JP3624050B2 - ホトインタラプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発光素子と受光素子とを一定空間を介して対向させ、該空間を通過する物体の有無の判定などをするホトインタラプタに関する。さらに詳しくは、VTR(ビデオテープレコーダ)のリールセンサのように、センサが取り付けられる基板から離れた位置で検出するため、リードの長さが10mm以上もあるロングリードのホトインタラプタであって、長いリード部分もモールド樹脂により一体に成形されたホトインタラプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ホトインタラプタは、発光素子と受光素子とを対向させてその間を通過する物体により光が遮断されるか透過するかにより物体の状態を検出するもので、VTRのリールの回転スピードを検出したりするのに便利に用いらている。このホトインタラプタで、VTRのリールセンサに用いられる場合のように、センサが取り付けられる基板から離れた位置で検出する場合には、図2にホトインタラプタの斜視図が示されるように、発光素子1および受光素子2を、その光を授受する部分を除いて不透明樹脂で被覆する遮光部3から、そのリード11、12、21、22がたとえば18mm程度に長く延びたロングリードものが使用される。
【0003】
このようなロングリードのホトインタラプタを使用する場合、リード11、12、21、22の先端で基板に固定しても不安定で、リードの接触トラブルが発生したり、ホトインタラプタの検出部が動いて正確に検出することができない場合がある。そのため、セットを組み立てる際に、図3に示されるように、リード11、12、21、22側にポリカーボネートなどの弾力性のある材料からなるケース4を固定してそのケースの先端に設けられた爪41により基板に固定して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、使用段階でホトインタラプタにケースを挿入して固定してから組み立てるのでは、ケース挿入の時間がかかると共に、ホトインタラプタとケースとの嵌合部でガタが発生し、検出部を正確にセッティングすることができないという問題がある。
【0005】
一方、このケース部も含めてモールド成形により一体に形成しようとすると、爪を形成するモールド金型の製作が複雑であることもさることながら、モールド用樹脂は弾力性が少なく、爪部が破損しやすいという問題がある。
【0006】
さらに、先端に爪が形成されたモールド部の長いホトインタラプタを出荷などの搬送のためスティックに詰め込むと、爪部で絡み合って、取出しがスムースに行われず、時間がかかったり破損するという問題がある。
【0007】
さらに、モールド部の幅より長さの方が長くなるため、スティックに横向きに挿入したホトインタラプタが縦方向に倒れて(こけて)滑り、きちんと整列して挿入されないという問題がある。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、ロングリードのリード部まで被覆され、先端部に基板装着用の爪を有するスカート部が発光素子および受光素子の遮光部と共に、モールド樹脂により一体に成形されたホトインタラプタを提供することを目的とする。
【0009】
本発明の他の目的は、ロングリードのリード部まで被覆され、先端部に基板装着用の爪を有するスカート部まで樹脂モールドにより一体に成形する場合に、スティックに挿入してもリードが絡み合ったり、整列が乱れないホトインタラプタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるホトインタラプタは、発光素子および受光素子を対向させ、該発光素子および受光素子の間で光の授受ができると共にその間を物体が通過できるように前記両素子を不透明樹脂で固定する遮光部と、前記発光素子および受光素子から延びるリードを被覆するスカート部とが樹脂の一体成形により形成されたモールド部からなり、前記スカート部の対向する壁面に該スカート部の前記遮光部と反対側の端部から前記遮光部側に延びる帯状部が形成され、該帯状部の前記端部側の先端部に基板装着用の爪が形成されている。
【0011】
前記スカート部の帯状部が設けられた壁面に凸部が形成されていることが、スティックに詰め込まれたときに隣接するホトインタラプタ同志は凸部でぶつかり合い、爪の部分が絡み合わないため好ましい。
【0012】
前記スカート部の少なくとも一壁面にスティックの突部と滑合し得るガイド溝が形成されていることが、スティックに挿入する場合に倒れなくて整列させることができるため好ましい。
【0013】
前記モールド部の前記リードを被覆する部分にフレーム押え穴が形成されることにより、モールドの際に金型の突起部でリードを押え付けることができ、ロングリードでも樹脂注入の際にかかる大きな圧力に対して変形しないで、精度良く一体成形される。
【0014】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明のホトインタラプタについて説明をする。
【0015】
図1は本発明のホトインタラプタで、(a)が正面図、(b)が側面図、(c)が底面図、(d)が遮光部で囲まれた部分の等価回路図である。
【0016】
図1において、5は発光素子1の発光波長に対して不透明なエポキシ樹脂などによりモールド成形されたモールド部で、その先端部である51は光の授受のための通路部分が形成されるように内部に発光素子1および受光素子2を包み込んでいる遮光部である。発光素子1および受光素子2はリードフレームの1つのリード11、21の端部に発光ダイオード(LED)のチップやホトダイオードもしくはホトトランジスタのチップがダイボンディングされ、もう一方のリード12、22の端部とワイヤボンディングをして、チップ部分がLEDの発光波長に対して透明な樹脂によりモールド(1次モールド)されることにより形成されている。このリード11、12、21、22は前述の理由により10mm以上のロングリードにより形成されている。
【0017】
モールド部5の遮光部51より下側は、リード11、12、21、22部を被覆するスカート部52で、その対向する2面にスリット53に挟まれ細長く形成された帯状部54が設けられ、その帯状部54の先端部に基板装着用の爪55が形成されている。本発明では、このように、薄くて細い帯状部54に爪55が形成されているため、弾力性のないPPSのような樹脂により形成された爪であっても、先端部の爪55の変位の幅を大きくすることができ、破損することなく装着用の爪として利用することができる。たとえば遮光部51の長さAが3.5mm程度、スカート部52の長さBが15.8mm程度、厚さCが4.2mm程度、幅Dが12mm程度のホトインタラプタにおいて、帯状部54の長さEが12.2mm程度、その幅Fが1.5mm程度、厚さが1mm程度に形成される。
【0018】
56はモールド部5の爪55が設けられた面と同じ壁面に設けられた凸部で、爪55の出っ張り寸法Hと同程度の出っ張りに形成されている。この凸部56は、スティックにホトインタラプタが挿入されたときに、隣り合うホトインタラプタの爪55同志が絡み合わないようにするもので、隣接するホトインタラプタのモールド部5の中心部で凸部56がぶつかり合うため、爪55部が絡み合うことがなく、スティックから取り出すときに容易に1個ずつ取り出すことができる。この凸部56は、前述のホトインタラプタの大きさで、たとえば幅が0.4mm程度、長さが2mm程度、高さが0.45mm程度に形成される。
【0019】
57はスカート部52の幅の狭い側面の両面に設けられたガイド溝で、スティックに設けられる突部と滑合させることによりスティック内でホトインタラプタがこけることがなく、整列良くスティック内に収容される。このガイド溝57の深さは、前述の大きさのホトインタラプタにおいて、たとえば2.8mm程度、幅は2mm程度に形成される。
【0020】
58はフレームのリード押え穴で、リードのモールドされる部分の長さが10mm程度以上もあると、モールド金型により金型の端部で発光素子1や受光素子2が形成されているリードフレームのリード部分を押え付けていても樹脂注入時の圧力でリードが曲ったり、動いて発光素子1や受光素子2の発光部や受光部の位置を正確に配置してモールドすることができなくなる。そのため、金型に設けられた突起によりリード部分を押え付けて樹脂を注入することにより生じる穴である。すなわち、金型により押し付けられているため、その部分に樹脂が流れることができず、リード11、21が露出したリード押え穴58が形成される。このリード押え穴58は、樹脂に封入されるリードの長さが10mm以上ある場合に、少なくとも2か所、さらに好ましくは3〜4か所、1本のリード当たりに設けられることが望ましい。
【0021】
なお、図1において、59はヒケ防止のため樹脂の肉厚を薄くした凹部、60は発光素子1や受光素子2を固定するために金型に設けられた突起部によりモールド部5に形成された穴である。
【0022】
本発明によれば、以上のような対策が施されているため、VTRのリールセンサなどのように、基板から離れた位置での検出に用いるロングリードで、ロングリード部を被覆するスカート部およびスカート部の先端部に基板への装着用の爪を有するホトインタラプタにおいても、発光素子および受光素子の周囲の遮光部と前記スカート部とが樹脂により一体成形されたモールド部で形成される。
【0023】
【発明の効果】
本発明のホトインタラプタによれば、ロングリードのスカート部も発光素子および受光素子の遮光部と共に樹脂により一体成形されているので、使用段階でケースを挿入する必要がなく、短時間でセットに組み込むことができる。さらに、発光素子および受光素子を保持する遮光部が基板に装着する爪部と一体化されているため、基板に対する発光素子および受光素子の位置関係は常に一定で正しくセッティングされる。その結果、検出物の状態を正しく検出することができる。
【0024】
また、搬送などのためスティック詰めする場合にも、爪が設けられている面のモールド部(スカート部)に凸部が設けられることにより、スティック内で凸部が突き当たり爪部が絡み合うことがない。さらに、スカート部の中心部にスティックの凸部と滑合し得るガイド溝が設けられることにより、スティック内でホトインタラプタが倒れることがなく、きちんと整列される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロングリードタイプのホトインタラプタの説明図である。
【図2】従来のロングリードタイプのホトインタラプタの説明図である。
【図3】従来のロングリードタイプのホトインタラプタにケースを取り付けた場合の説明図である。
【符号の説明】
1 発光素子
2 受光素子
5 モールド部
11、12 リード
21、22 リード
51 遮光部
52 スカート部
54 帯状部
55 爪
56 凸部
57 ガイド溝
58 リード押え穴
Claims (4)
- 発光素子および受光素子を対向させ、該発光素子および受光素子の間で光の授受ができると共にその間を物体が通過できるように前記両素子を不透明樹脂で固定する遮光部と、前記発光素子および受光素子から延びるリードを被覆するスカート部とが樹脂の一体成形により形成されたモールド部からなり、前記スカート部の対向する壁面に該スカート部の前記遮光部と反対側の端部から前記遮光部側に延びる帯状部が形成され、該帯状部の前記端部側の先端部に基板装着用の爪が形成されてなるホトインタラプタ。
- 前記スカート部の帯状部が設けられた壁面に凸部が形成されてなる請求項1記載のホトインタラプタ。
- 前記スカート部の少なくとも一壁面にスティックの突部と滑合し得るガイド溝が形成されてなる請求項1または2記載のホトインタラプタ。
- 前記モールド部の前記リードを被覆する部分にフレーム押え穴が形成されてなる請求項1、2または3記載のホトインタラプタ。
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-
1996
- 1996-05-23 JP JP12818996A patent/JP3624050B2/ja not_active Expired - Fee Related
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