JP3363610B2 - 燃料ガス供給装置の安全装置 - Google Patents

燃料ガス供給装置の安全装置

Info

Publication number
JP3363610B2
JP3363610B2 JP22949294A JP22949294A JP3363610B2 JP 3363610 B2 JP3363610 B2 JP 3363610B2 JP 22949294 A JP22949294 A JP 22949294A JP 22949294 A JP22949294 A JP 22949294A JP 3363610 B2 JP3363610 B2 JP 3363610B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
fuel gas
primary
regulator
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22949294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0893569A (ja
Inventor
直之 円城寺
彰文 大高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP22949294A priority Critical patent/JP3363610B2/ja
Publication of JPH0893569A publication Critical patent/JPH0893569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363610B2 publication Critical patent/JP3363610B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮天然ガス(Compre
ssed Natural Gas:以下、CNGという)等の高圧燃料
ガスを所定の圧力に減圧してエンジンに供給するための
燃料ガス供給装置における安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CNGを燃料とする車両における従来の
燃料ガス供給装置としては、例えば特公平5−8838
6号公報或は特開昭63−41651号公報に開示され
ているように、高圧(200kgf/cm2 〜250kgf/c
m2 )で燃料タンクに封入されているCNGを少なくと
も2つ以上のレギュレータによって所定圧力まで段階的
に減圧した後、エンジンに供給するものが知られてい
る。
【0003】かかる燃料ガス供給装置では、何等かの原
因で高圧側の一次レギュレータの調圧機能に異常が生じ
た場合に、一次レギュレータ内の減圧室に過大な圧力が
加わり、減圧前の高圧ガスが一次レギュレータの下流部
に流れて圧力制御できなくなる恐れがある。
【0004】そこで、従来の燃料ガス供給においては、
例えば特開昭63−41651号公報に記載されている
ように、一次レギュレータの減圧室内の圧力が設定圧力
以上となった場合に減圧室内の燃料ガスを大気中に放出
するための安全弁を設けている。
【0005】また、この安全弁が故障した場合に備え
て、従来においては、一次レギュレータの減圧室内の圧
力を検出する圧力センサを設け、前記安全弁の設定圧力
を越えたことを検出した場合に、燃料タンクと一次レギ
ュレータとの間のガス通路を遮断することができるよう
にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置に
おいては、圧力センサの設定圧力が安全弁の設定圧力よ
りも若干高く設定されているため、圧力センサの設定圧
力以下で安全弁が作動した場合、圧力センサでは一次レ
ギュレータの異常を検出できない或は遅れるという問題
がある。
【0007】また、安全弁及び圧力センサが万が一故障
した場合には、安全弁からの燃料ガスの漏れが検出でき
なくなる恐れがある。
【0008】従って、本発明はかかる問題の解決を図る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による安全装置は、燃料ガスが充填された燃
料タンクと、この燃料タンクからの燃料ガスを一次減圧
室内にて第1の所定圧力に減圧する一次レギュレータ
と、一次レギュレータからの減圧された燃料ガスを二次
減圧室内にて更に第2の所定圧力に減圧する二次レギュ
レータとを有する燃料ガス供給装置において用いられる
ものであって、一次減圧室の出口側圧力が第1の所定圧
力よりも高い設定圧力以上である場合に燃料ガスを排出
するよう、一次レギュレータと二次レギュレータとの間
のガス通路に設けられた安全弁と、一次減圧室の出口側
圧力を検出する第1の圧力検出手段と、一次減圧室の出
口側圧力が、第1の所定圧力よりも高く且つ安全弁の設
定圧力よりも低い第3の所定圧力を越えたことを第1の
圧力検出手段が検出した場合に、異常であると判断する
手段とを備えることを特徴としている。
【0010】また、一次減圧室の出口側圧力が第1の所
定圧力よりも低い第4の所定圧力を下回ったことを第1
の圧力検出手段が検出した場合に、異常であると判断す
る手段を設けるのが好適である。
【0011】更に、燃料タンク内の圧力を検出する第2
の圧力検出手段と、この第2の圧力検出手段による検出
値に基づき単位時間当たりの燃料タンク内の圧力降下割
合を検出する圧力降下検出手段と、燃料タンク内の圧力
降下割合が所定の圧力降下割合よりも大きことを圧力降
下検出手段が検出した場合に、異常であると判断する手
段とを設けるのが有効である。
【0012】更に好ましくは、二次減圧室の出口側圧力
を検出する第3の圧力検出手段と、二次減圧室の出口側
圧力が第2の所定圧力の許容範囲外となったことを第3
の圧力検出手段が検出した場合に、異常であると判断す
る手段とを設けるのがよい。
【0013】かかる構成において、異常であると判断さ
れた場合に警告を発する警告手段を設ければ、使用者に
異常を知らせることができる。
【0014】また、燃料タンクと一次レギュレータとの
間のガス通路を選択的に遮断するよう遮断弁を該ガス通
路に設けると共に、異常であると判断された場合に、遮
断弁を作動させて燃料タンクと一次レギュレータとの間
のガス通路を遮断する手段を設ければ、異常時に自動的
に燃料ガスの供給を停止することができる。
【0015】
【作用】上記構成においては、第1の圧力検出手段の検
出値に基づき、安全弁が作動する前であっても、一次減
圧室の出口側圧力が第1の所定圧力の上限を越えた時点
で異常を検出することができる。
【0016】また、第1の圧力検出手段の検出値から、
一次減圧室の出口側圧力が許容範囲を下回った場合に
も、異常を検出できる。
【0017】更に、燃料タンク内の圧力降下の割合を検
出することで、例えば安全弁が作動して燃料ガスの流量
が増加した場合にも、その状態を検出することができ
る。また、異常時には圧力降下の割合が正常時よりも大
きくなるので、第1の圧力検出手段が故障しても、圧力
降下の割合を検出することで異常を検出できる。
【0018】更にまた、二次減圧室の出口側圧力を検出
することで、その検出値から二次減圧室の下流側の異常
を検出することができる。
【0019】このようにして燃料ガス供給装置の異常が
検出された場合、本発明では、警告手段を作動させ、或
は、燃料タンクと一次レギュレータとの間のガス通路を
遮断する。
【0020】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、図面に
基づいて「上」「下」等の語を用いているが、これらの
語は便宜的なものであることに留意されたい。
【0021】図1及び図2は、本発明が適用された燃料
ガス供給装置におけるレギュレータ10を示している。
図示のレギュレータ10は、高圧用の一次レギュレータ
12と低圧用の二次レギュレータ14を一体化し、1つ
のボディ16に収めた構成となっている。
【0022】ボディ16からは外部に延びる管継手18
が取り付けられており、CNG等の燃料ガスを高圧で封
入した燃料タンクからのガス配管(図1及び図2には示
さず)が接続されるようになっている。管継手18の内
部には、燃料ガスから不純物を除去するためにフィルタ
20を設けるのが好適である。
【0023】管継手18は、ボディ16内に形成された
ガス通路22に接続されている。このガス通路22は、
ボディ16に取り付けられた電磁式遮断弁24を通り、
一次レギュレータ12の一次減圧室26に導かれてい
る。遮断弁24は、ボディ16に取り付けられた弁ハウ
ジング28と、弁ハウジング28内で摺動可能な弁体3
0と、弁体30を駆動するためのソレノイド32とを備
えている。図示実施例の遮断弁24は、無負荷状態にあ
るとき圧縮ばね34のばね力により弁体30が弁座36
に押し付けられ、ガス通路22を遮断するようになって
いる。また、例えばエンジン始動時にソレノイド32に
通電を行うと、弁体30は弁座36から離れる方向に移
動し、燃料ガスが燃料タンクからガス通路22を通って
一次減圧室26に送られる。このソレノイド32に対す
る通電制御は、以下で図3に沿って説明するが、マイク
ロコンピュータ等を中心に構成された制御装置により行
われる。
【0024】一次レギュレータ12はボディ16の下半
分の部分に形成されており、その一次減圧室26はボデ
ィ16の内壁面とダイヤフラム38の上面とにより囲ま
れた空間から成っている。このダイヤフラム38は、ボ
ディ16を構成するボディ本体16aと下部部分16c
との間で挟持されている。ダイヤフラム38の下側の室
40には圧縮ばね42が配置されており、ダイヤフラム
38を上方に押圧するようになっている。この圧縮ばね
42のばね力は調節ねじ44を回すことにより調節する
ことができる。ダイヤフラム38の中央部には弁棒46
が固定され上方に延びており、その上端には弁体48が
固定されている。
【0025】このような構成において、一次減圧室26
の出口側の圧力が設定圧力(第1の所定圧力)よりも低
い場合、ダイヤフラム38は圧縮ばね42のばね力によ
り上方に変位し、一次減圧室26に設けられた弁座50
から弁体48が離れ、ガス通路22からの燃料ガスが一
次減圧室26の出口部52へと流れる。また、一次減圧
室26の出口側圧力が設定圧力以上となると、圧縮ばね
42のばね力に抗してダイヤフラム38が下降し、弁体
48が弁座50に接して燃料ガスの流れが遮断される。
従って、燃料ガスはこの一次レギュレータ10において
ほぼ一定の圧力に減圧され、CNGが燃料ガスとして用
いられ、200kg/cm 2 〜250kg/cm2 の高圧で燃料
タンクに封入されている場合、一次レギュレータ10に
より5〜10kg/cm 2 に減圧されるのが一般的である。
【0026】一次減圧室26の出口部52から流出した
燃料ガスは、ボディ16に形成されたガス通路54を通
って、二次レギュレータ14に送られる。この二次レギ
ュレータ14はボディ16の上半分の部分に形成されて
おり、二次レギュレータ14の二次減圧室56は、ボデ
ィ16の内壁面と、ボディ本体16a及び上部部分16
cの間に挟持されたダイヤフラム58の下面とにより囲
まれた空間から成っている。二次レギュレータ56の構
成は一次レギュレータ12と実質的に同じであり、調節
ねじ60を回すことで圧縮ばね62のばね力を調整して
二次レギュレータ14の設定圧力(第2の所定圧力)を
所望の値に設定することができる。この二次レギュレー
タ14では、一次レギュレータ12で減圧された燃料ガ
スの圧力を更に大気圧〜3kg/cm 2 減圧する。二次減圧
室56の出口部64は、ガス通路66を介して、ボディ
16に形成された出口ポート68に連通しており、二次
レギュレータ14で設定圧力に減圧された燃料ガスはこ
の出口ポート68から流出される。
【0027】上記レギュレータ10を用いた燃料ガス供
給装置の構成を概略的に示した図が図3である。図3に
おいて、符号70は、CNG等の燃料ガスが高圧で充填
された燃料タンクであり、配管(ガス通路)72を介し
てレギュレータ10の管継手18に接続されている。こ
の実施例では、配管72の燃料タンク70の近傍位置に
も電磁式遮断弁74が取り付けられており、レギュレー
タ10の電磁式遮断弁24と同時に開閉制御されるよう
になっている。また、レギュレータ10の出口ポート6
8は配管76を介してインジェクタ78に接続されてお
り、レギュレータ10からの燃料ガスがこのインジェク
タ78からエンジンの吸気マニホールド(図示しない)
内に噴射されるようになっている。遮断弁24,74及
びインジェクタ78は制御装置80により制御され、適
宜、エンジンに燃料ガスが供給される。
【0028】上記構成の燃料ガス供給装置における本発
明による安全装置は、一次レギュレータ12と二次レギ
ュレータ14との間のガス通路54に介設された安全弁
82を備えている。この安全弁82は、ガス通路54内
の圧力P1、即ち一次減圧室26の出口側圧力が安全弁
82の設定圧力以上となった場合に、ガス通路54内の
燃料ガスを排出するためのものである。
【0029】図1及び図2に示すレギュレータ10にお
いては、安全弁82は、ガス通路54の途中に設けられ
た分岐通路84に接続されている。この安全弁82の筒
状の弁ハウジング86の内部には、軸線方向に摺動可能
に弁体88が配置されており、無負荷時、この弁体88
は圧縮ばね90により、弁ハウジング86の入口部に形
成された弁座92に押し付けられている。圧縮ばね90
のばね力は、弁ハウジング86の出口側端部に螺合され
た筒状の調節ノブ94を回すことで調節することがで
き、これにより、安全弁82の設定圧力を変更すること
が可能となる。ガス通路54から分岐通路84を経て安
全弁82の入口部に流入した燃料ガスの圧力P1が設定
圧力以上となると、弁体88は圧縮ばね90のばね力に
抗して弁座92から離れる方向に移動し、燃料ガスは安
全弁82から配管95を経て車外に排出されるようにな
っている。
【0030】また、この実施例における安全装置は、図
3に示すように、ガス通路54内の圧力P1を検出する
第1の圧力センサ96と、配管72内の圧力P0、即ち
燃料タンク70内の圧力を検出する第2の圧力センサ9
8と、配管76内の圧力P2、即ち二次レギュレータ1
4の二次減圧室56の出口側圧力を検知する第3の圧力
センサ100とを有しており、各圧力センサ96,9
8,100の出力端子は制御装置80に接続されてい
る。
【0031】制御装置80は各圧力センサ96,98,
100からの信号を受け、圧力P0,P1,P2をリア
ルタイムに認識する。そして、その圧力の大きさに応じ
て、以下で述べるような態様で異常を検知すると共に、
警告を発し或は電磁式遮断弁24,74を閉鎖する。
尚、図示実施例では、警告は制御装置80に接続された
警告ランプ102を点灯することにより行われるが、警
告手段としては警告ランプ102に限らず、警告音を発
する警報器の如きものであってもよい。
【0032】まず、正常状態において、エンジンの吸気
マニホールドに燃料ガスを供給する場合、制御装置80
の制御下、遮断弁24,74は開放され、高圧の燃料ガ
スが燃料タンク70から配管72を経て一次レギュレー
タ12に流入される。この燃料ガスは一次レギュレータ
12の一次減圧室26において減圧された後、更にガス
通路54を経て二次レギュレータ14に送られて減圧さ
れる。二次レギュレータ14で所定の圧力まで減圧され
た燃料ガスは配管76を経てインジェクタ78に送ら
れ、最終的には所望の流量でエンジンの吸気マニホール
ドに噴射される。
【0033】ここで、図4は燃料ガスの流量Qとガス通
路54内の圧力P1との関係を示す特性図であり、図5
は燃料ガスの流量Qと配管76内の圧力P2との関係を
示す特性図であるが、燃料ガス供給装置が正常状態にあ
るとき、図中の実線で示すような流量特性を呈する。従
って、圧力P1が圧力上限値(第3の所定圧力)P1ma
x と圧力下限値(第4の所定圧力)P1min の間にあ
り、且つ、圧力P2が圧力上限値P2max と圧力下限値
P2min の間にあるときは、正常であると判断すること
ができる。尚、P1max 、P1min 、P2max 及びP2
minは、圧力センサの出力誤差及び外気温度等による
圧力変動を考慮して、若干の余裕をもたせて設定されて
いる。
【0034】また、図6は、時間の経過と共に燃料タン
ク70内の圧力P0が降下する割合を示す特性図であ
り、正常状態における燃料ガスの最小消費時(例えばア
イドリング時)と最大消費時とが実線で示されている。
この図から、単位時間当たりの圧力降下の割合ΔP0/
Δtが燃料最小消費時の圧力降下割合ΔP0/ΔtIDLE
と燃料最大消費時の圧力降下割合ΔP0/ΔtWOT の間
にあるならば、正常であると判断できる。
【0035】次に、何等かの原因で一次レギュレータ1
2の調圧機能に異常が生じて圧力P1が上昇し、圧力上
限値P1max を越えた場合、制御装置80はその状態を
第1の圧力センサ96からの信号により検出し、何等か
の異常が発生したと判断して警告ランプ102を点灯す
る。この場合、警告ランプ102の点灯と同時に電磁式
遮断弁24,74を閉じることとしても良いが、圧力上
限値P1max は、安全弁82が燃料ガスを放出するため
の設定圧力よりも低く設定されているため、この異常検
出により直ちに遮断弁24,74を閉じる必要はない。
かかる場合、圧力P1が安全弁82の設定圧力を越える
と、安全弁82から燃料ガスが車外に放出され、一次レ
ギュレータ12の下流側の構成要素が高圧の燃料ガスか
ら保護されることとなる。勿論、この間も警告ランプ1
02が点灯されているので、運転者は燃料ガス供給装置
の異常に気付き、燃料ガスが放出し続ける等の問題も回
避できる。
【0036】しかしながら、圧力P1が安全弁82の設
定圧力を大きく越えた場合には、安全弁82に異常があ
ると考えられる。そこで、制御装置80は、第1の圧力
センサ96からの信号により圧力P1が安全弁82の設
定圧力を越える所定値以上となったと判断したならば、
遮断弁24,74のソレノイド32への通電を停止し、
遮断弁24,74を閉鎖して燃料タンク70から高圧の
燃料ガスが一次レギュレータ12に流入しないようにし
ている。これにより、安全弁82の下流側のみならず、
一次レギュレータ12も保護することができる。また、
この実施例では、燃料タンク70の近傍にも遮断弁74
が設けられているので、燃料タンク70とレギュレータ
10との間の配管72も保護することができる。
【0037】一方、安全弁82が故障して、一次レギュ
レータ12と二次レギュレータ14との間のガス通路5
4から大量の燃料ガスが漏出した等の場合には、圧力P
1が圧力下限値P1min を下回ることが考えられる。こ
の場合、制御装置80は、第1の圧力センサ96からの
信号により圧力P1が圧力下限値P1min 以下となった
ことを検知したならば、警報ランプ102を点灯すると
共に、好ましくは電磁式遮断弁24,74を閉鎖させ
る。
【0038】また、制御装置80は、燃料タンク70内
の圧力P0を第2の圧力センサ98からの信号により検
知しており、単位時間当たりの圧力降下の割合ΔP0/
Δtを検出することができる。制御装置80により検出
された圧力降下割合ΔP0/Δtが、燃料ガスの最大消
費時の単位時間当たりの圧力降下の割合ΔP0/Δt
WOT に一定の係数(安全率)を掛けた値(図6の点線で
示す状態における圧力降下割合ΔP0/ΔtLIMIT )以
上である場合、制御装置80は異常発生と判断し、警告
ランプ102を点灯し、好ましくは電磁式遮断弁24,
74を閉じる。これは、一次レギュレータ12の調圧機
能に異常が生じて安全弁82から燃料ガスが放出された
場合に、異常の検出を可能とするものであり、第1の圧
力センサ96が故障しても、一次レギュレータ12の異
常を二重安全的に検出することを可能としている。ま
た、圧力降下割合ΔP0/Δtを検出することで、燃料
タンク70と1次レギュレータ12との間の配管72か
ら漏れがある等の異常も検出できる。
【0039】更に、何等かの原因によって二次レギュレ
ータ14の調圧機能に異常が生じ、二次レギュレータ1
4の出口側圧力P2が圧力上限値P2max を越えた場
合、或は、二次レギュレータ14とインジェクタ78と
の間の配管76や管継手の損傷により燃料ガスが大量に
漏出して圧力P2が圧力下限値P2min を下回った場
合、制御装置80は第3の圧力センサ100からの信号
によりその状態を検出し、異常発生と判断し、警告ラン
プ102を点灯し、必要に応じて遮断弁24,74を作
動して燃料ガスの遮断を行う。これにより、二次レギュ
レータ14の下流側にある配管76やインシェクタ78
を保護することができる。
【0040】以上、本発明の好適な実施例について詳細
に説明したが、本発明はこの実施例に限定されないこと
は言うまでもない。例えば、上記実施例におけるレギュ
レータ10は一次レギュレータ12と二次レギュレータ
14が一体化されたものとなっているが、一次レギュレ
ータと二次レギュレータとが別体となっている場合にも
本発明を適用することが可能である。この場合、図7に
示すように、安全弁182及び第1の圧力センサ196
は一次レギュレータ112と二次レギュレータ114と
を繋ぐ配管154の途中に設けることとなる。尚、図7
において、符号124は電磁式遮断弁であり、この遮断
弁124は一次レギュレータ112と燃料タンク(図示
しない)との間の配管172に介設されたものである。
【0041】また、上記実施例では、圧力センサ96,
98,100からの信号を制御装置80が受けて圧力を
検出する構成となっているが、所定圧力に達した時にO
N信号又はOFF信号を発するタイプの圧力センサを圧
力検出手段として用いてもよい。
【0042】更に、警告や燃料遮断、インジェクタによ
る燃料噴射の停止等の動作態様は適宜変更可能である。
例えば、一次減圧室26内の出口側圧力P1に異常が発
生した時は警告のみを行い、更に圧力降下割合ΔP0/
Δtに異常が生じた時に遮断弁24,74を作動して燃
料ガスの遮断を行うようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、一次レギュレータの一次減圧室内の出口側圧力が許
容範囲を越えた際に異常を検出することができるので、
運転者は安全弁が作動する前に異常を知ることができ
る。従って、安全弁が故障しても異常を検出できる。
【0044】また、燃料タンク内の圧力の降下割合を検
出することとした場合、燃料ガスの流量の変化を検出す
ることができる。従って、例えば安全弁が作動して燃料
ガスの流量が増した場合、その状態を圧力降下の割合か
ら検出でき、一次減圧室内の圧力検出と共働して、二重
安全的に異常を検出することが可能となる。
【0045】更に、異常発生時に燃料ガスの流れを遮断
する遮断弁を設けると共に、警告ランプ等の警告手段を
作動させるようにすることで、遮断弁の作動前に予め使
用者等に異常を認識させることが可能となる。
【0046】このように、本発明によれば、燃料ガス供
給装置の安全性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全装置が適用される燃料ガス供給装
置におけるレギュレータの一実施例を示す縦断面図であ
り、図2のI−I線に沿っての断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】本発明の安全装置が適用された燃料ガス供給装
置の構成を概略的に示す図である。
【図4】一次レギュレータの一次減圧室内の出口側圧力
と流量との関係を示す特性図である。
【図5】二次レギュレータの二次減圧室内の出口側圧力
と流量との関係を示す特性図である。
【図6】時間の経過と共に燃料タンク内の圧力が降下す
る割合を示す特性図である。
【図7】本発明が適用されるレギュレータの別の実施例
を示す側面図である。
【符号の説明】
10…レギュレータ、12…一次レギュレータ、14…
二次レギュレータ、16…ボディ、24,74…電磁式
遮断弁、26…一次減圧室、54…ガス通路、56…二
次減圧室、70…燃料タンク、72…配管(燃料タンク
と一次レギュレータとの間のガス通路)、80…制御装
置、82…安全弁、96…第1の圧力センサ、98…第
2の圧力センサ、100…第3の圧力センサ、102…
警告ランプ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスが充填された燃料タンクと、該
    燃料タンクからの燃料ガスを一次減圧室内にて第1の所
    定圧力に減圧する一次レギュレータと、該一次レギュレ
    ータからの減圧された燃料ガスを二次減圧室内にて更に
    第2の所定圧力に減圧する二次レギュレータとを有する
    燃料ガス供給装置において、 前記一次減圧室の出口側圧力が前記第1の所定圧力より
    も高い設定圧力以上である場合に燃料ガスを排出するよ
    う、前記一次レギュレータと前記二次レギュレータとの
    間のガス通路に設けられた安全弁と、 前記一次減圧室の出口側圧力を検出する第1の圧力検出
    手段と、 前記一次減圧室の出口側圧力が、前記第1の所定圧力よ
    りも高く且つ前記安全弁の前記設定圧力よりも低い第3
    の所定圧力を越えたことを前記第1の圧力検出手段が検
    出した場合に、異常であると判断する手段と、を備える
    ことを特徴とする燃料ガス供給装置の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記一次減圧室の出口側圧力が、前記第
    1の所定圧力よりも低い第4の所定圧力を下回ったこと
    を前記第1の圧力検出手段が検出した場合に、異常であ
    ると判断する手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載の燃料ガス供給装置の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料タンク内の圧力を検出する第2
    の圧力検出手段と、 前記第2の圧力検出手段による検出値に基づき単位時間
    当たりの前記燃料タンク内の圧力の降下の割合を検出す
    る圧力降下検出手段と、 前記燃料タンク内の圧力の降下の割合が所定の圧力降下
    割合よりも大きことを前記圧力降下検出手段が検出した
    場合に、異常であると判断する手段と、を備えることを
    特徴とする請求項1又は2記載の燃料ガス供給装置の安
    全装置。
  4. 【請求項4】 前記二次減圧室の出口側圧力を検出する
    第3の圧力検出手段と、 前記二次減圧室の出口側圧力が前記第2の所定圧力の許
    容範囲外となったことを前記第3の圧力検出手段が検出
    した場合に、異常であると判断する手段と、を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃
    料ガス供給装置の安全装置。
  5. 【請求項5】 異常であると判断された場合に警告を発
    する警告手段を備えることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の燃料ガス供給装置の安全装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料タンクと前記一次レギュレータ
    との間のガス通路を選択的に遮断するよう該ガス通路に
    設けられた遮断弁と、 異常であると判断された場合に、前記遮断弁を作動させ
    て前記燃料タンクと前記一次レギュレータとの間の前記
    ガス通路を遮断する手段と、を備えることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料ガス供給装置
    の安全装置。
JP22949294A 1994-09-26 1994-09-26 燃料ガス供給装置の安全装置 Expired - Fee Related JP3363610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22949294A JP3363610B2 (ja) 1994-09-26 1994-09-26 燃料ガス供給装置の安全装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22949294A JP3363610B2 (ja) 1994-09-26 1994-09-26 燃料ガス供給装置の安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0893569A JPH0893569A (ja) 1996-04-09
JP3363610B2 true JP3363610B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=16893019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22949294A Expired - Fee Related JP3363610B2 (ja) 1994-09-26 1994-09-26 燃料ガス供給装置の安全装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3363610B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107940228A (zh) * 2017-12-25 2018-04-20 广州发展集团股份有限公司 一种调压柜及调压柜系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0893569A (ja) 1996-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6041762A (en) Control module for natural gas fuel supply for a vehicle
JP5174669B2 (ja) タンクマニホールド組立体
EP1040263B1 (en) Method and apparatus for relieving a differential pressure across a gaseous fuel admission valve of a dual fuel engine
US6758233B2 (en) High volume electronic gas regulator
US7793680B2 (en) Electromechanical regulator with primary and backup modes of operation for regulating passenger oxygen
EP1295189B1 (en) Gas flow regulation system
JPH10153136A (ja) 燃料供給制御装置
US10801917B2 (en) Fuel vapor processing device
US5601065A (en) Fuel evaporation gas transpiration prevention system
KR101120007B1 (ko) 누설 가스연료 감지 및 포집 기능을 갖춘 압축천연가스 차량용 레귤레이터
JP3363610B2 (ja) 燃料ガス供給装置の安全装置
JPH11324807A (ja) 気体燃料供給装置の故障診断装置
US5357934A (en) Apparatus for controlling pressure within fuel tank
JPH0718384B2 (ja) ガス燃料用レギユレ−タの安全装置
JP3181784B2 (ja) ガス燃料エンジンの燃料遮断装置
JP3545273B2 (ja) ガスエンジンの運転方法
JP2003227428A (ja) エンジンの燃料噴射装置
JP2944957B2 (ja) リリーフ弁およびそれを備えるガス供給装置
JP2692729B2 (ja) 車両の燃料供給装置
RU2058039C1 (ru) Устройство для регулирования давления газа
CA2368957C (en) High volume electronic gas regulator
JPH044479B2 (ja)
JPH09264197A (ja) 気体燃料エンジンの燃料供給装置
JP2005188344A (ja) ガス燃料用レギュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071025

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees