係止により、被締結体8を締結することとしてもよい。
【0016】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、防護キャップ3又は7の材質は、金属に限られることなくガラスやプラスチック等を適用してもよい。また、封緘装置1におけるボルト2の頭部の形状や、封緘装置4におけるボルト5の軸部52の形状は、円柱に限られることなく、6角柱等の角柱であってもよい。この場合、スパナ等の工具を用いることにより、ボルトを締結する作業をさらに効率よく行うことができる。なお、このとき防護キャップ3,7がボルト2,5の軸を中心に回動可能なように、リブ体32,72に設ける開口34,74をボルト2,5の頭部21又は軸部51よりも大きなものとすればよい。
【0017】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、ボルトの頭部を封緘する際に、立設片の加工精度に依存することなく、防護キャップを被締結部材に密着した状態で装着することができる。従って、例えば、この封緘装置をボルト又はビスを使用して取付ける自動車のナンバープレート等に適用すれば、該ナンバープレート等の盗難防止を図ることができる。また、防護キャップに多様なデザイン処理を施すことにより、アクセサリとして利用することも可能である。なお、防護キャップを成形するための金型の形状及び構造を簡素化できるので、防護キャップの製造も低コストにて行える。
【0018】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様にボルトの先端部を封緘する際に、立設片の加工精度に依存することなく、防護キャップを被締結部材に密着した状態で装着することができる。これにより、ナットを使用して取付ける部材の盗難防止を図ることができる。また、防護キャップに多様なデザイン処理を施すことにより、アクセサリとして利用することも可能である。なお、防護キャップを成形するための金型の形状及び構造を簡素化できるので、防護キャップの製造も低コストにて行える。
【0019】
請求項3の発明によれば、簡素な構成によって、空洞内での板状部材の屈曲変形が容易になされ、防護キャップの係止をさらに確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による封緘装置の防護キャップの平面図。
【図2】 同装置の防護キャップの装着前における正断面図。
【図3】 同装置の防護キャップの装着前における側断面図。
【図4】 同装置の防護キャップの装着状態での側断面図。
【図5】 本発明の他の実施形態による封緘装置の防護キャップの平面図。
【図6】 同装置の防護キャップの装着前における正断面図。
【図7】 同装置の防護キャップの装着前における側断面図。
【図8】 同装置の防護キャップの装着状態での側断面図。
【符号の説明】
1 封緘装置
2 ボルト(締結具)
21 頭部
22 立設片
3 防護キャップ
32 リブ体
34 開口
39 空洞
4 封緘装置
5 ボルト(締結具)
51 頭部
53 立設片
7 防護キャップ
72 リブ体
74 開口
79 空洞
Claims (3)
- ボルトの頭部に該頭部をドーム状に覆うように略円錐又は円筒形状の防護キャップを装着することにより、前記ボルトの頭部を封緘する締結具の封緘装置において、
前記ボルトの頭部には、板状の立設片が一体に設けられており、
前記防護キャップは、前記ボルトの頭部にドーム状の空洞を形成し、この空洞の下方入口部には前記ボルトの頭部及び立設片が挿通し得る開口を有するリブ体が設けられ、前記空洞の高さ寸法は前記立設片の高さ寸法よりも小さく形成されており、
前記ボルトの頭部へ前記防護キャップを装着する際に、前記開口より挿入した前記立設片の先端を前記防護キャップの内壁面が押圧することにより、前記立設片を前記空洞内で屈曲変形させ、前記防護キャップが前記リブ体により前記ボルトの頭部に係止されるようにしたことを特徴とする締結具の封緘装置。 - ボルトの先端部に該先端部をドーム状に覆うように略円錐又は円筒形状の防護キャップを装着することにより、前記ボルトの先端部を封緘する締結具の封緘装置において、
前記ボルトの先端部には、板状の立設片が一体に設けられており、
前記防護キャップは、前記ボルトの先端部にドーム状の空洞を形成し、この空洞の下方入口部には前記ボルトの先端部及び立設片が挿通し得る開口を有するリブ体が設けられ、前記空洞の高さ寸法は前記立設片の高さ寸法よりも小さく形成されており、
前記ボルトの先端部へ前記防護キャップを装着する際に、前記開口より挿入した前記立設片の先端を前記防護キャップの内壁面が押圧することにより、前記立設片を前記空洞内で屈曲変形させ、前記防護キャップが前記リブ体により前記ボルトの先端部に係止されるようにしたことを特徴とする締結具の封緘装置。 - 前記ボルト頭部又は先端部の立設片は、前記防護キャップが装着されたときに該立設片が二股状に裂かれるように少なくとも2枚以上の板状部材からなり、その側面視形状が前記防護キャップの内壁面の形状に略対応する形状とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の締結具の封緘装置。
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