JP2944957B2 - リリーフ弁およびそれを備えるガス供給装置 - Google Patents

リリーフ弁およびそれを備えるガス供給装置

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JP2944957B2
JP2944957B2 JP8311897A JP8311897A JP2944957B2 JP 2944957 B2 JP2944957 B2 JP 2944957B2 JP 8311897 A JP8311897 A JP 8311897A JP 8311897 A JP8311897 A JP 8311897A JP 2944957 B2 JP2944957 B2 JP 2944957B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、第1ポートに導か
れる第1圧力と、第2ポートに導かれる第2圧力との差
圧に関連して開閉動作するリリーフ弁およびそれを備え
るガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば天然ガスを燃料とする天然ガス
自動車と、この天然ガス自動車に燃料タンクとして搭載
されるガスボンベに天然ガスを充填するための充填機と
からなるガス需要設備には、ガス供給源からの天然ガス
がほぼ一定の供給圧力で第1および第2供給流路を介し
て供給される。第1および第2供給流路は、第1供給流
路から第2供給流路へ流れた燃料ガスのガス流量を測定
して積算したガス供給量を計量するガスメータを介して
相互に接続され、ガス需要設備に供給したガス供給量を
計量することができるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、充填機は第2供給流路から吸引したガスを自動車の
ガスボンベに加圧充填するように構成されているため、
たとえば子供のいたずらなどによって前記第1供給流路
に設けられるコックが閉じられたとき、第1供給流路か
らガスメータを介して第2供給流路に導かれる天然ガス
のガス供給量よりも、第2供給流路から充填機によって
吸引されて天然ガス自動車に充填されるガス供給量が多
くなり、これによって、第2供給流路内の天然ガスの第
2圧力が、第1供給流路内の天然ガスの第1圧力と比較
して所定範囲の下限を超えて低くなる場合がある。この
ような場合において、第2供圧力が大気圧よりも極めて
低くなったときには、充填機に内蔵される調圧関連機器
の大気開放流路などを介して第2供給流路に空気が流れ
込んでしまうおそれがある。
【0004】またガスメータは、燃料ガスが逆流しない
ように構成されているので、気温の変化によって第2供
給流路内の第2圧力が第1圧力と比較して所定の範囲の
上限を超えて高くなる場合がある。また、充填機は天然
ガスを圧縮して天然ガス自動車に供給するので、内部に
高圧の天然ガスが貯留されており、その高圧の天然ガス
が逆流しないように構成されているけれども、充填機が
故障した場合には、充填機内の高圧の燃料ガスが第2供
給流路に逆流し、第2供給流路内が高圧の天然ガスで満
たされ、第2圧力が第1圧力と比較して所定の範囲を上
限を超えて高くなる場合がある。このような場合には、
第2供給流路を初めとする供給装置の損傷または作動不
良になるおそれがある。
【0005】たとえば天然ガスなど、ガスを利用するに
あたって、第2圧力の大きな変動を防止して、このよう
な不具合が生じることのない信頼性の高いガス供給装置
が望まれている。
【0006】したがって本発明の目的は、第2圧力を第
1圧力に対して所定の範囲内に保持することができるリ
リーフ弁を提供することである。
【0007】また本発明の他の目的は、ガス供給源から
のガスを、ガス需要設備に、第1圧力に対する第2圧力
の大きな変動を防止して高い信頼性で供給することがで
きるリリーフ弁を備えたガス供給装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、第2圧力が第1圧力よりも予め定める第1設定差圧
だけ低い圧力以下、および第2圧力が第1圧力よりも予
め定める第2設定差圧だけ高い圧力以上のいずれか一方
の状態になったときに、第1圧力が導かれる第1ポート
と第2圧力が導かれる第2ポートとを連通させ、第2圧
力が第1圧力よりも第1設定差圧だけ低い圧力を超え、
かつ第2圧力が第1圧力よりも第2設定差圧だけ高い圧
力未満の状態になったときに、第1ポートと第2ポート
とを遮断することを特徴とするリリーフ弁である。 本発明に従えば、第2圧力が第1圧力よりも予め定める
第1設定差圧だけ低い圧力以下になったときに、第1ポ
ートと第2ポートとが連通される。これによって、第2
圧力側に第1圧力側からガスを導いて、第2圧力が第1
圧力と比較して低くなりすぎることを防ぐことができ
る。また、第2圧力が第1圧力よりも予め定める第2設
定差圧だけ高い圧力以上になったときに、第1ポートと
第2ポートとが連通される。これによって、第2圧力側
から第1圧力側にガスを逃がして、第2圧力が第1圧力
と比較して高くなりすぎることを防ぐことができる。さ
らに、第2圧力が第1圧力よりも予め定める第1設定差
圧だけ低い圧力を超え、かつ第2圧力が第1圧力よりも
予め定める第2設定差圧だけ高い圧力未満のときには、
第1ポートと第2ポートとは遮断されている。このよう
に、第2圧力が第1圧力に対して高くなりすぎたとき、
および低くなりすぎたときのいずれか一方のときにだ
け、第1ポートと、第2ポートとを連通して、第2圧力
を第1圧力に対して所定の範囲内に保持することができ
る。したがって、このようなリリーフ弁を、第1圧力が
ほぼ一定の圧力に保持されるような装置に用いた場合に
は、第2圧力をほぼ一定の圧力範囲に保持することがで
きる。
【0009】請求項2記載の本発明は、ガス供給源から
のガスをガス需要設備に導くための第1供給流路および
第2供給流路が設けられ、ガス供給源に接続される第1
供給流路とガス需要設備に接続される第2供給流路とは
計量手段を介して接続され、この計量手段によってガス
需要設備に供給されるガスの供給量が計量されながら、
ガス供給源からのガスをガス需要設備に供給するガス供
給装置において、前記計量手段をバイパスして、第1お
よび第2供給流路を接続するバイパス流路と、このバイ
パス流路を、第1供給流路のガスの第1圧力と第2供給
流路のガスの第2圧力とに関連して、開閉するリリーフ
弁とを含み、前記リリーフ弁は、第2圧力が第1圧力よ
りも予め定める第1設定差圧だけ低い圧力以下、および
第2圧力が第1圧力よりも予め定める第2設定差圧だけ
高い圧力以上のいずれか一方の状態になったときに、第
1圧力が導かれる第1ポートと第2圧力が導かれる第2
ポートとを連通させ、第2圧力が第1圧力よりも第1設
定差圧だけ低い圧力を超え、かつ第2圧力が第1圧力よ
りも第2設定差圧だけ高い圧力未満の状態になったとき
に、第1ポートと第2ポートとを遮断することを特徴と
するリリーフ弁を備えるガス供給装置である。 本発明に従えば、供給源からのガスを、第1および第2
供給流路を介して、計量手段によってガス供給量を計量
しながら、ガス需要設備に供給するガス供給装置におい
て、第1および第2供給流路は、バイパス流路によって
計量手段をバイパスして接続される。このバイパス流路
には、第1供給流路のガスの第1圧力と第2供給流路の
ガスの第2圧力とに関連して、開閉するリリーフ弁が設
けられ、リリーフ弁が開放状態にあるときには、計量手
段をバイパスして第1および第2供給流路が連通され
る。リリーフ弁は、第1圧力と第2圧力との差圧に関連
して、バイパス流路を開閉するので、たとえば、供給源
からほぼ一定の第1圧力でガスが導かれる場合には、第
2圧力に関連してバイパス流路を開閉することができ
る。 リリーフ弁は、第2圧力が第1圧力よりも予め定める第
1設定差圧だけ低い圧力以下になったときに、第1ポー
トと第2ポートとが連通される。これによって、バイパ
ス流路を開放して、第2圧力側に第1圧力側からガスを
導き、第2圧力が低くなりすぎることを防ぐことができ
る。また、第2圧力が第1圧力よりも予め定める第2設
定差圧だけ高い圧力以上になったときに、第1ポートと
第2ポートとが連通される。これによって、バイパス流
路を開放して、第2圧力側から第1圧力側にガスを逃が
し、第2圧力が高くなりすぎることを防ぐことができ
る。さらに、第2圧力が第1圧力よりも予め定める第1
設定差圧だけ低い圧力を超え、かつ第2圧力が第1圧力
よりも予め定める第2設定差圧だけ高い圧力未満のとき
には、第1ポートと第2ポートとが遮断される。これに
よって、前述のように第2圧力が第1圧力に対して高く
なりすぎたとき、および低くなりすぎたときのいずれか
一方のときにだけ、バイパス流路を開放して、第2圧力
を第1圧力に対して所定の範囲内に保持することができ
る。したがって、第1圧力がほぼ一定である場合には、
第2圧力をほぼ一定の圧力範囲に保持することができ
る。 したがって、たとえばガス需要設備の稼働などによっ
て、第2圧力が所定の範囲の下限を超えて低い圧力とな
ってしまうことを防ぐことができる。また逆に、たとえ
ば温度変化などによって第2圧力が所定の範囲の上限を
超えて高くなってしまうことができる。これによって、
第2供給流路を初めとするガス供給装置が損傷したり、
あるいは作動不良になるなどの不具合を無くすことがで
きる。このようにして、ガス需要設備の動作および温度
変化などによって変動しやすい第2圧力を、所定の範囲
内に保持することができるので、供給源からのガスをガ
ス需要設備に、安定したガス圧で高い信頼性で供給する
ことができる。 しかも、第1および第2供給流路をバイパスして、第2
圧力を所定範囲内に保持するので、第2圧力が高くなっ
たときには、ガスを第1供給管路に逃がして第2圧力を
降下させることができ、また、第2圧力が低くなったと
きには、第1供給管路からガスを導いて第2圧力を上昇
させることができるので、たとえばアキュムレータなど
の蓄圧手段を別途に設ける必要がなく、ガス供給装置が
大形化することを防ぐことができる。また、第2圧力を
降下させるために、ガスを大気に放出する必要がなく、
大気を汚染することがない。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
発明の構成において、前記ガス需要設備は、ガス消費機
器と、このガス消費機器にガスを充填する充填機とを含
み、充填機は第2圧力が予め定める停止圧力よりも低い
圧力に達すると稼働停止し、前記リリーフ弁は、前記第
1設定差圧が前記第1圧力と前記停止圧力との差圧より
も大きく設定され、前記第2圧力が前記停止圧力以上に
復帰しないように、第1供給流路から第2供給流路へ通
過するガス量を制限することを特徴とする。 本発明に従えば、ガス需要設備の充填機は、この充填機
の稼働中に、たとえば計量手段に設けられる遮断弁の作
動、または子供のいたずらなどによって前記第1流路に
設けられるコックが閉じられたとき、充填機によるガス
の吸引によって第2圧力が低下して停止圧力に達すると
稼働停止する。リリーフ弁の第1設定差圧は、第1圧力
と停止圧力との差圧よりも大きく設定されており、かつ
第1および第2圧力の差圧が第1設定差圧以上になって
も、第1供給流路から第2供給流路へ通過を許容するガ
ス量を制限して、第2圧力が停止圧力以上になることを
防止することができる。さらに詳しく述べると、第2圧
力が低下して停止圧力に達して充填機が稼働停止したと
き、充填機の惰性動作によって第2流路内のガスが吸引
され、第2圧力が停止圧力を大きく下回って低下し、第
1および第2圧力の差圧が第1設定差圧以上になったと
きに、第1供給流路から第2供給流路へのガスの通過を
許容することができるけれども、その通過を許容するガ
ス量は、第2圧力が停止圧力以上に復帰しないように制
限される。これによって、充填機が、前述のような稼働
停止後に、再起動してしまうことが防がれるとともに、
ガスが計量手段をバイパスしてリリーフ弁を介して充填
機に導かれ、計量されていないガスが消費される不具合
を防ぐことができる。
【0011】請求項4記載の本発明は、請求項2記載の
発明の構成において、前記第1設定差圧は、前記第1圧
力と大気圧との差圧よりも大きく設定されることを特徴
とする。 本発明に従えば、リリーフ弁の第1設定差圧は、第1圧
力と大気圧との差圧よりも大きく設定されており、万
一、第2供給流路が損傷するなど、第2供給流路が大気
に開放されても、ガス供給源からのガスがリリーフ弁を
介して第2供給流路に導かれて、大気に放出される不具
合を無くすことができる。さらに、第2圧力が大気圧を
大きく下回って極めて低い圧力になったときには、第1
供給流路から第2供給流路にへのガスの通過を許容し
て、第2圧力が低くなり過ぎることを防ぎ、たとえばガ
ス需要設備の調圧関連機器の大気開放流路などを介して
空気が流れ込んでしまうなどの不具合を無くすことがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
リリーフ弁10を備えたガス供給装置12を示す系統図
である。ガス供給装置12は、ガス供給プラントのガス
供給設備などであるガス供給源14からガス需要設備1
6に、天然ガス(以下、単に「ガス」と記す場合があ
る)を供給するための装置である。このガス供給装置1
2は、ガス供給源14からのガスをガス需要設備16に
導くための第1供給管路18および第2供給管路20が
設けられ、ガス供給源14に接続される第1供給管路1
8とガス需要設備16に接続される第2供給管路20と
は、計量手段であってたとえばマイコンメータによって
実現されるガスメータ22を介して接続されている。
【0013】ガスメータ22は、第1供給管路18が接
続される第1ポート22aと、第2供給管路20が接続
される第2ポート22bとを連通する通路を有し、第1
供給管路18から、ガスメータ22の通路を介して、第
2供給管路20に導かれるガスのガス流量を測定し、こ
れを積算することによって、ガス需要設備16に供給さ
れるガス供給量が計量される。ガス需要設備16は、ガ
ス消費機器である天然ガスを燃料とする自動四輪車24
と、この自動四輪車24に燃料タンクとして搭載される
ガスボンベに天然ガスを充填する充填機26とを有し、
充填機26は、第2供給管路20から供給されるガスを
圧縮して自動四輪車24のガスボンベに充填する。この
ように、ガス供給装置12は、ガス需要設備16に供給
されるガス供給量を、ガスメータ22によって計量しな
がら、供給源14からの天然ガスをガス需要設備16に
供給する。
【0014】このようなガス供給装置12を利用して、
ガス需要設備16にガスを供給する場合において、ガス
供給源14からの天然ガスは、ほぼ一定の第1圧力P
1、たとえば大気圧P0よりも1500〜2500Pa
高い圧力で第1供給管路18に供給されており、充填機
26が連続的に稼働している通常のガス利用状態では、
第2供給管路20内の天然ガスの第2圧力P2は、第1
圧力P1に対して、ガスメータ22を通過することによ
る圧力損失ΔP、たとえばΔP=160Paだけ低くな
っている。換言すれば、第1圧力P1と第2圧力P2と
の間には、 P1−P2=ΔP …(1) に示されるように、ガスメータ22による圧力損失分の
差圧ΔPが生じた状態で、ガス供給源14からの天然ガ
スが、ガス需要設備16に供給されている。
【0015】ガスメータ22には、ガスメータ内の通路
を開閉する緊急遮断弁が内蔵されており、この緊急遮断
弁は、通常時には前記通路を開放し、たとえば地震が発
生したときなど、センサが異常を検知したときに通路を
閉鎖し、安全を確保するように構成されている。充填機
26は、この充填機26が稼働している状態で、緊急遮
断弁が作動して前記通路が閉鎖されたとき、第2圧力P
2の低下に応答して稼働を停止するように構成されてい
るけれども、緊急遮断弁の作動後に充填機26が停止す
るため、その時間的なずれによって、閉鎖された第2供
給管路20内のガスが充填機26によって強制的に吸引
され、第2圧力P2が通常のガス利用状態の圧力よりも
低くなることがある。
【0016】また第1供給管路18には、第1供給管路
18を開閉する第1コック28が設けられており、この
第1コック28を操作することによって、通常時には第
1供給管路18を開放し、たとえばガスメータ22の交
換、補修および点検を行うときに、第1供給管路18を
閉鎖して、天然ガスの放出を防ぐことができるように構
成されている。充填機26が稼働している状態で、第1
コック28が、たとえば子供のいたずらなどによって操
作され、第1供給管路18が閉鎖されたときには、緊急
遮断弁の作動時と同様に、充填機26は稼働を停止する
けれども、第1コック28の操作による第1供給管路1
8の閉鎖後に充填機26が停止するため、その時間的な
ずれによって、閉鎖された第2供給管路20内のガスが
充填機26によって強制的に吸引され、第2圧力P2が
通常のガス利用状態の圧力よりも低くなることがある。
【0017】またガスメータ22は、逆止弁によって前
記通路内を天然ガスが第2供給管路20から第1供給管
路18に向かって逆流しないように構成されている。こ
のため、気温の変化などによって、第2供給管路20内
のガスが昇温して、第2圧力P2が、通常のガス利用状
態の圧力に対して高くなり、高圧となる場合がある。ま
た充填機26は、天然ガスを圧縮して自動車24に供給
するので、内部に高圧の天然ガスが貯留された状態とな
る。充填機26には、逆流防止機構が設けられているけ
れども、この充填機26が故障して逆流防止機構が作動
不良を生じた場合には、充填機26内のガスが第2供給
管路20に逆流し、第2圧力P2が、通常のガス利用状
態の圧力よりも過剰に高くなり、高圧になる場合があ
る。
【0018】このように、第2圧力P2が、通常のガス
利用状態の所定範囲内の圧力よりも低くなった場合、お
よび高くなった場合に、第2圧力P2を、前記所定範囲
内の圧力に戻すために、ガス供給装置12には、ガスメ
ータ22をバイパスして第1および第2供給管路18,
20を接続するバイパス管路30が設けられ、このバイ
パス管路30には、第1圧力P1と第2圧力P2とに関
連して開閉するリリーフ弁10が設けられている。
【0019】バイパス管路30は、第1供給管路18の
第1コック28よりもガス供給方向上流側に接続される
第1バイパス管路部分34と、第2供給管路20に接続
される第2バイパス管路部分36とを有する。リリーフ
弁10は、第1および第2バイパス管路部分34,36
間に介在され、このリリーフ弁10を介して第1および
第2バイパス管路部分34,36が接続される。
【0020】リリーフ弁10は、 P2≦P1−Δp1 …(2) に示されるように、第2圧力P2が第1圧力P1よりも
予め定める第1設定差圧Δp1だけ低い圧力以下になっ
たとき、すなわち P1−P2=ΔP≧Δp1 …(2a) となったとき、および P2≧P1+Δp2 …(3) に示されるように、第2圧力P2が第1圧力P1よりも
予め定める第2設定差圧Δp2だけ高い圧力以上になっ
たときに、すなわち P1−P2=ΔP≦−Δp2 …(3a) となったとき、のいずれかの状態のときに、第1圧力が
導かれる第1ポート40と第2圧力が導かれる第2ポー
ト42とを連通し、バイパス管路30を開放して、第1
および第2バイパス管路部分34,36間で、ガスの通
過を許容する。
【0021】このような条件を満たすとき以外の P1−Δp1<P2<P1+Δp2 …(4) で示される、第2圧力P2が第1圧力P1よりも第1設
定差圧Δp1だけ低い圧力を超え、かつ第2圧力P2が
第1圧力P1よりも第2設定差圧Δp2だけ高い圧力未
満のとき、すなわち Δp1>P1−P2=ΔP>−Δp2 …(4a) のときには、リリーフ弁10の第1バイパス管路部分3
4が接続される第1ポート40と第2バイパス管路部分
36が接続される第2ポート42とを連通する流路を遮
断してバイパス管路30を閉鎖し、第1および第2バイ
パス管路部分34,36間のガスの通過を阻止する。
【0022】前述のように、第1圧力P1はほぼ一定の
圧力に保たれており、リリーフ弁10は、第1圧力P1
に対する第2圧力P2の差圧ΔPに関連して、バイパス
管路30を開閉するので、第2圧力P2に関連してバイ
パス管路30を開閉することができる。
【0023】これによって、第2圧力P2が、通常のガ
ス利用状態における圧力に対して低くなったときに、バ
イパス管路30を開いて、第1供給管路18から第2供
給管路20にへのガスの通過を許容(このような動作を
正リリーフという)して、第2圧力P2が低くなりすぎ
ることを防ぐことができる。したがって、第2圧力P2
が所定範囲の下限を超えて低くなることを防ぐことがで
きる。さらに後述するように、第1設定差圧Δp1を、
第1圧力P1と大気圧P0との差圧より大きく設定する
ことによって、第2供給管路20の損傷などによるガス
のリリーフ弁10を介した大気への放出を防ぐことがで
きるとともに、大気圧P0よりも極めて低くなってしま
い、たとえば、充填機26の後述する調圧関連機器の大
気開放流路を介して空気が流れ込んでしまうなどの不具
合が生じることを無くすことができる。また第2圧力P
2が所定範囲の上限を超えて高くなったときに、バイパ
ス管路30を開いて、第2供給管路20から第1供給管
路18へのガスの通過を許容(このような動作を逆リリ
ーフという)して、第2圧力P2が高くなりすぎること
を防ぐことができる。このようにして、第2圧力の大き
な変動によって、第2供給管路20を初めとするガス供
給装置12が損傷する、あるいは作動不良になるなどの
不具合が生じることを無くすことができる。
【0024】さらに通常のガス利用状態においては、ガ
スは、ガスメータ22によってガス供給量が計量されな
がらガス需要設備16に供給される。このように、リリ
ーフ弁10は、前述のような不具合が生じるおそれのあ
る緊急時にだけ、バイパス管路30を開放して、第2供
給管路20内のガスの第2圧力P2を、上式(4)およ
び式(4a)を満たすような所定の範囲内に保持するこ
とができる。したがって、高い信頼性で、ガス供給源1
4からのガスをガス需要設備16に供給することができ
る。
【0025】しかも、第1および第2供給管路18,2
0をバイパスして第2圧力P2を所定範囲内に保持する
ので、第2圧力P2が前記所定範囲の上限を超えて高く
なったときには、ガスを第1供給管路18に逃がして第
2圧力P2を降下させることができ、また、第2圧力P
2が前記所定範囲の下限を超えて低くなったときには、
第1供給管路18からガスを導いて第2圧力P2を上昇
させることができ、たとえばアキュムレータなどの蓄圧
手段を別途に設ける必要がなく、供給装置12が大形化
することを防ぐことができる。また、第2圧力P2を降
下させるときにガスを大気に放出する必要がないので、
無駄なガスの消費が防がれるとともに、大気を汚染して
しまうことがない。
【0026】また、第1バイパス管路部分34には、第
1バイパス管路部分34を開閉する第2コック38が介
在されている。この第2コック38を操作することによ
って、通常時には第1バイパス管路部分34を開放し、
たとえばリリーフ弁32の交換、補修および点検を行う
ときに、第1バイパス管路部分34を閉鎖して、天然ガ
スの放出を防ぐことができるように構成されている。
【0027】図2はリリーフ弁32の具体的構成を示す
平面図であり、図3は図2の下側から見たリリーフ弁3
2の正面図あり、図4は図3の右側から見たリリーフ弁
32の側面図である。リリーフ弁32は、第1ポート4
0と、第2ポート42とを有し、後述するように、第1
および第2ポート40,42は、内部で連通している。
第1ポート40には、第1バイパス管路部分34がたと
えばニップルによって接続され、第2ポート42には、
第2バイパス管路部分36がニップルによって接続され
る。これによって、第1および第2バイパス管路部分3
4,36がリリーフ弁32を介して接続され、第1およ
び第2供給管路18,20が、バイパス管路30によっ
て接続される。
【0028】このリリーフ弁32の幅Wは、約100m
mであり、奥行きDは、約100mmであり、高さH
は、約97.5mmであり、第1および第2ポート4
0,42間の距離Lは約90mmである。このような寸
法にすることによって、たとえば流量3〜2000(L
/h)の計量範囲の2号のマイコンメータの直下に並列
に設けても、その幅174mm、奥行き137mm、お
よび高さ258mmよりも小さくし、ガスメータ22の
下方に設けたときに手前側に突出することがない。
【0029】図5は、リリーフ弁10の内部構造を示す
断面図である。図2〜図4をも併せて参照して、リリー
フ弁10は、アルミダイキャストから成る弁箱44内
に、第1ポート40に連通する第1圧力室46と、第2
ポート42に連通する第2圧力室48とが形成され、第
1および第2圧力室46,48は、第1および第2圧力
P1,P2に関連して変位する可動体50によって仕切
られている。この弁箱44は、基台52と、中間ハウジ
ング54と、上蓋56とを有する。
【0030】基台52は、円板状の底板部58と、この
底板58の周縁部から周方向全周にわたって立上がる周
壁部60とを有する。中間ハウジング54は、軸線方向
一方寄りに大径部62を有し、軸線方向他方寄りに小径
部64を有する略筒状である。基台52と中間ハウジン
グ54とは、中間ハウジング54の大径部62内に基台
52の周壁60を挿入し、Oリング68によって気密性
が達成された状態で、周方向に間隔をあけた位置で、複
数(本形態において4)の固定ボルト66によって相互
に固定される。上蓋56は、第1ポート40および第2
ポート42を有する筒状部70と、筒状部70から立下
がる接続部72とを有する。中間ハウジング54と上蓋
56とは、中間ハウジング54の小径部64と上蓋56
の接続部72とを相互に螺着し、小径部64と接続部7
2との間に形成される凹所74内にOリング76a,7
6bが嵌まり込んだ気密部材78を嵌合して、気密性が
達成された状態で固定されている。
【0031】また上蓋56には、筒状部70から接続部
72の内側で立下がる立下がり部80が形成され、気密
部材78には中央部に案内筒部82が形成され、立下が
り部80と案内筒部82とは、Oリング205によって
気密に当接している。この案内筒部82の下端部には、
挿通孔84が形成されるリング部材86がたとえば焼き
ばめによって気密に固着されている。立下がり部80お
よび案内筒部82の外部は、第1ポート40に連通し、
立下がり部80および案内筒部82の内部は、第2ポー
ト42に連通している。
【0032】このように構成される弁箱44内には前述
の可動体50が設けられ、この可動体50は、基本的
に、可撓性を有する合成樹脂から成るダイアフラム88
と、このダイアフラム88の中央部に設けられる第1弁
体90とを有する。ダイアフラム88は、その周縁部が
基台52と中間ハウジング54とに挟持されている。第
1弁体90は、略円筒状であり、その軸線方向中間部に
は、フランジ部92が形成されている。この第1弁体9
0は、ダイアフラム88の中央部に挿通され、フランジ
部92とは反対側から押え板94が嵌着され、さらに固
定ナット部材96を螺着して締め付けて、フランジ部9
2と押え金94とによってダイアフラム88を挟持し、
第1弁体90がダイアフラム88に固定される。
【0033】第1弁体90は、軸線方向一端部に軸線に
沿って突出する案内突部98を有し、この案内突部98
を、リング部材86の挿通孔84に遊通して案内される
とともに、また軸線方向中間部が、中間ハウジング54
に形成される案内部100によって案内され、このよう
に、第1弁体90は、その軸線に沿って案内される。ま
た第1弁体90には、案内突部98付近まで軸線方向に
延び、軸線方向他端部で開口する軸孔102が形成さ
れ、さらに案内突部98には、前記軸孔102に連通す
るオリフィス103が形成されている。また、第1弁体
90の軸線方向他端部には、軸孔102内にオリフィス
200,201がそれぞれ形成されたスリーブ202,
203が圧入されている。各オリフィス103,20
0,201は、一例として挙げると内径が0.4mm程
度に形成される。
【0034】このようなダイアフラム88および第1弁
体90を有する可動体50によって、第1ポート40に
連通する第1圧力室46と、軸孔102、および各オリ
フィス103,200,201を介して第2ポートに連
通する第2圧力室48とが仕切られている。また第1弁
体90は、前述のように可撓性を有するダイアフラム8
8に固定されており、軸線方向に沿って移動可能であ
り、軸線方向一端部の当接部104が、リング部材86
の弁座106に対して、着脱可能に設けられている。図
5に示すように、当接部104が弁座106に着座した
状態では、案内突部98がリング部材86の挿通孔84
内に挿通して第1および第2ポート40,42が遮断さ
れた状態となる。図6に示すように、当接部104が弁
座106から離脱した状態では、案内突部98がリング
部材86の挿通孔84から離脱して弁孔84aが開き、
第1および第2ポート40,42が連通される。
【0035】このような可動体50は、第1および第2
圧力P1,P2の差圧ΔPに関連して変位する。押え板
94と基台52の底板58との間には、たとえば圧縮コ
イルばねによって実現される差圧設定ばね112が設け
れ、この差圧設定ばね112によって、可動体50は、
第1弁体90の当接部104が弁座106に当接するよ
うにばね力を与えられており、この圧力設定ばね112
によって、第1および第2圧力P1,P2の差圧ΔP
が、第1設定差圧Δp1に相当する差圧となったとき
に、前述したように案内突部98がリング部材86の挿
通孔84から離脱して弁孔84aが開くように設定され
る。
【0036】このような第2圧力P2が第1圧力P1よ
りも低くなったときに、第1弁体90を変位させて、第
1ポート40から第2ポート42にガスを導く正リリー
フ特性は、一例として挙げると、差圧ΔPが4000±
100Paに達したときに、300±50L/h(リッ
トル毎時)の流量を得ることができるように設定され
る。この正リリーフ特性は、圧力設定ばね112を選択
することによって、第1弁体90が変位する差圧ΔPを
選択し、そのときの流量は弁孔84aの形状および寸法
を選択することによって選択することができる。このよ
うに、リリーフ弁10の第1設定差圧Δp1を、第1圧
力P1と大気圧P0との差圧よりも大きく設定すること
によって、万一、第2供給管路20が損傷するなど、第
2供給管路20が大気に開放されても、ガス供給源14
からのガスがリリーフ弁10を介して第2供給管路20
に導かれて、大気に放出される不具合を無くすことがで
きる。さらに、第2圧力P2が大気圧P0を大きく下回
って極めて低い圧力になったときには、第1供給管路1
8から第2供給管路20へのガスの通過を許容して、第
2圧力P2が低くなり過ぎることを防ぎ、たとえばガス
需要設備16の調圧関連機器の大気開放流路などを介し
て空気が流れ込んでしまうなどの不具合を無くすことが
できる。ここで本形態において、差圧ΔPは、第1圧力
P1が第2圧力P2よりも大きい場合を正とし、第1圧
力P1が第2圧力P2よりも小さい場合を負としてい
る。
【0037】図7は、弁手段120を拡大して示す断面
図である。図5および図6をも併せて参照して、可動体
50は、もう1つの弁手段120を有している。弁手段
120は、ダイアフラム88、第1弁体90のフランジ
部92および押え板94を挿通して固定されるスリーブ
113と、このスリーブ113の軸線方向一端部に気密
に螺着される弁箱114と、この弁箱114内に変位可
能に保持される略球状の第2弁体116とを有する。
【0038】スリーブ113は、略円筒状であり、軸線
方向に延びる貫通孔117が形成されるとともに、軸線
方向中間部には、フランジ部118が形成されている。
このスリーブ113は、ダイアフラム88、第1弁体9
0のフランジ部92および押え板94に挿通され、フラ
ンジ部118とは反対側から固定ナット部材121が螺
着されて、締め付けられて固定されている。このような
スリーブ113に螺着される弁箱114は、内部に弁室
122を規定し、この弁室122内に第2弁体116が
保持されている。弁箱114には、下端部に弁孔124
が形成されており、図7に示すように第2弁体116が
弁箱114の弁座126に着座したときには、弁孔12
4が塞がれ、図8に示すように第2弁体116が弁座1
26から離反したときには、弁孔124が開放される。
【0039】スリーブ112の貫通孔117は、その一
端が第1圧力室46に開口し、他端が弁室122で開口
している。弁室122は、弁孔124を介して第2圧力
室48に連通している。図7に示すように、第2弁体1
16が弁座126に着座した状態では、貫通孔117、
弁室122および弁孔124から成る通路が閉じて第1
および第2圧力室46,48が遮断された状態となる。
図8に示すように、第2弁体116が弁座126から離
反した状態では、弁孔124を開き、第1および第2圧
力室46,48が連通される。
【0040】第2弁体116は、第1および第2圧力室
46,48を仕切っており、第1および第2圧力P1,
P2の差圧ΔPに関連して変位する。この第2弁体11
6は、その自重によって、弁座126に当接するように
設けられており、この自重によって、第1および第2圧
力P1,P2の差圧ΔPが、第2設定差圧Δp2に相当
する差圧となったときに、第2弁体116が押上げられ
て弁孔124が開くように設定されている。また、スリ
ーブ113の下端部の端面には、当接片127が設けら
れ、第2弁体116が押し上げられたときに、第2弁体
116が当接し、スリーブ113の貫通孔117を第2
弁体116によって塞いでしまわないようにすることが
できる。
【0041】このような第2圧力P2が第1圧力P1よ
りも高くなったときに、第2弁体116を変位させて、
第2ポート42から第1ポート40にガスを導く逆リリ
ーフ特性は、一例として挙げると、差圧ΔPが−100
00Paに達したときに、600L/h(リットル毎
時)の流量を得ることができるように設定される。この
逆リリーフ特性は、第2弁体116の質量を選択するこ
とによって、第2弁体116が変位する差圧ΔPを選択
し、そのときの流量は、第2流路の形状および寸法、す
なわち連通孔117、弁室122および弁孔124の形
状および寸法を選択することによって選択することがで
きる。
【0042】リリーフ弁10を、このように構成するこ
とによって、正リリーフおよび逆リリーフをともに実現
し、前述のように第2圧力P2を所定の範囲に保持する
ことが可能になる。また、2つの弁体90,116を1
つの弁箱44内に収納することによって、各弁体90,
116毎に弁箱を設ける場合と比較して、小形化するこ
とができ、前述のような寸法に形成することができる。
【0043】図9は、大気圧P0を基準にした第2圧力
P2の変化の一例を示すグラフであり、横軸は時間を示
し、縦軸は第2圧力P2を示す。前述したように、第1
供給管路18には、ガス供給源14からのガスが大気圧
P0よりも1500〜2500Pa高い圧力で供給され
ており、通常のガス利用状態において、第2供給管路2
0内の第2圧力P2は、ガスメータ22の圧力損失分Δ
P=160Paだけ低い圧力、すなわち大気圧P0より
も1340〜2340Paだけ高い圧力である。
【0044】リリーフ弁10が設けられていない場合に
は、たとえば、充填機26の稼働中に時刻T1でガスメ
ータ22の緊急遮断弁が作動してしまうと、時刻T2で
第2圧力が停止圧力PSよりも低い圧力に達して充填機
26が稼働停止しても、充填機の惰性動作によってさら
に第2供給管路20内のガスが吸引されて、仮想線で示
すように、第2圧力P2が停止圧力PSよりもさらに低
い、大気圧P0よりも極めて低い圧力になってしまう場
合がある。
【0045】これに対して本形態ではリリーフ弁10が
設けられているので、第1および第2圧力P1,P2の
差圧ΔPが第1設定差圧Δp1になった時刻T3で、第
1弁体90が弁孔84aを開くことによって、第2圧力
P2が低くなることを抑制して、大気圧P0よりも極め
て低い圧力になることを防ぐことができる。
【0046】さらにリリーフ弁90は、差圧ΔPが第1
設定差圧Δp1に達し、第1弁体90を下方に下げて弁
孔84aを開くときには、第2圧力室48内のガスを軸
孔102および各オリフィス103,200,201を
介して排出するとともに、可動体50の下方への変位に
伴う第2圧力室48の容積低下に応答して第2弁体11
6が上方へ変位し、弁孔124を開いて弁孔124、弁
室122および貫通孔117をも介して第2圧力室48
内のガスを排気することができる。逆に、差圧ΔPが第
1設定差圧Δp1未満になって、第1弁体90を上方へ
上げて弁孔84aを閉じるときには、軸孔102および
各オリフィス103,200,201だけを介して、ガ
スを第2圧力室48に吸入することができる。
【0047】このように第1弁体90による弁孔84の
開動作と閉動作とに伴う第2圧力室48のガスの排出お
よび吸入動作時のガスの流路を変化させることによっ
て、すなわち排出時の流路を吸入時の流路よりも大きく
することによって、第1弁体90の弁開速度よりも弁閉
速度を小さくすることができる。これによって、弁孔8
4aを開くときの第2圧力P2よりも高い圧力、たとえ
ば充填機26への影響なども考慮して大気圧P0以上の
圧力まで回復させた後、弁孔84aを閉じることができ
る。このときの第2圧力P2は、弁孔84aが開いてい
るときに通過するガス量に依存しており、このガス量は
たとえば各オリフィス103,200,201の径など
によって決定され、第2圧力P2が停止圧力PS以上に
回復しないように決定されている。このような大気圧P
0を超える圧力に復帰した時刻T4で、第1弁体90が
第1通路を閉じる。このようなリリーフ弁10によっ
て、第2供給管路20内の第2圧力P2が低くなりすぎ
ることを防止することができる。
【0048】図10は、第2圧力P2と大気圧P0との
差圧を用いて第2圧力P2の変化の他の例を示すグラフ
であり、横軸は時間を示し、縦軸は第2圧力P2と大気
圧P0との差圧を示す。前述したように、第2圧力P2
と大気圧P0との差圧は1500〜2500Pa(図1
0には、2000Paとして示す)である。リリーフ弁
10が設けられていない場合には、たとえば、時刻T1
0で充填機26が停止された後、充填機26の故障また
は配管の損傷などによって、充填機26内の高圧のガス
が逆流し、第2圧力P2が、仮想線で示すように、高圧
になってしまう。
【0049】これに対して本形態ではリリーフ弁10が
設けられているので、第1および第2圧力P1,P2の
差圧ΔPが第2設定差圧Δp2に相当する差圧となった
時刻T11で、第2弁体116が第2通路を開くことに
よって、第2圧力P2が高くなることを抑制し、さらに
回復させて、許容できる範囲内に復帰させ、復帰した時
刻T12で、第2弁体116が第2通路を閉じる。この
ようなリリーフ弁10によって、第2供給管路20内の
第2圧力P2が高くなりすぎることを防止することがで
きる。
【0050】図11は、充填機26の具体的構成の一例
を示す系統図である。充填機26は、点検用の開閉弁1
29を介して第2供給管路20に接続される。第2供給
管路20から供給されたガスは、吸入管路131を経て
圧縮機130に導かれ、圧縮機130によって圧縮され
ガスは、吐出管路133を経て、自動四輪車24のガス
ボンベに接続可能なソケットを有する吐出ホース132
から吐出され、自動四輪車24のガスボンベに充填され
る。
【0051】このように、充填機26では、ガスを圧縮
しているので、この圧縮された高圧のガスが第2供給管
路20に逆流しないように、吸入管路131には、逆止
弁135が設けられる。また吸入管路131には、逆止
弁135よりもガス供給方向上流側には、遮断弁137
および圧力センサ162が設けられ、吸入管路131内
の圧力、すなわち第2圧力P2が停止圧力PSよりも低
くなったときに、圧力センサ162からの信号に基づい
て制御手段154が遮断弁137を閉じ、圧縮機130
を駆動するモータ145を停止して、充填機26を稼働
停止する。
【0052】また吸入管路131には、逆止弁135よ
りもガス供給方向下流側に、いわゆる蓄圧器であるブロ
ーダウンタンク134が設けられる。また、圧縮機13
0のガス供給方向下流側とブローダウンタンク134と
を、圧縮機130をバイパスして接続する管路136が
設けられ、この管路136には、ブローダウン弁140
が介在されている。また、吐出管路133内の圧力を検
出する圧力センサ160が設けられ、吐出管路133内
の圧力が所定の圧力、たとえば大気圧P0よりも200
kPa高い圧力を越えないように、圧力センサ160か
らの信号に基づいて制御手段154がブローダウン弁1
40を制御して、ブローダウンタンク134にガスを逃
がすことができる。
【0053】さらに管路136と並列に圧縮機130を
バイパスする管路138が設けられ、この管路138に
は、補助圧力安全機構142が介在される。補助圧力安
全機構142は破裂板を有し、この破裂板は、吐出管路
133内の圧力が大気圧P0よりも230kPa高い圧
力になったときに破裂して、管路138を開放する。こ
れによって、ブローダウン弁140の開閉動作だけで
は、吐出管路133内の圧力を制御することができなっ
た場合には、補助圧力安全機構142によって、吐出管
路133内の圧力が大気圧P0よりも約230kPa高
い圧力以上にならないように構成されている。
【0054】またブローダウンタンク134には、大気
に連通するリリーフ管路144が設けられ、このリリー
フ管路144には、タンク圧力安全機構146が介在さ
れている。このタンク圧力安全機構146は、逃がし弁
を有し、ブローダウンタンク134内の圧力が、所定の
圧力、たとえば大気圧P0よりも約2kPa高い圧力に
なったときに、リリーフ管路144を開放して、ガスを
大気に逃がし、ブローダウンタンク134内の圧力が高
くなり過ぎることを防ぐことができる。
【0055】また充填機26内の温度、およびモータ1
45の温度を検出する温度センサ156,158がそれ
ぞれ設けられ、制御手段154は、各温度センサ15
6,158からの信号に基づいて、モータ145を制御
するなど、充填機26の稼働状態を制御する。また操作
パネル164が設けられ、各センサ156,158;1
60,162からの検出情報を表示し、また操作者が各
弁137,140の開閉動作などの制御情報を入力する
ことができる。
【0056】図12は、リリーフ弁10の動作試験のた
めの装置を示す系統図である。図12は、リリーフ弁1
0の正リリーフ特性、すなわち、第1ポート40に導か
れる圧力が第2ポート42に導かれる圧力よりも高い場
合に、第2弁体90を変位させて第1通路を開き、圧力
を逃がすときの特性を求めるための接続状態を示す。リ
リーフ弁10の第1ポート40には、コンプレッサ16
0に接続される第1管路162が接続され、第2ポート
42には、第2管路164が接続されている。第2管路
164は、基準器168の供給ポート168aに接続さ
れ、この基準器168の吐出ポート168bには、第3
管路169が接続される。またリリーフ弁10をバイパ
スする第4管路172が設けられ、この第4管路172
には、開閉弁174が介在されている。さらに第1管路
162には、第4管路172の接続点よりもガス供給方
向上流側に、圧力調整弁166が介在されるとともに、
第3管路169には開閉弁170が介在される。基準器
168は、リリーフ弁10を通過したガスの流量を計量
するための圧力損失のない計量手段である。
【0057】このように配管し、空気を用いてリリーフ
弁10の動作が試験される。開閉弁170が開放され、
開閉弁174が閉鎖された状態で、コンプレッサ160
が稼働され、空気が圧縮されて第1管路162に供給さ
れる。第1管路162に供給された空気は、圧力調整弁
166によって圧力が調整されて、リリーフ弁10に導
かれる。この状態で、リリーフ弁10の第1ポート40
には、圧力調整弁166によって調整された圧力が導か
れ、第2ポート42には、基準器168および開閉弁1
70を介して大気圧が導かれる。
【0058】圧力調整弁166を操作することによっ
て、リリーフ弁10の第1ポート40に導かれる圧力を
操作して、第1および第2ポート40,42間に与えら
れる差圧を制御することができる。このようにして、差
圧を制御しながら、そのときにリリーフ弁10を通過す
るガスの流量を基準器168によって測定することによ
って、正リリーフ動作時の差圧とそのときの流量との関
係を求めることが可能になる。
【0059】また、リリーフ弁10の第1および第2ポ
ート40,42を逆に接続することによって、同様の操
作によってリリーフ弁10の逆リリーフ特性、すなわ
ち、第2ポート42に導かれる圧力が第1ポート40に
導かれる圧力よりも高い場合に、第2弁体116を変位
させて第1通路を開き、圧力を逃がすときの特性を求め
ることができる。
【0060】上述した形態は、本発明の一例に過ぎず、
ガス供給装置は、天然ガス以外のガスを供給する装置に
実施されてもよく、もちろんガス需要設備は、自動四輪
車および充填機から成る必要はなく、リリーフ弁は、ガ
ス供給装置以外に、正リリーフおよび逆リリーフを実現
したい装置に備えるようにしてもよい。また、リリーフ
弁の具体的構成は、他の構成であってもよく、たとえ
ば、正および逆リリーフ動作を、共にダイアフラムを利
用して実現するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、第2圧
力が第1圧力よりも予め定める第1設定差圧だけ低い圧
力以下になったときに、第1ポートと第2ポートとが連
通される。これによって、第2圧力側に第1圧力側から
ガスを導いて、第2圧力が第1圧力と比較して低くなり
すぎることを防ぐことができる。また、第2圧力が第1
圧力よりも予め定める第2設定差圧だけ高い圧力以上に
なったときに、第1ポートと第2ポートとが連通され
る。これによって、第2圧力側から第1圧力側にガスを
逃がして、第2圧力が第1圧力と比較して高くなりすぎ
ることを防ぐことができる。さらに、第2圧力が第1圧
力よりも予め定める第1設定差圧だけ低い圧力を超え、
かつ第2圧力が第1圧力よりも予め定める第2設定差圧
だけ高い圧力未満のときには、第1ポートと第2ポート
とは遮断されている。このように、第2圧力が第1圧力
に対して高くなりすぎたとき、および低くなりすぎたと
きのいずれか一方のときにだけ、第1ポートと、第2ポ
ートとを連通して、第2圧力を第1圧力に対して所定の
範囲内に保持することができる。したがって、このよう
なリリーフ弁を、第1圧力がほぼ一定の圧力に保持され
るような装置に用いた場合には、第2圧力をほぼ一定の
圧力範囲に保持することができる。
【0062】請求項2記載の本発明によれば、供給源か
らのガスを、第1および第2供給流路を介して、計量手
段によってガス供給量を計量しながら、ガス需要設備に
供給するガス供給装置において、第1および第2供給流
路は、バイパス流路によって計量手段をバイパスして接
続される。このバイパス流路には、第1供給流路のガス
の第1圧力と第2供給流路のガスの第2圧力とに関連し
て、開閉するリリーフ弁が設けられ、リリーフ弁が開放
状態にあるときには、計量手段をバイパスして第1およ
び第2供給流路が連通される。リリーフ弁は、第1圧力
と第2圧力との差圧に関連して、バイパス流路を開閉す
るので、たとえば、供給源からほぼ一定の第1圧力でガ
スが導かれる場合には、第2圧力に関連してバイパス流
路を開閉することができる。
【0063】リリーフ弁は、第2圧力が第1圧力よりも
予め定める第1設定差圧だけ低い圧力以下になったとき
に、第1ポートと第2ポートとが連通される。これによ
って、バイパス流路を開放して、第2圧力側に第1圧力
側からガスを導き、第2圧力が低くなりすぎることを防
ぐことができる。また、第2圧力が第1圧力よりも予め
定める第2設定差圧だけ高い圧力以上になったときに、
第1ポートと第2ポートとが連通される。これによっ
て、バイパス流路を開放して、第2圧力側から第1圧力
側にガスを逃がし、第2圧力が高くなりすぎることを防
ぐことができる。さらに、第2圧力が第1圧力よりも予
め定める第1設定差圧だけ低い圧力を超え、かつ第2圧
力が第1圧力よりも予め定める第2設定差圧だけ高い圧
力未満のときには、第1ポートと第2ポートとが遮断さ
れる。これによって、前述のように第2圧力が第1圧力
に対して高くなりすぎたとき、および低くなりすぎたと
きのいずれか一方のときにだけ、バイパス流路を開放し
て、第2圧力を第1圧力に対して所定の範囲内に保持す
ることができる。したがって、第1圧力がほぼ一定であ
る場合には、第2圧力をほぼ一定の圧力範囲に保持する
ことができる。
【0064】したがって、たとえばガス需要設備の稼働
などによって、第2圧力が所定の範囲の下限を超えて低
い圧力となってしまうことを防ぐことができる。また逆
に、たとえば温度変化などによって第2圧力が所定の範
囲の上限を超えて高くなってしまうことができる。これ
によって、第2供給流路を初めとするガス供給装置が損
傷したり、あるいは作動不良になるなどの不具合を無く
すことができる。このようにして、ガス需要設備の動作
および温度変化などによって変動しやすい第2圧力を、
所定の範囲内に保持することができるので、供給源から
のガスをガス需要設備に、安定したガス圧で高い信頼性
で供給することができる。
【0065】しかも、第1および第2供給流路をバイパ
スして、第2圧力を所定範囲内に保持するので、第2圧
力が高くなったときには、ガスを第1供給管路に逃がし
て第2圧力を降下させることができ、また、第2圧力が
低くなったときには、第1供給管路からガスを導いて第
2圧力を上昇させることができるので、たとえばアキュ
ムレータなどの蓄圧手段を別途に設ける必要がなく、ガ
ス供給装置が大形化することを防ぐことができる。ま
た、第2圧力を降下させるために、ガスを大気に放出す
る必要がなく、大気を汚染することがない。
【0066】請求項3記載の本発明によれば、ガス需要
設備の充填機は、この充填機の稼働中に、たとえば計量
手段に設けられる遮断弁の作動、または子供のいたずら
などによって前記第1流路に設けられるコックが閉じら
れたとき、充填機によるガスの吸引によって第2圧力が
低下して停止圧力に達すると稼働停止する。リリーフ弁
の第1設定差圧は、第1圧力と停止圧力との差圧よりも
大きく設定されており、かつ第1および第2圧力の差圧
が第1設定差圧以上になっても、第1供給流路から第2
供給流路へ通過を許容するガス量を制限して、第2圧力
が停止圧力以上になることを防止することができる。さ
らに詳しく述べると、第2圧力が低下して停止圧力に達
して充填機が稼働停止したとき、充填機の惰性動作によ
って第2流路内のガスが吸引され、第2圧力が停止圧力
を大きく下回って低下し、第1および第2圧力の差圧が
第1設定差圧以上になったときに、第1供給流路から第
2供給流路へのガスの通過を許容することができるけれ
ども、その通過を許容するガス量は、第2圧力が停止圧
力以上に復帰しないように制限される。これによって、
充填機が、前述のような稼働停止後に、再起動してしま
うことが防がれるとともに、ガスが計量手段をバイパス
してリリーフ弁を介して充填機に導かれ、計量されてい
ないガスが消費される不具合を防ぐことができる。
【0067】請求項4記載の本発明によれば、リリーフ
弁の第1設定差圧は、第1圧力と大気圧との差圧よりも
大きく設定されており、万一、第2供給流路が損傷する
など、第2供給流路が大気に開放されても、ガス供給源
からのガスがリリーフ弁を介して第2供給流路に導かれ
て、大気に放出される不具合を無くすことができる。さ
らに、第2圧力が大気圧を大きく下回って極めて低い圧
力になったときには、第1供給流路から第2供給流路に
へのガスの通過を許容して、第2圧力が低くなり過ぎる
ことを防ぎ、たとえばガス需要設備の調圧関連機器の大
気開放流路などを介して空気が流れ込んでしまうなどの
不具合を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のリリーフ弁10を備え
たガス供給装置12を示す系統図である。
【図2】リリーフ弁10を示す平面図である。
【図3】リリーフ弁10を示す正面図である。
【図4】リリーフ弁10を示す側面図である。
【図5】リリーフ弁10の内部構造を、第1通路が閉じ
た状態で示す断面図である。
【図6】リリーフ弁10の内部構造を、第1通路が開い
た状態で示す断面図である。
【図7】弁手段120を、第2通路が閉じた状態で示す
断面図である。
【図8】弁手段120を、第2通路が開いた状態で示す
断面図である。
【図9】第2圧力P2の変化の一例を示すグラフであ
る。
【図10】第2圧力P2の変化の他の例を示すグラフで
ある。
【図11】充填機26の具体的構成を示す系統図であ
る。
【図12】リリーフ弁10の動作試験のための装置を示
す系統図である。
【符号の説明】
10 リリーフ弁 12 供給装置 14 供給源 16 ガス需要設備 18 第1供給管路 20 第2供給管路 22 ガスメータ 30 リリーフ管路 88 ダイアフラム 90 第1弁体 116 第2弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野田 元 東京都板橋区志村1丁目2番3号 株式 会社金門製作所内 (72)発明者 友田 馨一 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (72)発明者 松山 亨 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 17/00 - 17/42 F17C 13/04 F17D 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2圧力が第1圧力よりも予め定める第
    1設定差圧だけ低い圧力以下、および第2圧力が第1圧
    力よりも予め定める第2設定差圧だけ高い圧力以上のい
    ずれか一方の状態になったときに、第1圧力が導かれる
    第1ポートと第2圧力が導かれる第2ポートとを連通さ
    せ、 第2圧力が第1圧力よりも第1設定差圧だけ低い圧力を
    超え、かつ第2圧力が第1圧力よりも第2設定差圧だけ
    高い圧力未満の状態になったときに、第1ポートと第2
    ポートとを遮断することを特徴とするリリーフ弁。
  2. 【請求項2】 ガス供給源からのガスをガス需要設備に
    導くための第1供給流路および第2供給流路が設けら
    れ、ガス供給源に接続される第1供給流路とガス需要設
    備に接続される第2供給流路とは計量手段を介して接続
    され、この計量手段によってガス需要設備に供給される
    ガスの供給量が計量されながら、ガス供給源からのガス
    をガス需要設備に供給するガス供給装置において、 前記計量手段をバイパスして、第1および第2供給流路
    を接続するバイパス流路と、 このバイパス流路を、第1供給流路のガスの第1圧力と
    第2供給流路のガスの第2圧力とに関連して、開閉する
    リリーフ弁とを含み、 前記リリーフ弁は、 第2圧力が第1圧力よりも予め定める第1設定差圧だけ
    低い圧力以下、および第2圧力が第1圧力よりも予め定
    める第2設定差圧だけ高い圧力以上のいずれか一方の状
    態になったときに、第1圧力が導かれる第1ポートと第
    2圧力が導かれる第2ポートとを連通させ、 第2圧力が第1圧力よりも第1設定差圧だけ低い圧力を
    超え、かつ第2圧力が第1圧力よりも第2設定差圧だけ
    高い圧力未満の状態になったときに、第1ポートと第2
    ポートとを遮断することを特徴とするリリーフ弁を備え
    るガス供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス需要設備は、ガス消費機器と、
    このガス消費機器にガスを充填する充填機とを含み、充
    填機は第2圧力が予め定める停止圧力よりも低い圧力に
    達すると稼働停止し、 前記リリーフ弁は、前記第1設定差圧が前記第1圧力と
    前記停止圧力との差圧よりも大きく設定され、前記第2
    圧力が前記停止圧力以上に復帰しないように、第1供給
    流路から第2供給流路へ通過するガス量を制限すること
    を特徴とする請求項2記載のリリーフ弁を備えるガス供
    給装置。
  4. 【請求項4】 前記第1設定差圧は、前記第1圧力と大
    気圧との差圧よりも大きく設定されることを特徴とする
    請求項2または3記載のリリーフ弁を備えるガス供給装
    置。
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KR101499902B1 (ko) * 2014-06-10 2015-03-10 대우조선해양 주식회사 재기화장치를 갖는 해양구조물 및 상기 해양구조물에서 lng 저장탱크를 운용하는 방법

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