JP3619571B2 - 光学顕微鏡における焦点検出装置及びその設計方法 - Google Patents

光学顕微鏡における焦点検出装置及びその設計方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光学顕微鏡における焦点検出装置及びその設計方法に係わり、特に、瞳分割方式のアクティブ型焦点検出装置及びその設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来の光学顕微鏡におけるアクティブ型自動焦点検出装置の構成を示す図である。
同図に示すように、レーザ出射手段1から出射したレーザビームは、コリメータレンズ2を介して光軸に平行な光束とされた後、光路中に配置された遮蔽板3によって平行光束の半分が遮断される。
【0003】
そして、残りの半分の平行光束は、偏向ビームスプリッタ4によって、反射され、1/4波長板5を介して、集光レンズ6によって、結像レンズ8の像側焦点位置Pに集光される。
【0004】
さらに、この光線は特定波長域の光のみを反射するダイクロイックミラー7によって反射され結像レンズ8、対物レンズ9を順に介して、被検査体が載置された被測定面10上に集光されるようになっている。
【0005】
また、被測定面10に載置された被検査体にて反射した反射光は、対物レンズ9、結像レンズ8を順に介してダイクロイックミラー7に入射される。この入射光のうち、ダイクロイックミラー7を通過した光は、接岸レンズ15を介して観察されるとともに、ダイクロイックミラー7で反射させられた前記特定波長域の光は、集光レンズ6、1/4波長板5を順に介して平行光とされ、偏向ビームスプリッタ4を通過する。
【0006】
この偏向ビームスプリッタ4を通過した平行光は、遮蔽板11、集光レンズ12を介して、集光レンズ12の集光位置Qに配置された二分割受光素子13に集光される。
【0007】
この二分割受光素子13は、光電変換素子であり、被測定面10からの反射光をこれに対応したA,B二つの電気信号に変換した後、各々を信号処理系14に送出する。そして、この信号処理系14において、所定の演算を行ない、被測定面10の変位信号を得ている。
【0008】
上述のような構成の光学顕微鏡におけるアクティブ型自動焦点検出装置においては、被測定面10の微細な表面形状の変化による合焦精度の劣化を防止するため、集光レンズ6の焦点距離f と集光レンズ12の焦点距離f との関係をf >f とすることにより、焦点光学系21の倍率を観察光学系22の倍率よりも大きくなるように設定している。
【0009】
しかしながら、このような構成の検出光学系においては、位相差、微分干渉、偏光などの様々な顕鏡法に応じて、偏光素子や位相素子が対物レンズ9と結像レンズ8との間に挿入された場合、焦点光学系21に光量損や位相変化による悪影響を及ぼしてしまうという問題があった。
【0010】
そこで、これらの問題を解決するために、図3に示すような焦点検出装置も考案されている。なお、図2と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0011】
すなわち、図2に示した焦点検出装置との相違点は、焦点光学系21と観察光学系22との光路をダイクロイックミラー31により分離し、焦点光学系21には結像レンズ32、観察光学系22には結像レンズ33をそれぞれ設けたことにある。
【0012】
さらに、焦点光学系21には、ダイクロイックミラー31にて反射した反射光を結像レンズ32に入射させるための反射鏡34と、結像レンズ32を通過した反射光を反射させて、集光レンズ6に入射させる反射鏡35とを設ける。
【0013】
このような構成を採用することにより、ダイクロイックミラー31と結像レンズ33との間にいかなる光学部材が着脱されても焦点光学系21に影響を与えることはない。
【0014】
また、このような構成のアクティブ型自動焦点検出装置においては、焦点光学系21の倍率を観察光学系22の倍率より大きく設定しようとする場合、集光レンズ12、集光レンズ6の焦点距離に加えて、結像レンズ32の焦点距離を変えることができるので、倍率設定の自由度も高くすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図3に示すような検出光学系において、集光レンズ6の焦点距離をf ,集光レンズ12の焦点距離をf 、焦点光学系21における結像レンズ32の焦点距離をf 、観察光学系22における結像レンズ33の焦点距離をfv とすると、焦点光学系21の倍率を観察光学系22の倍率より大きくするためには、下記(1)式の条件を満たすことが必要である。
【0016】
fv < (f ・f )/f …(1)
また、図2に示した検出光学系においては、f =fv であるから
> f …(2)
となる。
【0017】
しかしながら、上記(1),(2)式に示した条件式を満たすf ,f ,f の組み合わせは、何種類も考えることができるので、実際に光学系を設計する際の指針としては必ずしも十分とは言えず、焦点検出装置の設計に膨大な時間を要するという問題があった。
【0018】
また、焦点検出装置の合理的な設計を行なうことが出来ないことから、光学顕微鏡全体の構成が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、光学顕微鏡における焦点検出装置を形成する各集光手段の焦点距離を決定するに際して、設計上の制約条件を提供することにより、焦点検出装置の設計時間の短縮を図ることのできる光学顕微鏡における焦点検出装置の設計方法を提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、焦点検出装置の合理的な設計を行なうことにより、光学顕微鏡の小型化を図ることのできる光学顕微鏡における焦点検出装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
従って、まず、上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、レーザ光出射手段から出射したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、このコリメータレンズによりコリメートされたレーザ光の一部を第1の集光点に集光する焦点距離がf である第1の集光レンズと、前記第1の集光点に集光されたレーザ光の発散光をコリメートする焦点距離がf である第2の集光レンズと、この第2の集光レンズによりコリメートされたレーザ光を、観察光学系の結像レンズと、複数の対物レンズのうち選択された対物レンズとの間の光軸に中心を略一致させて前記対物レンズに導き入れる導入光学系と、前記対物レンズを透過して被測定面にて反射した後に、対物レンズ、導入光学系、第2の集光レンズ、第1の集光レンズを透過してきたレーザ光を2分割受光素子を配した第2の集光点に集光する焦点距離がf である第3の集光レンズとを備えた光学顕微鏡における焦点検出装置において、前記複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さな対物レンズの開口数をNAob、焦点距離をfob、観察光学系の前記結像レンズの焦点距離をfv として、第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズは、下記(a)〜(d)式を満たす光学顕微鏡における焦点検出装置である。
【0021】
=(fv ・β・r)/(NAob・fob) …(a)
/f =(fv ・β)/f …(b)
1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(c)
r ≧ 0.5[mm] …(d)
また、請求項2に係る発明は、レーザ光出射手段から出射したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、このコリメータレンズによりコリメートされたレーザ光の一部を第1の集光点に集光する焦点距離がf である第1の集光レンズと、前記第1の集光点に集光されたレーザ光の発散光をコリメートする焦点距離がf である第2の集光レンズと、この第2の集光レンズによりコリメートされたレーザ光を、観察光学系の結像レンズと、複数の対物レンズのうち選択された対物レンズとの間の光軸に中心を略一致させて前記対物レンズに導き入れる導入光学系と、前記対物レンズを透過して被測定面にて反射した後に、対物レンズ、導入光学系、第2の集光レンズ、第1の集光レンズを透過してきたレーザ光を2分割受光素子を配した第2の集光点に集光する焦点距離がf である第3の集光レンズとを備えた光学顕微鏡における焦点検出装置の設計方法において、前記複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さな対物レンズの開口数をNAob、焦点距離をfob、観察光学系の前記結像レンズの焦点距離をfv として、
前記第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズを、下記(a)〜(d)式の条件を満たすように選択する光学顕微鏡における焦点検出装置の設計方法である。
【0022】
=(fv ・β・r)/(NAob・fob) …(a)
/f1 =(fv ・β)/f …(b)
1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(c)
r ≧ 0.5[mm] …(d)
さらに、請求項3に係る発明は、レーザ光出射手段から出射したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、このコリメータレンズによりコリメートされたレーザ光の一部を第1の集光点に集光する焦点距離がf である第1の集光レンズと、前記第1の集光点に集光されたレーザ光の発散光をコリメートする焦点距離がf である第2の集光レンズと、この第2の集光レンズによりコリメートされたレーザ光を、被測定面に集光する複数の対物レンズと、前記複数の対物レンズのうち選択された対物レンズを透過して被測定面にて反射した後に、対物レンズ、第2の集光レンズ、第1の集光レンズを透過してきたレーザ光を2分割受光素子を配した第2の集光点に集光する焦点距離がf である第3の集光レンズとを備えた光学顕微鏡における焦点検出装置において、前記複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さな対物レンズの開口数をNAob、焦点距離をfobとして、第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズは、下記(a)〜(d)式を満たす光学顕微鏡における焦点検出装置である。
【0023】
=(f ・β・r)/(NAob・fob) …(a)
=β・f …(b)
1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(c)
r ≧ 0.5[mm] …(d)
【0024】
【作用】
請求項1又は請求項3に係る発明は、第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズは、(a)〜(d)式を満たすようなものが用いられているので、設計が合理的に行なわれ、その結果、光学顕微鏡全体を小型化することができる。
【0025】
請求項2に係る発明は、光学顕微鏡における焦点検出装置を設計するに際し、第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズを(a)〜(d)式の条件に基づいて選択するので、設計時間を大幅に短縮することができる。
【0026】
【実施例】
まず、図3に示す光学顕微鏡における自動焦点検出装置において、観察光学系22の倍率に対する焦点光学系21の倍率比βの条件について説明する。
この倍率比βは、二分割受光素子13から信号処理系14に出力されるAF信号A,Bに基づいて定められる。図1に示すように、二分割受光素子13から出力されたAF信号A,Bから演算される誤差信号(A−B)は、倍率比βが小さいときは、一点鎖線で示した信号Xのようになり、倍率比βが大きいときは、実線で示した信号Yのようになる。
【0027】
従って、倍率比βが大きい場合、二分割受光素子13より出力されるAF信号A,Bから算出される誤差信号(A−B)がデフォーカス量に対して急激に減衰するため、誤差信号(A−B)が得られる範囲が狭くなる。
【0028】
これは、二分割受光素子13の受光面に於けるデフォーカス量に伴なうビームの広がり具合に依存し、像側の開口数NAと、縦倍率M2 によって決定される。ここで、誤差信号(A−B)が得られるデフォーカス範囲をΔZとすると
ΔZ = 1/(NA) ・(M }=1/(NAob・M) …(3)
なお、NAobは、対物レンズ9の開口数である。
【0029】
一方、焦点深度ΔDはNAobに対し、
ΔD = 1/(NAob) …(4)
である。
【0030】
従って、誤差信号(A−B)が存在する範囲ΔZと焦点深度ΔDの比は、
ΔD/ΔZ = M …(5)
となる。
【0031】
例えば、M=100倍、NAob=0.8の対物レンズを用いて、β=1の場合には、完全反射面でΔZ=±10[μm]、ΔD=±0.5[μm]、ΔZとΔDの比は、20:1程度になる。また、M=10倍の場合には、ΔZとΔDの比は、2000:1程度になる。
【0032】
以上の考察から、対物レンズ9の倍率が100倍の場合、βを10(1/2) とすると、誤差信号(A−B)が得られるデフォーカスの範囲ΔZは、観察系22の焦点深度ΔDの2倍程度となる。
【0033】
従って、βの上限をM=100の対物レンズに対する誤差信号(A−B)の検出可能範囲に設定すると下記(6)式の条件を得ることができる。
1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(6)
なお、鏡面に対して一般の試料面に対するΔZの係数を約1/2程度とする。
【0034】
次に、集光レンズ6,12間の平行光束の半径rの条件について説明する。
遮蔽板3、11は、瞳分割方式の最も重要な光学要素であり、その調整状態によって、AF性能全体が左右されるといっても過言ではない。そこで、遮蔽板3、11のエッジによる回折光の影響、調整位置の誤差が十分無視することができ、且つレーザ光が十分平行ビームとして空間に存在し得る条件を考える。
【0035】
例えば、半径r=0.4[mm]のHe−Neレーザの広がり角は、θ=λ/(π・r)とすると、5×10−4[rad]程度であり、レーザ光路が100[mm]の場合、100×5×10−4=0.05[mm]だけ半径rが増加する。
【0036】
従って、レーザ光路が100[mm]で、ビーム径の増加を20%以下に抑えるとすると(7)式の条件を得ることができる。
r ≧ 0.5[mm] …(7)
なお、本実施例に於いては、瞳分割方式を採用していることから、上記計算は、半径rをさらに1/2としている。
【0037】
そして、(6)、(7)式の条件下において、
=(fv ・β・r)/(NAob・fob) …(8)
/f =(fv ・β)/f …(9)
を満足するf ,f ,f からその他のスペース、レンズ設計の難易などの付帯条件を考慮して最終値を決定する。
【0038】
また、図2に示した焦点検出装置においては、f =fv として、上記(6)〜(9)式を適用すればよい。
なお、一般に顕微鏡は、何本かの対物レンズがレボルバー等によって交換可能であるが、ここで与えられるNAob,fobは、複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さい対物レンズの数値である。一般に、最高倍率の対物レンズがこれに相当する。
【0039】
従って、本実施例の光学顕微鏡における自動焦点検出装置の設計方法によれば、各集光レンズの焦点距離を決定するに際して、設計上の制約条件を与えることにより、焦点検出装置の設計を迅速に行なうことができる。
【0040】
また、上記設計方法によって設計された焦点検出装置を有する光学顕微鏡によれば、装置全体を小型化することができ、且つ試料の微細な表面構造による合焦精度の劣化が少なく、組立調整の際に精密な機械的精度が要求されることがない。
【0041】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、光学顕微鏡における焦点検出装置を形成する各集光手段の焦点距離を決定するに際して、設計上の制約条件を提供することにより、焦点検出装置の設計時間の短縮を図ることのできる光学顕微鏡における焦点検出装置の設計方法を提供することができる。
また、焦点検出装置の合理的な設計を行なうことにより、光学顕微鏡の小型化を図ることのできる光学顕微鏡における焦点検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学顕微鏡における自動焦点検出装置の二分割受光素子における誤差信号を説明するための図である。
【図2】従来の光学顕微鏡におけるアクティブ型自動焦点検出装置の構成を示す図である。
【図3】従来の光学顕微鏡におけるアクティブ型自動焦点検出装置の変形例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…レーザ出射手段、2…コリメータレンズ、3…遮蔽板、4…偏向ビームスプリッタ、5…1/4波長板、6…集光レンズ、7…ダイクロイックミラー、8…結像レンズ、9…対物レンズ、10…被測定面、11…遮蔽板、12…集光レンズ、13…二分割受光素子、14…信号処理系、15…対物レンズ、21…焦点光学系、22…観察光学系、31…ダイクロイックミラー、32,33…結像レンズ、34…反射鏡。

Claims (3)

  1. レーザ光出射手段から出射したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、このコリメータレンズによりコリメートされたレーザ光の一部を第1の集光点に集光する焦点距離がf である第1の集光レンズと、前記第1の集光点に集光されたレーザ光の発散光をコリメートする焦点距離がf である第2の集光レンズと、この第2の集光レンズによりコリメートされたレーザ光を、観察光学系の結像レンズと、複数の対物レンズのうち選択された対物レンズとの間の光軸に中心を略一致させて前記対物レンズに導き入れる導入光学系と、前記対物レンズを透過して被測定面にて反射した後に、対物レンズ、導入光学系、第2の集光レンズ、第1の集光レンズを透過してきたレーザ光を2分割受光素子を配した第2の集光点に集光する焦点距離がf である第3の集光レンズとを備えた光学顕微鏡における焦点検出装置において、
    前記複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さな対物レンズの開口数をNAob、焦点距離をfob、観察光学系の前記結像レンズの焦点距離をfv として、
    第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズは、下記(a)〜(d)式を満たすことを特徴とする光学顕微鏡における焦点検出装置。
    =(fv ・β・r)/(NAob・fob) …(a)
    /f =(fv ・β)/f …(b)
    1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(c)
    r ≧ 0.5[mm] …(d)
  2. レーザ光出射手段から出射したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、このコリメータレンズによりコリメートされたレーザ光の一部を第1の集光点に集光する焦点距離がf である第1の集光レンズと、前記第1の集光点に集光されたレーザ光の発散光をコリメートする焦点距離がf である第2の集光レンズと、この第2の集光レンズによりコリメートされたレーザ光を、観察光学系の結像レンズと、複数の対物レンズのうち選択された対物レンズとの間の光軸に中心を略一致させて前記対物レンズに導き入れる導入光学系と、前記対物レンズを透過して被測定面にて反射した後に、対物レンズ、導入光学系、第2の集光レンズ、第1の集光レンズを透過してきたレーザ光を2分割受光素子を配した第2の集光点に集光する焦点距離がf である第3の集光レンズとを備えた光学顕微鏡における焦点検出装置の設計方法において、
    前記複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さな対物レンズの開口数をNAob、焦点距離をfob、観察光学系の前記結像レンズの焦点距離をfv として、
    前記第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズを、下記(a)〜(d)式の条件を満たすように選択することを特徴とする光学顕微鏡における焦点検出装置の設計方法。
    =(fv ・β・r)/(NAob・fob) …(a)
    /f =(fv ・β)/f …(b)
    1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(c)
    r ≧ 0.5[mm] …(d)
  3. レーザ光出射手段から出射したレーザ光をコリメートするコリメータレンズと、このコリメータレンズによりコリメートされたレーザ光の一部を第1の集光点に集光する焦点距離がf である第1の集光レンズと、前記第1の集光点に集光されたレーザ光の発散光をコリメートする焦点距離がf である第2の集光レンズと、この第2の集光レンズによりコリメートされたレーザ光を、被測定面に集光する複数の対物レンズと、前記複数の対物レンズのうち選択された対物レンズを透過して被測定面にて反射した後に、対物レンズ、第2の集光レンズ、第1の集光レンズを透過してきたレーザ光を2分割受光素子を配した第2の集光点に集光する焦点距離がf である第3の集光レンズとを備えた光学顕微鏡における焦点検出装置において、
    前記複数の対物レンズのうち、開口数と焦点距離の積が最も小さな対物レンズの開口数をNAob、焦点距離をfobとして、
    第1の集光レンズ、第2の集光レンズ、第3の集光レンズは、下記(a)〜(d)式を満たすことを特徴とする光学顕微鏡における焦点検出装置。
    =(f ・β・r)/(NAob・fob) …(a)
    =β・f …(b)
    1 ≦ β ≦ 10(1/2) …(c)
    r ≧ 0.5[mm] …(d)
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