JP4940906B2 - 再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピンドルモータと、ピックアップと、ピックアップ駆動機構と、を備えていて、上記スピンドルモータによってディスク状記録媒体を回転させながら該記録媒体の半径方向にピックアップをピックアップ駆動機構で移動させて上記記録媒体のデータを再生する再生装置に関するもので、特に、スピンドルモータとピックアップ及びピックアップ駆動機構の配置に工夫を凝らすことにより再生装置の軽量化と装置内のスペースの有効活用を図ったものである。
上記再生装置として図28〜図31に示すものが知られている。図28に示すように、上記再生装置301は、カートリッジホルダ302が載置台(以下、シャーシと称する)303に対して所定の傾斜角度で傾斜しているカートリッジ挿抜位置に在る状態において、カートリッジホルダ302にカートリッジ1を挿入した後に、図29に示すように、カートリッジホルダ302を略水平状態に倒し、再生位置に移動させて、カートリッジ1内に収納されているディスク状記録媒体2のデータを再生する。
図30に示すように、上記シャーシ303の略中央部には、上記記録媒体2を回転させるスピンドルモータ304が配置され、上記シャーシ303の中央線CLを境にして一方の側(図30の右側)の上面には、記録媒体2のデータを再生するピックアップ305が配置されている。また、上記シャーシ303の中央線CLの他方の側(図30の左側)の下面には、上記ピックアップ305を駆動させるスレッドモータ306が配置されている。
図31に示すように上記スレッドモータ306の回転は、ギヤトレイン307を介してリードスクリュー308に伝達されてピックアップ305を走行させる。なお、図30に示すように、上記ピックアップ305を設けたシャーシ303の一方の側にはイジェクトレバー309が軸310によって回動可能に取り付けられている。
イジェクトレバー309は、再生終了後、カートリッジホルダ302をカートリッジ挿抜位置に移動させた時にカートリッジ1をカートリッジホルダ302から排出させる。
イジェクトレバー309は、カートリッジ1をカートリッジホルダ302に挿入する前は、図28に示す第2の位置に在る。カートリッジ1をカートリッジホルダ302に挿入すると、カートリッジ1の前面1aで上記イジェクトレバー309の被押圧部309aが押され、イジェクトレバー309は、軸310を中心にしてイジェクトばね(引張コイルばね)311のばね力に抗して時計方向に回動し、図29に示す第1の位置においてイジェクトレバーロック部312に係合してロックされる。上記イジェクトレバー309がロックされた状態でカートリッジ1内のディスク状記録媒体2のデータの再生が行われる。
再生終了後に、カートリッジホルダ302を再生位置に回動させると、上記イジェクトレバーロック部312によるイジェクトレバー309のロックが解除されて、
イジェクトレバー309は、上記イジェクトばね311のばね力によって反時計方向に戻り回動し、上記第2の位置まで移動して上記カートリッジ1をカートリッジホルダ302から押し出す。(例えば、特許文献1参照)
特開2005−322318号公報
ところで、上記従来の再生装置においては、上述したように、上記シャーシ303の中央線CLの一方の側に、記録媒体2のデータを再生するピックアップ305を配置し、他方の側に、スレッドモータ306を配置していた。このためピックアップ305やスレッドモータ306が広い範囲に分散されて配置された状態になっているために、シャーシ乃至再生装置をコンパクト化するのが困難であるという問題点があった。
本発明の目的は、ピックアップとスレッドモータ等の配置に工夫を凝らし、これらピックアップとスレッドモータを集中的に高密度に配置することにより再生装置内のスペースの有効活用と再生装置のコンパクト化と軽量化を可能にしたものである。
本発明は、ゲーム用のソフトなどが記録された小型光ディスクを載置する載置台と、
前面が上記小型光ディスクとほぼ同じ曲率半径の半円形状面に形成され、上記小型光ディスクを収納したカートリッジと、
上記載置台の略中央部に配置され、上記小型光ディスクを回転させるスピンドルモータと、上記小型光ディスクのデータを再生するピックアップと、上記ピックアップを駆動させる駆動機構と、を備える。
そして、上記載置台に、上記カートリッジの装着時に、上記カートリッジの前面中央部により押圧されるイジェクトレバーの被押圧部を備える。
また、ピックアップ及び上記駆動機構は、上記載置台の略中央線より一方の側に配置されており、上記載置台に、その中央線で略左右対称となる三角形の頂点位置に配置され、上記カートリッジとの位置決めを行う複数の位置決め部材を備える。
さらに、上記カートリッジの下面に、上記載置台の上記位置決め部材に対応する2つの位置決め凹部が形成され、上記載置台の上記位置決め部材は、上記カートリッジの上記2つの位置決め凹部に嵌合する凸部を備えている
上記シャーシの略中央線より他方の側の上記ピックアップ及び上記ピックアップ駆動機構が配置されていない空きスペース部分を利用してセット基板を配置したり、補強部材を配置することを可能にし、或いは、上記空きスペース部分を削除することにより再生装置の軽量化と、より一層のコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明を、(1)再生装置全体の概略構成、(2)シャーシの構成、(3)スピンドルモータの構成、(4)ピックアップの構成、(5)スレッドモータの構成、(6)ギヤトレインの構成、(7)イジェクトレバーの構成、(8)イジェクトレバーロック解除部材の構成、(9)カートリッジホルダの構成、(10)カートリッジの構成、(11)作用および効果、の順に説明する。
(1)再生装置全体の概略構成
図1はカートリッジホルダ101がカートリッジ挿抜位置に在る状態の再生装置100の斜視図、図2はカートリッジホルダ101にカートリッジ1を収納した状態の再生装置の斜視図、図3はカートリッジホルダ101が再生位置に在る状態の再生装置の斜視図、図4はシャーシ部分の平面図、図5はシャーシ部分の底面図、図6は分解斜視図である。
再生装置100は、カートリッジ1を挿入、保持するカートリッジホルダ101と、カートリッジホルダ101をカートリッジ挿抜位置と再生位置の相互間で移動可能に支持している載置台(以下、シャーシ)102と、シャーシ102の略中央部に配置されていて上記カートリッジ1内に収納されているディスク状の記録媒体2を回転させるスピンドルモータ150と、上記記録媒体のデータを再生するピックアップ151と、該ピックアップ151を上記スピンドルモータ150にチャッキングされている記録媒体の半径方向に移動させるピックアップ駆動機構152と、を備えている。
図4に示すように、スピンドルモータ150は、シャーシ102の略中央部に配置されている。ピックアップ151及びピックアップ駆動機構152は、略全体がシャーシ102の略中央線CLを境にして一方の側(図4の右側)に配置されている。
スピンドルモータ150は、シャーシ102の上面側に配置され、ピックアップ151は、シャーシ102に設けた切欠窓部144内に配置され、ピックアップ駆動機構152は、シャーシ102の下面側に配置されている。
図5に示すように、上記ピックアップ駆動機構152は、スレッドモータ153と、該スレッドモータ153の回転を上記ピックアップ151側に伝達するギヤトレイン154と、を備えている。上記ピックアップ駆動機構152は、スレッドモータ153でギヤトレイン154を介して上記ピックアップ151のリードスクリュー185を回転させることにより、ピックアップ151を走行させる。
図1に示すように、上記シャーシ102の上面側で、且つ上記スレッドモータ153の略真上に当たる部分にはイジェクトレバー104が軸部104iを中心に回動可能に設けられている。
図1および図7に示すように、カートリッジホルダ101がカートリッジ挿抜位置(カートリッジホルダ101がシャーシ102に対して所定の傾斜角度で傾斜している状態)に在り、且つイジェクトレバー104がカートリッジ排出位置(以下、第2の位置と称する)に在る状態において、カートリッジホルダ101にカートリッジ1を挿入すると、該カートリッジ1の前面でイジェクトレバー104の被押圧部104cが押されて、イジェクトレバー104は、軸部104iを中心にしてイジェクトばね105のばね力に抗して時計方向に回動する。
図2および図8に示すように、カートリッジ1をカートリッジホルダ101の所定の位置(収納位置)まで挿入すると、イジェクトレバー104の被ロック部104eがシャーシ102に設けたイジェクトレバーロック部108を乗り越えて、上記イジェクトレバーロック部108の一端部108aに係合して、イジェクトレバー104は、戻り回動不能にロックされる。(以下、イジェクトレバー104がイジェクトレバーロック部108によってロックされた位置を第1の位置と称する。)
図8Dに示すように、上記イジェクトレバーロック部108の一端部108aは、略垂直面になっていて上記イジェクトレバー104の被ロック部104eが確実に係合するようになっている。一方、上記イジェクトレバーロック部108の他端部108bは、傾斜面になっていて上記イジェクトレバー104の被ロック部104eが上記イジェクトレバーロック部108上を乗り越えるようになっている。
図3に示すように、カートリッジ1を挿入してカートリッジホルダ101を再生位置に移動させると、図9Aに示すように、イジェクトレバーロック解除部材109のラチェト状係合部109bの外側面109cがイジェクトレバー104のロック解除部材係合部104fの先端部に接触して、イジェクトレバーロック解除部材109はアーム部109aの部分で撓んで、ラチェット状係合部109bがロック解除部材係合部104fから逃げる方向に移動する。そして、ラチェット状係合部109bがロック解除部材係合部104fを通過すると、図9Bに示すように、ラチェット状係合部109bは、元の位置に復帰して、ロック解除部材係合部104fの下面側に侵入した状態になり、この状態で、光ディスクの記録再生が行われる。
記録再生終了後にカートリッジホルダ101を、カートリッジ挿抜位置に移動させると、図9Cに示すように、イジェクトレバーロック解除部材109のラチェット状係合部109bによってイジェクトレバー104が持ち上げられて、イジェクトレバーロック部108によるイジェクトレバー104の係合(ロック)が解除されて、イジェクトレバー104は、イジェクトばね105によって反時計方向に戻り回動して上記第2の位置まで移動して、カートリッジ1をカートリッジホルダ101から押し出す。イジェクトレバー104の戻り回動の途中で、イジェクトレバー104には、ダンパーばね106によって制動力を与えられて、イジェクトレバー104は、ゆっくりと回動してカートリッジ1をカートリッジホルダ101から押し出す。
(2)シャーシの構成
図6に示すように、シャーシ102は、金属板によって略四角形状に形成されている。上記シャーシ102の四隅部にはダンパ取付部131が設けられていて、これらダンパ取付部131には、ゴム製のダンパ132が取付けられている。上記シャーシ102の左右の側部には、上記カートリッジホルダ101の第1,第2の側面板101b,101cの外側に位置する左右の側壁133,134が設けられている、これら左右の側壁133,134の一端側には、上記カートリッジホルダ101を回動可能に取付けるための一対の軸受部135,136が設けられていて、これら軸受部135,136に設けた軸137,138を上記カートリッジホルダ101の軸受孔123,124に挿入することにより上記カートリッジホルダ101をカートリッジ挿抜位置と再生位置の相互間で回動可能に支持している。
上述したように、上記シャーシ102の略中央部にはスピンドルモータ150が配置されている。また、上記シャーシの略中央線より一方の側にピックアップ151及びピックアップ駆動機構152を構成するスレッドモータ153とギヤトレイン154が配置されている。
スピンドルモータ150は、シャーシ102の上面側に取り付けられ、スレッドモータ153とギヤトレイン154は、シャーシ102の下面側に取り付けられている。シャーシ102の上面側で、スレッドモータ153の略真上に対応する位置にイジェクトレバー104が配置されている。
上記シャーシ102は、カートリッジホルダ101にカートリッジ1を挿入することにより上記第2の位置に移動したイジェクトレバー104をロックするイジェクトレバーロック部108が設けられている。イジェクトレバーロック部108は、シャーシ102の上面に長円形の凸部を設けることにより形成されている。図8Dに示すように、上記イジェクトレバーロック部108の一端部108bは、傾斜面になっていて上記イジェクトレバー104の被ロック部104eが上記イジェクトレバーロック部108上を乗り越えるようになっている。一方、上記イジェクトレバーロック部108の他端部108aは、略垂直面になっていて上記イジェクトレバー104の被ロック部104eが確実に係合するようになっている。
上記イジェクトレバーロック部108は、上記イジェクトバネ105のバネ力に抗して上記イジェクトレバー104のベース部104aをシャーシ102から浮き上がらせた状態にすると上記被ロック部104eとの係合を解除する。上記イジェクトレバーロック部108との係合が解除されたイジェクトレバー104は、イジェクトバネ105のバネ力で回動して、上記第2の位置に移動してカートリッジホルダ101からカートリッジ1を排出させる。
図8に示すように、イジェクトレバー104がイジェクトレバーロック部108にロックされた状態において、イジェクトレバー104の被押圧部104cの近傍が浮き上がるのを防止するイジェクトレバー浮き上がり防止部139がシャーシ102に設けられている。
また、図4に示すように、上記シャーシ102は、上面側の四隅部の近傍に、カートリッジ装着時においてカートリッジ1を載置する第1〜第4の高さ方向の位置決め部145〜148を備えている。
上記第1,第2の高さ方向の位置決め部145,146の中央部には、上記カートリッジホルダ101を再生位置に移動させたときに、上記カートリッジホルダ101の左右一対のカートリッジ支持部101d,101eに設けた位置決めピン導入孔121(図1参照)を介して上記カートリッジ1の下面に形成されている2つの位置決め凹部50に嵌合して、上記カートリッジ1の平面方向(X,Y方向)の位置決めを行う凸部149を備えている。
(3)スピンドルモータの構成
図21に示すように、上記スピンドルモータ151は、ステータ基板161に設けられた筒状の軸受部161aと、該軸受部161aの内周に取付けられた軸受162と、上記筒状の軸受部161aを中央孔163内に挿入した状態で上記ステータ基板161上に載置された配線板164と、上記筒状の軸受部161aの外周部に取付けられた鉄心コイル165と、上記軸受162に回転軸166の先端を挿入した状態で回転可能に取付けられたロータアッセンブリー167と、を備えている。上記ロータアッセンブリー167は、ロータ168と、該ロータ168にアウトサート成形された合成樹脂のターンテーブル169と、を備えている。
上記ロータ168の内面には上記鉄心コイル165と対を成すロータマグネット170が取付けられている。また、上記ディスクテーブル169にはディスク状記録媒体2のハブ22をマグネットチャッキングするチャッキング用のマグネット171とディスク状記録媒体2のセンタリングを行うセンタリングバネ172が取付けられている。
図22に分解して示すように、上記ロータアッセンブリー167は、金属製のロータ168と、該ロータ168にアウトサート成形された合成樹脂のディスクテーブル169と、からなっている。
上記ロータ168は、略円形状の天面部168aと、該天面部168aの外周部に所定の間隔173をもって配置される筒状のスカート部168bと、を備えている。上記筒状のスカート部168bの上端には、該上端を内側に略直角に折り曲げることにより、リング状のフランジ部168cが形成されている。
上記スカート部168bの上端の折曲部には、第1の樹脂導入孔174が形成されている。上記第1の樹脂導入孔174は、上記筒状のスカート部168bの周方向に所定の間隔をもって列設されている。
また、上記ディスクテーブル169は、上記ロータ168の外面側に位置するテーブル本体部169aと、上記ロータ168の内面側に位置するロータ内面重合部169bと、を備えている。
上記ディスクテーブル169は、上記ロータ168の天面部168aと筒状のスカート部168bを所定の間隔173をもって成形金型内に位置決めして配置したのち上記成形金型内に溶融樹脂を注入することによりアウトサート成形されている。そして、上記間隔173および第1の樹脂導入孔174によって、図23に示すように、上記テーブル本体部169aの内面と上記ロータ内面重合部169bの外面が結合されて、上記ロータ168と上記ディスクテーブル169の結合強化が図られる。なお、図22に示すように、上記第1の樹脂導入孔174の周縁部の下端側は、外面側に凹部174aを形成することにより、内面側を薄肉部174aに形成している。これは、ディスクテーブル169をアウトサート成形する際に、樹脂の一部を上記凹部174a内に導入することにより、図23に示すように、テーブル本体部169aの上記凹部174aに対応する部分169cの肉厚を厚くして、テーブル本体部169aの強化を図ったものである。
(4)ピックアップの構成
図5に示すように、ピックアップ151は、対物レンズ駆動装置181と、該対物レンズ駆動装置181を上記ディスクテーブル169上にチャッキングされているディスク状記録媒体2の半径方向に移動させる移動台182と、を備えている。
上記移動台182は、第1の軸受部183と第2の軸受部184を備えている。上記第1の軸受部183には、リードスクリュー185が取付けられている。また、上記第2の軸受部184にはガイド部186が取付けられている。
上記リードスクリュー185は、上記シャーシ102の下面側において一対の軸受187によって回転可能に支持されている。また、上記ガイド部186は、アウトサート成形によりシャーシ102と一体に形成されている。
上記ピックアップ151は、上記リードスクリュー185を回転させることによって上記ターンテーブル169上の光ディスクの半径方向に移動して記録再生を行う。なお、ピックアップ151は、再生のみならず記録も可能になっている。
(5)スレッドモータの構成
図24に示すように、上記スレッドモータ153は、モータ支持板としてのステータ基板191に取付けられていて、該ステータ基板191の外周部を上記シャーシ102の下面に重ね合わせてビス155等により上記シャーシ102の下面に垂下させた状態に取付けられている。
上記スレッドモータ153は、ステータ基板191に設けられた筒状の軸受部191aと、該軸受部191aの内周に取付けられた軸受192と、上記筒状の軸受部191aを中央孔193内に挿入した状態で上記ステータ基板191上に載置された配線板194と、上記筒状の軸受部191の外周部に取付けられた鉄心コイル195と、上記軸受192に回転軸196を挿入した状態で回転可能に取付けられたロータ197と、を備えている。ロータ197の内面には上記鉄心コイル195と対をなすロータマグネット198が設けられている。上記ロータ197の底面には、第1のギヤ201が取り付けられていて、該第1のギヤ201の回転は、次に説明するギヤトレインを介してピックアップ側に伝達される。
(6)ギヤトレインの構成
ギヤトレイン154は、スレッドモータ153の回転をピックアップ側に伝達してピックアップを走行させる。図5に示すように、上記ギヤトレイン154は、上記スレッドモータ153のロータ197の底面に設けた第1のギヤ201に噛合している第2のギヤ202と、該第2のギヤ202の上面(シャーシ102と対向する面)にこれと同軸に形成された第3のギヤ203と、該第3のギヤ203に噛合している第4のギヤ204と、該第4のギヤ204に噛合している第5のギヤ205と、で構成されている。上記第5のギヤ205は、上記ピックアップ152のリードスクリュー185の端部に取付けられている。
上記第1,第2のギヤ201,202には平板状のギヤ(平歯車)が用いられている。上記第3のギヤ203にはウォームギヤが用いられている。上記第4のギヤ204には軸状のウォームギヤが用いられている。上記第5のギヤ205にはウォームギヤが用いられている。
上記第4のギヤ204は、長さ方向の中央部を境にして一端側204aと他端側204bが逆ネジに形成されていて、上記一端部204aに上記第3のギヤ203が噛合し、他端部204bに上記第5のギヤ205が噛合している。
図6に示すように、上記第4のギヤ204の他端側204bの径は、一端側204aの径よりも若干太めに形成されていて、一端側204aのギヤ数(歯数)よりも他端側204bのギヤ数(歯数)を多くして一端側204aと他端側204bの減速比を変えている。その理由は、本発明の要旨であるピックアップ151及びピックアップ駆動機構152をシャーシ102の略中央線CLよりも一方の側に配置し易くするためである。即ち、従来は、図30に示すように、シャーシ303の略中央線CLよりも一方の側にピックアップ305を配置し、他方の側にスレッドモータ306を配置していたので、スレッドモータ306やギヤトレイン307を配置するための配置スペースを十分に取ることができ、従って、ギヤトレイン307を構成する第1のギヤ307aの径に対して、第2のギヤ307bの直径をより大きくして、減速比を大きくすることができる。上記従来例に対して、本発明は、ピックアップ151とピックアップ駆動機構152を同じ側に配置するために、これらを高密度で配置しなければならなくなる。このため、上記従来の第1のギヤ307aに相当する第1のギヤ201よりも上記従来の第2のギヤ307bに相当する第2のギヤ202の直径を大きくすると、該第2のギヤ202が上記中央線CLを超えて他の側に侵入する虞がある。このため第2のギヤ202の直径を出来るだけ小さくするのが望ましい。
そこで、上述したように、上記第4のギヤ204の一端側204aの径よりも他端側204bの径を若干太めに形成し、一端側204aのギヤ数(歯数)よりも他端側204bのギヤ数(歯数)を多くすることにより、上記第1のギヤ201と第2のギヤ202の減速比が上記従来のギヤトレインの場合と略同じになるように補償したものである。
(7)イジェクトレバーの構成
イジェクトレバー104は、再生終了後に第1の位置から第2の位置に移動してカートリッジ1をカートリッジホルダ101から排出させる。
図10に示すように、イジェクトレバー104は、カートリッジホルダ101内に収納されたカートリッジ1の前面とシャーシ102の上面およびカートリッジホルダ101の下面で構成される空間、所謂デッドスペース内に配置されている。
イジェクトレバー104は、カートリッジ1をカートリッジホルダ101に挿入する前は、上記第2の位置に在る。そして、カートリッジ1をカートリッジホルダ101に挿入すると、カートリッジ1の前面で押されてイジェクトバネ105のバネ力に抗して回動して上記第1の位置に移動し、上記シャーシ102に設けたイジェクトレバーロック部108により戻り回動不可能にロック(係止)される。
再生終了後に、カートリッジホルダ101をカートリッジ挿抜位置に移動させると、イジェクトレバー104は、後に説明するイジェクトレバーロック解除部109によってイジェクトレバーロック部108によるロックを解除されてイジェクトバネ105のバネ力により戻り回動して上記第2の位置まで移動して、カートリッジホルダ101からカートリッジ1を排出させる。
図6に示すように、上記イジェクトレバー104は、上記シャーシ102の上面に重ね合わせる略L字状のベース部(平板状主部)104aと、該ベース部104aの一端側にアーム部104bを介して設けられていてカートリッジ1の前面で押圧される被押圧部104cと、上記ベース部104aの中央部に設けられた軸受孔104dと、上記ベース部104aの他端側に設けられていてカートリッジ1がカートリッジホルダ101内に完全に収納された状態において上記イジェクトレバーロック部108に係合する被ロック部104eと、該被ロック部104eの近傍の上方位置に設けられていてカートリッジ1をカートリッジ挿抜位置から再生位置に移動させるときに上記カートリッジホルダ101に設けたイジェクトレバーロック解除部109が係合するロック解除部材係合部104fと、上記アーム部104bの被押圧部104cと反対側の端部に設けられた第1のイジェクトバネ係止部104gと、上記ベース部104aの中央部に設けられていてイジェクトレバー104が所定の角度回動したときに後に説明するダンパーバネ106の端部106bに接触するダンパーバネ接触部104hを備えている。
上記イジェクトレバー104は、ベース部104aの中央部が軸104iにより回動可能に、且つベース部104aおよび被ロック部104eを上記シャーシ102の上面から若干浮き上がらせることが可能に上記シャーシ102の上面に取付けられている。
上記イジェクトバネ105には、引張コイルバネが用いられている。上記イジェクトバネ105は、一端部105aが上記イジェクトレバー104に設けた第1のイジェクトバネ係止部104gに係止され、他端部105bが上記シャーシ102の上面に設けた第2のイジェクトバネ係止部102aに係止されていて、上記イジェクトレバー104にカートリッジ排出方向の回動力を付与していると共に、上記イジェクトレバー104のベース部104aをシャーシ102の上面に押し付ける力を付与している。第1のイジェクトバネ係止部104gと第2のイジェクトバネ係止部102aを結ぶ線を延長させた位置の近傍に上記イジェクトレバーロック部108が配置されている。
上記ダンパーバネ106は、イジェクトレバー104がイジェクトバネ105のバネ力によって所定の角度戻り回動したときに、イジェクトレバー104に制動力を付与してイジェクトレバー104の回動スピードを緩めることによりカートリッジ1がカートリッジホルダ101から脱落するのを防止するものである。上記ダンパーバネ106には、捻りコイルバネが用いられている。
上記ダンパーバネ106は、上記軸部104iの外周に取付けられていて、一端部106aがシャーシ102に設けたダンパーバネ係止部102bに係止されている。上記ダンパーバネ106の他端部106bは、シャーシ102に設けたダンパーバネ端部受け溝102cに挿入されている。
図8Bに示すように、イジェクトレバー104がイジェクトレバーロック部108にロックされている状態において、ダンパーバネ106の他端部106bは、上記受け溝102cの端部に当接している。そして、上記イジェクトレバー104がイジェクトバネ105のバネ力によってカートリッジを排出する方向に角度戻り回動したときに、図7Bに示すように、上記イジェクトレバー104のダンパーバネ接触部104hが上記ダンパーバネ106の他端部106bに接触して該ダンパーバネ106が捩られて上記イジェクトバネ105のバネ力と逆方向のバネ力を上記ダンパーバネ106に発生させてイジェクトレバー104に制動力を付与する。
イジェクトレバー104は、上述のような構成であって、図1に示すように、カートリッジ挿抜位置において上記カートリッジホルダ101にカートリッジ1を挿入した場合に、カートリッジ1の前面で上記被押圧部104cが押されてイジェクトバネ105のバネ力に抗して回動し、カートリッジ1がカートリッジホルダ101に完全に収納された状態になると、図2に示すように、イジェクトレバー104は、平面状主部104aの外側面の被ロック部104eがイジェクトレバーロック部108に係合して戻り回動不可能に係止され、図3に示すように、上記カートリッジホルダ101を再生位置に移動させた場合でも上記カートリッジホルダ101を戻り回動不可能に維持する。
そして、再生終了後に、上記カートリッジホルダ101を再生位置からカートリッジ挿抜位置に回動させると、次に説明するイジェクトレバーロック解除部109によりイジェクトレバー104のロックを解除する。従って、上記イジェクトレバー104は、イジェクトバネ105のバネ力により戻り回動して上記第2の位置に移動してカートリッジ1をカートリッジホルダ101から排出させる。このとき、上記ダンパーバネ106によってイジェクトレバー104の戻り回動を緩やかにしてカートリッジ1が押し出される際に勢いが余ってカートリッジホルダ101から脱落するのを防止する。
(8)イジェクトレバーロック解除部の構成
イジェクトレバーロック解除部109は、上記カートリッジホルダ102を再生位置からカートリッジ挿抜位置に回動させた時に、上記イジェクトレバーロック部108によるイジェクトレバー104の係止を解除して、イジェクトレバー104をイジェクトバネのバネ力で戻り回動させてカートリッジ1をカートリッジホルダ101から排出させるものであり、その機能からラチェット部材とも称されている。
図7〜図9に示すように、上記イジェクトレバーロック解除部109は、上記カートリッジホルダ101に設けられていて、カートリッジホルダ101をカートリッジ挿抜位置から再生位置に移動させる途中で上記イジェクトレバー104に設けたロック解除部材係合部104fの下面側に係合するようになっている。そして、カートリッジホルダ101を再生位置からカートリッジ挿抜位置に移動させるときに上記ロック解除部材係合部104fを介して上記ベース部104aおよび被ロック部104eを上記シャーシ102の上面から若干浮き上がらせて、上記被ロック部104eと上記イジェクトレバーロック部108の係合を解除する。
図9A〜図9Cに示すように、上記イジェクトレバーロック解除部109は、弾性(可撓性)を有するアーム部109aと、該アーム部109aの先端部を該アーム部109aに対して鋭角状に折り曲げることにより形成された爪片109bと、を備えている。
上記イジェクトレバーロック解除部109は、カートリッジホルダ101をカートリッジ挿抜位置から再生位置に移動させる途中で上記爪片109bの傾斜面109cが上記ロック解除部材係合部104fの側面に接触して逃げ移動し、上記爪片109bの傾斜面109cと上記ロック解除部材係合部104fの側面との係合が外れると、上記爪片109bが元の位置に復帰して上記爪片109bの先端部109dが上記ロック解除部材係合部104fの下面側に入り込む。
上記イジェクトレバーロック解除部109は、カートリッジホルダ101の一部を切り起こすことにより、或いはカートリッジホルダ101と別個に形成したものをカートリッジホルダ101に取付けることにより構成されている。
次に、上記イジェクトレバーロック解除部の作用について説明する。図1に示すように、カートリッジ挿抜位置に在るカートリッジホルダ101にカートリッジ1を挿入すると、上述したように、カートリッジ1の前面でイジェクトレバー104の一端部に設けた被押圧部104cが押圧されて、上記イジェクトレバー104はイジェクトバネ104のバネ力に抗して回動して、イジェクトレバー104の他端部に設けた被ロック部104eがシャーシ102に設けたイジェクトレバーロック部108が係合して戻り回動不可能に係止される。この状態において、上記イジェクトレバー104の被ロック部104eの近傍に設けられたロック解除部材係合部104fは、図8Cに示すように、上記カートリッジホルダ101に設けたイジェクトレバーロック解除部109の略真下に位置している。
次に、上記カートリッジホルダ101を再生位置に向けて回動させると、図9Aに示すように、上記イジェクトレバーロック解除部109の爪部109bの傾斜面109cが上記イジェクトレバー104のロック解除部材係合部104fの側面に接触して押されて上記アーム部109aが撓んで、上記爪部109bが上記ロック解除部材係合部104fの側面から逃げる方向に移動する。
そして、上記カートリッジホルダ102が再生位置の近傍まで移動して来ると、上記爪部109bの傾斜面109cと上記ロック解除部材係合部104fの側面の係合が外れて、図9Bに示すように、上記爪部109bは、上記アーム部109aの弾性により戻り移動して、上記爪部109bの先端部109dが上記ロック解除部材係合部104fの下面に侵入した状態になる。この状態でディスクの再生が行われる。
再生終了後に、上記カートリッジホルダ101をカートリッジ挿抜位置に向けて回動させると、図9Cに示すように、上記イジェクトレバーロック解除部109の爪部109bの先端部109dが上記ロック解除部材係合部104fの下面に係合して、該ロック解除部材係合部104fを介してベース部104aが持ち上げられて、図10に示すように、上記イジェクトレバー104の被ロック部104eと上記シャーシ102に設けたイジェクトレバーロック部108が係止が解除され、イジェクトレバー104は、イジェクトバネ105のバネ力により回動して、カートリッジ1をカートリッジホルダ102から押し出す。
(9)カートリッジホルダの構成
図6に示すように、上記カートリッジホルダ101は、略正方形状の上面板(天面板)101aと、該上面板101aの左右両側部を下方に向けて略直角に折り曲げることにより形成された左右の側面板(以下、第1,第2の側面板と称する)101b,101cと、これら第1,第2の側面板101b,101cの下端を内側に向けて略直角に折り曲げることにより形成されていて挿入されたカートリッジ1の下面の左右両側部を支持する左右一対の第1、第2カートリッジ支持部101d,101eおよび第2カートリッジ支持部101eよりも奥側に所定の間隔をもって設けられている舌片状の第3,第4カートリッジ支持部101f,101gと、第1、第2カートリッジ支持部101d,101eの前縁を下方に向けて折り曲げることにより形成された受け面部101h,101iと、を備えている。そして、これら上面板101a、第1,第2の側面板101b,101c、左右一対のカートリッジ支持部101d,101e等によってカートリッジ1の挿入口101nおよび挿入口101nに連なる収納部101pが形成されている。
上記カートリッジジェクト機構107が配置されている空間の上部に位置する上記カートリッジ1の上面板101aの位置に上記イジェクトレバーロック解除部109が設けられている。
上記イジェクトレバーロック解除部109は、上記カートリッジ1の上面板101aの一部を切り起こすことにより形成されている。上記上面板101aの中央部には軽量化等を図るために亀甲形の開口部111が打ち抜き形成されている。上記上面板101aの開口部111の左右両側部にはカートリッジ挿入方向と略平行に左右一対の第1,第2の板バネ112,113が上記上面板101aの一部を切り起こすことにより形成されている。これら第1,第2の板バネ112,113は、先端の自由端側が上記収納部101p内に入り込むように屈曲されていて、上記収納部101p内に挿入されたカートリッジ1の上面を押圧して該カートリッジ1を上記第1〜第4カートリッジ支持部101d〜101gに押し付ける。
また、上記上面板101aの開口部111よりも前端側(挿抜口101n側)には、中央部からカートリッジ挿入方向と略直交する方向に向かって伸びる左右一対の第1,第2の板バネ114,115が上記上面板101aの一部を切り起こすことにより形成されている。
図13に拡大して示すように、第3,第4の板バネ114,115は、細長い板状のキャビネット蓋ポップアップ用のバネ部(以下、ポップアップバネと称する)116と、該ポップアップバネ116の一側部から分岐されてポップアップバネ116と平行に伸びる細長い板状のカートリッジ押え用のバネ部117(以下、カートリッジ押えバネと称する)と、を備えている。ポップアップバネ116の幅W1は、カートリッジ押えバネ117の幅W2よりも幅広に形成されている。
ポップアップバネ116は、長さ方向に伸びる刳り貫き部118によって所謂枠状に形成されていると共に、刳り貫き部118には梁部119が設けられている。梁部119は、カートリッジ押えバネ117の付根部分、即ちポップアップバネ116からカートリッジ押えバネ117が分岐されている部分の近傍に設けられている。
ポップアップバネ116の付根部116aやカートリッジ押えバネ117の付根部117a或いは刳り貫き部118の端部118aは、アール状に形成されて、これらポップアップバネ116やカートリッジ押えバネ117が撓んだときの応力が1箇所に集中するのを防止している。また、図14に示すように、ポップアップバネ116は、付根部116aにおいて緩やかなアールによって折り曲げられていてポップアップバネ116が撓んだときに応力が1箇所に集中するのを防止している。また、カートリッジ押えバネ117は、ポップアップバネ116の途中から上面板101aに対して略平行或いはポップアップバネ116と平行に伸びている。
図15、図16に示すように、ポップアップバネ116の先端部116bは、カートリッジホルダ101を再生位置とカートリッジ挿抜位置の間で回動移動させるキャビネット蓋110の内面110aに接触するようになっている。
カートリッジホルダ101内にカートリッジ1を挿入してキャビネット蓋110を閉じると、図3に示すように、カートリッジホルダ101は、再生位置に移動する。そして、図17に示すように、キャビネット蓋110の内面110aでポップアップバネ116の先端部116bが押されてポップアップバネ116がカートリッジ1側に撓む。ポップアップバネ116が撓むと、ポップアップバネ116の一側部から分岐されているカートリッジ押えバネ117の先端部117aがカートリッジ1の上面に接触してカートリッジ1をカートリッジホルダ101のカートリッジ支持部に押し付ける。このとき、カートリッジ押えバネ117の反力により、ポップアップバネ116には捻れ方向の力が作用するが、ポップアップバネ116に設けた梁部119等によって、捻れ方向の力はポップアップバネ116の全域に分散されて、ポップアップバネ116が捻れ方向に塑性変形するのが阻止される。
上述のように、第1,第2の板バネ112,113の先端部と、第3,第4の板バネ114,115のポップアップバネ116及びカートリッジ押えバネ117のバネ力でカートリッジ1を第1〜第4カートリッジ支持部101d〜101gに押し付けた状態で記録再生が行われる。記録再生終了後にキャビネット蓋110を開くとカートリッジホルダ101は、カートリッジ挿抜位置に回動移動する。そして、図15に示すように、ポップアップバネ116によりカートリッジホルダ101とキャビネット蓋110との間に所定のクリアランスCを形成して、キャビネット蓋110の前面板110bによるカートリッジホルダ101のカートリッジ挿抜口101nの閉塞を解除して、カートリッジ挿抜口101nを開放する。
図1に示すように、カートリッジホルダ101の第1の側面板101bには上記イジェクトバネ105によるカートリッジ1の排出に制動力を付与して上記カートリッジ1がカートリッジホルダ101から脱落するのを阻止するカートリッジ脱落防止部材211が切り起こし形成されている。上記カートリッジ脱落防止部材211は、カートリッジホルダ102のカートリッジ挿抜口101n側に向かって伸びる弾性片部212と、該弾性片部212の先端部に設けられていてカートリッジ排出時にカートリッジ1の第1の側面1bに摺接する凸部213と、で構成されている。上記凸部213は、カートリッジ1のカートリッジホルダ101内への収納完了時においては、カートリッジ1の第1の側面1bに設けた第1の側圧解除用の凹部41内に嵌合して、上記第1の側面1bに対して非接触状態になって側圧を解除する。
また、図18に示すように、上記カートリッジホルダ101の第2の側面板101cのカートリッジ挿抜口101n側の端部には、カートリッジ収納部101p内に突出するカートリッジ挿入ガイド用の凸部214が設けられている。上記カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、上記カートリッジホルダ101の第2の側面板101cの厚み方向の略中央部に切り起こし形成されている。
カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、図18に示すように、カートリッジ1を正規の姿勢でカートリッジホルダ101に挿入した場合に、カートリッジ1の第2の側面1cに設けたガイド溝42内に導入される。そして、カートリッジ1が所定の位置まで挿入されると、カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、ガイド溝42の先端部に連続して設けられた第2の側圧解除用の凹部43内に位置してカートリッジ1と非接触状態になる。
カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、カートリッジ1をカートリッジホルダ101内に挿入する際に、カートリッジ1の挿入をガイドすると共に、図19に示すように、カートリッジ1の記録再生用開口部34にカートリッジホルダ101の第2カートリッジ支持部101eの端部101tや第3カートリッジ支持部101f等が侵入して、これら第2カートリッジ支持部101e等によりディスク状記録媒体の情報記録面がダメージを受けるのを防止する。
即ち、カートリッジ1がシャッターレスタイプのものである場合には、記録再生用開口部34が常に開放された状態になっているために、カートリッジ1をカートリッジホルダ101内に挿入する際などにおいて、カートリッジ1に何等かの理由で強い押し下げ力が加わった場合に、記録再生用開口部34にカートリッジホルダ101の第2カートリッジ支持部101eの端部101tや第3カートリッジ支持部101f等が侵入して、これら第2カートリッジ支持部101eの端部101t等によりディスク状記録媒体の情報記録面が傷付けられたり、或いはカートリッジ1内のディスク状記録媒体の外周面が第2カートリッジ支持部101eに乗り上げたりする虞がある。カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、ガイド溝42の上面42aに接触し、カートリッジ1の厚さ方向への動きを規制して、記録再生用開口部34にカートリッジホルダ101の第2カートリッジ支持部101eの端部101tや第3カートリッジ支持部101f等が侵入して、第2カートリッジ支持部101eの端部101t等によりディスク状記録媒体の情報記録面が傷付けられたり、ディスク状記録媒体の外周面が第3のカートリッジ支持部101fに乗り上げたりするのを防止する。
また、カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、カートリッジ1の誤挿入を防止する誤挿入防止部材としても作用する。即ち、カートリッジ1を表裏逆に挿入した場合にはカートリッジ挿入ガイド用の凸部214がカートリッジ1の側面に当接してカートリッジ1の更なる挿入を阻止する。また、カートリッジ1を前後逆に挿入した場合には、カートリッジ挿入ガイド用の凸部214がカートリッジ1の第1の側圧解除溝41の端面41aに当接してカートリッジ1の更なる挿入を阻止する。なお、上記カートリッジ挿入ガイド用の凸部214を設けない場合には、図6に示した、第3のカートリッジ支持部101fによりカートリッジ1の誤挿入を防止することも可能であるが、カートリッジ挿入ガイド用の凸部214は、第3のカートリッジ支持部101fよりもカートリッジ挿抜口101nに近い位置に設けられているので、カートリッジを誤挿入した場合に、より早い段階で更なるカートリッジの挿入を阻止することが出来る。
(10)カートリッジの構成、
図11はカートリッジ1を上ハーフ側から見た斜視図、図12はカートリッジ1を下ハーフ側から見た斜視図である。
カートリッジ1は、ディスク状を記録媒体2を回転可能に収納している。上記カートリッジ1の底面には、上記記録媒体2の一部を外部に臨ませる記録再生用開口部34を備えている。カートリッジ1は、記録再生用開口部34を開閉するシャッタを具備しない所謂シャッタレスカートリッジとして構成されている。
図12に示すように、上記記録媒体2は、ゲーム用のソフト等が記録された光ディスク21の中央部にチャッキング用のハブ22を取付けることにより構成されている。上記光ディスク21は、直径50mm程度の小径に形成されている。上記チャッキング用のハブ22は、マグネットに吸引されるステンレス等の磁性金属により形成されている。
上記カートリッジ1は、上,下ハーフ31,32の周壁を突き合わせることにより形成されている。上記カートリッジ1は、前面1a(後に説明する再生装置への挿入端側の側面)が上記光ディスク21と略同じ曲率半径の円弧状面(半円形状面)に形成され、上記前面1aに連続する左右の側面1b,1cは、互いに平行するフラット面に形成され、上記前面1aに対向する後面1dは、上記左右の第1,第2の側面1b,1cになだらかに連続する湾曲面に形成されている。
上記下ハーフ32の中央部には、上記ディスク状記録媒体2のハブ22を外部に臨ませる駆動用開口部33が設けられている。また、上記駆動用開口部33の近傍から上記第2の側面1cに亘って、上記ディスク状記録媒体2の光ディスク21の情報記録面を外部に臨ませる記録再生用開口部34が設けられている。
図11に示すように、上記カートリッジ1は、第1の側面1bに、カートリッジ1のカートリッジホルダ102への収納完了時において、次に説明するカートリッジホルダ101の第1の側面板101b(図1参照)に設けたカートリッジ脱落防止部材211の凸部213が嵌合して該凸部213を上記カートリッジ1の第1の側面1bに対して非接触状態にして上記カートリッジ脱落防止部材211によるカートリッジホルダ102への側圧を除去するための第1の側圧解除用の凹部41を備えている。
また、図12に示すように、上記カートリッジ1は、第2の側面1cに、カートリッジ1をカートリッジホルダ101へ挿入する際にカートリッジホルダ101の第2の側面板101c(図17参照)に設けたカートリッジ挿入ガイド用の凸部214が侵入して、カートリッジ1の挿入をガイドするガイド溝42と、カートリッジホルダ101へのカートリッジ1の収納完了時において、上記カートリッジ挿入ガイド用の凸部214が嵌合して、該凸部214を上記カートリッジ1の第2の側面1cに対して非接触状態にして、上記カートリッジ挿入ガイド用の凸部214によるカートリッジホルダ101への側圧を除去するための第2の側圧解除用の凹部43と、を備えている。
また、カートリッジ1の下面の後面1d側に近傍には,上記シャーシ102に設けた上記第1,第2の第1,第2の高さ方向の位置決め部145,146の中央部に設けた凸部149が上記カートリッジホルダ101の左右一対のカートリッジ支持部101d,101eに設けた位置決めピン導入孔121を介して嵌合して、カートリッジ1の平面方向(X,Y方向)の位置決めを行う第1,第2の位置決め凹部50、51が設けられている。
上記記録媒体2のハブ22は、上記駆動用開口部33を介してスピンドルモータ150にマグネットチャッキングされる。また、上記記録再生用開口部34を介して上記ディスク状記録媒体2の光ディスク21に対してピックアップにより情報の再生が行われる。
(11)作用および効果
実施例のスレッドモータおよび再生装置100は、上述のような構成であって、図15に示すように、上記キャビネット蓋110を開けばカートリッジホルダ101は、上記キャビネット蓋110に追従して回動して上記カートリッジ挿抜位置に移動する。上記カートリッジ挿抜位置において上記カートリッジホルダ101にカートリッジ1を挿入すれば、上述したように、カートリッジ1の前面1aの中央部が上記イジェクトレバー104の被押圧部104cに当接し、該被押圧部104cを押圧する。
上記被押圧部104cが押圧されると、上記イジェクトレバー104は、上記イジェクトバネ105のバネ力に抗して回動し、カートリッジ1がカートリッジホルダ101内に完全に収納された状態になるとともに、上記イジェクトレバー104は、イジェクトレバーロック部108によって戻り回動不可能に係止された状態になる。
カートリッジ1をカートリッジホルダ101内に収納したのち、上記キャビネット蓋110を閉じればカートリッジホルダ101は、上記キャビネット蓋110に追従してカートリッジ挿抜位置から再生位置に移動する。
カートリッジホルダ101がカートリッジ挿抜位置から再生位置に移動する際には、図9Aに示すように、上記イジェクトレバーロック解除部109の爪部109bの傾斜面109cに上記イジェクトレバー104のロック解除部材係合部104fの側面が接触して上記イジェクトレバーロック解除部109のアーム部109aを撓ませて上記爪部109bを所謂逃げ方向に移動させる。上記傾斜面109cと上記ロック解除部材係合部104fの側面の接触が外れると、上記イジェクトレバーロック解除部109は、弾性復帰して、図9Bに示すように、上記爪部109bが上記ロック解除部材係合部104fの下面側に入り込んで該下面と係合可能な状態になる。
再生終了後に上記キャビネット蓋110を開けばカートリッジホルダ101は、上記キャビネット蓋110に追従して回動して上記カートリッジ挿抜位置に移動する。
上記カートリッジホルダ101がカートリッジ挿抜位置から再生位置に移動する際には、図9Cに示すように、上記イジェクトレバーロック解除部109の爪部109bによって上記イジェクトレバー104のロック解除部材係合部104fが持ち上げられて、上記イジェクトレバーロック部108による上記イジェクトレバー104の係止が解除されて、上記イジェクトレバー104は、イジェクトバネ105のバネ力で回動して、カートリッジ1をカートリッジホルダ101から押し出す。
実施例の再生装置101は、スピンドルモータ150を、シャーシ102の略中央部に配置すると共に、ピックアップ104及びピックアップ駆動機構105を、上記シャーシ102の略中央線CLより一方の側に集中配置したので、図25に斜線で示すように、シャーシ102の裏面側に第1,第2の空きスペース部分S1、S2を生じさせて、これら第1,第2の空きスペース部分S1、S2にセット基板を配置したり、補強部材等を配置することが可能になる。
特に、上記第2の空きスペース部分S2は、シャーシ102の表面側においても空きスペースになっているので、図26に示すように、上記第2の空きスペース部分S2を削除して、シャーシ乃至再生装置の軽量化を図ることができる。
この場合には、図27に示すように、上記シャーシ102の中央線で略左右対称となる三角形の3つの頂点の位置にカートリッジ1の高さ方向の位置決めを行う第1〜第3の位置決め部材145〜147を配置し、これら第1〜第3の位置決め部材145〜147のうち第1,第2の位置決め部材145、146の中央部には、、上記カートリッジの下面に形成されている第1,第2の位置決め凹部50に嵌合して、上記カートリッジの平面方向の位置決めを行う凸部149を設けてもよい。
ホルダが挿抜位置に在る再生装置の斜視図。 ホルダにカートリッジを挿入した再生装置の斜視図。 ホルダが再生位置に在る再生装置の斜視図。 シャーシ部分の平面図。 シャーシ部分の底面図。 再生装置の分解斜視図。 Aはロックが解除されている状態のイジェクトレバー部分の斜視図、Bは同平面図、Cは同側面図。 Aはロックされている状態のイジェクトレバー部分の斜視図、Bは同平面図、Cは同側面図、Dはイジェクトレバーロック部の断面図。 Aはイジェクトレバーロック解除部材がロック解除部材係合部に係合した状態の側面図、Bはイジェクトレバーロック解除部材とロック解除部材係合部の係合が解除された状態の側面図、Cはイジェクトレバーロック解除部材によりロック解除部材係合部が持ち上げられた状態の側面図。 Aはロックが解除されてイジェクトレバーが僅かに戻り回動した状態の斜視図、Bは同平面図。 カートリッジの斜視図。 カートリッジを底面側から見た斜視図。 ポップアップバネ部分の拡大図。 図13のA−A断面図。 ポップアップバネによってキャビネット蓋が押し上げられている状態の側面図。 ポップアップバネによってキャビネット蓋が押し上げられている状態の正面図。 キャビネット蓋が閉じられてポップアップバネが撓んだ状態の側面図。 カートリッジ挿入ガイド用の凸部を設けた第1の側面から見たカートリッジホルダの斜視図。 カートリッジの挿入過程を示すカートリッジの底面図。 カートリッジを収納した状態のカートリッジの底面図。 スピンドルモータの断面図。 スピンドルモータのロータとターンテーブルの要部の分解断面図。 スピンドルモータのロータとターンテーブルの要部を組合せた状態の部分断面図。 スレッドモータの断面図。 効果を示す説明図。 他の実施例の底面図。 他の実施例の平面図。 従来例の斜視図(ホルダが挿抜位置に在る状態)。 従来例の斜視図(ホルダが再生位置に在る状態)。 従来例のシャーシ部分の平面図。 従来例のシャーシ部分の底面図。
符号の説明
1…カートリッジ、50,51…平面方向の位置決め凹部、100…再生装置、101…カートリッジホルダ、102…シャーシ、145〜148…第1〜第4の高さ位置基準面、149…平面方向の位置決め凸部、150…スピンドルモータ、151…ピックアップ、152…ピックアップ駆動機構、153…スレッドモータ、154…ギヤトレイン。

Claims (3)

  1. ゲーム用のソフトなどが記録された小型光ディスクを載置する載置台と、
    前面が上記小型光ディスクとほぼ同じ曲率半径の半円形状面に形成され、上記小型光ディスクを収納したカートリッジと、
    上記載置台の略中央部に配置され、上記小型光ディスクを回転させるスピンドルモータと、
    上記小型光ディスクのデータを再生するピックアップと、
    上記ピックアップを駆動させる駆動機構と、
    を備え、
    上記ピックアップ及び上記駆動機構は、上記載置台の略中央線より一方の側に配置されており、
    上記載置台に、上記カートリッジの装着時に、上記カートリッジの前面中央部により押圧されるイジェクトレバーの被押圧部を備え、
    上記載置台に、その中央線で略左右対称となる三角形の頂点位置に配置され、上記カートリッジとの位置決めを行う複数の位置決め部材を備え、
    上記カートリッジの下面に、上記載置台の上記位置決め部材に対応する2つの位置決め凹部が形成され、
    上記載置台の上記位置決め部材は、上記カートリッジの上記2つの位置決め凹部に嵌合する凸部を備えている
    ことを特徴とする再生装置。
  2. 上記載置台は、
    上記ピックアップ及び上記駆動機構が配置されている略矩形状部と、
    上記略矩形状部の2辺の外側に位置する略L字状部と、
    で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 上記略L字状部の全部または一部を削除した
    ことを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
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