JP3618011B2 - ガス供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はガス供給装置に係り、特にガス供給管路の先端に設けられた着脱カプラを被充填タンク側の着脱カプラに接続する接続作業を改善するよう構成したガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、天然ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)等を別のタンクに供給するガス供給装置としては、実開平4−64699号公報にみられるような装置がある。当該公報の装置は、圧縮されたガスを急速充填する方式が採用されており、圧縮機により所定圧以上に昇圧されたガスをガス供給タンクに一旦貯めておき、そしてガス供給タンクに貯められたガスを自動車の燃料タンク(被充填タンク)に注入して燃料タンク内が所定圧に達するまで充填されるようになっている。
【0003】
そして、装置本体から引き出されたガス供給管路を形成するガス充填ホースの先端及び燃料タンク側の管路の先端には、夫々押圧操作することにより離脱不可状態に結合されるクイックカプラよりなる着脱カプラが設けられている。そのため、燃料タンクへのガス充填を行う際は、ホース側の着脱カプラを燃料タンク側に設けられた着脱カプラに接続させる接続作業を行った後、燃料タンク側に設けられた手動式開閉弁を開弁させてガス充填可能となる。
【0004】
このカプラ接続完了後にスタート釦が押圧操作されると、装置本体内のガス供給開閉弁が開弁されて燃料タンクへのガス充填が行われる。また、装置本体内には、燃料タンクへのガス供給量を計測する流量計と、燃料タンクに充填された圧力を検出する圧力計が設けられている。そして、圧力計により燃料タンク内の圧力が所定値に達したことが検出されると、ガス供給開閉弁が閉弁されてガス充填が停止される。
【0005】
その際、着脱カプラ内が高圧のままになっているとホース側の着脱カプラを燃料タンク側の着脱カプラから外すことができないため、作業者がガス充填完了後にホース途中に配設された手動式の三方弁を切り換えて上記着脱カプラ内のガスを低圧側に逃がす脱圧操作を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のガス供給装置では、脱圧時は三方弁に接続された脱圧ホース及び脱圧ホースより下流側の管路で大気圧から一気に200気圧に達する急激な圧力上昇が発生することになる。そのため、脱圧ホース及びその下流側の管路や継手においては、急激な圧力変化に耐えられるように設計しなければならず、製作コストが高価になるといった問題があった。
【0007】
また、上記ガス供給用ホース及び脱圧ホースには、高圧のガスが流れるため、供給されたガスの圧力に耐えうる耐圧強度を有する高圧用ホースが使用しなれければならなかった。ところが、この種の高圧用ホースは、可撓性を有する素材により形成されているものの耐圧強度を確保するため、厚肉となっており、その分重量が重く操作がしにくかった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題を解決したガス供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1の発明は、圧縮されたガスが供給されるガス供給管路のホース先端に接続された三方弁に連通された着脱カプラを被充填タンク側の着脱カプラに接続してガスを該被充填タンクに充填し、ガス充填終了後、該ガス供給管路に配設された前記三方弁を切り換えて該着脱カプラ内の圧力を低圧側の脱圧ホースに逃がして該着脱カプラを分離可能とするガス供給装置において、
記三方弁と前記脱圧ホースとの間に減圧効果を有する機構を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記三方弁が、操作レバーを有し、当該操作レバーの回動操作により前記着脱カプラ内の圧力が低圧側の脱圧ホースに逃がされることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、前記減圧効果を有する機構が、前記三方弁の近傍に配設されたことを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項4の発明は、前記減圧効果を有する機構が、絞りであることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
上記請求項1によれば、方弁と脱圧ホースとの間に減圧効果を有する機構を設けることにより、脱圧ホースにおける急激な圧力上昇を防止して脱圧ホース及びその下流側での耐圧強度を相対的に高めることができる。
【0013】
また、請求項2によれば、三方弁が、操作レバーを有し、当該操作レバーの回動操作により着脱カプラ内の圧力が低圧側の脱圧ホースに逃がされるよう構成されているため、着脱カプラの近傍に三方弁と操作レバーとが配置されることになり、着脱操作及び三方弁の切換操作の操作性が良好になる。
【0014】
また、請求項3によれば、減圧効果を有する機構が、三方弁の近傍に配設されることにより、三方弁と着脱カプラとの距離を短くして脱圧操作により低圧管路側に流出するガス量を最小限に減らすことができる。
また、請求項4によれば、減圧効果を有する機構が、絞りであるため、可動部分による動作不良がなく、安定した減圧効果が得られる。
【0015】
【実施例】
図1に本発明になるガス供給装置の一実施例を示す。尚、図1はガス供給装置の概略構成を説明するための構成図である。
ガス供給装置1は、例えば自動車2の燃料タンク(被充填タンク)3に都市ガスを所定圧力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス供給ステーションなどに設置されている。尚、燃料タンク3は、温度が35°Cにおいて充填可能圧力が200kgf/cmに設定されており、換言すれば燃料タンク3は最大圧力200kgf/cmに耐えられるように製作されている。
【0016】
ガス供給装置1は、大略、都市ガスを所定圧力に圧縮し加圧されたガスを生成する圧力発生ユニット4と、圧力発生ユニット4により圧縮されたガスを燃料タンク3に供給するためのディスペンサユニット5と、よりなる。
圧力発生ユニット4は、都市ガス等が家庭に分岐される前の中圧管路(図示せず)に接続された分岐管路11に、ガスを圧縮する多段式のコンプレッサ12が配設されている。コンプレッサ12は、例えばガスを圧縮するためのシリンダが複数(3個または4個)設けられ、前段のシリンダで圧縮されたガスを次段のシリンダでさらに高い圧力に加圧するようになっており、中圧管路から供給されたガスを段階的に圧縮する。
【0017】
さらに、コンプレッサ12から引き出された高圧管路13には、コンプレッサ12により生成されたガスの逆流を防止する逆止弁14と、電磁弁よりなる開閉弁17と、圧力伝送器18と、が配設されている。さらに、高圧管路13から分岐した分岐管路15の端部には、高圧ガス蓄圧器(圧力源)16が接続されている。尚、高圧ガス蓄圧器16は、一般に文献等では蓄ガス器とも呼ばれている。
【0018】
上記コンプレッサ12は開閉弁17が閉弁された状態で駆動されると、コンプレッサ12により圧縮された高圧ガスが高圧ガス蓄圧器16に供給される。尚、本実施例では、コンプレッサ12は高圧ガス蓄圧器16が250kgf/cmに昇圧するまで圧縮されたガスを供給する。
【0019】
上記圧力伝送器18は、内部に高圧管路13を流れるガスの圧力を検出する圧力センサが設けられており、ガスの圧力に応じた検出信号を制御回路19及び制御装置20に送信する。
従って、コンプレッサ12により圧縮されたガスが高圧ガス蓄圧器16へ供給される工程では、制御装置20からの指令により開閉弁17が閉弁される。そして、高圧ガス蓄圧器16内の圧力が所定圧力に達すると、圧力発生ユニット4は停止し、充填作業可能な待機状態となる。
【0020】
また、圧力発生ユニット4とディスペンサユニット5との間は、ガス供給管路28を介して接続されている。
そして、ディスペンサユニット5内に延在するガス供給管路28には、ガス供給管路28を連通又は遮断する電磁弁式のガス供給開閉弁29と、圧力発生ユニット4から供給されたガスの1次圧力を検出する1次圧力伝送器30と、ガス供給管路28を流れるガスの供給量を計測する質量流量計31と、下流側へ給送されるガス圧力を所定圧力に制御する圧力制御弁32と、圧力制御弁32により制御された2次圧力を検出する2次圧力伝送器33と、燃料タンク3へ充填されるガスの供給量を制限する過充填防止弁34と、所定以上の力で引っ張られたとき分離する緊急離脱カプラ35と、が配設されている。
【0021】
ガス供給開閉弁29は、圧力発生ユニット4の元弁として機能するもので制御装置20からの指令により自動的に開弁または閉弁する。尚、ガス供給開閉弁29は、電磁弁の代わりに手動式や空気圧式の開閉弁を使用しても良い。
1次圧力伝送器30と2次圧力伝送器33とは、それぞれの取り付け位置で検出した圧力に応じた検出信号を制御装置20に送信する。そして、制御装置20は、質量流量計31により計測された流量及び2次圧力伝送器33により検出された圧力を燃料タンク3に充填されたガス充填量及び充填圧力として表示器36に表示する。
【0022】
圧力制御弁32は、制御装置20からの指令により充填圧力を制御して燃料タンク3へ供給されるガス供給量を制御するとともに、充填開始時及び充填終了時には充填圧力が徐々に変化(増圧、減圧)するように圧力を制御して各機器が急激な圧力変化により破損することを防止する。
【0023】
さらに、緊急離脱カプラ35には、高圧ガスに耐えうるガス充填ホース37の一端が接続され、ガス充填ホース37の他端は三方弁38の流入ポートaに接続されている。さらに、三方弁38の充填ポートbには、ガス充填管路39が接続されている。そして、ガス充填管路39の端部には、燃料タンク3に連通された着脱カプラ47に着脱可能な着脱カプラ40が設けられている。
【0024】
尚、上記着脱カプラ40と着脱カプラ47とは、それぞれ内部に弁(図示せず)が設けられており、互いに連結されていないときは弁が閉弁し、着脱カプラ40と着脱カプラ47とが連結されると各弁が開弁位置に変位して相互に連通状態となる。
【0025】
三方弁38の排気ポートcには、着脱カプラ40内の残留ガスを低圧側に逃がすための低圧系路41が接続されている。三方弁38は後述するように手動操作により切り換えられる構成であり、ガス充填前及びガス充填後は、充填ポートbと排気ポートcとが連通されて流入ポートaが遮断されている。また、ガス充填時は、流入ポートaと充填ポートbとが連通するとともに排気ポートcが遮断するように切り換え操作される。
【0026】
低圧系路41は、ガス充填終了後、着脱カプラ40の離脱操作を可能にするため、着脱カプラ40,47内を減圧するためのものである。そして、低圧系路41は、三方弁38の排気ポートcに接続された接続管路42と、接続管路42の端部に接続され脱圧時の減圧効果を有する減圧機構43と、減圧機構43に接続された脱圧ホース44と、脱圧ホース44の端部に接続された緊急離脱カプラ45と、緊急離脱カプラ45を介して脱圧ホース44に接続された低圧管路46とからなる。この低圧管路46の下流側端部は、大気開放もしくは脱圧操作によるガスを回収するための装置(図示せず)に連通されている。
【0027】
本発明の要部を構成する減圧機構43は、後述するように脱圧時の圧力を所定圧力以下に減圧することができるため、減圧機構43より下流側に延在するように設けられた脱圧ホース44には減圧された比較的低い圧力が流れることになる。そのため、脱圧ホース44は、従来のように燃料タンク3への充填圧力と同等の高圧に耐えるだけの強度を有する必要がなく、ガス充填ホース37よりも軽量で柔軟性を有するホースを使用することも可能となる。
【0028】
また、減圧機構43は、三方弁38の近傍に配設されているため、三方弁38と着脱カプラ40との距離が短くなっており、その分脱圧操作により低圧管路側に流出するガス量を最小限に減らすことができる。
上記緊急離脱カプラ35,45は、万が一着脱カプラ40が燃料タンク3側の着脱カプラ47に接続されたまま自動車2が発車した場合に連結を解除するとともに、緊急離脱カプラ35,45内部に設けられた逆止弁(図示せず)が閉弁してガス漏れを防止する。
【0029】
また、自動車2では、燃料タンク3と着脱カプラ47との間を接続する管路48に手動式開閉弁49と、逆止弁50とが配設されている。そして、充填開始時には、ホース側の着脱カプラ40が燃料タンク3側の着脱カプラ47に接続された後に作業者は手動式開閉弁49を開弁する。
【0030】
図2は三方弁38と各管路の構成を示す平面図であり、図3は三方弁38と各管路の構成を示す正面図である。
三方弁38の後方には、耐圧強度の高いガス充填ホース37が接続され、三方弁38の前方には、接続管路42の一端が接続されている。接続管路42は、図2に示されるようにU字状に曲げられているため、接続管路42の他端に接続された減圧機構43は、三方弁38と平行となる向きに延在するように取り付けられる。
【0031】
そして、減圧機構43の端部には、脱圧ホース44が減圧機構43の後方に延在するように接続されている。従って、脱圧ホース44はガス充填ホース37と共にディスペンサユニット5側に延在している。
三方弁38は、上部に切換操作を行うための操作レバー38aが設けられ、下部にはL字状に形成されたエルボ51が接続されている。ガス充填管路39,着脱カプラ40は、エルボ51を介して三方弁38に接続されている。
【0032】
また、三方弁38は、操作レバー38aの回動操作により連通方向が切り換わる構成となっている。つまり、ガス充填時はガス充填ホース37とガス充填管路39とが連通され、脱圧時は脱圧ホース44と着脱カプラ40を有するガス充填管路39とが連通される。
【0033】
そのため、ホース側の着脱カプラ40がタンク側の着脱カプラ47に押圧されて結合された状態で、ガス供給開閉弁29及び手動式開閉弁49が開弁された後、操作レバー38aがガス充填方向に回動操作されると、ディスペンサユニット5からのガスがガス充填ホース37,三方弁38,エルボ51,ガス充填管路39,着脱カプラ40,47,管路48を通過して燃料タンク3に充填される。
【0034】
作業者は、燃料タンク3の圧力が所定圧力(目標圧力)に達した時点でガス供給開閉弁29が閉弁してガス供給が停止すると、三方弁38の操作レバー38aを脱圧方向に回動操作する。そのため、着脱カプラ40,47内の圧力は、ガス充填管路39,エルボ51,三方弁38,接続管路42,減圧機構43,脱圧ホース44を通過して低圧管路46に逃がされる。これで、着脱カプラ40,47内の圧力は、ほぼ大気圧に減圧されて分離可能となる。
【0035】
図4は減圧機構43の構成を示す断面図である。
減圧機構43は、ハウジング52の一端に接続管路42のナット42aが螺合するおねじ52aが設けられ、ハウジング52の他端に脱圧ホース44のナット44aが螺合するおねじ52bが設けられている。尚、おねじ52a,52bとナット42a,ナット44aとの間は、環状のシール部材42b,44bによりシールされている。
【0036】
また、減圧機構43のハウジング52の内部には、脱圧時にガスが流入する流入路53と、減圧されたガスが流出する流出路54とが軸方向に設けられており、流入路53と流出路54との間には、弁室55が設けられている。この弁室55には、流入路53を開閉する弁体としてのボール56と、ボール56を所定圧力以上で開とさせるようにボール56を閉方向に付勢するコイルスプリング57とが取り付けられている。
【0037】
弁室55は、キャップ58が螺合するねじ孔52dと連通されているため、キャップ58を外すことによりボール56及びコイルスプリング57を点検又は交換することができる。尚、キャップ58の鍔部とねじ孔52d端部との間は環状のシール部材59によりシールされている。
【0038】
上記構成とされた減圧機構43においては、脱圧時以外のときは、ボール56がコイルスプリング57の押圧力により弁室55の弁座55aに当接して流入路53を閉塞している。そして、コイルスプリング57は、脱圧時に供給される圧力が所定値以上になったときボール56が開弁動作するように脱圧時の圧力の大きさに応じた所定のばね定数を有するように線径や巻き数が選択されている。従って、ボール56は、コイルスプリング57の押圧力により流入路53を絞っており、流出路54に流出するガスの圧力が充填圧力に比べてかなり低い圧力(例えば2〜3kgf/cm 程度)となるように減圧動作する。
【0039】
また、減圧機構43のハウジング52からキャップ58を外すことによりコイルスプリング57をばね定数の異なるものと交換することできるので、ガス充填圧力の大きさに合わせて減圧機構43の開弁動作の圧力を任意に設定することができる。
【0040】
次に上記構成とされた減圧機構43の動作について説明する。
脱圧時、三方弁38の操作レバー38aが脱圧方向に回動操作されて脱圧ホース44と着脱カプラ40を有するガス充填管路39とが連通されると、着脱カプラ40,47内のガスは、ガス充填管路39,エルボ51,三方弁38,接続管路42を通過して減圧機構43の流入路53に至り、流入路53の圧力が上昇する。そして、流入路53の圧力がボール56を開弁方向に押圧しているため、着脱カプラ40,47の圧力が流入路53に導入されてコイルスプリング57の押圧力よりも大きな力がボール56に作用すると、ボール56が弁座55aから離間して流入路53内のガスが弁室55を通過して流出路54から脱圧ホース44へ流出する。
【0041】
その際、ボール56と弁座55aとの隙間は、コイルスプリング57の押圧力と着脱カプラ40,47の圧力との差に応じて絞られているため、脱圧ホース44にはガス充填ホース37のような高圧がかからず、減圧機構43により減圧された低い圧力が供給されることになる。そのため、脱圧時に脱圧ホース44及び緊急離脱カプラ45内での急激な圧力上昇を防止して脱圧ホース44及び緊急離脱カプラ45等の低圧系路41における耐圧強度を相対的に高めることができる。
【0042】
また、脱圧ホース44には、ガス充填ホース37よりも耐圧強度の低いホースを使用することが可能となる。その場合、脱圧ホース44は軽量で柔軟性を有するため扱いやすくなり、従来のようにガス充填圧力に耐えうる耐圧強度を有する2本のホースを持ち上げるよりも、ガス充填作業時の労力が軽減され、ホース側の着脱カプラ40をタンク側の着脱カプラ47に結合させる際も確実に結合させることができる。
【0043】
また、ボール56が上記のように開弁動作して着脱カプラ40,47の圧力が低下し、流入路53内の圧力がコイルスプリング57の押圧力より低くくなったた時点でボール56は弁座55aに当接して流入路53を閉塞する。
尚、上記第1実施例では、脱圧時の減圧効果を有する減圧機構として、ボール56とコイルスプリング57を有する弁機構一例として挙げたが、これに限らず、例えばボール56の代わりにポペット弁を用いた構成としても良いし、あるいはスプールを用いた構成としても良い。
【0044】
図5は本発明の第2実施例を示す。尚、上記第1実施例と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
61は脱圧時の減圧効果を有する減圧機構で、円盤状のオリフイス62をコイルスプリング63により弁室55の流入側に保持してなる。オリフイス62は中央に小孔62aが貫通されたものであり、この小孔62aにより流入路53を絞り、脱圧時の圧力を減圧する。
【0045】
従って、小孔62aの孔径を変更することにより、脱圧時の圧力に拘わらず流入路53に流出する圧力を所定圧力に減圧することができる。また、小孔62aの孔径の異なる複数種のオリフイス62を用意しておき、キャップ58を外すことによりコイルスプリング57及びオリフイス62を交換することができるので、脱圧時の圧力の大きさに応じて小孔62aの孔径を容易に変更できる。
【0046】
また、本実施例では、オリフイス62をコイルスプリング63の押圧力によりがたつきのない状態に保持すると共に、脱圧時に過大な圧力が作用した場合にコイルスプリング63により緩衝して脱圧ホース44の負担を軽減することができる。
【0047】
尚、本実施例の場合、オリフイス62をハウジング52に固定させる構成としてコイルスプリング63を不要にしても良い。
図6は本発明の第3実施例を示す。尚、上記第1,第2実施例と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0048】
71は脱圧時の減圧効果を有する減圧機構で、上記実施例の接続管路42よりも小径とされた減圧管路72よりなる。減圧管路72の一端は三方弁38のcポートに接続され、減圧管路72の他端はナット73により脱圧ホース44の端部に設けられてねじ部44bに接続されている。
【0049】
減圧管路72の内径は、上記オリフイス62の小孔62aよりも大であるが、U字状に曲げられているため、その全長がかなり長く設定されている。そのため、脱圧時に着脱カプラ40,47からのガスが減圧管路72内を流れる過程で圧力損失を生じ、脱圧時の圧力は所定圧力以下に減圧される。従って、内径の異なる小径のパイプを予め複数種用意しておくことにより、脱圧時の圧力に対応することができる。
【0050】
本実施例では、小径なパイプを取り付けるだけなので、上記第1,第2実施例に比べて簡単な構成であり、安価に製作できると共に組立も容易に行える。
図7、図8は本発明の第4実施例を示す。尚、上記第1実施例と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0051】
81は脱圧時の減圧効果を有する減圧機構で、ハウジング82と、ハウジング82の内部に設けられた絞りとしてのエレメント83とよりなる。
また、ハウジング82の一端には接続管路42のナット42aが螺合するおねじ82aが設けられ、ハウジング82の他端には脱圧ホース44のナット44aが螺合するおねじ82bが設けられている。尚、おねじ82a,82bとナット42a,ナット44aとの間は、環状のシール部材42b,44bによりシールされている。
【0052】
上記ハウジング82は上流側より軸方向に延在する上流側通路82cと、下流側より軸方向に延在する下流側通路82dと、を有する。下流側通路82dは上流側通路82cより大径であり、上流側通路82cと下流側通路82dとの境界には段差82eが形成されている。エレメント83の外径は、下流側通路82dの内径より僅かに小径とされており、下流側通路82dに挿入された後、スリーブ84が下流側通路82dに挿入されて段差82eに当接する位置まで押圧される。
【0053】
そのため、エレメント83はスリーブ84が下流側通路82dに圧入されることにより、スリーブ84と段差82eとの間で保持される。そして、上記構成とされた減圧機構81は、ハウジング82の上流側通路82cが接続管路42に連通され、下流側通路82dが脱圧ホース44に連通されように取り付けられる。
【0054】
そして、エレメント83はステンレス材の粉体を焼結させたものであり、円盤状の多孔質材に形成されている。このエレメント83は、脱圧時に接続管路42を介してハウジング82に流入したガスの流量を絞ることによりガスの圧力を所定圧力以下に減圧する。そのため、脱圧時に脱圧ホース44及び緊急離脱カプラ45内での急激な圧力上昇を防止して脱圧ホース44及び緊急離脱カプラ45等の低圧系路41における耐圧強度を相対的に高めることができる。
【0055】
また、エレメント83自体各製品毎のばらつきが少ないため、常に所望の減圧特性を有するように製作することができる。そのため、上記構成とされた減圧機構81においては、エレメント83の焼結加工時の条件(焼結温度や粉体量等)を一定にすることにより、安定した減圧効果が得られる。さらに、エレメント83が上記焼結工程により多孔質材に形成されているため、脱圧時の消音効果も得られる。
【0056】
また、エレメント83は、可動部分を有する構成ではないので、動作不良を起こすおそれがないばかりか、メンテナンスも容易に行える。さらに、脱圧ホース44の下流側に大気中に放出される脱圧ガスの臭いを脱臭する脱臭器(図示せず)を設けた構成の場合、脱臭器内の活性炭が脱圧ガスの圧力により飛散することが防止される。
【0057】
尚、上記実施例では、都市ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガスを供給するのにも適用できるのは勿論である。
また、上記実施例では、自動車2の燃料タンク3に圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げたが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガスを他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の装置にも適用できるのは勿論である。
【0058】
また、上記実施例では、都市ガス等が家庭に分岐される前の中圧管路からの都市ガスを圧縮する構成としたが、これに限らず、例えば中圧管路から分岐された家庭の管路からガスを取り出すようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】
上述の如く、上記請求項1によれば、方弁と脱圧ホースとの間に減圧効果を有する機構を設けたため、脱圧時に脱圧ホースにかかる圧力を下げることができるので、脱圧ホースにおける急激な圧力上昇を防止して脱圧ホース及びその下流側での耐圧強度を相対的に高めることができる。その結果、脱圧ホースに耐圧強度の低いホースを使用することが可能になりその分脱圧ホースの重量が軽減されて扱いやすくなり、作業性を改善することができる。
【0060】
また、請求項2によれば、三方弁が、操作レバーを有し、当該操作レバーの回動操作により着脱カプラ内の圧力が低圧側の脱圧ホースに逃がされるよう構成されているため、着脱カプラの近傍に三方弁と操作レバーとが配置されることになり、着脱操作及び三方弁の切換操作の操作性が良好になる。
【0061】
また、請求項3によれば、減圧効果を有する機構が、三方弁の近傍に配設されることにより、三方弁と着脱カプラとの距離を短くして脱圧操作により低圧管路側に流出するガス量を最小限に減らすことができる。
また、請求項4によれば、減圧効果を有する機構が、絞りであるため、脱圧ホースより下流側での急激な圧力上昇を防止することができると共に、可動部分による動作不良がなく、安定した減圧効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるガス供給装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】三方弁と各管路の構成を示す平面図である。
【図3】三方弁と各管路の構成を示す正面図である。
【図4】減圧機構の構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の減圧機構の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の減圧機構の構成を示す平面図である。
【図7】本発明の第4実施例の減圧機構の構成を示す平面図である。
【図8】本発明の第4実施例の減圧機構の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガス供給装置
3 燃料タンク
4 圧力発生ユニット
5 ディスペンサユニット
16 高圧ガス蓄圧器
28 ガス供給管路
29 ガス供給開閉弁
30 1次圧力伝送器
31 質量流量計
32 圧力制御弁
33 2次圧力伝送器
38 三方弁
40,47 着脱カプラ
41 低圧系路
43,61,71,81 減圧機構
44 脱圧ホース
46 低圧管路
56 ボール
57 コイルスプリング
62 オリフィス
72 減圧管路
83 エレメント

Claims (4)

  1. 圧縮されたガスが供給されるガス供給管路のホース先端に接続された三方弁に連通された着脱カプラを被充填タンク側の着脱カプラに接続してガスを該被充填タンクに充填し、ガス充填終了後、該ガス供給管路に配設された前記三方弁を切り換えて該着脱カプラ内の圧力を低圧側の脱圧ホースに逃がして該着脱カプラを分離可能とするガス供給装置において、
    記三方弁と前記脱圧ホースとの間に減圧効果を有する機構を設けたことを特徴とするガス供給装置。
  2. 前記三方弁は、操作レバーを有し、当該操作レバーの回動操作により前記着脱カプラ内の圧力が低圧側の脱圧ホースに逃がされることを特徴とする請求項1のガス供給装置。
  3. 前記減圧効果を有する機構は、前記三方弁の近傍に配設されたことを特徴とする請求項1または2のガス供給装置。
  4. 前記減圧効果を有する機構は、絞りであることを特徴とする請求項1または2のガス供給装置。
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