JP4774098B2 - 携帯用バッグ - Google Patents
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Description
このため、携帯用バッグを持ち上げたときに、内張り及び収容されている物品の重さによって内張り及びバッグ底部が押し下げられ、結合用紐がバッグ内に自動的に引込まれ、紐孔の縁部に第1ストッパが当接して紐孔より結合用紐が僅かに引出されているという初期の収納姿勢に戻すことができ、使いやすいものである。
図3に示されるように、バッグ1の内底部には一枚物の生地の内張り9を配していて、内張り9の両端部をバッグ腹部13及びまち部14と共に縫製し、携帯用バッグAの表地であるバッグ腹部13と内張り9との間に略U字状で両上端部が開放された底収納部15を形成している。底部収納部15の上端開放部16は面状ファスナー11によって一部を開閉できるようにしている。
太いゴム5aはループ状になっていて、携帯用バッグAに持ち手8を固定している鳩目金具12の鳩目孔12aを紐孔3として、紐孔3より太いゴム5aの先端部を外部に引出している。太いゴム5aのバッグ外部の先端の弧状部が2輪車の荷台Cのフック部材Fに引っ掛けることができるフック4となっている。
バッグ外部の太いゴム5aには紐孔3よりも大径で第1ストッパ6となるリング6aが予め通されて保持されている。リング6aが紐孔3の周部に当接することで、バッグ外部の太いゴム5aが紐孔3の内部に引込まれるのを阻止するようにしている。
太いゴム5aのバッグ内に位置する端部に、紐孔3よりも大径のリングが保持され、このリングを第2ストッパ20として、太いゴム5a及び太いゴム5aに接続された細いゴム7aがバッグ外方へ引き出されるのを阻止するようにしている。
細いゴム7aとその両端部に接続された太いゴム5a、5aの自由状態での全体長さは、バッグ本体1の内面に沿う両紐孔5、5間の距離以下にしている。また、細いゴム7aの自由状態の長さは、細いゴム7aの両端部が上記スリーブ10の両端部より突出する長さにしている。
以上のように、本実施形態の携帯用バッグAは、
一対の紐孔3、3が形成されたバッグ1と、各紐孔3、3を通してバッグ外方に引き出される太いゴム5a、5aと、この太いゴム5aは紐孔3より外方となる一端に2輪車の荷台Cに着脱自在となるフック4が設けられ、太いゴム5aにおいて紐孔3とフック4との間にフック4がバッグ内に引き込まれるのを阻止する第1ストッパ6が設けられ、太いゴム5aをバッグ内方に引き込む力を発生する復帰手段7が設けられ、この復帰手段7は太いゴム5aをバッグより外側に引き出す力が解除された時に、太いゴム5aをバッグ内に引き込むものである。
本実施形態によれば、図6に示すように、携帯用バッグAを荷台Cに載せて紐孔3、3から出ている太いゴム5a、5aを摘んで引くと、太いゴム5a及び内部の細いゴム7aが伸ばされ、太いゴム5aの先端で弧状になっているフック4を荷台Cのフック部材Fに引っ掛けることで、携帯用バッグAを荷台Cに迅速に取付けることができる。また、弧状になっているフック4を荷台Cのフック部材Fから外すことで、太いゴム5a、及び細いゴム7aが収縮して携帯用バッグAを迅速に外すことができる。携帯用バッグAを通常に使用しているときに外部の太いゴム5aは紐孔3から僅かに導出されていて、外部の太いゴム5aが携帯用バッグAの使用を妨げることがなく、荷台Cに携帯用バッグAを取付ける際に扱いやすいものである。
特に、対となる外部の太いゴム5a、5aはバッグ内部においてバッグ底部に沿って細いゴム7aにて接続されていて、細いゴム7aが収縮することと、持ち手8、8を持って携帯用バッグAを持ち上げたときに、内張り9及び収容されている物品の重さによってソフトケースとなっているバッグ1のバッグ底部が押し下げられ、細いゴム7aをバッグ底部に沿わせるように引き下げるから、収縮しているが、紐孔3より大きく引き出されている外部の太いゴム5a、5aをバッグ本体1の内部に自動的に引込むことができ、大径な第1ストッパ6が紐孔3の孔縁に当接して紐孔3より紐5が僅かに導出されているという初期の収納姿勢に戻すことができ、使いやすいものである。
また、本実施形態においては、内張り9の裏面に形成されたスリーブ10に細いゴム7aが通されていて、内張り9の上に収納された物品に細いゴム7aが触れることがなく、細いゴム7aがバッグ底部において円滑に伸縮することができ、トラブルが生じることがなく、使いやすい。
また、細いゴム7aに比べて太いゴム5aを太くて強くすることができ、太いゴム5aの先端の弧状となったフック4を荷台Cのフック部材Fに強固に引っ掛けやすく、また外しやすく、かつ、細いゴム7aを伸びやすいものにでき、携帯用バッグAを2輪車の荷台Cに迅速に着脱することができ、使いやすい。
また、太いゴム5a、5a及びこれらを接続する細いゴム7aの自由状態における全体長さは、バッグ本体1の内面に沿う両紐孔5、5間の距離以下になっていて、外部の太いゴム5a、5aが紐孔3に引込み付勢されているのであり、携帯用バッグ1の通常の使用時に外部の太いゴム5a、5aが紐孔3から大きく出ることがなく、使いやすい。
また、鳩目金具12の鳩目孔12aを紐孔3にしていて、持ち手8をバッグ1に取付ける鳩目金具12の鳩目孔12aを紐孔3に利用でき、紐孔3を丈夫にでき、携帯用バッグAのデザインを高める。
また、図3に示される太いゴム5aに形成した結び目17の位置は、図5に示されるように、結び目17を緩めた後、再度、結び直すことで結び目17の位置を変更することができる。荷台Cに携帯用バッグAを載せた状態で、荷台Cのフック部材Fまでの距離に応じて結び目17から太いゴム5aの先端部までの距離を変更することができるのである。携帯用バッグAを搭載する際に、実質的に大きく伸ばすことになる結び目17から先端のフック4までの太いゴム5aの長さを変更することができるのであり、実質的に大きく伸ばされる部分のゴム劣化を防止するとともに、結び目17からフック4までの距離を変更することで、荷台Cのフック部材Fにフック4を軽い力で掛けることができ、使いやすい。
更に、本実施形態においては、図4に示されるように、太いゴム5aの両端部には紐孔2よりも大径となるリングが保持されて第2ストッパ20が設けられている。太いゴム5aの結び目17が長年の使用で直径が小さくなった場合に、太いゴム5aが強く引き出されて結び目17が紐孔2より抜け出そうとするときに、第2ストッパ20がバッグ内部において紐孔3の周縁に当接することによって、太いゴム5aが抜け出るのを阻止するようにしている。また、太いゴム5aのバッグ内部の端部に第2ストッパ20を設けることで、太いゴム5aと共に細いゴム7aが外部に引き出されて、細いゴム7aが必要以上に伸ばされて劣化されるのを防止している。
また、図4に示されるように、細いゴム7aの両端部には、接続用環状体24が接続されている。接続用環状体24は軸24bの回りに揺動片24cを揺動自在に設けている。揺動片24cに摘み24aを固定している。摘み24aを指に掛けて揺動片24cを軸24bの回りに回動させることで、揺動片24cを対向片24dに近づけて、接続用環状体24を開くことができるようにしている。開かれた接続用環状体24に太いゴム5a及び第2ストッパ20を接続用環状体24の内部に導入し、摘み24aを戻すことで、接続用環状体24を環状に復帰させて、接続用環状体24に太いゴム5a及び第2ストッパ20を接続することができる。
このように、接続用環状体24によって太いゴム5aと細いゴム7aとを接続及び解除自在にしてあって、太いゴム5aが劣化した場合に容易に交換することができ、また、太いゴム5aに係わることなく細いゴム7aを内張り9のスリーブ10に通させて、内張り9に細いゴム7aを予め保持させておくことができる。
図7は他の実施形態を示し、図9乃至図11は各々更に他の実施形態を示している。但し、これら各実施形態の基本構成は図1乃至図6に示される実施形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
図7はフック部材F1を備えた帯材21を示し、フック部材Fが形成されていない2輪車の荷台Cにフック部材F1を取付けるようにしたものである。
帯材21の両端部を重ねて鳩目金具のような止め具22にて止めて帯材21をループ状にし、止め具22にフック部材F1を回転自在に保持させている。このようにループ状となった帯材21を荷台Cのフレーム23に巻き、ループ状となる先端部21aにフック部材F1を備えた先端部を通して、フック部材F1をフレーム23に取付け、このようなフック部材F1に携帯用バッグAの結合用紐5のフック4を引っ掛けて携帯用バッグAを荷台Cに取付けるものである。この場合、帯材21のフック部材F1を荷台Cの裏に隠すようにしてもよい。
図9の実施形態においては、バッグ内部において、太いゴム5aの端部を内張り9に設けた鳩目金具部材18の鳩目孔に挿通し、第2ストッパ20となるリングを太いゴム5aに予め挿通して保持し、その後、太いゴム5aに結び目部19を形成して抜止めを図り、両ゴム5a、5aを内張り9にて接続したものである。この場合、内張り9が太いゴム5a、5aをバッグ内方に引き込む力を発生する復帰手段7となっている。
図10の実施形態においては、バッグ内部において、太いゴム5aの下端部をバッグ1の底面に設けた鳩目金具部材18の鳩目孔に挿通し、第2ストッパ20となるリングを太いゴム5aに予め通して保持し、その後、結び目部19を形成して抜止めを図り、両ゴム5a、5aをバッグ底部に接続したものである。この場合、バッグ底部が太いゴム5a、5aをバッグ内方に引き込む力を発生する復帰手段7となっている。
図9及び図10の実施形態においては、合成樹脂繊維製の生地にて縫製されたソフトケースであり、太いゴム5a、5aが弾性復元して収縮することと、持ち手8を持って携帯用バッグAを持ち上げたときに、内張り9、バッグ底部、収容されている物品の重さによってバッグ底部が押し下げられ、太いゴム5a、5aをバッグ本体1の内部に引込むのである。
図11の実施形態においては、バッグ本体1を硬質構成樹脂製のハードケースにしたものである。底体25aに対して蓋体25bを蝶番26によって開閉自在に構成し、太いゴム5aの下端部を蓋体25bの内面の接続片27に接続し、太いゴム5aの先端部を蓋体25bに形成した紐孔3より外部に引出し、引出された太いゴム5aの先端部を荷台Cのフック部材Fに対するフック4とし、予め挿通しているリング6aを第1ストッパ6としたものである。
Claims (9)
- 2輪車の荷台に着脱自在の携帯用バッグであって、一対の紐孔が形成された折り畳み自在なバッグと、このバッグ内に形成された内張りと、各紐孔を通してバッグ外方に引き出される結合用紐と、各結合用紐の紐孔より外方となる一端に設けられるフックと、紐孔とフックとの間に設けられてこのフックがバッグ内に引き込まれるのを阻止する第1ストッパとを具備し、上記一対の紐孔に通された一対の結合用紐同士を、内張りの下方で結合させ、内張り乃至内張りの上に載置される荷物の重さによって、結合用紐をバッグ内に引き込む力を発生させるように設けたことを特徴とする携帯用バッグ。
- 上記一対の結合用紐同士を、内張りの下方において弾性部材により接続させたことを特徴とする請求項1に記載の携帯用バッグ。
- 上記内張りの下面に、弾性部材を通すためのスリーブを形成したことを特徴とする請求項2に記載の携帯用バッグ。
- 上記結合用紐と上記弾性部材は共にゴムから成り、弾性部材の弾性率を結合用紐の弾性率よりも大きく設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯用バッグ。
- 上記一対の結合用紐と上記弾性部材との合計長さを、自由状態において、バッグの内面に沿った紐孔間の距離よりも短くなるように設けたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の携帯用バッグ。
- 上記結合用紐はゴムから成り、結合用紐のバッグ内に位置する部分には、結合用紐が所定長さ以上バッグ外方へ引き出されるのを阻止する第2ストッパを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯用バッグ。
- 上記結合用紐のバッグ内に位置する部分には、第2ストッパと紐孔との間の部分に、紐孔よりも大径となる結び目を形成し、この結び目の結合用紐の長さ方向の位置を、結び目を結び直すことで変更可能としたことを特徴とする請求項6に記載の携帯用バッグ。
- 2輪車の荷台に着脱自在の携帯用バッグであって、一対の紐孔が形成された折り畳み自在なバッグと、このバッグ内に形成された内張りと、各紐孔を通してバッグ外方に引き出される結合用紐と、各結合用紐の紐孔より外方となる一端に設けられるフックと、紐孔とフックとの間に設けられてこのフックがバッグ内に引き込まれるのを阻止する第1ストッパとを具備し、上記一対の紐孔に通された一対の結合用紐を、それぞれ内張りに接続させ、内張り乃至内張りの上に載置される荷物の重さによって、結合用紐をバッグ内に引き込む力を発生させるように設けたことを特徴とする携帯用バッグ。
- 2輪車の荷台に着脱自在の携帯用バッグであって、一対の紐孔が形成された折り畳み自在なバッグと、各紐孔を通してバッグ外方に引き出される結合用紐と、各結合用紐の紐孔より外方となる一端に設けられるフックと、紐孔とフックとの間に設けられてこのフックがバッグ内に引き込まれるのを阻止する第1ストッパとを具備し、上記一対の紐孔に通された一対の結合用紐を、それぞれバッグの底部に接続させ、バッグの底部を、結合用紐をバッグより外側に引き出す力が解除された時に、バッグ内に結合用紐を引き込む力を発生させる復帰手段としたことを特徴とする携帯用バッグ。
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