JP3615922B2 - 歩行型作業機の原動部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、果樹園での下草刈りを行う歩行型管理機などの歩行型作業機の原動部構造で、詳しくは、エンジンとその上部を覆うボンネットとの間に防熱板を配置してある構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、ボンネットをエンジンにステーを介して取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、ボンネットとエンジンとの間に防熱板が存在するため、その防熱板がステーの配置を制約し、ステーを介するボンネットのエンジンへの取付け構造が複雑なものとなることはもちろん、ボンネットのエンジンへの取付け構造と防熱板のエンジンなどへの取付け構造とが輻輳化して、原動部全体構造の複雑化を招来していた。
【0004】
本発明の目的は、原動部全体構造の簡素化を図る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本第1発明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0006】
〔特徴〕
エンジンとその上部を覆うボンネットとの間に、前記エンジンに支持された状態で、かつ、前記エンジンとの間に通風経路を形成する状態で防熱板を配置し、前記防熱板にボンネットを取り付けるための取付け部を形成し、前記取付け部として、ボンネットの前板下端部を着脱自在に差し込み係止保持する係止部を設け、前記エンジンの左右一方側にマフラーを並置し、前記防熱板とマフラーとの間に排風用の間隙を形成してある点にある。
【0007】
〔作用〕
本第1発明によるときは、ボンネットをそれとエンジンとの間に位置する防熱板に取り付けるようにしてあるから、ボンネットの取り付けが防熱板に阻害されることがなく、ボンネットを構造簡単に防熱板に取り付けることができる。
【0008】
しかも、ボンネットの防熱板への取付け構造と防熱板のエンジンなどへの取付け構造との相互干渉がないから、両構造の輻輳化を防止できる。
本第1発明によるときは、複数の取付け部を設けてボンネットを確実に固定する際、一つの取付け部を係止部に構成して、ボンネットの前板下端部を着脱自在に係止保持するようにしてあるから、ボンネットの着脱を容易に行え、しかも、後述するように係止部を支点としてボンネットを揺動開閉自在なものにできる。
本第1発明によるときは、エンジンの左右一方側にマフラーを並置するといったコンパクトな構成を採用しながらも、防熱板をマフラーとの間に間隙を形成してその間隙を通して排風するようにしてあるから、エンジン周りに熱気がこもることを防止できる。
【0009】
〔効果〕
従って、本第1発明によれば、原動部全体の構造の簡素化を図ることができるようになった。
本第 1 発明によれば、前記取付け部として、ボンネットの前板下端部を着脱自在に差し込み係止保持する係止部を設けたので、ボンネットの着脱を作業性良く行え、しかも、ボンネットを開放しての原動部のメンテナンスを作業性良く行える。
本第 1 発明によれば、エンジンの冷却性能を優れたものにできるようになった。
【0018】
請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0019】
〔特徴〕
上記本第1発明の特徴において、前記エンジンの後方上方に燃料タンクを配置し、この燃料タンクとエンジンとの間に後部防熱板を配置し、この後部防熱板に燃料タンクを取り付けるためのタンク取付け部を形成してある点にある。
【0020】
〔作用〕
本第2発明によるときは、後部防熱板に燃料タンクを取り付けるようにしてあるから、燃料タンクとエンジンとの間に後部防熱板を配置して燃料タンクの防熱を図りながらも、その燃料タンクを構造簡単に取り付けることができる。
【0021】
〔効果〕
従って、本第2発明によれば、後部防熱板を有効利用して燃料タンクの取付け構造の簡素化を図ることができるようになった。
【0022】
請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0023】
〔特徴〕
上記本第1発明や本第2発明の特徴において、前記エンジンを、そのシリンダヘッドが前後に傾く傾斜姿勢に配置してある点にある。
【0024】
〔作用〕
本第3発明によるときは、シリンダヘッドが前後に傾く傾斜姿勢に位置するようにエンジンを設けてあるから、エンジンの高さを低くできる。
【0025】
〔効果〕
従って、本第3発明によれば、原動部の高さを低くして、機体の安定化を図ることができることはもちろん、樹木の枝などの下を走行しての下草刈り取り作業を行う場合などにおいて、樹木の枝などにボンネットが当たることを防止できるようになった。
【0026】
【発明の実施の形態】
歩行型作業機の一例である歩行型耕耘機は、図1に示すように、車軸1を備えたミッションケース2に、原動部3と後方に延びる歩行作業者用の操縦ハンドル4と耕耘ロータ5とを組み付けて構成されている。
【0027】
前記車軸1には、走行車輪1Aが装着されている。
【0028】
前記原動部3は、図2に詳しく示し、図4に示すように、ミッションケース2に前フレーム6を連結し、シリンダヘッド7Aを後方に傾けさせる前後傾斜姿勢の空冷式のエンジン7を前フレーム6に搭載し、エンジン7に排気管8を介して接続するマフラー9をエンジン7の左右一方側に並置し、前記エンジン7の後方上方に燃料タンク10を配置した基本構造を有する。そして、合成樹脂製のボンネット11で上方を覆われている。
【0029】
前記エンジン7とボンネット11との間には、エンジン7の上面全面を覆う金属製(鉄など)の防熱板12が配置されている。この防熱板12は、前端部が下方に向かって折り曲げられており、後部が後方上方に延びる第1端部分12aと後方に延びる第2端部分12bとに分けられている。そして、エンジン7にボルト13を介して取り付けられており、前端部と第1端部分12aとには、それぞれ、ボンネット11を取り付けるための取付け部14が形成されている。
【0030】
前記前端部に形成の取付け部14は、ボンネット11の前板11Aの下端部を着脱自在に係止保持する、具体的には、前板11Aの下端部に形成のスリット11aに挿抜自在で挿入することにより係合する係止部16であり、第1端部分12aに形成の取付け部14は、樹脂座がね17を介してボンネット11を載置支持し、ボルト18の締め付けによりボンネット11を固定する固定部19である。つまり、係止部16を前板11Aに係止させ、その状態でボルト18を締めつけることにより、前後の二点でボンネット11を防熱板12に固定し、ボルト18を弛めて固定部19へのボンネット11の固定を解除した状態で係止部16から前板11Aを離脱させることにより、ボンネット11を外せるように構成されており、かつ、図3に示すように、ボルト18を弛めて固定部19へのボンネット11の固定を解除した状態で係止部16を支点としてボンネット11を上方前方に揺動させることにより、防熱板12にボンネット11を係止保持させた状態でボンネット11を開放するように構成されている。前記ボンネット11は、前板11Aの背面の係止部16への当たりと、係止部16のスリット11a周縁への係合とにより、揺動開放姿勢を保持されるように構成されている。
【0031】
前記エンジン7の冷却手段は、左右他方側から防熱板12とエンジン7との間に外気を吸引する冷却ファン20を設け、前記防熱板12とマフラー9との間にエンジン7の周りを流動してきた冷却風を外部に排出するための排風用の間隙21を形成する手段である。
【0032】
前記燃料タンク10は、外部から収容した燃料を目視できる合成樹脂製のものであって、固定の上部カバー22で覆われている。
前記上部カバー22は、燃料タンク10のキャップ10a付きの燃料供給口10Aを挿通させる孔22aを形成した上面カバー部22Aと、燃料タンク10の側面のうち底部より設定距離上方に位置する上部分のみを覆う一方、下部分は覆わない側面カバー部分22Bとからなる。つまり、燃料タンク10の下部分での燃料の残量を目視により確認できるようになっている。
また、前記上面カバー部22Aのうち孔22aを形成した孔形成部分22bの周囲部分22cは山形に立ち上げられて、給油時に零れた燃料が上面カバー部22Aの全体に流れ出すことがないようにされており、また、孔形成部分22b及び周囲部分22cは、前方部分22dよりも上方に盛り上がる状態に形成されている。この構成によれば、キャップ10aの下半部分が周囲部分22cでかこまれた空間に入り込むため、キャップ10aの他物との接触を抑制できる。
【0033】
そして、前記燃料タンク10とエンジン7との間には、金属製(鉄など)の後部防熱板30が配置されており、この後部防熱板30は、エンジン7に取り付けたブラケット31にボルト32を介して取り付けられており、この後部防熱板30の前端部には、燃料タンク10の前部をボルト33を介して取り付けるためのタンク取付け部15が形成されている。つまり、燃料タンク10は、前部を後部防熱板30に取付けられ、後部をミッションケース2に連設の操縦ハンドル取付けブラケット34にボルト35を介して取り付けられて支持されている。この構成によれば、孔22aを通し、燃料タンク10を伝ってきた燃料がエンジン7にかかることを後部防熱板30で防止できる。
【0035】
〔別実施形態〕
上記実施の形態では、燃料タンク10を固定カバー22で覆うに、下側部分を残して燃料タンク10を覆うようにして、燃料タンク10内の燃料の残量を目視により確認できるようにしたが、固定カバー22は燃料タンク10の全体を覆うものであっても良い。この場合、固定カバー22に燃料残量目視用のスリットを形成して実施することが好ましい。
【0037】
上記実施の形態では、エンジン7を前後傾斜姿勢に配置したが、エンジン7は直立姿勢で配置させても良い。
【0038】
上記実施例では、歩行型作業機として歩行型耕耘機を示したが、本発明は、各種の歩行型作業機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行型耕耘機の側面図
【図2】原動部の切り欠き側面図
【図3】ボンネットを揺動開放した状態の原動部要部の切り欠き側面図
【図4】原動部の切り欠き平面図
【符号の説明】
7 エンジン
7A シリンダヘッド
9 マフラー
10 燃料タンク
11 ボンネット
11A 前板
12 防熱板
14 取付け部
15 タンク取付け部
16 係止部
21 間隙
30 後部防熱板
Claims (3)
- エンジンとその上部を覆うボンネットとの間に、前記エンジンに支持された状態で、かつ、前記エンジンとの間に通風経路を形成する状態で防熱板を配置し、前記防熱板に前記ボンネットを取り付けるための取付け部を形成し、前記取付け部として、前記ボンネットの前板下端部を着脱自在に差し込み係止保持する係止部を設け、前記エンジンの左右一方側にマフラーを並置し、前記防熱板とマフラーとの間に排風用の間隙を形成してある歩行型作業機の原動部構造。
- 前記エンジンの後方上方に燃料タンクを配置し、この燃料タンクとエンジンとの間に後部防熱板を配置し、この後部防熱板に燃料タンクを取り付けるためのタンク取付け部を形成してある請求項1に記載の歩行型作業機の原動部構造。
- 前記エンジンを、そのシリンダヘッドが前後に傾く傾斜姿勢に配置してある請求項1又は2記載の歩行型作業機の原動部構造。
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JP36080797A JP3615922B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 歩行型作業機の原動部構造 |
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JPH11189050A JPH11189050A (ja) | 1999-07-13 |
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JP5592835B2 (ja) * | 2011-05-31 | 2014-09-17 | 株式会社クボタ | 歩行型作業機 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36080797A patent/JP3615922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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