JP3060947U - 傾斜ボルト,ナット - Google Patents

傾斜ボルト,ナット

Info

Publication number
JP3060947U
JP3060947U JP1999000222U JP22299U JP3060947U JP 3060947 U JP3060947 U JP 3060947U JP 1999000222 U JP1999000222 U JP 1999000222U JP 22299 U JP22299 U JP 22299U JP 3060947 U JP3060947 U JP 3060947U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
fastening
outer contour
bolt
nuts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999000222U
Other languages
English (en)
Inventor
睦行 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wako Sangyo KK
Original Assignee
Wako Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wako Sangyo KK filed Critical Wako Sangyo KK
Priority to JP1999000222U priority Critical patent/JP3060947U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060947U publication Critical patent/JP3060947U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量生産可能な簡便構造のものからなり、一
般の締結工具では締結や締結解除が難しく、特に締結解
除が困難な傾斜ボルト,ナットを提供する。 【解決手段】 本考案のナット1はその外輪郭面が上か
ら下に向かって広がる傾斜面2からなる。よって、この
傾斜面2に面接触する専用締結工具を使用しないと確実
な締結や解除ができない。従って、一般のスパナ等の締
結工具ではナット1の外輪郭にライン接触となり特に締
結解除が難しい。よって、一般人によるいたずらや盗難
が確実に防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ボルトのヘッド部及びナットに係り、特に、外輪郭面が傾斜面から なるボルト,ナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルトのヘッド部及びナットは主に六角形の外輪部の周側面を有するものから なり、夫々の周側面は上下にわたり垂直に形成される。即ち、底面に対し周側面 は直角に形成されるものが大部分である。中には周側面の一部に傾斜面を有する ものがあるがこれはあくまで面取りのための傾斜面であり、全体が傾斜面からな るものは存在していない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のボルトのヘッド部及びナットの外輪郭部の周側面が垂直のものからなる のはもっぱらその締結,解除の便利さのためと製作の容易性のためである。即ち 、ボルトやナットを締結又はこれを弛める場合は、スパナやボックススパナやト ルクレンチ等の締結工具が用いられるが、これ等はすべてボルトのヘッド部やナ ットの外輪郭に嵌まり込む垂直の係合面を有するものからなる。一方、これ等の 締結工具がボルトのヘッド部やナットに嵌まり込まないような形状の係合面を有 する場合には確実な締結が不可能か、締結に極めて多くの時間を要する問題点が 生ずる。
【0004】 ボルトやナットは確実に締結されることが必要であるが、簡単に締結解除がで きないことが望ましい場合も存在する。即ち、一般には締結やその解除が確実、 且つ容易にできることが必要であるが、一旦締結したら一般人には簡単に締結解 除ができないことが望ましいものも多い。例えば、鉄道レールや公共設備等の場 合容易に締結解除できると不心得者がいたずらをする場合がある。また、盗難事 故も生じ易い。勿論、ボルト,ナットの構造をどのような形状のものにしてもこ れに見合う特殊な締結工具を用いる場合には締結解除を完全に防止することは難 しい。然し乍ら、一般人が特殊締結工具を容易に入手し、且つ常に準備すること は少ない。また、締結解除を防止するため複雑な形状のボルト,ナットを用いた り、固定剤を用いると高価なものになり、普遍性を欠くことになる。そこで、簡 便な構造であるが、確実な締結が出来ると共に締結解除が一般に困難であるボル ト,ナットが要請される。また、ボルト,ナットは多量に使用するものであり、 容易に製作し得ることが必要である。
【0005】 本考案は、以上の要請に鑑みて考案されたものであり、スパナ等の一般の締結 工具によっては確実な締結が困難であると共に、締結解除がより困難であり、且 つ比較的容易に製作し得る簡便構造の傾斜ボルト,ナットを提供することを目的 とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上の目的を達成するために、多角形又は任意の非円弧状の外輪郭 面を有するボルトのヘッド部及びナットであって、前記外輪郭面が上方から下方 に向かって広がり傾斜する傾斜面からなる傾斜ボルト,ナットを構成するもので ある。
【0007】 ボルトのヘッド部及びナットの外輪郭面は傾斜面からなる。従って、一般の締 結工具ではボルトのヘッド部及びナットの外輪郭面にライン接触となり、締結工 具がすべり十分な締結ができない。また、締結解除は締結よりも一般に大きな力 を必要とするため、スパナ等の一般の締結工具により本考案のボルトやナットを 弛めることはできない。一方、最近の製造技術ではヘッダ加工が発展しているた め傾斜面を有するボルトやナットは比較的容易に、且つ多量に製造することがで きる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の傾斜ボルト,ナットの実施の形態を図面を参照して詳述する。 ボルトのヘッド部とナットはほぼ同一形状からなるため、以下の説明では主にナ ットについて説明する。図1乃至図3に示す本考案に係るナット1は本実施の形 態では六角形の外輪郭を有する一般的な形状のものからなる。この外輪郭のすべ ての周側面は図3に示すように角度θの傾斜面2からなる。この傾斜面2はナッ ト1の上面3から底面4に向かって広がり傾斜するものからなる。なお、角度θ は任意のものでもよいが、例えば20°乃至60°位が適当である。なお、ナッ ト1の中央にはナット1の外輪郭に見合う寸法のねじ孔5が螺刻される。また、 以上の構造のナットはヘッダ加工により丸材から容易にプレス形成することがで きる。
【0009】 図4は本考案のナット1を一般の締結工具の1つであるスパナ6により締結又 は締結解除する状態を示す。スパナ6は孔部7と柄部8からなり、孔部7は一般 には六角孔で垂直な内壁9を有するものからなる。よって、ナット1にスパナ6 を係合せしめると内壁9はその下端でのみナット1の傾斜面2に当接し、ライン 接触の状態になる。従って、この状態でスパナ6を締め込んでもナット1には十 分な締め付け力が伝わらず、結果として締結不十分となる。一方、何等かの手段 によってナット1を十分に締結した場合、これを前記のスパナ6を用いて弛めよ うとしても恐らく不可能である。以上により、いたずら等の出来心からくる締結 解除が確実に防止される。
【0010】 図5は、本考案のナット1を確実に締結する専用締結工具10を示す。この専 用締結工具10は締結を必要とするナット1の外輪郭面に見合う内輪郭形状の凹 部11を形成するヘッド12とこれを回転する操作部13を有するものからなる 。凹部11にはナットの傾斜面2に対応する傾斜壁14が形成される。締結作業 は、ボルトやスタッド15に軽く螺着されたナット1に専用締結工具10のヘッ ド12を被せ、凹部11をナット1に嵌め込ませる。これにより、ナットの傾斜 面2に凹部11の傾斜壁14が全面接触する。即ち、図4のライン接触と異なり 面接触となる。従って、操作部13を回動することによりナット1に十分な締結 力が加わり、ナット1の底面4が締結対象物16に圧接し確実な締結が行われる 。一方、ナット1を弛めるには、操作部13を逆方向に回転すればよく、従来の スパナ等の締結工具による通常のナットの場合と同様に容易に締結解除が行われ る。
【0011】 以上のような専用締結工具10を用いることにより、本考案のナット1の締結 ,締結解除は可能であるが、前記したように、この専用締結工具10はナット1 の外輪郭形状やそのサイズに見合うものが必要である。従って、限定された工具 となる。また、仮りに、図5に示すような専用締結工具10を保有する人による ナット1の締結解除が行われる場合、その人は各種の専用締結工具10を予め準 備する必要がある。従って、単一の専用締結工具10を準備していたとしても締 結解除が簡単に、且つ任意に行われるものではない。以上により、一般人による 締結解除を確実に防止することができる。
【0012】 図6は、前記のナット1と同一の形成のヘッド部17を有するボルト18を示 す。このボルト18の場合も、前記のナット1と同様に特別な専用締結工具10 がなければ確実な締結や締結解除ができない。
【0013】 以上の説明ではナット1やボルト18のヘッド部17は六角形の外輪郭を有す るものについて述べたが、図7は三角形の外輪郭を有するものであり、図8は四 角形,図9は八角形のナット1a,1b,1cを示す。勿論、外輪郭の形状は以 上のものに限定するものではない。
【0014】 また、図10は楕円外輪郭19を有するナット1dを示し、図11は任意の非 円弧状外輪郭20を有するナット1eを示す。これ等のナット1d,1eによっ ても前記とほぼ同様な効果を上げることができる。
【0015】 以上のナット1やボルト18等の材質については特に限定するものではないが 、例えば、軟質の材料からなるナット1やボルト18の場合は、一般の締結工具 を用いた場合はナット1やボルト18側が簡単に局部変形するため、締結解除は より不可能となる。従って、締結解除を特に嫌い場所の締め付けには比較的軟質 の金属や軟質材を用いることが好ましい。
【0016】
【考案の効果】
本考案の傾斜ボルト,ナットによれば、比較的簡便で多量生産が可能であり、 且つ締結や締結解除が一般人では難しく、特に締結解除が困難となり、いたずら や盗難等の事故が大巾に低減する効果が上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のナットの斜視図。
【図2】図1の上面図。
【図3】図2の側面図。
【図4】本考案のナットを従来の締結工具で締結又は締
結解除する状態を示す断面図。
【図5】本考案のナットを締結又は締結解除する特殊の
締結工具と、これを用いた締結,解除方法を説明するた
めの断面図。
【図6】本考案の傾斜周側面を有するヘッド部を設けた
ボルトを示す正面図。
【図7】三角形の外輪郭の本考案のナットを示す上面
図。
【図8】四角形の外輪郭の本考案のナットを示す上面
図。
【図9】八角形の外輪郭の本考案のナットを示す上面
図。
【図10】楕円外輪郭を有する本考案のナットを示す斜
視図。
【図11】任意の非円弧状外輪郭を有する本考案のナッ
トを示す斜視図。
【符号の説明】
1 ナット 1a ナット 1b ナット 1c ナット 1d ナット 1e ナット 2 傾斜面 3 上面 4 底面 5 ねじ孔 6 スパナ 7 孔部 8 柄部 9 内壁 10 専用締結工具 11 凹部 12 ヘッド 13 操作部 14 傾斜壁 15 スタッド 16 締結対象物 17 ヘッド部 18 ボルト 19 楕円外輪郭部 20 非円弧状輪郭部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形又は任意の非円弧状の外輪郭面を
    有するボルトのヘッド部及びナットであって、前記外輪
    郭面が上方から下方に向かって広がり傾斜する傾斜面か
    らなることを特徴とする傾斜ボルト,ナット。
JP1999000222U 1999-01-21 1999-01-21 傾斜ボルト,ナット Expired - Lifetime JP3060947U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999000222U JP3060947U (ja) 1999-01-21 1999-01-21 傾斜ボルト,ナット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999000222U JP3060947U (ja) 1999-01-21 1999-01-21 傾斜ボルト,ナット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3060947U true JP3060947U (ja) 1999-09-14

Family

ID=43194747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999000222U Expired - Lifetime JP3060947U (ja) 1999-01-21 1999-01-21 傾斜ボルト,ナット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060947U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011509382A (ja) * 2008-01-10 2011-03-24 アー ライモント エ カンパニュイ スタッドボルトを介してスライド装着・係合するための係合ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011509382A (ja) * 2008-01-10 2011-03-24 アー ライモント エ カンパニュイ スタッドボルトを介してスライド装着・係合するための係合ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6758646B1 (en) Structure for preventing loosening of threaded fasteners
JP2003336613A (ja) いじり防止ねじ及びドライバービットとの組合せ並びにいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチ
JPWO2005028161A1 (ja) セキュリティナット締結用工具、セキュリティナット解除用工具、セキュリティナット締結兼解除用工具、およびこれらの工具専用のセキュリティナット
US20070092352A1 (en) Tamper proof fastener
JP3060947U (ja) 傾斜ボルト,ナット
JPH09264312A (ja) 取外し防止形十字穴付きねじ及び取外し防止形多角形穴付きねじ
JP2014015990A (ja) 盗難防止用ダブルナット式締結具、専用工具、盗難防止用締結具セット、盗難防止用ナット、及びナットセット
JP2000205225A (ja) 傾斜外輪郭面を有するボルト,ナット及びその締結,解除方法
JP2505518Y2 (ja) 二重ナット
KR200289701Y1 (ko) 볼트 풀림방지용 체결구
JP3090525U (ja) 盗難防止用ボルト
JP3099766U (ja) ホイール等盗難防止用キャップの回動具
JPH02138512A (ja) ねじ付ファスナの緩み止め装置
JP3092753U (ja) 盗難防止ボルトの改善構造
JP3244560U (ja) タイヤ固定ナット構造
JPH09303364A (ja) ボルト締付け構造及びボルト
JP2000055029A (ja) 締着具
JP3027923U (ja) 締めつけ用工具の内六角或いは内十二角止滑スリーブ
JP2004340355A (ja) 取り外し防止締結装置
JP2000046027A (ja) 専用工具を使用しなければ締め付け、弛め作業が困難な形状をした、ボル ト及びナット。
JP2000337342A (ja) 締結具
JPS6148003B2 (ja)
KR920003840Y1 (ko) 공작용 바이스의 선회대 고정판
JP3024077U (ja) 締結具
JP2001208023A (ja) ボルト、ナット及びそれらの締付具