JP5079069B2 - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、色信号処理装置および信号処理方法に関する。
従来の撮像装置1000を用いた輝度信号の生成方法について説明する。
図10は従来の撮像装置の信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。CCDなどの撮像素子1501からの出力信号は、ホワイトバランス回路1502に入力され、白のゲインが調整された後、輝度信号生成回路1505に出力される。輝度信号生成回路1505では輝度信号を生成し出力する。
また、ホワイトバランス回路1502からの別の出力信号は、色変換マトリックス1503に入力され、色差信号および輝度信号が生成された後、色抑圧(CSUP:Chroma Suppress)回路1504に出力される。色抑圧回路1504では、高輝度領域の色差ゲインが抑圧されて、色差信号が出力される。
なお従来の色抑圧回路1504では、上記の色抑圧を行う際には、NTSCの輝度生成方法である、R:G:B=0.3:0.59:0.11の比率を用いて、輝度信号を生成し、その輝度信号レベルに応じて色抑圧を行っていた。
ところで、同じ輝度であっても表現できる彩度値は色相によって異なる。例えば、黄色の色相の場合には、輝度信号が非常に高いレベルであっても色を表現可能である。
しかしながら図10に示す従来の信号処理ユニットのように、NTSCの構成比率(R:G:B=0.3:0.59:0.11)に固定して輝度信号を生成し、生成した輝度信号に基づいて一律に色抑圧を行うと、黄色い色相においては輝度信号が非常に高いレベルになる事が多く、必要以上に色抑圧を行ってしまうという問題があった。
本発明は上記説明した従来技術の問題点を解決するためになされたものでありその目的は、カラー画像データの色相に応じて最適な色抑圧処理が可能となる信号処理装置および信号処理方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の色信号処理装置は、以下の構成を有する。すなわち、
対象色の色信号に関する補色信号の飽和度の大きさを検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された補色信号の飽和度の大きさに応じて前記対象色の色信号を抑圧する抑圧手段とを有する。
本発明によれば、カラー画像データの色相に応じて最適な色抑圧処理が可能な信号処理装置および信号処理方法を提供することができる。
本発明に係る第1の実施の形態の信号処理回路の全体の構成を示すブロック図である。 本発明に係る第1の実施の形態における色抑制回路の構成を示すブロック図である。 本発明に係る第1の実施の形態における色抑制回路の処理を説明するフローチャートである。 本発明に係る第1の実施の形態における色抑圧用輝度信号と色抑圧ゲインとの関係を示す一例の図である。 黄色の色相における輝度と赤信号R、緑信号Gおよび青信号Bとの関係を説明する図である。 本発明に係る第2の実施の形態の信号処理回路の全体の構成を示すブロック図である。 本発明に係る第2の実施の形態における色抑制回路の構成を示すブロック図である。 本発明に係る第2の実施の形態における色抑制回路の処理を説明するフローチャートである。 本発明に係る第2の実施形態における色構成比率決定回路による赤信号R、緑信号Gおよび青信号Bの色構成比率を決定するフローチャートである。 従来の撮像装置における信号処理の全体の構成を示すブロック図である。
以下に図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態の一例である色信号処理装置およびその制御方法、ならびに、この色信号処理装置を搭載した撮像装置およびその制御方法について説明する。なお本実施形態では、色信号処理装置として信号処理回路を用いて説明する。
<第1の実施形態>
[信号処理回路の全体構成:図1]
図1は第1の実施形態の撮像装置100の信号処理回路の全体構成を示すブロック図である。なお図1において、点線で囲んだ範囲を、色信号処理装置として独立した構成としても良い。
図1において、CCDなどの撮像素子501からの出力信号は、ホワイトバランス回路502に入力され、ホワイトバランス回路502にて白のゲインが調整された後、輝度信号生成回路505に出力される。輝度信号生成回路505では輝度信号を生成し出力する。
また、ホワイトバランス回路502からの別の出力信号は、色変換マトリックス回路503に入力され、色変換マトリックス回路503にて色差信号および輝度信号が生成された後、色抑圧(CSUP:Chroma Suppress)回路504に出力される。色抑圧回路504では、高輝度領域の色差ゲインが抑圧されて、色差信号が出力される。
なお本実施形態の撮像装置100が従来の撮像装置1000(図10)の信号処理の全体構成と異なる点は、色抑圧回路504にある。以下に本実施形態の特徴である色抑圧回路504について説明する。
[色抑圧回路:図2]
図2は、本実施形態の色抑圧回路504の内容を説明する構成図であり、図3は、色抑圧回路504の処理を説明するフローチャートである。まず、図2及び図3を用いて抑圧回路504の処理の概要を説明する。
図3のステップS300において、赤信号R、緑信号G、青信号Bが、色抑圧用輝度信号生成回路560と色構成比率決定回路550に入力される。次に、ステップS310において、色構成比率決定回路550では、入力された赤信号R、緑信号G、青信号Bに基づき赤信号R、緑信号G、青信号Bに対する色構成比率(α:β:γ)を出力する。次に、ステップS320において、色抑圧用輝度信号生成回路560では、入力された赤信号R、緑信号G、青信号Bおよび色構成比率(α、β、γ)に基づいて、色抑圧用輝度信号Yaを生成し、出力する。次に、ステップS330において、色抑圧ゲイン決定回路570では、入力された色抑圧用輝度信号Yaに対して、予め入力される色抑圧用輝度信号に対して出力するゲイン(G)の設定値との関係(図4)を記載してあるテーブル(図示せず)に基づいて、対応するゲインを出力する。次に、ステップS340において、乗算器581、582では、入力された色差信号(Cr、Cb)にゲイン(G)をそれぞれ乗算し、抑圧された色差信号(Cr×G、Cb×G)を出力する。
このようにして、色抑圧回路504では、赤信号R、緑信号G、青信号Bに基づいて生成されたゲインと色差信号(Cr、Cb)とから抑圧された色差信号(Cr×G、Cb×G)を出力することができる。
[色抑圧用輝度信号Ya]
次に、上記説明した色抑圧回路504で生成する抑圧された色差信号(Cr×G、Cb×G)について詳細に説明する。まず色抑圧用輝度信号生成回路560で生成する色抑圧用輝度信号Yaについて説明する。撮像素子501からの出力信号に対する赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率をそれぞれα:β:γとして、色抑圧用輝度信号Yaを(1)式で定義する。
Ya=αR+βG+γB (1)
但し、α+β+γ=1 (2)。
色構成比率決定回路550は、上記α、β、γを決定するための回路である。赤信号R、緑信号G、青信号Bに対する各飽和余裕度をそれぞれR_Rev、G_Rev、B_Revとし、各信号に対する飽和ポイントをNPとすると、各飽和余裕度は、(3)〜(5)式で定義することができる。
R_Rev=NP−R (3)
G_Rev=NP−G (4)
B_Rev=NP−B (5)。
ここで(2)および(3)〜(5)式の各色の飽和余裕度より、赤信号R、緑信号G、青信号Bのそれぞれの色構成比率α、β、γは、(6)〜(8)式で決定できる。
α=R_Rev/(R_Rev+G_Rev+B_Rev) (6)
β=G_Rev/(R_Rev+G_Rev+B_Rev) (7)
γ=B_Rev/(R_Rev+G_Rev+B_Rev) (8)。
したがって、色構成比率決定回路550は、赤信号R、緑信号G、青信号Bおよび(6)〜(8)式を用いて、色構成比率α、β、γを生成して出力できる。また、色抑圧用輝度信号生成回路560は、受信した赤信号R、緑信号G、青信号B、色構成比率α、β、γおよび(1)式を用いて色抑圧用輝度信号Yaを生成することができる。また、色抑圧ゲイン決定回路570は、予め入力される色抑圧用輝度信号に対して出力するゲイン(G)の設定値との関係(図4)を記載してあるテーブル(図示せず)に基づき、入力された色抑圧用輝度信号Yaに対応するゲイン(G)を出力することができる。最後に乗算器581、582において、各色差信号(Cr、Cb)に色抑圧ゲイン決定回路570で決定されたゲイン(G)を乗算し、抑圧された色差信号(Cr×G、Cb×G)を出力することができる。
[具体例:(R、G、B)=(240、230、50)の場合]
次に、上記説明した内容について、具体的な赤信号R、緑信号G、青信号Bを用いて説明する。ここでは、一例として、(R、G、B)=(240、230、50)の場合について説明する。この値は黄色の色相である。また飽和ポイントが256の場合について説明する。
赤信号R、緑信号G、青信号Bに対する各飽和余裕度(R_Rev、G_Rev、B_Rev)は、(3)〜(5)式で求めることができる。すなわち、
R_Rev=NP−R=256−240=16
G_Rev=NP−G=256−230=26
B_Rev=NP−B=256−50=206
したがって、赤信号R、緑信号G、青信号Bのそれぞれの色構成比率α、β、γは、(6)〜(8)式で求めることができる。すなわち、
α=R_Rev/( R_Rev+ G_Rev+ B_Rev)
=16/(16+26+206)=0.0645
β=G_Rev/( R_Rev+ G_Rev+ B_Rev)
=26/(16+26+206)=0.1048
γ=B_Rev/( R_Rev+ G_Rev+ B_Rev)
=206/(16+26+206)=0.8306
したがって、色抑圧用輝度信号Yaは、(1)式で求めることができる。すなわち、(R、G、B)=(240、230、50)の場合の色抑圧用輝度信号Yaは、(9)式となる。
Ya=0.0645×R+0.1048×G+0.8306×B (9)
ここで、(9)式における赤信号R、緑信号G、青信号Bの各寄与率はそれぞれ6%、10%、83%である。つまり、(R、G、B)=(240、230、50)で示される黄色の色相の場合には、青信号Bを主に参照して色抑圧を行うという事を意味する。
図5は、黄色の色相のままで輝度信号を0から256まで上げていった際の輝度信号と赤信号R、緑信号G、青信号Bの各信号の関係を説明する図である。図5より、黄色の色相のままで輝度信号を0から256まで上げていくと、赤信号R、緑信号Gは、輝度信号にほぼ比例して増加し、赤信号R、緑信号Gの飽和余裕度はほぼ逆比例して減少する。一方、青信号Bは、輝度信号が100以下では0であり、その飽和余裕度は256である。また輝度信号が100以上で徐々に増加するがその飽和余裕度は赤信号R、緑信号Gの飽和余裕度に比べて大きい。このことから、図5より、黄色の色相において、飽和度を決めるもっとも支配的な信号はB信号であることがわかる。また、黄色と青は補色の関係にある。なお説明は割愛するが他の色相においても図5で説明したのと類似の関係が見られる。つまり、各色信号に対して、対象となる色相の補色の関係にあたる色成分信号が、対象となる色相の飽和度を決めるもっとも支配的な信号に相当する。
以上説明したように、本願発明者らは色を抑圧するには、対象色の飽和度を検知して、その飽和度に基づいて色を抑圧するのが良いことを見出した。この飽和度としては、上記説明したように対象色の補色信号を用いればよい。
第1の実施形態では、図1及び図2で説明した構成を用いて、補色信号に当たる信号値を求めることができる。上記説明したように、第1の実施形態では、対象とする各色相の高輝度部における偽色信号を必要以上に色抑圧すること無く、効果的に低減することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、黄色などの対象とする各色相毎に色抑圧用の輝度信号を対象色の補色の色構成比率に基づいて生成し、生成した信号に基づいて色抑圧することによって、対象とする各色相の高輝度部における偽色信号を必要以上に色抑圧すること無く、効果的に低減することができた。一方、下記に説明する第2の実施形態では、第1実施形態とほぼ同様な効果が得られ、かつハード化する上で回路規模を大幅に軽減することができる色信号処理装置およびその色信号処理装置を搭載した撮像装置について説明する。
[信号処理の全体構成:図6]
図6は第2の実施形態の撮像装置200の信号処理回路の全体構成を示すブロック図である。なお図6において、点線で囲んだ範囲を、色信号処理装置として独立した構成としても良い。なお第2の実施形態の撮像装置200の構成は、図1で説明した第1の実施形態の撮像装置100の構成と色抑圧回路2504を除いて同じである。したがって、図6の説明は重複するので、ここでの説明は省略し、以下に第2の実施形態の特徴である色抑圧回路2504について説明する。
[色抑圧回路:図7]
以下、第2の実施形態の色抑圧回路2504について説明する。図7は、本実施形態の色抑圧回路2504の内容を説明する構成図であり、図8は、色抑圧回路2504の処理を説明するフローチャートであり、図9は、図8のステップS810を詳細に説明するフローチャートである。なお図7に示す色抑圧回路2504は、図2で説明した第1の実施の形態の色抑圧回路504と類似の構成である。したがって、共通する内容の詳細な説明は重複するので省略し、以下の説明では色抑圧回路2504の概要および色抑圧回路2504が色抑圧回路504と異なる点についてのみ説明する。
まず、図7及び図8を用いて色抑圧回路2504の処理の概要を説明する。図8のステップS800において、赤信号R、緑信号G、青信号Bが、色抑圧用輝度信号生成回路2560と色構成比率決定回路2550に入力される。次に、ステップS810において、色構成比率決定回路2550では、入力された赤信号R、緑信号G、青信号Bを比較し、その比較結果から赤信号R、緑信号G、青信号Bのそれぞれに対する色構成比率(α:β:γ)を出力する。色構成比率(α:β:γ)の出力の詳細について、図9のフローチャートを用いて説明する。
図9のステップS811において、入力された赤信号R、緑信号G、青信号Bを比較し、次にステップS812において、比較結果に基づき入力された赤信号R、緑信号G、青信号Bのうちの最小の値を識別する。ステップS812において、赤信号Rが最小値と識別された場合にはステップS813に進み、緑信号Gが最小値と識別された場合にはステップS814に進み、青信号Bが最小値と識別された場合にはステップS815に進む。ステップS813〜ステップS815ではそれぞれ以下の設定をしてからステップS816に進む。すなわち、ステップS813において、赤信号Rが最小の場合には、赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率をα=1、β=0、γ=0と設定し、ステップS814において、緑信号Gが最小の場合には、赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率をα=0、β=1、γ=0と設定し、ステップS813において、青信号Bが最小の場合には、赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率をα=1、β=0、γ=0と設定する。ステップS816では、それぞれ設定された色構成比率(α:β:γ)を出力する。
次に、図8のステップS820において、色抑圧用輝度信号生成回路2560では、入力された赤信号R、緑信号G、青信号Bおよび色構成比率(α、β、γ)に基づいて、色抑圧用輝度信号Yaを生成し、出力する。次に、ステップS830において、色抑圧ゲイン決定回路570では、入力された色抑圧用輝度信号Yaに対して、予め入力される色抑圧用輝度信号に対して出力するゲイン(G)の設定値との関係(図4)を記載してあるテーブル(図示せず)に基づいて、対応するゲイン(G)を出力する。次に、ステップS840において、乗算器581、582では、入力された色差信号(Cr、Cb)にゲイン(G)それぞれ乗算し、抑圧された色差信号(Cr×G、Cb×G)を出力する。
このようにして、色抑圧回路2504では、赤信号R、緑信号G、青信号Bに基づいて決定されたゲインと色差信号(Cr、Cb)とから抑圧された色差信号(Cr×G、Cb×G)を出力することができる。
[具体例:(R、G、B)=(240、230、50)の場合]
次に、上記説明した内容について、具体的な赤信号R、緑信号G、青信号Bを用いて説明する。ここでは、一例として、黄色の色相である(R、G、B)=(240、230、50)の場合について説明する。上記の例の場合には、図8のステップS810において、青信号Bが最小値なので、赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率は、α=0、β=0、γ=1と設定される。そこで、ステップS820において、色抑圧用輝度信号は、Ya=Bとなる。すなわち、上記の処理では、入力される赤信号R、緑信号G、青信号Bのうちで最小値の信号を選択し、その信号の色構成比率を1とし、選択されなかった他の信号の色構成比率を0とすることによって、色抑圧用輝度信号を決定することができる。上記の例の場合には、色抑圧用輝度信号として青信号Bが選択されることになる。なお詳細な説明は省略するが、他色の色相の場合にも上記説明した内容と同様なことが言える。すなわち、赤信号RはG信号またはB信号を基に、緑信号G信号はR信号またはB信号を基に、青信号BはR信号またはG信号を基に、マゼンタ(MG)は、G信号を基に、黄色(Ye)は、B信号を基に、シアン(Cy)は、R信号を基に色抑圧を行うことになる。
[第2の実施形態と第1の実施形態の比較]
色抑圧が必要な輝度レベルにおいて、第2の実施形態の色抑圧用輝度信号を第1の実施形態の色抑圧用輝度信号と比較すると、第2の実施形態で得られる色抑圧用輝度信号は、第1の実施形態で得られる色抑圧用輝度信号とほぼ同様な色構成比率となる係数を導出できる。以下にその説明について詳細に説明する。
例えば、対象の色相を赤とした場合を例にとり説明する。具体的には、赤色の色相である(R、G、B)=(255、100、101)の場合について説明する。 以下に第1の実施形態の色抑圧用輝度信号と第2の実施形態の色抑圧用輝度信号をそれぞれ算出し比較する。
[第2の実施形態の場合]
まず第2の実施形態の色抑圧用輝度信号を算出する。(R、G、B)=(255、100、101)の場合には、緑信号Gが最小値なので、赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率は、α=0、β=1、γ=0と設定される。そこで、(1)式にα=0、β=1、γ=0を代入することにより、第2の実施形態では、色抑圧用輝度信号Yaとして、
Ya=B (10)
(10)式を得ることができる。
[第1の実施形態の場合]
次に、第1の実施形態の色抑圧用輝度信号を算出する。赤信号R、緑信号G、青信号Bの各飽和余裕度(R_Rev、G_Rev、B_Rev)は、(3)〜(5)式で求められる。すなわち、
R_Rev=NP−R=256−255=1
G_Rev=NP−G=256−100=156
B_Rev=NP−B=256−101=155
したがって、赤信号R、緑信号G、青信号Bの色構成比率α、β、γは、(6)〜(8)式で求めるられる。すなわち、
α=R_Rev/( R_Rev+ G_Rev+ B_Rev) =0.032
β=G_Rev/( R_Rev+ G_Rev+ B_Rev) =0.5
γ=B_Rev/( R_Rev+ G_Rev+ B_Rev) =0.497
そこで、(1)式にα=0.032、β=0.5、γ=0.497を代入することにより、第2の実施形態では、色抑圧用輝度信号Yaとして、
Ya=0.0032×R+0.5×G+0.497×B (11)
(11)式を得ることができる。
(11)式において、0.497を0.5で近似すると(12)式となる。
Ya=0×R+0.5×G+0.5×B (12)
ここで、赤色の色相において、赤色における輝度変化に対するG信号とB信号は同じ程度のレベル(図示しないが、図5で示した黄色のおける輝度変化に対するRGB信号の関係におけるR信号とG信号のように、赤色の色相におけるG信号とB信号が赤色の輝度変化に対してほぼ同じ挙動を示す関係)なので、(12)式は、(13)式ととしても差し支えない。
Ya=G または Ya=B (13)。
[比較]
上記説明したように(10)式に示す第2の実施形態の色抑圧用輝度信号Ya=Bと、(13)式に示す第1の実施形態の色抑圧用輝度信号の近似値であるYa=Bは、ほぼ一致する。このことから、第2の実施形態で得られる色抑圧用輝度信号Yaは、第1の実施形態で得られる色抑圧用輝度信号Yaとほぼ同等のものが得られる。上記の説明では、対象の色相を赤とした場合を例にとり説明したが、上記説明した内容は、対象の色相を緑または青とした場合についても同様のことがいえる。また、黄色やシアンやマゼンタに関しても、実施形態の中で黄色の色相で説明したように、ほぼ同様の結果が得られる。なお、オレンジや黄緑といった中間的な色相の場合には、上記説明した(12)式と類似する式で近似する際の誤差が若干大きくなる。しかしこの誤差は、それほど大きな違いでなく、本法を適用することができる。
なお、第1の実施形態の色構成比率決定回路550では(6)〜(8)式の計算を実行するための除算演算が必要であったが、第2の実施形態の色構成比率決定回路2550では、R信号、B信号、G信号の最小値を選択するだけである。 したがって、第2の実施形態の撮像装置は、第1の実施形態の撮像装置に比べて除算回路が必要としないため回路規模を大幅に軽減でき、ハード化が容易である。
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャート(図3、8、9)に対応するプログラムコードが格納されることになる。

Claims (2)

  1. 対象色の色信号に関する補色信号の飽和度の大きさを検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知された補色信号の飽和度の大きさに応じて前記対象色の色信号を抑圧する抑圧手段と、
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 対象色の色信号に関する補色信号の飽和度の大きさを検知する検知工程と、
    前記検知工程により検知された補色信号の飽和度の大きさに応じて前記対象色の色信号を抑圧する抑圧工程と、
    を有することを特徴とする信号処理方法。
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