JP4723842B2 - 走査型光学顕微鏡 - Google Patents

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本発明は、走査型光学顕微鏡に関し、特に、ビームスプリッター等による光量の損失もなく、波面変換素子を用いる形態と用いない形態を容易に切り換え可能なレーザー走査型顕微鏡等の走査型光学顕微鏡に関するものである。
従来、例えばLSM(レーザー走査型顕微鏡)において、観測する物体の三次元像を得るためには、その物体又は対物レンズを機械的に光軸方向に移動させて、物体内部の各面における光学像を順次取り込んでいく必要があった。しかし、この方法は機械的駆動を必要とするために、位置制御を高い精度と再現性で実現することは困難である。また、物体を移動させる方法においては、物体が大きい場合には高速走査ができない等の問題があった。
さらに、生体物体を観察する際に、対物レンズを物体に直接接触させるか、あるいは、物体を培養液に浸した状態で対物レンズを走査すると、その振動による悪影響を観察する物体に与えることになり、好ましくない。
これらの問題点を解決する方法として、特許文献1(図8、図9)や特許文献2(図10)に示された装置がある。
特許文献1の装置は、パワーを変化させることのできる光学素子(波面変換素子)を備えた顕微鏡であって、図8、図9にその構成図を示す。この構成において、短パルス・レーザーKPLのビームは、プリチャープ・ユニットPCUに到達し、これからビーム・スプリッターST1及びビーム・スプリッターST2、ST3を経て2つのアダプティブミラーAD1、AD2へ到来し、ここで作動する。第1のアダプティブミラーAD1(粗)は、波面の粗調整用に挿入されており、これによって焦点をZ方向へスライドさせる。第2のアダプティブミラーAD2(精)では、波面歪みと伝搬時間差(PTD)の影響が補正される。レーザー光は、ビーム・スプリッターDBS、x/y走査ユニット、光学部品SL、TL、ミラーSP、さらに対物レンズOLを経由して対象物(物体)Oへ到達する。その対象物Oから到来する光は、ビーム・スプリッターDBS、レンズL、ピンホールPH、及びフィルターEFを経由して検出器PMTへ戻り、この検出器PMTはこれ自体としてPCU、AD1、AD2と同様に制御ユニットに接続されている。これにより、例えばアダプティブミラーAD1、AD2と同様プリチャープ・ユニットも調整して、検出器PMTに最大信号が加わるようにする。
特許文献2の装置は、図10にその構成図を示すように、光源11と、その光源11から発せられた照明光に任意の波面変換を与える波面変換素子22と、該波面変換素子22から発せられた波面変換後の光束を直交する2方向に走査する光走査手段3と、光走査手段3によって偏向した光束を試料に集光する対物レンズ4と、試料から発せられた信号光を検出する検出器53とを備え、波面変換素子22を光走査手段3と同期して動作させる走査型光学顕微鏡である。
このように、これらの装置では、パワー等を変化させることのできる光学素子(アダプティブミラー、波面変換素子)を備えた顕微鏡であって、これらの先行例では、観察光路及び/又は照明光路内に波面変換素子を有し、その波面変換素子を用いて光学系の焦点距離を変化させると共に、この焦点距離変化に伴って生じる収差も補正するものである。こうすることによって、対物レンズと物体との距離を変えることなく、物体空間での焦点の形成と移動、さらに、収差補正を行うことができる。
特開平11−101942号公報 特開2004−109219号公報 特開2000−292517号公報
上記の従来技術において、特許文献1の場合では、ビームスプリッターを用いて波面変換素子に垂直に光を入射させる構成となっているが、この手法では、ビーム・スプリッターによる大幅な光量のロスが生じてしまい、観測を行う上で大きな問題となる。
一方、その影響をなくすために、特許文献2では、波面変換素子に特定の角度で光を入射させる手法が示されている。本手法では、ビームスプリッターを用いない構成になっている分、光量の損失は少ない。しかし、波面変換素子に入射させる角度が大きいために、波面変換素子における光束の形状が楕円となる。したがって、波面変換素子に印加する電圧の制御が難しくなる。波面変換素子の制御を容易にするためには、楕円の波面変換素子の製作等があるが、その分波面変換素子の製造が難しくなると共に、そのアライメントにおいても困難となる。
さらに、図7に示した波面変換素子を用いない場合の光学系と比較すると、図7から図10に変更するには、光学系の配置に関して大きな変更が必要となる。例えば、図10での光束走査手段3における照明光の幅と図7の光束走査手段3での照明光の幅を等しくするためには、波面変換素子22の大きさに応じて、図10におけるコリメータレンズ12、集光レンズ52の仕様変更が必要となり、それに応じてレーザ光源11や検出器53の配置も変更する必要がある。逆に、これらの仕様を同一にしようとすると、波面変換素子22の大きさや形状に関する仕様が制限され、製作がより困難になる。
したがって、一旦波面変換素子を用いる装置を組み立ててしまうと、波面変換素子を用いない場合のシステムを再現するのは難しい。それに伴って、波面変換素子を用いない装置と用いた装置では全く別の装置として製作しなければならず、製作上の手間も大きくなる。
本発明は従来技術のこのような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ビームスプリッター等による光量の損失もなく、波面変換素子に入射する角度を大きくすることなく、その制御が容易で、さらに、従来のレーザー走査型顕微鏡の光学配置を大きく変更することなく、波面変換素子の大きさにも容易に対応することが可能な走査型光学顕微鏡を提供することである。
上記目的を達成する本発明の走査型光学顕微鏡は、光源と、前記光源から発する照明光に任意の波面変換を与える波面変換素子を含む波面変換素子光学系と、前記波面変換素子光学系で波面変換された照明光を互いに直交する方向に走査する光束走査手段と、前記光束走査手段によって進行方向を変えた照明光を物体に集光する対物レンズと、前記物体から発する信号光を検出する検出器とを備え、前記波面変換素子光学系に、前記光源からの光束を前記波面変換素子に導くための第1の反射面と、波面変換後の光束を前記光束走査手段に導くための第2の反射面とが含まれ
前記波面変換素子光学系において、前記第1の反射面から反射した光束を前記波面変換素子に入射させるための第1の伝達レンズ系及び第2の伝達レンズ系の2つのレンズ系を有し、前記波面変換素子から変調を受けて反射された光束が再び前記第2の伝達レンズ系を透過し、この第2の伝達レンズ系を透過した光束が第3の伝達レンズ系を透過した後に、前記第2の反射面に入射するように構成されており、前記第2の伝達レンズ系の中心軸に対して前記第1の伝達レンズ系の中心軸か前記第3の伝達レンズ系の中心軸の少なくとも一方が特定の間隔だけ離れて配置されていることを特徴とするものである。
この場合に、前記波面変換素子光学系に含まれる前記第2の伝達レンズ系の中心軸と前記第1の伝達レンズ系の中心軸との間隔をd1、前記第2の伝達レンズ系の中心軸と前記第3の伝達レンズ系の中心軸とのの間隔をd2とした場合、d1とd2の何れか大きい方をd、前記第2の伝達レンズ系の焦点距離をfとするとき、
d/f<0.42 ・・・(2)
を満足することが望ましい。
また、前記波面変換素子光学系に含まれる前記第1の反射面と前記第2の反射面が移動可能に構成されていてもよい。
本発明の走査型光学顕微鏡では、波面変換素子光学系に反射面を2つ設けており、波面変換素子に入射させる角度を自由に変えることが可能となり、波面変換素子での制御を容易にすることが可能となる。さらに、波面変換素子光学系に入射する光束と、波面変換素子によって変調された光束が波面変換素子光学系から射出する光束との進行方向を同じにすることが可能となる。そのため、波面変換素子を用いない場合の基本的構成(図7)に波面変換素子光学系を付加するだけで、波面変換素子を用いた装置を構築することも可能となる。
さらに、波面変換素子光学系を構成する3つのレンズ系の仕様を適切に決定することで、波面変換素子での光束の大きさを調整し、その制御も容易にすることが可能となる。
また、2つの反射面を移動可能に構成することで、波面変換素子を用いる場合と用いない場合とを、同一の装置で簡単に実現することができるので、観測対象や対物レンズの種類に対応して最適な観察を容易に実現することができる。
以下に、本発明の走査型光学顕微鏡の実施形態について説明する。なお、説明に用いる図中において、繰り返し用いられる同一の要素には同一の記号を付し、重複する説明は行わない。また、光束が入射してくる方向を前側、射出して行く方向を後側とし、光源としてレーザー発振器を用いたレーザ走査型顕微鏡(LSM)を例にあげて説明する。
まず、本発明の第1実施形態の走査型光学顕微鏡を、図1〜図4を参照にして説明する。
図1は、第1実施形態のレーザー走査型顕微鏡の全体の構成を示す図である。図1において、光源としてのレーザー光源11は、照明光としてのレーザ光束を発し、その照明光はコリメータレンズ12によって平面波に変換される。次に、この照明光はダイクロックミラー51で反射した後に、波面変換素子光学系2に入射する。波面変換素子光学系2は、第1の反射面である反射ミラー211、第2の反射面である反射ミラー212、第1の伝達レンズ系22、第2の伝達レンズ系23、第3の伝達レンズ系25、及び、波面変換素子で構成される。その波面変換素子としては、ミラーの反射面が電気的制御によって制御可能な形状可変ミラー(以下、DFM)24が用いられている。
波面変換素子光学系2に入射した照明光は、第1の反射面である反射ミラー211で反射されて、第1の伝達レンズ系22に入射し、次に第2の伝達レンズ系23に入射する。第2の伝達レンズ系23と第1の伝達レンズ系22は、それぞれのレンズの中心軸は一致せずに特定の間隔d1だけ離れているが、第2の伝達レンズ系23の前側焦平面と第1の伝達レンズ系22の後側焦平面が一致するように配置されている。そのため、第1の伝達レンズ系22を透過した照明光は第2の伝達レンズ系23を透過し、略コリメート光束で、その進行方向は第2の伝達レンズ系23の後側焦点に向かう光束となる。
第2の伝達レンズ系23の後側焦平面近傍には、DFM24の反射面を平面にした場合にその反射面と、第2の伝達レンズ系23の後側焦平面とが一致するように配置されている。第2の伝達レンズ系23を透過した照明光は、略コリメート光束で第2の伝達レンズ系23の後側焦点に向かう光束となるので、DFM24に対して特定の角度θで入射する。DFM24に入射した照明光は、そこで所定の波面変換が行われる。DFM24によって波面変換が施された照明光は反射され、再び第2の伝達レンズ系23に入射し、次に第3の伝達レンズ系25に入射する。この第3の伝達レンズ系25でも、第2の伝達レンズ系23とはその中心軸がd2だけ離れており、さらに、第2の伝達レンズ系23の後側焦平面と第3の伝達レンズ系の前側焦平面とは一致するように配置されている。したがって、DFM24で波面変換がなされない場合(DFM24の反射面を平面にした場合)には、第3の伝達レンズ系25から射出する照明光は略コリメートな光束となる。この第3の伝達レンズ系25から射出した照明光は、第2の反射面である反射ミラー212によって反射され、波面変換素子光学系2から射出される。
波面変換素子光学系2から射出した照明光は、光束走査手段3に入射する。ここで、光束走査手段3は第3の伝達レンズ系25の後側焦平面と一致するように、波面変換素子光学系2が配置されている。第3の伝達レンズ系25の前側焦平面は第2の伝達レンズ系23の後側焦平面と一致するように配置されているので、光束走査手段3の面とDFM24の面とは共役な面となる。
光束走査手段3は、互いに直交する2つの軸で回転が可能なジンバルミラーからなる(特許文献3参照)。ジンバルミラーで適切に照明光の向きを変えることで、物体面で互いに直交するx及びy方向に入射する照明光を走査できるようにする。
光束走査手段3で特定の角度に反射された照明光は、瞳投影レンズ(第1のリレー光学系)73に入射し、次に結像レンズ74に入射し、最後に対物レンズ4を透過することで、物体Oに集光する。瞳投影レンズ73、結像レンズ74、対物レンズ4はテレセントリックな光学系で形成され、それぞれの前側焦平面と後側焦平面が略一致するように配置されている。
照明光が集光した物体Oからは測定すべき蛍光光束が発生する。その蛍光光束は、照明光が通ってきたのと逆向きに進む。つまり、対物レンズ4、結像レンズ74、瞳投影レンズ73を透過し、光束走査手段3で反射されて、波面変換素子光学系2に入射する。波面変換素子光学系2に入射した光束は、反射ミラー212で反射され、次に第3の伝達レンズ系25を透過し、第2の伝達レンズ系23を透過し、DFM24で変調を受けて、反射する。さらに、第2の伝達レンズ系23、第1の伝達レンズ系22を透過し、反射ミラー211で反射されて、波面変換素子光学系2を射出する。波面変換素子光学系2から射出した蛍光光束は、次にダイクロックミラー51で検出すべき特定の波長のみが透過され、集光レンズ52に入射する。集光レンズ52の後側焦平面にはピンホール付の検出器53が配置され、目的とする波長で、ピンホールを透過した光量が検出される。
この実施形態の構成では、図7に示す基本的な構成でのダイクロックミラー51と光束走査手段3の間に、波面変換素子光学系2を配置するだけで、波面変換素子を用いた構成を容易に実現することが可能となる。
本実施形態におけるDFM24の変調について、図2を参照にして説明する。図2では、波面変換素子光学系2における第2の伝達レンズ系23、及び、DFM24に関する部分について示してある。本説明では、第2の伝達レンズ系23を理想レンズとし、照明光束は波長λが488nmとしている。また、第2の伝達レンズ系23に入射する照明光は、第1の伝達レンズ系22を透過した照明光が第2の伝達レンズ系23の前側焦平面に集光するが、その集光点から、NA0.05で広がる点光原として第2の伝達レンズ系23に入射するものとしている。また、第2の伝達光学系23の中心軸から第1の伝達レンズ系22の中心軸の距離d1、及び、第2の伝達レンズ系23の中心軸から第3の伝達レンズ系25の中心軸の距離d2は、それぞれ同じ距離dだけ離れているものとしてシミュレーションを行った。
第2の伝達レンズ系23に入射する照明光は、波面変換素子であるDFM24によって変調され、再び理想レンズである第2の伝達レンズ系23を透過する。DFM24での変調がない場合には、DFM24で反射された光束は第2の伝達レンズ系23後側焦平面に集光する。ここで、第2の伝達レンズ系23の後側焦平面より10mmだけ第2の伝達レンズ系23側に集光するようにDFM24での変調を行う。変調を行うDFM24は、直径10mmの内側で面形状が変調し、直径の10mmの周辺は固定のタイプとする。反射面の直交座標を(x’,y’,z’)とした場合に、反射面の形状Z(x’,y’)は、次の(1)式に示すような4次の自由曲面とし、その係数Cj において、jは4以内とする。
Z(x’,y’)=ΣCj x’m y’n
j=[(m+n)2 +m+3n]/2+1 ・・・(1)
このシステムで、照明光はDFM24に対して特定の角度θで入射する。この角度θは、第2の伝達レンズ系23の焦点距離fと、第1の伝達レンズ系22の中心軸と第2の伝達レンズ系23の間隔dによって決定される。角度θが変わると、補正に必要なDFM24の形状はy’軸方向に関して非対称の形となる。一例として、図3のグラフ1に、光軸との角度θが2.86°と26.6°の場合に最適な性能を出すのに必要なDFM24の形状を示す。このグラフ1に示した形状は、y’方向とz’方向に関する面形状の断面図である。このグラフ1から分かるように、照明光のDFM24への入射角度θが大きくなると、非対称性だけでなく、DFM24の変位量も大きくなり、制御も困難になってくる。また、DFM24への入射角度θに対する性能の評価として、波面収差の量を図4のグラフ2に示す。このグラフ2から、角度θが大きくなればなる程、DFM24を変調しても、波面収差の量が増えるので、精度の低下につながることが分かる。この波面収差がλを超えると、顕微鏡の性能としては問題となる。
したがって、グラフ2から、許容できる入射角度θとしては、θ<23°であり、この角度θは、第2の伝達レンズ系23の焦点距離fと第1の伝達レンズ系22と第2の伝達レンズ系25の中心軸の間隔dによって決まる。すなわち、
d/f<tan(23°)
したがって、
d/f<0.42 ・・・(2)
であることが、より望ましい。
また、波面変換素子光学系2において、第1の伝達レンズ系22と第2の伝達レンズ系23との中心軸の距離d1と、第3の伝達レンズ系25と第2の伝達レンズ系23との距離d2が等しくなくとも、図5に示すように、波面変換素子のDFM24で反射する角度を調整することで、波面変換素子光学系2を構築することは可能である。この場合には、距離d1とd2のどちらか大きい方が、上記(2)式を満足することが望ましい。
次に、第1実施形態の変形例として、図6に第2実施形態のレーザー走査型顕微鏡の全体の構成を示す。図5では、第1実施形態における波面変換素子光学系2と比較して、第1の反射面、第2の反射面が、反射面を2つ有する直角プリズムミラー213の直交する反射面214、215によって構成され、このプリズムミラー213を移動することが可能な装置となっている。
この直角プリズムミラー213にある第1の反射面214で反射された照明光は、DFM24にレンズ等の光学素子を介さずに入射し、特定の変調を受ける。この変調された光束は、次に第2の反射面215に入射する構成となっており、DFM24に少ない入射角度で入射させることが可能となる。また、DFM24の反射する領域が、全ての対物レンズの種類に対応できず、特定の対物レンズでは光束がケラレる可能性がある。その場合には、本実施形態では、直角プリズムミラー213が移動する構成にもなっており、DFM24でケラレが発生するような対物レンズでは、直角プリズムミラー213を光路外に移動してDFM24を用いない光学系での観察を可能とすることができる。
したがって、直角プリズムミラー213を移動させることで、観測対象や対物レンズの種類に対応して最適な観測が可能となる。
第1実施形態のレーザー走査型顕微鏡の全体の構成を示す図である。 第1実施形態の波面変換素子の作用を説明するための図である。 第1実施形態の波面変換素子の入射角度に応じた面形状の断面図である。 第1実施形態の波面変換素子の入射角度と波面収差の関係を示す図である。 第1実施形態の波面変換素子光学系における3つのレンズ系の配置の変形を示す図である。 第2実施形態のレーザー走査型顕微鏡の全体の構成を示す図である。 波面変換素子を用いない場合のレーザー走査型顕微鏡の全体の構成を示す図である。 従来の波面変換素子を備えた顕微鏡の構成を示す図である。 従来の波面変換素子を備えた顕微鏡の構成を示す図である。 従来の別の波面変換素子を備えた走査型光学顕微鏡の構成を示す図である。
符号の説明
O…物体
2…波面変換素子光学系
3…光束走査手段
4…対物レンズ
11…レーザー光源
12…コリメータレンズ
22…第1の伝達レンズ系
23…第2の伝達レンズ系
24…形状可変ミラー(DFM)
25…第3の伝達レンズ系
51…ダイクロックミラー
52…集光レンズ
53…検出器
73…瞳投影レンズ(第1のリレー光学系)
74…結像レンズ
211…反射ミラー(第1の反射面)
212…反射ミラー(第2の反射面)
213…直角プリズムミラー
214…第1の反射面
215…第2の反射面

Claims (3)

  1. 光源と、前記光源から発する照明光に任意の波面変換を与える波面変換素子を含む波面変換素子光学系と、前記波面変換素子光学系で波面変換された照明光を互いに直交する方向に走査する光束走査手段と、前記光束走査手段によって進行方向を変えた照明光を物体に集光する対物レンズと、前記物体から発する信号光を検出する検出器とを備え、前記波面変換素子光学系に、前記光源からの光束を前記波面変換素子に導くための第1の反射面と、波面変換後の光束を前記光束走査手段に導くための第2の反射面とが含まれ、
    前記波面変換素子光学系において、前記第1の反射面から反射した光束を前記波面変換素子に入射させるための第1の伝達レンズ系及び第2の伝達レンズ系の2つのレンズ系を有し、前記波面変換素子から変調を受けて反射された光束が再び前記第2の伝達レンズ系を透過し、この第2の伝達レンズ系を透過した光束が第3の伝達レンズ系を透過した後に、前記第2の反射面に入射するように構成されており、前記第2の伝達レンズ系の中心軸に対して前記第1の伝達レンズ系の中心軸か前記第3の伝達レンズ系の中心軸の少なくとも一方が特定の間隔だけ離れて配置されていることを特徴とする走査型光学顕微鏡。
  2. 前記波面変換素子光学系に含まれる前記第2の伝達レンズ系の中心軸と前記第1の伝達レンズ系の中心軸との間隔をd1、前記第2の伝達レンズ系の中心軸と前記第3の伝達レンズ系の中心軸とのの間隔をd2とした場合、d1とd2の何れか大きい方をd、前記第2の伝達レンズ系の焦点距離をfとするとき、
    d/f<0.42 ・・・(2)
    を満足することを特徴とする請求項記載の走査型光学顕微鏡。
  3. 前記波面変換素子光学系に含まれる前記第1の反射面と前記第2の反射面が移動可能に構成されていることを特徴とする請求項記載の走査型光学顕微鏡。
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