JP3614796B2 - ピラゾロピリミジン−7−オンアゾ色素及びそれを用いた熱転写色素供与材料。 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた吸収特性を有し、光、熱、空気、薬品などに対する堅牢性が高く、転写性が高いピラゾロピリミジン−7−オンアゾ色素及びそれを用いた熱転写色素供与材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
アゾ色素は、活性水素を持った化合物やフェノール類、p−ジアルキルアミノベンゼン類などのいわゆるカプラー成分と、アミノアリール化合物やアミノヘテロ芳香環化合物から調製された、ジアゾニウム塩、いわゆるジアゾ成分とをアゾカップリングさせて形成させた色素である。アゾ色素は、カプラー成分とアゾ成分を様々な構造に選択できるため、その色調が多岐にわたり、色素の中でも代表的なものである。その中でもカプラー成分がヘテロ環のものとしては、ピラゾロトリアゾールアゾ色素、アミノピラゾールアゾ色素、ピリドンアゾ色素、ジアミノピリジンアゾ色素、などが知られている。
【0003】
近年、カラー電子写真、インクジェット方式カラーコピー、熱転写方式カラーコピー、印刷用インク、拡散転写方式銀塩写真などがさかんに研究され、これらの画像形成用色素にアゾ色素が用いられている。又、一方では、エレクトロイメージングの発展と相まって、固体撮影管やカラー液晶テレビ用フィルターの需要が増大しており、アゾ色素がフィルター用色素としても研究されるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来公知のアゾ色素には、まだ解決されるべき問題点が残っていた。例えば、吸収がまだ十分シャープではなく、画像の色再現上又、フィルターの性能上問題があった。また、色素の光、熱、空気、湿気、薬品に対する堅牢性が十分ではなく、画像の保存性、フィルターの耐久性上問題があった。又、合成上困難が多くコストが高かった。
【0005】
一方、アゾ色素を熱移行型の転写方法(D2T2方式と一般に呼ばれているものである)に用いると転写性が十分でなかったり、転写して形成した画像が経時でにじんだり、ボケたりする現象があり問題になっていた。上記の問題を解決するため、本発明者は、アゾ色素について鋭意研究を行った。その結果、ピラゾロピリミジン−7−オン類をカプラー成分とする該アゾ色素がシャープな吸収を有し、光、熱、大気、湿気、薬品などに対する堅牢性が高く、熱転写性が高いことを見い出した。
【0006】
従って本発明の目的は、吸収波形がシャープである新規なピラゾロピリミジン−7−オンアゾ色素を提供することである。本発明の更なる目的は、光、熱、大気、湿気、薬品に対する堅牢性が高く、コストの低い新規なピラゾロピリミジン−7−オンアゾ色素を提供することである。
本発明の他の目的は、濃度が高く、色再現が良く、光、熱、大気、湿気、薬品に対する堅牢性が高い画像を与える、熱転写色素供与材料を提供することである。本発明の更なる目的は、受像層上に転写され形成される画像の保存安定性が改良された熱転写色素供与材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は下記の(1)及び(2)の構成により達成されることが見出された。(1)下記一般式(I)で表わされるピラゾロピリミジン−7−オンアゾ色素。
【0008】
【化2】
【0009】
式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数6〜12のアリール基を表わす。
R2、R3は、各々独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基又は炭素数1〜6のアミノカルボニル基を表わす。
Arは、炭素数6〜12の置換アリール基又は炭素数3〜10のヘテロ芳香族基を表わす。
【0010】
(2) 支持体上に請求項1記載の一般式(I)で表わされるピラゾロピリミジン−7−オンアゾ色素を含む色素供与層を有することを特徴とする熱転写色素供与材料。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に一般式(I)について詳細に説明する。
本発明の一般式(I)で表される色素は、色素として従来知られない全く新規なものである。これら色素は、従来の知見から予想できないほど優れた性能を持つものであった。その性能としては、色相の良さ、分子吸光係数の高さ、光、湿気、熱、大気、薬品に対する堅牢性の高さ、転写性の良さなどが挙げられる。
【0012】
R1の具体例としては、アリール基(置換基を有するものを含む。炭素数6〜12、例えばフェニル、m−アセチルアミノフェニル、p−メトキシフェニル)、アルキル基(置換基を有するものを含む。炭素数1〜6、例えばメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル)、アルコキシ基(置換基を有するものを含む。炭素数1〜12、例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、メトキシエトキシ、イソプロポキシ、n−ドデシルオキシ)が挙げられる。
R2およびR3の具体例としては、上記アリール基及びアルキル基で挙げた具体例の他に、アルコキシカルボニル基(置換基を有するものを含む。炭素数2〜6、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル)、アミノカルボニル基(置換基を有するものを含む。炭素数1〜6、例えば、アミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−ブチルカルボニル)が挙げられる。
【0014】
Arは、ジアゾ成分に由来するアリール基又は、ヘテロ芳香族基を表わす。Arの好ましいものは、アリール基〔炭素数6〜12。置換基によって置換されていてもよく、その置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アリール基、ハロゲン原子、アリールオキシカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、アシル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、スルホニル基、スルファモイル基、スルホニルアミノ基、アミノ基(置換アミノ基を含む)、ヒドロキシ基、ヘテロ環基が挙げられる〕である。又、ヘテロ環基(炭素数3〜10)も好ましい。好ましいヘテロ環基としては、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、キノリル基、ベンゾピラゾリル基、ベンゾチアゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ピリドイソチアゾリル基、チアジアゾリル基が挙げられる。
【0015】
Arの好ましい具体例としては、炭素数6〜12のアリール基、例えば、p−メトキシフェニル、m−メトキシフェニル、o−メトキシフェニル、p−クロロフェニル、m−クロロフェニル、o−クロロフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、p−(N,N−ジエチル)フェニル、2,4−ジクロロフェニル、m−クロロフェニル、p−トリル、p−メシルフェニル、3,4−ジシアノフェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル)、2−クロロ−4−ニトロフェニル、2−メシル−4−ニトロフェニル、2−メシル−4−シアノフェニル、2−シアノ−4−ニトロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,4,5−トリクロロフェニル、炭素数3〜10のヘテロ環基、例えば、下記で表わされる基が挙げられる。
【0016】
【化3】
【0017】
これらの色素の中でも、好ましくは、R1はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−ブチル、フェニル、p−メトキシフェニル、o−クロロフェニル、トリル、2−ナフチル、メトキシである。
【0018】
好ましくは、R2、R3は、各々独立に、同じでも異なっていてもよく、水素原子、メチル、エチル、n−ブチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−ヘキシル、フェニル、3,5−ジクロロフェニル、o−クロロフェニル、m−メトキシフェニル、p−ブロモフェニル、ナフチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、アミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−ブチルカルボニルである。
【0019】
Arがアリール基のとき、好ましくは電子吸引性基が置換したアリール基である。その中でも好ましくはアゾ値のp位にハメット置換基定数σp値0.3以上の電子吸引性基が置換したアリール基が好ましい。σp値が0.45以上が更に好ましく、σp 値が0.60以上が最も好ましい。
【0020】
Arがヘテロ芳香族基のとき、好ましくは、窒素原子を少なくとも1つ含有する5又は6員のヘテロ芳香族基である。このヘテロ芳香族基は、電子吸引性基で置換されていると更に好ましい。
【0021】
ここで、本明細書中で用いられるハメットの置換基定数について若干説明する。ハメット則はベンゼン誘導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年L.P.ハメットより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則により求められた置換基定数にはσp 値とσm 値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えばJ.A.Dean編、「Lange のハンドブック オブ ケミストリー」第12版、1979年(McGraw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。なお、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σp により限定したり、説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもない。今後、σp 値、σm 値はこの意味を表わす。
【0022】
ハメット置換基定数σp 値が0.3以上の電子吸引性基としては、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アルコキシカルバモイル基、アリールオキシカルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルチオ基、2つ以上のσp 値0.15以上の電子吸引性基で置換されたアリール基、及びヘテロ環を挙げることができる。
【0023】
本発明の色素は、色素分子内に褪色を抑制する効果を持った原子団を有していてもよい。画像の堅牢性が高いことが求められる場合には特に好ましい。褪色を抑制する効果を持った原子団は、色素のR1、R2、R3、Arのどの部位に結合してもよい。褪色を抑制する効果を持った原子団としては、特開平3−205189号明細書に記載の原子団が有効である。
【0024】
以下に本発明の色素の具体例を記す。
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
これらのうち、熱転写色素供与材料に好ましく用いられるものの例は、1〜19であり、拡散転写方式ハロゲン化銀感光材料で、画像形成化合物から放出されて使用される色素として好ましく用いられるものの例は20〜24である。
【0030】
以下に本発明の色素の合成法について説明する。本発明の色素は、化合物A(カプラー)と化合物B(ジアゾ成分)をアゾカップリング反応させて合成することができる。
【0031】
【化8】
【0032】
本発明の色素を熱転写色素供与材料に用いるときはその熱拡散性の点から、分子量が500以下であることが好ましい。更には、400以下であることが好ましい。
【0033】
本発明の色素のプロトンを解離させて使用する場合、本発明の色素のpKaは、低いことが好ましい。具体的には、水/テロラヒドロフラン=1:1中での25℃でのpKaが8以下であることが好ましく、7以下であることが更に好ましく、5以下であることが最も好ましい。
【0034】
本発明の色素は、支持体上の色素供与層に含有させられ、熱転写色素供与材料とされ、熱転写方式の画像形成に用いられる。
次に本発明の熱移行性色素を熱転写方式の画像形成に用いた場合について、以下に詳しく述べる。
通常フルカラーの画像を構成するためには、イエロー、マゼンタ、シアン3色の色素が必要である。
本発明の色素は中性および酸性条件下ではプロトンが解離しない。この場合は、吸収極大が短波であり本発明の色素はイエロー色素、赤色素として使用されることが好ましい。そこで、本発明の化合物をイエロー色素として用い、他の2色を公知の色素から選択して、フルカラーの画像形成を行うことができる。又、本発明の色素から、イエロー色とマゼンタ色の2種の色素を用い、シアン色素は公知の色素から選択して使用してもよい。
本発明の色素は塩基性条件下ではプロトンが解離して非解離のときより吸収極大が長波下し、同時に分子吸光係数が大きくなる。そこで塩基性条件下では本発明の色素はマゼンタ色素として使用することが好ましい。そこで、本発明の化合物をマゼンタ色素として用い、他の2色を公知の色素から選択して、フルカラーの画像形成を行うことができる。
同一の色について、本発明の色素と従来公知の色素とを混合して使用してもよい。また本発明の色素の2種以上を同一の色として混合して使用してもよい。
【0035】
本発明の熱移行性色素の使用法について述べる。
熱転写色素供与材料はシート状または連続したロール状もしくはリボン状で使用できる。本発明のシアン色素やマゼンタ色素およびそれと組み合わせて用いられるイエローの各色素は、通常各々独立な領域を形成するように支持体上に配置される。例えば、イエロー色素領域、マゼンタ色素領域、シアン色素領域を面順次もしくは線順次に一つの支持体上に配置する。また、上記のイエロー色素、マゼンタ色素、シアン色素を各々別々に支持体上に設けた3種の熱転写色素供与材料を用意し、これらから順次一つの熱転写受像材料に色素の熱転写を行うこともできる。
本発明の色素およびそれと組み合わせて用いられる色素は、各々バインダー樹脂と共に適当な溶剤に溶解または分散させて支持体上に塗布するか、あるいはグラビア法などの印刷法により支持体上に印刷することができる。これらの色素を含有する色素供与層の厚みは乾燥膜厚で通常約0.2〜5μm、特に0.4〜2μmの範囲に設定するのが好ましい。
色素の塗布量は0.03〜1.0g/m2が好ましい。その中でも、0.1〜0.6g/m2が更に好ましい。
【0036】
上記の色素と共に用いるバインダー樹脂としては、このような目的に従来公知であるバインダー樹脂のいずれも使用することができ、通常耐熱性が高く、しかも加熱された場合に色素の移行を妨げないものが選択される。例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂(例えばポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリスチレン−2−アクリロニトリル)、ポリビニルピロリドンを始めとするビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン−ポリフェニレンオキサイド、セルロース系樹脂(例えばメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロースアセテート水素フタレート、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルローストリアセテート)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えばポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールなどの部分ケン化ポリビニルアルコール)、石油系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン樹脂、テルペン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)などが用いられる。
本発明においてこのようなバインダー樹脂は、例えば色素100重量部当たり約20〜600重量部の割合で使用するのが好ましい。
【0037】
本発明において、上記の色素およびバインダー樹脂を溶解または分散するためのインキ溶剤としては、従来公知のインキ溶剤がいずれも使用できる。
熱転写色素供与材料の支持体としては従来公知のものがいずれも使用できる。例えばポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、グラシン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、弗素ポリマー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプロピレン、ポリスルフォン、セロファン等が挙げられる。
熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一般に2〜30μmである。
【0038】
サーマルヘッドが色素供与材料に粘着するのを防止するためにスリッピング層を設けてもよい。このスリッピング層はポリマーバインダーを含有したあるいは含有しない潤滑物質、例えば界面活性剤、固体あるいは液体潤滑剤またはこれらの混合物から構成される。
色素供与材料には背面より印字するときにサーマルヘッドの熱によるスティッキングを防止し、滑りをよくする意味で、支持体の色素供与層を設けない側にスティッキング防止処理を施すのがよい。
【0039】
色素供与材料には色素の支持体方向への拡散を防止するための親水性バリヤー層を設けることもある。親水性の色素バリヤー層は、意図する目的に有用な親水性物質を含んでいる。
【0040】
色素供与材料には下塗り層を設けてもよい。
【0041】
本発明においては、熱転写色素供与材料を熱転写受像材料と重ね合わせ、いずれかの面から、好ましくは熱転写色素供与材料の裏面から、例えばサーマルヘッド等の加熱手段により画像情報に応じた熱エネルギーを与えることにより、色素供与層の色素を熱転写受像材料に加熱エネルギーの大小に応じて転写することができ、優れた鮮鋭性、解像性の階調のあるカラー画像を得ることができる。また褪色防止剤も同様にして転写できる。
加熱手段はサーマルヘッドに限らず、レーザー光(例えば半導体レーザー)、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものが使用できる。
この熱源にレーザーを用いる方法の場合は、熱転写色素供与材料に、レーザー光を強く吸収する材料を含有することが好ましい。熱転写色素供与材料にレーザー光を照射すると、この吸収性材料が光エネルギーを熱エネルギーに変換し、すぐ近くの色素にその熱を伝達し、色素が熱転写受像材料に転写する温度まで加熱される。
この吸収性材料は色素の下部に層を成して存在し、及び/又は色素と混合される。
本プロセスの更に詳しい説明は、英国特許2,083,726A号に記載されている。
上記のレーザーとしては、数種のレーザーが使用可能であるが、小型、低コスト、安定性、信頼性、耐久性及び変調の容易さの点で半導体レーザーが好ましい。
【0042】
本発明において、熱転写色素供与材料は熱転写受像材料と組合せることにより、熱印字方式の各種プリンターを用いた印字、ファクシミリ、あるいは磁気記録方式、光磁気記録方式、光記録方式等による画像のプリント作成、テレビジョン、CRT画面からのプリント作成等に利用できる。
熱転写記録方法の詳細については、特開昭60−34895号の記載を参照できる。
【0043】
本発明の熱転写色素供与材料と組合わせて用いられる熱転写受像材料は支持体上に色素供与材料から移行してくる色素を受容する受像層を設けたものである。この受像層は、印字の際に熱転写色素供与材料から移行してくる熱移行性色素を受け入れ、熱移行性色素が染着する働きを有している熱移行性色素を受容しうる物質を単独で、またはその他のバインダー物質とともに含んでいる厚み0.5〜50μm程度の被膜であることが好ましい。熱移行性色素を受容しうる物質の代表例であるポリマーとしては次のような物質が挙げられる。
【0044】
(イ)エステル結合を有するものポリエステル樹脂など。
(ロ)ウレタン結合を有するものポリウレタン樹脂など。
(ハ)アミド結合を有するものポリアミド樹脂など。
(ニ)尿素結合を有するもの尿素樹脂など。
(ホ)スルホン結合を有するものポリスルホン樹脂など。
(ヘ)その他極性の高い結合を有するもの
ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂など。
上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるいは共重合体なども使用できる。
【0045】
熱転写受像材料中、特に受像層中には、熱移行性色素を受容しうる物質として、または色素の拡散助剤として高沸点有機溶剤または熱溶剤を含有させることができる。
また、色素を媒染させるための媒染剤または塩基性物質を含有させることが出来る。塩基性物質としては、無機および有機の塩基性物質が使用できる。無機の塩基性物質としては、金属の水酸化物、や塩が挙げられる。有機の塩基性物質としては、含窒素ヘテロ環、アミン類が挙げられる。
塩基性物質のなかでも、アミン類が好ましく使用される。アミン類の例を挙げると第一アミン(アニリン、n−ブチルアミン、オクチルアミン)、第二アミン(メチルアニリン、エチルアニリン、ジブチルアミン)、第三アミン(トリブチルアミン、トリオクチルアミン)などである。
アミン類は部分構造としてアミノ基を持つポリマーであってもよい。
アミノ基を持つポリマーや媒染剤の具体例は公開特許広報 特開平1−188391号、同3−83685号、特開昭61−64492号に記載されている。
【0046】
媒染剤ポリマーの具体例としては、以下の化合物が例として挙げられる。
【0047】
【化9】
【0048】
【化10】
【0049】
【化11】
【0050】
【化12】
【0051】
【化13】
【0052】
【化14】
【0053】
【化15】
【0054】
【化16】
【0055】
【化17】
【0056】
【化18】
【0057】
【化19】
【0058】
塩基性ポリマーとしてはアミノ基を持つポリビニルアセタール樹脂であるAEA(三共(株)社製)が好ましい。
熱転写受像材料の受像層は、熱移行性色素を受容しうる物質を水溶性バインダーに分散して担持する構成としてもよい。この場合に用いられる水溶性バインダーとしては公知の種々の水溶性ポリマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反応しうる基を有する水溶性のポリマーが好ましい。
受像層は2層以上の層で構成してもよい。その場合、支持体に近い方の層にはガラス転移点の低い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤を用いて色素に対する染着性を高めた構成にし、最外層にはガラス転移点のより高い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤の使用量を必要最小限にするかもしくは使用しないで表面のベタツキ、他の物質との接着、転写後の他の物質への再転写、熱転写色素供与材料とのブロッキング等の故障を防止する構成にすることが望ましい。
受像層の厚さは全体で0.5〜50μm、特に3〜30μmの範囲が好ましい。2層構成の場合最外層は0.1〜2μm、特に0.2〜1μmの範囲にするのが好ましい。
【0059】
熱転写受像材料は、支持体と受像層の間に中間層を有してもよい。
中間層は構成する材質により、クッション層、多孔層、色素の拡散防止層のいずれか又はこれらの2つ以上の機能を備えた層であり、場合によっては接着剤の役目も兼ねている。
【0060】
熱転写受像材料に用いる支持体は転写温度に耐えることができ、平滑性、白色度、滑り性、摩擦性、帯電防止性、転写後のへこみなどの点で要求を満足できるものならばどのようなものでも使用できる。
【0061】
熱転写受像材料には蛍光増白剤を用いてもよい。
蛍光増白剤は褪色防止剤と組み合わせて用いることができる。
【0062】
本発明において、熱転写色素供与材料と熱転写受像材料との離型性を向上させるために、色素供与材料及び/又は受像材料を構成する層中、特に好ましくは両方の材料が接触する面に当たる最外層に離型剤を含有させるのが好ましい。
【0063】
本発明に用いる熱転写色素供与材料および熱転写受像材料を構成する層は硬膜剤によって硬化されていてもよい。
【0064】
ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234157号などに記載の化合物)が挙げられる。
【0065】
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には褪色防止剤を用いてもよい。褪色防止剤としては、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
受像材料に転写された色素の褪色を防止するための褪色防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよいし、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部から受像材料に供給するようにしてもよい。
上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせて使用してもよい。
【0066】
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構成層には塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができる。
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構成層には、スベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませてもよい。
熱転写色素供与材料や熱転写受像材料にはマット剤を用いることができる。
【0067】
【実施例】
以下に実施例を掲げ本発明を更に詳しく説明する。
【0068】
実施例1(化合物1の合成)
【0069】
【化20】
【0070】
エタノール20ml、化合物C,1.0g、化合物D,0.77g、酢酸ソーダ2.0gを加え40℃で30分反応させた。反応後、塩酸を加え反応液を酸性にした後、水と酢酸エチルを加え抽出を行なった。抽出液を乾燥し、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し化合物1を0.70g得た。(収率47.3%)化合物1は、酢酸エチル中で黄色を呈した。
色素化合物2〜32についても、実施例1と同様にして容易に合成することができた。
【0071】
実施例2
(熱転写色素供与材料(2−1)の作成)
支持体として裏面に耐熱滑性処理が施された厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人製)を使用し、フィルムの表面上に下記組成の熱転写色素供与層用塗料組成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚みが1.5μmとなるように塗布形成し、熱転写色素供与材料(2−1)を作成した。
【0072】
【0073】
次に上記色素5を表1に記載の他の色素に変えた以外は、上記と同様にして、本発明の熱転写色素供与材料及び比較用熱転写色素供与材料(2−2)〜(2−12)をそれぞれ作成した。
【0074】
(熱転写受像材料の作成)
支持体として厚み150μmの合成紙(王子油化製YUPO−FPG−150)を用い、表面に下記組成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さが8μmとなるように塗布して熱転写受像材料を作製した。乾燥は、ドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン中で30分間行った。
【0075】
【0076】
上記のようにして得られた熱転写色素供与材料(2−1)〜(2−12)と熱転写受像材料とを、熱転写色素供与層と受像層とが接するようにして重ね合わせ、熱転写色素供与材料の支持体側からサーマルヘッドを使用し、サーマルヘッドの出力0.25W/ドット、パルス巾0.15〜15ミリ秒、ドット密度6ドット/mmの条件で印字を行い、受像材料の受像層にイエローないし赤色の色素を像状に染着させたところ、転写むらのない鮮明な画像記録が得られた。次に、上記のようにして得られた記録済の各熱転写受像材料を3日間、Xeライト(17000ルクス)で照射し、色像の光安定性を調べた。ステータスA反射濃度1.0を示す部分の照射後のステータスA反射濃度を測定し、照射前の反射濃度1.0に対する残存率(百分率)でその安定度を評価した。結果を表1に記した。
【0077】
【表1】
【0078】
【化21】
【0079】
上記のように本発明の色素は、比較用の色素と比較して光堅牢性にすぐれていた。又、色相も鮮であった。
【0080】
実施例3
熱転写受像材料(1)の作製
支持体として、厚さ150μmの積層型合成紙を用い、表面に下記組成の受容層塗布用組成物(1)をワイヤーバーコーターを用いて、乾燥時の厚さが5μmとなるように塗布して、熱転写受像材料(1)(以下、単に受像材料ともいう)を作製した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、80℃のオーブン中で1時間行った。
【0081】
【0082】
受容層塗布用組成物(1)の色素固定剤(媒染剤ポリマー)P−35と、バインダー樹脂を表−2のものに変えて受像材料(2)〜(5)を作製した。
【0083】
【表2】
【0084】
また、実施例2の受像材料(2)より色素固定剤を除いた組成の組成物を用いて比較用の受像材料(A)を作製した。
【0085】
受像材料(2)、(A)と実施例2で作製した熱転写色素供与材料(2−1)〜(2−6)を用いて、実施例2に従って画像の転写を行った。結果を表−3に記す。
【0086】
【表3】
【0087】
色素固定剤を受像層中に含有するNo. 1〜5の実験では、鮮やかで濃度の高い黄色ないし赤色の画像を与えた。一方、色素固定剤を含有しないNo. 6の比較実験では、濃度の低い黄色の画像を与えた。また、No. 1〜5の画像は、熱強制試験を行っても、画像のボケが起こらなかった。一方No. 6の画像は、ボケてしまった。
【0088】
【発明の効果】
本発明の色素は、吸収波形がシャープであり、また、光、熱、大気、湿気、薬品に対する堅牢性が高いため、濃度が高く、これにより、色再現が良く、光、熱、大気、湿気、薬品に対する堅牢性に優れ、且つ高い転写画像濃度を与える、熱転写色素供与材料を提供することができる。
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