JP3620547B2 - 高輝度圧縮装置およびそれを適用したビデオカメラ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、高輝度圧縮装置およびそれを適用したビデオカメラ装置に関する。詳しくは、高輝度圧縮処理された3原色信号に対して、色相は入力3原色信号で表現される色の色相を維持し、飽和度(彩度)は入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さくなるように演算処理することによって、色再現性を改善しようとした高輝度圧縮装置およびそれを適用したビデオカメラ装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、赤、緑、青の各色用のCCDイメージセンサで被写体を撮像する、いわゆる3板式のビデオカメラ装置が知られている。各色用のCCDイメージセンサより得られる撮像信号のダイナミックレンジは通常600%程度であって、低域から高域までリニアな特性を有している。しかしながら、ビデオカメラ装置自体の最大出力は例えば輝度信号で最大110%等のように規定されているため、上述したCCDイメージセンサより得られる撮像信号のうち最大出力以上の信号成分をカットして伝送することとなる。
【0003】
ここで、リニアな特性を有する撮像信号をそのまま最大出力でカットして伝送し、この撮像信号による画像をモニタ表示した場合、被写体の明るい部分が全て白に表示される、いわゆる色飛び現象を生じることがある。そこで、このような色飛び現象を軽減するため、ビデオカメラ装置には高輝度圧縮装置が設けられている。
【0004】
図3は、撮像信号経路に高輝度圧縮装置を有する3板式のビデオカメラ装置の構成例を示している。図において、赤、緑、青の色画像用のCCDイメージセンサ1R,1G,1Bより出力される撮像信号、従って赤、緑、青の色信号R,G,Bは、それぞれプリアンプ2R,2G,2Bで増幅された後にA/D変換器3R,3G,3Bでディジタル信号に変換される。
【0005】
A/D変換器3R,3G,3Bでディジタル信号に変換された色信号R,G,Bは、それぞれ高輝度圧縮装置4で高輝度圧縮処理が行われ、ガンマ補正回路5R,5G,5Bでガンマ補正され、さらにクリップ回路6R,6G,6Bでホワイトクリップ処理および黒クリップ処理が行われた後にマトリックス回路7に供給される。
【0006】
マトリックス回路7ではマトリックス演算が行われて色信号R,G,Bより輝度信号Y、赤色差信号R−Y、青色差信号B−Yが形成される。そして、マトリックス回路7より出力される輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yはエンコーダ8に供給されて所定テレビジョン方式、例えばハイビジョン方式のディジタルビデオデータDVが形成され、このディジタルビデオデータDVは出力端子9に導出される。
【0007】
図4は、従来の高輝度圧縮装置4の構成例を示している。図において、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bはそれぞれ高輝度圧縮回路(ニー回路)12R,12G,12Bに供給される。高輝度圧縮回路12R,12G,12Bでは、それぞれ図5に示すような入出力特性で高輝度圧縮処理が行われる。すなわち、入力レベルがニーポイントを越えるときは所定の圧縮比でもってレベル圧縮処理が行われる。
【0008】
図6は、高輝度圧縮回路12R,12G,12Bの構成例を示している。図において、入力端子15に供給される入力撮像データx(高輝度圧縮回路12R,12G,12Bではそれぞれ色信号R,G,B)は、切換スイッチ16のa側の固定端子、比較器17の正入力端子および減算器18にそれぞれ供給される。入力端子19に供給されるニーポイントデータKPは、比較器17の負入力端子、減算器18および加算器20にそれぞれ供給される。
【0009】
入力端子21に供給される圧縮処理を行うためのニースロープデータKSは乗算器22に供給され、減算器18より出力されるデータ(x−KP)に乗算される。乗算器22より出力されるデータ{KS(x−KP)}は加算器20に供給され、入力端子19に供給されるニーポイントデータKPと加算される。そして、加算器20より出力されるデータ{KS・x+KP(1−KS)}は切換スイッチ16のb側の固定端子に供給される。
【0010】
比較器17の出力信号は、撮像データxがニーポイントデータKP以下であるときはローレベル「L」となり、一方撮像データxがニーポイントデータKPより大きいときはハイレベル「H」となる。比較器17の出力信号は切換スイッチ16に切換制御信号として供給される。すなわち、切換スイッチ16は、比較器17の出力信号がローレベル「L」であるときはa側に接続され、比較器17の出力信号がハイレベル「H」であるときはb側に接続される。
【0011】
切換スイッチ16の出力データは出力撮像データxc(高輝度圧縮回路12R,12G,12Bではそれぞれ色信号Rn,Gn,Bn)として出力端子23に導出される。この場合、出力撮像データxcは、入力撮像データxがニーポイントデータKP以下であるときは入力撮像データxと等しく、そして入力撮像データxがニーポイントデータKPより大きいときは入力撮像データxが所定比で圧縮処理されたものとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示す高輝度圧縮装置4では、色信号R,G,Bに対してそれぞれ独立して高輝度圧縮処理が行われる。そのため、ある色信号のレベルがニーポイントを越えて圧縮処理される際に色信号Rn,Gn,Bnの比率が色信号R,G,Bの比率と異なったものに変化し、色再現性の劣化を招くという問題点があった。
【0013】
例えば、図4に示す高輝度圧縮装置4では、被写体の明るさの変化に対応して、色信号Rn,Gn,Bnが図7に示すように変化していく。なお、被写体の明るさはアイリスを調整して疑似的に変化させることができる。図7において、xcKPは色信号R,G,Bのレベルがそれぞれニーポイントとなる際の色信号Rn,Gn,Bnのレベルを示している。
【0014】
図8の色差平面を使用して、上述した色再現性の劣化についてさらに説明する。すなわち、図4に示す高輝度圧縮装置4に供給される色信号R,G,Bで表現される色が点A0の座標(r0cosθ0,r0sinθ0)で示されるとき、ある色信号のレベルがニーポイントを越えて圧縮処理される際に出力される色信号Rn,Gn,Bnで表現される色は例えば点A1の座標(r1cosθ1,r1sinθ1)で示され、色相が変化したものとなる。なお、r0,r1は飽和度(Saturation)を示し、θ0,θ1はB−Y軸からの角度、従って色相(Hue)を示している。
【0015】
そこで、この発明では、高輝度圧縮処理における色再現性を改善するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る高輝度圧縮装置は、入力3原色信号がそれぞれ入力され、この入力3原色信号のそれぞれが所定レベル以上となるとき圧縮処理をする、第1、第2および第3の圧縮処理手段と、この第1、第2および第3の圧縮処理手段から出力された3原色信号に対して、入力3原色信号で表現される色の色相と同じ色相で、かつ入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度の色を表現するように演算処理して出力3原色信号を得る演算処理手段とを備えるものである。
【0017】
この発明に係るビデオカメラ装置は、撮像信号経路に高輝度圧縮装置を有するものである。そして、高輝度圧縮装置は、入力3原色信号がそれぞれ入力され、該入力3原色信号のそれぞれが所定レベル以上となるとき圧縮処理をする、第1、第2および第3の圧縮処理手段と、この第1、第2および第3の圧縮処理手段から出力された3原色信号に対して、入力3原色信号で表現される色の色相と同じ色相で、かつ入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度の色を表現するように演算処理して出力3原色信号を得る演算処理手段とを備えるものである。
【0018】
【作用】
この発明では入力3原色信号が圧縮処理手段に供給され、それぞれ所定レベル以上となるとき圧縮処理される。例えば、入力3原色信号のうちいずれかが圧縮処理されるとき、圧縮処理された3原色信号で表現される色の色相や飽和度は入力3原色信号で表現される色の色相や飽和度とは異なったものとなる。そこで、さらにこの発明では、圧縮処理手段で圧縮処理された3原色信号に対して、入力3原色信号で表現される色の色相と同じ色相で、かつ入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度の色を表現するように演算処理手段で演算処理して出力3原色信号を得る。
【0019】
【実施例】
まず、図9を参照しながら、先に本出願人が提案した高輝度圧縮装置について説明する。この例は、ビデオカメラ装置(図3参照)の撮像信号経路に設けられた高輝度圧縮装置4の例である。この図9において、図4と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0020】
図において、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bはそれぞれ最大値検出回路25に供給され、最大レベルの色信号が検出される。最大値検出回路25からは検出された最大レベルの色信号のレベルを示す最大値データxmaxが出力され、この最大値データxmaxは比較器26の正入力端子および逆数変換回路27にそれぞれ供給される。
【0021】
入力端子19に供給されるニーポイントデータKPは比較器26の負入力端子および乗算器28にそれぞれ供給される。入力端子21に供給される圧縮処理を行うためのニースロープデータKSは減算器29および加算器30にそれぞれ供給される。入力端子31に供給される「1」のデータは減算器29に供給される。
【0022】
減算器29より出力されるデータ(1−KS)は乗算器28に供給され、入力端子19に供給されるニーポイントデータKPと乗算される。乗算器28より出力されるデータ{KP・(1−KS)}は乗算器31に供給され、逆数変換回路27より出力されるデータ1/xmaxと乗算される。乗算器31より出力されるデータ{KP・(1−KS)/xmax}は加算器30に供給され、入力端子21に供給されるニースロープデータKSと加算される。これにより、加算器30からは最大レベルの色信号に対する圧縮比データ{KP・(1−KS)/xmax+KS}が得られる。
【0023】
また、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bは、それぞれ時間調整用の遅延回路32R,32G,32Bを介して、切換スイッチ33R,33G,33Bのa側の固定端子および乗算器34R,34G,34Bに供給される。遅延回路32R,32G,32Bは、それぞれ上述した最大レベルの色信号に対する圧縮比データ{KP・(1−KS)/xmax+KS}を得るための演算処理に要する時間分の遅延時間を有している。
【0024】
乗算器34R,34G,34Bでは、それぞれ色信号R,G,Bに加算器30より出力される圧縮比データ{KP・(1−KS)/xmax+KS}が乗算される。乗算器34R,34G,34Bより出力される最大レベルの色信号に対する圧縮比データが乗算された色信号R,G,Bは、それぞれ切換スイッチ33R,33G,33Bのb側の固定端子に供給される。
【0025】
比較器26の出力信号は、最大値データxmaxがニーポイントデータKP以下であるときはローレベル「L」となり、一方最大値データxmaxがニーポイントデータKPより大きいときはハイレベル「H」となる。比較器26の出力信号は切換スイッチ33R,33G,33Bに切換制御信号として供給される。すなわち、切換スイッチ33R,33G,33Bは、比較器26の出力信号がローレベル「L」であるときはa側に接続され、比較器26の出力信号がハイレベル「H」であるときはb側に接続される。
【0026】
切換スイッチ33R,33G,33Bの出力信号は、それぞれ高輝度圧縮処理された色信号Rn,Gn,Bnとして出力端子13R,13G,13Bに導出される。この場合、色信号Rn,Gn,Bnは、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bのうち最大レベルの色信号のレベル(最大値データxmax)がニーポイントデータKP以下であるときは入力端子11R,11G,11Bに供給された色信号R,G,Bと等しく、そしてその最大レベルの色信号のレベルがニーポイントデータKPより大きいときは入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bに最大レベルの色信号に対する圧縮比データ{KP・(1−KS)/xmax+KS}が乗算されたものとなる。
【0027】
図9に示す高輝度圧縮装置4では、ある色信号のレベルがニーポイントを越えて圧縮処理される際、最大レベルの色信号の圧縮比でもって色信号R,G,Bの全てが圧縮処理されるため、色信号Rn,Gn,Bnの比率が色信号R,G,Bの比率と変わらず、色相が変化することを防止できる。すなわち、図9に示す高輝度圧縮装置4では、被写体の明るさの変化に対応して、色信号Rn,Gn,Bnが例えば図10に示すように変化していき、色信号Rn,Gn,Bnの比率は常に一定となる。
【0028】
ところで、図9に示す高輝度圧縮装置4では、圧縮処理が行われる際、飽和度もほぼ保存されてしまうため、高輝度部で色が付きすぎ、場合によっては不自然な画像になってしまうことがある。図8の色差平面を使用して、上述した飽和度がほぼ保存されることを説明する。すなわち、図9に示す高輝度圧縮装置4に供給される色信号R,G,Bで表現される色が点A0の座標(r0cosθ0,r0sinθ0)で示されるとき、ある色信号のレベルがニーポイントを越えて圧縮処理される際に出力される色信号Rn,Gn,Bnで表現される色は例えば点A2の座標(r2cosθ0,r2sinθ0)で示され、色相が保存されると共に、飽和度もほぼ保存されたものとなる。なお、r0,r2は飽和度を示し、θ0はB−Y軸からの角度、従って色相を示している。
【0029】
次に、図1を参照しながら、この発明の一実施例について説明する。この例も、ビデオカメラ装置(図3参照)の撮像信号経路に設けられた高輝度圧縮装置4の例である。この図1において、図4および図9と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0030】
図において、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bはそれぞれマトリックス回路41に供給される。このマトリックス回路41では、(1)式のようなマトリックス演算が行われて、輝度信号Y0、赤色差信号(R−Y)0、青色差信号(B−Y)0が得られる。
【0031】
【数1】
【0032】
マトリックス回路41より出力される色差信号(R−Y)0,(B−Y)0は割算器42に供給され、(R−Y)0/(B−Y)0の演算が行われる。割算器42の出力信号(R−Y)0/(B−Y)0は逆正接を得るためのルックアップテーブル43に供給される。この場合、ルックアップテーブル43の出力信号はtan−1{(R−Y)0/(B−Y)0}となり、これは入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bで表現される色の色相θ0を示すものとなる。
【0033】
ルックアップテーブル43の出力信号tan−1{(R−Y)0/(B−Y)0}はそれぞれ正弦、余弦を得るためのルックアップテーブル44,45に供給される。そして、ルックアップテーブル44,45の出力信号sinθ0,cosθ0はそれぞれ乗算器46,47に供給される。
【0034】
また、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bはそれぞれ高輝度圧縮回路12R,12G,12Bに供給される。これら高輝度圧縮回路12R,12G,12Bは、それぞれ上述した図6に示すように構成され、図5のような入出力特性でもって高輝度圧縮処理が行われる。高輝度圧縮回路12R,12G,12Bより出力される色信号R1,G1,B1はマトリックス回路48に供給される。このマトリックス回路48では、(2)式のようなマトリックス演算が行われて、輝度信号Y1、赤色差信号(R−Y)1、青色差信号(B−Y)1が得られる。
【0035】
【数2】
【0036】
マトリックス回路48より出力される色差信号(R−Y)1,(B−Y)1はそれぞれ乗算器49,50で自乗演算された後に、加算器51で加算されて平方根を得るためのルックアップテーブル52に供給される。この場合、ルックアップテーブル52の出力信号は√{(R−Y)1 2+(B−Y)1 2}となり、これは高輝度圧縮回路12R,12G,12Bよりそれぞれ出力される色信号R1,G1,B1で表現される色の飽和度r1を示すものとなる。ルックアップテーブル52の出力信号√{(R−Y)1 2+(B−Y)1 2}、従ってr1は乗算器46,47にそれぞれ供給される。
【0037】
乗算器46ではルックアップテーブル44の出力信号sinθ0とルックアップテーブル52の出力信号r1とが乗算される。この場合、乗算器46の出力信号は√{(R−Y)1 2+(B−Y)1 2}・sin[tan−1{(R−Y)0/(B−Y)0}]=r1sinθ0となり、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bで表現される色の色相θ0と同じ色相で、かつ高輝度圧縮回路12R,12G,12Bより出力される色信号R1,G1,B1で表現される色の飽和度r1と同じ飽和度の色を表現するための赤色差信号(R−Y)3を示すものとなる。
【0038】
また、乗算器47の出力信号は√{(R−Y)1 2+(B−Y)1 2}・cos[tan−1{(R−Y)0/(B−Y)0}]=r1cosθ0となり、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bで表現される色の色相θ0と同じ色相で、かつ高輝度圧縮回路12R,12G,12Bより出力される色信号R1,G1,B1で表現される色の飽和度r1と同じ飽和度の色を表現するための青色差信号(B−Y)3を示すものとなる。
【0039】
乗算器46,47より出力される色差信号(R−Y)3,(B−Y)3は逆マトリックス回路53に供給される。また、この逆マトリックス回路53には、マトリックス回路48より出力される輝度信号Y1が輝度信号Y3として供給される。逆マトリックス回路53では(3)式のような逆マトリックス演算が行われて高輝度圧縮処理された色信号Rn,Gn,Bnが得られ、これら色信号Rn,Gn,Bnは出力端子13R,13G,13Bにそれぞれ導出される。
【0040】
【数3】
【0041】
本例においては、逆マトリックス回路53に、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bで表現される色の色相θ0と同じ色相で、かつ高輝度圧縮回路12R,12G,12Bより出力される色信号R1,G1,B1で表現される色の飽和度r1と同じ飽和度の色を表現するための色差信号(R−Y)3,(B−Y)3が供給されて逆マトリックス演算が行われるため、出力端子13R,13G,13Bに得られる高輝度圧縮処理された色信号Rn,Gn,Bnで表現される色は、色信号R,G,Bで表現される色の色相θ0と同じ色相で、かつ色信号R1,G1,B1で表現される色の飽和度r1と同じ飽和度の色となる。したがって、圧縮処理をしても図9の例と同様に色相は変化せず、しかも圧縮処理が行われる際に図9の例より飽和度を小さくでき、高輝度部で色が付きすぎて不自然な画像となるということがなく、自然な色再現を実現できる。
【0042】
図8の色差平面を使用して、圧縮処理が行われる際に図9の例より飽和度が小さくなることを説明する。すなわち、入力端子11R,11G,11Bに供給される色信号R,G,Bで表現される色が点A0の座標(r0cosθ0,r0sinθ0)で示され、またある色信号のレベルがニーポイントを越えて圧縮処理される際に高輝度圧縮回路12R,12G,12Bより得られる色信号R1,G1,B1で表現される色が点A1の座標(r1cosθ1,r1sinθ1)で示されるとき、出力端子13R,13G,13Bに得られる色信号Rn,Gn,Bnで表現される色は点A3の座標(r1cosθ0,r1sinθ0)で示され、圧縮処理をしても色相θ0は変化せず、また飽和度r1は図9の例の色信号Rn,Gn,Bnで表現される色の飽和度r2より小さくなる。なお、r0〜r3は飽和度を示し、θ0,θ1はB−Y軸からの角度、従って色相を示している。
【0043】
また、本例においては、被写体の明るさの変化に対応して、色信号Rn,Gn,Bnが例えば図2に示すように変化していく。ここで、一点鎖線は図9の例における色信号Rn,Gn,Bnの変化を比較して示している。この場合、最大レベルを持つ色信号Rnの変化は図9の例と同じくなる。
【0044】
なお、上述実施例においては、出力端子13R,13G,13Bに得られる高輝度圧縮処理された色信号Rn,Gn,Bnで表現される色の飽和度が高輝度圧縮回路12R,12G,12Bより出力される色信号R1,G1,B1で表現される色の飽和度r1と同じくなるように演算処理されるものを示したが、少なくとも図9の例の色信号Rn,Gn,Bnで表現される色の飽和度r2より小さくなるように演算処理すれば、同様の作用効果を得ることができる。例えば、図1の例において、ルックアップテーブル52の出力信号r1に係数を乗算することで、出力端子13R,13G,13Bに得られる色信号Rn,Gn,Bnで表現される色の飽和度を任意に調整できる。また、上述実施例は、高輝度圧縮処理をハード的に実現したものであるが、ソフト的にも同様に処理できることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、個々に高輝度圧縮処理された3原色信号に対して、入力3原色信号で表現される色の色相と同じ色相で、かつ入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度の色を表現するように演算処理して出力3原色信号を得るため、圧縮処理をしても色相は変化せず、しかも圧縮処理が行われる際に飽和度を小さくでき、高輝度部で色が付きすぎて不自然な画像となるということがなく、自然な色再現を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成を示す系統図である。
【図2】実施例における被写体の明るさと各色信号の出力レベルの関係を示す図である。
【図3】高輝度圧縮装置を有するビデオカメラ装置の構成例を示す系統図である。
【図4】従来の高輝度圧縮装置の構成例を示す系統図である。
【図5】高輝度圧縮処理の入出力特性を示す図である。
【図6】高輝度圧縮回路の構成例を示す系統図である。
【図7】図4の例の高輝度圧縮装置における被写体の明るさと各色信号の出力レベルの関係を示す図である。
【図8】各色信号で表現される色の色差平面上における座標を説明するための図である。
【図9】高輝度圧縮装置の構成例を示す図である。
【図10】図9の例の高輝度圧縮装置における被写体の明るさと各色信号の出力レベルの関係を示す図である。
【符号の説明】
1R,1G,1B CCDイメージセンサ
4 高輝度圧縮装置
11R,11G,11B 入力端子
12R,12G,12B 高輝度圧縮回路(ニー回路)
13R,13G,13B 出力端子
41,48 マトリックス回路
42 割算器
43〜45,52 ルックアップテーブル
46,47,49,50 乗算器
51 加算器
53 逆マトリックス回路
Claims (3)
- 入力3原色信号がそれぞれ入力され、該入力3原色信号のそれぞれが所定レベル以上となるとき圧縮処理をする、第1、第2および第3の圧縮処理手段と、
上記第1、第2および第3の圧縮処理手段から出力された3原色信号に対して、上記入力3原色信号で表現される色の色相と同じ色相で、かつ上記入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度の色を表現するように演算処理して出力3原色信号を得る演算処理手段と
を備えることを特徴とする高輝度圧縮装置。 - 上記入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度は、上記第1、第2および第3の圧縮処理手段から出力された3原色信号で表現される色の飽和度と同じ飽和度である
ことを特徴とする請求項1に記載の高輝度圧縮装置。 - 撮像信号経路に高輝度圧縮装置を有するビデオカメラ装置において、
上記高輝度圧縮装置は、
入力3原色信号がそれぞれ入力され、該入力3原色信号のそれぞれが所定レベル以上となるとき圧縮処理をする、第1、第2および第3の圧縮処理手段と、
上記第1、第2および第3の圧縮処理手段から出力された3原色信号に対して、上記入力3原色信号で表現される色の色相と同じ色相で、かつ上記入力3原色信号を同一圧縮比で圧縮処理して得られる3原色信号で表現される色の飽和度よりも小さな飽和度の色を表現するように演算処理して出力3原色信号を得る演算処理手段と
を備えることを特徴とするビデオカメラ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02539595A JP3620547B2 (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 高輝度圧縮装置およびそれを適用したビデオカメラ装置 |
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