JP3545273B2 - ガスエンジンの運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
ガスエンジンのガス供給経路には、遮断弁や圧力調整弁が設置されており、特に圧力調整弁に故障が発生したときには、適正な処置が求められている。この発明は、このような技術分野に属している。
【0002】
【従来の技術】
ガスエンジンの燃料供給系には、最小限のユニットとして、ガスボンベからの高圧ガスを断続する遮断弁と、その後流側に設置された圧力調整弁が設置されている。ここに採用されている圧力調整弁は、極めて一般的なものである。すなわち、高圧ガスの圧力を受けるダイアフラムとそれに対向する圧縮コイルスプリングのバランスで、調整弁の微小開度を調整して所要の圧力に減圧し、この減圧ガスが目的箇所に供給される。もし、圧力調整弁の機能に異常が生じて、前記減圧ガスが高圧になったときには、圧力調整弁に接続されているリリ−フ弁を押し開けて、流路に異常高圧が作用しないようにしている。
【0003】
上述のようなガスエンジンが自動車に搭載されているときには、リリ−フ弁から放出されたガスは、車体の閉断面空間のような安全な場所に導かれるようになっている。
【0004】
一方、実開平7−23624号公報に開示されている技術は、燃料ボンベ搭載車両の燃料供給回路に関するものであるが、本願発明に対応する開示事項は、ボンベのガス圧に異常が生じた場合の対策技術である。すなわち、ボンベの元弁には安全弁が内装され、もし、ボンベ圧が異常値になると、安全弁を開けて大気中にガスをリリ−フするのである。さらに、ボンベには別の安全弁も備えられていて、やはり大気中にリリ−フをするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術は、いずれもリリ−フされたガスはエンジンに供給されることなく、無駄な処理がなされることになる。自動車用の場合には、安全な箇所に放出されるとは言え、不経済な処理となる。また、実開平7−23624号公報においては、大気中に放出されるので、やはり処理としては甚だ不経済である。
【0006】
【課題を解決するための手段とその作用】
本発明は、上述のような問題点を解決するために提供されたもので、リリーフ弁の機能は原則として果たさせることなく、減圧弁後流側の圧力値と遮断弁の開閉を有機的に関連させたことを、基本的な考え方にしている。そして遮断弁に圧力調整的な機能を担わせていることも、重要な要点になっている。
【0007】
請求項1の発明は、ガスボンベからエンジンの燃料供給装置までの間に、少なくとも高圧ガスの遮断弁とこの遮断弁の後流側に減圧弁とを配置した形式のものにおいて、減圧弁の後流側にリリーフ弁を接続し、このリリーフ弁の開弁圧を、減圧弁の調整機能に支障を来して減圧弁の後流側のガス圧が異常高圧になったときの異常高圧よりも高く設定して、減圧弁の後流側のガス圧が異常高圧になったとき、この異常高圧を検知して遮断弁を閉じ、その後、当該異常高圧が前記エンジンにおける高圧ガスの消費によって正常圧力あるいはその近傍値に低下したとき、この圧力を検知して遮断弁を開き、このような遮断弁の開閉を繰り返すことによって、遮断弁から燃料供給装置までの流路中に存在しているガスでエンジンの臨時運転を継続することを特徴としている。
【0008】
こうすることによって、遮断弁を閉じた状態にして遮断弁から燃料供給装置の間に存在しているガスをエンジン運転に使用し、このガス使用で遮断弁・燃料供給装置間のガス圧が低下してきたら、遮断弁を開いて燃料供給装置の方へガス供給を行ってエンジン運転を継続させる。これは、自動車用エンジンの場合には、修理工場へ到着するまでの臨時走行をおこなわせることに相当している。ここで注目されるのは、遮断弁は、本来、ガスボンベからの高圧ガスの断続だけを行わせるものであるが、本発明では、臨時運転に必要な圧力制御の機能をも果たしている点である。
【0009】
また、減圧弁の後流側にはリリーフ弁が接続されており、このリリーフ弁の開弁圧は前記の異常高圧よりも高く設定してあるので、遮断弁の断続が支配的になって、臨時運転が継続されるのであるが、何らかの原因でリリーフしなければならないほどの異常高圧になったときに、その安全策としてリリーフがなされるのである。
【0010】
請求項の発明は、請求項1において、異常高圧はリリーフ弁の開弁圧よりも低く、しかも減圧弁の後流側の流路構造にとって有害でない程度の圧力値であり、正常圧力は通常の正常運転時における減圧弁後流側の圧力値あるいはその近傍値であることを特徴としている。
【0011】
ここでは、異常高圧や正常圧力は、どのような現象を基準にして設定されているかという点に注目している。異常高圧は、リリーフ弁の開弁圧よりも低い圧力領域であり、同時に減圧弁後流側の流路構造が高圧で破損したりしないような領域のものとされている。上述のような破損を回避するために、圧力センサーの設定圧が決定されており、そして、このような圧力値を越えさせてならないことを意味している。また、正常圧力は、通常の正常運転時における減圧弁後流側の圧力値あるいはその近傍値であり、これ以上低下すると空燃費に支障を来して、円滑な運転が乱れることを意味している。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施形態にしたがって本発明をくわしく説明する。図1は、本発明の方法を実施するための全体的なシステム図であり、自動車の場合である。ガスボンベ1は、天然ガスを気体の状態で高圧で蓄積しており、ガスボンベ1とエンジン2の燃料供給装置3とは供給管4で接続してある。この供給管4の途中には、フィルタ装置やガス充填時の制御弁なども設置されているのであるが、本発明に関しては、少なくとも高圧ガスの遮断弁5と圧力調整弁6が配置され、圧力調整弁6は遮断弁5の後流側におかれている。
【0013】
エンジン2に付属している燃料供給装置3としては、ミキサーのようなタイプのものも採用できるが、ここでは燃料噴射式のものを採用している。供給管4に集合管7が接続され、各気筒のインテークポートに仕向けられた燃料噴射ノズル8が設置してある。圧力調整弁6の後流側のガス圧を検知するための圧力センサー9が集合管7の一部に取り付けられ、そこからの検知信号が回路10からECUに送られる。そして、圧力センサー9の値に応じてECUで演算された信号が回路11を経てソレノイド式のアクチュエータ12に送られる。このアクチュエータ12は遮断弁5を開閉する駆動源である。
【0014】
遮断弁5の本来の役割は、エンジンが停止しているときには、ガスボンベ1からの高圧ガスを遮断し、エンジンが運転されているときには、ガスボンベ1からの高圧ガスを圧力調整弁6に流通させるものである。これを実現するために、イグニッションスイッチ13のオン・オフ状態の信号が、回路14を経てECUに入力され、その結果が回路15からアクチュエータ12に伝えられる。なお、符号21は、イグニッション回路を示している。
【0015】
圧力調整弁6は、減圧弁16とリリ−フ弁17を内蔵しており、減圧弁16の後流側に接続した分岐管18がリリ−フ弁17に接続されている。なお、減圧弁16は前述の従来技術の項で述べたように、受圧ダイアフラム、これに対抗する圧縮コイルスプリング、制御弁などの組み合わせで構成された一般的なものである。何らかの原因でリリ−フ弁17が押し開けられたときには、高圧ガスはリリ−フ管19から放出される。図1は、自動車の場合であるから、車体の閉断面空間20に放出されることによって、安全性が確保されている。
【0016】
圧力調整弁6の後流側が異常高圧になったときには、それを警告する必要があるので、警報器22が設置してある。これは、圧力センサー9が異常高圧を検知したら、ECUを経て警報器22が作動させられるのである。そして、圧力センサーの検知圧が後述の異常高圧Hと正常圧力Lの間にあるときには、警報、たとえばランプは点灯し続けている。
【0017】
図2について圧力調整弁後流側のガス圧と遮断弁の開閉時期との関係を説明する。なお、説明の都合上、「後流側」なる表現は、以降、圧力調整弁6の後流側の流路を意味するものとして使用する。後流側における異常高圧によって、遮断弁が閉じられるのであるが、この異常高圧の値Hは、リリ−フ弁17の開弁圧よりも低く設定してあり、しかも後流側の流路系における接続ジョイントなどからガス漏れが発生しない値、換言すると、後流側の流路構造にとって過大圧力とならないレベルである。
【0018】
また、エンジンのガス消費によって、後流側が正常圧力あるいはその近傍値に低下したら、遮断弁は開かれる。正常圧力Lは、遮断弁5が再開弁するまでに十分な時間が確保できるような圧力差があり、かつ、エンジン運転が継続できる値である。このように運転が継続できる圧力は、特定の正常圧力Lに対して、ある幅を有している。それは、正常圧力Lより若干低くてもエンジンの気筒容量が小さければ、運転継続は可能であるし、また、気筒容積が大きい場合にはLよりも若干高く設定する必要があるからであり、このような事情で「・・・正常圧力あるいはその近傍値・・・」なる表現をしている。なお、気筒容量の例を挙げて上記のように説明したが、他に遮断弁5から燃料供給装置3までの空間容積の大小やエンジンの運転速度も関連要素となり得る。
【0019】
以上に説明したシステムの作動を説明する。圧力調整弁6の調整機能に支障を来した場合、たとえば、前述のダイアフラムにリーク孔が空いたりすると、圧縮コイルスプリングの張力で減圧弁16が開いたままとなるので、高圧ガスが後流側に流れる。これは、いち早く圧力センサー9で検知され、異常高圧であることがECUに伝えられ、ここで演算されてから制御信号としてアクチュエータ12に入力される。これによって、遮断弁5が閉じられて後流側の異常高圧がそれ以上上昇しないように抑制される。このような異常事態になると、警報器22から警報が発せられる。
【0020】
上記の抑制に並行して、遮断弁5から燃料供給装置3までの流路中に存在しているガスが、燃料噴射ノズル8から消費されてエンジン運転が継続する。このガス消費にともなって、今度は、後流側のガス圧が正常圧力付近まで低下してくると、この圧力値信号が圧力センサー9からECUに伝えられる。それがECUで演算されて、その信号がアクチュエータ12に伝えられて、遮断弁開となる。これによって、遮断弁5から燃料供給装置3までのガス圧が高められて、継続運転が維持される。このように、遮断弁5から燃料供給装置3までの流路中に存在しているガスを、高圧状態と正常状態に交互に繰り返すことによって、警告状況下における臨時運転が継続される。これは、自動車の場合、修理工場までの臨時走行を可能としているのである。
【0021】
上述のような繰り返しであれば、リリ−フ弁17が開いてガス放出はなされないのであるが、何らかの原因で遮断弁5が開いたままとなったときには、後流側のガス圧が著しく高くなって、流路構造を破損させる恐れがある。そこで、最悪の場合に備えてリリ−フ弁17が設置してある。
【0022】
以上に述べた作動をフローチャートで示すと、図3の通りである。なお、ここでは、PGは後流側のガス圧であり、減圧された2次側のものとして示されている。ステップS1で圧力センサー9によりPGの読み込みが行われ、もし、ステップS2において当初のPGがKPGH(図2のH)よりも高い異常圧力の場合であれば、ステップ3の方へ進み遮断弁5が閉じられる。この時の閉状態がFLAGV=0として記憶される。
【0023】
つぎに、もし、ステップS2において当初のPGがKPGH(図2のH)よりも低いレベルの異常高圧の場合であれば、すなわち、異常高圧が上述の値よりも低いレベルであれば、ステップS4へ進みPGとKPGL(図2のL)との関係がチェックされ、高圧域にあるか否かが判定される。その結果、PGの方がKPGL(図2のL)よりも高ければ、高圧域にあると判定されてステップS5の方へ進み、ここで記憶済みのFLAGVの値と比較される。その結果、FLAGV=0であれば、ステップS3へ進み遮断弁閉が継続する。一方、ステップS5でFLAGV=1と判定されれば、ステップS6へ進み遮断弁開が継続する。
【0024】
このように遮断弁5が閉じられたままガス消費が進行すると、今度はステップS4においてPGとLが対比され、依然としてPGがLよりも高くて運転継続が可能であれば、ステップS5へ進みそこで記憶済みのフラグFLAGV=0と同じであると判定されて、ステップS3へ進んで遮断弁閉が継続される。
【0025】
さらにガス消費が進行してPGが正常圧力Lの近傍に低下してくると、ステップS2からステップS4へ進み、ここでPGがLよりも低いと判定される。すると、ステップS4からS6へ進んで遮断弁5が開かれる。すなわち、運転継続に必要なガスが補充される。このときに、FLAGV=1が記憶される。その後、PGが圧力Hに達すると、前述の制御フローが再開される。
【0026】
図2のHとLとの間に圧力差が設定してあることにより、遮断弁5と燃料供給装置3との間に存在しているガスを順調に消費できるのである。すなわち、適当な消費時間を経てから遮断弁が開いてガス補充がなされるのである。もし、HとLとの圧力差が小さければ、あるいはゼロであれば、遮断弁5が小刻みに開閉されることになり、上述のような適当な消費時間が確保できないばかりではなく、通常の遮断弁の開閉頻度ではないので、遮断弁が故障する恐れがある。遮断弁5・燃料供給装置3間の空間容積に対するガスの補充量や消費量として、適正な開閉間隔ではないこととなる。なお、図2、図3から理解できるように、換言すると、ヒステリシス的な作動を行わせているのである。
【0027】
本発明の構成や作用は上述のとおりであるが、圧力値等の数値を例示すると、ガスボンベ1は190Kg/平方センチメートル、図2のリリ−フ弁開弁圧は7Kg/平方センチメートル、図2のHは6Kg/平方センチメートル、Lは3Kg/平方センチメートルである。また、エンジン2は、3気筒1000ccである。
【0028】
特許請求の範囲には記載していないが、次の事項も請求項として記載することができる。すなわち、異常高圧の有害性をなくすために、圧力センサーの設定圧を有害圧力以下に定めて、流路構造に破損が生じない値の段階で遮断弁を閉じるのである。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、ガスボンベからエンジンの燃料供給装置までの間に、少なくとも高圧ガスの遮断弁とこの遮断弁の後流側に減圧弁とを配置した形式のものにおいて、減圧弁の後流側にリリーフ弁を接続し、このリリーフ弁の開弁圧を、減圧弁の調整機能に支障を来して減圧弁の後流側のガス圧が異常高圧になったときの異常高圧よりも高く設定して、減圧弁の後流側のガス圧が異常高圧になったとき、この異常高圧を検知して遮断弁を閉じ、その後、当該異常高圧が前記燃料供給装置における高圧ガスの消費によって正常圧力あるいはその近傍値に低下したとき、この正常圧力を検知して遮断弁を開き、このような遮断弁の開閉を繰り返すことによって、遮断弁から燃料供給装置までの流路中に存在しているガスでエンジンの臨時運転を継続する方法である。
【0030】
上述のような方法によって、遮断弁を閉じた状態にして遮断弁から燃料供給装置の間に存在しているガスをエンジン運転に使用し、このガス使用で遮断弁・燃料供給装置間のガス圧が低下してきたら、遮断弁を開いて燃料供給装置の方へガス供給を行ってエンジン運転を継続させる。これは、自動車用エンジンの場合には、修理工場へ到着するまでの臨時走行をおこなわせることに相当している。特に、遮断弁は、本来、ガスボンベからの高圧ガスの断続だけを行わせるものであるが、本発明では、臨時運転に必要な圧力制御の機能をも果たしており、既存の部品を多機能化して、順調な臨時運転を可能にしている。
【0031】
また、減圧弁の後流側にはリリーフ弁が接続されており、このリリーフ弁の開弁圧は前記の異常高圧よりも高く設定してあるので、従来技術のように、何かの支障が発生したら直ちにリリーフ弁を開いて、ガスを大気中に放出するようなことを回避することが実現し、ガス消費の面からしても経済的である。本発明では、遮断弁の継続が支配的になって、臨時運転が継続されるのであるが、何らかの原因でリリーフしなければならないほどの異常高圧になったときに、その安全策としてリリーフがなされ、流路構造を破損するような最悪の事態は回避できるのである。
【0032】
異常高圧の値は、リリーフ弁の開弁圧よりも低く、しかも減圧弁の後流側の流路構造にとって有害でない程度の圧力値であり、正常圧力は通常の正常運転時における減圧弁後流側の圧力値あるいはその近傍値である。本発明においては、異常高圧や正常圧力は、どのような現象を基準にして設定されているかという点が重要である。異常高圧は、リリーフ弁の開弁圧よりも低い圧力領域であり、同時に減圧弁後流側の流路構造が高圧で破損したりしないような領域のものとされている。このような破損を回避できる圧力値は、圧力センサーの設定値を選定することによって実現している。そして、有害な圧力値を越えさせてならないことを意味している。また、正常圧力は、通常の正常運転時における減圧弁後流側の圧力値あるいはその近傍値であり、これには前述のようにある幅が付与してあり、これ以上低下すると空燃費に支障を来して、円滑な運転が乱れることを意味している。このような考え方による上下両側の圧力値であるから、臨時運転が順調になされるのである。
【0033】
設定された異常高圧と正常圧力との間に圧力差が設定してあることにより、遮断弁と燃料供給装置との間に存在しているガスを順調に消費できるのである。すなわち、適当な消費時間を経てから遮断弁が開いてガス補充がなされるのである。もし、この圧力差が小さければ、あるいはゼロであれば、遮断弁が小刻みに開閉されることになり、遮断弁・燃料供給装置間の空間容積に対するガスの補充量や消費量として、適正な釣り合い制御がとれないこととなる。あわせて、小刻みな遮断弁の開閉は、遮断弁の故障を誘発する恐れがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体的なシステム図である。
【図2】遮断弁の開閉時期を示す線図である。
【図3】遮断弁制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ガスボンベ
2 エンジン
3 燃料供給装置
5 遮断弁
6 圧力調整弁
17 リリ−フ弁

Claims (2)

  1. ガスボンベからエンジンの燃料供給装置までの間に、少なくとも高圧ガスの遮断弁とこの遮断弁の後流側に減圧弁とを配置した形式のものにおいて、減圧弁の後流側にリリーフ弁を接続し、このリリーフ弁の開弁圧を、減圧弁の調整機能に支障を来して減圧弁の後流側のガス圧が異常高圧になったときの異常高圧よりも高く設定して、減圧弁の後流側のガス圧が異常高圧になったとき、この異常高圧を検知して遮断弁を閉じ、その後、当該異常高圧が前記エンジンにおける高圧ガスの消費によって正常圧力あるいはその近傍値に低下したとき、この圧力を検知して遮断弁を開き、このような遮断弁の開閉を繰り返すことによって、遮断弁から燃料供給装置までの流路中に存在しているガスでエンジンの臨時運転を継続することを特徴とするガスエンジンの運転方法。
  2. 請求項1において、異常高圧はリリーフ弁の開弁圧よりも低く、しかも減圧弁の後流側の流路構造にとって有害でない程度の圧力値であり、正常圧力は通常の正常運転時における減圧弁後流側の圧力値あるいはその近傍値であることを特徴とするガスエンジンの運転方法。
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