JPH085365Y2 - ボルト - Google Patents
ボルトInfo
- Publication number
- JPH085365Y2 JPH085365Y2 JP1992069879U JP6987992U JPH085365Y2 JP H085365 Y2 JPH085365 Y2 JP H085365Y2 JP 1992069879 U JP1992069879 U JP 1992069879U JP 6987992 U JP6987992 U JP 6987992U JP H085365 Y2 JPH085365 Y2 JP H085365Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- annular recess
- holding member
- temporary holding
- tightened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Plates (AREA)
- Dowels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は被締付部品に設けられた
ボルト挿通孔に挿込んだまま抜け出ることなく仮保持し
ておくことができるボルトに関するものである。
ボルト挿通孔に挿込んだまま抜け出ることなく仮保持し
ておくことができるボルトに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のボルトはボルト頭部にねじ部を有
するボルト軸部を続かせただけのものを普通としている
が、このようなボルトでは自動車内装品等の被締付部材
を車体等に取り付ける際にボルト挿通孔に挿込んだまま
抜け出ることなく仮保持しておくことができないので、
被締付部材を車体等に取り付ける際には被締付部材をそ
のボルト挿通孔が車体側に溶接されたウエルドナットの
ねじ孔に一致するように添わせて一方の手で押さえ、他
方の手に把持したインパクトレンチのソケットにセット
しておいたボルトをボルト挿通孔にあててねじ締めを行
っていた。
するボルト軸部を続かせただけのものを普通としている
が、このようなボルトでは自動車内装品等の被締付部材
を車体等に取り付ける際にボルト挿通孔に挿込んだまま
抜け出ることなく仮保持しておくことができないので、
被締付部材を車体等に取り付ける際には被締付部材をそ
のボルト挿通孔が車体側に溶接されたウエルドナットの
ねじ孔に一致するように添わせて一方の手で押さえ、他
方の手に把持したインパクトレンチのソケットにセット
しておいたボルトをボルト挿通孔にあててねじ締めを行
っていた。
【０００３】しかしながら、インパクトレンチのソケッ
トにセットされたボルトがソケットから抜け落ちたりす
ると、ボルトを再びソケットにセットするために被締付
部材を押さえていた一方の手をも借りなければならない
ので車体に対する被締付部材の押圧を一旦解き、ボルト
をソケットに再セットしたのち再び被締付部材を車体に
添わせて一方の手で押さえることとなり、作業性が極め
て悪くなるという問題があった。
トにセットされたボルトがソケットから抜け落ちたりす
ると、ボルトを再びソケットにセットするために被締付
部材を押さえていた一方の手をも借りなければならない
ので車体に対する被締付部材の押圧を一旦解き、ボルト
をソケットに再セットしたのち再び被締付部材を車体に
添わせて一方の手で押さえることとなり、作業性が極め
て悪くなるという問題があった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
するところは、予め被締付部品に設けられたボルト挿通
孔に挿込んだまま抜け出ることなく仮保持しておくこと
ができるようにして前記したような問題点を解決したボ
ルトを提供することにある。
するところは、予め被締付部品に設けられたボルト挿通
孔に挿込んだまま抜け出ることなく仮保持しておくこと
ができるようにして前記したような問題点を解決したボ
ルトを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本考案のボルトは、ボルト軸部のねじ部とボルト頭
部(2) との間に残されたボルト円筒部に仮保持部材埋込
用の環状凹部を設けてこれに前記ねじ部の外径より外側
に張出される案内テーパ面付の弾性係止爪を有する合成
樹脂製の仮保持部材を取付けたボルトであって、前記環
状凹部がボルト頭部との間に被締付部材の厚み相当分を
残してボルト円筒部に設けられており、且つ環状凹部に
取付けられた前記仮保持部材は、環状凹部に埋込一体化
された環状の取付基部の上端より下向きの弾性係止爪が
所要間隔をおいて一体に配設されたボルト軸部の回りを
回動することのないインサート成形物であることを特徴
とするものである。
した本考案のボルトは、ボルト軸部のねじ部とボルト頭
部(2) との間に残されたボルト円筒部に仮保持部材埋込
用の環状凹部を設けてこれに前記ねじ部の外径より外側
に張出される案内テーパ面付の弾性係止爪を有する合成
樹脂製の仮保持部材を取付けたボルトであって、前記環
状凹部がボルト頭部との間に被締付部材の厚み相当分を
残してボルト円筒部に設けられており、且つ環状凹部に
取付けられた前記仮保持部材は、環状凹部に埋込一体化
された環状の取付基部の上端より下向きの弾性係止爪が
所要間隔をおいて一体に配設されたボルト軸部の回りを
回動することのないインサート成形物であることを特徴
とするものである。
【０００６】
【実施例】次に、本考案を図１、図２に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。１はボルト頭部２に続いて形成
されるボルト軸部で、該ボルト軸部１にはボルト頭部２
に近い部分にボルト円筒部４を残してねじ部３が形成さ
れており、また、ボルト円筒部４にはボルト頭部２との
間に被締付部材の厚み相当分を残して仮保持部材を埋込
んで取付ける環状凹部５が形成されている。
づいて詳細に説明する。１はボルト頭部２に続いて形成
されるボルト軸部で、該ボルト軸部１にはボルト頭部２
に近い部分にボルト円筒部４を残してねじ部３が形成さ
れており、また、ボルト円筒部４にはボルト頭部２との
間に被締付部材の厚み相当分を残して仮保持部材を埋込
んで取付ける環状凹部５が形成されている。
【０００７】６は環状凹部５に取付基部７を埋め込んで
一体に取付けられる合成樹脂製の仮保持部材であり、こ
の仮保持部材６は、環状凹部５にインサート成形された
合成樹脂製の環状の取付基部７の上端の鍔先よりねじ外
径より外方に張出される案内テーパ部付の複数の弾性係
止爪８が下向きに所要の間隔をおいて一体成形されてボ
ルト軸部１の回りを回動することのないインサート成形
物である
一体に取付けられる合成樹脂製の仮保持部材であり、こ
の仮保持部材６は、環状凹部５にインサート成形された
合成樹脂製の環状の取付基部７の上端の鍔先よりねじ外
径より外方に張出される案内テーパ部付の複数の弾性係
止爪８が下向きに所要の間隔をおいて一体成形されてボ
ルト軸部１の回りを回動することのないインサート成形
物である
【０００８】このように構成されたものは、被締付部材
１０のボルト挿通孔１１にボルト軸部１を差し込んでゆ
けば、案内テーパ部に案内されて弾性係止爪８はその弾
性によって内側に屈曲して被締付部材１０のボルト挿通
孔１１に挿入され、その後は弾性により弾性係止爪８が
復元して各弾性係止爪８がボルト挿通孔１１の下端口縁
に係止されることとなるから、ボルトは仮保持部材６に
より被締付部材１０のボルト挿通孔１１に的確に仮保持
されることとなる。
１０のボルト挿通孔１１にボルト軸部１を差し込んでゆ
けば、案内テーパ部に案内されて弾性係止爪８はその弾
性によって内側に屈曲して被締付部材１０のボルト挿通
孔１１に挿入され、その後は弾性により弾性係止爪８が
復元して各弾性係止爪８がボルト挿通孔１１の下端口縁
に係止されることとなるから、ボルトは仮保持部材６に
より被締付部材１０のボルト挿通孔１１に的確に仮保持
されることとなる。
【０００９】このようにしてボルト挿通孔１１に仮保持
部材６が仮保持されるとボルトは被締付部材１０と一体
のアッシーとなるから、この状態で被締付部材１０を把
持してこれに仮保持されているボルトの先端を車体に溶
接されたウエルドナットのねじ孔位置にあてがったう
え、インパクトレンチなどの締付工具によりボルト締め
を行えばよく、この間ボルトが被取付部材のボルト挿通
孔から抜け落ちることがないうえに締付工具から外れて
脱落することもないので、被締付部材を車体に固定する
作業を的確容易に行うことができる。
部材６が仮保持されるとボルトは被締付部材１０と一体
のアッシーとなるから、この状態で被締付部材１０を把
持してこれに仮保持されているボルトの先端を車体に溶
接されたウエルドナットのねじ孔位置にあてがったう
え、インパクトレンチなどの締付工具によりボルト締め
を行えばよく、この間ボルトが被取付部材のボルト挿通
孔から抜け落ちることがないうえに締付工具から外れて
脱落することもないので、被締付部材を車体に固定する
作業を的確容易に行うことができる。
【００１０】また、仮保持部材埋込用の環状凹部５はボ
ルト頭部２との間に被締付部材の厚み相当分を残してボ
ルト円筒部４に一連に凹設されたものとしてあるうえに
仮保持部材６はこの環状凹部５に上端の環状の取付基部
７を回動しないように埋め込み一体化するとともにその
上端より複数の弾性係止爪８を所要間隔で配設した合成
樹脂製のインサート成形物であるから、インサート成形
用の金型を製作する際に複数の弾性係止爪８と１つの取
付基部７とを同一ゲートとすることができるなど製作容
易なうえに複数の弾性係止爪８が取付基部７としての環
体により連繋された合成樹脂製の仮保持部材６は取付強
度も優れたものとなる。
ルト頭部２との間に被締付部材の厚み相当分を残してボ
ルト円筒部４に一連に凹設されたものとしてあるうえに
仮保持部材６はこの環状凹部５に上端の環状の取付基部
７を回動しないように埋め込み一体化するとともにその
上端より複数の弾性係止爪８を所要間隔で配設した合成
樹脂製のインサート成形物であるから、インサート成形
用の金型を製作する際に複数の弾性係止爪８と１つの取
付基部７とを同一ゲートとすることができるなど製作容
易なうえに複数の弾性係止爪８が取付基部７としての環
体により連繋された合成樹脂製の仮保持部材６は取付強
度も優れたものとなる。
【００１０】
【考案の効果】本考案は前記説明によって明らかなよう
に、ボルト軸部のねじ部とボルト頭部との間に残された
ボルト円筒部に仮保持部材埋込用の環状凹部を設けてこ
れに前記ねじ部の外径より外側に張出される案内テーパ
面を備えた合成樹脂製の弾性係止爪とその上端に連設さ
れて環状凹部に埋め込み一体化される環状の取付基部と
よりなる合成樹脂製のインサート成形物である仮保持部
材を成形と同時に、ボルト軸部に一体に取付けたもので
あるから、被締付部材のボルト挿通孔にボルトを挿し込
むだけで被締付部材に対して予めボルトを的確に仮保持
させておくことができ、ボルトをインパクトレンチに仮
保持させた状態で被締付部材のボルト挿通孔に差し込む
場合のようにボルト挿通孔への差し込み過程でボルトが
脱落するような事態がなくなり、従来のようにインパク
トレンチのソケットからボルトが抜け落ちる度にボルト
を再セットし直すような無駄な作業がなくなり、極めて
能率よくボルト締めを行うことができる。しかも、弾性
係止爪はボルト軸部の回りを回動することのない環状の
取付基部の一端から下向きに一体成形されているため、
ねじ締め時、中間部の被締付部材のボルト挿通孔に弾性
係止爪が当たっても、外れることなく的確に弾性係止爪
が内側に屈曲するから、締付不良を起こすことがない。
また、被締付部材にボルトが仮保持されたアッシーとし
て組み立て工場に納品できるため、組み立て工場におけ
る組付け工数を低減できるうえ組付け部品点数も削減で
きるから、部品管理が簡易化され生産コストを低減でき
る等多くの利点を有するものである。従って、本考案は
従来のこの種ボルトの問題点を解決したもので、冷間圧
造など周知の方法によりボルトを成形する際にボルト円
筒部に仮保持部材取付用の凹部を設けておき、これにイ
ンサート成形法により合成樹脂製の仮保持部材を成形一
体化すればよいので安価に提供できる利点と相俟ち実用
的価値極めて大なものである。
に、ボルト軸部のねじ部とボルト頭部との間に残された
ボルト円筒部に仮保持部材埋込用の環状凹部を設けてこ
れに前記ねじ部の外径より外側に張出される案内テーパ
面を備えた合成樹脂製の弾性係止爪とその上端に連設さ
れて環状凹部に埋め込み一体化される環状の取付基部と
よりなる合成樹脂製のインサート成形物である仮保持部
材を成形と同時に、ボルト軸部に一体に取付けたもので
あるから、被締付部材のボルト挿通孔にボルトを挿し込
むだけで被締付部材に対して予めボルトを的確に仮保持
させておくことができ、ボルトをインパクトレンチに仮
保持させた状態で被締付部材のボルト挿通孔に差し込む
場合のようにボルト挿通孔への差し込み過程でボルトが
脱落するような事態がなくなり、従来のようにインパク
トレンチのソケットからボルトが抜け落ちる度にボルト
を再セットし直すような無駄な作業がなくなり、極めて
能率よくボルト締めを行うことができる。しかも、弾性
係止爪はボルト軸部の回りを回動することのない環状の
取付基部の一端から下向きに一体成形されているため、
ねじ締め時、中間部の被締付部材のボルト挿通孔に弾性
係止爪が当たっても、外れることなく的確に弾性係止爪
が内側に屈曲するから、締付不良を起こすことがない。
また、被締付部材にボルトが仮保持されたアッシーとし
て組み立て工場に納品できるため、組み立て工場におけ
る組付け工数を低減できるうえ組付け部品点数も削減で
きるから、部品管理が簡易化され生産コストを低減でき
る等多くの利点を有するものである。従って、本考案は
従来のこの種ボルトの問題点を解決したもので、冷間圧
造など周知の方法によりボルトを成形する際にボルト円
筒部に仮保持部材取付用の凹部を設けておき、これにイ
ンサート成形法により合成樹脂製の仮保持部材を成形一
体化すればよいので安価に提供できる利点と相俟ち実用
的価値極めて大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の実施例を示す一部切欠正面図である。
【図２】本考案の使用状態を示す正面図である。
１ ボルト軸部 ２ ボルト頭部 ３ ねじ部 ４ ボルト円筒部 ５ 環状凹部 ６ 仮保持部材 ７ 取付基部 ８ 弾性係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村瀬 義浩 愛知県丹羽郡大口町大字大屋敷字高橋１番 地の１ 株式会社青山製作所大口工場内 (56)参考文献 実開 昭55−34518（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 ボルト軸部(1) のねじ部(3) とボルト頭
部(2) との間に残されたボルト円筒部(4) に仮保持部材
埋込用の環状凹部(5) を設けてこれに前記ねじ部(3) の
外径より外側に張出される案内テーパ面付の弾性係止爪
(8) を有する合成樹脂製の仮保持部材(6) を取付けたボ
ルトであって、前記環状凹部(5) がボルト頭部(2) との
間に被締付部材の厚み相当分を残してボルト円筒部(4)
に設けられており、且つこの環状凹部(5) に取付けられ
た仮保持部材(6) は、環状凹部(5) に埋込一体化された
環状の取付基部(7) の上端より下向きの弾性係止爪(8)
が所要間隔をおいて一体に配設された前記ボルト軸部
(1) の回りを回動することのないインサート成形物であ
ることを特徴とするボルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992069879U JPH085365Y2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992069879U JPH085365Y2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | ボルト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632723U JPH0632723U (ja) | 1994-04-28 |
| JPH085365Y2 true JPH085365Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=13415506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992069879U Expired - Lifetime JPH085365Y2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | ボルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH085365Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2916669B2 (ja) * | 1995-01-20 | 1999-07-05 | 三菱電線工業株式会社 | コネクタ |
| JP7496852B2 (ja) * | 2022-03-31 | 2024-06-07 | ニチアス株式会社 | フロアパネルの固定具 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5534518U (ja) * | 1978-08-29 | 1980-03-05 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP1992069879U patent/JPH085365Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0632723U (ja) | 1994-04-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960806 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |