JP3616768B2 - バッグ付きショッピングカー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバッグ付きショッピングカーに関するものであり、より詳しくはバッグの中に荷物を簡単容易に入れることができ、しかもバッグの上にかばんや荷物・かご等を載せることが可能なバッグ付きショッピングカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のバッグ付きショッピングカーとしては図5に示すようなものがある。台座部1にバッグ支持杆2を取り付け、該バッグ支持杆2にバッグ3を取り付けるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来例に係るショッピングカーはバッグ内に荷物を入れる際にバッグの上縁部を手でもって広げ開口部を作りながら当該開口部から荷物を入れるものである。
【0004】
ところがバッグは柔軟素材で形成されていることから、手で開口部を作る際に縁部が弯曲し、うまく開口部を作れず荷物を入れづらかったり或いは荷物が縁部にあたり縁部が折れ曲がり荷物がうまく入らなかったりすることがある。
【0005】
そこで本発明はバッグ上端の荷物を入れるための開口部を簡単確実に形成でき、しかも収納する荷物が当接しても縁部が折れ曲がりにくく、容易に荷物を収納することが可能であり、しかもバッグ上に荷物やかばん・バスケット等を載置することが可能なバッグ付きショッピングカーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載のバッグ付きショッピングカーは以下のような解決手段を採用した。
【0007】
台座部の前端付近に枠杆を揺動可能に取り付ける。
【0008】
バッグ内部に該枠杆を収納し、該枠杆にバッグを取り付けることによりバッグの開口部を拡開させることを可能とする。
【0009】
枠杆上にバッグの構成要素である板状の蓋材を開閉自在且つ開閉基部が枠杆上に位置する形態で設ける。
【0010】
台座部の後端付近にバッグ支持杆を立設固着し、当該バッグ支持杆によりバッグをバッグ外部より支持するようにする。
【0011】
バッグ支持杆の上端辺で、蓋部材の開閉基部と対向する側の端辺部を支持するようにする。
【0012】
また、請求項2記載のバッグ付きショッピングカーでは以下のような解決手段を採用した。
【0013】
枠杆を台座部から遊離させた状態でバッグ内部に取り付ける。
【0014】
バッグ底面に板状体を嵌め込むことで枠杆を支持するようにする。
【0015】
枠杆上にバッグの構成要素である板状の蓋材を開閉自在且つ開閉基部が枠杆上に位置する形態で設ける。
【0016】
台座部の後端付近にバッグ支持杆を立設固着し、当該バッグ支持杆によりバッグをバッグ外部より支持するようにする。
【0017】
バッグ支持杆の上端辺で、蓋部材の開閉基部と対向する側の端辺部を支持するようにする。
【0018】
以下、上述の解決手段が如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら述べる。
【0019】
図1は請求項1記載の発明の概略斜視図である。枠杆10は台座部20に対して揺動可能に取り付けられている。また、バッグ30は枠杆10により支持される形態で取り付けられている。また、バッグ30の構成要素である蓋部材31の開閉基部32が枠杆10上に位置する形態に設けられている。すなわち開閉基部32を中心として蓋部材31は開閉されるものである。
【0020】
請求項1記載のバッグ付きショッピングカーは上述のように構成されていることから蓋部材31を開け、そのまま蓋部材31を引き張ることで枠杆10も前方に引き張られ、荷物を収納するための開口部が簡単確実に形成されるのである。この際、枠杆10によりバッグ30が支持拡開されることからバッグ30の上端縁部が引き張られる。すなわち縁部が折れ曲がりにくくなることから容易に荷物を収納することが可能となるのである。
【0021】
また、請求項1記載にかかるバッグ付きショッピングカーでは台座部20の後端付近にバッグ支持杆40を立設固着し、当該バッグ支持杆によりバッグをバッグ外部より支持するようにすした。更に、バッグ支持杆40の上端辺で、蓋部材31の開閉基部32と対向 する側の端辺部33を支持するようにした。これにより蓋部材31が枠杆10及びバッグ支持杆40により下部から支持されることになる。つまりはバッグ上に荷物やかばん・バスケット等を載置することが可能となるのである。
【0022】
図3は請求項2記載の発明の概略斜視図である。枠杆12は台座部20から遊離した状態でバッグ30自体に取り付けられている。また、バッグ30の底部には板状体36が嵌め込んである。この板状体36により枠杆12はその下端部において支持され、後方に位置ずれすることが防止されるのである。一方、枠杆12の上方は板状体により支持されることがないので前後方向に揺動するものである。また、バッグ30の構成要素である蓋部材31の開閉基部32が枠杆12上に位置する形態に設けられている。すなわち開閉基部32を中心として蓋部材31は開閉されるものである。
【0023】
請求項2記載のバッグ付きショッピングカーは上述のように構成されていることから蓋部材31を開け、そのまま蓋部材31を引き張ることで枠杆10も前方に引き張られ、荷物を収納するための開口部が簡単確実に形成されるのである。この際、枠杆10によりバッグ30が拡開されることからバッグ30の上端縁部が引き張られる。すなわち縁部が折れ曲がりにくくなることから容易に荷物を収納することが可能となるのである。
【0024】
また、請求項2記載にかかるバッグ付きショッピングカーでは台座部20の後端付近にバッグ支持杆40を立設固着し、当該バッグ支持杆によりバッグをバッグ外部より支持するようにすした。更に、バッグ支持杆40の上端辺で、蓋部材31の開閉基部32と対向する側の端辺部33を支持するようにした。これにより蓋部材31が枠杆12及びバッグ支持杆40により下部から支持されることになる。つまりはバッグ上に荷物やかばん・バスケット等を載置することが可能となるのである。
【0025】
【発明の実施の形態】
1、 以下、好ましい発明の一実施形態につき図面を参照しながら述べる。
【0026】
2、 請求項1記載の発明の主な構成要素は台座部20、枠杆10、バッグ支持杆40、バッグ30及びハンドル杆50である。
【0027】
請求項1記載の発明においては台座部20に枠杆10、バッグ支持杆40及び車輪22が取り付けられている。
【0028】
枠杆10は台座部20の前端付近で揺動軸11を中心として揺動自在に設けられている。図1において揺動軸11は台座部20上の揺動軸支持体21に設けられている。むろん係る限定を受けるわけではなく、枠杆10の取り付け形態は枠杆10が揺動可能であれば任意の形態でよい。
【0029】
バッグ支持杆40は台座部20の後端付近に立設固着されている。
【0030】
バッグ30はバッグ支持杆40及び枠杆10で支持される形態に設けられている。バッグ支持杆40はバッグ30の外部からバッグ30を支持し、枠杆10はバッグ30内部に収納され内部からバッグ30を支持するものである。
【0031】
バッグ支持杆40によるバッグ30の支持方法は図2に示すようにバッグ30外部に設けられた留め布34aをバッグ支持杆40に設けられた鍔部41に掛止し、留め具35aで留め布34aとバッグ30を固定するものである。
【0032】
枠杆10によるバッグ30の支持方法はバッグ30内部に設けられた留め布34bを枠杆10に掛止し、留め具35bで留め布34bとバッグ30を固定するものである。
【0033】
バッグ30の上端面は蓋部材31を形成するものである。蓋部材31は板状体をバッグ30を形成する布体内に内包して形成してある。蓋部材31は開閉基部32側のみがバッグ本体と接合してあり、これにより開閉自在なものとしてあ る。
【0034】
ハンドル杆50はバッグ支持杆40に対して角度を切り替えて固定することが可能に設けられている。以下詳述する。
【0035】
ハンドル杆50はバッグ支持杆40に設けられたハンドル杆取り付け部材42に対して回動可能に取り付けられている。ハンドル杆取り付け部材42は円盤状体であり、周辺に係止凹所42aが複数設けられている。この係止凹所42aに係止部51aを嵌め込むことでハンドル杆50の角度を固定するものである。
【0036】
ここに係止部51aはハンドル杆50に取り付けられたコ字状体51の両下端に設けられた凹部である。コ字状体51は引張バネ52により下方に引張り力が与えられている。
【0037】
以上のように構成されているが故に、コ字状体51を引上げ係止凹所42aと係止部51aの嵌合状態を解放することでハンドル杆50の角度を変更することが可能となり、別位置の係止凹所42aに係止部51aを嵌め込むことで角度を切替固定することが可能となるのである。
【0038】
尚、ハンドル杆50には伸縮自在なバンド部材60が付設してある。このバンド部材60により蓋部材31上に載置した荷物等を固定するようにすれば、より使い勝手に富むものとなる。
【0039】
3、 請求項2記載の発明の主な構成要素は台座部20、枠杆12、バッグ支持杆40、バッグ30及びハンドル杆50である。
【0040】
請求項2記載の発明においては台座部20にはバッグ支持杆40及び車輪22が取り付けられている。
【0041】
枠杆12はロ字形の杆部材であり、台座部20から遊離した状態でバッグ30自体に取り付けられている。
【0042】
バッグ支持杆40は台座部20の後端付近に立設固着されている。
【0043】
バッグ30はバッグ支持杆40で支持されると共に枠杆12で拡開される形態に設けられている。バッグ支持杆40はバッグ30の外部からバッグ30を支持し、枠杆12はバッグ30内部に収納され内部からバッグ30を拡開するものである。
【0044】
バッグ支持杆40によるバッグ30の支持方法は図4に示すようにバッグ30外部に設けられた留め布34aをバッグ支持杆40に設けられた鍔部41に掛止し、留め具35aで留め布34aとバッグ30を固定するものである。
【0045】
バッグ30への枠杆12の取り付け方法はバッグ30内部に設けられた留め布34bを枠杆12に掛止し、留め具35bで留め布34bとバッグ30を固定するといった方法やバッグ30の表布と裏布の間に枠杆12を差し込み包み込むといった方法による。
【0046】
バッグ30の底面にはベニヤ板等で形成される板状体36が嵌め込んである。
【0047】
バッグ30の上端面は蓋部材31を形成するものである。蓋部材31は板状体をバッグ30を形成する布体内に内包して形成してある。蓋部材31は開閉基部32側のみがバッグ本体と接合してあり、これにより開閉自在なものとしてある。
【0048】
ハンドル杆50はバッグ支持杆40に対して角度を切り替えて固定することが可能に設けられている。その構成は請求項1記載の発明と同様である。
【0049】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されていることから、バッグ上端の荷物を入れるための開口部を簡単確実に形成でき、しかも収納する荷物が当接しても縁部が折れ曲がりにくく、容易に荷物を収納することが可能であり、しかもバッグ上に荷物やかばん・バスケット等を載置することが可能なバッグ付きショッピングカーを提供することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の概略斜視図。
【図2】請求項1記載の発明の概略斜視図。
【図3】請求項2記載の発明の概略斜視図。
【図4】請求項2記載の発明の概略斜視図。
【図5】従来例の概略斜視図。
【符号の説明】
10・・枠杆 11・・揺動軸 12・・枠杆
20・・台座部 21・・揺動軸支持体
22・・車輪 30・・バッグ
31・・蓋部材 32・・開閉基部
33・・端部 34a、34b・・留め布
35a、35b・・留め具 36・・板状体
40・・バッグ支持杆 41・・鍔部
42・・ハンドル杆取り付け部材 42a・・係止凹所
43・・上端辺 50・・ハンドル杆
51・・コ字状体 51a・・ 係止部
52・・引張バネ 60バンド部材
Claims (2)
- 台座部の前端付近に枠杆を揺動可能に取り付けたこと、
バッグ内部に該枠杆を収納し、該枠杆にバッグを取り付けることによりバッグの開口部を拡開させることを可能としたこと、
枠杆上にバッグの構成要素である板状の蓋部材を開閉自在且つ開閉基部が枠杆上に位置する形態で設けたこと、
台座部の後端付近にバッグ支持杆を立設固着し、当該バッグ支持杆によりバッグをバッグ外部より支持するようにしたこと、
バッグ支持杆の上端辺で、蓋部材の開閉基部と対向する側の端辺部を支持するようにしたこと、
を特徴とするバッグ付きショッピングカー。 - 枠杆を台座部から遊離させた状態でバッグ内部に取り付けたこと、
バッグ底面に板状体を嵌め込むことで枠杆を支持するようにしたこと、
枠杆上にバッグの構成要素である板状の蓋部材を開閉自在且つ開閉基部が枠杆上に位置する形態で設けたこと、
台座部の後端付近にバッグ支持杆を立設固着し、当該バッグ支持杆によりバッグをバッグ外部より支持するようにしたこと、
バッグ支持杆の上端辺で、蓋部材の開閉基部と対向する側の端辺部を支持するようにしたこと、
を特徴とするバッグ付きショッピングカー。
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