JP2004340355A - 取り外し防止締結装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の、取り外し防止締結装置は装置が複雑で、かつ大きくなり、経済的ではない他、美観上の問題もあった。
【解決手段】ナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面3と、その上面3から垂れる周壁4とから成り、上面3にはその中央部に貫通穴5を有し、周壁4の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメ6を複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝7を配したキャップ体1と、盤状の座面8の中央部に貫通穴9を有し、貫通穴の内周部を座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせた、座面よりも高い突部10を有した支持ワッシャ体2とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】ナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面3と、その上面3から垂れる周壁4とから成り、上面3にはその中央部に貫通穴5を有し、周壁4の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメ6を複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝7を配したキャップ体1と、盤状の座面8の中央部に貫通穴9を有し、貫通穴の内周部を座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせた、座面よりも高い突部10を有した支持ワッシャ体2とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結後にボルトまたはナットを通常の工具ではゆるめることが困難な取り外し防止締結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の取り外し防止締結装置には(1)ボルトまたはナットの締結工具との嵌合形状を締結方向のみに当たる面を設けて、外し方向へは傾斜面を設けることによって取り外しを防止したもの(特許文献1参照)。(2)頭部を、その外周が台形の円錐形状にして、ペンチなどの挟み工具では掴みにくくし、その一部に専用の締結工具が嵌合する窪み部を設けることで取り外しを防止したもの(特許文献2、3参照)。(3)頭部を、その外形が三角形などにして、通常の工具では掴みにくくして取り外しを防止したもの(特許文献4参照)。(4)ボルトの頭部をキャップまたはカバーで覆い、キャップを外すことのできない機構を加えることで取り外しを防止したもの(特許文献5、6、7参照)などがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−351228号公報
【特許文献2】
特開平8−159129号公報
【特許文献3】
特開2000−46027号公報
【特許文献4】
実用新案登録第3066773号
【特許文献5】
特開平11−325040号公報
【特許文献6】
実用新案登録第3063416号公報
【特許文献7】
登録実用新案第3061187号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常の六角頭のボルトや外形六角のナットを用いた締結では、締結が容易な反面、工具を用いれば容易に緩めて取り外すことができる。そこで、前述のような取り外し防止締結装置が提案されているが、従来技術(1)にあげたボルト、ナットにおいては十字ドライバーや六角レンチなどの通常の工具では取り外すことが困難であるが、頭部またはナットの側面をすべり止め加工のされた掴み面を有する一般的な規格のペンチ、プライヤーなどの挟み工具で掴むことによって取り外すことができる。
【0005】
従来技術(2)にあげた外周が台形の円錐形状のボルト、ナットも同様の問題を有する。
【0006】
従来技術(3)にあげた外形が三角形などのボルト、ナットは相対する側面が存在しないために、六角レンチ類では取り外すことができない他、ペンチのように左右2面から挟む工具でも取り外しにくい。しかしながら、やはり、ペンチなどの工具の掴み面に凹凸などのすべり止め加工のされた一般的な規格の挟み工具で掴むことによって取り外すことができる。
【0007】
従来技術(4)にあげたキャップまたはカバーで覆ったボルト、ナットは取り外すことが極めて困難である。しかしながら、特許文献5にあげた装置の場合は構造が複雑で、そのキャップをいたずらでは外すことができないようにするための機構自体が、ボルト、ナットに比べて極めて高価になる場合が多いという問題を有する。特許文献6と7にあげた装置は、特許文献5の装置に比べると、経済的な提案であるが、特許文献6の装置はキャップが二重構造から成り、その一方は、頭部を収容する収納部となっており、この内部に収容される六角形の頭部に締結工具を嵌合させて回しながら締結するための空間が要求される。このことが原因となって、ボルトの頭部に比べて極めて大きな外形の装置となってしまう。また、特許文献7にあげた装置では、ナットカバーのみによるシンプルな構成であるために、その外形もナットに比べてわずかに大きな外形で実現が可能であるという特長を有する。しかし、ナットをダブルにして用いなければならないために、手数が掛るという問題とさらに、頭部を有するボルトの取り外し防止装置として使用するためには、頭部の下に別のナットを予め螺合しておかねばならないという問題を有し、実用上はナット専用の装置となってしまう。
【0008】
以上のような従来技術の有する問題点から、市販のレンチやペンチ、プライヤーなどで挟むだけでは容易に取り外すことができず、外形も従来のナットやボルト頭部に比べてわずかに大きなサイズで実現ができ、かつ、ナットの取り外し防止にも、ボルトの取り外し防止にも使用できる経済的な取り外し防止締結装置を提供することが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明はナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面と、その上面から垂れる周壁とから成り、周壁の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメを複数個有したキャップ体と、盤状の座面の中央部に貫通穴を有し、貫通穴の周囲には座面よりも高い突部を有した支持ワッシャ体とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
【0009】
請求項2の発明はナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面と、その上面から垂れる周壁とから成り、上面にはその中央部に貫通穴を有し、周壁の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメを複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝を配したキャップ体と、盤状の座面の中央部に貫通穴を有し、貫通穴の周囲には座面よりも高い突部を有した支持ワッシャ体とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
【0010】
請求項3の発明はキャップ体のフタ状の上面にはその中央部に貫通穴を有したことを特長とする請求項1、2に記載の取り外し防止締結装置である。
【0011】
請求項4の発明は支持ワッシャ体の突部は盤状の座面の中央部に設けた貫通穴の内周部を盤状の座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせて成ることを特徴とする請求項1、2、3に記載の取り外し防止装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0013】
図1に示す実施形態の取り外し防止締結装置は、ナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面3と、その上面3から垂れる周壁4とから成り、上面3にはその中央部に貫通穴5を有し、周壁4の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメ6を複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝7を配したキャップ体1と、盤状の座面8の中央部に貫通穴9を有し、貫通穴の内周部を座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせた、座面よりも高い突部10を有した支持ワッシャ体2とから構成されることを特長としている。
【0014】
図1に示した実施形態は、市販のナット11に用いる装置を例示しており、図2に示すように、キャップ体1の上面3に設けた貫通穴5から、ボルト12が突出することを許容している。
【0015】
ボルトの頭部に本発明の取り外し防止締結装置を適用する場合は、キャップ体1は貫通穴5を有しない構成とすることができる。あるいは、美観上の配慮から、貫通穴を設けず中央部の高さの高いドーム状の構成とすることもできる。同様に、ナットに用いる場合でも、ボルト12の先端の突出量が少ない場合は、ドーム状の構成としたキャップ体を選択することもできる。
【0016】
図1に示す取り外し防止締結装置を用いてボルトにナットを締結する場合は、図2に示すように、まず被固定物のボルト穴に挿通したボルト12の先端に支持ワッシャ体2を挿入し、続いて市販のナット11を螺合させて、六角レンチ、スパナなどの一般的な締結工具を用いて強く締結し、最後にキャップ体1を上部から押し込んで複数の掛止めツメ6を支持ワッシャ体2の突部10とナット11の下面との間に形成された間隙に掛け止める。
【0017】
掛止めツメ6は実施例では図示の左右に2箇所設けた例を示しており、キャップ体1の周壁4には、掛止めツメ6の両側から上面3へ向けて適宜長さの割れ溝7を設けて、キャップ体1をナットに押し込む際に、掛止めツメ6を広がりやすくしている。掛止めツメ6はナットに押し込む際に広がり、支持ワッシャ体2の突部10とナット11の下面との間に形成された間隙に至ると、その復元弾性でほぼ元の位置に戻り、ナット11の下面に掛け止る。
【0018】
掛止めツメ6が間隙に入った後では、キャップ体1がナットから容易に外れてはならないので、掛止めツメ6の先端間の直径方向の距離はナットの最小径よりも小さいことが要求される。
【0019】
このようにして締結されたボルト、ナットを取り外そうとすると、キャップ体1が空転するために本体に回転力が伝達できない。すなわち、取り外すことができないのである。
【0020】
【発明の効果】
上述の説明の取り外し防止締結装置によれば、締結作業は一般の締結工具を用いておこなうことができ、締結後は取り外すことが困難になるという効果を有する。手で触れることのできるキャップ体は、締結後も空転するために、心理的ないたずら防止効果をも有する。しかも、外観が従来のボルト、ナットよりもわずかに大きくなる程度であり、凹凸もなく美観も優れ、かつ、経済的に量産が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による取り外し防止締結装置を示す斜視図
【図2】上記装置をボルトに締結した状態の縦断正面図
【符号の説明】
1.キャップ体
2.支持ワッシャ体
3.フタ状の上面
4.周壁
5.貫通穴
6.掛止めツメ
7.切れ溝
8.盤状の座面
9.貫通穴
10.突部
【発明の属する技術分野】
この発明は、締結後にボルトまたはナットを通常の工具ではゆるめることが困難な取り外し防止締結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の取り外し防止締結装置には(1)ボルトまたはナットの締結工具との嵌合形状を締結方向のみに当たる面を設けて、外し方向へは傾斜面を設けることによって取り外しを防止したもの(特許文献1参照)。(2)頭部を、その外周が台形の円錐形状にして、ペンチなどの挟み工具では掴みにくくし、その一部に専用の締結工具が嵌合する窪み部を設けることで取り外しを防止したもの(特許文献2、3参照)。(3)頭部を、その外形が三角形などにして、通常の工具では掴みにくくして取り外しを防止したもの(特許文献4参照)。(4)ボルトの頭部をキャップまたはカバーで覆い、キャップを外すことのできない機構を加えることで取り外しを防止したもの(特許文献5、6、7参照)などがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−351228号公報
【特許文献2】
特開平8−159129号公報
【特許文献3】
特開2000−46027号公報
【特許文献4】
実用新案登録第3066773号
【特許文献5】
特開平11−325040号公報
【特許文献6】
実用新案登録第3063416号公報
【特許文献7】
登録実用新案第3061187号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常の六角頭のボルトや外形六角のナットを用いた締結では、締結が容易な反面、工具を用いれば容易に緩めて取り外すことができる。そこで、前述のような取り外し防止締結装置が提案されているが、従来技術(1)にあげたボルト、ナットにおいては十字ドライバーや六角レンチなどの通常の工具では取り外すことが困難であるが、頭部またはナットの側面をすべり止め加工のされた掴み面を有する一般的な規格のペンチ、プライヤーなどの挟み工具で掴むことによって取り外すことができる。
【0005】
従来技術(2)にあげた外周が台形の円錐形状のボルト、ナットも同様の問題を有する。
【0006】
従来技術(3)にあげた外形が三角形などのボルト、ナットは相対する側面が存在しないために、六角レンチ類では取り外すことができない他、ペンチのように左右2面から挟む工具でも取り外しにくい。しかしながら、やはり、ペンチなどの工具の掴み面に凹凸などのすべり止め加工のされた一般的な規格の挟み工具で掴むことによって取り外すことができる。
【0007】
従来技術(4)にあげたキャップまたはカバーで覆ったボルト、ナットは取り外すことが極めて困難である。しかしながら、特許文献5にあげた装置の場合は構造が複雑で、そのキャップをいたずらでは外すことができないようにするための機構自体が、ボルト、ナットに比べて極めて高価になる場合が多いという問題を有する。特許文献6と7にあげた装置は、特許文献5の装置に比べると、経済的な提案であるが、特許文献6の装置はキャップが二重構造から成り、その一方は、頭部を収容する収納部となっており、この内部に収容される六角形の頭部に締結工具を嵌合させて回しながら締結するための空間が要求される。このことが原因となって、ボルトの頭部に比べて極めて大きな外形の装置となってしまう。また、特許文献7にあげた装置では、ナットカバーのみによるシンプルな構成であるために、その外形もナットに比べてわずかに大きな外形で実現が可能であるという特長を有する。しかし、ナットをダブルにして用いなければならないために、手数が掛るという問題とさらに、頭部を有するボルトの取り外し防止装置として使用するためには、頭部の下に別のナットを予め螺合しておかねばならないという問題を有し、実用上はナット専用の装置となってしまう。
【0008】
以上のような従来技術の有する問題点から、市販のレンチやペンチ、プライヤーなどで挟むだけでは容易に取り外すことができず、外形も従来のナットやボルト頭部に比べてわずかに大きなサイズで実現ができ、かつ、ナットの取り外し防止にも、ボルトの取り外し防止にも使用できる経済的な取り外し防止締結装置を提供することが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明はナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面と、その上面から垂れる周壁とから成り、周壁の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメを複数個有したキャップ体と、盤状の座面の中央部に貫通穴を有し、貫通穴の周囲には座面よりも高い突部を有した支持ワッシャ体とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
【0009】
請求項2の発明はナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面と、その上面から垂れる周壁とから成り、上面にはその中央部に貫通穴を有し、周壁の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメを複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝を配したキャップ体と、盤状の座面の中央部に貫通穴を有し、貫通穴の周囲には座面よりも高い突部を有した支持ワッシャ体とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
【0010】
請求項3の発明はキャップ体のフタ状の上面にはその中央部に貫通穴を有したことを特長とする請求項1、2に記載の取り外し防止締結装置である。
【0011】
請求項4の発明は支持ワッシャ体の突部は盤状の座面の中央部に設けた貫通穴の内周部を盤状の座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせて成ることを特徴とする請求項1、2、3に記載の取り外し防止装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0013】
図1に示す実施形態の取り外し防止締結装置は、ナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面3と、その上面3から垂れる周壁4とから成り、上面3にはその中央部に貫通穴5を有し、周壁4の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメ6を複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝7を配したキャップ体1と、盤状の座面8の中央部に貫通穴9を有し、貫通穴の内周部を座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせた、座面よりも高い突部10を有した支持ワッシャ体2とから構成されることを特長としている。
【0014】
図1に示した実施形態は、市販のナット11に用いる装置を例示しており、図2に示すように、キャップ体1の上面3に設けた貫通穴5から、ボルト12が突出することを許容している。
【0015】
ボルトの頭部に本発明の取り外し防止締結装置を適用する場合は、キャップ体1は貫通穴5を有しない構成とすることができる。あるいは、美観上の配慮から、貫通穴を設けず中央部の高さの高いドーム状の構成とすることもできる。同様に、ナットに用いる場合でも、ボルト12の先端の突出量が少ない場合は、ドーム状の構成としたキャップ体を選択することもできる。
【0016】
図1に示す取り外し防止締結装置を用いてボルトにナットを締結する場合は、図2に示すように、まず被固定物のボルト穴に挿通したボルト12の先端に支持ワッシャ体2を挿入し、続いて市販のナット11を螺合させて、六角レンチ、スパナなどの一般的な締結工具を用いて強く締結し、最後にキャップ体1を上部から押し込んで複数の掛止めツメ6を支持ワッシャ体2の突部10とナット11の下面との間に形成された間隙に掛け止める。
【0017】
掛止めツメ6は実施例では図示の左右に2箇所設けた例を示しており、キャップ体1の周壁4には、掛止めツメ6の両側から上面3へ向けて適宜長さの割れ溝7を設けて、キャップ体1をナットに押し込む際に、掛止めツメ6を広がりやすくしている。掛止めツメ6はナットに押し込む際に広がり、支持ワッシャ体2の突部10とナット11の下面との間に形成された間隙に至ると、その復元弾性でほぼ元の位置に戻り、ナット11の下面に掛け止る。
【0018】
掛止めツメ6が間隙に入った後では、キャップ体1がナットから容易に外れてはならないので、掛止めツメ6の先端間の直径方向の距離はナットの最小径よりも小さいことが要求される。
【0019】
このようにして締結されたボルト、ナットを取り外そうとすると、キャップ体1が空転するために本体に回転力が伝達できない。すなわち、取り外すことができないのである。
【0020】
【発明の効果】
上述の説明の取り外し防止締結装置によれば、締結作業は一般の締結工具を用いておこなうことができ、締結後は取り外すことが困難になるという効果を有する。手で触れることのできるキャップ体は、締結後も空転するために、心理的ないたずら防止効果をも有する。しかも、外観が従来のボルト、ナットよりもわずかに大きくなる程度であり、凹凸もなく美観も優れ、かつ、経済的に量産が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による取り外し防止締結装置を示す斜視図
【図2】上記装置をボルトに締結した状態の縦断正面図
【符号の説明】
1.キャップ体
2.支持ワッシャ体
3.フタ状の上面
4.周壁
5.貫通穴
6.掛止めツメ
7.切れ溝
8.盤状の座面
9.貫通穴
10.突部
Claims (4)
- ナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面3と、その上面3から垂れる周壁4とから成り、周壁4の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメ6を複数個有したキャップ体1と、盤状の座面8の中央部に貫通穴9を有し、貫通穴9の周囲には座面8よりも高い突部10を有した支持ワッシャ体2とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
- ナットまたはボルト頭部を覆う容量の内部空間を有するようにフタ状の上面3と、その上面3から垂れる周壁4とから成り、上面3にはその中央部に貫通穴5を有し、周壁4の下端には内側へ折れ曲がった掛止めツメ6を複数個有し、ツメの近くの周壁には下端から上面へ向けた適宜長さの切れ溝7を配したキャップ体1と、盤状の座面8の中央部に貫通穴9を有し、貫通穴9の周囲には座面8よりも高い突部10を有した支持ワッシャ体2とから構成されることを特長とする取り外し防止締結装置である。
- キャップ体のフタ状の上面3にはその中央部に貫通穴5を有したことを特長とする請求項1、2に記載の取り外し防止締結装置である。
- 支持ワッシャ体2の突部10は盤状の座面の中央部に設けた貫通穴の内周部を盤状の座面からほぼ90度折り曲げて立ち上がらせて成ることを特徴とする請求項1、2、3に記載の取り外し防止装置である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003175556A JP2004340355A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 取り外し防止締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003175556A JP2004340355A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 取り外し防止締結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004340355A true JP2004340355A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33534847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003175556A Pending JP2004340355A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 取り外し防止締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004340355A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062052A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Seiwa Electric Mfg Co Ltd | ケーブルグランド用ナットカバー |
JP2012052579A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Hamanaka Nut Kk | 袋ナット |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003175556A patent/JP2004340355A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062052A (ja) * | 2009-09-14 | 2011-03-24 | Seiwa Electric Mfg Co Ltd | ケーブルグランド用ナットカバー |
JP2012052579A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Hamanaka Nut Kk | 袋ナット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20060202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20080401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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