JP2010255675A - 取外し防止ボルト及びナット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルト又は六角ナットにおいて、六角ボルト又は六角ナットの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ボルト又は六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用するようにしし、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、第2切欠部から六角ボルトの頭部又は六角ナットが破損することを特徴とする取外し防止六角ボルト又は六角ナット。
【選択図】図1
Description
特に、取外し防止六角ボルト及び六角ナットに関する。
1.特開2005−018869
2.特開2003−343537
上記2件は、いずれもボルト締め付け時に規定トルク以上の回転力でボルトの一部を破壊しその破損部分を除去しておき、その後通常工具が掛からない構造としたものである。
3.特開2008−032074
4.特開2003−343537
上記2件は、はいずれも特種形状の工具を使うことによって締め付け時にはボルト(およびナット)を破壊することなく装着、締め付け、通常工具で取り外す方向にネジ部を回転させようとすると部材の一部が破断して取り外しが出来ないようにしたものである。
本発明が解決しようとする第1課題(以下、単に第1課題ともいう。)は、悪戯が回避されたボルト又はナット(特に、六角ボルト又は六角ナット)を提供することである。
本発明が解決しようとする第2課題(以下、単に第2課題ともいう。)は、六角ボルトの頭部又はナットの形状を確認するだけで、悪戯されたか否かが判断可能なボルト又はナット(特に、六角ボルト又は六角ナット)を提供することである。
本発明が解決しようとする第3課題(以下、単に第3課題ともいう。)は、六角ボルトの頭部又はナットの形状を見ただけで取外すことが不可能であると悪戯をしようとする者に思い込ませることにより、悪戯防止が可能なボルト又はナット(特に、六角ボルト又は六角ナット)を提供することである。
本発明が解決しようとする第4課題(以下、単に第4課題ともいう。)は、緩み止め防止策として広く用いられている2重ナット締め方式においては、悪戯でナットを緩めることにより、緩み止めの機能が失われないようにして、緩み止め防止策が有効に維持され、完全なメンテナンスフリーを実現することができるナット(特に、六角ナット)を提供することである。
本発明が解決しようとする第5課題(以下、単に第5課題ともいう。)は、所定のトルクで締め付けられたことが目視で確認することができボルト又はナット(特に、六角ボルト又は六角ナット)を提供することである。
○ボックスレンチ等の締付け具とは、ボルトの頭やナットを回して締め付けるための工具をいう。具体的には、片口スパナ、両口スパナ、モンキースパナ、ボックスレンチ等がある。
○ボルトとは、部品と部品を締めつけ固定するための機械要素で、ねじの一つ。雄ねじが切られた軸部と頭部からなり、ナットという機械要素と共に締めたり、雌ねじが切られた穴(タップ)に締め付けて使用される。
○ナットとは、部品と部品を締めつけ固定するための機械要素である。中央に雌ネジと呼ばれる開口部が切ってあり、ボルトなどの雄ネジ部品と組合せて使用される。一般には形状が六角柱をした六角ナットを指す。
○六角ナットとは、六角形の形状をしたナットをいう。六角形の対辺寸法は二面幅と呼ばれ、二面にボックスレンチ等の締付け具を掛けて締付けを行う。
○六角ボルトの頭部は、ボックスレンチ等の締付け具を掛ける六角形の形状をした部位をいう。六角ボルトの構成は、頭部とねじ部に分けられる。
○切欠部(本願明細書で用いられる用語)とは、材料(六角ボルトの頭部、ナット)の本来の六角上の形状から、平面又は局面で切って削除した部分をいう。
または、材料(六角ボルトの頭部、ナット)の滑らかな縁(直線の縁も含む。)に局部的にできた凹所(たとえば穴・切り傷など)をいう。
なお、材料力学、弾性力学で用いられる切欠部(切欠き)は、後者である。
○鋭利な切欠部とは、材料(六角ボルトの頭部、ナット)の滑らかな縁(直線の縁も含む。)に局部的にできた凹所(たとえば穴・切り傷など)をいう。
○第1切欠部CA1とは、材料(六角ボルトの頭部、ナット)の本来の六角上の形状から、平面又は局面で切って削除した部分をいう。
○第2切欠部CA2とは、材料(六角ボルトの頭部、ナット)の滑らかな縁(直線の縁も含む。)に局部的にできた凹所(たとえば穴・切り傷など)をいう。
○突起部分Tとは、第1切欠部CA1と第2切欠部CA2に挟まれた部分をいう。
二重ナットの止め方は以下の通りです。
(1)先ずボルトと下ナットでしっかり固定する。
(2)次に上ナットを締めていく。
(3)最後まで締まったら,下のナットにもスパナをかける。
(3)下のスパナは左回り、上野スパナは右回りに回す。
○変形六角形とは、その相対する2辺同士が平行でかつ、その相対する2辺同士の距離(二面幅)が等しい平行六辺形のうち、正六角形を除外したものをいう。
六角形とは、本願明細書では、正六角形及び変形六角形をいう。
○特殊ボックスレンチとは、ボックスレンチ等の締付け具の形状が特殊のものであり、その形状が、変形六角形であるものをいう。
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本発明は通常工具で締め付けることが出来、取り外す方向に回転しようとすると、部材が破断して回転トルクが掛からなくしていることを特徴的構成要件としたものであり、従来技術には記載も示唆もないものである。
課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトにおいて、六角ボルトの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ボルトをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用するようにし、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、第2切欠部から六角ボルトの頭部が破損することを特徴とする取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトにおいて、六角ボルトの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ボルトをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分に曲げによる引張が第2切欠部に作用するようにして、所定の締付けトルクを超えた場合、第2切欠部から六角ボルトの頭部が破損することを特徴とする取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
第1切欠部が、六角ボルトの角から距離L1(cm)の点P1において六角ボルトの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部であることを特徴とする1〜2の何れかに記載の取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
第2切欠部が、突起部分の根元部に設けた鋭利な切欠部であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
第2切欠部が、六角ボルトの角から距離L1(cm)の点P1において六角ボルトの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分の根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
六角ボルトの頭部の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項6に記載の取外し防止六角ボルトである。
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットにおいて、六角ナットの各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用するようにし、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、第2切欠部から六角ナットが破損することを特徴とする取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットにおいて、六角ナットの各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分に曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、所定の締付けトルクを超えた場合、第2切欠部から六角ナットが破損することを特徴とする取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第10の発明(請求項10に記載の発明)は、
第1切欠部が、六角ナットの角から距離L1(cm)の点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部であることを特徴とする請求項8〜9の何れかに記載の取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第11の発明(請求項11に記載の発明)は、
第2切欠部が、突起部分の根元部に設けた鋭利な切欠部であることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第12の発明(請求項12に記載の発明)は、
第2切欠部が、六角ナットの角から距離L1(cm)の点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分の根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であることを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第13の発明(請求項13に記載の発明)は、
六角ナットが、2重ナット締め方式を用いた上ナットであることを特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第14の発明(請求項14に記載の発明)は、
上ナットが下ナットよりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第15の発明(請求項15に記載の発明)は、
六角ナットの形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項8〜14の何れかに記載の取外し防止六角ナットである。
上記の課題を解決するための第16の発明(請求項16に記載の発明)は、
ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項15に記載の取外し防止六角ナットである。
また、上記のような特徴的構成要件から構成された取外し防止六角ボルト又は六角ナットによれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
第1の発明によれば、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトにおいて、六角ボルトの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を作ることにより、六角ボルトをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用し、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして第2切欠部から六角ボルトの頭部が破損することにより取外しを防止する六角ボルトという特徴的構成要件により、
ボルト緩めの悪戯がなされた場合、ボルトの頭部が第2切欠部から破損しているので、ボルトの頭部の破損の有無を確認するだけで、悪戯されたか否かが判断可能な六角ボルトを提供することができたという当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた(すなわち、本発明の第2課題を達成することができた。)。
六角ボルトの頭部の形状には、本発明の特徴的構成要件が組み込まれているので、六角ボルトの頭部の形状を見ただけで取外すという悪戯をすることが不可能であると悪戯をしようとする者に思い込ませることにより、悪戯防止が可能な六角ボルトを提供することができたという当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた(すなわち、本発明の第3課題を達成することができた。)。
第2の発明によれば、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトにおいて、六角ボルトの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ボルトをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分に曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、所定の締付けトルクを超えた場合、第2切欠部から六角ボルトの頭部が破損することを特徴とする取外し防止六角ボルトという特徴的構成要件により、構成要件は相違するものの、
第1の発明の効果と同じ当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第3の発明によれば、第1切欠部が、六角ボルトの角から距離L1cmの点P1において六角ボルトの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の取外し防止六角ボルトの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第4の発明によれば、第2切欠部が、突起部分の根元部に設けた鋭利な切欠部であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の取外し防止六角ボルトの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第5の発明によれば、第2切欠部が、六角ボルトの角から距離L1cmの点P1において六角ボルトの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分の根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の取外し防止六角ボルトの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第6の発明によれば、六角ボルトの頭部の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の取外し防止六角ボルトという特徴的構成要件により、
本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第7の発明によれば、ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項6に記載の取外し防止六角ボルトという特徴的構成要件により、
第6の発明の効果と同じ当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた
第8の発明によれば、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットにおいて、六角ナットの各辺上に第1切欠部と第2切欠部を作ることにより、六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用し、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして第2切欠部から六角ナットが破損することにより取外しを防止する六角ナットという特徴的構成要件により、
ナット緩めの悪戯がなされた場合、ナットの第2切欠部から破損しているので、ナットの破損の有無を確認するだけで、悪戯されたか否かが判断可能な六角ナットを提供することができたという当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた(すなわち、本発明の第2課題を達成することができた。)。
六角ナットの形状には、本発明の特徴的構成要件が組み込まれているので、六角ナットの形状を見ただけで取外すという悪戯をすることが不可能であると悪戯をしようとする者に思い込ませることにより、悪戯防止が可能六角ナットを提供することができたという当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた(すなわち、本発明の第3課題を達成することができた。)。
第9の発明によれば、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットにおいて、六角ナットの各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分に曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、所定の締付けトルクを超えた場合、第2切欠部から六角ナットが破損することを特徴とする取外し防止六角ナットという特徴的構成要件により、構成要件は相違するものの、
第8の発明の効果と同じ当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第10の発明によれば、第1切欠部が、六角ナットの角から距離L1cmの点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部であることを特徴とする請求項8〜9の何れかに記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第11の発明によれば、第2切欠部が、突起部分の根元部に設けた鋭利な切欠部であることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第12の発明によれば、第2切欠部が、六角ナットの角から距離L1cmの点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分の根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であることを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第13の発明によれば、六角ナットが、2重ナット締め方式を用いた上ナットであることを特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第14の発明によれば、上ナットが下ナットよりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、第13の発明の効果と同じ当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第15の発明によれば、六角ナットの形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項8〜14の何れかに記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、
本発明が解決しようとする第1課題、第2課題、第3課題を達成することができ、当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
第16の発明によれば、ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項15に記載の取外し防止六角ナットの具体的構成を開示することにより、第15の発明の効果と同じ当業者が予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
図2は、本願発明に係る、切欠き後の取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の平面図である。
図3は、本願発明に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の一部拡大図である。
図4は、本願発明(他の実施例)に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の一部拡大図である。
図5は、本願発明に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の締め付けたり緩めたりする際の状態図である。
図5(a)は、締め付ける際の状態図、図5(b)は、緩める際の状態図である。
図6は、本願発明に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の締め付けたり緩めたりする際の応力状態図である。
図6(a)は、締め付ける際の応力状態図、図6(b)は緩める際の応力状態図である。
図7は、本願発明(他の態様)に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の平面図である。
図8は、本願発明(他の態様)に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の平面図である。
図9は、本願発明(他の態様)に係る、本願発明に係る、取外し防止六角ボルト(取外し防止六角ナット)の平面図である。
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(1)実施態様1
本発明に係る、取外し防止六角ボルト100は、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトBである(図1、図2)。
本発明に係る、取外し防止六角ボルト100において、
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第1切欠部CA1が、六角ボルトBの角Pから距離L1(cm)の点P1において六角ボルトBの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部である(図3)。
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第2切欠部CA2が、突起部分Tの根元部に設けた鋭利な切欠部である(図3)。
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第2切欠部CA2が、六角ボルトBの角Pから距離L1(cm)の点P1において六角ボルトBの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分Tの根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であってもよい(図4)。
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本発明に係る、取外し防止六角ボルト100は、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトBである。
本発明に係る、取外し防止六角ボルト100は、
第1切欠部CA1が、六角ボルトBの角Pから距離L1(cm)の点P1において六角ボルトBの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部である(図9)。
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第2切欠部CA2が、突起部分Tの根元部に設けた鋭利な切欠部である(図9)。
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(3)実施態様3
本発明に係る、取外し防止六角ナット200は、ボックスレンチ等の締付け具50により締め付けたり緩めたりする六角ナットNである。
本発明に係る、取外し防止六角ナット200は、
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第1切欠部CA1が、六角ナットNの角から距離L1(cm)の点P1において六角ナットNの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部である。
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上記取外し防止六角ナット200において、
第2切欠部CA2が、突起部分Tの根元部に設けた鋭利な切欠部であってもよい。
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第2切欠部CA2が、六角ナットNの角から距離L1(cm)の点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分Tの根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部である。
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上記取外し防止六角ナット200において、
上記取外し防止六角ナット200は、2重ナット締め方式を用いた上ナットである場合にも適用される。
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上記において、上ナットが下ナットよりも大きいことが望ましい。
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本発明に係る、取外し防止六角ナット200は、ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットNである。
本発明に係る、取外し防止六角ナット200は、
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第1切欠部CA1が、六角ボルトBの角Pから距離L1(cm)の点P1において六角ボルトBの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部である(図9)。
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上記取外し防止六角ナット200において、
第2切欠部CA2が、突起部分Tの根元部に設けた鋭利な切欠部である(図9)。
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実施態様(1)〜(4)において、ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であってもよい。
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実施態様(1)〜(4)において、第2切欠部CA2が、突起部分Tの根元部に複数個設けてもよい(図7)。
B 六角ボルト
B1 六角ボルトの頭部
CA1 第1切欠部
CA2 第2切欠部
T 突起部分
P1 六角ボルトBの角Pから距離L1(cm)の点
S11 六角ボルトBの辺に略垂直な面
S12 緩やかな曲面
200 取外し防止六角ナット
N 六角ナット
50 ボックスレンチ等の締付け具
Claims (16)
- ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトにおいて、六角ボルトの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ボルトをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用するようにし、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、第2切欠部から六角ボルトの頭部が破損することを特徴とする取外し防止六角ボルト。
- ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ボルトにおいて、六角ボルトの頭部の各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ボルトをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分に曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、所定の締付けトルクを超えた場合、第2切欠部から六角ボルトの頭部が破損することを特徴とする取外し防止六角ボルト。
- 第1切欠部が、六角ボルトの角から距離L1(cm)の点P1において六角ボルトの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部であることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の取外し防止六角ボルト。
- 第2切欠部が、突起部分の根元部に設けた鋭利な切欠部であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の取外し防止六角ボルト。
- 第2切欠部が、六角ボルトの角から距離L1(cm)の点P1において六角ボルトの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分の根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の取外し防止六角ボルト。
- 六角ボルトの頭部の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の取外し防止六角ボルト。
- ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項6に記載の取外し防止六角ボルト。
- ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットにおいて、六角ナットの各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分には圧縮応力のみが作用するようにし、ボックスレンチ等の締付け具により緩める際には、突起部分には曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、第2切欠部から六角ナットが破損することを特徴とする取外し防止六角ナット。
- ボックスレンチ等の締付け具により締め付けたり緩めたりする六角ナットにおいて、六角ナットの各辺上に第1切欠部と第2切欠部を設けることにより、六角ナットをボックスレンチ等の締付け具により締め付ける際には、第1切欠部と第2切欠部に挟まれた突起部分に曲げによる引張応力が第2切欠部に作用するようにして、所定の締付けトルクを超えた場合、第2切欠部から六角ナットが破損することを特徴とする取外し防止六角ナット。
- 第1切欠部が、六角ナットの角から距離L1(cm)の点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S11で切欠かれた後に、緩やかな曲面S12で切欠かれた切欠部であることを特徴とする請求項8〜9の何れかに記載の取外し防止六角ナット。
- 第2切欠部が、突起部分の根元部に設けた鋭利な切欠部であることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の取外し防止六角ナット。
- 第2切欠部が、六角ナットの角から距離L1(cm)の点P1において六角ナットの辺に略垂直な面S21で切欠かれた後に、緩やかな曲面S22で切欠かれると共に、突起部分の根元部に鋭利な切欠を設けた切欠部であることを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の取外し防止六角ナット。
- 六角ナットが、2重ナット締め方式を用いた上ナットであることを特徴とする請求項8〜12の何れかに記載の取外し防止六角ナット。
- 2重ナット締め方式を用いた上ナットが2重ナット締め方式を用いた下ナットよりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の取外し防止六角ナット。
- 六角ナットの形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項8〜14の何れかに記載の取外し防止六角ナット。
- ボックスレンチ等の締付け具の形状が、変形六角形であることを特徴とする請求項15に記載の取外し防止六角ナット。
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