JP3622898B2 - ディスクトレイのロック装置及びディスク駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクトレイのロック装置、特に、ローディング機構により装置本体に対して搬入、搬出されるディスクトレイのロック装置に関する。また、本発明は、ディスク駆動装置、特に、情報媒体としてのディスクを所定の位置にセットし、駆動するためのディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報媒体として磁気ディスクや光ディスク等のディスクを用いたディスク再生装置では、ディスクを載置するディスクトレイ(以下、単にトレイと記す)と、所定の位置にセットされたディスクを回転駆動する駆動機構と、ディスクに書き込まれた情報を読み取る読み取り機構とを有している。また、トレイは、ローディング機構によって、装置本体に対して搬入、搬出されるようになっている。
【0003】
このような装置においては、トレイを内部に搬入した位置でロックするためのロック機構が設けられている。このロック機構は、トレイの裏面に設けられたラックプレートと、ラックプレートによって揺動させられる係止部材とを有している。ラックプレートは、本来は、ディスク再生装置の本体フレーム側に設けられたモータ及びギア列ととともにトレイを移動させるための部材である。すなわち、ラックプレートはモータ及びギア列によって回転するピニオンギアとともにラック・アンド・ピニオン機構を構成している。そして、このラックプレートをトレイに対してロック位置とロック解除位置の間で移動自在とし、この移動により係止部材を揺動させて、係止部材が本体フレーム側の切欠きに係止したロック状態と、係止部材が切欠きから抜け出たロック解除状態とを取り得るようにしている。
【0004】
なお、他のロック機構としては、実開昭61−130063号等に示された機構がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装置において、ラックプレートはトレイを移動させるためのラック・アンド・ピニオン機構の構成部材としても使用されているので、前述のように、ロックのための移動範囲を所定の範囲に制限する必要がある。そこで、従来装置では、ラックプレートの一端が、ロック解除位置でトレイの裏面内側の端面に当たるようにし、その移動を制限するようにしている。
【0006】
しかし、ラックプレートがロック位置からロック解除位置に移動してトレイの裏面端面に当たる際に、その衝突音が大きくなる。特に従来の装置では、ラックプレートのロック位置からロック解除位置への移動とターンテーブルのクランプ解除とが連動しており、そのため、ラックプレートのロック位置からロック解除位置への移動速度が逆の場合の移動速度よりも速く、ラックプレートが勢い良くトレイ端面に衝突し、衝突音が大きくなる。
【0007】
本発明の課題は、トレイのロック機構を構成する部材の衝突音を抑えることにある。本発明の別の課題は、前述のような衝突音を安価な構成で抑えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るロック装置は、ディスクを装置本体に対して搬入、搬出するためにローディング機構により移動させられるディスクトレイを、ディスクを搬入した位置でロックするためのロック装置であって、ロック制御部材と、係止部材と、速度低減手段とを備えている。ロック制御部材は、ディスクトレイにより装置本体に対して搬入されたディスクが載置されるターンテーブルのクランプ位置からクランプ解除位置への移動に連動して前記トレイに対するロック位置からロック解除位置に移動し、ロック解除位置では前記トレイの一部に当接してその移動が規制される。係止部材は、トレイに設けられ、ロック制御部材の移動によって、装置本体の一部に係止する係止位置と係止が解除された係止解除位置とを取り得る。速度低減手段は、トレイの一部に設けられ、ロック制御部材がロック位置からロック解除位置に移動する際に、ロック制御部材に圧接してロック制御部材の移動速度を低減するための手段である。また、ロック制御部材は、トレイの裏面にそのトレイの前後方向に沿って設けられてトレイを移動させるための弾性変形が可能な樹脂製の薄いプレート部材でなるラックプレートによって形成され、かつ、このラックプレートが、ディスクトレイを移動させるためのラック・アンド・ピニオン機構の構成部材として使用されており、速度低減手段は、前記トレイの一部を前記ラックプレート側に突出させて一体に形成され、かつ、前記ラックプレートが前記ロック位置からロック解除位置に移動する際の移動方向下流側に向かって乗り上げ高さが徐々に高くなっている乗り上げ部でなり、この乗り上げ部は、ラックプレートがロック位置からロック解除位置に移動する途中からトレイの一部に当接するまでの間においてそのラックプレートを乗り上がらせることによりそのラックプレートに圧接してそのラックプレートの移動速度を低減するものである。
【0009】
この装置では、ロック制御部材がロック位置とロック解除位置との間で移動し、これによりトレイに設けられた係止部材が係止位置と係止解除位置とを取り得る。係止部材は、係止位置では装置本体の一部に係止し、これによりトレイが装置本体に対して相対的に移動不能となる。これによりトレイの移動がロックされる。一方、係止部材の装置本体に対する係止が解除された場合は、トレイは装置本体に対して相対移動が可能となり、トレイは移動自在となる。
【0010】
このとき、ロック制御部材は所定の範囲で移動し、ロック解除位置ではトレイの一部に衝突してその移動が停止する。そして、ロック制御部材は、トレイの一部に衝突する手前で速度低減手段と圧接することによりその移動速度が低減する。したがって、ロック制御部材がトレイの一部に衝突する際の音が抑えられる。
【0011】
ここでは、ロック制御部材の速度低減のための手段を、トレイの一部である乗り上げ部によって実現しているので、安価となる。乗り上げ部は、ロック制御部材の移動方向下流側に向かって乗り上げ高さが徐々に高くなっている。ここでは、乗り上げ部によってロック制御部材への圧接力が徐々に大きくなるので、ロック制御部材の移動時のスムーズさを損なわずに、その移動速度を低減できる。
【0012】
一般にこの種の装置では、ターンテーブルのクランプ解除と、ロック制御部材のロック位置からロック解除位置への移動とを連動させているものが多い。このような場合には、ターンテーブルのクランプが解除された際に、その勢いがそのままロック制御部材の移動に伝えられるので、ロック制御部材のロック解除位置への移動速度が、逆の場合に比較して速くなる。
【0013】
そこでここでは、ロック制御部材がロック解除位置に移動する際の移動速度を低減し、衝突音を効果的に抑えるようにしている。
【0014】
一般的にトレイはローディング機構により移動させれるようになっている。そして、ローディング機構は、ラック・アンド・ピニオン機構により構成される場合が多い。そこで、ここでは、トレイに設けられたラック・アンド・ピニオン機構のラックプレートを利用してロック制御部材を構成している。
【0015】
請求項2に係るディスク駆動装置は、情報媒体としてのディスクを所定の位置にセットし、駆動するためのディスク駆動装置であって、本体フレームと、ディスクが載置可能なトレイと、ローディング機構と、ディスク駆動機構と、前述のロック装置とを備えている。トレイは本体フレームに対して搬入、搬出方向に移動自在に設けられている。ローディング機構はトレイを駆動するための機構である。ディスク駆動機構はディスクを回転駆動するための機構である。
【0016】
この装置では、ディスクを再生等する場合は、トレイを装置本体から突出させる。そして、ディスクが載置されたトレイはローディング機構により装置本体内に搬入される。この後、ディスクはディスク駆動機構によって回転駆動される。このとき、トレイが装置本体内に取り込まれた状態で、ロック装置によりロックされ、トレイが装置本体に対して固定される。
【0017】
ここでは、前記同様に、ロック制御部材のトレイへの衝突音が抑えられる。請求項3に係るディスク駆動装置は、請求項2の装置において、ローディング機構は、モータと、トレイの裏面に所定の範囲で移動自在に設けられたラックプレートと、モータとラックプレートとを連結する複数のギアとを備えている。そして、ロック制御部材はラックプレートである。
【0018】
ここでは、ローディング機構を構成するラックプレートを利用してロック制御部材としているので、構成が簡単になる。
【0019】
この装置では、ターンテーブルのクランプ位置からクランプ解除位置への移動と、ロック制御部材のロック位置からロック解除位置への移動とを連動させているので、ターンテーブルのクランプが解除された際に、その勢いがそのままロック制御部材の移動に伝えられる。したがって、ロック制御部材のロック解除位置への移動速度が、逆の場合に比較して速くなる。
【0020】
このような装置において、前述のようなロック装置を用いることにより、衝突音を効果的に抑えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[全体構成]
図1及び図2に、本発明の一実施形態を採用したディスク再生装置1を示す。図1はディスク再生装置1の平面図、図2はその駆動系を示す図である。このディスク再生装置1は、ディスクを装置本体に対して搬入、搬出するとともに所定の位置にセットして回転駆動するディスク駆動部と、回転駆動されたディスクの内容を読み取って再生する読み取り再生部とを有している。ディスク駆動部は、本体フレーム2と、この本体フレーム2に対して装置の前後方向に移動自在なトレイ3とを有している。また、ディスク駆動部は、トレイ3を駆動するためのローディング機構と、ディスクを駆動するためのディスク駆動機構5と、トレイ3の移動を禁止するためのロック機構6とを有している。
【0022】
[本体フレーム]
本体フレーム2は、平面視ほぼ長方形状であり、中央部には開口2aが形成され、また外周部には取り付けベース部が設けられている。取り付けベース部には、ユニットホルダ10及びローディング機構が取り付けられている。また、ユニットホルダ10には、読み取り再生部を構成する光学ヘッド11が前後方向に移動自在に取り付けられるとともに、ディスク駆動機構5が取り付けられている。そして、ユニットホルダ10は、装置奥側の後端部10aを中心に先端側の前部が所定の範囲で上下動(揺動)自在となっている。
【0023】
[トレイ]
トレイ3は、本体フレーム2と同様に、平面視ほぼ長方形状であり、中央部には前後方向に長い開口3aが形成されている。この開口3aからは、前述の光学ヘッド11やディスク駆動機構5が露出している。また、トレイ3の上面には、ディスクを載置するための円形の凹部である第1載置部3b及び第2載置部3cが形成されている。
【0024】
[ローディング機構]
ローディング機構は、本体フレーム2側に設けられたモータ15及びギア列16と、トレイ3の裏面に設けられたラックプレート17とを有している。モータ15は本体フレーム2の取り付けベース部2bの裏面側に固定されており、その回転軸は取り付けベース部2bの表面側に貫通している。ギア列16は第1〜第6ギアから構成されている。第1ギア21はモータ15の回転軸先端に固定されており、第2ギア22は第1ギア21に噛み合っている。第3ギア23は第2ギア22の回転軸に固定されており、したがって第2及び第3ギア22,23は同期して回転する。第4ギア24は第3ギア23に噛み合っており、第5ギア25は、第4ギア24の回転軸に固定されて、第4ギア24と同期して回転する。第6ギア26は、第5ギア25と噛み合うとともに、ラックプレート17に噛み合っている。
【0025】
このようなギア列16により、モータ15の回転がラックプレート17に伝達される。ラックプレート17は、弾性変形が可能な樹脂製の薄いプレート部材であり、トレイ3の裏面側部にトレイ3の長手方向(前後方向)に沿って設けられている。このラックプレート17には長孔17a,17bが形成されており、この長孔17a,17bにトレイ3の裏面から突出する突起(図示せず)が係合している。したがって、ラックプレート17は前後方向に所定の範囲で移動自在である。
【0026】
また、ラックプレート17は、側面の全長にわたって第1歯部17cが形成されるとともに、前方部分に所定長さの第2歯部17dが形成されている。そして、第1歯部17cがギア列16の第6ギア26に噛み合っている。このようなラックプレート17は、所定の範囲で前後方向に移動自在であるが、前方に移動したときには、その先端がトレイ3の裏面前端部に形成されたストッパリブ3dに当接することによりその移動が規制されるようになっている。
【0027】
[速度低減のための構成]
トレイ3の裏面側壁3eには、ラックプレート17が前方に移動する際の移動速度を低減するための乗り上げ部3f(速度低減手段)が形成されている。この乗り上げ部3fは、図3に拡大して示すように、前方側に向かってその乗り上げ高さが徐々に高くなるような傾斜面を有している。したがって、ラックプレート17が前方に移動する際に、ラックプレート17の側面がこの乗り上げ部3fに乗り上げ、ラックプレート17が弾性変形させられる。これにより、ラックプレート17の速度が低減される。
【0028】
[ディスク駆動機構]
ディスク駆動機構5は、図1に示すように、ユニットホルダ10の裏面側に固定されたモータ30と、このモータ30によって回転させられるターンテーブル31とを有している。ターンテーブル31の中央部には、上方に突出するディスク位置合わせ用の突起部31aが形成されている。そして、ユニットホルダ10が上方に揺動したときに、この突起部31aの上面が上方のクランパ(図示せず)に吸着されるようになっている。ここでは、ユニットホルダ10の上方の位置をクランプ位置、下方の位置をクランプ解除位置と呼ぶ。
【0029】
[ロック機構]
ロック機構6は、前述のラックプレート17と、係止部材35とを有している。ラックプレート17の後部にはロック機構用のリブ36が形成されている。ロック用リブ36は、前後方向に長いロック部36aと、このロック部36aの一端側(後端側)に内側に曲げられて形成されたロック解除部36bとを有している。係止部材35は、トレイ3の裏面に揺動自在に装着されており、その先端がロック用リブ36に当接している。また、本体フレーム2の側壁の後部には、ロック用の切欠き2cが形成されている。トレイ3が装置内部(後方)に移動した搬入状態において、係止部材35は外側に揺動して切欠き2cに係止可能となっている。
【0030】
[連動機構]
また、このディスク駆動装置1には、ユニットホルダ10の揺動とローディング動作とを連動するための連動機構40が設けられている。この連動機構40は、ラック部材41と、第7及び第8ギア42,43と、前述のラックプレート17に形成された第2歯部17dとから構成されている。ラック部材41は、その外側の側面に歯部41aが形成されており、内側の側面41bに、図4に示すようなカム溝41cが形成されている。そして、ユニットホルダ10の前端部に外側に突出して設けられたロッド44が、ラック部材41のカム溝41cに挿入されている。また、第7ギア42はラックプレート17の第2歯部17dに噛み合っている。第8ギア43は、第7ギア42の回転軸に固定されており、ラック部材41に形成された歯部41aに噛み合っている。なお、第7ギア42は、外周の一部にのみ歯が形成されている。したがって、ラックプレート17の移動時において、前方への最初の所定の移動範囲と後方への最後の所定の移動範囲でのみ、第7ギア42とラックプレート17の第2歯部17dとが噛み合うようになっている。
【0031】
このような構成では、ラックプレート17が移動することにより、トレイ3の前方への移動開始時と後方への移動終了時の所定の移動範囲で、ギヤ42,43を介してラック部材41が前後方向に移動する。そして、ラック部材41が移動すれば、そのカム溝41bに挿入されているロッド44がカム溝41bに沿って上下動することになる。このようにして、ユニットホルダ10は後端部を支点として上下方向に揺動することとなる。
【0032】
[動作]
次に動作について説明する。図2は、トレイ3が装置内部に位置している状態を示している。この状態では、ユニットホルダ10はクランパにクランプされており、またロック機構6はロック状態となっている。すなわち、ラックプレート17は後方に移動して後端が本体フレーム2の後壁面に当接している(この状態をロック位置と記す)。そして、係止部材35はラックプレート17のロック用リブ36のロック部36aに当接している。このため、係止部材35は、先端部分が外側に揺動し、本体フレーム2の切欠き2cに係止している。このように、トレイ3に装着された係止部材35が本体フレーム2の切欠き2cに係止しているので、トレイ3は本体フレーム2から引き出すことはできず、ロック状態となっている。
【0033】
<アンローディング>
次に、アンローディングの指示がなされた場合は、モータ15をアンローディング方向(図2においてU方向)に回転させる。すると、ギア列16を介してモータ回転がラックプレート17に伝達される。これにより、ラックプレート17のみが前方(図中U方向)に移動を開始する。前述のように、ラックプレート17はトレイ3に対して相対移動が可能であるので、この時点ではトレイ3は移動しない。
【0034】
ラックプレート17が前方に移動すると、このラックプレート17の第2歯部17dに噛み合っている第7ギア42が回転し、この回転は第8ギア43を介してラック部材41に伝達される。このため、ラック部材41は後方に移動し、ラック部材41のカム溝41cに挿入されているロッド44が下方に移動させられる。すなわち、ユニットホルダ10のクランプが解除されて下方のクランプ解除位置に揺動する。
【0035】
ユニットホルダ10のクランプが解除されるときには、それまでクランパによって吸着されていたターンテーブル31がクランパから強制的に引き離されるので、その反動によって、吸着が解除されたユニットホルダ10の下方への移動速度は比較的速い。この勢いが、ラック部材41及びギア42,43を介してラックプレート17にも伝達され、ラックプレート17の前方への速度が速くなる。
【0036】
しかし、ラックプレート17の移動の途中で、ラックプレート17の側面が乗り上げ部3fに乗り上げ、ラックプレート17は、乗り上げ部3fに圧接し、図3に示すように弾性変形しながら移動する。このような作用によって、ラックプレート17の移動速度は低下し、トレイ3のストッパリブ3dに当接するときには移動速度が遅くなっている。したがって、ラックプレート17の先端がストッパリブ3dに衝突しても、衝突音を低く抑えることができる。
【0037】
また、乗り上げ部3fは、前方に行くにしたがって徐々にその高さが高くなっているので、ラックプレート17の速度は徐々に低下させられることになり、移動のスムーズさが妨げられることはない。
<ロック解除>
前述のようにしてラックプレート17がストッパリブ3dに衝突するまで前方に移動すると、ロック機構6の係止部材35は、ロック用リブ36のロック部36aではなく、ロック解除部36bに当接可能な位置にくる。この状態からさらにラックプレート17及びトレイ3が前方に移動すると、係止部材35が内側に揺動し、切欠き2cとの係止が解除されてロックが解除された状態となる。
【0038】
このようにしてロック機構6のロックが解除され、トレイ3はその載置面にディスクが載置可能な位置まで前方に移動して停止する。なお、ユニットホルダ10がクランプ解除位置に位置した状態では、第7ギア42は、外周の歯が形成されていない部分がラックプレート17の第2歯部17dに対向しており、したがってラックプレート17がトレイ3とともに移動しても第7ギア42は回転せず、連動機構40は作動しない。
【0039】
<ローディング>
ディスクがトレイ3の載置部に載置され、ローディング指示がなされた場合は、モータ15はローディング方向(図2のL方向)に回転する。この回転はギア列16を介してラックプレート17の第1歯部17cに伝達される。ここで、この状態では、ロックリブ36のロック解除部36bの先端部(後端部)に係止部材35が係止している。したがって、ラックプレート17はトレイ3に対して相対移動が不可能であり、ラックプレート17とトレイ3とはともに後方に移動する。
【0040】
ラックプレート17及びトレイ3が後方に移動して、トレイ3に装着された係止部材35が本体フレーム2の切欠き2cに対応する位置までくると、係止部材35は外側に揺動して切欠き2cに係止する。これと同時に、トレイ3の後端が本体フレーム2の後壁2に当接し、トレイ3の後方への移動は停止する。この状態では、ラックプレート17の後端と本体フレーム2の後壁との間には所定の隙間が確保されており、ラックプレート17はさらに後方に移動する余裕がある。また、係止部材35が外側に揺動して係止部材35とロック用リブ36のロック解除部36bとの係止が解除されているので、ラックプレート17はトレイ3に対して相対的に移動可能となる。
【0041】
<ロック及びクランプ>
この状態からさらにモータ15がローディング方向に回転し続けると、ラックプレート17のみが後方に移動する。このラックプレート17の移動により、ラックプレート17の第2歯部17dが第7ギア42の突起(図示せず)に当接し、第7ギア42を回転させる。すると、第7ギア42の歯の形成された部分がラックプレート17の第2歯部17dと対向し、両者は噛み合う。したがって、これ以降は、連動機構40が有効に作動することになる。すなわち、ラックプレート17が移動することにより、ギア42,43を介してラック部材41が前方に移動し、ユニットホルダ10のロッド44はラック部材41のカム溝41cに沿って上昇する。これによりユニットホルダ10は上方のクランプ位置に揺動し、ターンテーブル31の突起部31aが、その上方のクランパに吸着される。
【0042】
以後は、光学ヘッド11によってディスクの読み取りが行われる。このような実施形態では、トレイ3の一部に乗り上げ部3fを形成し、この乗り上げ部3fによってラックプレート17を弾性変形させてその移動速度を低減しているので、ロック解除時のラックプレート17の衝突音を抑えることができる。また、乗り上げ部3fは徐々にその高さが高くなるような傾斜面となっているので、ラックプレート17の移動のスムーズさを妨げない。
【0043】
また、トレイ3のラックプレート17先端が衝突する部分にフェルト等の弾性部材を貼り付けるような構成に比較して、耐久性が高く、長期にわたって衝突音を抑えることができる。さらに、安価である。
[他の実施形態]ラックプレートの移動速度を低減するための構成は前記実施形態に示された構成に限定されない。例えば、乗り上げ部をトレイの側面ではなく裏面に形成しても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明では、安価な構成で、ロック機構作動時の衝突音を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が採用されたディスク再生装置の平面図。
【図2】前記装置の動力伝達経路を示す分解平面部分図。
【図3】速度低減のための構成を示す平面部分図。
【図4】前記装置に使用されるラック部材の側面部分図。
【図5】ロック機構の平面部分図。
【符号の説明】
1 ディスク再生駆動装置
2 本体フレーム
3 トレイ
3d ストッパリブ
3f 乗り上げ部
4 ローディング機構
5 ディスク駆動機構
6 ロック機構
17 ラックプレート
35 係止部材
36 ロック用リブ
40 連動機構
Claims (3)
- ディスクを装置本体に対して搬入、搬出するためにローディング機構により移動させられるディスクトレイを、ディスクを搬入した位置でロックするためのロック装置であって、
ディスクトレイにより装置本体に対して搬入されたディスクが載置されるターンテーブルのクランプ位置からクランプ解除位置への移動に連動して前記トレイに対するロック位置からロック解除位置に移動し、ロック解除位置では前記トレイの一部に当接してその移動が規制されるロック制御部材と、
前記トレイに設けられ、前記ロック制御部材の移動によって、前記装置本体の一部に係止する係止位置と係止が解除された係止解除位置とを取り得る係止部材と、
前記トレイの一部に設けられ、前記ロック制御部材がロック位置からロック解除位置に移動する際に、前記ロック制御部材に圧接して前記ロック制御部材の移動速度を低減するための速度低減手段と、を備え、
前記ロック制御部材は、前記トレイの裏面にそのトレイの前後方向に沿って設けられて前記トレイを移動させるための弾性変形が可能な樹脂製の薄いプレート部材でなるラックプレートによって形成され、かつ、このラックプレートが、前記ディスクトレイを移動させるためのラック・アンド・ピニオン機構の構成部材として使用されており、
前記速度低減手段は、前記トレイの一部を前記ラックプレート側に突出させて一体に形成され、かつ、前記ラックプレートが前記ロック位置からロック解除位置に移動する際の移動方向下流側に向かって乗り上げ高さが徐々に高くなっている乗り上げ部でなり、
この乗り上げ部は、前記ラックプレートが前記ロック位置からロック解除位置に移動する途中から前記トレイの一部に当接するまでの間においてそのラックプレートを乗り上がらせることによりそのラックプレートに圧接してそのラックプレートの移動速度を低減するものである、ことを特徴とするディスクトレイのロック装置。 - 情報媒体としてのディスクを所定の位置にセットし、駆動するためのディスク駆動装置であって、本体フレームと、前記本体フレームに対して搬入、搬出方向に移動自在に設けられ、ディスクが載置可能なトレイと、前記トレイを駆動するためのローディング機構と、前記ディスクを回転駆動するためのディスク駆動機構と、請求項1に記載のディスクトレイのロック装置と、を備えたディスク駆動装置。
- 前記ローディング機構は、モータと、前記トレイの裏面に所定の範囲で移動自在に設けられたラックプレートと、前記モータとラックプレートとを連結する複数のギアとを備えている、請求項2に記載のディスク駆動装置。
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