JP2002525466A - 配水方法および配水装置 - Google Patents

配水方法および配水装置

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JP2002525466A JP2000572459A JP2000572459A JP2002525466A JP 2002525466 A JP2002525466 A JP 2002525466A JP 2000572459 A JP2000572459 A JP 2000572459A JP 2000572459 A JP2000572459 A JP 2000572459A JP 2002525466 A JP2002525466 A JP 2002525466A
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Abstract

(57)【要約】 水は、水ユーザ蛇口設備(41、42、43)に、引出し可能な水の流れを再循環ループにおいて維持することにより、供給される。このループは、上記流れを作り出し維持する一方で熱エネルギを水に伝えるためのポンプ(20)と、ポンプから蛇口設備に延在する配水経路と、蛇口設備からポンプに戻るよう延在する水帰還経路と、上記ループ内の水の飲用適性を改善しかつこの水にさらなる熱エネルギを伝えるための1つ以上の水処理装置(30、31)とを含む。水のユーザは上記設備でこの流れを制御可能に引出すことができ、一方でこの流れのうち引出されなかった部分は水帰還経路に導かれる。この再循環により、再循環ループおよびこのループ内の水の、周囲環境温度に対する感度が低下し、凍結温度で、外部から加熱しなくても配水できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、配水システムに関し、より特定的には、ある範囲の外部環境条件に
わたり信頼性高く水を供給しかつ水質を高めることができる配水システムに関す
る。
【0002】
【発明の背景】
先行技術には種々のタイプの配水システムが数多くある。これらの中には、ユ
ーザからの需要が生じたときのみ、水が水タンクまたは他のソースからタップと
いったユーザ蛇口設備に送られる、貫流システムが含まれる。水流経路は、通過
する水の質を高めるように設計された、フィルタ、浄水器などの装置を含み得る
【0003】 先行技術の配水システムには、タンクに貯められた水を、通気のためまたは停
滞の効果の防止もしくは相殺のために、再循環させる手段を取り入れたシステム
が含まれる。例として、1991年7月16日付でYamagata他に付与された米国
特許第5,032,290号および1994年9月27日付でDeutschに付与さ
れた米国特許第5,351,337号参照。Deutschの場合、開示されたシステ
ムは、水を貯水タンクからユーザ蛇口設備へと貫流経路に沿って送る、または、
その代わりに設備への配水経路のかなりの部分を迂回するショートループで水を
再循環させるように、選択的に制御可能である。ここで示されているこの再循環
ループの利点の1つは、貯水タンクの水を、凍結しても、藻類の発生または停滞
の問題が生じることなく、長期間にわたり安全に貯蔵できることである。このよ
うに、水が貯水タンクで凍結しても、溶ければ、再循環ループの活性化によって
復活させることができることが示唆されている。しかしながら、Deutschは、こ
のシステムが凍結条件下で動作している間に水が凍結する可能性があることには
関心を示していない。Yamagata他は基本的に、貯められた水を再循環させて、水
が長期間にわたり静止したままになっている場合に起こり得る停滞を防止しよう
としている。凍結の問題には対処していない。
【0004】 Deutschは、凍結が原因で生じ得る問題は認めているが、その程度は限られて
いる。こういった問題は、より広い意味では、Eligoth他に1994年4月19
日および1994年5月10日付それぞれで付与された米国特許第5,303,
739号および5,309,938号でも認識されている。Eligoth他には、航
空機のための清水供給システムが記載されており、ここでは、航空機内の配水ラ
インが凍結温度に晒される可能性があることが認識されている。Eligoth他は、
凍結温度の問題に対処する従来の方法は、水ラインを加熱することだとしている
。この加熱は複雑でかつコストが高いことにも注目している。続けて、十分に再
循環させれば凍結を防止でき、再循環にはポンプを用いればよいことに注目して
いる。しかしながら、ポンプの詳細については説明がなく、水ラインを加熱する
必要性を避けようとしているにもかかわらず、Eligoth他のシステムは、ライン
の一部に沿い限られた程度で加熱を行ない、別の部分に沿い断熱を設けることを
なおも必要としている。
【0005】 上記のシステムは、水の再循環により得られる利点を十分に認識しておらず、
またはこの利点を活用していない。
【0006】 本発明の主な目的は、周囲環境の温度に対する感度が低下した配水方法および
配水装置を提供することである。
【0007】 本発明のさらなる目的は、外部から加熱しなくても、凍結を下回る温度で長期
間にわたり動作可能である配水方法および配水装置を提供することである。
【0008】 本発明のさらなる目的は、配水システムの水の質を向上させることができる、
または、配水システムの水の劣化を防止することができる、配水方法および配水
装置を提供することであり、劣化防止には、システムの有機および無機汚染物質
をシステムに水および空気を供給することにより実質的に減少させることが含ま
れる。
【0009】
【発明の概要】
本発明の方法の広い局面において、水は、引出し可能な水の流れを再循環ルー
プにおいて導くことによって水ユーザ蛇口設備に供給され、再循環ループは、上
記流れを作り出し維持する一方で熱エネルギをループ内の水に伝えるポンプと、
ポンプから蛇口設備に延在する配水経路と、蛇口設備からポンプに戻るよう延在
する水帰還経路と、前記ループ内の水の飲用適性を改善しかつこの水にさらなる
熱エネルギを伝えるための1つ以上の水処理装置とを含む。このポンプは、広範
囲にわたる水使用率に対し相対的に一定の放出圧力を与えるように構成され、か
つ、上記ループの部品のうち1つ以上が水の凍結温度を実質的に下回る周囲温度
に長期間晒されている間にループ内の水が凍結することを防ぐのに十分な水の流
量で動作する。このシステムを異なる水使用率にさらに適応させるには、ポンプ
が実質的に一定速度のモータで駆動される遠心ポンプであることが好ましい。
【0010】 水のユーザは、ループ内の流れを、蛇口設備で制御可能に引出すことができる
。この流れのうち引出されていない部分は水帰還経路に導かれる。
【0011】 このシステムは、1つの水ユーザ蛇口設備のみを含み得る。しかしながら、よ
り典型的には、システムが、ループの周りに間隔をおいて設けられた複数のこう
いった設備を含むことが意図されている。このような場合、ループ内の最後の蛇
口設備を除くすべての蛇口設備に対する水帰還経路の一部は、ループ内のその1
つまたはそれ以上の他の設備に対する配水経路の一部でもある。
【0012】 ループ内の再循環から直接的に得られる利点は2つある。第1の利点は、再循
環により、停滞の影響を避けまたは打消して、水の飲用適性の劣化を防止するこ
とである。細菌の群体の形成が阻止される。第2の利点は、十分な体積流量で再
循環させることにより、再循環ループおよびループ内の水の、周囲環境の温度に
対する感度が著しく小さくなることである。この点に関し、ポンプの動作がシス
テムに効果的に熱エネルギを加え、したがってこれがシステムを通して連続的か
つ均一的な熱レベルを保つことにつながることがわかるであろう。加えられたエ
ネルギは、周囲環境への熱エネルギの損失のバランスをとる役割をする。このよ
うに、非再循環システムにおける水が、このシステムが凍結温度に十分な時間晒
されれば最終的に凍結するような場合に、本発明のシステムでは、この水は、再
循環ループの配水経路、水帰還経路または他の部分が長期間にわたり凍結温度に
晒されたとしても、液状に保たれる。
【0013】 再循環ループが1つ以上の適切な水処理装置を含むことには、二重の目的があ
る。こうした装置は、水質を維持するまたは改善する役割を果たすのみならず、
有利にも、さらなる熱エネルギをシステムに与える。このような装置には、紫外
線ランプソースといった、有機汚染物質を死滅させ熱を水に伝えることにより、
厳しい環境下で凍結する可能性を減じることになる、浄水器が含まれる。無機物
質を除去するフィルタも含まれる。好ましくは、こうした装置はすべて、ループ
の配水経路内においてすべての水ユーザ蛇口設備の上流側に位置する。一般的に
これら装置は本来それ自体周知であるが、本発明のシステムにより、これら装置
の水処理効果が高まる。なぜなら、所与の制御体積の水が、ユーザにより最終的
に引出される前に、これら装置を何回も通過し得るからである。
【0014】 凍結防止は、配水または水帰還経路いずれかを外部から加熱しなくても可能で
ある。もちろん、ポンプが維持できる体積流量次第で制限はある。環境がより過
酷であれば、これよりも穏やかな環境には十分なポンプよりも多くのエネルギを
加えることができるポンプが、必然的に必要になるであろう。
【0015】 本発明の好ましい実施例において、再循環ループは、水が予備段階として貯蔵
される貯水タンクを含む。この実施例は特に乗り物への応用に適していると考え
られ、特に、飛行動作次第で広範囲にわたる環境温度にシステムが晒され得る航
空機搭載に応用するのに適していると考えられる。航空機搭載動作では、このシ
ステムは、飛行中に航空機の電気システムから動作電力を得ても、地上で航空機
のエンジンが停止しているときに地上のサポート設備から動作電力を得ても、動
作し得る。従来の航空機では典型的だが貯水タンクに圧力を加える必要がないた
め、航空機機体の輪郭内で利用できる空間をより活用するようにタンクを成形ま
たは構成できることは、注目に値する。
【0016】 本発明の別の実施例では、再循環ループ内の流れを、補給水をループに加えて
、ユーザの1つまたは複数の蛇口設備で引出された水と置き換えることにより、
維持する。この実施例は、水が家庭給水設備といった外部ソースから引かれるよ
うな静止応用に適していると考えられる。
【0017】
【好ましい実施例の詳細な説明】
図1に示した配水システムは、特に乗り物への応用に適していると考えられる
が、これに限定されるものではない。図示のように、このシステムは、最初に外
部ソース(図示せず)から水入口ライン11を通し水が満たされる貯水タンク1
0を含む。受ける水の量はバルブ12によって制御される。タンク10はまた、
タンク内の圧力と周囲環境の圧力とを、周囲環境から、入口経路の一部をなすフ
ィルタ(図示せず)を通し、タンクに新しい空気を取込むことにより、等しくす
る役割を果たす、通気口13を含む。
【0018】 蓄えられた水は、タンク10から、T接続15を通してドレインパイプ16お
よび配水パイプ18へと至る放出パイプ14を通して引かれ、配水パイプ18が
水ポンプ20に給水する。パイプ16は、通常は閉じて排水しないようにするが
タンク10を空にすることが所望されれば開き得るバルブ17を含む。
【0019】 ポンプ20は、実質的に一定速度のモータによって連続的に動作する遠心ポン
プであり、このポンプは、広範囲にわたる水の使用率に対し相対的に一定の放出
圧力を与えるように構成される。例として、こうした特性を実現するポンプの1
つが、Howden Fluid Systems of Santa Barbara, Californiaから入手可能なモ
デルNo.2242遠心ポンプである。このポンプの定格は、35psidで分
速3.5ガロンであり、400Hzで115VAC,3相で動作する実質的に一
定速度の電気モータを含む。このような電気的仕様は、多くの従来の航空機の航
空機搭載電気システムとポンプとの互換性をもたらし、かつポンプがこの電気シ
ステムから動作電力を引出すことができるようにする。
【0020】 図面において、ポンプ20は、電気ケーブル80により電源81に接続される
ものとして概略的に示される。航空機搭載応用例では、電源81は航空機の搭載
電気システムを表わすものと考えられる。
【0021】 もちろん、適切なポンプを、圧縮ガスもしくは流体または内燃もしくは外燃機
関といった他の電源により駆動できることが、当業者には理解されるであろう。
【0022】 ポンプ20は、配水パイプ21に放出し、このパイプは、最初に第1の水処理
装置すなわち水フィルタ30に至り、このフィルタは無機物質を除去する役割を
し、次に第2の水処理装置すなわち浄水器31に至り、この浄水器は流れている
水を紫外線で照射して有機汚染物質を死滅させるランプ源などであり、さらに、
アキュムレータ32、次に3つの水ユーザ蛇口設備41、42および43のうち
最初のものに至る。これらの設備はパイプセグメント22および23により連続
的に相互接続される。各蛇口設備は、水のユーザが制御できる関連のタップバル
ブ44、45および46、ならびに関連の非帰還バルブ(逆止め弁)47、48
および49を含む。水帰還パイプ24は3つの蛇口設備のうち最終のもの43か
らタンク10に戻る。
【0023】 図示の帰還パイプ24はオリフィス50を含む。オリフィスは周知の要素であ
り、その目的はシステムの圧力を維持し所望の圧力降下をもたらすことである。
タンク10に戻る水の場合、パイプ24そのものの大きさが十分な圧力降下をも
たらすように定められていることが多いと考えられるが、さもなければ、オリフ
ィス50のようなオリフィスを用いればよい。実際にオリフィスが必要かどうか
は、システム全体の設計および当業者には周知の設計原理による。
【0024】 定義では、パイプ21および器具(すなわちフィルタ30、コンディショナ3
1およびアキュムレータ32)は、パイプ21のラインに沿い接続されて、ポン
プ20から3つの蛇口設備のうち最初のもの41への配水経路を定める。この経
路は、蛇口設備41を通る経路およびパイプセグメント22と組合されて、ポン
プ20から蛇口設備42への配水経路を定める。同様に、上記のように組合わさ
れた経路がさらに蛇口設備42を通る経路およびパイプセグメント23と組合わ
されて、ポンプ20から蛇口設備43への配水経路を定める。
【0025】 同様に、各蛇口設備の、その設備からポンプ20に延在する水帰還経路が定め
られる。蛇口設備41の場合、帰還経路は、パイプセグメント22、蛇口設備4
2、パイプセグメント23、蛇口設備43、帰還パイプ24(オリフィス50付
きまたはオリフィスなし)、タンク10、放出パイプ14および配水パイプ18
を含む。残り2つの蛇口設備についての帰還経路も同様に定められる。
【0026】 動作時には、最初にタンク10が水で満たされる。次に、バルブ17を閉じ、
電力を電源81から引くポンプが動作して、上記のように配水および水帰還経路
により定められた再循環ループ内に連続する水流を作り出しこれを維持する。流
れが続く間、水はポンプ20から各蛇口設備41、42および43へと関連の配
水経路に沿って送られる。同時に、ユーザがタップバルブ44、45、46を用
いて設備のいずれか1つ以上で個別に水を引出してもよい。所与の設備において
、引出されなかった水はその設備と関連の水帰還経路に導かれる。タップバルブ
のうち1つ以上を制御してこれを開いたまたは部分的に開いた位置にすると、関
連の逆止め弁47、48および49が、タップバルブを通して再循環ループに外
部から入るもしくは逆流する水または気流のためにシステムが汚染するのを防止
する役割を果たす。
【0027】 典型的に、性質上所与の蛇口での需要はランダムである。しかしながら時折ピ
ークフロー状態が生じ得る。このような状態が比較的期間の短いものであれば、
ポンプ20の水流容量をアキュムレータ32で増大させて蛇口設備での圧力に大
きく損失のないようにする。代替方法は、定格のより高いポンプを用いることで
あるが、ピーク容量を送るのに必要になることが稀な大きなポンプを搭載するこ
とは望ましくないと考えられる。
【0028】 図1および先の説明から、システム内の水の大半が、ポンプ20が動作を保つ
限り、ほとんど停滞しないことは明らかであろう。さらに、水はフィルタ30お
よび浄水器31を繰返し通過するため、その水の飲用適性が改善される。加えて
、システムの動作により熱エネルギが水に導入されるため、このシステムは、さ
もなければ停滞した水が凍結するような環境でも動作できる。
【0029】 図2に示した配水システムは、図1に示したシステムと非常に似ており、本質
的な相違点は、このシステムに水が蓄えられていないことである。その代わりに
、上記の再循環ループに補給水が加えられる。
【0030】 より具体的には、図1の場合のような貯水タンク10はない。図2のシステム
では、図1の帰還パイプ24、貯水タンク10およびドレインパイプ14の代わ
りに、水帰還パイプ25が延在する。補給水は入口パイプ60、T接続70およ
びパイプセクション19を通してシステムに送られ、T接続15で再循環ループ
に加えられる。パイプ60は水の外部ソース(図示せず)に接続され、供給され
る水の量を制御するバルブ61を含む。さらに、パイプ60は、逆流防止のため
の逆止め弁62を含む。
【0031】 図2のシステムの動作時、水は再循環ループ内で図1のシステムと本質的に同
じ態様で循環する。基本的な相違点は、T接続15でループに新たな水が加えら
れて、蛇口設備44、45または46で放出された水の埋め合わせをすることで
ある。一般的に、図1のシステムで実現できるのと同じ利点が図2のシステムで
も実現できる。
【0032】 上述の実施例に対する種々の変形例および変更例が、本発明の範囲から逸脱す
ることなく可能であり、間違いなく当業者によって考案されるであろう。本発明
は、上述の具体的な実施例に限定されるよう構成されたものでなく、前掲の特許
請求の範囲の精神および範囲内のすべての実施例を包含するものと理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う配水システムの概略図であり、このシステムでは水
が貯水タンクに保持されている。
【図2】 本発明に従う配水システムの概略図であり、このシステムでは水
が外部ソースから補給水として与えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03B 5/00 E03B 5/00 Z 7/07 7/07 Z E03C 1/02 E03C 1/02 1/10 1/10 F17D 1/14 F17D 1/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2D060 AA01 AA07 BC14 CD03 CD09 3J071 AA12 BB02 BB14 BB15 CC03 DD36 FF16 4D037 AA02 AB03 BA18 CA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を水ユーザ蛇口設備に供給するとともにこの水の飲用適性
    の改善または劣化防止を行なう方法であって、 (a)引出し可能な水の流れを水再循環ループにおいて導くステップを含み、
    前記ループは以下を含む多数の部品を備え、すなわち前記ループは、 (i)前記流れを作り出し維持する一方で熱エネルギを前記ループ内の水に
    伝えるための水ポンプを含み、前記ポンプは、広範囲にわたる水使用率に対し相
    対的に一定の放出圧力を与えるように構成され、前記ループはさらに、 (ii)前記ポンプから前記蛇口設備に延在する配水経路と、 (iii)前記蛇口設備から前記ポンプに延在する水帰還経路と、 (iv)前記ループ内の水の飲用適性を改善しかつさらなる熱エネルギを前記
    ループ内の水に伝えるための水処理装置とを含み、前記方法はさらに、 (b)前記ポンプを、前記ループの前記部品のうち1つ以上が水の凍結温度を
    実質的に下回る周囲温度に長期間晒される間に前記ループ内の水が凍結するのを
    防止するのに十分な水の流量で、動作させるステップと、 (c)前記ループに水の流れが通じる水入口ポートから、水放出ポートへの前
    記流れの一部を、前記蛇口設備を通して制御可能に引出し、一方で前記流れのう
    ち引出されていない部分を前記水帰還経路に導くステップとを含む、水を水ユー
    ザ蛇口設備に供給する方法。
  2. 【請求項2】 前記ループはさらに、前記部品の1つとして貯水タンクを含
    み、前記方法はさらに、ある量の水を前記タンクに貯める予備ステップを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記タンクは、前記水帰還経路の一部として前記蛇口設備と
    前記ポンプとの間に位置する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記水処理装置は、前記配水経路を流れる水を紫外線で照射
    して有機汚染物質を死滅させるための装置である、請求項1から3のうちいずれ
    か1つ以上に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記水処理装置は、前記配水経路を流れる水をろ過して無機
    物質を除去するための装置である、請求項1から3のうちいずれか1つ以上に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記蛇口設備および前記ループは、乗り物に搭載された、乗
    り物の乗客が使用するための給水システムの一部である、請求項1から5のいず
    れか1つ以上に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記蛇口設備および前記ループは、航空機に搭載された、航
    空機の乗客が使用するための給水システムの一部である、請求項1から5のいず
    れか1つ以上に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ループに補給水を加えて、前記蛇口設備を通して引出さ
    れた水に代わるものにするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記補給水は、前記水帰還経路の、前記蛇口設備および前記
    ポンプ間の給水ジャンクションで、前記ループに加えられる、請求項8に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 配水装置であって、 (a)水ユーザ蛇口設備と、 (b)水再循環ループとを含み、前記ループは以下を含む多数の部品を備え、
    すなわち前記ループは、 (i)流れを作り出し維持する一方で熱エネルギを前記ループ内の水に伝え
    るための水ポンプを含み、前記ポンプは、広範囲にわたる水使用率に対し相対的
    に一定の放出圧力を与えるように構成され、前記ループはさらに、 (ii)前記ポンプから前記蛇口設備に延在する配水経路と、 (iii)前記蛇口設備から前記ポンプに延在する水帰還経路と、 (iv)前記ループ内の水の飲用適性を改善しかつさらなる熱エネルギを前記
    ループ内の水に伝えるための水処理装置とを含み、前記装置はさらに、 (c)前記ポンプを、前記ループの前記部品のうち1つ以上が水の凍結温度を
    実質的に下回る周囲温度に長期間晒される間に前記ループ内の水が凍結するのを
    防止するのに十分な水の流量で動作させるための、前記ポンプに作動的に接続さ
    れた電源を含み、 前記蛇口設備は、 (i)前記配水経路に水の流れが通じる水入口ポートと、 (ii)前記水入口ポートから水出口ポートに延在する水出口経路と、 (iii)前記水出口経路に配置されたタップバルブとを含み、水のユーザが
    前記タップバルブを制御して、前記配水経路からの前記流れの制御された一部を
    前記水出口経路を通して引出すことが可能であり、一方で前記蛇口設備は前記流
    れの残余の部分を前記水帰還経路に導く、配水装置。
  11. 【請求項11】 前記蛇口設備はさらに、外部からの水または前記タップバ
    ルブを通して前記再循環ループに流れ込む空気による、前記ループ内を流れる水
    の汚染を防止する逆止め弁をさらに含む、請求項10に記載の配水装置。
  12. 【請求項12】 前記ループはさらに、前記部品の1つとして貯水タンクを
    含む、請求項10に記載の配水装置。
  13. 【請求項13】 前記タンクは、前記水帰還経路の一部として前記蛇口設備
    および前記ポンプ間に位置する、請求項12に記載の配水装置。
  14. 【請求項14】 前記タンクは、周囲環境から前記タンクに空気を入れるた
    めの通気口を含む、請求項10から13のいずれか1つ以上に記載の配水装置。
  15. 【請求項15】 前記水処理装置は、前記配水経路を流れる水を紫外線で照
    射して有機汚染物質を死滅させるための浄水器を含む、請求項10から13のい
    ずれか1つ以上に記載の配水装置。
  16. 【請求項16】 前記水処理装置は、前記ループを流れる水から無機物質を
    除去するための、前記配水経路のフィルタを含む、請求項10から13のいずれ
    か1つ以上に記載の配水装置。
  17. 【請求項17】 前記ポンプは、実質的に一定速度のモータにより駆動され
    る遠心ポンプである、請求項10から16のいずれか1つ以上に記載の配水装置
  18. 【請求項18】 乗り物の乗客が使用するために乗り物に搭載され、 (a)前記ポンプは電気モータにより駆動される遠心ポンプであり、 (b)前記電源は、前記乗り物が搬送する搭載電源である、請求項10から1
    6のいずれか1つ以上に記載の配水装置。
  19. 【請求項19】 航空機の乗客が使用するために航空機に搭載され、 (a)前記ポンプは実質的に一定速度の電気モータにより駆動される遠心ポン
    プであり、 (b)前記電源は、前記航空機が搬送する搭載電源である、請求項10から1
    6のいずれか1つ以上に記載の配水装置。
  20. 【請求項20】 補給水を前記ループに加えるための、前記蛇口設備および
    前記ポンプ間の給水ジャンクションをさらに含む、請求項10に記載の配水装置
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