JP2518063Y2 - 自動圧力設定型一斉開放弁 - Google Patents
自動圧力設定型一斉開放弁Info
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- JP2518063Y2 JP2518063Y2 JP5819993U JP5819993U JP2518063Y2 JP 2518063 Y2 JP2518063 Y2 JP 2518063Y2 JP 5819993 U JP5819993 U JP 5819993U JP 5819993 U JP5819993 U JP 5819993U JP 2518063 Y2 JP2518063 Y2 JP 2518063Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、泡消火設備に用いる自
動圧力設定型一斉開放弁に関する。
動圧力設定型一斉開放弁に関する。
【0002】
【従来の技術】泡消火設備に用いる従来の一斉開放弁に
ついて図面を参照しながら説明する。図6は従来の一斉
開放弁を泡消火設備に接続した状態を示す説明用概略系
統図、図7は同一一斉開放弁の詳細を示す縦断面図であ
る。
ついて図面を参照しながら説明する。図6は従来の一斉
開放弁を泡消火設備に接続した状態を示す説明用概略系
統図、図7は同一一斉開放弁の詳細を示す縦断面図であ
る。
【0003】図7に示す一斉開放弁101について説明
すると、弁箱102の上端面と上端部内側にカバー10
3とシリンダ104がOリング105によりシールされ
た状態で取り付けられている。弁箱102内には仕切壁
106が設けられて外部に開放された一次側室107と
二次側室108とに区画され、仕切壁106に形成され
た穴に弁座109が取り付けられ、この弁座109を介
してシリンダ104側の一次側室107と二次側室10
8とが連通されるようになっている。シリンダ104に
は主弁110がOリング111によりシールされた状態
で摺動可能に支持され、主弁110の上方に主弁室11
2が形成され、主弁室112は取出口113に連通され
ている。主弁110とカバー103とにコイルスプリン
グ114が介在され、コイルスプリング114の弾性に
より主弁110が弁座109側へ付勢され、主弁110
に取り付けられたゴムから成るシートリング115が弁
座109に接触して閉塞される。主弁110には軸心に
直角方向の連通孔116と軸心方向の連通孔117が互
いに連通されて形成され、連通孔116が一次側室10
7に連通され、連通孔117が主弁110の上端中央部
に形成された凹所118に連通されている。
すると、弁箱102の上端面と上端部内側にカバー10
3とシリンダ104がOリング105によりシールされ
た状態で取り付けられている。弁箱102内には仕切壁
106が設けられて外部に開放された一次側室107と
二次側室108とに区画され、仕切壁106に形成され
た穴に弁座109が取り付けられ、この弁座109を介
してシリンダ104側の一次側室107と二次側室10
8とが連通されるようになっている。シリンダ104に
は主弁110がOリング111によりシールされた状態
で摺動可能に支持され、主弁110の上方に主弁室11
2が形成され、主弁室112は取出口113に連通され
ている。主弁110とカバー103とにコイルスプリン
グ114が介在され、コイルスプリング114の弾性に
より主弁110が弁座109側へ付勢され、主弁110
に取り付けられたゴムから成るシートリング115が弁
座109に接触して閉塞される。主弁110には軸心に
直角方向の連通孔116と軸心方向の連通孔117が互
いに連通されて形成され、連通孔116が一次側室10
7に連通され、連通孔117が主弁110の上端中央部
に形成された凹所118に連通されている。
【0004】凹所118内の底部にはリング状のパッキ
ン119が挿入され、凹所118に螺入されたパッキン
押え120によりパッキン119が押えられている。パ
ッキン押え120内にはパッキン119の孔、すなわ
ち、連通孔117を閉塞し得るボール121が収めら
れ、パッキン押え120には連通孔117と主弁室11
2とを連通し得る小径の連通孔122が形成されてい
る。カバー103の中央部にはパッキン押え120に対
応して孔123が形成され、孔123にはステム124
がOリング125によりシールされた状態で軸方向に移
動可能に挿通され、ステム124の上方突出部にナット
126が螺着されてステム124が位置調節可能に固定
されている。
ン119が挿入され、凹所118に螺入されたパッキン
押え120によりパッキン119が押えられている。パ
ッキン押え120内にはパッキン119の孔、すなわ
ち、連通孔117を閉塞し得るボール121が収めら
れ、パッキン押え120には連通孔117と主弁室11
2とを連通し得る小径の連通孔122が形成されてい
る。カバー103の中央部にはパッキン押え120に対
応して孔123が形成され、孔123にはステム124
がOリング125によりシールされた状態で軸方向に移
動可能に挿通され、ステム124の上方突出部にナット
126が螺着されてステム124が位置調節可能に固定
されている。
【0005】上記のように構成された一斉開放弁101
は、図6に示すように、一次側室107が導管aにより
自動警報弁Fを介して混合器Eに接続され、取出口11
3が導管bにより閉鎖型感知用スプリンクラヘッドHに
接続され、二次側室108が導cにより管泡フォームヘ
ッドGに接続されている。混合器Eは消火薬剤貯蔵容器
Dと圧力水槽CおよびポンプBとに接続され、ポンプB
は水源Aの水を汲み上げることができるようになってい
る。そして、混合器Eで水と消火薬剤とが混合されて消
火液が得られる。
は、図6に示すように、一次側室107が導管aにより
自動警報弁Fを介して混合器Eに接続され、取出口11
3が導管bにより閉鎖型感知用スプリンクラヘッドHに
接続され、二次側室108が導cにより管泡フォームヘ
ッドGに接続されている。混合器Eは消火薬剤貯蔵容器
Dと圧力水槽CおよびポンプBとに接続され、ポンプB
は水源Aの水を汲み上げることができるようになってい
る。そして、混合器Eで水と消火薬剤とが混合されて消
火液が得られる。
【0006】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。平常時においては、一斉開放弁101の
一次側室107と主弁室112が加圧消火液により満た
されるとともに、閉鎖型感知用スプリンクラヘッドHが
加圧消火液により満たされ、一次側室107と主弁室1
12とが同圧となっている。したがって、主弁110は
圧縮ばね114の弾性と主弁室112の液圧により下方
へ押圧され、シートリング115が弁座109に押し付
けられ、弁座109が閉じた状態に保持されている。
いて説明する。平常時においては、一斉開放弁101の
一次側室107と主弁室112が加圧消火液により満た
されるとともに、閉鎖型感知用スプリンクラヘッドHが
加圧消火液により満たされ、一次側室107と主弁室1
12とが同圧となっている。したがって、主弁110は
圧縮ばね114の弾性と主弁室112の液圧により下方
へ押圧され、シートリング115が弁座109に押し付
けられ、弁座109が閉じた状態に保持されている。
【0007】今、火災が発生し、感知用スプリンクラヘ
ッドHが開放すると、主弁室112の消火液は、感知用
スプリンクラヘッドHから放出される。これに伴い、一
次側室107から消火液が連通孔116、117、12
2を経て主弁室112に流入するが、小径の連通孔12
2を通過する量よりも感知スプリンクラヘッドHから放
出する消火液の量の方が多いため、主弁室112は減圧
する。したがって、一次側室107の液圧により主弁1
10に対し、弁座109側に働く下向きの力より、主弁
室112側に働く上向きの力の方が大きくなり、主弁1
10は圧縮ばね114の弾性に抗して上方へ移動し、ス
テム124に当接した状態で全開となる。これにより一
次側室107の消火液は二次側室108へ流出し、泡フ
ォームヘッドGから放出され、消火を行うことができ
る。
ッドHが開放すると、主弁室112の消火液は、感知用
スプリンクラヘッドHから放出される。これに伴い、一
次側室107から消火液が連通孔116、117、12
2を経て主弁室112に流入するが、小径の連通孔12
2を通過する量よりも感知スプリンクラヘッドHから放
出する消火液の量の方が多いため、主弁室112は減圧
する。したがって、一次側室107の液圧により主弁1
10に対し、弁座109側に働く下向きの力より、主弁
室112側に働く上向きの力の方が大きくなり、主弁1
10は圧縮ばね114の弾性に抗して上方へ移動し、ス
テム124に当接した状態で全開となる。これにより一
次側室107の消火液は二次側室108へ流出し、泡フ
ォームヘッドGから放出され、消火を行うことができ
る。
【0008】泡フォームヘッドGは消火液を一定圧力で
放出する必要があるため、泡フォームヘッドGの設置数
量に応じて一斉開放弁101のナット126を緩め、ス
テム124を軸方向に移動させて主弁110との距離を
調節した後、ナット126を締め付ける。このようにし
て主弁110の弁開リフトLを調節することにより、二
次側室108を減圧させて泡フォームヘッドGの放出圧
力を設定していた。
放出する必要があるため、泡フォームヘッドGの設置数
量に応じて一斉開放弁101のナット126を緩め、ス
テム124を軸方向に移動させて主弁110との距離を
調節した後、ナット126を締め付ける。このようにし
て主弁110の弁開リフトLを調節することにより、二
次側室108を減圧させて泡フォームヘッドGの放出圧
力を設定していた。
【0009】また、従来、泡消火設備用以外の用途で二
次側室圧力を減圧することができる減圧弁を内蔵した一
斉開放弁も提供されている。
次側室圧力を減圧することができる減圧弁を内蔵した一
斉開放弁も提供されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
うち、前者の構成では、泡フォームヘッドの放出圧力を
一定にするための主弁リフト調節作業を要するため、取
付コストが上昇するばかりでなく、各現場における泡フ
ォームヘッドの放出圧力にバラツキが多く、非常に不均
一であるなどの問題があった。
うち、前者の構成では、泡フォームヘッドの放出圧力を
一定にするための主弁リフト調節作業を要するため、取
付コストが上昇するばかりでなく、各現場における泡フ
ォームヘッドの放出圧力にバラツキが多く、非常に不均
一であるなどの問題があった。
【0011】一方、後者の構成においても、二次側室圧
力を設定する場合、ナットを緩めて調整ボルトを回転さ
せなければならず、取付コストが上昇するなどの問題が
あった。
力を設定する場合、ナットを緩めて調整ボルトを回転さ
せなければならず、取付コストが上昇するなどの問題が
あった。
【0012】本考案は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、主弁リフト調節作業を要することな
く、火災発生時における二次側室液圧力を自動的に減圧
させ、泡フォームヘッドの放出圧力を一定にして、消火
能力を向上させることができ、したがって、取付コスト
の低下を図ることができるようにした自動圧力設定型一
斉開放弁を提供することを目的とするものである。
するものであり、主弁リフト調節作業を要することな
く、火災発生時における二次側室液圧力を自動的に減圧
させ、泡フォームヘッドの放出圧力を一定にして、消火
能力を向上させることができ、したがって、取付コスト
の低下を図ることができるようにした自動圧力設定型一
斉開放弁を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の技術的手段は、消火液の供給源に接続された
一次側室と消火液を放出する泡フォームヘッドに接続さ
れた二次側室とを連通し得る弁座と、上記一次側室と連
通する上記主弁室の縮小、拡大に対応して上記弁座を開
閉する主弁と、この主弁を上記弁座側へ付勢するコイル
スプリングと、上記主弁室と二次側室との導通部を開閉
し得る小弁と、この小弁を閉塞方向に付勢するコイルス
プリングと、上記導通部に連通されたダイヤフラム室の
縮小、拡大に対応して上記小弁の開閉を制御する制御部
と、この制御部を支持するダイヤフラムと、上記制御部
と対向して移動可能なスプリング受けと、上記制御部と
スプリング受けとの間に介在されたコイルスプリング
と、上記一次側室に接続された一次側ピストン室側の径
より感知用スプリンクラヘッドに接続された感知側ピス
トン室側の径が大きくなるように形成され、互いに連通
された上記両ピストン室の相対的な拡大、縮小に対応し
て上記スプリング受けを押圧、解放し得る感知用ピスト
ンとを備え、上記感知用スプリンクラヘッドが作動した
際、上記感知用ピストンの作動に伴う上記制御部の作動
により上記小弁を開放させ、上記二次側室およびこの二
次側室に連通する上記ダイヤフラム室の液圧力が設定圧
力以上に上昇した際、上記制御部の作動により上記小弁
を閉塞側に作動させるように構成されたものである。
の本考案の技術的手段は、消火液の供給源に接続された
一次側室と消火液を放出する泡フォームヘッドに接続さ
れた二次側室とを連通し得る弁座と、上記一次側室と連
通する上記主弁室の縮小、拡大に対応して上記弁座を開
閉する主弁と、この主弁を上記弁座側へ付勢するコイル
スプリングと、上記主弁室と二次側室との導通部を開閉
し得る小弁と、この小弁を閉塞方向に付勢するコイルス
プリングと、上記導通部に連通されたダイヤフラム室の
縮小、拡大に対応して上記小弁の開閉を制御する制御部
と、この制御部を支持するダイヤフラムと、上記制御部
と対向して移動可能なスプリング受けと、上記制御部と
スプリング受けとの間に介在されたコイルスプリング
と、上記一次側室に接続された一次側ピストン室側の径
より感知用スプリンクラヘッドに接続された感知側ピス
トン室側の径が大きくなるように形成され、互いに連通
された上記両ピストン室の相対的な拡大、縮小に対応し
て上記スプリング受けを押圧、解放し得る感知用ピスト
ンとを備え、上記感知用スプリンクラヘッドが作動した
際、上記感知用ピストンの作動に伴う上記制御部の作動
により上記小弁を開放させ、上記二次側室およびこの二
次側室に連通する上記ダイヤフラム室の液圧力が設定圧
力以上に上昇した際、上記制御部の作動により上記小弁
を閉塞側に作動させるように構成されたものである。
【0014】
【作用】上記のように構成された本考案によれば、一次
側室に供給された消火液が一次側ピストン室、感知側ピ
ストン室、感知用スプリンクラヘッドに満たされると、
感知用ピストンが作動してスプリング受けを解放し、コ
イルスプリングの弾性により小弁が導通部を閉塞する、
これとともに一次側室の消火液が主弁を作動させて弁座
を開放し、二次側室、泡フォームヘッドに満たされ、そ
の後、主弁室に満たされて主弁が作動して弁座を閉じ
る。そして、火災が発生し、感知用スプリンクラヘッド
から消火液を排出すると、感知用ピストンが作動してス
プリング受けを押圧し、コイルスプリングの圧縮による
制御部の作動により小弁が導通部を開放するので、泡フ
ォームヘッドから消火液が放出されることにより主弁室
内の消火液が導通部を通って二次側室へ流出して主弁室
が減圧し、一次側室の液圧により主弁が作動して弁座を
開放し、消火液が一次側室から二次側室へ流入する。こ
れに伴い、二次側室の液圧力が上昇すると、消火液が導
通部を通ってダイヤフラム室に流入し、二次側設定圧力
以上に上昇すると、制御部が作動して小弁が導通部の閉
塞側に作動し、主弁室側の蓄圧により主弁を弁座の閉塞
側へ作動させ、一次側室から二次側室へ流入する消火液
を減少させることができる。
側室に供給された消火液が一次側ピストン室、感知側ピ
ストン室、感知用スプリンクラヘッドに満たされると、
感知用ピストンが作動してスプリング受けを解放し、コ
イルスプリングの弾性により小弁が導通部を閉塞する、
これとともに一次側室の消火液が主弁を作動させて弁座
を開放し、二次側室、泡フォームヘッドに満たされ、そ
の後、主弁室に満たされて主弁が作動して弁座を閉じ
る。そして、火災が発生し、感知用スプリンクラヘッド
から消火液を排出すると、感知用ピストンが作動してス
プリング受けを押圧し、コイルスプリングの圧縮による
制御部の作動により小弁が導通部を開放するので、泡フ
ォームヘッドから消火液が放出されることにより主弁室
内の消火液が導通部を通って二次側室へ流出して主弁室
が減圧し、一次側室の液圧により主弁が作動して弁座を
開放し、消火液が一次側室から二次側室へ流入する。こ
れに伴い、二次側室の液圧力が上昇すると、消火液が導
通部を通ってダイヤフラム室に流入し、二次側設定圧力
以上に上昇すると、制御部が作動して小弁が導通部の閉
塞側に作動し、主弁室側の蓄圧により主弁を弁座の閉塞
側へ作動させ、一次側室から二次側室へ流入する消火液
を減少させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1ないし図5は本考案の一実施例
における自動圧力設定型一斉開放弁を示す動作説明用断
面図である。
しながら説明する。図1ないし図5は本考案の一実施例
における自動圧力設定型一斉開放弁を示す動作説明用断
面図である。
【0016】図1に示す自動圧力設定型一斉弁1につい
て説明すると、弁箱2の上端面と上端部内側にカバー3
とシリンダ4がOリング5によりシールされた状態で取
り付けられている。弁箱2内には仕切壁6が設けられて
外部に開放された一次側室7と二次側室8とに区画さ
れ、仕切壁6に形成された孔に弁座9が取り付けられ、
この弁座9を介してシリンダ4側の一次側室7と二次側
室8とが連通されるようになっている。
て説明すると、弁箱2の上端面と上端部内側にカバー3
とシリンダ4がOリング5によりシールされた状態で取
り付けられている。弁箱2内には仕切壁6が設けられて
外部に開放された一次側室7と二次側室8とに区画さ
れ、仕切壁6に形成された孔に弁座9が取り付けられ、
この弁座9を介してシリンダ4側の一次側室7と二次側
室8とが連通されるようになっている。
【0017】シリンダ4には主弁10がOリング11に
よりシールされた状態で軸方向に摺動可能に支持され、
主弁10の上方に主弁室12が形成され、主弁室12の
縮小、拡大に対応して主弁10により弁座が開閉され
る。主弁10とカバー3とにコイルスプリング13が介
在され、コイルスプリング13の弾性により主弁10が
弁座9側へ付勢され、主弁10に取り付けられたゴムか
ら成るシートリング14が弁座9に接触して閉塞され
る。主弁10には軸心に直角方向の連通孔15と軸心方
向の連通孔16が互いに連通されて形成され、連通孔1
5が一次側室7に連通され、連通孔16が主弁10の上
端中央部に形成された凹所17に連通されている。主弁
10は主弁室12側の径d2の方がシートリング14の
径d1より大きくなるように設定されている。凹所17
内の底部にはリング状のパッキン18が挿入され、凹所
17に螺入されたパッキン押え19によりパッキン18
が押えられている。パッキン押え19内にはパッキン1
8の孔、すなわち、連通孔16を閉塞し得るボール20
が収められ、パッキン押え19には連通孔16と主弁室
12とを連通し得る小径の連通孔21が形成さていれ
る。
よりシールされた状態で軸方向に摺動可能に支持され、
主弁10の上方に主弁室12が形成され、主弁室12の
縮小、拡大に対応して主弁10により弁座が開閉され
る。主弁10とカバー3とにコイルスプリング13が介
在され、コイルスプリング13の弾性により主弁10が
弁座9側へ付勢され、主弁10に取り付けられたゴムか
ら成るシートリング14が弁座9に接触して閉塞され
る。主弁10には軸心に直角方向の連通孔15と軸心方
向の連通孔16が互いに連通されて形成され、連通孔1
5が一次側室7に連通され、連通孔16が主弁10の上
端中央部に形成された凹所17に連通されている。主弁
10は主弁室12側の径d2の方がシートリング14の
径d1より大きくなるように設定されている。凹所17
内の底部にはリング状のパッキン18が挿入され、凹所
17に螺入されたパッキン押え19によりパッキン18
が押えられている。パッキン押え19内にはパッキン1
8の孔、すなわち、連通孔16を閉塞し得るボール20
が収められ、パッキン押え19には連通孔16と主弁室
12とを連通し得る小径の連通孔21が形成さていれ
る。
【0018】カバー3の中央部には主弁室12側から上
面側に向かって順次小径となるねじ孔22と二次側室導
入口23とガイド孔24とが形成されている。ねじ孔2
2には小弁ガイド25の筒状部が螺着されている。小弁
ガイド25の底部中央部に形成された孔に小弁26の基
部の軸部が摺動可能に挿通されるとともに、小弁26の
大径部の先方に設けられたパイロット27が二次側室導
入口23と遊合状態でガイド孔24に摺動可能に挿通さ
れている。小弁ガイド25の底部外周部には小径の連通
孔28が形成されている。二次側室導入口23と二次側
室8とはカバー3と弁箱2に形成された導通孔29と3
0により連通され、弁箱2とカバー3の間には導通孔2
9、30の外周でOリング31が介在されてシールされ
ている。小弁26の大径部と小弁ガイド25の底部との
間にはコイルスプリング32が介在され、コイルスプリ
ング32の弾性により小弁26およびパイロット27が
上方へ付勢され、小弁26の大径部により二次側室導入
口23が閉塞される。そして、パイロット27および小
弁26がコイルスプリング29の弾性に抗して下降され
ることにより、二次側室導入口23が開放され、主弁室
12が連通孔28、二次側室導入口23、導通孔29、
30を介して二次側室8に連通されるようになってい
る。
面側に向かって順次小径となるねじ孔22と二次側室導
入口23とガイド孔24とが形成されている。ねじ孔2
2には小弁ガイド25の筒状部が螺着されている。小弁
ガイド25の底部中央部に形成された孔に小弁26の基
部の軸部が摺動可能に挿通されるとともに、小弁26の
大径部の先方に設けられたパイロット27が二次側室導
入口23と遊合状態でガイド孔24に摺動可能に挿通さ
れている。小弁ガイド25の底部外周部には小径の連通
孔28が形成されている。二次側室導入口23と二次側
室8とはカバー3と弁箱2に形成された導通孔29と3
0により連通され、弁箱2とカバー3の間には導通孔2
9、30の外周でOリング31が介在されてシールされ
ている。小弁26の大径部と小弁ガイド25の底部との
間にはコイルスプリング32が介在され、コイルスプリ
ング32の弾性により小弁26およびパイロット27が
上方へ付勢され、小弁26の大径部により二次側室導入
口23が閉塞される。そして、パイロット27および小
弁26がコイルスプリング29の弾性に抗して下降され
ることにより、二次側室導入口23が開放され、主弁室
12が連通孔28、二次側室導入口23、導通孔29、
30を介して二次側室8に連通されるようになってい
る。
【0019】カバー3上にはダイヤフラムケース33の
基部が取り付けられている。ダイヤフラムケース33の
基部内側には制御部34が軸方向に移動可能に支持さ
れ、ダイヤフラムケース33の内側に形成された段部3
5(図3参照)により上昇限が規制されている。カバー
3とダイヤフラムケース33との間にダイヤフラム36
の外周部が支持され、制御部34にダイヤフラム36の
内周部が支持されている。カバー3とダイヤフラム36
および制御部34との間にダイヤフラム室37が形成さ
れ、カバー3に形成された連通孔38を介して連通孔2
9とダイヤフラム室37とが連通され、ダイヤフラム室
37の縮小、拡大に対応して制御部34により小弁26
の開閉が制御される。ダイヤフラムケース33内にはス
プリング受け39が上下動可能に収められ、制御部34
とスプリング受け39との間にコイルスプリング40が
介在されている。
基部が取り付けられている。ダイヤフラムケース33の
基部内側には制御部34が軸方向に移動可能に支持さ
れ、ダイヤフラムケース33の内側に形成された段部3
5(図3参照)により上昇限が規制されている。カバー
3とダイヤフラムケース33との間にダイヤフラム36
の外周部が支持され、制御部34にダイヤフラム36の
内周部が支持されている。カバー3とダイヤフラム36
および制御部34との間にダイヤフラム室37が形成さ
れ、カバー3に形成された連通孔38を介して連通孔2
9とダイヤフラム室37とが連通され、ダイヤフラム室
37の縮小、拡大に対応して制御部34により小弁26
の開閉が制御される。ダイヤフラムケース33内にはス
プリング受け39が上下動可能に収められ、制御部34
とスプリング受け39との間にコイルスプリング40が
介在されている。
【0020】ダイヤフラムケース33の上端部外周には
シリンダキャップ41の基部が螺着されている。シリン
ダキャップ41の内部と頂板の孔とダイヤフラムケース
33の頂板の孔には感知用ピストン42の本体と基部側
の軸状部と先端側の軸状部とがOリング43と44と4
5によりシールされた状態で軸方向に摺動可能に支持さ
れ、シリンダキャップ41の頂板側とダイヤフラムケー
ス33の頂板側に一次側ピストン室46と感知側ピスト
ン室47が形成されている。感知用ピストン42は一次
側ピストン室46側の径D1(図2参照)より感知側ピ
ストン室47側の径D2(図2参照)の方が大きくなる
ように形成され、中間部に環状溝48が形成され、シリ
ンダキャップ41には環状溝48を外部へ開放する貫通
孔49が形成されている。感知用ピストン42には一次
側ピストン室46と感知側ピストン室47とを連通する
オリフィス50が形成されている。そして、消火液が一
次側ピストン室46からオリフィス50を通って感知側
ピストン室47に流入することにより、感知用ピストン
42が圧力差で上昇され、段部51がシリンダキャップ
41の内側に形成された段部52に当接されて上昇が規
制されるようになっている。シリンダキャップ41には
感知側ピストン室47に連通する取出口53が形成さ
れ、取出口53から感知側ピストン室47の消火液が排
出されることにより、感知用ピストン42が下降し、ス
プリング受け39をコイルスプリング40の弾性に抗し
て押圧することができ、感知用ピストン42はダイヤフ
ラムケース33の頂板に突設された規制部54により下
降が規制されるようになっている。このように両ピスト
ン室46、47の相対的な拡大、縮小に対応して感知用
ピストン42が移動し、スプリング受け39を押圧、解
放することができる。そして、感知用ピストン42の下
降により圧縮されたコイルスプリング40の下向きに働
く力は、ダイヤフラム室37内の液圧力が二次側設定液
圧力と同圧になったとき、上向きに働く力と釣合うよう
に設定されている。
シリンダキャップ41の基部が螺着されている。シリン
ダキャップ41の内部と頂板の孔とダイヤフラムケース
33の頂板の孔には感知用ピストン42の本体と基部側
の軸状部と先端側の軸状部とがOリング43と44と4
5によりシールされた状態で軸方向に摺動可能に支持さ
れ、シリンダキャップ41の頂板側とダイヤフラムケー
ス33の頂板側に一次側ピストン室46と感知側ピスト
ン室47が形成されている。感知用ピストン42は一次
側ピストン室46側の径D1(図2参照)より感知側ピ
ストン室47側の径D2(図2参照)の方が大きくなる
ように形成され、中間部に環状溝48が形成され、シリ
ンダキャップ41には環状溝48を外部へ開放する貫通
孔49が形成されている。感知用ピストン42には一次
側ピストン室46と感知側ピストン室47とを連通する
オリフィス50が形成されている。そして、消火液が一
次側ピストン室46からオリフィス50を通って感知側
ピストン室47に流入することにより、感知用ピストン
42が圧力差で上昇され、段部51がシリンダキャップ
41の内側に形成された段部52に当接されて上昇が規
制されるようになっている。シリンダキャップ41には
感知側ピストン室47に連通する取出口53が形成さ
れ、取出口53から感知側ピストン室47の消火液が排
出されることにより、感知用ピストン42が下降し、ス
プリング受け39をコイルスプリング40の弾性に抗し
て押圧することができ、感知用ピストン42はダイヤフ
ラムケース33の頂板に突設された規制部54により下
降が規制されるようになっている。このように両ピスト
ン室46、47の相対的な拡大、縮小に対応して感知用
ピストン42が移動し、スプリング受け39を押圧、解
放することができる。そして、感知用ピストン42の下
降により圧縮されたコイルスプリング40の下向きに働
く力は、ダイヤフラム室37内の液圧力が二次側設定液
圧力と同圧になったとき、上向きに働く力と釣合うよう
に設定されている。
【0021】弁箱2には一次側室7に連通する取出口5
5が形成され、シリンダキャップ41の頂板には一次側
ピストン室46に連通する流入口56が形成され、取出
口55と流入口56には導管57の各端部が接続されて
いる。
5が形成され、シリンダキャップ41の頂板には一次側
ピストン室46に連通する流入口56が形成され、取出
口55と流入口56には導管57の各端部が接続されて
いる。
【0022】上記のように構成された自動圧力設定型一
斉開放弁1は、上記従来例と同様に、一次側室7が導管
aにより自動警報弁Fを介して混合器Eに接続され、取
出口53が導管bにより閉鎖型感知用スプリンクラヘッ
ドHに接続され、二次側室8が導管cにより泡フォーム
ヘッドGに接続されている。
斉開放弁1は、上記従来例と同様に、一次側室7が導管
aにより自動警報弁Fを介して混合器Eに接続され、取
出口53が導管bにより閉鎖型感知用スプリンクラヘッ
ドHに接続され、二次側室8が導管cにより泡フォーム
ヘッドGに接続されている。
【0023】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。今、図1に示すように、一次側室7およ
び閉鎖型感知用スプリンクラヘッドIが空の状態であっ
たとする。この状態ではコイルスプリング13の弾性に
より主弁10が弁座9側へ付勢され、シートリング14
が弁座9に押し付けられ、弁座9が閉塞されている。こ
こで、一次側室7が混合器Eから導管aを通って供給さ
れた消火液で満たされると、消火液は導管57を通って
一次側ピストン室46に流入し、続いてオリフィス50
を通って感知側ピストン室47に流入し、続いて導管b
を通って閉鎖型感知用スプリンクラヘッドHに流入し、
これらが消火液により満たされて同圧となる。これによ
り上記のように感知用ピストン42は一次側ピストン室
46側の径D1より感知側ピストン室47側の径D2の
方が大きくなるように形成されているので、面積差によ
る圧力差により図2に示すように上昇し、段部51が段
部52に当接して上昇が規制され、感知用ピストン42
の先端がスプリング受け39から離隔し、コイルスプリ
ング40は圧縮されていない無荷重状態になる。
いて説明する。今、図1に示すように、一次側室7およ
び閉鎖型感知用スプリンクラヘッドIが空の状態であっ
たとする。この状態ではコイルスプリング13の弾性に
より主弁10が弁座9側へ付勢され、シートリング14
が弁座9に押し付けられ、弁座9が閉塞されている。こ
こで、一次側室7が混合器Eから導管aを通って供給さ
れた消火液で満たされると、消火液は導管57を通って
一次側ピストン室46に流入し、続いてオリフィス50
を通って感知側ピストン室47に流入し、続いて導管b
を通って閉鎖型感知用スプリンクラヘッドHに流入し、
これらが消火液により満たされて同圧となる。これによ
り上記のように感知用ピストン42は一次側ピストン室
46側の径D1より感知側ピストン室47側の径D2の
方が大きくなるように形成されているので、面積差によ
る圧力差により図2に示すように上昇し、段部51が段
部52に当接して上昇が規制され、感知用ピストン42
の先端がスプリング受け39から離隔し、コイルスプリ
ング40は圧縮されていない無荷重状態になる。
【0024】一方、一次側室7の消火液は、上記のよう
に主弁10の主弁室12側径d2の方がシートリング1
4の径d1より大きくなるように形成しているので、こ
の面積差による圧力差により主弁10をコイルスプリン
グ13の弾性に抗して上昇させ、弁座9を開放して二次
側室8に流入する。これとともに、一次側側室7の消火
液は連通孔15、16、21を通って主弁室12に流入
する。上記のようにコイルスプリング40が無荷重状態
であるので、小弁26はコイルスプリング32の弾性に
よりパイロット部27、制御部34、ダイヤフラム36
を押し上げ、大径部が二次側室導入口23の外周部に圧
接してこの二次側室導入口23を閉じている。したがっ
て、消火液は主弁室12に満たされ、蓄圧する。主弁室
12が蓄圧されると、主弁10を押し上げる力と押し下
げる力とが平衡し、主弁10はコイルスプリング13の
弾性と自重により下降し、シートリング14が弁座9に
当接し、弁座9を完全に閉塞し、平常時においてはこの
状態に保持される。
に主弁10の主弁室12側径d2の方がシートリング1
4の径d1より大きくなるように形成しているので、こ
の面積差による圧力差により主弁10をコイルスプリン
グ13の弾性に抗して上昇させ、弁座9を開放して二次
側室8に流入する。これとともに、一次側側室7の消火
液は連通孔15、16、21を通って主弁室12に流入
する。上記のようにコイルスプリング40が無荷重状態
であるので、小弁26はコイルスプリング32の弾性に
よりパイロット部27、制御部34、ダイヤフラム36
を押し上げ、大径部が二次側室導入口23の外周部に圧
接してこの二次側室導入口23を閉じている。したがっ
て、消火液は主弁室12に満たされ、蓄圧する。主弁室
12が蓄圧されると、主弁10を押し上げる力と押し下
げる力とが平衡し、主弁10はコイルスプリング13の
弾性と自重により下降し、シートリング14が弁座9に
当接し、弁座9を完全に閉塞し、平常時においてはこの
状態に保持される。
【0025】火災が発生し、閉鎖型感知用スプリンクラ
ヘッドHが開放すると、感知側ピストン室47内の消火
液は感知用スプリンクラヘッドHから排出され、感知側
ピストン室47は減圧する。一方、一次側ピストン室4
6には上記のように一次側室7から加圧消火液が流入し
て来るので、蓄圧して感知用ピストン42に対する下向
きの力が大きくなる。これに伴い、感知用ピストン42
は図3に示すように、規制部54に当接するまで下降
し、先端部でスプリング受け39を押圧し、コイルスプ
リング40を圧縮させて制御部34、ダイヤフラム3
6、パイロット27、小弁26を下降させ、二次側室導
入口23を開放する。
ヘッドHが開放すると、感知側ピストン室47内の消火
液は感知用スプリンクラヘッドHから排出され、感知側
ピストン室47は減圧する。一方、一次側ピストン室4
6には上記のように一次側室7から加圧消火液が流入し
て来るので、蓄圧して感知用ピストン42に対する下向
きの力が大きくなる。これに伴い、感知用ピストン42
は図3に示すように、規制部54に当接するまで下降
し、先端部でスプリング受け39を押圧し、コイルスプ
リング40を圧縮させて制御部34、ダイヤフラム3
6、パイロット27、小弁26を下降させ、二次側室導
入口23を開放する。
【0025】二次側室導入口23が開放されると、泡フ
ォームヘッドG(図6参照)から消火液が放出されてい
るので、主弁室12内の消火液は連通孔28、二次側室
導入口23、導通孔29、30を通って二次側室8に流
出し、主弁室12は減圧していく。これに伴い、一次側
室7の液圧により主弁10に対し、弁座9側に働く力よ
り主弁室12側に働く力が大きくなり、主弁10は図4
に示すように弁座9から離脱して弁座9を開放するの
で、一次側室7の消火液は二次側室8に流入する。
ォームヘッドG(図6参照)から消火液が放出されてい
るので、主弁室12内の消火液は連通孔28、二次側室
導入口23、導通孔29、30を通って二次側室8に流
出し、主弁室12は減圧していく。これに伴い、一次側
室7の液圧により主弁10に対し、弁座9側に働く力よ
り主弁室12側に働く力が大きくなり、主弁10は図4
に示すように弁座9から離脱して弁座9を開放するの
で、一次側室7の消火液は二次側室8に流入する。
【0026】ここで、二次側室8の液圧が上昇すると、
消火液は導通孔30、29、連通孔38を通ってダイヤ
フラム室37へ流入して蓄圧され、ダイヤフラム室37
の液圧力は二次側室8の液圧力と同圧となる。上記のよ
うにスプリング40の下向きに働く力は、感知用ピスト
ン42により圧縮された状態でダイヤフラム室37内の
液圧力が二次側設定液圧力と同圧になったときに上向き
に働く力と釣合うように設定されているので、二次側室
8の液圧力が二次側設定液圧力以上に上昇すると、ダイ
ヤフラム36、制御部34に働く上向きの力がコイルス
プリング40の下向きに働く力より大きくなるので、図
5に示すように、ダイヤフラム36、制御部34は上昇
する。これに伴い、パイロット27および小弁26もコ
イルスプリング32の反撥力により上昇し、二次側室導
入口23の開口面積は減少する。主弁室12には一次側
室7から連通孔15、16、21を通って消火液が供給
されているので、二次側室導入口23の開口面積の減少
により主弁室12の液圧力は再び蓄圧される。これによ
り主弁10はコイルスプリング13の反撥力と自重によ
り下降していき、一次側室7から二次側室8へ流入する
消火液は減少し、一次側室7の液圧力も下降していく。
このような動作が連続されて二次側室8の液圧力が設定
圧力となり、一次側側室7に消火液が供給されなくなる
ことにより、その液圧力が二次側設定圧力より下降する
まで保持され、図1の状態に復帰する。
消火液は導通孔30、29、連通孔38を通ってダイヤ
フラム室37へ流入して蓄圧され、ダイヤフラム室37
の液圧力は二次側室8の液圧力と同圧となる。上記のよ
うにスプリング40の下向きに働く力は、感知用ピスト
ン42により圧縮された状態でダイヤフラム室37内の
液圧力が二次側設定液圧力と同圧になったときに上向き
に働く力と釣合うように設定されているので、二次側室
8の液圧力が二次側設定液圧力以上に上昇すると、ダイ
ヤフラム36、制御部34に働く上向きの力がコイルス
プリング40の下向きに働く力より大きくなるので、図
5に示すように、ダイヤフラム36、制御部34は上昇
する。これに伴い、パイロット27および小弁26もコ
イルスプリング32の反撥力により上昇し、二次側室導
入口23の開口面積は減少する。主弁室12には一次側
室7から連通孔15、16、21を通って消火液が供給
されているので、二次側室導入口23の開口面積の減少
により主弁室12の液圧力は再び蓄圧される。これによ
り主弁10はコイルスプリング13の反撥力と自重によ
り下降していき、一次側室7から二次側室8へ流入する
消火液は減少し、一次側室7の液圧力も下降していく。
このような動作が連続されて二次側室8の液圧力が設定
圧力となり、一次側側室7に消火液が供給されなくなる
ことにより、その液圧力が二次側設定圧力より下降する
まで保持され、図1の状態に復帰する。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、一
次側室に供給された消火液が一次側ピストン室、感知側
ピストン室、感知用スプリンクラヘッドに満たされる
と、感知用ピストンが作動してスプリング受けを解放
し、コイルスプリングの弾性により小弁が導通部を閉塞
する。これとともに一次側室の消火液が主弁を作動させ
て弁座を開放し、二次側室、泡フォームヘッドに満たさ
れ、その後、主弁室に満たされて主弁が作動して弁座を
閉じる。そして、火災が発生し、感知用スプリンクラヘ
ッドから消火液を排出すると、感知用ピストンが作動し
てスプリング受けを押圧し、コイルスプリングの圧縮に
よる制御部の作動により小弁が導通部を開放するので、
泡フォームヘッドから消火液が放出されることにより主
弁室内の消火液が導通部を通って二次側室へ流出して主
弁室が減圧し、一次側室の液圧により主弁が作動して弁
座を開放し、消火液が一次側室から二次側室へ流入す
る。これに伴い、二次側室の液圧力が上昇すると、消火
液が導通部を通ってダイヤフラム室に流入し、二次側室
設定圧力以上に上昇すると、制御部が作動して小弁が導
通部の閉塞側に作動し、主弁室側の蓄圧により主弁を弁
座の閉塞側へ作動させ、一次側室から二次側室へ流入す
る消火液を減少させることができる。このように主弁リ
フト調節作業を要することなく、火災発生時における二
次側室液圧力を自動的に減圧させて泡フォームヘッドの
放出圧力を一定にして消火能力を向上させることがで
き、したがって、取付コストの低下を図ることができ
る。
次側室に供給された消火液が一次側ピストン室、感知側
ピストン室、感知用スプリンクラヘッドに満たされる
と、感知用ピストンが作動してスプリング受けを解放
し、コイルスプリングの弾性により小弁が導通部を閉塞
する。これとともに一次側室の消火液が主弁を作動させ
て弁座を開放し、二次側室、泡フォームヘッドに満たさ
れ、その後、主弁室に満たされて主弁が作動して弁座を
閉じる。そして、火災が発生し、感知用スプリンクラヘ
ッドから消火液を排出すると、感知用ピストンが作動し
てスプリング受けを押圧し、コイルスプリングの圧縮に
よる制御部の作動により小弁が導通部を開放するので、
泡フォームヘッドから消火液が放出されることにより主
弁室内の消火液が導通部を通って二次側室へ流出して主
弁室が減圧し、一次側室の液圧により主弁が作動して弁
座を開放し、消火液が一次側室から二次側室へ流入す
る。これに伴い、二次側室の液圧力が上昇すると、消火
液が導通部を通ってダイヤフラム室に流入し、二次側室
設定圧力以上に上昇すると、制御部が作動して小弁が導
通部の閉塞側に作動し、主弁室側の蓄圧により主弁を弁
座の閉塞側へ作動させ、一次側室から二次側室へ流入す
る消火液を減少させることができる。このように主弁リ
フト調節作業を要することなく、火災発生時における二
次側室液圧力を自動的に減圧させて泡フォームヘッドの
放出圧力を一定にして消火能力を向上させることがで
き、したがって、取付コストの低下を図ることができ
る。
【図1】本考案の一実施例における自動圧力設定型一斉
開放弁を示し、一次側室に消火液が供給源から供給され
ている状態の縦断面図である。
開放弁を示し、一次側室に消火液が供給源から供給され
ている状態の縦断面図である。
【図2】同一斉開放弁を示し、平常時の状態の縦断面図
である。
である。
【図3】同一斉開放弁を示し、火災発生時に感知用スプ
リンクラヘッドから消火液が排出されている状態の縦断
面図である。
リンクラヘッドから消火液が排出されている状態の縦断
面図である。
【図4】同一斉開放弁を示し、泡フォームヘッドから消
火液が放出されるとともに、主弁室が二次側室に連通し
た状態の縦断面図である。
火液が放出されるとともに、主弁室が二次側室に連通し
た状態の縦断面図である。
【図5】同一斉開放弁を示し、二次側室が減圧され始め
る状態の縦断面図である。
る状態の縦断面図である。
【図6】従来の一斉開放弁を泡消火設備に接続した状態
を示す説明用概略系統図である。
を示す説明用概略系統図である。
【図7】同一斉開放弁の詳細を示す縦断面図である。
1 自動圧力設定型一斉開放弁 7 一次側室 8 二次側室 9 弁座 10 主弁 12 主弁室 13 コイルスプリング 23 二次側室導入口 26 小弁 32 コイルスプリング 34 制御部 36 ダイヤフラム 37 ダイヤフラム室 39 スプリング受け 40 コイルスプリング 42 感知用ピストン 46 一次側ピストン室 47 感知側ピストン室 50 オリフィス H 感知用スプリンクラヘッド G 泡フォームヘッド
Claims (1)
- 【請求項1】 消火液の供給源に接続された一次側室と
消火液を放出する泡フォームヘッドに接続された二次側
室とを連通し得る弁座と、上記一次側室と連通する主弁
室の縮小、拡大に対応して上記弁座を開閉する主弁と、
この主弁を上記弁座側へ付勢するコイルスプリングと、
上記主弁室と二次側室との導通部を開閉し得る小弁と、
この小弁を閉塞方向に付勢するコイルスプリングと、上
記導通部に連通されたダイヤフラム室の縮小、拡大に対
応して上記小弁の開閉を制御する制御部と、この制御部
を支持するダイヤフラムと、上記制御部と対向して移動
可能なスプリング受けと、上記制御部とスプリング受け
との間に介在されたコイルスプリングと、上記一次側室
に接続された一次側ピストン室側の径より感知用スプリ
ンクラヘッドに接続された感知側ピストン室側の径が大
きくなるように形成され、互いに連通された上記両ピス
トン室の相対的な拡大、縮小に対応して上記スプリング
受けを押圧、解放し得る感知用ピストンとを備え、上記
感知用スプリンクラヘッドが作動した際、上記感知用ピ
ストンの作動に伴う上記制御部の作動により上記小弁を
開放させ、上記二次側室およびこの二次側室に連通する
上記ダイヤフラム室の液圧力が設定圧力以上に上昇した
際、上記制御部の作動により上記小弁を閉塞側に作動さ
せるように構成された自動圧力設定型一斉開放弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5819993U JP2518063Y2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 自動圧力設定型一斉開放弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5819993U JP2518063Y2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 自動圧力設定型一斉開放弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722759U JPH0722759U (ja) | 1995-04-25 |
JP2518063Y2 true JP2518063Y2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=13077364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5819993U Expired - Lifetime JP2518063Y2 (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 自動圧力設定型一斉開放弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518063Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4495832B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2010-07-07 | ヤマトプロテック株式会社 | 差圧式開放弁および開放式スプリンクラー設備 |
JP7127838B2 (ja) * | 2019-02-19 | 2022-08-30 | タイム技研株式会社 | 流量制御弁 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5819993U patent/JP2518063Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0722759U (ja) | 1995-04-25 |
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