JP3092753U

JP3092753U - 盗難防止ボルトの改善構造

Info

Publication number: JP3092753U
Application number: JP2002005808U
Authority: JP
Inventors: 式沂張
Original assignee: 燿宏工業股▲分▼有限公司
Priority date: 2002-09-12
Filing date: 2002-09-12
Publication date: 2003-03-28
Anticipated expiration: 2008-09-12

Abstract

(57)【要約】【課題】盗難防止の効果を確実に達成する盗難防止ボ
ルトの改善構造を提供する。【解決手段】ボルト３、円形のワッシャ４およびナッ
ト５を備える。ボルト３はボルトヘッド３１及び軸３２
を有する。ボルトヘッド３１は六角形に形成され、その
各側辺３１１の内縁は等角度に配列され、一辺は高く、
一辺は低い斜め錐面の楔形斜面３１２に現れる。ワッシ
ャ４の表面はボルトヘッド３１の楔形斜面３１２と互い
に対応契合する連続斜面４２に形成され、別の一面には
数本の尖った嵌め筋が形成される。ワッシャ４の外縁の
対応個所には欠け口４５が設けられる。ナット５の各側
辺内縁にもワッシャ４の連続斜面４２と相対した楔形斜
面５２が設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、盗難防止ボルトの改善構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の緩め防止ボルトのロックは図１に示すように、ボルト１とワッシャ１１を工作物に当て付け、工作物を通した後、他端に二つのナット１２、１３を締め付け、二つのナットの接触面間における摩擦力、及び同時に回転しない特性によって緩めにくい効果が達成される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、機器の長時間運転に起きる振動に影響され、二つのナットはやはり逐次緩んでしまう恐れがある。また、それぞれ順番にナットを緩めれば、ナットは簡単に緩められるので盗難防止の効果がない。また図２に示すように、従来のナットを鉄線で縛り、ナットの緩めを防止する別の形式がある。それはナット２に孔２１を設け、鉄線２２をそれに通し、鉄線の他端はその他の工作物に固定し、鉄線２２の縛り付け効果によってナット２の緩みを防止する目的を達成するが、このような構造は鉄線２２を切断すればボルトを緩めることが可能になり、依然盗難を防止する機能を提供することが不可能である。本考案の目的は、盗難防止の効果を確実に達成する盗難防止ボルトの改善構造を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するため、本考案の請求項記載の盗難防止ボルトの改善構造はボルト、円形ワッシャおよびナットを備える。ボルトはボルトヘッド及び軸があり、ヘッドは多角形に形成され、その各側辺内縁は等角度に配列され、一辺は高く、一辺は低い斜め錐面の楔形斜面に現れ、ワッシャの表面はボルトヘッドの各楔形斜面と互いに対応契合する連続斜面に形成され、ワッシャの別の一面には数本の尖った嵌め筋が形成され、ワッシャの外縁の対応個所には欠け口が設けられ、ナットの各側辺内縁にも楔形斜面が設けられている。ナットはワッシャの制動を受け、更にワッシャの底面は尖った嵌め筋によって工作物の表面に緊密に噛み付き、ワッシャが動かないのでナットはなおさら動かず、また、円形ワッシャとボルトヘッド及びナットの形状が違うため、スパナは同時にボルトヘッド及びナットに嵌め付けて回すことが不可能であり、いかに大きな力で回してもボルトを緩めることができず、盗難防止、緩め防止の効果が確実に達成される。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図３に示すように、本考案の一実施例による盗難防止ボルトの改善構造は、ボルト３、ワッシャ４およびナット５を備える。ボルト３はボルトヘッド３１及び軸３２があり、ボルトヘッド３１は六角形に現れ、それの各側辺３１１の内縁は等角度に配列され、一辺は高く、一辺は低い斜め錐面の楔形斜面３１２に現れ、各楔形斜面３１２は連続に連接し、前の欠け口の斜め錐面の最も浅い個所はちょうど次の欠け口の斜め錐面の最も深い個所にあり、各楔形斜面３１２の連接個所は高低落差のある当て面３１３に形成される。ボルト軸にはねじが切られている。

【０００６】ワッシャ４は扁平の円型に現れ、それの直径は概してボルトヘッドの最大直径に等しく、中央には孔４１が設けられ、孔径はボルト軸３２よりもやや大きい。ワッシャ４の一面にはボルトヘッド３１の各楔形斜面３１２と互いに対応契合する連続斜面４２に形成し、前の斜め面の最も浅い個所はちょうど次の斜め面の最も厚い個所にあり、各連接個所は高低落差のある受け面４３に形成される。また、ワッシャ４の別の一面には数本の同等に分配される尖った嵌め筋４４が形成され、その尖った嵌め筋４４には立面４４１及び斜面４４２があり、斜面４４２の錐斜方向は連続斜面４２の錐斜方向と同じであり、または図４に示すように、二方向の斜面がある。また、ワッシャ４の外縁及び相対する連続斜面４２の間には複数個の欠け口４５が設けられている。ワッシャの外形は図７に示すワッシャ７のように、ボルトヘッドまたはナットの外形と同じ六角形にしてもよい。また、図５に示すのはワッシャの別の実施例であり、孔４１の内縁部分を上へ上げてワッシャの外縁より適当に高くなるようにし、連続斜面４２'及び尖った嵌め筋４４'は中心に向かって突き出し、ナットとワッシャが締め付けられる過程に於いて、尖った嵌め筋４４'と工作物の接触面積はやや小さくなって回転しやすくなり、ナットがワッシャを平らに押し付ければ、同じく工作物と干渉する効果が形成される。ナット５は六角形で、その各側辺５１の内縁は各ワッシャ４の連続斜面４２と相対した造形の楔形斜面５２が設けられ、各楔形斜面５２の連接個所は高低落差のある当て面５３に形成される。

【０００７】上記部材によって実施した場合、図６に示すように、ワッシャ４、７の尖った嵌め筋４４を工作物に向かうように、ボルト３の軸３２を順番にワッシャ４及び工作物６に通し、更に反対に置かれたワッシャ７を通し、ナット５で工作物を締め付ける。その間、ボルトヘッド３１またはナット５の当て面３１３、５３はワッシャ４、７の受け面４３を押してワッシャ４、７を回し、ワッシャ４、７は尖った嵌め筋４４の斜面４４２に沿っているので逐次簡単にナット及び工作物を締め付け、並びにナットの尖った嵌め筋４４を押して工作物６の表面に噛み込むことが可能になる。もしボルトヘッド３１またはナット５が逆方向に動く場合、楔形斜面３１２、５と連続斜面４２の互いの押し付けにより、更に尖った嵌め筋４３１の立て面４４１と工作物間の抵抗力を加えて、ナットは緩めにくい効果を有することが可能になる。

【０００８】もしボルトを緩める場合、工具をもって同時に六角形のワッシャ７及びナットまたはボルトヘッドを固定してから回すことが可能である。これから分かるように、ワッシャを円形のワッシャ４に変えた場合、普通の工具では円形のワッシャ４及びナットまたはボルトヘッドを同時に固定することができず、すなわちワッシャが動かない状況では、ナットまたはボルトヘッドを簡単に回すことができなくなり、盗難防止の実際的効果が達成される。このように、特別のソケットでナットを嵌め付け、並びにそのワッシャ４の欠け口４５を固定すれば（図７に示す）、ワッシャ４及びナットまたはボルトヘッドを同時に回してボルトを緩め外すことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のボルトを示す断面図である。

【図２】従来のボルトの別の形態を示す断面図である。

【図３】本考案の一実施例による盗難防止ボルトの改善
構造を示す分解図である。

【図４】本考案の一実施例による尖った嵌め筋の別の実
施形態を示す拡大図である。

【図５】本考案の一実施例によるワッシャの別の実施形
態を示す斜視図および側面図である。

【図６】本考案の一実施例による盗難防止ボルトの改善
構造を示す断面図およびＡ部分の拡大図である。

【図７】本考案の一実施例による盗難防止ボルトの改善
構造を、特殊工具で取り外しを行う状態を示す模式図で
ある。

【符号の説明】

３ボルト４、７ワッシャ５ナット３１ボルトヘッド３２軸４１孔４２連続斜面４３受け面４４嵌め筋５１側辺５２楔形斜面５３当て面３１１側辺３１２楔形斜面３１３当て面４４１立面４４２斜面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ボルト、ワッシャおよびナットを備え、ボルトはボルトヘッドおよび軸を有し、ボルトヘッドは六角形に現れ、各側辺の内縁には等角度
に配列され、一辺は高く、一辺は低い斜め錐面の楔形斜
面が設けられ、各楔形斜面は連続に連接し、前の欠け口
の斜め錐面の最も浅い個所は次の欠け口の斜め錐面の最
も深い個所にあり、各楔形斜面の連接個所は高低落差の
ある当て面に形成され、ワッシャは扁平の円型に現れ、直径は概してボルトヘッ
ドの最大直径に等しく、中央には孔が設けられ、孔径は
ボルト軸よりもやや大きく、ワッシャの一面にはボルト
ヘッドの各楔形斜面と互いに対応契合する連続斜面が形
成され、前の斜め面の最も浅い個所はちょうど次の斜め
面の最も厚い個所にあり、各連接個所は高低落差のある
受け面に形成され、ワッシャの別の一面には数本の同等
に分配される尖った嵌め筋が形成され、尖った嵌め筋に
は立面及び斜面があり、斜面の錐斜方向は連続斜面の錐
斜方向と同じであり、ナットは六角形であり、各側辺の内縁は各ワッシャの連
続斜面と相対した造形の楔形斜面が設けられ、各楔形斜
面の連接個所は高低落差のある当て面に形成されている
ことを特徴とする盗難防止ボルトの改善構造。
【請求項２】ワッシャの外縁及び相対する連続斜面の
間には複数個の欠け口が設けられていることを特徴とす
る請求項１に記載の盗難防止ボルトの改善構造。
【請求項３】ワッシャの外形はボルトヘッドまたはナ
ットの外形と同じ六角形にしてもよいことを特徴とする
請求項１に記載の盗難防止ボルトの改善構造。
【請求項４】ワッシャの底端の尖った嵌め筋は等分に
設置されてもよいことを特徴とする請求項１に記載の盗
難防止ボルトの改善構造。
【請求項５】ワッシャの底端の尖った嵌め筋は二方向
の斜面にしてもよいことを特徴とする請求項１に記載の
盗難防止ボルトの改善構造。
【請求項６】ワッシャは孔の内縁部分を上へ上げてワ
ッシャの外縁より適当に高くなるようにし、連続斜面及
び尖った嵌め筋は中心に向かって突き出すようにしても
よいことを特徴とする請求項１に記載の盗難防止ボルト
の改善構造。