JP3617117B2 - トラクタのフロントグリル取付装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、トラクタのフロントグリル取付装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】
トラクタでは、エンジンルームの前側に、ラジエータを備え、この周囲をフロントグリルで被覆する形態が多い。このフロントグリルは、合成樹脂材で成形し通常時は安定して取り付ける構成が望まれる反面、ヘッドランプ周り等をメンテナンスする場合には、簡単な構成且つ操作で着脱できる構成が望まれる。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、車体前部にアクスルブラケット15及びエンジン14を設け、該エンジン14の上方を開閉可能なボンネット35にて覆い、エンジン14の左右両側方を開閉可能なサイドカバー18,18にて覆うと共に、エンジン14の前方をヘッドランプ5,5及び吸気口19,19…を有する着脱自在なフロントグリルにて覆うトラクタにおいて、
前記フロントグリルの内側上部にバー部材38を固定すると共に、グリル下端部に突子32,32を形成する一方、
前記エンジン14前方のアクスルブラケット15にラジエータ1を保持するステー部材34を設け、該ステー部材34に、ばね29により前記バー部材38に対して係止方向へ付勢され且つハンドル部材37により回動操作可能なフック36,36を設けると共に、同アクスルブラケット15に前記突子32,32を係合する係合孔を設けたことを特徴とするトラクタのフロントグリル取付装置とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】
フロントグリル3をステー部材34に取付けるときは、グリル下部の突子32,32をアクスルブラケット15の係合孔に嵌合させて、グリル上部をボンネット1側へ押せば、上部のバー部材38が前記ステー部材34に備えたフック36,36をばね29の付勢力に抗して押し開いて係合される。
またフロントグリル3を外すときは、ハンドル部材37を前記ばね29の付勢力に抗して開き操作し、前記フック36,36をバー部材38から外した後、フロントグリル3を前側へ倒す。
【0005】
このように、フロントグリル3は、グリル下部をアクスルブラケット15に設けた係合孔に突子32,32を係合する構成とし、上部をラジエータ1を保持するステー部材34に取り付ける構成としたので支持構成が簡単であり、前記上部の取付部は、ハンドル部材 37により操作できるフック36,36にて係合、離脱する構成としたので着脱操作も簡単である。
【0006】
【実施例】
トラクタ車体33は、図10に示すように、ステアリングハンドル10により操向自在の前車輪11と、操縦席12両側方の後車輪13を有し、前部に配置しエンジン14の駆動によって伝動走行しうる。このエンジン14の前側には、フロントアクスルブラケット15上に正面視方形状のラジエータステー34を設けて、ラジエータ1を嵌合保持させ、このラジエータ1を境として後側のダッシュボード16との間のエンジンルーム17は、上側面をボンネット35で覆い、左右両側面をサイドカバー18で覆い、共に開閉可能に設けている。又、ラジエータ1の前側のラジエータルーム2は、フロントグリル3が着脱可能に設けられ、バッテリー21、エアクリーナ、オイルクーラ、ホーン23等を配置すると共に、フロントグリル3には吸気口19が設けられて、外気を通してラジエータ1からエンジンルーム17へ案内し、エンジン14の冷却を行う。20はエンジン14とラジエータ5との間のラジエータファンである。24はフェンダー、25はリフトアームである。
【0007】
前記ラジエータステー34は、下側のフロントアクスルブラケット15に取付け支持され、図11に示すように、この内側にラジエータ1が嵌合されて取付けられる。26はラジエータキャップで、ラジエータステー34の上面開口部から上側にのぞませている。このラジエータステー34の外周部に、ボンネット35、及びサイドカバー18の前端縁を重合させて取付けできる構成としている。
【0008】
ラジエータステー34の外側には、フック36がピン27で回動自在に設けられ、一側下方のハンドル37によってリンク28を介して、ばね29の弾発に抗して開き操作することができる。前記サイドカバー18はこれらフック36及びリンク28等の外側を被覆するように設けられ、ハンドル37はこのサイドカバー18の下端から外側へ突出され、操作を行い易くしている。30はラジエータカバーで、ボンネット1のラジエータキャップ26部上に開閉自在に設けられ、ボンネット35を閉じたままで、このラジエータカバー30を開くことにより、ラジエータキャップ26を開閉できる。
【0009】
前記フロントグリル3は、上部内側に前記フック36の係合しうるフックバー38を、取付板31によって固定し、下端部には前記フロントアクスルブラケット15に形成される係合孔に係合しうる突子32を有する。このフロントグリル3を取付けるときは、突子32をフロントアクスルブラケット15の係合孔に嵌合させて、上部をボンネット1側へ押せば、上部のフックバー38がフック36をばね29に抗して押し開いて係合し、取付姿勢を維持する。
【0010】
この取付位置からフロントグリル3を外すときは、ハンドル37を該ばね29に抗して開き操作することによって、フック36がフックバー38から外れるために、フロントグリル3を前側へ倒すようにして上方へ引き抜けばよい。
このように、ボンネット35前部のラジエータルーム2を覆って着脱するフロントグリル3の内側上部にフックバー38を設け、ラジエータ1を装着するラジエータステー34に、該フックバー38に係止しうるフック36と、このフック36を操作するハンドル37とを設けてなるトラクタのフロントグリル取付装置の構成とすることにより、フロントグリル3を着脱するときは、フロントグリル3をラジエータルーム2の前側上部を覆うようにして、この内側上部のフックバー38をラジエータステー34のフック36に係合させることによって取付け、このフック36をハンドル37の操作で外すことによってフロントグリル3を取り外すことができる。ボンネット35及びサイドカバー18の前縁をラジエータステー34によって支持すると共に、フロントグリル3の後端縁部もフックレバー38及びフック36等を介して取付支持されるものであるから、安定した取付構成とすることができる。
【0011】
フロントグリル3は、ランプグリル6と共に合成樹脂製として、マスク状に成形する。成形として上下、乃至左右数区分にして成形したものを接着剤、ピン接合、その他の方法で一体的にしてマスク状に構成するもよい。
フロントグリル3は、図6に示すように、上部には横幅に亘ってグリル口7を開口し、中部には前記吸気口19を開口し、下端には前記突子32を突出させている。このグリル口7の左右両側端部は、フロントグリル3の左右両側部39に亘って形成され、この側面部39において前面に向けてスリット状の係合穴8を形成する。40はグリル口7と左右両側部において、ヘッドランプ5部とリフレクター4部との間を仕切る仕切リブで、このグリル口7面からランプグリル6の厚さ分だけ引っ込ませた位置に形成する。
【0012】
前記グリル口7に嵌合させて取付けるランプグリル6は、図7に示すように、中央部にオーナメントマークを取付けるマーク取付座41を有し、この左右両側部には、ヘッドランプ5を覆う透明なランプカバー42を形成するか、又はこのヘッドランプ5をのぞませるランプ口43を形成し、更に、これらランプカバー42の外側には前記側面部39に沿うリフレクター4を形成する。前記係合穴8に係合する係合突子9はリフレクター部の後端縁において後側に向けて突出される。44,45はランプグリル6の上下に水平状に一体形成される上下取付片である。
【0013】
そして、図1乃至図5に示すように、前記フロントグリル3のグリル口7にランプグリル6を取付けるためには、このフロントグリル3の内側に板金製の所定形態(図9参照)の取付板46をボルト47によって取付ける。このボルト47を螺挿するボルト穴48はフロントグリル3のグリル口7周縁部に配置している。該ランプグリル6とヘッドランプ5は、該取付板46に対してボルト49で締付固定している。又、このランプグリル6の取付け時は、取付板46及びヘッドランプ5をフロントグリル3の後側から取付けてから、グリル口7に前側からランプグリル6を嵌合させて取付ける。
【0014】
図12において、上例と異なる点は、前記フックバー38の嵌合を受けて挾持固定する板ばねからなる挾持片50を、ラジエータステー34に設けたもので、フロントグリル3を着脱するときは、前記突子32をフロントアクスルブラケット15の突子穴に係合させたのち、このフロントグリル3を押してフックバー38をこの挾持片50に挾持させたり、又、前側へ引き外すことによって行なえばよい。
【0015】
図13〜図15は、前記ボンネット35の左右両側部に位置するサイドカバー18の構成を示し、このサイドカバー18は、上部カバー51と下部カバー52から成り、前後内側面に上下に亘って固定の補強板53,54部間でピン55嵌合によって連結したものである。
前記ボンネット35はエンジンルーム17の天井部に固定されている。このボンネット35の左右両側端に沿ってU字状の樋56を形成し、サイドカバー18は上端縁に下向きのフック57を形成して、このフック57を該樋56部に係合させて取付ける。
【0016】
左右のサイドカバー18の下部には前記補強板54の下端部にノブボルト58や挾持ばね59等を設けて、フロントアクセルブラケット15側に一体的に構成されるナット60に螺合させたり、挾持杆61に挟みつけることによって、このサイドカバー18の取付を固定するものである。
上部カバー51と下部カバー52との接合部は内側へ直角状に折り曲げられて、この折曲縁62,63間を前後数箇所でピン55嵌合により連結され、前記前後の補強板53,54部では、これらの補強板53,54部にもピン55が嵌合されてナットで締付固定され一体的構成とされる。64,65は挾持杆61のフロントアクスルブラケット15への取付ブラケットである。
【0017】
このようなサイドカバー18を取付けるときは、上部のフック57部をボンネット35の樋56に係合させて、挾持ばね59を挾持杆61へ押圧して挾持させ、ノブボルト58をナット60へ螺合させて締付固定する。又、外すときはこれと逆の操作で行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントグリル全体の正面図。
【図2】フロントグリルの背面図。
【図3】フロントグリルの平面図。
【図4】フロントグリルの側面図。
【図5】一部を切り欠いたフロントグリルの拡大側面図。
【図6】フロントグリル部の正面図、側面図。
【図7】ランプグリル部正面図、平面図、及び側面図。
【図8】その一部の拡大側面図。
【図9】取付板の背面図、側面図。
【図10】トラクタの側面図。
【図11】フロントグリルの着脱機構部の斜視図。
【図12】一部別実施例を示す側面図。
【図13】サイドカバーの側面図、正面図、及び背面図。
【図14】サイドカバーの一部の拡大背面図。
【図15】サイドカバーの一部の拡大正面図。
【符号の説明】
1 ラジエータ
2 ラジエータルーム
3 フロントグリル
4 リフレクター
5 ヘッドランプ
6 ランプグリル
7 グリル口
8 係合穴
9 係合突子
14 エンジン
15 フロントアクスルブラケット
18 サイドカバー
32 突子
34 ラジエータステー
35 ボンネット
36 フック
37 ハンドル
Claims (1)
- 車体前部にアクスルブラケット15及びエンジン14を設け、該エンジン14の上方を開閉可能なボンネット35にて覆い、エンジン14の左右両側方を開閉可能なサイドカバー18,18にて覆うと共に、エンジン14の前方をヘッドランプ5,5及び吸気口19,19…を有する着脱自在なフロントグリルにて覆うトラクタにおいて、
前記フロントグリルの内側上部にバー部材38を固定すると共に、グリル下端部に突子32,32を形成する一方、
前記エンジン14前方のアクスルブラケット15にラジエータ1を保持するステー部材34を設け、該ステー部材34に、ばね29により前記バー部材38に対して係止方向へ付勢され且つハンドル部材37により回動操作可能なフック36,36を設けると共に、同アクスルブラケット15に前記突子32,32を係合する係合孔を設けたことを特徴とするトラクタのフロントグリル取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10327295A JP3617117B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | トラクタのフロントグリル取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10327295A JP3617117B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | トラクタのフロントグリル取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08295262A JPH08295262A (ja) | 1996-11-12 |
JP3617117B2 true JP3617117B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=14349761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10327295A Expired - Fee Related JP3617117B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | トラクタのフロントグリル取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5422289B2 (ja) * | 2009-07-28 | 2014-02-19 | 三菱農機株式会社 | 乗用型田植機 |
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