JP3615382B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁調理器等の加熱調理装置に関し、特に、被加熱物の沸騰を検知できる加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の加熱調理装置は、被加熱物が沸騰したことを検知することができ、それを報知することができた。また、被加熱物の沸騰を検知した後、所定の時間だけ自動的に加熱を続けるものもあった。したがって、煮物など、比較的長時間、ユーザが監視することなく行なわれる調理には、使い勝手がよかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の加熱調理装置では、被加熱物が沸騰した後に行なう所定の時間の加熱等の動作を、自動的に開始する。したがって、麺を茹でる場合のように、当該所定の時間が比較的短く、かつ、なるべく正確に計時されることをユーザが希望するような調理には、必ずしも使い勝手がよいということができなかった。つまり、麺を茹でるような、沸騰後の所定の時間の動作を所望のタイミングで開始させたい場合、ユーザは、加熱調理装置において沸騰が検知された後、当該所定の時間の計時を所望のタイミングで開始させるために、改めて、電源を入れ直す等の操作の後で、タイマ設定等を行なわなければならなかった。
【0004】
つまり、従来の加熱調理装置は、沸騰検知後に所定の時間だけ行なわれる加熱等の動作を、所望のタイミングで、電源を入れ直す等の加熱のオン/オフにかかる操作を必要とせずに沸騰検知前の動作と一連の動作として行なうことができなかったため、必ずしも使い勝手のよいものではなかった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、沸騰検知後の所定の時間の動作を、沸騰検知前の動作とともに一連の動作として、所望のタイミングで行なえる加熱調理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にかかる発明にかかる加熱調理装置は、湯を沸かし、麺の入ったカップにその湯を注ぐ調理を行う際に操作されるキーを含み、ユーザが操作する情報を入力するための操作パネルと、水等の被加熱物を収容した鍋を載置する載置部と、前記鍋内の被加熱物を加熱する加熱部と、前記操作パネルからの情報に基づいて前記加熱部を駆動制御するマイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュータの指示により報知する報知部と、を備え前記マイクロコンピュータは、前記載置部に前記鍋が載置されているか否かを検知する検知部と、前記加熱部が加熱する被加熱物の沸騰を検知する沸騰検知部と、計時を行なう計時部と、を有し、また前記マイクロコンピュータは、前記操作パネルの麺の入ったカップにその湯を注ぐ調理を行う際に操作されるキーが操作されたとき、前記鍋の水を前記沸騰検知部で検知するまで加熱する調理を実行すると共に、再度前記キーが操作されたとき、前記鍋が載置されているか否かを検知する検知部で一度でも前記鍋が載置部から離れたと検知されていれば前記加熱部を駆動させずに前記計時部で一定時間を計時させて前記報知部で報知することを特徴とする
【0007】
これにより、加熱調理装置は、被加熱物を沸騰させる動作と、被加熱物の沸騰後に行なわれる所定の時間の計時動作を、一連の動作として行なうことができる。また、被加熱物の沸騰後の一定時間の計時は、被加熱物の沸騰後の動作を、ユーザの所望のタイミングで行なうことができる。したがって、使い勝手のよい加熱調理装置を提供することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明にかかる加熱調理装置は、請求項1に記載の発明にかかる加熱調理装置の構成に加えて、前記マイクロコンピュータは、前記沸騰検知部の沸騰検知後から第2の一定時間を計時する沸騰後計時部をさらに有し、前記操作パネルの麺の入ったカップにその湯を注ぐ調理を行う際に操作されるキーの操作が、前記沸騰検知部の沸騰検知後、前記沸騰後計時部で前記第2の一定時間を計時するまでに操作された場合のみ有効とすることを特徴とする
【0009】
これにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、加熱調理装置は、被加熱物の沸騰が検知された後、前記第2の一定時間内に前記操作パネルのキーの操作を行なわない場合に、加熱調理装置がユーザの操作を長時間待ち続けるという不具合を回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
[第1実施の形態]
図1は、加熱調理装置の一例の電磁調理器の外観を示す図である。電磁調理器1は、ユーザが操作する情報を入力するための操作パネル2と、鍋5を載置するための天板3と、家庭用電源から電磁調理器1に電力を導く電源コード4とを含む。
【0012】
図2は、操作パネル2の構成を示す図である。操作パネル2は、袋めんキー9と、カップラーメンキー11と、火かげんキー16と、あげものキー18を備えている。袋めんキー9は、湯を沸かしその後タイマ設定された所定の時間だけ麺を茹でる等の加熱調理を行なう際に操作され、カップラーメンキー11は、湯を沸かし、麺の入ったカップにその湯を注ぐ等タイマ設定された所定の時間加熱のない調理を行なう際に操作される。また、火かげんキー16は、煮物調理等の通常の加熱を行なう際に操作され、あげものキー18は、揚げ物調理等の鍋5内の被加熱物(たとえば食用油)を一定の高温で維持させる際に操作される。また、操作パネル2は、袋めんキー9が押されたことを示す袋めん状態指示ランプ10と、カップラーメンキー11が押されたことを示すカップラーメン状態指示ランプ12と、火かげんキー16が押されたことを示す火かげん状態指示ランプ17と、あげものキー18が押されたことを示すあげもの状態指示ランプ19とを備えている。
【0013】
また、操作パネル2は、さらに、タイマの設定を行なうタイマキー13と、タイマキー13によって設定された時間等を表示する表示部14と、火かげんキー16またはあげものキー18による加熱の状態を表示する火力・温度ランプ15と、加熱を終了させるための切キー20と、加熱動作を行なっていることを示す加熱ランプ21とを備えている。なお、表示部14には、左から順に「1」〜「5」に対応する5個のランプがあり、それぞれ、1,2,3,4,5分のタイマ設定時間に対応している。
【0014】
図3は、電磁調理器1の電気回路を模式的に示す図である。
図3を参照して、電磁調理器1を構成する回路には、外部の交流電源に接続される電源コード(電源プラグ)4と、外部の交流電源から電磁調理器1に過電流が投入されることを防ぐヒューズ41と、回路全体を開閉するリレー42と、トランス43と、電源コード4から投入される交流を直流に変換する整流回路44と、平滑コイル45と、平滑コンデンサ46と、鍋5等の被加熱物の加熱に用いられる加熱コイル47と、共振コンデンサ48と、トランジスタ49と、トランジスタ49のオン/オフを制御する駆動回路50と、駆動回路50に接続されるマイクロコンピュータ51とが主に含まれる。
【0015】
トランジスタ49には、ダンパーダイオード49aが並列接続されている。天板3の下面には、天板3の温度を検知することにより鍋5の温度を検知するサーミスタ3aが備えられている。サーミスタ3aは、温度検出回路52と接続されている。温度検出回路52は、マイクロコンピュータ51とA/D変換回路53に接続され、マイクロコンピュータ51からサーミスタ3aの検知温度を送出するよう指示を受けると、A/D変換回路53を介して、サーミスタ3aの検知温度の情報をマイクロコンピュータ51に送る。
【0016】
また、マイクロコンピュータ51には、操作パネル2と、マイクロコンピュータ51に一定電圧の電力を供給するための電源回路54と、操作パネル2の各種ランプの点灯の制御を行なう表示制御部56とが接続されている。また、マイクロコンピュータ51は、図示せぬタイマ回路および音声回路を含んでいる。タイマ回路は、所定の時間の計時を行ない、音声回路は、タイマ回路による計時が完了した場合等に、ブザー音または音声による報知を行なう。なお、55は、電流値を検知するカレントトランスであり、42aは、リレー42をオン/オフするためのコイルである。そして、カレントトランス55は、駆動回路50と小物検知部57とマイクロコンピュータ51に接続され、コイル42aは、マイクロコンピュータ51に接続されている。
【0017】
電磁調理器1では、電源コード4から外部電力が投入されると、マイクロコンピュータ51が通電される。そして、袋めんキー9、カップラーメンキー11、火かげんキー16またはあげものキー18を押圧されると、マイクロコンピュータ51は、コイル42aを用いてリレー42をオンする。そして、マイクロコンピュータ51は、駆動回路50を介してトランジスタ49を断続的にオンして、加熱コイル47に断続的に通電する。このとき、マイクロコンピュータ51は、表示制御部56を介して、加熱ランプ21と、袋めん状態指示ランプ10、カップラーメン状態指示ランプ12、火かげん状態指示ランプ17またはあげもの状態指示ランプ18を点灯させる。
【0018】
電磁調理器1では、加熱コイル47が通電されることにより、磁力線が生じる。そして、生じた磁力線が天板3上の鉄等からなる鍋5を通るときに発生する渦電流が、鍋5の金属抵抗によってジュール熱を発生させる。これにより、電磁調理器1は、鍋5を加熱する。
【0019】
なお、マイクロコンピュータ51は、天板3上に鉄製の鍋5等の適切な被加熱物が載置されているか否かを判断し、載置されていると判断したときにのみ、上記のように加熱コイル47に通電する。マイクロコンピュータ51は、天板3上に適切な被加熱物が載置されているか否かを、以下のように判断する。
【0020】
マイクロコンピュータ51は、電磁調理器1によって加熱するのに適した鍋が天板3上に載置された際にカレントトランス55が検知すると期待される電流値を基準値として、記憶している。そして、小物検知部57は、マイクロコンピュータ51から指示を受けると、カレントトランス55が検知した電流値をマイクロコンピュータ51に送出する。そして、マイクロコンピュータ51は、小物検知部57が送出した電流値と、前述の基準値とを比較する。比較した結果、当該電流値が基準値よりも小さいと判断した場合には、天板3上に適切な被加熱物が載置されていないと判断する。そして、当該電流値が基準値以上であると判断した場合には、天板3上に適切な被加熱物が載置されていると判断する。マイクロコンピュータ51は、通常の加熱動作において、随時、カレントトランス55が検知した電流値と前述の基準値とを比較している。そして、1分間連続して当該電流値が基準値よりも小さいと判断した場合には、即座に、加熱コイル47への通電を停止して、加熱を停止する。
【0021】
電磁調理器1では、タイマキー13を操作することにより、タイマの設定を行なうことができる。以下、タイマキー13が操作されることによって行なわれるタイマ設定について、説明する。
【0022】
電磁調理器1では、ユーザは、タイマキー13を1〜5回押圧することによって、1〜5分のタイマ設定を行なうことができる。たとえば、タイマキー13を3回押圧すると、加熱時間として3分のタイマ設定を行なうことができ、5回押圧すると、5分のタイマ設定を行なうことができる。そして、3分のタイマ設定がなされると、表示部14の「1」〜「3」の3個のランプが点灯し、5分のタイマ設定がなされると、表示部14の「1」〜「5」の5個のランプが点灯する。表示部14において点灯しているランプは、マイクロコンピュータ51がタイマをカウントダウンする時間に応じて、右から順に消灯する。これにより、電磁調理器1では、設定されたタイマの残り時間が表示部14に表示されることになる。そして、タイマ設定時間が終了すると、電磁調理器1は、そのことを「ピッピッピ」等のブザー音または音声で報知する。なお、上記のタイマ設定が可能な時間は例示であり、本発明の加熱調理装置でタイマ設定が可能な時間は、これに限定されるものではない。
【0023】
電磁調理器1は、袋めんキー9が押圧され後述する沸騰検知を行なった後にタイマ設定がなされると、そのまま、設定された時間だけ、加熱を続行する。また、電磁調理器1は、カップラーメンキー11が押圧され後述する沸騰検知を行ない加熱を停止した後にタイマ設定がなされると、そのまま、設定された時間の計時を行ない、計時終了を報知する。また、電磁調理器1は、袋めんキー9、カップラーメンキー11、火かげんキー16およびあげものキー18のいずれもが押圧されておらず加熱動作を行なっていないときに、タイマ設定がなされると、加熱を行なうことなく、設定された時間の計時を行ない、かつ当該時間が経過したことを報知するキッチンタイマとして機能する。なお、上記の報知は、たとえば、「ピッピッピ」等のブザー音または音声によって行なわれる。
【0024】
次に、電磁調理器1における、沸騰検知について、説明する。電磁調理器1では、サーミスタ3aの検知する温度に基づいて、鍋5内の被加熱物の沸騰を検知することができる。図4に、電磁調理器1において鍋5に水を入れて加熱を行なった場合の、経過時間とサーミスタ3aの検知温度との関係を示す。なお、時間の経過に従った鍋5内の水の温度を同時に測定し、参考として、図中に破線で示している。
【0025】
加熱開始後、時間の経過に伴なって、サーミスタ3aの検知温度および水の温度は上昇している。そして、水の温度は、時間Tw以降、100℃で一定になっている。つまり、時間Twにおいて、水は、沸騰を開始している。一方、サーミスタ3aの検知温度は、時間Twより少し後の、時間Ta以降、温度T1で一定になっている。
【0026】
電磁調理器1においては、鍋5内の水等の被加熱物の温度が直接検知されない場合、マイクロコンピュータ51が、サーミスタ3aの検知温度が温度T1付近で或る時間以上一定であると判断したときに、鍋5内の水が沸騰したと判断する。このとき、マイクロコンピュータ51は、サーミスタ3aの検知温度が一定であるか否かは、たとえば1.5秒等の所定時間毎に検知されるサーミスタ3aの温度と、直前の検知温度とを用いて微分し、その微分値を用いて判断する。なお、前述の或る時間とは、図4中のTa−Tb間の時間を意味し、たとえば、30秒間である。このように沸騰検知を行なうことにより、より容易に、かつ、より確実に、沸騰検知を行なうことができる。
【0027】
次に、電磁調理器1の動作について説明する。図5および図6は、マイクロコンピュータ51のメインルーチンのフローチャートである。
【0028】
まず、マイクロコンピュータ51は、S1で、操作パネル2上のいずれかのキーが押圧されたか否かを判断する。いずれのキーも押圧されなかった場合には、そのままリターンする。そして、いずれかのキーが押圧された場合には、S2に進む。S2では、タイマキー13が押圧されたか否かを判断し、押圧されたと判断するとS201に進み、押圧されなかったと判断するとS3に進む。そして、マイクロコンピュータ51は、S201で、タイマキー13が押圧された回数に応じて、タイマ回路に、タイマ時間を設定する。次に、マイクロコンピュータ51は、S202で、タイマの計時を開始する。そして、マイクロコンピュータ51は、S203でタイマ時間が終了したと判断すると、S204で、タイマの計時が終了したことを、「ピッピッピ」というブザー音または音声等により報知する処理を行ない、リターンする。
【0029】
以上、説明したS2およびS201〜S204の処理により、電磁調理器1は、加熱動作を行なっていないときにタイマ設定がなされると、キッチンタイマとして機能することができる。
【0030】
一方、マイクロコンピュータ51は、S3で、袋めんキー9が押圧されたか否かの判断を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、袋めんキー9が押圧されていないと判断すると、S4に進み、押圧されたと判断すると、S301で、加熱コイル47の鍋5に対する加熱の熱量が最大となるように、駆動回路50の出力等を制御する(最大出力設定処理)。次に、マイクロコンピュータ51は、S302で、鍋5内の被加熱物の沸騰検知を開始する処理を行なう。そして、S303で鍋5内の被加熱物が沸騰したと判断すると、マイクロコンピュータ51は、S304で、加熱コイル47が鍋5内の被加熱物を95℃程度で保温するように、駆動回路50の出力等を制御する(保温出力設定処理)。この保温出力設定処理は、サーミスタ3aの検知温度に基づいて、行なわれる。
【0031】
次に、マイクロコンピュータ51は、S305で、沸騰を検知したことを、「ピーッ」というブザー音または音声等により報知する処理を行ない、S306で、タイマキー13が押圧されたか否かを判断する。タイマキー13が押圧されると、マイクロコンピュータ51は、S307で、押圧された回数に従って、タイマ回路にタイマ時間を設定する処理を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、S308で、S301と同様の最大出力設定処理を行ない、S309で、タイマの計時を開始する。マイクロコンピュータ51は、このタイマの計時を、S310で、タイマが終了したと判断するまで行なう。そして、S310で、タイマが終了したと判断すると、マイクロコンピュータ51は、S311で、加熱コイル47による加熱を停止し、S312で、タイマ設定された時間の加熱が終了したことを、「ピピッピピッ」というブザー音または音声等で報知する処理を行ない、リターンする。
【0032】
以上説明したS3およびS301〜S312の処理により、電磁調理器1は、袋めんキー9を押下されると、鍋5内の被加熱物の沸騰を検知し、さらに、タイマキー13を押下されることによりタイマ設定がなされると、その時点から、タイマ設定に従った加熱調理を開始する。これにより、電磁調理器1は、沸騰検知後の、タイマ設定に従った加熱調理を、ユーザの所望のタイミングで開始できる。つまり、ユーザは、たとえば、ラーメンやスパゲッティ等の麺を茹でる場合、沸騰検知後、鍋5に麺を投入した直後に、タイマキー13によりタイマ設定を行なえば、麺を茹でるというタイマ設定に従った加熱調理を、麺を鍋5に投入した時点というユーザの所望のタイミングで、開始することができる。
【0033】
また、ユーザが、電磁調理器1に、このタイマ設定に従った加熱調理を行なわせるには、電磁調理器1の沸騰検知後、タイマキー13を押圧するだけでよく、電源を入れ直す等の操作は必要とされない。これにより、電磁調理器1は、沸騰検知後に行なう、タイマ設定に従った加熱動作と、沸騰検知前の加熱動作とを一連の動作として行なうことができる。つまり、電磁調理器1は、沸騰検知を行なった後、タイマキー13を押圧されると、マイクロコンピュータ51の立ち上げ等を行なうことなく、速やかに、タイマ設定に従った加熱動作を行なうことができる。したがって、電磁調理器1は、より使い勝手がよくなる。なお、以上説明したS3およびS301〜S312の処理は、電磁調理器1において、たとえば、上記したような、湯を沸かした後、ラーメンやスパゲッティ等の麺を茹でるような調理を行なう場合に適している。
【0034】
一方、マイクロコンピュータ51は、S4で、カップラーメンキー11が押圧されたか否かの判断を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、押圧されていないと判断した場合には、S5に進み、押圧されたと判断した場合には、S401で、S301と同様の最大出力設定処理を行なう。
【0035】
次に、マイクロコンピュータ51は、S402で、鍋5内の被加熱物の沸騰の検知を開始する処理を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、S403で、鍋5内の被加熱物が沸騰したと判断すると、S404で、加熱コイル47による加熱を停止する処理を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、S405で、沸騰を検知したことを「ピーッ」というブザー音または音声等により報知する処理を行ない、S406で、タイマキー13が押圧されたか否かの判断を行なう。タイマキー13が押圧されると、マイクロコンピュータ51は、S407で、押圧された回数に従って、タイマ回路にタイマ時間を設定する処理を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、S408で、タイマの計時を開始する。マイクロコンピュータ51は、このタイマの計時を、S409で、タイマが終了したと判断するまで行なう。そして、S409で、タイマが終了したと判断すると、マイクロコンピュータ51は、S410で、タイマ設定された時間の加熱が終了したことを、「ピピッピピッ」というブザー音または音声等で、報知する処理を行ない、リターンする。
【0036】
以上説明したS4およびS401〜S410の処理により、電磁調理器1は、カップラーメンキー11が押圧されると、鍋5内の被加熱物の沸騰検知を行ない沸騰を検知してそれを報知し、加熱を停止する。そして、その後タイマキー13によりタイマ設定がなされると、その時点から、タイマ設定に従った時間だけ計時し、計時が終了したことを報知する。これにより、電磁調理器1は、沸騰検知後の、タイマ設定に従った計時およびその報知を、ユーザの所望のタイミングで開始できる。つまり、ユーザは、たとえば、湯を沸かしてその湯をカップ麺の調理に使用する際、沸騰検知後に湯をカップ麺のカップに注いだ直後にタイマ設定を行なえば、タイマに従った計時を、ユーザの所望する、湯をカップに注いだ直後に開始させることができる。
【0037】
また、ユーザが、電磁調理器1に、このタイマ設定に従った計時およびその報知を行なわせるには、電磁調理器1の沸騰検知後、タイマキー13を押圧するだけでよく、電源を入れ直す等の操作は必要とされない。これにより、電磁調理器1は、沸騰検知後に行なう、タイマ設定に従った計時およびその報知と、沸騰検知前の加熱動作とを一連の動作として行なうことができる。つまり、電磁調理器1は、沸騰検知を行なった後、タイマキー13を押圧されると、マイクロコンピュータ51の立ち上げ等を行なうことなく、速やかに、タイマ設定に従った計時およびその報知を行なうことができる。したがって、電磁調理器1は、より使い勝手がよくなる。なお、以上説明したS4およびS401〜S410の処理は、電磁調理器1において、たとえば、湯を沸かしてから、その湯を食品に注いで所定の時間だけ待つという、カップ麺の調理に適している。
【0038】
一方、マイクロコンピュータ51は、S5で、火かげんキー16が押圧されたか否かの判断を行なう。そして、マイクロコンピュータ51は、押圧されていないと判断した場合には、S6に進み、押圧されたと判断した場合には、S501で、火かげん制御処理を行なう。電磁調理器1では、火かげんキー16の押圧回数により、電磁調理器1での「強」、「中」、「弱」の加熱の程度を設定することができる。なお、設定された加熱の程度によって、天板3の維持される温度が異なる。そして、火かげん制御処理とは、天板3の温度を、サーミスタ3aの検知温度を用いて、設定された加熱の程度に従った温度で維持する処理である。この火かげん制御処理は、S502で切キー20が押圧されたと判断するまで続けられる。そして、S502で切キー20が押圧されたと判断すると、マイクロコンピュータ51は、S503で、加熱コイル47による加熱を停止する処理を行ないリターンする。
【0039】
一方、マイクロコンピュータ51は、S6で、あげものキー18が押圧されたか否かの判断を行なう。マイクロコンピュータ51は、押圧されていないと判断した場合には、リターンし、押圧されたと判断した場合には、S601で、あげもの制御処理を行なう。電磁調理器1では、あげものキー18の押圧回数により、電磁調理器1で鍋5内の被加熱物が維持されるべき温度(食品加熱温度)を「160℃」、「180℃」、「200℃」と設定することができる。なお、被加熱物が維持されるべき温度によって、天板3の維持される温度が異なる。そして、あげもの制御処理とは、天板3の温度を、サーミスタ3aの検知温度を用いて、食品加熱温度に従った温度で維持する処理である。このあげもの制御処理は、S602で切キー20が押圧されたと判断するまで続けられる。そして、S602で切キー20が押圧されたと判断すると、マイクロコンピュータ51は、S603で、加熱コイル47による加熱を停止する処理を行ないリターンする。
【0040】
以上説明した本実施の形態では、加熱コイル47により、被加熱物を加熱する加熱部が構成されている。また、サーミスタ3a、温度検出回路52およびマイクロコンピュータ51により、加熱部が加熱する被加熱物の沸騰を検知する沸騰検知部が構成されている。また、タイマキー13により、第1の報知部の報知後に、所定の時間の計時を開始するよう指示する計時開始指示部が構成されている。
【0041】
また、マイクロコンピュータ51内の音声回路により、沸騰検知部が沸騰したことを報知する第1の報知部が構成されている。さらに、該音声回路により、計時開始指示部による指示の後、所定の時間が経過したことを報知する第2の報知部が兼用構成されている。なお、本実施の形態において、報知はブザー音または音声にのみ行なったが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、ブザー音または音声と共に、表示部14の表示態様を変化させることにより報知を行なってもよい。また、マイクロコンピュータ51により、計時開始指示部による指示の後、所定の時間だけ加熱部に被加熱物を加熱させる加熱制御部が、兼用構成されている。
【0042】
以上説明した本実施の形態においては、電磁調理器1により、加熱調理装置が構成されているが、本発明の加熱調理装置は、これに限定されるものではない。つまり、被加熱物を加熱でき、タイマの設定が可能である装置であれば、電子レンジ等であっても構わない。また、以上説明した本実施の形態においては、沸騰検知は天板3の温度を検知することにより行なったが、本発明の沸騰検知は、これに限定されない。たとえば、電子レンジであれば、加熱室内の温度や湿度を検知することによっても、沸騰検知を行なうことができる。
【0043】
[第2実施の形態]
次に本発明の第2実施の形態について説明する。なお、これから説明する本実施の形態の電磁調理器の構成は、第1実施の形態の電磁調理器1の構成と多くの共通点を有する。そこで、以下に、本実施の形態の電磁調理器について、第1実施の形態の電磁調理器1との相違点を中心に説明する。
【0044】
図7は、本実施の形態の電磁調理器の操作パネル2の構成を示す図である。本実施の形態の操作パネル2は、第1実施の形態の操作パネル2と同様に、タイマキー13と、表示部14と、火力・温度ランプ15と、火かげんキー16と、火かげん状態指示ランプ17と、あげものキー18と、あげもの状態指示ランプ19と、切キー20と、加熱ランプ21とを備えており、これらの機能は、第1実施の形態において対応するものの機能と同様である。なお、本実施の形態では、表示部14の5個のランプは、左から「3」,「5」,「7」,「9」,「11」に対応しており、それぞれ、3,5,7,9,11分のタイマ設定時間に対応している。
【0045】
また、本実施の形態の操作パネル2は、さらに、麺を茹でるため等に湯を沸かす際に操作される湯沸かし/ゆで麺キー22と、湯沸かし/ゆで麺キー22が押されたことを示す湯沸かし状態指示ランプ23とを備えている。
【0046】
本実施の形態の電磁調理器の電気的構成は、第1実施の形態の電磁調理器1とほぼ同様のものである。しかし、本実施の形態におけるマイクロコンピュータ51の処理内容は、第1実施の形態におけるその処理内容とは異なる。そこで、以下に、本実施の形態の電磁調理器の動作を、マイクロコンピュータ51の処理内容に基づいて説明する。図8〜図11は、マイクロコンピュータ51のメインルーチンのフローチャートである。
【0047】
まず、マイクロコンピュータ51は、SA1で、操作パネル2上のいずれかのキーが押圧されたか否かを判断する。いずれのキーも押圧されていないと判断した場合には、そのままリターンする。そして、いずれかのキーが押圧されたと判断した場合には、SA2に進む。SA2では、押圧されたのが火かげんキー16であるか否かを判断し、火かげんキー16であればSA21に進み、火かげんキー16でなければSA3に進む。
【0048】
SA21では、ユーザからの、火かげんキー16の押圧回数に応じた「強」、「中」、「弱」の加熱の程度の設定を受付ける処理を行ない、SA22に進む。SA22では、加熱コイル47に通電することにより鍋5の加熱を開始し、SA21で受付けた加熱の程度に従って鍋5を温度制御する処理を行なって、SA23に進む。SA23では、切キー20の押圧があったか否かを判断し、押圧があれば、SA24で加熱を終了して、SA1に戻る。
【0049】
一方、切キー20が押圧される前に、タイマキー13が押圧されたと判断すると(SA23とSA230でYes判断時)、SA231でユーザからのタイマ時間の設定を受付ける処理を行なった後、SA232に進む。なお、タイマ時間は、タイマキー13の押圧回数に応じて、3分,5分,7分,9分または11分と設定することができる。次に、SA232でタイマの計時を開始し、そして、SA233でタイマの計時が終了したと判断すると、SA234で計時が終了したことを報知し、SA235で加熱を終了して、SA1に戻る。
【0050】
SA3では、SA1で押圧されたと判断されたキーがあげものキー18であるか否かを判断する。あげものキー18であると判断するとSA31に進み、そうでないと判断するとSA4に進む。
【0051】
SA31では、ユーザからの、あげものキー18の押圧回数に応じた「160℃」、「180℃」または「200℃」の食品加熱温度の設定を受付ける処理を行ない、SA32に進む。SA32では、加熱コイル47に通電することにより鍋5の加熱を開始し、鍋5内の被加熱物(主に食用油)をSA31で受付けた食品加熱温度とするために鍋5を加熱する処理を行ない、SA33に進む。SA33では、鍋5内の被加熱物が食品加熱温度となったか否かを判断し、食品加熱温度となったと判断した場合には、SA34でその旨を報知し、SA35に進む。なお、SA33では、サーミスタ3aの検知温度から鍋5内の被加熱物の温度を推測し、判断を行なう。
【0052】
SA35では、SA36で切キー20が押圧されたと判断されるまで、鍋5内の被加熱物を前述の食品加熱温度で維持する処理を行なう。そして、SA36で切キー20が押圧されたと判断すると、SA37で加熱を終了してSA1に戻る。
【0053】
SA4では、SA1で押圧されたと判断されたキーが湯沸かし/ゆで麺キー22であるか否かを判断する。湯沸かし/ゆで麺キー22であると判断するとSA40に進み、そうでないと判断するとSA5に進む。
【0054】
SA40では、鍋5内の被加熱物の沸騰検知を開始する処理を行ない、SA41に進む。なお、沸騰検知は、前述の第1実施の形態において説明したように行なわれる。SA41では、加熱コイル47に通電を開始して、鍋5の加熱を開始する処理を行ない、SA42に進む。SA42において、鍋5内の被加熱物の沸騰が検知されると(Yes判断時)、SA43でその旨を報知する処理を行ない、SA44に進む。
【0055】
SA44では、SA4において湯沸かし/ゆで麺キー22の押圧があったと判断された時点からその時点までにタイマキー13の押圧があったか否かを判断し、押圧があったと判断するとSA45に進み、押圧がないと判断するとSA441に進む。
【0056】
SA45では、ユーザからの、タイマキー13の押圧回数に応じたタイマ時間の設定を受付ける処理を行ない、SA46に進む。そして、SA46でタイマの計時を開始し、SA47で計時が終了したと判断すると、SA48でその旨を報知する処理を行ない、SA49で加熱を終了する処理を行なった後、SA1に戻る。
【0057】
一方、SA441では、鍋5内の被加熱物が約80℃で保温されるように、たとえば加熱コイル47への通電を400Wとして、鍋5の加熱を行なって、SA442に進む。SA442では、SA42で鍋5内の被加熱物が沸騰したと判断してから10分が経過したか否かを判断する処理がなされ、経過したと判断するとSA443で加熱を終了してSA1に戻り、未だ10分が経過していないと判断すればSA426に進む。
【0058】
SA426では、SA44でタイマキー13が押圧されていないと判断された後に、タイマキー13が押圧されたか否かを判断する。押圧されたと判断するとSA4264に進み、押圧されていないと判断するとSA4261に進む。
【0059】
SA4261では、小物検知部57を用いて、天板3上に適切な被加熱物が載置されているか否かを判断し、載置されていると判断するとSA441に戻り、載置されていないと判断するとSA4262で加熱を終了する処理を行なった後、SA1に戻る。
【0060】
一方、SA4264では、ユーザからの、タイマキー13の押圧回数に応じたタイマ時間の設定を受付ける処理を行ない、SA4265に進む。SA4265では、SA41における加熱開始時と同様の電力を加熱コイル47に通電して鍋5を加熱する処理を行ないSA4266に進む。なお、このときの加熱コイル47への通電は、たとえば910Wとすることができる。そして、SA4266でタイマの計時を開始し、SA4267で計時が終了したと判断すると、SA4268でその旨を報知する処理を行ない、SA4269で加熱を終了する処理を行なった後、SA1に戻る。
ここまで説明した本実施の形態では、電磁調理器は、鍋5内の被加熱物の沸騰を報知した後、SA44でタイマキー13が押圧されていないと判断すると、SA42で沸騰を検知した時点から10分間だけタイマキー13の押圧を受付け、10分以内にタイマキー13の押圧がなければ(SA442でYes判断時)、そのまま処理を終了する。電磁調理器がこのように構成されることにより、沸騰が報知された後、電磁調理器が、ユーザによってタイマキー13が押圧されることを待ち続けるという事態を回避できる。なお、特にSA442の処理を行なうマイクロコンピュータ51により、沸騰検知部の検知後、一定時間の計時を開始する沸騰後計時部が構成されている。
【0061】
また、電磁調理器は、SA42で沸騰を検知した時点から10分が経過するまでにタイマキー13が押圧されれば(SA44またはSA426でYes判断時)、ユーザによって設定されたタイマ時間だけ加熱を行ない、タイマ時間が経過したことを報知する。このように電磁調理器が構成されることにより、被加熱物の沸騰検知と、沸騰検知後の一定時間の加熱調理とを、一連の動作として行なうことができるだけでなく、沸騰検知後の一定時間の加熱調理を、ユーザの所望のタイミングで開始することができる。
【0062】
また、以上説明したSA441の処理により、鍋5内の被加熱物の沸騰検知後にタイマキー13の押圧を待つ際、鍋5内の被加熱物は80℃で保温される。つまり、SA42で沸騰が検知された後、ある程度の時間(最長10分)が経過してから、SA4265で鍋5内の被加熱物の所定の時間(SA4264において設定されるタイマ時間)の加熱を開始する際に、鍋5内の被加熱物の温度が大幅に低下し、所定の時間の加熱が行なわれても被加熱物が十分に調理されないという事態を回避することができる。電磁調理器がこのように構成されることにより、沸騰検知後の所定の時間の被加熱物の加熱を十分に行なうことができる。
【0063】
SA5では、SA1で押圧されたと判断されたキーがタイマキー13であるか否かを判断する。タイマキー13であると判断するとSA51に進み、そうでないと判断すると、SA1に戻る。
【0064】
SA51では、ユーザからの、タイマキー13の押圧回数に応じたタイマ時間の設定を受付ける処理を行ない、次に、SA52でタイマの計時を開始し、そして、SA53で計時が終了したと判断すると、SA54でその旨を報知する処理を行なった後、SA1に戻る。
【0065】
なお、SA51からSA54の各処理を行なうことにより、本実施の形態の電磁調理器は、キッチンタイマとして機能することになる。また、前述のように、SA42における沸騰検知から10分間タイマキー13を押圧されなかった場合、またはSA4261において天板3に適切な鍋が載置されていないと判断した場合には、マイクロコンピュータ51は加熱を停止させてSA1に戻るが、この後に、タイマキー13を押圧してSA51〜SA54の処理を行なわせることにより、第1実施の形態において説明したカップ麺の調理に適した処理を行なわせることができる。
【0066】
また、本実施の形態では、マイクロコンピュータ51は、一度でも、SA4261において、天板3上に適切な被加熱物が載置されていないと判断すると、加熱を終了する処理を行なう。これは、上述のようなカップ麺の調理に適した処理を行なう場合、鍋5を用いてカップ麺に注ぐべき湯を沸かし、カップ麺に注ぎ、再度その鍋5を天板3上に載置するような場合を想定しているのである。つまり、天板3上に、湯を注ぎ終わり、もはや加熱する必要のない鍋5が載置された場合を想定しているのである。
【0067】
[第3実施の形態]
次に、本発明の第3実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁調理器の構成は、第1実施の形態の電磁調理器1の構成と多くの共通点を有する。そこで、以下に、本実施の形態の電磁調理器について、第1実施の形態の電磁調理器1との相違点を中心に説明する。
【0068】
図12は、本実施の形態の電磁調理器の操作パネル2の構成を示す図である。本実施の形態の操作パネル2は、第1実施の形態の操作パネル2と同様に、火力・温度ランプ15と、火かげんキー16と、火かげん状態指示ランプ17と、あげものキー18と、あげもの状態指示ランプ19と、切キー20と、加熱ランプ21とを備えており、これらの機能は、第1実施の形態において対応するものの機能と同様である。
【0069】
また、本実施の形態の操作パネル2は、さらに、湯を沸かした後一定時間(本実施の形態では3分)の加熱または計時を行なう際に操作されるラーメンキー24と、ラーメンキー24が押圧されたことを示すラーメン状態指示ランプ25とを備えている。つまり、以上説明してきた第1および第2の実施の形態の電磁調理器では、加熱または計時のために設定するタイマ時間はタイマキー13の押圧回数によって変化したが、本実施の形態では、設定するタイマ時間を一定(3分)にすることにより、操作パネル2が、タイマキー13および表示部14を備えなくてもよいように構成されている。
【0070】
本実施の形態の電磁調理器の電気的構成は、第1実施の形態の電磁調理器1とほぼ同様のものである。しかし、本実施の形態におけるマイクロコンピュータ51の処理内容は、第1実施の形態におけるその処理内容とは異なる。そこで、以下に、本実施の形態の電磁調理器の動作を、マイクロコンピュータ51の処理内容に基づいて説明する。図13〜図15は、マイクロコンピュータ51のメインルーチンのフローチャートである。
【0071】
まず、マイクロコンピュータ51は、SB1で、操作パネル2上のいずれかのキーが押圧されたか否かを判断し、いずれかのキーが押圧されたと判断すると、SB2に進む。SB2では、押圧されたのが火かげんキー16であるか否かを判断し、火かげんキー16であればSB21に進み、火かげんキー16でなければSB3に進む。
【0072】
SB21では、ユーザからの「強」、「中」、「弱」の加熱の程度の設定を受付ける処理を行ない、SB22に進む。SB22では、加熱コイル47に通電することにより鍋5の加熱を開始し、SB21で受付けた加熱の程度に従って鍋5を温度制御する処理を行ない、SB23に進む。SB23では、切キー20の押圧があったか否かを判断し、押圧があれば、SB24で加熱を終了して、SB1に戻る。
【0073】
SB3では、SB1で押圧されたと判断されたキーがあげものキー18であるか否かを判断する。あげものキー18であると判断するとSB31に進み、そうでないと判断すると、SB4に進む。
【0074】
SB31では、ユーザからの「160℃」、「180℃」または「200℃」の食品加熱温度の設定を受付ける処理を行ない、SB32に進む。SB32では、加熱コイル47に通電することにより鍋5の加熱を開始し、鍋5内の被加熱物(主に食用油)をSB31で受付けた食品加熱温度とするために鍋5を加熱して、SB33に進む。SB33では、鍋5内の被加熱物が食品加熱温度になったか否かを判断し、食品加熱温度になったと判断した場合には、SB34でその旨を報知し、SB35に進む。なお、SB33では、サーミスタ3aの検知温度から鍋5内の被加熱物の温度を推測し、判断を行なう。
【0075】
SB35では、SB36で切キー20が押圧されたと判断するまで、鍋5内の被加熱物を前述の食品加熱温度で維持する処理を行なう。そして、SB36で切キー20が押圧されたと判断すると、SB37で加熱を終了しSB1に戻る。
【0076】
SB4では、SB1で押圧されたと判断されたキーがラーメンキー24であるか否かを判断する。ラーメンキー24であると判断するとSB41に進み、そうでないと判断すると、SB1に戻る。
【0077】
SB41では、鍋5内の被加熱物の沸騰検知を開始する処理を行ない、SB42に進む。なお、沸騰検知は、前述の第1実施の形態において説明したように行なわれる。SB42では、加熱コイル47に通電を開始して、鍋5の加熱を開始し、そして、SB43において鍋5内の被加熱物の沸騰を検知すると(Yes判断時)、SB44でその旨を報知する処理を行なって、SB45に進む。
【0078】
SB45では、鍋5内の被加熱物が約80℃で保温されるように鍋5の加熱を行なって、SB46に進む。SB46では、SB43で鍋5内の被加熱物が沸騰したと判断してから10分が経過したか否かを判断し、経過したと判断するとSB47で加熱を終了してSB1に戻り、未だ経過していないと判断するとSB461に進む。
【0079】
SB461では、SB43で沸騰が検知された後にラーメンキー24が押圧されたか否かを判断し、押圧されていると判断するとSB462に進み、押圧されていないと判断するとSB4611に進む。
【0080】
SB4611では、天板3上に適切な被加熱物が載置されているか否かを判断し、載置されていると判断するとSB45に戻る。また、載置されていないと判断するとSB4612で加熱を終了し、SB4613で加熱停止フラグを1にセットする処理を行なった後、SB45に戻る。なお、加熱停止フラグとは、SB43において沸騰検知された後、鍋5が天板3上から離されたことがあるか否かを示すフラグであり、SB4612で1にセットされ、後述するSB464で0にリセットされるフラグである。
【0081】
一方、SB461では、加熱停止フラグが0にリセットされているか否かを判断し、リセットされていれると判断するとSB463で加熱コイル47に1300Wの通電を行ない、また、セットされていると判断するとSB4621で加熱コイル47への通電を0Wとして加熱をオフした後SB4622で加熱停止フラグを0にリセットする処理行なって、SB464に進む。なお、1300Wとは、火かげんキー16によって設定される加熱の程度が「強」である場合に、加熱コイル47に通電される電力である。
【0082】
SB464では、3分のタイマ時間を設定してSB465に進む。そして、SB465で3分のタイマの計時を開始し、SB466でタイマの計時が終了したと判断するとSB467でその旨を報知し、そして、SB468で加熱をオフする処理を行なって、SB1に戻る。
【0083】
以上説明した本実施の形態では、ラーメンキー24が押圧し、沸騰が検知された後、10分以内に再度ラーメンキー24を押圧すると、3分間加熱が行なわれる。なお、沸騰検知後の3分間の加熱が終了したことは、音声等により報知される。このような電磁調理器の処理は、鍋5を用いて湯を沸かし、その後、麺等を一定時間茹でる調理に適している。
【0084】
ここで、沸騰検知後ラーメンキー24を押圧するまでに、一度でも鍋5を天板3上から離すと、再度ラーメンキー24を押圧した後には一定時間(3分間)の計時のみが行なわれる。電磁調理器がこのように構成されることにより、鍋5を用いて湯を沸かした後、鍋5を加熱することなく、一定時間(3分間)の計時を行なうことができる。このような電磁調理器の処理は、たとえば、鍋5を用いて湯を沸かし、その湯を鍋5から別の容器に注いだ後、空になった鍋5を天板3上に載置する、カップ麺の調理に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱調理装置の第1実施の形態の電磁調理器の外観を示す図である。
【図2】図1の電磁調理器の操作パネルの構成を示す図である。
【図3】図1の電磁調理器の電気回路を模式的に示す図である。
【図4】図1の電磁調理器において、鍋に水を入れて加熱を行なった場合の、経過時間とサーミスタの検知温度との関係を示す図である。
【図5】図1の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図6】図1の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図7】加熱調理装置の第2実施の形態の電磁調理器の操作パネルの構成を示す図である。
【図8】加熱調理装置の第2実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図9】加熱調理装置の第2実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図10】加熱調理装置の第2実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図11】加熱調理装置の第2実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図12】加熱調理装置の第3実施の形態の電磁調理器の操作パネルの構成を示す図である。
【図13】加熱調理装置の第3実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図14】加熱調理装置の第3実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【図15】加熱調理装置の第3実施の形態の電磁調理器のマイクロコンピュータのメインルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 電磁調理器
2 操作パネル
3 天板
3a サーミスタ
5 鍋
13 タイマキー
47 加熱コイル
51 マイクロコンピュータ
52 温度検出回路

Claims (2)

  1. 湯を沸かし、麺の入ったカップにその湯を注ぐ調理を行う際に操作されるキーを含み、ユーザが操作する情報を入力するための操作パネルと、
    水等の被加熱物を収容した鍋を載置する載置部と、
    前記鍋内の被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記操作パネルからの情報に基づいて前記加熱部を駆動制御するマイクロコンピュータと、
    前記マイクロコンピュータの指示により報知する報知部と、
    を備え
    前記マイクロコンピュータは、前記載置部に前記鍋が載置されているか否かを検知する検知部と、前記加熱部が加熱する被加熱物の沸騰を検知する沸騰検知部と、計時を行なう計時部と、を有し、
    また前記マイクロコンピュータは、前記操作パネルの麺の入ったカップにその湯を注ぐ調理を行う際に操作されるキーが操作されたとき、前記鍋の水を前記沸騰検知部で検知するまで加熱する調理を実行すると共に、再度前記キーが操作されたとき、前記鍋が載置されているか否かを検知する検知部で一度でも前記鍋が載置部から離れたと検知されていれば前記加熱部を駆動させずに前記計時部で一定時間を計時させて前記報知部で報知することを特徴とする加熱調理装置。
  2. 前記マイクロコンピュータは、前記沸騰検知部の沸騰検知後から第2の一定時間を計時する沸騰後計時部をさらに有し、
    前記操作パネルの麺の入ったカップにその湯を注ぐ調理を行う際に操作されるキーの操作が、前記沸騰検知部の沸騰検知後、前記沸騰後計時部で前記第2の一定時間を計時するまでに操作された場合のみ有効とすることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理装置。
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