JP3097708U - ディスクトレイを有するディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスクトレイのローディング動作に節度を持たせることによって、ディスクトレイのローディング動作の終了を目で見て明確に確認することができるようにする。ディスクに対するクランプ動作の安定性を向上させる。
【解決手段】ディスクトレイ10のローディング動作に、クランプ機構の動作を制御するスライダ40の横行動作を連動させる。クランプ機構がディスクをクランプしたときに、スライダ40の突起30がディスクトレイ10の係止溝部25に嵌合してディスクトレイ10の後退を阻止する。筐体50に弾性体60を固着し、弾性体60の押し戻し力によって係止溝部の溝壁面25aに突起30を弾圧させる。突起30を落し込ませる凹部26を溝壁面25aに設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ディスクトレイを有するディスク装置、特に、ディスクトレイがディスクを搭載してローディング動作を行うと、そのローディング動作に連動して横行するスライダの動作を介してクランプ機構がディスクをクランプするようになっているディスクトレイを有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のディスク装置に用いられているディスクトレイ10を図7に示してある。同図は、ディスクトレイ10を裏面(下面)側から見た平面図である。同図のように、このディスクトレイ10は、その裏面の横方向(幅方向)の一端部と他端部とに、縦方向(前後方向)に延びるラック11とガイド溝12とが各別に振り分けて具備されている。また、ガイド溝12の内側にカム溝20が形成されている。このカム溝20はディスクトレイ10の後端付近に位置して傾斜しており、そのカム溝20の終部に、ディスクトレイ10の筐体(不図示)に対する出退方向と直交する方向に延びる係止溝部25が連続し、かつ、そのカム溝20の始部には、ディスクトレイ10の前端付近に導入口22を備える呼込み溝部21が連続している。
【0003】
従来のディスク装置において、図7に示したディスクトレイ10は筐体に出退可能に取り付けられている。そして、ディスク(不図示)を搭載したディスクトレイ10は、ラック11を介して付与される引込み力によって筐体の内部に矢印Iのように引き込まれるというローディング動作を行うのに対し、ラック11を介して付与される押出し力によって筐体の外部へ押し出されるアンローディング動作を行う。
【0004】
これに対し、上記筐体には、ディスクトレイ10の引込み方向(矢印I)に対して直交する方向に横行可能にスライダ(不図示)が取り付けられていて、そのスライダに図7に仮想線で示した突起30が備わっている。また、スライダの横行動作には、ローディング動作が終了したディスクトレイ10に搭載されているディスクをクランプしてディスクトレイ10から浮き上がらせるクランプ機構(不図示)のクランプ動作が連動するようになっている。なお、クランプ機構の要素の1つにターンテーブルがあり、このターンテーブルが回転すると、クランプ機構によってクランプされたディスクがディスクトレイ10から浮き上がった位置で回転する。
【0005】
ここで、スライダの横行動作は、ディスクトレイ10が筐体の内部に引き込まれるのに伴って上記呼込み溝部21を矢印aのように通過した突起30が、傾斜したカム溝20に導入されてそのカム溝20を矢印bのように移動することによって行われる。そして、突起30がカム溝20の終部に達すると、モータによる駆動力がスライダに伝達されてその駆動力によってスライダが横行し、それに伴って突起30が矢印cのように係止溝部25に引き込まれる。こうして突起30が係止溝部25に引き込まれると、ローディング位置からのディスクトレイ10の後退動作が、突起30と係止溝部25の平坦な溝壁面25aとの係合作用によって阻止されるようになり、ディスクの回転中にディスクトレイ10がローディング位置から後退するという事態が防止される。
【0006】
先行例には、図7で説明した呼込み溝部21、傾斜したガイド溝20、係止溝部25aの形状や作用についての記載がある(例えば、特許文献1参照)。また、他の先行例には、ディスクトレイのローディング動作に、クランプ機構を動作させるためのスライダを横行動作を連動させることについての記述がある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−275390号公報
【特許文献2】
特開平10−283756号公報
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図7で説明したディスクトレイ10を備える従来のディスク装置では、ディスクトレイ10がローディング動作を行ったときに、クランプ機構を動作させるためのスライダの突起30が、傾斜したカム溝20を経た後、平坦な溝壁面25を有する係止溝部25に引き込まれるに過ぎないので、ディスクトレイ10の後退動作が、突起30と係止溝部25の平坦な溝壁面25aとの係合作用によって阻止されるものであるとしても、ディスクトレイ10は筐体の内部に引き込まれる動作だけを行ってローディング動作を節度なく終了するので、ディスクトレイ10のローディング動作の終了を目で見て明確に(はっきりと)確認することができなかった。また、突起30が、モータの駆動力で係止溝部25の中に引き込まれるものであるとしても、その突起30が係止溝部25の中で横方向に変位することが多々あり、そのような突起30の横方向変位によってクランプ機構によるクランプ動作が不安定になったり、場合によってはディスクを適正にクランプできないというクランプミス(チャッキングミス)の起こることもあった。
【0009】
本考案は以上の状況の下でなされたものであり、ディスクトレイのローディング動作に節度を持たせることによって、ディスクトレイのローディング動作の終了を目で見て明確に確認することができ、併せて、係止溝部に引き込まれた突起がその係止溝部の中で横方向変位することを抑制又は阻止することができるようにすることによって、クランプ機構によるクランプ動作が不安定になったりクランプミスを起こしたりすることを防止することのできるディスクトレイを有するディスク装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、本考案は、部品を追加することなく上記目的を達成することのできるディスクトレイを有するディスク装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るディスクトレイを有するディスク装置は、ディスクトレイのローディング動作に連動するスライダの横行動作を介し、上記ディスクトレイによりローディングされたディスクが、クランプ機構でクランプされるようになっていて、そのクランプ機構がディスクをクランプしたときに、上記スライダに具備された突起が上記ディスクトレイに具備された横長の係止溝部に嵌合することによりディスクトレイの後退を阻止するようになっている。そして、上記係止溝部に嵌合した上記突起をその係止溝部の溝壁面に弾圧させる手段を備えていると共に、その溝壁面に弾圧している上記突起を落し込ませる凹部がその溝壁面に備わっている。
【0012】
この構成であると、係止溝部に嵌合した突起がその係止溝部の溝壁面に弾圧している状態からその溝壁面の凹部に落ち込むので、突起が凹部に落ち込むときにディスクトレイのローディング動作に節度が付与される。すなわち、ディスクトレイのローディング動作の終期では突起が係止溝部の溝壁面に弾圧していて、ローディング動作が終了した時点で突起が凹部に落ち込むので、ローディング動作によって引き込まれたディスクトレイは、突起が凹部に落ち込んだ瞬間に凹部の深さ分だけ手前側へ後退するという節度を持ったアクションを行う。そのため、そのような節度を持ったディスクトレイのアクションを目で見てディスクトレイのローディング動作の終了を明確に確認することが可能になる。しかも、突起は凹部に落ち込むことによって横方向変位が規制されるので、係止溝部の内部で突起が横方向に変位してクランプ動作が不安定になったりクランプミスを起こしたりするという事態が起こらない。
【0013】
本考案において、上記係止溝部は、ディスクトレイのローディング動作によって上記突起を横行方向に案内して上記スライダを横行させる傾斜したカム溝の終部に連続していることが望ましい。これによれば、傾斜したカム溝と係止溝部との連続形態が図7で説明した従来のものと同様になっているので、ディスクトレイのローディング動作によって突起がカム溝から係止溝部へ円滑に移動する。
【0014】
本考案では、上記突起を上記溝壁面に弾圧させる手段が、ディスクトレイのローディング動作の終期にそのディスクトレイの先端により押圧されてそのディスクトレイに押し戻し力を加える弾性体でなる、という構成を採用することが可能である。これによれば、突起を溝壁面に弾圧させる手段の構成が簡略化される。
【0015】
本考案では、上記突起の外周面が円筒面であり、上記凹部の深さが上記突起の半径よりも短い寸法になっていることが望ましい。これによれば、上記した節度を持ったアクションによるディスクトレイの後退幅が短く抑えられるので、上記弾性体として、弾力性を持った薄肉の板片といったような安価な材料を使用しやすくなり、併せて、ディスクトレイのローディング動作終了時点の位置を、節度を持ったアクションを行う前の位置に近接させることが可能になる。そのため、クランプ機構の動作を従来のものから変更しなければならないというような必要性が生じないという利点がある。また、突起の外周面を円筒面に形成しているので、凹部に突起が落ち込むときや、凹部から突起が乗り出るときの動作が無理なく行われるようになる。この作用は、凹部に傾斜面を具備させてあることによっていっそう顕著に発揮される。
【0016】
本考案に係るディスクトレイを有するディスク装置は、ディスクトレイのローディング動作に連動するスライダの横行動作を介し、上記ディスクトレイによりローディングされたディスクが、クランプ機構でクランプされるようになっていて、そのクランプ機構がディスクをクランプしたときに、上記スライダに具備された突起が上記ディスクトレイに具備された横長の係止溝部に嵌合することによりディスクトレイの後退を阻止するようになっているディスクトレイを有するディスク装置において、上記ディスクトレイが出退可能に取り付けられた筐体に、ディスクトレイのローディング動作の終期にそのディスクトレイの先端により押圧されてそのディスクトレイに押し戻し力を加える板片状部材でなる弾性体が固着されていて、その弾性体の押し戻し力によって上記係止溝部の溝壁面に弾圧されている上記突起を落し込ませる凹部がその溝壁面に備わり、上記係止溝部は、ディスクトレイのローディング動作によって上記突起を横行方向に案内して上記スライダを横行させる傾斜したカム溝の終部に連続しており、上記突起の外周面が円筒面であり、上記凹部の深さが上記突起の半径よりも短い寸法になっていると共に、その凹部に対する上記突起の出入りを案内する傾斜面がその凹部に備わっている、という構成を採用することが可能である。この考案の作用は、次に説明する実施形態を参照して明らかにする。
【0017】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係るディスク装置に具備されているディスクトレイ10を裏面(下面)側から見た平面図、図2は図1のII−II線に沿う部分の概略断面図、図3はスライダ40の横行動作説明図、図4はスライダ40の横行動作とクランプ機構の動作とを連動させるための連係箇所を示した説明図、図5は節度を持ったアクションに係る部分の説明図、図6(A)(B)は他の形状の凹部を備えた溝壁面を示した説明図である。
【0018】
図1又は図2によって判るように、この実施形態のディスク装置において、従来からの主な変更点は、ディスクトレイ10の係止溝部25の溝壁面25aに凹部26を具備させた点、突起30の外周面が円筒面とし、凹部25の深さDを突起30の半径Rよりも短い寸法に定めてある点、凹部25に対する突起25の出入りを案内する傾斜面27をその凹部25に具備させてある点、ディスクトレイ10が出退可能に取り付けられた筐体50に、ディスクトレイ10のローディング動作の終期にそのディスクトレイ10の先端13により押圧されてそのディスクトレイ10に押し戻し力を加える弾性体60が固着されている点、である。その他の事項は図7で説明したところと同様であるので、説明の重複を避けるために同一要素に同一符号を付してある。
【0019】
図1に示した凹部26は、奥壁面28と傾斜面27とが平坦面になっているけれども、この点は、図6(A)のように奥壁面と傾斜面とが1つの円弧面によって形成されていても、同図(B)のように奥壁面と傾斜面とが1つのV字形面によって形成されていてもよい。
【0020】
図3又は図4のように、スライダ40はカム溝41を有し、そのカム溝41に、ターンテーブルを備えたシャーシに設けられた係合突起42が嵌合している。そして、ターンテーブルがクランプ機構の1つの要素を形成していて、スライダ40が横行動作を行うと、カム溝41に嵌合している係合突起42がシャーシを伴って上下動する。このような係合突起42の上下動を介し、クランプ機構(不図示)がディスクトレイに搭載されているディスクをクランプしてディスクトレイから浮かせる。また、スライダ40にラック43が備わっているのに対し、筐体側には、モータMによって駆動される歯車列70が設置されていて、この歯車列70の中の1つの歯車がスライダ40のラック43に噛合い可能なピニオン71として形成され、他の1つの歯車がディスクトレイ側のラック11に噛合い可能なピニオン72として形成されている。
【0021】
また、図1に示した弾性体60は、弾力性を有する軟質樹脂発泡体やゴムの板片状部材でなり、筐体50の立上り面に接着剤を用いて接合されている。
【0022】
以上の構成を備えたディスク装置において、ディスクトレイ10がディスク交換位置、すなわち筐体の外部に突き出した位置に位置しているときには、例えば図3に仮想線で示したように、呼込み溝部21の導入口22がスライダ40の突起30に臨み、かつ、ラック11がピニオン72に離間位置で臨んでいる。この状態からディスクを搭載したディスクトレイ10を手で少し押し込むことによってラック11をピニオン72に噛み合わせると、モータMによって回転駆動されているピニオン72とラック11とを介してディスクトレイ10に引込み力が付与され、ディスクトレイ10が図3の矢印Iのように引き込まれる。この動作がディスクトレイ10のローディング動作である。
【0023】
こうしてディスクトレイ10のローディング動作が行われると、突起30が呼込み溝部21を経て傾斜したカム溝20に入り、このカム溝20を突起30が相対移動してその終部に達するまではスライダ40が図3矢印dのように横行動作を行う。そして、突起30がカム溝20の終部に達すると、ラック11がピニオン72から外れてディスクトレイ10の引込みが終了する一方で、ラック43がピニオン71に噛み合ってスライダ40が引続き横行動作を行うので、突起30が係止溝部25に嵌合してその係止溝部25を横行する。これに対し、ディスクトレイ10の先端13は、そのローディング動作の終期、具体的には突起30がカム溝20の終部に達したときに弾性体60を押圧している。そのため、突起30が係止溝部25を横行するときには、弾性体60の押し戻し力によって突起30が係止溝部25の溝壁面25aに弾圧している。そして、突起30が凹部26に達して凹部26に落ち込むときに、ディスクトレイ10のローディング動作に節度が付与される。すなわち、ディスクトレイ10のローディング動作の終期では、図5に仮想線で示したように、突起30が係止溝部25の溝壁面25aに弾圧していて、ローディング動作が終了した時点で図5に実線で示したように突起30が傾斜面27に案内されて凹部26に瞬時に落ち込むので、ローディング動作によって筐体の内部へ引き込まれたディスクトレイ10は、突起30が凹部26に落ち込んだ瞬時に矢印eのように凹部26の深さD分だけ手前側へ後退するという節度を持ったアクションを行う。このアクションは、目で見て確認することができるので、ディスクトレイのローディング動作の終了を目で明確に確認することが可能になる。しかも、突起30は凹部26に落ち込むことによって横方向変位が規制されるので、係止溝部25の内部で突起30が横方向に変位してクランプ動作が不安定になったりクランプミスを起こしたりするという事態が起こらない。突起30が凹部26に落ち込んだときに、図3に示したモータMが停止する。また、突起30が凹部26に落ち込んでいるときには、係止溝部25の溝壁面25a(凹部26の奥壁面)との係合作用によってディスクトレイ10の後退動作が阻止されるようになるので、ディスクの回転中にディスクトレイ10がローディング位置から後退するという事態が防止される。
【0024】
ディスクトレイのアンローディング動作に際しては、モータMの逆回転を通じて突起30が傾斜面27に案内されて凹部26から乗り出し、係止溝部25を横行してカム溝20に入り、そのカム溝20を逆行する。そして、突起30がカム溝20から呼込み溝部21に入ると、ラック11がピニオン72に噛み合い、ピニオン72の回転を通じてディスクトレイ10が筐体の外部へ押し出される。
【0025】
この実施形態では、突起30の外周面を円筒面に形成しているので、凹部26に突起30が落ち込むときや、凹部26から突起30が乗り出るときの動作が無理なく行われる。この作用は、凹部26に傾斜面27を形成してあることによっていっそう顕著に発揮される。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ディスクトレイのローディング動作に節度を持たせることによって、ディスクトレイのローディング動作の終了を目で見て明確に確認することができるようになる。そのため、ユーザに対するローディング動作の信頼性を高めることが可能になる。しかも、係止溝部に引き込まれた突起が凹部に落ち込んだ後では、その突起が係止溝部の中で横方向変位することがなくなるので、クランプ機構によるクランプ動作が不安定になったりクランプミスを起こしたりすることがなくなってクランプ動作の信頼性も向上する。その上、係止溝部の溝壁面に凹部を形成するだけで上記効果を奏し得るので、部品を追加する必要がなくなってコストアップを伴わないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るディスク装置に具備されているディスクトレイを裏面側から見た平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う部分の概略断面図である。
【図3】スライダの横行動作説明図である。
【図4】スライダの横行動作とクランプ機構の動作とを連動させるための連係箇所を示した説明図である。
【図5】節度を持ったアクションに係る部分の説明図である。
【図6】(A)は他の形状の凹部を備えた溝壁面を示した説明図、(B)はさらに他の形状の凹部を備えた溝壁面を示した説明図である。
【図7】従来のディスク装置に具備されているディスクトレイを裏面側から見た平面図である。
【符号の説明】
10 ディスクトレイ
20 カム溝
25 係止溝部
25a 溝壁面
26 凹部
27 傾斜面
30 突起
40 スライダ
50 筐体
60 弾性体
D 凹部の深さ
R 突起の半径

Claims (5)

  1. ディスクトレイのローディング動作に連動するスライダの横行動作を介し、上記ディスクトレイによりローディングされたディスクが、クランプ機構でクランプされるようになっていて、そのクランプ機構がディスクをクランプしたときに、上記スライダに具備された突起が上記ディスクトレイに具備された横長の係止溝部に嵌合することによりディスクトレイの後退を阻止するようになっているディスクトレイを有するディスク装置において、
    上記ディスクトレイが出退可能に取り付けられた筐体に、ディスクトレイのローディング動作の終期にそのディスクトレイの先端により押圧されてそのディスクトレイに押し戻し力を加える板片状部材でなる弾性体が固着されていて、その弾性体の押し戻し力によって上記係止溝部の溝壁面に弾圧されている上記突起を落し込ませる凹部がその溝壁面に備わり、
    上記係止溝部は、ディスクトレイのローディング動作によって上記突起を横行方向に案内して上記スライダを横行させる傾斜したカム溝の終部に連続しており、
    上記突起の外周面が円筒面であり、上記凹部の深さが上記突起の半径よりも短い寸法になっていると共に、その凹部に対する上記突起の出入りを案内する傾斜面がその凹部に備わっていることを特徴とするディスクトレイを有するディスク装置。
  2. ディスクトレイのローディング動作に連動するスライダの横行動作を介し、上記ディスクトレイによりローディングされたディスクが、クランプ機構でクランプされるようになっていて、そのクランプ機構がディスクをクランプしたときに、上記スライダに具備された突起が上記ディスクトレイに具備された横長の係止溝部に嵌合することによりディスクトレイの後退を阻止するようになっているディスクトレイを有するディスク装置において、
    上記係止溝部に嵌合した上記突起をその係止溝部の溝壁面に弾圧させる手段を備えていると共に、その溝壁面に弾圧している上記突起を落し込ませる凹部がその溝壁面に備わっていることを特徴とするディスクトレイを有するディスク装置。
  3. 上記係止溝部は、ディスクトレイのローディング動作によって上記突起を横行方向に案内して上記スライダを横行させる傾斜したカム溝の終部に連続している請求項2に記載したディスクトレイを有するディスク装置。
  4. 上記突起を上記溝壁面に弾圧させる手段が、ディスクトレイのローディング動作の終期にそのディスクトレイの先端により押圧されてそのディスクトレイに押し戻し力を加える弾性体でなる請求項2又は請求項3に記載したディスクトレイを有するディスク装置。
  5. 上記突起の外周面が円筒面であり、上記凹部の深さが上記突起の半径よりも短い寸法になっている請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載したディスクトレイを有するディスク装置。
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