JP3614675B2 - 位置決め装置及びマッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばマッサージ機本体に対して往復移動可能に設けられた可動施療子を施療位置に動かして位置決めする位置決め装置に関するとともに、前記可動施療子を用いて使用者の被施療部をマッサージするマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、椅子式マッサージ機の中には首用の施療子を背凭れに沿って上下方向に往復移動可能に設けたものがある。このような可動施療子を移動させるために、従来は、背凭れに組込んだ電動モータの回転を歯車減速機で減速し、この減速された動力を可動施療子を支持した移動台に伝動機構を介して与えて、移動台とともに可動施療子を移動させている。
【0003】
このような可動施療子を備えたマッサージ機では、椅子本体(マッサージ機本体)に座った使用者により異なる首部の高さ位置に適合するように前記可動施療子を上下に動かし位置決めして配置できるから、この可動施療子による首部のマッサージを適正に行ない易い点で優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のように電動モータを駆動源とした位置決め装置を備えて可動施療子を施療位置に位置決めするマッサージ機では、可動施療子を移動させて施療位置に位置決めする際に、電動モータの運転音及び歯車の噛み合い音が発生し、かなり騒音が大きいという問題がある。又、電動モータの回転を減速するための歯車減速機を必要とするので、コスト高であるという問題もある。
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、可動部材を位置決め位置に移動させる際の騒音を抑制できて、かつ、コストも低減できる位置決め装置を得ることにある。
【0006】
本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決するにあたり、可動部材の移動範囲を大きく確保できる位置決め装置を得ることにある。
【0007】
本発明が解決しようとする第3の課題は、前記第1又は第2の課題を解決しつつ、小形化を図るのに適する位置決め装置を得ることにある。
【0008】
本発明が解決しようとする第4の課題は、前記第3の課題を解決しつつ、位置決めの信頼性を確保できる位置決め装置を得ることにある。
【0009】
又、本発明が解決しようとする第5の課題は、可動施療子を移動させる際の騒音を抑制できて、かつ、コストも低減できるマッサージ機を得ることにある。
【0010】
本発明が解決しようとする第6の課題は、前記第5の課題を解決しつつ、更にコストを低減できるマッサージ機を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題を解決するために、請求項1の発明に係る位置決め装置は、往復移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材の移動方向両側に夫々一組以上配置され空気圧によって伸縮する一対の伸縮体と、エアーコンプレッサーを有して前記一対の伸縮体に空気を供給するエアー供給装置と、この供給装置と前記伸縮体とを連通した空気経路に設けられ閉弁動作により空気が供給された前記伸縮体を任意の伸び状態に保持する電磁弁と、を具備し、前記エアー供給装置が有する空気経路が、前記一対の伸縮体のうちの一方が前記エアーコンプレッサーからの空気の供給を受けて伸びる際に収縮する他方の伸縮体から吐出される空気を前記エアーコンプレッサーに吸込む閉ループ配管系統を含んでいることを特徴としたものである。
【0012】
この請求項1の発明において、エアー供給装置を動作させることにより可動部材の移動方向両側に配置された伸縮体に空気を給排気でき、この給排気に従い伸縮体は、膨張又は収縮して伸び縮みし、その伸張時に伸び方向に可動部材を押し動かす。そして、電磁弁は、伸縮体に対する空気の給排気を可能とする他、閉弁状態とすることにより伸縮体への空気の給排気を断って、この伸縮体を膨張して伸びた状態又は収縮して縮んだ状態に保持する。そのため、例えばいずれか一方の伸縮体を伸張させると同時に他方の伸縮体を収縮させたり、或いは両方の伸縮体を伸張させる等、両伸縮体の伸び縮みの程度に応じて伸び方向に可動部材を移動させて、この可動部材が位置決め位置に達した時に電磁弁を閉じることによって位置決めできる。このように空気圧によって伸縮する一対の伸縮体の伸び縮みにしたがって可動部材を移動させて位置決めするので、その位置決めをするのに従来のように電動モータ及び歯車減速機構等を用いる必要がない。しかも、エアー供給装置が含んでいる閉ループ配管系統により、エアー供給装置がその空気経路の外部に空気を排出することがないので、空気排出音が発生せず、よって、可動施療子を移動させる際の騒音を更に少なくできる。
【0013】
又、同様に前記第1の課題を解決するために、請求項2の発明に係る位置決め装置は、往復移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材の移動方向両側に夫々一組以上配置され空気圧によって伸縮する一対の伸縮体と、これら伸縮体に空気を供給するエアー供給装置と、この供給装置と前記可動部材の片側に配置された一方の伸縮体とを連通した空気経路に設けられ閉弁動作により空気が供給された前記一方の伸縮体を任意の伸び状態に保持する電磁弁と、を具備し、前記一方の伸縮体と前記可動部材とを連結するとともに、他方の伸縮体と前記可動部材とを接離可能にしたことを特徴とするものである。
【0014】
この請求項2の発明においても、請求項1の発明と同様にエアー供給装置を動作させることにより可動部材の移動方向両側に配置された伸縮体に空気を給排気でき、この給排気に従い一対の伸縮体のうちの一方の伸縮体が延びる時に他方の伸縮体を収縮させて、その際に伸びる伸縮体によって伸張方向に可動部材を押し動かす。そして、電磁弁は、それが連通された一方の伸縮体に対してだけ空気の給排気を可能とする他、閉弁状態とすることにより前記一方の伸縮体への空気の給排気を断って、この伸縮体を膨張して伸びた状態又は収縮して縮んだ状態に保持する。そのため、例えばいずれか一方の伸縮体を伸ばすとともに他方の伸縮体を収縮させる等、両伸縮体の伸び縮みの程度に応じて伸長方向に可動部材を移動させて、この可動部材が位置決め位置に達した時に電磁弁を閉じることによって、位置決めをすることができる。このように空気圧によって伸縮する一対の伸縮体の伸び縮みにしたがって可動部材を移動させて位置決めするので、その位置決めをするのに従来のように電動モータ及び歯車減速機構等を用いる必要がない。しかも、電磁弁を一対の伸縮体の位置の一方の伸縮体に対してだけ設けて他方の伸縮体に対しては設けないから、電磁弁の使用数を少なくできるとともに、給排気の制御を簡単にできる。
【0015】
前記第2の課題を解決するために、請求項1又は2の発明に従属する請求項3の発明に係る位置決め装置は、前記一対の伸縮体を蛇腹によって形成したことを特徴としている。この発明においては、一対の伸縮体の伸び縮み縮動作に方向性を与えることができるとともに、これら伸縮体の伸び縮み寸法を大きくできる。
【0016】
前記第3の課題を解決するために、請求項3の発明に従属する請求項4の発明に係る位置決め装置は、前記伸縮体の伸縮方向と直交する断面の形状を略長円形状としたことを特徴としている。この発明においては、伸縮体をなす蛇腹の断面形状が円形である場合に比較して、同じ断面積であっても伸縮体の奥行き方向又は幅方向の寸法を小さくできる。
【0017】
前記第4の課題を解決するために、請求項4の発明に従属する請求項5の発明に係る位置決め装置は、前記長円形状の長辺側の側壁外面に接近して対向する支え部材を備えることを特徴としている。伸縮体の断面形状を略長円形状とした構成では、その長辺側の側壁の曲げ強度が短辺側の壁部の曲げ強度よりも弱くなり、したがって前記長辺側の側壁で座屈を生じる恐れが高い(言い換えれば座屈を起こす方向性が略決定される)にも拘わらず、この発明では、前記長辺側の側壁に接近して対向した支え部材が前記座屈を防止するので、伸縮体をその軸方向に沿って適正に伸縮させることができる。
【0018】
又、請求項6の発明は、マッサージ機本体にこの本体に対して往復移動可能に設けられた可動施療子を、移動させて施療位置に位置決めする位置決め装置を備えるマッサージ機を前提とする。そして、前記第5の課題を解決するために、請求項6の発明に係るマッサージ機は、前記位置決め装置が、前記可動施療子を支持する可動部材と、この可動部材の移動方向両側に夫々一組以上配置され空気圧によって伸縮する一対の伸縮体と、エアーコンプレッサーを有し、このコンプレッサーから吐出される空気を前記一対の伸縮体に給排気させるエアー供給装置と、この供給装置と前記伸縮体とを連通した空気経路に設けられ閉弁動作により空気が供給された前記伸縮体を任意の伸び状態に保持する電磁弁と、を具備し、前記エアー供給装置が有する空気経路が、前記一対の伸縮体のうちの一方が前記エアーコンプレッサーからの空気の供給を受けて伸びる際に収縮する他方の伸縮体から吐出される空気を前記エアーコンプレッサーに吸込む閉ループ配管系統を含んでいることを特徴としている。
【0019】
この請求項6の発明においては、エアー供給装置のエアーコンプレッサーを動作させることにより一対の伸縮体に空気を給排気できる。この給排気に従い可動部材の移動方向両側に配置された一対の伸縮体は、膨張又は収縮して伸び縮みし、その伸長時に伸び方向に可動施療子を支持した可動部材を押し動かす。そして、電磁弁は、伸縮体に対する空気の給排気を可能とする他、閉弁状態とすることにより伸縮体への空気の給排気を断って、この伸縮体を膨張して伸びた状態又は収縮して縮んだ状態に保持する。そのため、例えばいずれか一方の伸縮体を伸ばすと同時に他方の伸縮体を収縮させたり、或いは両方の伸縮体を伸張させる等、両伸縮体の伸び縮みの程度に応じて伸び方向に可動部材を移動させると同時に、この可動部材に支持された可動施療子を移動させて、それが所望位置に達した時に電磁弁を閉じることにより、この可動施療子を位置決めできる。このように空気圧によって伸縮する一対の伸縮体の伸び縮みにしたがって可動施療子を移動させて位置決めするので、可動施療子を位置決めするのに従来のように電動モータ及び歯車減速機構等を用いる必要がない。
【0020】
更に、第6の発明では、前記エアー供給装置が有する空気経路が、前記一対の伸縮体のうちの一方が前記エアーコンプレッサーからの空気の供給を受けて伸びる際に収縮する他方の伸縮体から吐出される空気を前記エアーコンプレッサーに吸込む閉ループ配管系統を含んだ構成であるから、エアー供給装置がその空気経路の外部に空気を排出することがないので、空気排出音が発生せず、よって、可動施療子を移動させる際の騒音を更に少なくできる。
【0021】
前記第6の課題を解決するために、請求項6の発明に従属する請求項7の発明に係るマッサージ機は、前記マッサージ機本体に空気の給排気により膨張・収縮して使用者の被施療部をマッサージする1以上の施療袋を設けるとともに、この施療袋に空気を給排気する施療用エアー供給装置が備えるエアーコンプレッサーを用いて前記一対の伸縮体に空気を給排気することを特徴としている。この請求項7の発明においては、マッサージ機本体に設けられた施療袋を膨張・収縮させるための施療用エアー供給装置のエアーコンプレッサーを、可動施療子を移動させるためのエアー供給装置のエアーコンプレッサーとして用いることができるので、両供給装置に夫々専用のエアーコンプレッサーを必要としない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0023】
椅子式エアーマッサージ機の構成を示す図1中符号1で示した椅子本体(マッサージ機本体)は、本体フレーム2に取付けられた座部3と、この座部3の後側に配置された背凭れ4とを備えている。背凭れ4は図示しないリクライニング機構を介して起倒可能に本体フレーム2に取付けられているが、これに代えて動かないように固定して設けてもよい。又、椅子本体1は本体フレーム2の左右両側に夫々取付けられ上縁部が肘掛けを兼ねる側板部5を備えている。
【0024】
本体フレーム2の前部には一般にオットマンと通称される脚用マッサージ具6が回動可能に取付けられている。脚用マッサージ具6は、図1に示されるように略垂直な姿勢で座部3の前縁から下方に折れ曲がるように連続して配置される第1位置と、図示しないが略水平な姿勢で座部3の前縁から前方に連続して突出するように配置される第2位置とにわたって回動される。この脚用マッサージ具6は、一対の下肢セット溝7を有しているとともに、これらセット溝7の相対向する溝壁部に夫々脚用施療袋8が内蔵されている。そして、これら施療袋8の膨張・収縮により、下肢セット溝7内に収容された使用者の下肢に対する圧迫と弛緩とを繰り返して、下肢をエアーマッサージするようになっている。なお、本発明のマッサージ機において脚用マッサージ具6は省略してもよい。
【0025】
背凭れ4は、図2及び図3に示されるように下端部が本体フレーム2に支持される逆U字形状の背凭れフレーム11の前側に背当て板12を取付け、この背当て板12の前面に図示しないが必要なクッション材等を取付け、かつ、全体を布等の背凭れカバー4a(図1参照)で覆って形成されている。一対の補強フレーム11a、11bが、背凭れフレーム11の上部にねじ51止めや溶接止め等の固定手段により固定されて、背凭れフレーム11の幅方向に横架されて互いに平行に設けられている。これら補強フレーム11a、11bの背凭れフレーム11に固定される両端部以外の部分は、図3に示されるように断面がコの字状をなしている。
【0026】
背凭れ4には背当て板12の前側に位置して図1に示されるようにエアーマッサージ用の施療袋が1以上取付けられている。図示の例では、背凭れ4の幅方向中央部に上下方向に延びて配置される背筋用施療袋13と、この袋13の両側に位置して背凭れ4の下部に配置される一対の腰用施療袋14と、施療袋13の両側に位置して背凭れ4の上部側に配置される一対の肩用施療袋15とが夫々取付けられている。これら施療袋13〜15はいずれも背凭れカバー4aで覆い隠されている。
【0027】
背凭れ4の上部における幅方向中央には、この背凭れ4に対して上下方向(背凭れ4の長手方向)に往復移動可能な被位置決め体としての可動施療子16が取付けられていて、これは背凭れカバー4aの前側に配置されている。この施療子16は例えば首部をマッサージするために設けられたものであって、左右一対の首用施療袋16aを有している。これら施療袋16aは、互いに近づくように膨張して使用者の首部を左右から挟んで圧迫するとともに、この圧迫を収縮により解消すると同時に首部を弛緩させ、その繰り返しにより首部をエアーマッサージする。
【0028】
各施療袋8、13〜15、16aに対する圧縮空気の給排気は、座部3の下方空間に配置された施療用エアー供給装置(図示しない)の動作により、この装置が有した空気チューブを介して行われるようになっている。
【0029】
可動施療子16は図2〜図4に示される位置決め装置としての施療子移動手段21によって往復移動されるようになっており、次に、この移動手段21について説明する。施療子移動手段21は、可動部材としての移動台22と、例えば二組の伸縮体23L、24L及び23R、24Rと、移動用エアー供給装置25と、第1、第2の電磁弁45、46と、二組の支え部材39L、39Rと、可動部材ガイドとしての移動台ガイド44とを備えている。
【0030】
図3(B)に示されるように移動台ガイド44は、その長手方向両端部を前記一対の補強フレーム11a、11bの長手方向中央部にねじ53止めや溶接止め等の固定手段により固定して、これらフレーム11a、11bにわたって架設されている。このガイド44はその長手方向に延びる長孔44aを有している。
【0031】
図3に示されるように移動台22は、2枚合せの台板22aの長手方向中央部から前方に突出した連結突部に、支持板22bを台板22aに対して直角となる姿勢に連結してなり、その支持板22bの表面には可動施療子16が取付けられている。前記連結突部は長孔44a及び背凭れカバー4aの上部中央位置に設けた長孔26を通っている。
【0032】
伸縮体23L、24L及び23R、24Rは空気圧により伸び縮みするものであり、図示の例では蛇腹が採用されている。このように蛇腹製の伸縮体23、24とすることは、これらの伸び縮みに方向性を得ることができるとともに、その伸び縮み量、言い換えれば、移動台22及びこれに支持された可動施療子16の移動量を大きくできる点で優れている。又、蛇腹製の伸縮体23L、24L及び23R、24Rはブロー成形等により一体成形できるため、摺動部をもって伸縮するテレスコピック構造の伸縮体に比較して気密性が高く、空気漏れがないので、供給される空気量又は圧力に適正に比例させて伸長させることができ点でも優れている。
【0033】
これら伸縮体23L、24L及び23R、24Rは、移動台22を挟んでこの台22の移動方向両側に夫々に配置されている。すなわち、図3(A)に示されるように一方の組をなす一対の伸縮体23L、24Lのうちのいずれか一方の伸縮体23Lは、台板22aの上側に配置され、他方の伸縮体24Lは台板22aの下側に配置されている。同様に、図3(B)に示されるように他方の組をなす一対の伸縮体23R、24Rのうちのいずれか一方の伸縮体23Rは、台板22aの上側に配置され、他方の伸縮体24Rは台板22aの下側に配置されている。そして、上側の伸縮体23L、23Rの上端(一端)はいずれも上側の補強フレーム11aに接着剤等により連結されているとともに、下端(他端)はいずれも台板22aに接着剤等により連結されている。同様に、下側の伸縮体24L、24Rの上端(一端)はいずれも台板22aに接着剤等により連結されているとともに、下端(他端)はいずれも下側の補強フレーム11bに接着剤等により連結されている。このように台板22aを挟んでその上下両側に設置された複数組の伸縮体23L、24L及び23R、24Rはその膨張・収縮に伴う伸び縮みにより移動台22を往復移動させるものである。
【0034】
各伸縮体23L、24L及び23R、24Rをなす蛇腹は、図3(C)に示されるように伸縮方向と直交する断面の形状が略長円形状(なお、この概念には長四角形状を含む。)をなしている。これら伸縮体23L、24L及び23R、24Rは、図3(A)〜(C)に示されるように背凭れ4の厚み方向に前記長円形状の長辺を位置させた姿勢で配設されている。このような姿勢で伸縮体23L、24L及び23R、24Rを配置することは背凭れ4の厚みを薄くすることに寄与できる。なお、前記長円形状の短辺を背凭れ4の厚み方向に位置させた姿勢で伸縮体23L、24L及び23R、24Rを配設してもよく、この場合には、背凭れ4の幅方向の寸法を短くするのに寄与でき、いずれにしても施療子移動手段21及びこれを内蔵する背凭れ4の小形化に役立つものである。
【0035】
前記二組の支え部材39L、39Rのうちの一方の支え部材39Lは、伸縮方向に並んだ伸縮体23L、24Lを背凭れ4の厚み方向両側から挟むように一対の補強フレーム11a、11bにわたって架設されている。したがって、これら一対の支え部材39Lは伸縮体23L、24Lの長辺側の側壁外面に近接して対向されている。同様に、他方の一対の支え部材39Rは、伸縮方向に並んだ伸縮体23R、24Rを背凭れ4の厚み方向両側から挟むように一対の補強フレーム11a、11bにわたって架設されている。したがって、これら一対の支え部材39Rは伸縮体23R、24Rの長辺側の側壁外面に近接して対向されている。
【0036】
各支え部材39L、39Rは、いずれも棒材であってもよいが、本実施形態のように細長い平板を用いる場合には、その厚みが棒材より薄いので、施療子移動手段21のうち背凭れ4に内蔵される部分を薄くするのを促進でき、したがって、背凭れ4内でその厚み方向に占める寸法を小さくして背凭れ4を薄くできる点で優れている。なお、図3中54は各支え部材39L、39Rを補強フレーム11a、11bに固定する固定手段としてのねじを示しているとともに、同じく55は各ねじ止め部において夫々使用されたスぺーサを示している。
【0037】
図2及び図4に示されるエアー供給装置25は、圧縮空気を二組の伸縮体23L、24L及び23R、24Rに対して給排気させるものであり、背凭れ4の裏側等に配置されたエアーコンプレッサー31と、このコンプレッサー31と伸縮体23L、24L及び23R、24Rを連通した空気経路32とを有している。
【0038】
空気経路32は2系統あって、そのうちの第1系統は、エアーコンプレッサー31の吐出し口に接続された二股の吐出しチューブ33と、上側の伸縮体23L、23Rに個別に接続されたチューブ34L、34Rと、これらチューブ34L、34R及び吐出しチューブ33の一端部33aが接続された継手管35とから形成されている。第2系統は、前記吐出しチューブ33と、下側の伸縮体24L、24Rに個別に接続されたチューブ36L、36Rと、これらチューブ36L、36R及び吐出しチューブ33の他端部33bが接続された継手管37とから形成されている。
【0039】
前記第1系統には、その継手管35よりも上流側、つまり、二股の吐出しチューブ33の一端部33aに位置して前記第1電磁弁45が取付けられている。この電磁弁45は、伸縮体23L、23Rとエアーコンプレッサー31の吐出し口とを連通させる第1切換え態様と、伸縮体23L、23Rを大気中に連通させる第2切換え態様とのいずれかを選択する。第1切換え態様では伸縮体23L、23Rと大気中との連通は断たれており、第2切換え態様では伸縮体23L、23Rとエアーコンプレッサー31の吐出し口との連通は断たれている。
【0040】
同様に、前記第2系統には、その継手管37よりも上流側、つまり、二股の吐出しチューブ33の他端部33bに位置して前記第2電磁弁46が取付けられている。この電磁弁46は、伸縮体24L、24Rとエアーコンプレッサー31の吐出し口とを連通させる第1切換え態様と、伸縮体24L、24Rを大気中に連通させる第2切換え態様とのいずれかを選択する。第1切換え態様では伸縮体24L、24Rと大気中との連通は断たれており、第2切換え態様では伸縮体24L、24Rとエアーコンプレッサー31の吐出し口との連通は断たれている。
【0041】
エアーコンプレッサー31及び両電磁弁45、46は制御手段38(なお、この制御手段38は施療子移動手段21に専用のものであっても、又、図示しない前記施療用エアー給排気装置が備える制御手段であってもよい。)によって制御される。制御手段38には、図示しないリモートコントローラの操作により、可動施療子16の所望とする高さ位置の変更についての入力情報等の必要な入力情報が与えられるようになっている。なお、図1中符号29は電源コードを示している。
【0042】
次に、前記構成の椅子式エアーマッサージ機において、椅子本体1に座った使用者の首部の位置に合わせて可動施療子16を上昇させる場合と、下降させる場合とを説明する。
【0043】
図3(A)(B)に示される基準の高さ位置から可動施療子16を支持した移動台22を上昇させるには、上昇させるための入力情報を制御手段38に与えればよい。そうすると、制御手段38が第1電磁弁45を前記第2切換え態様とするとともに第2電磁弁46を前記第1切換え態様とし、かつ、エアーコンプレッサー31を動作させる。したがって、コンプレッサー31から吐出される圧縮空気が、吐出しチューブ33及び第2電磁弁46を通って継手管37により等分に分岐された後チューブ36L、36Rを通って下部の伸縮体24L、24Rに供給されるから、下側の補強フレーム11bに下方から支持されている一対の伸縮体24L、24Rが共に上に向って膨張すると同時に、それに伴って移動台22の台板22aを介して押し縮められる上部の伸縮体23L、23R内の空気が吐出される。こうして吐出された空気は、チューブ34L、34Rを通って継手管35で合流して吐出しチューブ33の第1端部33aに流入し、第1電磁弁45を通って大気中に放出される。
【0044】
以上のような空気の流れにより一対の下部伸縮体24L、24Rが上方に膨張して伸びると同時に一対の上部伸縮体23L、23Rが縮むので、同時に移動台22を上限位置まで上昇させて、この台22に支持された可動施療子16を使用者の首部の位置に適合させることができる。この上限位置への可動施療子16の保持は、エアー供給手段25の動作を継続して一対の伸縮体24L、24Rに一定の圧力・風量の圧縮空気を供給し続けることで行ってもよいが、制御手段38により第2電磁弁46を閉じて一対の伸縮体24L、24Rを最も延びた状態に安定させることによって行うことができる。それにより、上限位置への可動施療子16の保持を確実にできる。
【0045】
又、図3(A)(B)に示される基準高さ位置又は前記上限高さ位置から可動施療子16を支持した移動台22を下降させるには、下降させるための入力情報を制御手段38に与えればよい。そうすると、制御手段38が第1電磁弁45を前記第1切換え態様とするとともに第2電磁弁46を前記第2切換え態様とし、かつ、エアーコンプレッサー31を動作させる。したがって、コンプレッサー31から吐出される圧縮空気が吐出しチューブ33および第1電磁弁45を通って継手管35により等分に分岐された後チューブ34L、34Rを通って上部伸縮体23L、23Rに供給されるから、これらの伸縮体23L、23Rが共に下に向って膨張すると同時に、それに伴って移動台22の台板22aを介して押し縮められる下部の伸縮体23L、23R内の空気が吐出される。こうして吐出された空気は、チューブ36L、36Rを通って継手管37で合流されてから、吐出しチューブ33の第2端部33bに流入し、第2電磁弁46を通って大気中に放出される。
【0046】
以上のような空気の流れにより一対の上部伸縮体23L、23Rが下方に膨張して伸びると同時に一対の下部伸縮体24L、24Rが縮むので、同時に移動台22を下限位置まで下降させて、この台22に支持された可動施療子16を使用者の首部の位置に適合させることができる。この下限位置への可動施療子16の保持は、エアー供給手段25の動作を継続して一対の伸縮体23L、23Rに一定の圧力・風量の圧縮空気を供給し続けることで行ってもよいが、制御手段38により第1電磁弁45を閉じて一対の伸縮体23L、23Rを最も延びた状態に安定させることによって行うことができる。それにより、下限位置への可動施療子16の保持を確実にできる。
【0047】
したがって、以上のような可動施療子16の高さ位置の調節後において首用施療袋16aを膨張・収縮させることにより、首部へのエアーマッサージを適正位置で行なわせることができる。
【0048】
以上は可動施療子16を上限位置又は下限位置に移動させる場合であるが、制御手段38により両電磁弁45、46をいずれも第1切換え態様とする場合には、二組の伸縮体23L、23R、24L、24Rの夫々を同時に伸張させてバランスさせることができるから、可動施療子16を高さ方向中央位置に移動して保持できる。又、制御手段38により両電磁弁45、46が第1、第2の切換え態様となるタイミングをずらすことにより、前記中央位置と前記上限位置又は下限位置との間の任意位置に移動して配置できる。
【0049】
前記のように動作する施療子移動手段21によれば、以上のように二組の伸縮体23L、23R、24L、24Rの伸び縮みの程度に応じて移動台22を介して可動施療子16を背凭れ4に対して移動させるので、従来のように可動施療子を移動させて位置決めするのに、運転音を伴う電動モータ及び噛み合い音を伴うとともにコスト高な歯車減速機構を用いる必要がない。そのため、可動施療子16を移動させる際の騒音を抑制できるとともに、位置決め装置としての施療子移動手段21、ひいてはこの手段21を備えたマッサージ機のコストを低減できる。
【0050】
又、前記施療子移動手段21は複数組例えば二組の伸縮体23L、23R、24L、24Rを用いて移動台22及び可動施療子16を移動させるため、伸縮体に単一の太いものを用いることなく、移動台22及び可動施療子16を移動させるための駆動力を大きく確保できる。
【0051】
しかも、各伸縮体23L、23R、2L、24Rが伸縮方向に直交する断面形状が略長円形状であるために、これらが縮もうとする際に前記長円の長辺側の側壁が座屈しようとしても、それを前記側壁に近接して対向配置した支え部材39L、39Rによって防止することができる。そのため、座屈を伴うことなく各伸縮体23L、23R、24L、24Rを伸縮させることができるから、これらの伸縮により所定の駆動力を移動台22及び可動施療子16に与えてこれらを上限位置又は下限位置等に確実に位置決めすることができる。また、伸縮体23L、23R、24L、24Rの座屈可能方向が定まっているので、それに応じて支え部材39L、39Rの使用数を少なくできる。
【0052】
図5は本発明の第2の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は、空気経路の一方の系統、及びエアー供給装置の移動台と一方の伸縮体との関係である。
【0053】
すなわち、前記空気経路32の第1系統は継手管35の上流側に電磁弁を設けることなく形成されている。そして、継手管37の上流側に電磁弁46を設けた第2系統とは反対側に位置された前記第1系統に接続された上側の伸縮体23L、23Rの一端面は、補強フレーム11aに連結されているが、これら伸縮体23L、23Rの他端面23La、23Raは、台板22aに連結されることなく、この台板22aに対して接離可能に設けられ通常は接している。なお、以上の点以外の構成は図5に示されない部分を含めて前記第1の実施の形態と同じである。
【0054】
したがって、この第2の実施の形態において、図5に示された基準の高さ位置から上限位置まで可動施療子を支持した移動台22の台板22aを動かして位置決めするには、電磁弁46を開いて下側の一対の伸縮体24L、24Rに圧縮空気を供給して、これらを膨張させて上方に伸ばせばよく、同様に、前記基準高さ位置と上限位置との間の任意高さ位置に台板22aを動かして位置決めするには、電磁弁46を開いて下側の一対の伸縮体24L、24Rに圧縮空気を供給して、これらを膨張させて上方に伸ばすとともに、その途中で任意に電磁弁35を閉じればよい。なお、これらの場合、台板22aを介して押し縮められる上側の伸縮体23L、23R内の空気は、空気経路32の第1系統を通って流出できるから、既述の上昇方向の位置決め動作を伸縮体23L、23Rが妨げることがない。又、前記基準高さ位置から下限位置に台板22aを動かして位置決めするには、電磁弁46を開いた第2切換え状態として、上側の伸縮体23L、23R内に圧縮空気を供給して、これらを膨張させて下方に伸ばせばよい。この時、伸縮体24L、24R内の空気は、開いた電磁弁46を通って大気中に流出できるから、台板22aを介して下側の伸縮体24L、24Rが押し縮められ、既述の下降方向の位置決め動作を伸縮体24L、24Rが妨げることがない。
【0055】
したがって、この第2の実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様な作用を得て本発明の第1〜第6の課題を解決できる。しかも、既述のように一方の伸縮体23L、23Rに接続された第1系統は電磁弁を備えず、かつ、これらの伸縮体23L、23Rを台板22aに対して接離可能に設けたから、電磁弁の使用数を少なくでき、それに伴い構造を簡単にできるとともに、給排気の制御(電磁弁の開閉制御)を簡単にできるので、コストをより低減できる。
【0056】
次に、図6〜図9を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0057】
椅子式エアーマッサージ機の構成を示す図6中符号1で示した椅子本体(マッサージ機本体)は、本体フレーム2に取付けられた座部3と、この座部3の後側に配置された背凭れ4とを備えている。背凭れ4は図示しないリクライニング機構を介して起倒可能に本体フレーム2に取付けられているが、これに代えて動かないように固定して設けてもよい。又、椅子本体1は本体フレーム2の左右両側に夫々取付けられ上縁部が肘掛けを兼ねる側板部5を備えている。
【0058】
本体フレーム2の前部には一般にオットマンと通称される脚用マッサージ具6が回動可能に取付けられている。脚用マッサージ具6は、図6に示されるように略垂直な姿勢で座部3の前縁から下方に折れ曲がるように連続して配置される第1位置と、図示しないが略水平な姿勢で座部3の前縁から前方に連続して突出するように配置される第2位置とにわたって回動される。この脚用マッサージ具6は、一対の下肢セット溝7を有しているとともに、これらセット溝7の相対向する溝壁部に夫々脚用施療袋8が内蔵されている。そして、これら施療袋8の膨張・収縮により、下肢セット溝7内に収容された使用者の下肢に対する圧迫と弛緩とを繰り返して、前記下肢をエアーマッサージするようになっている。なお、本発明のマッサージ機において脚用マッサージ具6は省略してもよい。
【0059】
背凭れ4は、図7及び図8に示されるように下端部が本体フレーム2に支持される逆U字形状の背凭れフレーム11の前側に背当て板12を取付け、この背当て板12の前面に図示しないが必要なクッション材等を取付け、かつ、全体を布等の背凭れカバー4a(図6参照)で覆って形成されている。背凭れフレーム11の上部には、一対の補強フレーム11a、11bがねじ止めや溶接止め等の固定手段により固定されて、背凭れフレーム11の幅方向に横架されて互いに平行に設けられている。
【0060】
背凭れ4には背当て板12の前側に位置して図6に示されるようにエアーマッサージ用の施療袋が1以上取付けられている。図示の例では、背凭れ4の幅方向中央部に上下方向に延びて配置される背筋用施療袋13と、この袋13の両側に位置して背凭れ4の下部に配置される一対の腰用施療袋14と、施療袋13の両側に位置して背凭れ4の上部側に配置される一対の肩用施療袋15とが夫々取付けられている。これら施療袋13〜15はいずれも背凭れカバー4aで覆い隠されている。
【0061】
背凭れ4の上部における幅方向中央には、この背凭れ4に対して上下方向(背凭れ4の長手方向)に往復移動可能な被位置決め体としての可動施療子16が取付けられていて、これは背凭れカバー4aの前側に配置されている。この施療子16は例えば首部をマッサージするために設けられたものであって、左右一対の首用施療袋16aを有している。これら施療袋16aは、互いに近づくように膨張して使用者の首部を左右から挟んで圧迫するとともに、この圧迫を収縮により解消すると同時に首部を弛緩させ、その繰り返しにより首部をエアーマッサージする。
【0062】
各施療袋8、13〜15、16aに対する圧縮空気の給排気は、座部3の下方空間に配置された施療用エアー供給装置(図示しない)の動作により、この装置が有した空気チューブを介して行われるようになっている。
【0063】
可動施療子16は図7〜図9に示される位置決め装置としての施療子移動手段21によって往復移動されるようになっており、次に、この移動手段21について説明する。施療子移動手段21は、可動部材としての移動台22と、一組の伸縮体23、24と、移動用エアー供給装置25と、電磁弁45、46とを備えている。
【0064】
図8に示されるように移動台22は、台板22aが有した一対の前方に突出する連結突部にわたって支持板22b連結して側面視T字状をなしてなり、その支持板22bの表面には可動施療子16が取付けられている。前記一対の連結突部は背凭れカバー4aの上部に設けた一対の長孔26を通っている。台板22aの幅方向両端部には夫々摺動筒部27が設けられていて、これらの筒部27は図7(A)に示されるように背凭れ4の上下方向に延びる一対のガイド軸28に摺動可能に嵌合されている。互いに平行な一対のガイド軸28の上下両端部は、前記背凭れフレーム11の幅方向に横架された互いに平行な補強フレーム11a、11bに連結されている。したがって、移動台22は上下方向に移動可能に背凭れ4に取付けられている。
【0065】
前記伸縮体23、24は空気圧により膨張・収縮して伸び縮みするものであり、図示の例では伸縮方向に直交する方向の断面が円形をなす蛇腹が採用されている。これら伸縮体23、24は、移動台22の移動方向両側、詳しくは、台板22aの両側に個別に配置されていて、その一端は台板22aに夫々接着止め等により連結されているとともに、他端は前記補強フレーム11a又は11bに夫々接着止め等により連結されている。このように台板22aを挟んでその上下両側に設置された伸縮体23、24はその伸び縮みにより移動台22を移動させるものである。
【0066】
図8及び図9に示される移動用エアー供給装置25は、圧縮空気を一対の伸縮体23、24に対して給排気させるものであり、背凭れ4の裏側等に配置されたエアーコンプレッサー31と、このコンプレッサー31と伸縮体23、24を接続した空気経路32とを有している。空気経路32は、エアーコンプレッサー31の吐出し口に接続された二股の吐出しチューブ33と、このチューブ33の一端部及び他端部に第1電磁弁45及び第2電磁弁46を介して両端を接続して設けられた連通チューブ36と、このチューブ36とエアーコンプレッサー31の吸込み口とを接続して設けられた還流チューブ37とを有している。
【0067】
二股の吐出しチューブ33の一端部はその途中に第2電磁弁46を設けて前記伸縮体24に連通しかつ接続されている。3ポート電磁弁からなる第2電磁弁46は、伸縮体24とエアーコンプレッサー31の吐出し口とを連通させる第1切換え態様と、伸縮体24と連通チューブ36とを連通させる第2切換え態様とのいずれかを選択する。第1切換え態様では伸縮体24と連通チューブ36との連通は断たれており、第2切換え態様では伸縮体24とエアーコンプレッサー31の吐出し口との連通は断たれている。
【0068】
同様に、吐出しチューブ33の他端部はその途中に第1電磁弁45を設けて前記伸縮体23に連通しかつ接続されている。3ポート電磁弁からなる第1電磁弁45は、伸縮体23とエアーコンプレッサー31の吐出し口とを連通させる第1切換え態様と、伸縮体23と連通チューブ36とを連通させる第2切換え態様とのいずれかを選択する。第1切換え態様では伸縮体23と連通チューブ36との連通は断たれており、第2切換え態様では伸縮体23とエアーコンプレッサー31の吐出し口との連通は断たれている。
【0069】
前記構成の空気経路32はこの実施形態において、一対の伸縮体23、24への給排気に伴いこの経路32の外部に圧縮空気を排出することがない閉ループ配管系統をなしている。そして、エアーコンプレッサー31及び両電磁弁45、46は制御手段38(なお、この制御手段38は施療子移動手段21に専用のものであっても、又、図示しない前記施療用エアー給排気装置が備える制御手段であってもよい。)によって制御される。制御手段38には、図示しないリモートコントローラの操作により、可動施療子16の所望とする高さ位置の変更についての入力情報等必要な入力情報が与えられるようになっている。なお、図6中符号29は電源コードを示している。
【0070】
次に、前記構成の椅子式エアーマッサージ機において、椅子本体1に座った使用者の首部の位置に合わせて可動施療子16を上昇させる場合と、下降させる場合とを説明する。
【0071】
図8(A)に示される基準高さ位置から可動施療子16を支持した移動台22を上昇させるには、上昇させるための入力情報を制御手段38に与えればよい。そうすると、制御手段38が第2電磁弁46を前記第1切換え態様とするとともに第1電磁弁45を前記第2切換え態様とし、かつ、エアーコンプレッサー31を動作させる。したがって、コンプレッサー31から吐出される圧縮空気が吐出しチューブ33及び第2電磁弁46を通って下部伸縮体24に供給され、この伸縮体24が上に向って膨張すると同時に、それに伴って押し縮められる上部伸縮体23内の空気がこの伸縮体23から吐出される。こうして吐出された空気は、吐出しチューブ33及び第1電磁弁45を通って、連通チューブ36を経由して還流チューブ37に流入するので、このチューブ37を介してエアーコンプレッサー31に吸込まれる。
【0072】
以上のような空気の流れ(図8中に矢印で示す)により下部伸縮体24が上方に膨張して伸びると同時に上部伸縮体23が縮むので、図8(B)に示されるように移動台22を上昇させて、この台22に支持された可動施療子16を使用者の首部の位置に適合させることができる。
【0073】
図9(A)に示される基準高さ位置から可動施療子16を支持した移動台22を下降させるには、下降させるための入力情報を制御手段38に与えればよい。そうすると、制御手段38が第2電磁弁46を前記第2切換え態様とするとともに第1電磁弁45を前記第1切換え態様とし、かつ、エアーコンプレッサー31を動作させる。したがって、コンプレッサー31から吐出される圧縮空気が吐出しチューブ33および第1電磁弁45を通って上部伸縮体23に供給され、この伸縮体23が下に向って膨張すると同時に、それに伴って押し縮められる下部伸縮体24内の空気がこの伸縮体24から吐出される。こうして吐出された空気は、吐出しチューブ33および第2電磁弁46を通って、この電磁弁46から連通チューブ36を経由して還流チューブ37に流入するので、このチューブ37を介してエアーコンプレッサー31に吸込まれる。
【0074】
以上のような空気の流れ(図9中に矢印で示す)により上部伸縮体23が下方に膨張して伸びると同時に下部伸縮体24が縮むので、図9(B)に示されるように移動台22を下降させて、この台22に支持された可動施療子16を使用者の首部の位置に適合させることができる。
【0075】
したがって、以上のような可動施療子16の高さ位置の調節後において首用施療袋16aを膨張・収縮させることにより、首部へのエアーマッサージを適正位置で行なわせることができる。
【0076】
以上は可動施療子16を上限位置又は下限位置に移動させる場合であるが、制御手段38により両電磁弁45、46をいずれも第1切換え態様とする場合には、一対の伸縮体23、24の夫々を同時に伸張させてバランスさせることができるから、可動施療子16を高さ方向中央位置に移動して保持できる。又、制御手段38により両電磁弁45、46が第1、第2の切換え態様となるタイミングをずらすことにより、前記中央位置と前記上限位置又は下限位置との間の任意位置に移動して配置できる。なお、以上の各高さ調節において、閉ループの空気経路32内の空気の容積は常に同じであるから、調節した高さ位置に可動施療子16を止めて保持することができる。
【0077】
前記のように動作する施療子移動手段21によれば、以上のように一対の伸縮体23、24の伸び縮みの程度に応じて移動台22を介して可動施療子16を背凭れ4に対して移動させるので、従来のように可動施療子を移動させて位置決めするのに、運転音を伴う電動モータ及び噛み合い音を伴うとともにコスト高な歯車減速機構を用いる必要がない。そのため、可動施療子16を移動させる際の騒音を抑制できるとともに、施療子移動手段21、ひいてはこの手段21を備えたマッサージ機のコストを低減できる。
【0078】
特に、本実施態様では、移動用エアー供給装置25の空気経路32が、一対の伸縮体23、24のうちの一方がエアーコンプレッサー31からの空気の供給を受けて膨張して伸びる際に収縮する他方の伸縮体から吐出される空気をエアーコンプレッサー31に吸込む閉ループ配管系統をなしているから、この空気経路32の外部に空気が排出されて空気排出音が発生することがないので、前記騒音を更に少なくできる。
【0079】
図10は本発明の第4の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第3の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第3の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第4の実施の形態が第3の実施の形態と異なる部分は、移動用エアー供給装置と施療用エアー供給装置とのエアーコンプレッサーを共通とした点である。
【0080】
すなわち、第4の実施の形態において、エアーコンプレッサー31は前記座部3の下方空間に配置され、その吐出し口に接続された吐出しチューブ33には第1電磁弁45よりエアーコンプレッサー31側に位置して第3電磁弁41が取付けられている。この弁41にはエアーチューブ42を介して分配弁43が接続されている。分配弁43は排気ポートを有したロータリー弁からなり、その各給気ポートには前記各施療袋8、13〜15、16aが夫々エアーチューブを介して接続されている。3ポート電磁弁からなる第3電磁弁45は、エアーコンプレッサー31の吐出し口を第2電磁弁46に連通させるとともに、このときエアーチューブ42との連通を断つ第1切換え態様と、エアーコンプレッサー31の吐出し口をエアーチューブ42に連通させるとともに、このとき第1電磁弁45との連通を断つ第2切換え態様とのいずれかを選択する。
【0081】
エアーコンプレッサー31の吸込み口に接続された還流チューブ37には第4電磁弁44が取付けられている。3ポート電磁弁からなる第4電磁弁44は、エアーコンプレッサー31の吸込み口と還流チューブ37とを連通させるとともに、このとき大気中との連通を断つ第1切換え態様と、エアーコンプレッサー31の吸込み口と大気中とを連通させるとともに、このとき還流チューブ37との連通を断つ第2切換え態様とのいずれかを選択する。
【0082】
この第4電磁弁44と第3電磁弁41とは前記制御手段38により連動して切換えられる。つまり、第3電磁弁41が第1切換え態様を選択しているときには第4電磁弁44も第1切換え態様を選択して、前記空気経路32を閉ループとして前記可動施療子16の移動を可能としている。又、第3電磁弁41が第2切換え態様を選択しているときには第4電磁弁44も第2切換え態様を選択して、エアーコンプレッサー31への外気の吸込みを可能として各施療袋8、13〜15、16aのうちの少なくともいずれか一つへの空気の給排気を可能としている。
【0083】
前記エアーコンプレッサー31、エアーチューブ42、分配弁43、及び制御手段38等は、施療用エアー供給装置40をなしている。なお、以上の点以外の構成は図10に示されない部分を含めて前記第3の実施の形態と同じである。
【0084】
この第4の実施の形態によれば、可動施療子16を移動させる時には、制御手段38の制御により第3、第4電磁弁41、44がいずれも前記第1切換え態様を選択して、空気経路32を閉ループとするから、この状態で前記第3の実施の形態と同様な動作を得て空気圧により移動台22とともに可動施療子16を移動させて、この施療子16を背凭れ4の所望の高さ位置に配置できる。次に、制御手段38は第3、第4電磁弁41、44をいずれも前記第2切換え態様に選択するので、エアーコンプレッサー31から吐出される圧縮空気は、一対の伸縮体23、24に影響を及ぼすことなく分配弁43を介していずれかの施療袋に対して給排気される。それにより、この施療袋を膨張・収縮させて、その袋に対応する位置の被施療部を圧迫・弛緩させてマッサージすることができる。
【0085】
したがって、この第4の実施の形態においても、前記第3の実施の形態と同様な作用を得て本発明の第1〜第6の課題を解決できる。しかも、第4の実施の形態では、移動用エアー供給装置25と施療用エアー供給装置40とが一つのエアーコンプレッサー31を共用しているので、両供給装置25、40の夫々に専用のエアーコンプレッサーを必要とすることがない。したがって、第3の実施の形態に比較してエアーコンプレッサーの使用数の削減できるので、それに応じてコストを更に低減できる。
【0086】
なお、本発明は前記各実施の形態には制約されない。例えば、請求項1〜5の発明に係る位置決め装置はマッサージ機以外の位置決め装置としても適用できる。
【0087】
又、マッサージ機に用いる可動施療子はエアーマッサージをするものに限らず、指圧用の凸部を有してそこに使用者の体重を掛けることによりマッサージをするもの、或いはバイブレータを組込んでなる振動マッサージ式の可動施療子、または電熱源を内蔵して被施療部に熱刺激を与える温灸式の可動施療子であってもよい。
【0088】
又、本発明は、椅子式エアーマッサージ機以外にも、マット式のエアーマッサージ機等にも適用できる。更に、エアーマッサージ機に限らず、施療子としてのローラを機械的構造により被施療部に押付けたり緩めたりしてマッサージをするいわゆる機械式のマッサージ機にも適用できる。
【0089】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0090】
請求項1、2に記載の発明に係る位置決め装置によれば、可動部材をその移動方向両側に配置された伸縮体への空気の給排気に伴う伸縮体の伸び縮みにしたがって移動させて位置決めするので、可動部材を移動させて位置決めするのに電動モータ及び歯車減速機構等を用いる必要がなく、したがって、電動モータの駆動音や歯車の噛合い音がないから、可動部材を移動させる際の騒音を抑制でき、しかも、請求項1に記載の発明は空気排出音が発生しない点で更に騒音を抑制できるものであり、又、既述のように歯車減速機構を省略できることに伴いコストを低減できる。
【0091】
請求項1又は2の発明に従属する請求項3に記載の発明に係る位置決め装置によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、伸縮体が蛇腹からなるので、各伸縮体の伸び縮み寸法を大きくできるに伴い、可動部材の移動範囲を大きく確保できる。
【0092】
請求項3の発明に従属する請求項4に記載の発明に係る位置決め装置によれば、請求項3の発明の効果に加えて、蛇腹からなる各伸縮体の厚み又は幅が小さくなって、小形化を図るのに適する。
【0093】
請求項4の発明に従属する請求項5に記載の発明に係る位置決め装置によれば、請求項4の発明の効果に加えて、各伸縮体の座屈を防止してこれらの適正な伸び縮み動作を保証できるので、各位置決めの信頼性を確保できる。
【0094】
請求項6に記載の発明に係るマッサージ機によれば、可動施療子を支持した移動台の移動方向両側に配置された伸縮体への空気の給排気に伴う伸縮体の伸び縮みにしたがって可動施療子を移動させて位置決めするので、この施療子を移動させて位置決めするのに電動モータ及び歯車減速機構等を用いる必要がなく、したがって、電動モータの駆動音や歯車の噛合い音がないことに加えて、空気排出音を発生しないから、可動施療子を移動させる際の騒音を抑制できるものであり、しかも、既述のように歯車減速機構を省略できることに伴いコストを低減できる。
【0095】
請求項6の発明に従属する請求項7に記載の発明によれば、請求項6の発明の効果に加えて、マッサージ機本体に設けられた施療袋を膨張・収縮させるための施療用エアー供給装置のエアーコンプレッサーを、可動施療子を移動させるための移動用エアー供給装置のエアーコンプレッサーとして使用するので、エアーコンプレッサーの使用数の削減に応じてコストを更に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の構成を示す斜視図。
【図2】図1に示されたマッサージ機の背凭れの上部の構成を背凭れカバーを取除いた状態で示す背面図。
【図3】(A)は図2中Z−Z線に沿って施療子移動手段の構成を示す断面図。
(B)は図2中Y−Y線に沿って施療子移動手段の構成を示す断面図。
(C)は図2中X−X線に沿って施療子移動手段の構成を示す断面図。
【図4】図1に示されたマッサージ機の施療子移動手段の構成を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の背凭れの上部の構成を背凭れカバーを取除いた状態で示す背面図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の構成を示す斜視図。
【図7】(A)は図6に示されたマッサージ機の背凭れの構成を背凭れカバーを取除いた状態で示す背面図。
(B)は図7(A)中W−W線に沿って示す断面図。
【図8】(A)は図6に示されたマッサージ機の施療子移動手段の構成を示す図。
(B)は可動施療子を図6(A)に示された基準高さ位置から上昇させた状態で前記施療子移動手段の構成を示す図。
【図9】(A)は図6に示されたマッサージ機の施療子移動手段の構成を示す図。
(B)は可動施療子を図9(A)に示された基準高さ位置から下降させた状態で前記施療子移動手段の構成を示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るマッサージ機の施療子移動手段の構成を示す図。
【符号の説明】
1…椅子本体(マッサージ機本体)、
13…背筋用施療袋、
14…腰用施療袋、
15…肩用施療袋、
16…可動施療子、
16a…首用施療袋、
21…施療子移動手段(位置決め装置)、
22…移動台(可動部材)、
23、23L、23R…伸縮体、
24、24L、24R…伸縮体、
25…移動用エアー供給装置、
31…エアーコンプレッサー、
32…空気経路、
33…吐出しチューブ、
36…連通チューブ、
37…還流チューブ、
39L、39R…支え部材、
40…施療用エアー供給装置、
41…第3電磁弁、
44…第4電磁弁、
45…第1電磁弁、
46…第2電磁弁。

Claims (7)

  1. 往復移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材の移動方向両側に夫々一組以上配置され空気圧によって伸縮する一対の伸縮体と、エアーコンプレッサーを有して前記一対の伸縮体に空気を供給するエアー供給装置と、この供給装置と前記伸縮体とを連通した空気経路に設けられ閉弁動作により空気が供給された前記伸縮体を任意の伸び状態に保持する電磁弁と、を具備し、前記エアー供給装置が有する空気経路が、前記一対の伸縮体のうちの一方が前記エアーコンプレッサーからの空気の供給を受けて伸びる際に収縮する他方の伸縮体から吐出される空気を前記エアーコンプレッサーに吸込む閉ループ配管系統を含んでいることを特徴とする位置決め装置。
  2. 往復移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材の移動方向両側に夫々一組以上配置され空気圧によって伸縮する一対の伸縮体と、これら伸縮体に空気を供給するエアー供給装置と、この供給装置と前記可動部材の片側に配置された一方の伸縮体とを連通した空気経路に設けられ閉弁動作により空気が供給された前記一方の伸縮体を任意の伸び状態に保持する電磁弁と、を具備し、前記一方の伸縮体と前記可動部材とを連結するとともに、他方の伸縮体と前記可動部材とを接離可能にしたことを特徴とする位置決め装置。
  3. 前記伸縮体を蛇腹によって形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置決め装置。
  4. 前記伸縮体の伸縮方向と直交する断面の形状を略長円形状としたことを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
  5. 前記長円形状の長辺側の側壁外面に接近して対向する支え部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の位置決め装置。
  6. マッサージ機本体にこの本体に対して往復移動可能に設けられた可動施療子を、移動させて施療位置に位置決めする位置決め装置を備えるマッサージ機において、
    前記位置決め装置が、前記可動施療子を支持する可動部材と、この可動部材の移動方向両側に夫々一組以上配置され空気圧によって伸縮する一対の伸縮体と、エアーコンプレッサーを有し、このコンプレッサーから吐出される空気を前記一対の伸縮体に給排気させるエアー供給装置と、この供給装置と前記伸縮体とを連通した空気経路に設けられ閉弁動作により空気が供給された前記伸縮体を任意の伸び状態に保持する電磁弁と、を具備し、
    前記エアー供給装置が有する空気経路が、前記一対の伸縮体のうちの一方が前記エアーコンプレッサーからの空気の供給を受けて伸びる際に収縮する他方の伸縮体から吐出される空気を前記エアーコンプレッサーに吸込む閉ループ配管系統を含んでいることを特徴とするマッサージ機。
  7. 前記マッサージ機本体に空気の給排気により膨張・収縮して使用者の被施療部をマッサージする1以上の施療袋を設けるとともに、この施療袋に空気を給排気する施療用エアー供給装置が備えるエアーコンプレッサーを用いて前記一対の伸縮体に空気を給排気することを特徴とする請求項6に記載のマッサージ機。
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