JPH09273185A - 水道直結給水システム - Google Patents

水道直結給水システム

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JPH09273185A
JPH09273185A JP10620096A JP10620096A JPH09273185A JP H09273185 A JPH09273185 A JP H09273185A JP 10620096 A JP10620096 A JP 10620096A JP 10620096 A JP10620096 A JP 10620096A JP H09273185 A JPH09273185 A JP H09273185A
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JP
Japan
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water supply
pressure
water
valve
supply system
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Application number
JP10620096A
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English (en)
Inventor
Nobuo Hoshino
伸郎 星野
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直結方式で定圧吐出弁を用いることにより安
定した圧力の水道水を簡易に供給することができる水道
直結給水システムを提供する。 【解決手段】 水道水を供給する水道本管2から給水管
4を介して水道水を直接給水するようにした水道直結給
水システムにおいて、前記給水管に定圧吐出弁32を介
設するように構成する。これにより、簡易な直結方式で
安定した圧力の水道水を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル設備やマンシ
ョン等の建造物に水道水を給水するための水道直結給水
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビル設備やマンション等の各階
への給水システムは、地下などに設けた受水槽に一度、
水道水をため、これをポンプで屋上に設けた水槽等に押
し上げてから各戸に給水したり、或いは受水槽の水をポ
ンプで昇圧してそのまま各戸へ配るなどしていた。
【0003】図9は、複数階層の建造物へ水道水を供給
する従来の給水システムの一例を示しており、水道本管
2から給水管4を介して大容量の受水槽6へ水道水を一
旦貯め込み、この受水槽6の水道水を受水槽6から延び
る配水管8を介して供給先建物10の各階の例えば給水
蛇口12に供給するようになっている。受水槽6には、
この水位を検出するボールタップ14が設けられてお
り、この検出水位によって給水管4に介設した定位水弁
16を開閉し、受水槽6内には常に所定の範囲の水量を
貯留するようになっている。配水管8には、昇圧ポンプ
18、逆止弁20及び給水の圧力変動を抑制して一定量
の水を貯め込むことができるバッファタンク22が介設
されており、昇圧ポンプ18で加圧した水道水を各戸に
供給する。ここで、配水管8の途中には圧力スイッチ2
4が設けられており、一定以下の圧力になった時に昇圧
ポンプ18を回転駆動させて水道水を送り込み、水道水
の使用により減圧状態となったバッファタンク22内が
所定の圧力状態になるまで供給を行なう。
【0004】ところで、この種の給水システムにあって
は、水道本管2の水道水を大気開放して一旦受水槽6に
貯め込むようにしていることから、受水槽6に汚れ等が
付着すると衛生面で問題が生ずるばかりか、受水槽6の
配置スペースも必要とし、更には、水道本管2の水の圧
力を利用せずに一旦大気開放してしまうので大きなエネ
ルギー損失も生じてしまうという問題がある。このよう
な問題点を解決するために、受水槽6を設けることなく
水道本管2の水道水を給水管を介して直接各戸に給水す
るようにした、いわゆる直接給水システムが提案されて
おり、この直接給水システムによれば上記した問題点を
全て解決が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、直結給水シ
ステムを採用する場合、ポンプの始動・停止等に伴う過
渡的な圧力変動が水道本管2へ伝わることを極力抑制す
るためにソフトスタート及びソフトストップが可能なイ
ンバータ制御の昇圧ポンプを用いるのが好ましいが、こ
のインバータ制御回路は非常に高価であり、大幅なコス
ト高を招来するのみならず、電子制御のために落雷時等
の異常電流に対する耐久性が十分ではなく、故障の頻度
も高くなり、信頼性が十分に高くないという問題があ
る。また、インバータ制御の昇圧ポンプに替えて、オン
・オフ制御の定速ポンプを用いることも考えられるが、
この場合には給水蛇口、すなわち利用者側における水道
水の圧力変動が大きくなり過ぎ、使用に耐えなくなる場
合が生ずるという問題がある。
【0006】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は定圧吐出弁を用いて安定した圧力の水道水を直
結方式で簡易に供給することができる水道直結給水シス
テムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、水道水を供給する水道本管から給水管
を介して水道水を直接給水するようにした水道直結給水
システムにおいて、前記給水管に定圧吐出弁を介設する
ように構成したものである。
【0008】本発明は、以上のように構成したので、水
圧が高い水道本管の水道水は配水管に介設した定圧吐出
弁により一定の圧力をまで減圧されて使用者に直接供給
されることになる。この場合は、供給できる階層の範囲
は水道本管の圧力に依存し、一般的には2階から3階程
度までである。配水管から分岐される給水管等が例えば
4階以上の高さに設置されている場合には、オンオフ制
御される昇圧用の定速ポンプを用いる。この場合には、
定圧吐出弁の吐出圧を供給階層に対応させて高く設定し
ておく。また、配水管には、水圧の圧力変動を吸収する
バッファタンクを設けるのが好ましい。更には、定圧吐
出弁の上流側、すなわち1次側の排水管に主開閉弁を設
け、フロースイッチにより使用側の水道水の流れを検出
して、水道水の流れが停止している時には、開閉制御部
の制御により上記主開閉弁を閉じるようにし、例えば無
駄な漏水等を防止するのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る水道直結給
水システムの一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の水道直結給水システムを示す概略構成
図、図2は図1に示すシステムの具体的構成図、図3は
水道直結給水システムの他の実施例の概略構成図、図4
は図3に示すシステムの具体的構成図である。尚、図9
に示すシステム構成と同一部分については同一符号を付
して説明する。図1及び図2に示す水道直結給水システ
ム26は、供給先建物10の低層階、例えば1〜3階
(1F〜3F)程度の低いフロアに水道水を供給するた
めのシステムである。
【0010】通常、水道本管2の圧力は5kgf/cm
2程度に設定されているので、3階程度の高さ、例えば
10m程度は昇圧ポンプなしで直接給水を行なうことが
できる。まず、水道本管2に供給先建物10に入る給水
管4を接続し、この給水管4に、各階に延びる給水支管
28を分岐させて接続する。各階毎の給水支管28に
は、例えば給水蛇口12を設けてこれを開閉することに
より実際に水道水を放出させる。この給水管4には、主
開閉弁30及び定圧吐出弁32が途中で介設されてお
り、後述するようにこの定圧吐出弁32よりも下流側、
すなわち2次側の水圧を所定圧に維持するようになって
いる。図2に示すようにこの給水管4には、水道水の流
れを検知するフロースイッチ34を設けてあり、この給
水管4内の水道水の流れが停止している時には、例えば
シーケンスコントローラ等よりなる開閉制御部36によ
り上記主開閉弁30を閉じて給水管4を水道本管2に対
して遮断するようになっている。
【0011】ここでは、定圧吐出弁32としては、後述
するように逃げ水を放出する形式の弁を用いており、逃
げ水管38に逃げ水用電磁弁40を設けて、水道水を使
用しない時にはこの逃げ水用電磁弁40も上記開閉制御
部36により閉じるようにして節水を行なうようになっ
ている。符号42は、水道水の流量を計測するフローメ
ータである。
【0012】図3及び図4は中層階、例えば4階〜6階
(4F〜6F)に水道水を供給する場合を示しており、
1階〜3階の低層階への供給に関しては、図1及び図2
に示すシステムが採用されている。このように中層階或
いはそれよりも高い階層に水道水を供給する場合のよう
に水道本管2の圧力では水を上方まで押し上げることが
できないような場合には、定圧吐出弁32の上流側であ
ってこれと主開閉弁30との間にオンオフ制御される昇
圧用の定速ポンプ44を介設して定圧吐出弁32への導
入圧を高めている。この場合、この定圧吐出弁32の設
定圧力は、中層或いは上層階まで水道水を押し上げて供
給し得る圧力まで高く設定されている。
【0013】また、この定圧吐出弁32の下流側、すな
わち2次側の給水管4には、給水管4内の圧力変動を気
体の圧縮によって吸収して定速ポンプ44の頻繁なオン
・オフ動作を防ぐバッファタンク46及びこの給水管4
の水圧を測定する圧力計47が設けられている。このタ
ンク46の容量は、水道水の供給戸数にもよるが通常は
10リットル程度に設定されている。尚、図1及び図2
に示すシステム例においてもこのバッファタンクを設け
るようにしてもよい。また、図3及び図4に示す場合に
は、定圧吐出弁32の2次側、すなわち吐出側を直接的
に各戸の給水蛇口12に接続したが、一台の定速ポンプ
44及び定圧吐出弁32により多層階の各階に水道水を
供給するために、定圧吐出弁32の設定圧力をかなり高
い値に設定しておき、そして、図8に示すように各給水
蛇口12の上流側に各層の応じて異なる圧力値に設定さ
れた減圧弁45を設けて給水蛇口12に加わる圧力を適
正圧力まで減ずるようにしてもよい。これによれば、特
に4階以上の多層階に亘って一台の定速ポンプで給水を
行なうことができる。
【0014】次に、ここで使用される定圧吐出弁32の
構造について説明する。この定圧吐出弁32の構造は、
例えば特公昭57−35483号公報に開示された型式
の弁が一般的に知られており、この型式の弁は、一定圧
を維持するためにパイロット水を必要とする。また、他
の型式の定圧吐出弁32としては、本発明者が特願平7
−281567号において提案した型式の弁、すなわち
逃げ水を必要としない弁も用いることができる。
【0015】図5は逃げ水型式の定圧吐出弁の概略的構
造を示す図であり、中心部の弁体の上半分は断面を示
す。この定圧吐出弁32は、円筒体状に成形された外側
本体48とこの内側に略同軸状に形成された同じく円筒
体状の内側本体50とを有しており、内側本体50は、
外側本体48よりも少し短く形成されて、両本体48、
50は内側本体50の両端のつば部52、54にてシー
ル部材56を介して液密に接合されている。外側本体4
8の一端は吐出口57として形成され、本体48の略中
央部には水道本管側の給水管に接続される導入口58が
形成されており、上記両つば部52、54にて区画され
た空間に水道水を供給し得るようになっている。この内
側本体50の側壁には、この内外を連通する中央開口6
0が形成されると共に、この内側本体50内にはリム6
2により支持された弁棒受け部64が設けられる。この
弁棒受け部64には、この受け部64にスライド可能に
支持させて弁棒66が装着されており、この弁棒66の
一端の吐出口57側には、開閉弁体68が設けられると
共に他端には内側本体50の内側面に摺接しつつ往復移
動するピストン70が設けられる。このピストン70の
外周にはシール部材69が設けられ、このピストン70
の右側に圧力調整室72を形成しており、このピストン
70には圧力調整室72と内側本体50の中央室71を
連通する微少直径、例えば直径1〜2mm程度のオリフ
ィス78が形成されている。
【0016】上記開閉弁体68とピストン70とは弁棒
66を介して連結されているのでこれらは図中左右方向
に水圧により一体的に連動し、図中最も右側に移動した
時には、開閉弁体68は、内側本体50の先端である弁
座74に着座し、この弁口76を液密に閉塞するように
なっている。また、外側本体48の図中右側の端部に
は、上記圧力調整室72を密閉する蓋体80がシール部
材81を介して液密に設けられており、この蓋体80に
は圧力調整弁82が設けられる。この圧力調整弁82
は、上記圧力調整室72に通路85を介して連通する圧
力導入口84と排出弁口86を有し、この排出弁口86
を、バネのごとき弾発部材88で付勢されたダイヤフラ
ム90により閉塞し得るようになっている。この圧力調
整弁82のケーシング92には、ダイヤフラム90の設
定圧力を調整する圧力調整ネジ94が設けられる。そし
て、この排出弁口86に前記逃げ水管38が接続されて
いる。
【0017】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、図5に示す定圧吐出弁3
2の動作について説明する。最初に圧力調整弁82の圧
力調整ネジ94を調整することにより、この定圧吐出弁
32の設定圧力値を規定する。例えば吐出口57からの
流出吐出圧を常に2kgf/cm2に維持したい時に
は、圧力調整ネジ94を調整し、2kgf/cm2の圧
力になった時にダイヤフラム90が開くように設定して
おけばよい。図1に示すシステム例場合には導入口58
には水道本管2の圧力、例えば5kgf/cm2の圧力
で水道水が導入されており、この水道水は、中央開口6
0より中央室71に流れ込み、弁口76が開いている場
合にはこれを通って吐出口57よりこの下流側に流れて
行く。
【0018】一方、中央室71内の水道水は、ピストン
70に設けたオリフィス78を介して常時、圧力調整室
72側に僅かずつ流れ込んでおり、この圧力調整室72
内の水圧は常にダイヤフラム90を押し上げる方向、す
なわちこの弁を開く方向に作用し、従って、上述のよう
にこの圧力調整弁82は、2kgf/cm2の圧力で開
くように調整されているので圧力調整室72内の圧力が
2kgf/cm2以上になると、この圧力調整室72の
水道水は通路85及び排出弁口86を介して逃げ水管3
8に流れて出て行き、この結果、圧力調整室72内は常
時、2kgf/cm2の圧力に維持されることになる。
従って、ピストン70は、圧力調整室72から常時、左
方向へ2kgf/cm2の力で付勢されている状態とな
る。
【0019】従って、吐出口57よりも下流側、すなわ
ち2次側の水道水の水圧は、これと同じ2kgf/cm
2 の圧力を保って流れて行くことになる。例えば、供給
蛇口12がやや閉じられて水道水の使用量が減少する
と、吐出口57側の圧力が2kgf/cm2 以上に上昇
する傾向となり、この時、圧力調整室12の圧力(2k
gf/cm2 )に抗して開閉弁体68とピストン70が
右方向に次第に移動して弁口76を閉じる方向に作用
し、吐出口57側の圧力が2kgf/cm2 となったと
ころで開閉弁体68とピストン70の移動が停止する。
そして、水道水の使用が全くなくなれば、開閉弁体68
とピストン70は更に右方向に移動し、遂には弁口76
は開閉弁体68により完全に閉塞されることになる。こ
のように、定圧吐出弁32の下流側の水道水の圧力は、
定圧調整弁82にて設定した圧力値に常に維持され、安
定した水圧で水道水を供給することが可能となる。従っ
て、図1に示す1階〜3階の各戸へはその高さに応じた
水頭圧分だけ減じた圧力の水道水が常に供給されること
になる。ここで水道本管2の水圧に圧力変動が生じたと
してもその変動分は、開閉弁体68とピストン70の移
動により吸収でき、供給蛇口12側に悪影響を及ぼすこ
とを抑制することができる。この場合、図4に示すよう
なバッファタンク46を設けておくことにより、この部
分の空気が圧縮されることでその圧力変動分をより確実
に吸収することが可能となる。
【0020】水道水が使用されている間は、圧力調整室
72内の水は逃げ水管38から常時逃げ水として排出さ
れることになるが、この逃げ水は図示しない消火水槽、
地震時等の緊急タンク、トイレ用水槽等に貯留する。こ
こで水道水が全く使用されなくて、図2に示すフロース
イッチ34の流量検出値が略ゼロになった時にはその旨
が開閉制御部36へ伝えられて、給水管4に設けた主開
閉弁30及び逃げ水管38に設けた逃げ水用電磁弁40
を共に閉にする。これにより、逃げ水となって排出され
る水量を極力抑制する。上記説明は、図1及び2に示し
たシステムの場合であるが、図3及び図4に示すよう
に、4階以上の高さまで水道水を供給する場合には、前
述のように定速ポンプ44とバッファタンク46を設け
ておき、且つ定圧吐出弁32に設けた圧力調整弁82の
設定圧を、最上階まで水道水が到達して十分な圧力で放
出できる程度の高い圧力に設定しておく。
【0021】この場合にも、安定吐出弁32の2次側の
水圧は、上記圧力調整弁82で設定した圧力に常時維持
されるので、各階に安定した水圧で水道水を供給するこ
とが可能となる。ここで水道水が使用されてフロースイ
ッチ34がある所定の流量値以上を検出した場合には、
定速ポンプ44は、開閉制御部36の制御によりオン駆
動されるが、所定の流量値以下になった時はオフになさ
れる。また、同様に、水道水が使用されて圧力計47が
所定の下限値に達した時には、上記定速ポンプ44はオ
ン駆動され、所定の上限値(例えば圧力調整弁の設定圧
と同じ)に達した時には定速ポンプ44はオフになされ
る。この場合にも、バッファタンク46にて許容される
圧力範囲内において、2次側の供給水道水の圧力を略一
定に保つことが可能となる。また、この場合には、水道
本管2の水道水圧を大気開放させることなく定圧ポンプ
44の導入側に直接供給しているので、ポンプ44にて
水道本管の水圧を利用することができ、その分、省エネ
ルギに寄与することが可能となる。
【0022】上記実施例では、圧力調整室72内の圧力
を調整するために圧力調整弁82を設け、このダイヤフ
ラム90を付勢する弾発部材88の押圧力を調整するこ
とにより設定圧力を調整したが、これに限定されず、図
6及び図7に示すように構成してもよい。この図6及び
図7に示す構成は、本発明者が先の出願(特願平7−2
81567号)にて開示したものである。図6において
は弁体と弁棒の上部半分が切断された状態を示し、上半
分は右端に移動した時、下半分は左端に移動した時のポ
ジションをそれぞれ示す。図5に示す構成と同一部分に
ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0023】図6に示す構成においては、圧力調整室7
2にダイヤフラム90で開閉される圧力調整弁82を連
結させる代わりに、内部圧力が調整可能になされた圧力
チャンバ室100を蓋80にネジ込みにより取り付け
て、これを圧力調整室72に連結させている。圧力チャ
ンバ室100には開閉可能になされたガス注入口102
が設けられており、これより加圧ガスを注入することに
より内部圧力を任意の圧力値に設定し得るようになって
いる。この場合、ピストン70にはオリフィス78(図
5参照)を設けておらず、この圧力調整室72を中央室
71に対して完全に仕切るようにする。このような構成
において、圧力チャンバ室100内及び圧力調整室72
内の空気圧を例えば2kgf/cm2の圧力値に設定し
ておけば、図5にて説明したと同様な作用効果を発揮す
ることができる。この場合、ピストン70の進退によっ
て圧力調整室72内及び圧力チャンバ室100内の圧力
はボイルの法則に従って圧力変動を生ずるが、ピストン
70の進退に伴って発生する容積変化量をほとんど無視
し得る程度の大きさの容量に圧力チャンバ室100の容
量を設定しておけばよい。例えば内側本体50の直径が
45mm程度の時には、圧力チャンバ室100の容量を
1リットル程度以上にしておけば、ピストン70の進退
にともなう圧力変動は実用上無視することができる。
【0024】また、この実施例では、ピストン70にオ
リフィスを設けておらず、圧力調整室72と圧力チャン
バ室100とを連通してこれらを他のエリアから完全に
液密に区画しているので、逃げ水が発生することはな
く、従って、水道水の節約に寄与することが可能とな
る。また、図7に示す実施例の場合には、ピストン70
と蓋80との間を伸縮可能になされたベローズ104で
連結し、このベローズ104内と圧力チャンバ室110
内とを連通させている。ベローズ70の先端は、ネジ1
06によりピストン70に液密に且つ強固に固定されて
おり、また、ピストン70は、内側本体50の内壁に摺
接しつつ進退するのではなく、この内側本体50の端部
から離間するように進退する。
【0025】図6に示す場合には、ピストン70が内側
本体50の内壁に摺接しつつ、進退するようになってい
ることから、ここにシール部材69を設けているといえ
ども僅かずつの気体の漏出は避けられないが、図6に示
すようにベローズ104を設けてピストン70の摺接を
なくすことにより、気体の漏出を略完全に断つことがで
き、例えば圧力チャンバ室100内の圧力維持のための
メンテナンス作業等の頻度を少なくすることが可能とな
る。尚、上記実施例においては、6階までの建物に水道
水を供給する場合を例にとって説明したが、これ以上の
階層の場合にも適用できるのは勿論であり、また、水道
本管の水圧も単に一例を示したに過ぎず、例えば建物の
土台の水平レベル位置等によって異なるのは勿論であ
り、それに対応させて圧力調整弁や圧力チャンバ室の設
定圧力を変更する。更に、定圧吐出弁の構造は、ここで
説明したものに限定されず、他の型式のものも用いるこ
とができるのは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水道連結
給水システムによれば、次のように優れた作用効果を発
揮することができる。水道本管に接続された給水管に定
圧吐出弁を設けるようにしたので、インバータを用いた
り、構造を複雑化させることなく直結方式で安定した圧
力の水道水を常に供給することができる。また、昇圧用
の定速ポンプを設けた場合には、特にバッファタンクも
併せて設けることにより、大幅な圧力変動を生ずること
なく直結方式で略安定した圧力の水道水を中層及び高層
階まで常に供給することができる。更に、逃げ水を放出
する型式の定圧吐出弁を設けた場合には、水道水の流量
が極めて少ない時に主開閉弁を閉じることにより、逃げ
水を停止することができ、水道水の節約を図ることがで
きる。また、圧力チャンバ室を用いる型式の定圧吐出弁
を設けた場合には、逃げ水は全くなくなり、水道水の節
約に一層寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水道直結給水システムを示す概略構成
図である。
【図2】図1に示すシステムの具体的構成図である。
【図3】水道直結給水システムの他の実施例の概略構成
図である。
【図4】図3に示すシステムの具体的構成図である。
【図5】定圧吐出弁の一例を示す拡大断面図である。
【図6】定圧吐出弁の他の一例を示す拡大断面図であ
る。
【図7】定圧吐出弁の更に他の一例を示す部分拡大断面
図である。
【図8】水道直結給水システムの変形例を示す図であ
る。
【図9】従来の水道直結給水システムを示す図である。
【符号の説明】
2 水道本管 4 給水管 10 供給先建物 12 給水蛇口 26 水道直結給水システム 28 給水支管 30 主開閉弁 32 定圧吐出弁 34 フロースイッチ 36 開閉制御部 38 逃げ水管 44 定速ポンプ 46 バッファタンク 48 外側本体 50 内側本体 66 弁棒 68 開閉弁体 70 ピストン 72 圧力調整室 78 オリフィス 82 圧力調整弁 90 ダイヤフラム 100 圧力チャンバ室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水を供給する水道本管から給水管を
    介して水道水を直接給水するようにした水道直結給水シ
    ステムにおいて、前記給水管に定圧吐出弁を介設するよ
    うに構成したことを特徴とする水道直結給水システム。
  2. 【請求項2】 前記給水管には、給水高さの異なる位置
    に延びる給水支管が接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の水道直結給水システム。
  3. 【請求項3】 前記定圧吐出弁の1次側の給水管には、
    オンオフ制御される昇圧用の定速ポンプが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の水道直結給
    水システム。
  4. 【請求項4】 前記定圧吐出弁の2次側の給水管には、
    この給水管内の圧力変動を吸収するバッファタンクを設
    けるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3記
    載の水道直結給水システム。
  5. 【請求項5】 前記定圧吐出弁の1次側の給水管に設け
    た主開閉弁と、この主開閉弁の2次側に設けたフロース
    イッチと、このフロースイッチの検出結果に応じて前記
    主開閉弁を開閉する開閉制御部とを備えたことを特徴と
    する請求項1乃至4記載の水道直結給水システム。
  6. 【請求項6】 前記定圧吐出弁は、所定の圧力を維持す
    るために逃げ水を放出する形式の弁であることを特徴と
    する請求項1乃至5記載の水道直結給水システム。
  7. 【請求項7】 前記定圧吐出弁は、これに含まれる弁体
    を所定の圧力で押圧する圧力チャンバ室を有する形式の
    弁であることを特徴とする請求項1乃至5記載の水道直
    結給水システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002525466A (ja) * 1998-09-29 2002-08-13 インターナショナル・ウォーター−ガード・インダストリーズ・インコーポレイテッド 配水方法および配水装置
JP2013147932A (ja) * 2009-05-14 2013-08-01 Ebara Corp 増圧給水システム
CN104863211A (zh) * 2014-11-27 2015-08-26 重庆摩尔水处理设备有限公司 一种edi产水水质稳定装置
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