JP2002035073A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP2002035073A
JP2002035073A JP2000222883A JP2000222883A JP2002035073A JP 2002035073 A JP2002035073 A JP 2002035073A JP 2000222883 A JP2000222883 A JP 2000222883A JP 2000222883 A JP2000222883 A JP 2000222883A JP 2002035073 A JP2002035073 A JP 2002035073A
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Japan
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air
massage
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air bag
treatment unit
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JP2000222883A
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English (en)
Inventor
Mikio Mochida
美喜雄 持田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マッサージ機本体のスペースファクタを改善で
きるとともに、軽量化および製造コストの抑制を図るこ
とができるマッサージ機を提供する。 【解決手段】マッサージ椅子1の利用者を支持するマッ
サージ椅子本体2に、マッサージを施す左右一対の右側
もみ玉3a、左側もみ玉3bを往復運動させる駆動部4
を有する機械式の施療ユニット5を設け、空気の給排気
に伴って膨張および収縮する空気袋6を本体2の座部2
a内に配置する。ユニット5に、各もみ玉3a,3bの
動きに連動してポンプ動作を営み、空気袋6に空気を供
給する左右一対の右側空気ポンプ7a、左側空気ポンプ
7bを取り付ける。各もみ玉3a,3bで各空気ポンプ
7a,7bを作動させつつ、これらと袋6との間に配置
された左右一対の調節弁20a,20bの開度を調節す
る。これにより、袋6を膨張または収縮させて、座り心
地のフィッティング調整を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復運動する施療
子を有した機械式の施療ユニットを備えるマッサージ機
に関する。
【0002】
【従来の技術】機械式の施療ユニットを備えたマッサー
ジ機の中には、これを利用する図示しない利用者の身体
を受け止めるマッサージ機本体の内部に、空気の給排気
に伴って膨張および収縮する空気袋が取り付けられてい
るものがある。このようなマッサージ機としては、図1
1に示すように、マッサージ機本体としてのマッサージ
椅子本体102の利用者の身体と当接するような位置、
例えば、利用者の臀部が乗せられる座部102aの内部
に空気袋103が取り付けられているマッサージ椅子1
01がある。このマッサージ椅子101においては、空
気袋103は、これと同じく座部102aの内部におい
て、空気袋103の下側に配置されているエアコンプレ
ッサ104から空気を供給されることにより膨張する。
空気袋103とエアコンプレッサ104とは、配管系と
しての給排気ホース105によって連通されている。そ
れととともに、空気袋103とエアコンプレッサ104
との間には、エアコンプレッサ104から空気袋103
の内部に供給される空気の量などを調節する調節弁10
6が設けられている。
【0003】空気袋103とエアコンプレッサ104と
は、図11および図12に示すように、制御部107を
介して操作部108に接続されている。また、制御部1
07は、マッサージ椅子本体102の背もたれ部102
bに設置されて利用者の身体にマッサージを施す施療子
109を駆動する施療ユニット110、およびこの施療
ユニット110を利用者の好みの位置に移動させる駆動
モータ111に接続されている。
【0004】利用者は、座部102aに腰掛けつつ、背
もたれ部102bに上半身を預けてリラックスした状態
で操作部108を操作することにより、制御部107を
介して、エアコンプレッサ104、調節弁106、施療
ユニット110、および駆動モータ111をそれぞれ独
立に作動させることができる。これにより、利用者は、
リラックスした状態で好みのマッサージを受けることが
できる。
【0005】利用者は、その臀部まわりを空気袋103
によって前述したように安定して支持されつつ、その上
半身を背もたれ部102bにもたれ掛けさせたリラック
スした状態において、駆動モータ111を作動させる。
これにより、施療子109を、利用者の図示しない背中
などの、所望の施療部位の位置まで移動させることがで
きる。この状態において、施療ユニット110を作動さ
せることにより、利用者は、マッサージ椅子本体102
に安定して保持されたリラックスした状態で、機械式の
マッサージを受けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した構成からなる
マッサージ椅子101においては、マッサージ椅子本体
102の内部にエアコンプレッサ104を設置するスペ
ースを確保する必要がある。このため、マッサージ椅子
本体102の大きさが嵩んでしまう。また、エアコンプ
レッサ104を設置することにより、マッサージ椅子1
01全体の重量が増大するとともに、その製造コストも
高騰する。
【0007】よって、本発明が解決しようとする課題
は、スペースファクタを改善できるとともに、軽量化お
よび製造コストの抑制を図ることができる装置を備えた
マッサージ機を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係るマッサージ機は、マッサージ
を施す利用者を支持するマッサージ機本体と、このマッ
サージ機本体に設けられ、かつ、往復運動して前記利用
者の身体にマッサージを施す施療子、およびこの施療子
を駆動する駆動部を有した機械式の施療ユニットと、前
記マッサージ機本体に取り付けられており、空気の給排
気に伴って膨張および収縮する空気袋と、前記施療子の
往復運動に連動してポンプ動作を営み前記空気袋に空気
を供給する空気ポンプとを具備していることを特徴とす
るものである。
【0009】この発明のマッサージ機は、機械式の施療
ユニットを利用して、この施療ユニットが有している駆
動部によって往復駆動される施療子の往復運動に連動さ
せて、空気ポンプがポンプ動作を営なみ、空気袋に空気
を供給できる。
【0010】また、前記請求項1の発明を実施するにあ
たり、この発明に従属する請求項2の発明のように、前
記空気袋が、前記利用者の身体と当接するように配置さ
れて、前記マッサージ機本体に対する利用者の支持状態
を調節するものであって、この空気袋の空気の量を調節
する調節弁を設けた構成とするとよい。
【0011】この発明のマッサージ機においては、空気
袋を利用者の身体と当接するように配置するとともに、
調節弁により空気袋の空気量を調節して、マッサージ機
本体に対する利用者の支持状態を調節できる。
【0012】また、前記請求項1または2の発明を実施
するにあたり、これらの発明に従属する請求項3の発明
のように、前記施療ユニットが、前記利用者の体軸に沿
って往復移動可能に前記マッサージ機本体に取り付けら
れているとともに、この施療ユニットの移動範囲の両端
部のうちの少なくとも一方に前記空気ポンプを配置した
構成とするとよい。
【0013】この発明のマッサージ機においては、利用
者の体軸に沿って往復移動可能に取り付けられている施
療ユニットの移動範囲の両端部のうちの少なくとも一方
に空気ポンプを配置したので、空気袋を膨張および収縮
させる必要がある場合にのみ、施療ユニットを空気ポン
プが配置されている側の端部まで移動させて空気ポンプ
を作動させることができる。
【0014】また、前記請求項3の発明を実施するにあ
たり、この発明に従属する請求項4の発明のように、前
記施療ユニットの移動範囲の両端部が、前記施療子によ
るマッサージ領域を外れている構成とするとよい。
【0015】この発明のマッサージ機においては、施療
ユニットの移動範囲の両端部が、施療子によるマッサー
ジ領域を外れているので、空気袋を膨張および収縮させ
る際に、施療ユニットを空気ポンプが配置されている側
の端部まで移動させると、施療子を空気ポンプにポンプ
動作を営ませる作業にのみ用いることができる。
【0016】また、前記請求項1の発明を実施するにあ
たり、この発明に従属する請求項5の発明のように、前
記施療ユニットを前記利用者の体軸に沿って往復移動可
能に前記マッサージ機本体に取り付け、前記空気袋を長
手方向に沿って伸縮自在な蛇腹で形成し、この空気袋の
長手方向一端部を前記施療ユニットに連結するととも
に、その長手方向他端部を前記マッサージ機本体の固定
部に連結した構成とするとよい。
【0017】この発明のマッサージ機においては、施療
ユニットを利用者の体軸に沿って往復移動可能にマッサ
ージ機本体に取り付けるとともに、長手方向に沿って伸
縮自在な蛇腹で形成した空気袋を、施療ユニットとマッ
サージ機本体の固定部とにそれぞれ連結したので、施療
子により空気ポンプを作動させることにより施療ユニッ
トを利用者の体軸に沿って往復移動させることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係るマッサージ機1を、図1〜図3に基づいて説明す
る。
【0019】本実施形態のマッサージ機としてのマッサ
ージ椅子1は、図1に示すように、マッサージを施す図
示しない利用者を支持するマッサージ機本体2と、往復
運動して利用者の身体にマッサージを施す施療子3、お
よびこの施療子3を駆動する駆動部4を有した機械式の
施療ユニット5と、マッサージ機本体2の内部に取り付
けられており、空気の給排気に伴って膨張および収縮す
る空気袋6と、施療子3の往復運動に連動してポンプ動
作を営むことにより空気袋6に空気を供給する空気ポン
プ7とを具備している。
【0020】マッサージ機本体としてのマッサージ椅子
本体2は、座部2a、背もたれ部2b、および左右一対
の右側肘掛け部2cならびに左肘掛け部2dなどから構
成されている。以下の説明において、利用者の首や肩な
どを支持する側の背もたれ部2bの一端部をヘッド側端
部、利用者の腰などを支持する側の背もたれ部2bの他
端部をウェスト側端部と称する。また、図1において、
後述する施療ユニット5や空気ポンプ7などを見易くす
るために、背もたれ部2bをその外側から覆うカバーな
どは、その図示を省略する。
【0021】施療子としてのもみ玉3は、図1および図
2に示すように、2個備えられている。右側もみ玉3a
および左側もみ玉3bは、後述する駆動部4が有してい
る左右一対の右側アーム部8aおよび左側アーム部8b
の先端に、それぞれ1個ずつ回転自在に取り付けられて
いる。右側アーム部8aおよび左側アーム部8bは、施
療ユニット5の内部から、ユニット正面5aを通って外
部に突出されている。これら左右一対のアーム部8a,
8bは、背もたれ部2bの正面側に設けられているマッ
サージ用開口21に通されている。これにより、左右一
対のもみ玉3a,3bは、それらが取り付けられている
左右一対のアーム部8a,8bが駆動部4によって互い
に独立に往復運動されることにより、利用者の施療部位
としてのマッサージ部位に当接しつつマッサージを施す
ことができる。
【0022】詳しく述べると、各もみ玉3a,3bは、
図2に示すように、駆動部4によって、背もたれ部2b
の長手方向、およびこの長手方向に直交する方向である
背もたれ部2bの幅方向の、互いに独立な2方向の成分
の動きを、それぞれ所定の振幅で組み合わされて往復運
動される。各もみ玉3a,3bの背もたれ部2bの長手
方向に沿った振幅の大きさ、および各もみ玉3a,3b
の背もたれ部2bの幅方向に沿った振幅の大きさは、利
用者が操作部12を操作することにより、制御部13を
介して任意に設定できる。このように、各もみ玉3a,
3bは、前述した2方向に沿った任意の大きさの振幅を
所定の割合で組み合わされて、かつ、所定の周期や、あ
るいは所定の速さで往復運動されることにより、互いに
独立に複雑で変化に富んだ動きをすることができる。こ
れにより、各もみ玉3a,3bは、いわゆる叩き、も
み、あるいはローリングなどの変化に富んだマッサージ
をマッサージ部位に施すことができる。
【0023】マッサージ用開口21は、図1に示すよう
に、背もたれ部2bの正面側中央部分において、その長
手方向の略全長にわたり、各もみ玉3a,3bが利用者
の首付近から腰付近にかけて移動できるように長尺形状
に形成されている。それとともに、マッサージ用開口2
1の幅方向の長さは、各もみ玉3a,3bが、最大振幅
で往復運動するのを妨げない大きさに形成されている。
【0024】駆動部4は、前述したように施療ユニット
5に内設されており、これが備えている各アーム部8
a,8bを介して、それらの先端に取り付けられている
各もみ玉3a,3bを、前述したように互いに独立に往
復運動させることができる。この駆動部4は、各もみ玉
3a,3bを往復運動させる駆動力を発生する図示しな
いもみ玉駆動モータ、このもみ玉駆動モータが発生させ
た駆動力を各もみ玉3a,3bが往復運動できるよう
に、各アーム部8a,8bに互いに独立に伝達する図示
しない駆動力伝達装置などを備えている。また、駆動部
4は、図3に示すように、制御部13を介して操作部1
2に接続されている。駆動部4は、利用者が操作部12
を操作することにより、制御部13を介して作動させた
り、あるいはその作動を停止させたりすることができ
る。また、駆動部4は、その作動状態を、利用者が操作
部12を操作することにより、制御部13を介して随
時、利用者が所望する前述した各種マッサージを得られ
るように制御される。なお、リモートコントロール式の
操作部12は、このマッサージ椅子1の利用者が、着座
状態でマッサージ椅子1の各種作動状態を操作できる長
さに形成されている操作部接続用ケーブル12aによっ
て制御部13と接続されている。
【0025】前述した機械式の駆動部4を搭載している
施療ユニット5は、背もたれ部2bの長手方向に沿って
往復移動できるように、一方向に長く伸ばされた長尺の
直方体形状に形成されている。この施療ユニット5は、
その長手方向が背もたれ部2bの幅方向に沿うように背
もたれ部2bの内部に配置されて、背もたれ部2bの長
手方向に沿って往復移動可能に取り付けられている。
【0026】詳しく述べると、施療ユニット5のユニッ
ト正面5aとは反対側の一側面であるユニット背面に
は、この施療ユニット5を背もたれ部2bの長手方向に
沿って往復移動させるためのスクリューシャフト9とね
じ係合するシャフト係合部5bが設けられている。スク
リューシャフト9は、背もたれ部2bの幅方向中央部に
おいて、その内部に、背もたれ部2bの長手方向に伸ば
されて取り付けられている。スクリューシャフト9は、
シャフト係合部5bに、これを背もたれ部2bの長手方
向に貫通して係合されている。また、スクリューシャフ
ト9は、その長手方向一端部が、背もたれ部2bのウェ
スト側端部に内設されているユニット駆動モータ10に
接続されている。スクリューシャフト9は、その長手方
向他端部を、背もたれ部2bのヘッド側端部に内設され
ている図示しないスクリューシャフト支持部材によっ
て、回転自在に支持されている。
【0027】ユニット駆動モータ10は、図3に示すよ
うに、制御部13を介して操作部12に接続されてい
る。ユニット駆動モータ10は、利用者が操作部12を
操作することにより、制御部13を介して作動された
り、あるいはその作動を停止されたりするとともに、そ
の作動時の回転駆動する向きも制御部13を介して正回
転、あるいは逆回転に設定できる。
【0028】ユニット駆動モータ10が作動されて、ス
クリューシャフト9が正逆いずれかの向きに回転駆動さ
れることにより、施療ユニット5は、利用者の体軸方
向、つまり、ヘッド側端部からウェスト側端部にわたっ
て往復移動される。
【0029】また、施療ユニット5の長手方向両端部に
は、この施療ユニット5を背もたれ部2bの長手方向に
沿って円滑に往復移動できるように案内するための、丸
棒形状に形成されているユニットガイド棒11がそれぞ
れ一本ずつ貫通している。これら一対のユニットガイド
棒11は、背もたれ部2bの内部において、背もたれ部
2bの長手方向に沿うように、その幅方向両端部に取り
付けられている。各ユニットガイド棒11は、その姿勢
がスクリューシャフト9と平行となるように配置され
て、スクリューシャフト9を間において配置されてい
る。また、各ユニットガイド棒11の長手方向両端部
は、背もたれ部2bのヘッド側端部、およびウェスト側
端部に内設されている図示しないユニットガイド棒支持
部材にそれぞれ固定されている。
【0030】以上説明した構成において、このマッサー
ジ椅子1の利用者が、操作部12を操作することによ
り、制御部13を介してユニット駆動モータ10を作動
させる。ユニット駆動モータ10が作動すると、これに
接続されているスクリューシャフト9が回転駆動され
る。このスクリューシャフト9の回転に伴って、施療ユ
ニット5は、スクリューシャフト9とねじ係合している
シャフト係合部5bを介して、背もたれ部2bの長手方
向に沿って、その略全長にわたって円滑に移動できる。
【0031】そして、施療ユニット5の所望の移動位
置、あるいは移動中において、駆動部4が作動されるの
で、各アーム部8a,8bに取り付けられている各もみ
玉3a,3bの往復運動を介して、利用者の首から腰に
かけた広範囲に分布している殆どのマッサージ部位に対
して効果的、かつ、変化に富んだ、機械式のマッサージ
を施すことができる。
【0032】この施療ユニット5のユニット正面5a側
には、図1および図2に示すように、後述する空気袋6
に空気を供給するための空気ポンプ7が取り付けられて
いる。本実施形態のマッサージ椅子1においては、空気
ポンプ7は、前述した左右一対のもみ玉3a,3b、お
よび同じく左右一対のアーム部8a,8bのそれぞれに
対応して、左右1個ずつ、合計2個取り付けられてい
る。これら左右一対の右側空気ポンプ7aおよび左側空
気ポンプ7bは、ともに施療ユニット5のユニット正面
5a中央の一側部に設けられている平板形状に形成され
ている空気ポンプ載置台14の一端面に取り付けられて
いる。この空気ポンプ載置台14は、前述した各アーム
部8a,8bの背もたれ部2bの長手方向に沿った成分
の動きを妨げない位置に設置されている。
【0033】各空気ポンプ7a,7bは、長手方向に沿
って伸縮自在な蛇腹15、この蛇腹15の長手方向一端
部に取り付けられるとともに、蛇腹15を、その伸縮方
向両外側から空気ポンプ載置台14とともに挟み込むこ
とによって、各アーム部8a,8bの往復運動に応じて
伸縮させる当て板16、この当て板16と各アーム部8
a,8bとが互いに外れることなく略一体に往復運動す
るように連結するアーム連結部材17、および蛇腹15
の伸縮に伴い各空気ポンプ7a,7bの内部に空気を吸
い込むとともに、この吸い込んだ空気を各空気ポンプ7
a,7bの外部に漏らさないようにするための逆止弁1
8などから構成されている。
【0034】各空気ポンプ7a,7bは、図2に示すよ
うに、それらの蛇腹15の長手方向、すなわち伸縮方向
が、背もたれ部2bの長手方向に略沿うように取り付け
られている。各蛇腹15は、各アーム部8a,8bが、
それらの前述した背もたれ部2bの長手方向に沿った可
動範囲内において、空気ポンプ載置台14から最も離れ
た状態に位置した際に、最も伸びた状態となる大きさに
形成されている。各蛇腹15は、各アーム部8a,8b
が、前記可動範囲内において、空気ポンプ載置台14に
最も近づいた状態に位置した際に、最も縮んだ状態とな
る大きさに形成されている。
【0035】また、各空気ポンプ7a,7bの蛇腹15
の、空気ポンプ載置台14とは反対側、すなわち各アー
ム部8a,8bと対向する側には、平板形状に形成され
ている各当て板16が取り付けられている。各当て板1
6の各アーム部8a,8bと対向するアーム対向面16
aには、側面視が略コ字形状に形成されているアーム連
結部材17が取り付けられている。各アーム連結部材1
7は、その内側凹部と各当て板16のアーム対向面16
aとによって、各アーム部8a,8bをそれらの外側か
ら囲むように各当て板16のアーム対向面16aに取り
付けられている。これにより、各空気ポンプ7a,7b
は、各当て板16を介して、空気ポンプ載置台14と各
アーム部8a,8bとによって、各蛇腹15の伸縮方向
両外側から挟み込まれた状態に取り付けられている。
【0036】各アーム連結部材17の内側凹部は、その
アーム対向面16aからの高さが、各アーム部8a,8
bがアーム対向面16aから僅かな隙間を空けて、か
つ、アーム対向面16aから殆ど離れずに略一体に往復
運動できるように、各アーム対向面16aに対する、各
アーム部8a,8bの背もたれ部2bの長手方向に沿っ
た成分の動きを規制する大きさに形成されている。これ
により、各当て板16は、各アーム部8a,8bが駆動
部4によって動かされる際に、それらの背もたれ部2b
の長手方向に沿った成分の動きに対して殆どずれること
なく追従して、略一体に動くことができる。よって、各
アーム部8a,8bは、それら各当て板16に連結され
ている各蛇腹15を、それらの長手方向に沿って殆ど無
駄なく、効率よく伸縮させることができる。また、各ア
ーム連結部材17の内側凹部は、そのアーム対向面16
aに平行な方向の幅が、前述したような各アーム部8
a,8bの背もたれ部2bの長手方向に直交する方向に
沿った成分の往復運動を妨げない(許容する)大きさに
形成されている。
【0037】逆止弁18は、各空気ポンプ7a,7bの
蛇腹15の内部と外部とを連通するように、各当て板1
6を貫通して、それらのアーム対向面16aからそれぞ
れ1個ずつ突出して設けられている。これら各逆止弁1
8は、各蛇腹15が伸びる際に、開弁されて各空気ポン
プ7a,7bの外部からそれらの内部に空気を吸い込
む。また、各逆止弁18は、各蛇腹15が縮む際には、
閉弁されて各空気ポンプ7a,7bの内部に吸い込んだ
空気が、それらの外部に漏れ出さないように密封する。
【0038】以上説明した構成からなる各空気ポンプ7
a,7bによれば、各アーム部8a,8bが駆動部4に
よって駆動される際に、それらの先端に取り付けられて
いる各もみ玉3a,3bによるマッサージ行為を殆ど妨
げることなく、各アーム部8a,8bの動きに連動して
ポンプ動作を営み、後述する空気袋6に空気(圧縮空
気)を効率よく供給することができる。
【0039】空気の給排気に伴って膨張および収縮する
空気袋6は、本実施形態においては、図1に示すよう
に、マッサージ椅子本体2の座部2aに内設されてい
る。空気袋6は、座部2aの外形に沿って、これよりも
僅かに小さい略直方体形状に形成されている。この空気
袋6は、その膨張および収縮の程度により、着座者の臀
部および大腿部などの形状に沿うように自在に変形し
て、いわゆるフィッティング調整を行う。また、この空
気袋6には、収縮時にも座部2aにおけるクッションと
しての機能を発揮できるものを使用することが望まし
い。
【0040】空気袋6は、図1に示すように、マッサー
ジ椅子本体2の内部に配設されている、ゴム製などの可
撓性を有するとともに気密保持性に優れた材質によって
形成されているホースからなる配管系19によって、前
述した左右一対の各空気ポンプ7a,7bと連通されて
いる。この配管系19には、各空気ポンプ7a,7bか
ら空気袋6内に供給される圧縮空気の圧力および量な
ど、あるいは空気袋6内から抜け出る空気の圧力および
量などを調節するための調節弁20が設けられている。
【0041】配管系19は、本実施形態においては、右
側空気ポンプ7aと連通している右側給気管19a、左
側空気ポンプ7bと連通している左側給気管19b、お
よびこれら2本の給気管19a,19bを1本の通気路
としてまとめて空気袋6に連通する空気袋用給排気管1
9cなどから構成されている。右側給気管19aは、図
2に示すように、右側空気ポンプ7aの空気ポンプ載置
台14側の端部に、空気ポンプ載置台14を貫通して連
通されている。同様に、左側給気管19bも、図2に示
すように、左側空気ポンプ7bの空気ポンプ載置台14
側の端部に、空気ポンプ載置台14を貫通して連通され
ている。空気袋用給排気管19cは、図1に示すよう
に、空気袋6の内部とその下面を介して連通されてい
る。
【0042】調節弁20は、本実施形態においては、図
1に示すように、右側給気管19aと空気袋用給排気管
19cとの中間部分に取り付けられている右側調節弁2
0a、および左側給気管19bと空気袋用給排気管19
cとの中間部分に取り付けられている左側調節弁20b
の2個から構成されている。これら右側調節弁20aお
よび左側調節弁20bは、図3に示すように、制御部1
3を介して操作部12に接続されている。これにより、
各調節弁20a,20bは、操作部12を操作すること
により、制御部13を介して互いに独立に作動させた
り、あるいはその作動を停止させたりすることができ
る。
【0043】各調節弁20a,20bは、初期設定で
は、それぞれ全開状態を保持するように設定されてい
る。この場合、各アーム部8a,8bの動きに連動して
各空気ポンプ7a,7bがポンプ動作を営んでも、それ
らから送り出される圧縮空気は、各調節弁20a,20
bから配管系19の外部に殆どすべて排出(排気)され
る。これにより、マッサージ椅子1が通常のマッサージ
を行っている際には、各空気ポンプ7a,7bから空気
袋6内に圧縮空気が供給(給気)されることがないの
で、空気袋6はその大きさおよび形状などを殆ど変えな
い。
【0044】また、このマッサージ椅子1の利用者がマ
ッサージを受ける際に、腰掛けた高さを高くしたい場合
には、利用者は操作部12を操作し、制御部13を介し
て各調節弁20a,20bの開度をそれぞれ所定の大き
さまで絞ればよい。これにより、各アーム部8a,8b
の往復運動に連動してポンプ動作を営んでいる各空気ポ
ンプ7a,7bから送り出される圧縮空気が、配管系1
9を通って空気袋6内に供給されて、空気袋6が利用者
をその下方から支持した状態で膨張する。この膨張は、
各調節弁20a,20bの開度に応じるので、膨張完了
後に操作部12での入力により各調節弁20a,20b
を閉じればよい。
【0045】なお、各調節弁20a,20bは、各空気
ポンプ7a,7bの各蛇腹15と空気袋6との中間部に
おいて、配管系19上に設けなくとも構わない。例え
ば、各蛇腹15、あるいは空気袋6に直接連通させて取
り付ける構成としても構わない。このような構成によれ
ば、可撓性を有している柔らかい各管19a,19b,
19cによって各調節弁20a,20bを支持する必要
がないので、その疲労度を軽減できる。すなわち、配管
系19、ひいては、このマッサージ椅子1の寿命を延ば
すことができる。
【0046】また、本実施形態においては、各調節弁2
0a,20bの開閉の度合いを、このマッサージ椅子1
の利用者が、操作部12を操作することにより、制御部
13を介して互いに独立に設定できる構成としても構わ
ない。それとともに、各アーム部8a,8bの駆動部4
による動き方を、このマッサージ椅子1の利用者が、操
作部12を操作することにより、制御部13を介して互
いに独立に、かつ、それらの先端に取り付けられている
各もみ玉3a,3bによるマッサージ行為の効果より
も、各空気ポンプ7a,7bのポンプ動作の給気効果を
優先させるような動き方に設定できる構成としても構わ
ない。
【0047】あるいは、各アーム部8a,8bの駆動部
4による動き方を、このマッサージ椅子1の利用者が、
操作部12を操作することにより、制御部13を介して
互いに独立に、かつ、それらの先端に取り付けられてい
る各もみ玉3a,3bによるマッサージ行為の効果が、
各空気ポンプ7a,7bのポンプ動作の給気効果よりも
優先されるような動き方に設定できる構成としても構わ
ない。これにより、このマッサージ椅子1の利用者が、
マッサージを重点的に受けたい場合と、あるいは、座部
2aのフィッティング調整を重点的に行いたい場合とを
選択できる。よって、利用者は、このマッサージ椅子1
をさらに快適な状態で使用することができる。また、こ
のような構成によれば、各もみ玉3a,3bによるマッ
サージ行為の効果を微妙に調節しつつ、各空気ポンプ7
a,7bおよび各管19a,19bごとに、配管系19
の給気および排気のバランスを調節できる。したがっ
て、マッサージ椅子1の利用者は、空気袋6の膨張およ
び収縮による座部2aのフィッティング調整を微妙に行
うことができるので、極めて快適な状態でマッサージを
受けることができる。
【0048】以上説明した構成からなるマッサージ椅子
1によれば、マッサージ椅子本体2に具備されている施
療ユニット5が有している駆動部4によって往復運動さ
れる各アーム部8a,8bの作動に連動して、各空気ポ
ンプ7a,7bがポンプ動作を営むことにより、各空気
ポンプ7a,7bから空気袋6に圧縮空気を供給でき
る。これにより、マッサージ椅子本体2の内部にエアコ
ンプレッサのような大掛かりな装置を設けるスペースを
確保する必要がないので、スペースファクタを改善でき
る。つまり、図示しない小形のマッサージ椅子や、座部
が低いマッサージ椅子、あるいは座部の下方にスペース
がないマッサージ椅子への適用に好適する。しかも、エ
アコンプレッサを搭載していないので、椅子全体の軽量
化、およびその製造コストの抑制を図ることができる。
【0049】また、このマッサージ椅子1においては、
マッサージ椅子本体2の座部2a内に、利用者の臀部お
よび大腿部などと当接するように空気袋6を配置した。
それとともに、マッサージ椅子本体2の背もたれ部2b
内に、空気袋6と各空気ポンプ7a,7bとを連結する
配管系19を設け、この配管系19に各空気ポンプ7
a,7bから空気袋6に供給される圧縮空気の圧力およ
び量などを調節して、マッサージ椅子本体2の座部2a
に対する利用者の支持状態を調節できる各調節弁20
a,20bを取り付けた。これにより、マッサージ椅子
1の利用者がより快適な状態でマッサージを受けること
ができるフィッティング調節機能を得ることができる。
しかも、このマッサージ椅子1においては、各空気ポン
プ7a,7bの駆動手段に、既存の機械式施療ユニット
5利用できるので、低コストで製造できる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態に係るマ
ッサージ椅子31を、図4に基づいて説明する。この第
2実施形態のマッサージ椅子は、これが具備している施
療ユニットに取り付けられている空気ポンプの構造など
が、前述した第1実施形態の施療ユニットに取り付けら
れている空気ポンプの構造などと異なっているだけで、
その他の構成、作用、および効果は同様である。よっ
て、その異なっている部分について説明し、前述した第
1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0051】本実施形態のマッサージ椅子31は、図4
に示すように、これが具備している施療ユニット32に
1個の空気ポンプ33が設けられている。この空気ポン
プ33は、施療ユニット32のユニット正面32a側お
いて、左右一対の各アーム部8a,8bの間に、挟まれ
るように取り付けられている。空気ポンプ33は、その
長手方向、すなわち、空気ポンプ33の蛇腹15の伸縮
方向が、各アーム部8a,8bの横方向(左右方向)の
動きに沿うように配置されている。
【0052】空気ポンプ33の蛇腹15の両端には、蛇
腹15に各アーム部8a,8bの横方向の動きを殆ど無
駄なく、効率よく伝達できるように、平板形状に形成さ
れている左右一対の当て板34が取り付けられている。
また、一対の当て板34のそれぞれの外側端面であるア
ーム対向面34aには、これら一対の当て板34を介し
て、蛇腹15が各アーム部8a,8bの横方向の動きに
対して殆どずれることなく追従して、略一体に動くこと
ができるように、アーム連結部材17がそれぞれ1個ず
つ取り付けられている。各アーム連結部材17は、その
内側凹部と各当て板34のアーム対向面34aとによっ
て、各アーム部8a,8bをそれらの外側から囲むよう
に各当て板34のアーム対向面34aに取り付けられて
いる。これにより、空気ポンプ33は、各当て板34を
介して、各アーム部8a,8bによって、蛇腹15の伸
縮方向両外側から挟み込まれた状態で施療ユニット32
のユニット正面32a側に取り付けられている。
【0053】空気ポンプ33には、1個の逆止弁18が
蛇腹15の右側アーム部8a寄りに直接取り付けられて
いる。また、この空気ポンプ33が発生する圧縮空気を
図示しない空気袋に供給する配管系としての給気管35
は、左側アーム部8bに連結されている当て板34のア
ーム対向面34aから、当て板34を貫通して蛇腹15
に連通して設けられている。さらに、図示しない調節弁
は、給気管35の中間部に1個設けられている。
【0054】この第2実施形態のマッサージ椅子31
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ
椅子と同じであるので、本発明の課題を解決できるのは
もちろんであるが、前記構造からなる空気ポンプ33な
どを具備している第2実施形態は、以下の点で優れてい
る。
【0055】このマッサージ椅子31には、1個の空気
ポンプ33で圧縮空気を発生して、これを空気袋に供給
できるので、施療ユニット32に対する負担が小さい。
また、1個の空気ポンプ33を左右一対の各アーム部8
a,8bによって伸縮させるので、各アーム部8a,8
bのそれぞれに対する負担が小さくて済み、各アーム部
8a,8bの先端に取り付けられている各もみ玉3a,
3bのマッサージ効果を妨げるおそれも少ない。さら
に、この空気ポンプ33が取り付けられている施療ユニ
ット32を往復移動させる図示しないモータなどに掛か
る負担も低減できるので、故障などを抑制でき、このマ
ッサージ椅子31の寿命を延ばすことができる。
【0056】次に、本発明の第3の実施の形態に係るマ
ッサージ椅子を、図5に基づいて説明する。この第3実
施形態のマッサージ椅子は、これが具備している空気袋
の構成などが、前述した第1実施形態の空気袋の構成な
どと異なっているだけで、その他の構成、作用、および
効果は同様である。よって、その異なっている部分につ
いて説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。なお、
図5において、2本のユニットガイド棒、あるいは調節
弁などは、空気袋の構成などを見易くするために、それ
らの図示を省略する。
【0057】本実施形態のマッサージ椅子41は、その
マッサージ椅子本体42の座部42a、背もたれ部42
b、右側肘掛け部42c、および左側肘掛け部42dの
それぞれに空気袋43が設けられている。座部42aに
は座部用空気袋43aが、右側肘掛け部42cには右側
肘掛け部用空気袋43cが、また左側肘掛け部42dに
は左側肘掛け部用空気袋43dが、それぞれ1個ずつ内
設されている。それとともに、背もたれ部42bには、
マッサージ用開口21をその外周から囲むように、6個
の空気袋43が内設されている。具体的には、背もたれ
部42bの利用者の頭に近い側から座部42a側に向け
て順番に、まず、主に利用者の首から肩にかけての部分
を支持できるように、左右一対の右側第1空気袋43e
および左側第1空気袋43fが配置されている。次に、
主に利用者の肩から腰にかけての背中の大部分を支持で
きるように、左右一対の右側第2空気袋43gおよび左
側第2空気袋43hが配置されている。さらに、主に利
用者の腰から臀部にかけての部分を支持できるように、
左右一対の右側第3空気袋43iおよび左側第3空気袋
43jが配置されている。
【0058】これら9個の空気袋43a,43c,43
d,43e,43f,43g,43h,43i,および
43jには、それぞれ個別に図示しない調節弁が連通さ
れて接続されている。本実施形態のマッサージ椅子41
が備える空気ポンプ44が、図5に示すように、前述し
た第1実施形態と同様に、左右一対の右側空気ポンプ4
4aおよび左側空気ポンプ44bの2個から構成されて
いる場合には、各空気袋43a,43c,43d,43
e,43f,43g,43h,43i,および43jに
対して、調節弁がそれぞれ2個ずつ連通されて設けられ
ている。あるいは、本実施形態のマッサージ椅子41が
備える空気ポンプ44が、その図示は省略するが、前述
した第2実施形態のように1個から構成されている場合
には、各空気袋43a,43c,43d,43e,43
f,43g,43h,43i,および43jに対して、
調節弁がそれぞれ1個ずつ連通されて設けられている。
これにより、9個の空気袋43a,43c,43d,4
3e,43f,43g,43h,43i,および43j
の膨張および収縮は、利用者が図示しない操作部を操作
することにより、図示しない制御部を介して、それぞれ
互いに独立に行われる。
【0059】なお、本実施形態において、マッサージ椅
子本体42に内設される空気袋43の個数、およびその
取り付け位置は、前述した個数および取り付け位置に制
約されない。このマッサージ椅子41の利用者の身体
を、各部位に応じて快適に支持できる個数および取り付
け位置であれば任意の個数および取り付け位置に設定し
て構わない。
【0060】この第3実施形態のマッサージ椅子41
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ
椅子と同じであるので、本発明の課題を解決できるのは
もちろんであるが、前記構成からなる空気袋43などを
具備している第3実施形態は、以下の点で優れている。
【0061】このマッサージ椅子41においては、マッ
サージ椅子本体42の座部42a、背もたれ部42b、
ならびに左右一対の右側肘掛け部42cおよび左側肘掛
け部42dのそれぞれの内部に、1個ないし6個の空気
袋43を配置している。それとともに、これら各空気袋
43は、それらの大きさおよび形状などを、それぞれ互
いに独立に、随時、所定の大きさおよび形状に調節して
設定できる。これにより、これら9個の空気袋43は、
このマッサージ椅子41の利用者の身体を、各部分ごと
の形状や疲労度などに合わせて、それぞれ互いに独立
に、より適切な状態にフィッティング調整して支持でき
る。よって、このマッサージ椅子41においては、これ
の利用者の様々な好み、あるいは利用者の身体の各部位
の形状や疲労度などに合わせて、マッサージ椅子本体4
2の座部42a、背もたれ部42b、ならびに左右一対
の右側肘掛け部42cおよび左側肘掛け部42dにおけ
る、より優れた座り心地や、ホールド感などを得ること
ができる。したがって、このマッサージ椅子41の利用
者は、さらにリラックスした快適な状態でマッサージを
受けることができる。
【0062】次に、本発明の第4の実施の形態に係るマ
ッサージ椅子を、図6および図7に基づいて説明する。
この第4実施形態のマッサージ椅子は、これが具備して
いる空気ポンプの取り付け構造などが、前述した第1実
施形態の空気ポンプの取り付け構造などと異なっている
だけで、その他の構成、作用、および効果は同様であ
る。よって、その異なっている部分について説明し、前
述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符
号を付してその説明を省略する。
【0063】本実施形態のマッサージ椅子51は、施療
ユニット53と空気ポンプ54とが分離されて設けられ
ている。この空気ポンプ54は、前述した第1実施形態
と同様に、左右一対の右側空気ポンプ54aおよび左側
空気ポンプ54bの2個から構成されているが、図6お
よび図7においては、左側空気ポンプ54bのみを図示
する。このマッサージ椅子51は、図6および図7に示
すように、そのマッサージ椅子本体52の背もたれ部5
2b内に、断面視が略コ字形状に形成されている背もた
れフレーム55が取り付けられている。この背もたれフ
レーム55は、その凹部が背もたれ部52bの背面側を
向くようにその姿勢を設定されて、背もたれ部52b内
に取り付けられている。
【0064】この背もたれフレーム55の正面側には、
施療ユニット53によって駆動される左右一対の各アー
ム部8a,8bが、背もたれ部52bの内部から外部
へ、正面側に向けて突出できるように、マッサージ用開
口55aが設けられている。これにより、各アーム部8
a,8bのそれぞれの先端に取り付けられている左右一
対の各もみ玉3a,3bは、このマッサージ椅子51の
利用者に所定のマッサージを施すことができる。なお、
各アーム部8a,8bおよび各もみ玉3a,3bも、前
述した各空気ポンプ54a,54bと同様に、図6およ
び図7においては、左側アーム部8bおよび左側もみ玉
3bのみを図示する。
【0065】また、この背もたれフレーム55の一端部
としてのヘッド側端部55b、および、この背もたれフ
レーム55の他端部としてのウェスト側端部55cに
は、それらにわたって、施療ユニット53を背もたれフ
レーム55の長手方向に沿って往復移動させるためのス
クリューシャフト56が回転自在に取り付けられてい
る。このスクリューシャフト56は、背もたれフレーム
55のヘッド側端部55bにおいては、シャフト支持部
材57によって回転自在に支持されている。また、この
スクリューシャフト56は、背もたれフレーム55のウ
ェスト側端部55cにおいては、これを貫通するととも
に、ウェスト側端部55cの外側端面に取り付けられて
いるユニット駆動モータ10に接続されて回転自在に支
持されている。
【0066】施療ユニット53は、スクリューシャフト
56およびこのスクリューシャフト56を噛み合い係合
しているシャフト係合部53aを介して、背もたれ部2
b内に、その長手方向に沿って往復移動可能に取り付け
られている。利用者が操作部12を操作し、制御部13
を介してユニット駆動モータ10を駆動させるのにとも
なって、スクリューシャフト56は正回転あるいは逆回
転のいずれか一方の向きに回転駆動される。これによ
り、前述した取り付け構造からなる施療ユニット53
は、背もたれフレームの内側凹部を、その長手方向に沿
って、ヘッド側端部55bからウェスト側端部55cに
わたって往復移動できる。
【0067】各もみ玉3a,3bは、本実施形態におい
ては、施療ユニット53が往復移動する際に、背もたれ
フレーム55のヘッド側端部55b付近に位置した場合
には、利用者の身体へのマッサージ行為を行うことがで
きないように設定されている。すなわち、施療ユニット
53の往復移動できる範囲の一端部としての、背もたれ
フレーム55のヘッド側端部55b付近は、いわゆるマ
ッサージ領域を外れた範囲に設定されている。それとと
もに、各アーム部8a,8bの施療ユニット53から突
出している部分の位置は、施療ユニット53が背もたれ
フレーム55のヘッド側端部55b付近に移動し、各ア
ーム部8a,8bがマッサージ用開口55aのヘッド側
縁部付近に位置した際には、各アーム部8a,8bは各
空気ポンプ54a,54bをポンプ動作を営むように駆
動できるが、それらの先端に取り付けられている各もみ
玉3a,3bは利用者へのマッサージ行為は行うことが
できない位置に設定されている。
【0068】各空気ポンプ54a,54bは、本実施形
態においては、背もたれフレーム55のヘッド側端部5
5cの内側において、その正面寄りに取り付けられてい
る。各空気ポンプ54a,54bからは、ヘッド側端部
55cを内側から外側へ貫通して、配管系19としての
左右一対の右側給気管19aおよび左側給気管19bが
連通して設けられている。これら各給気管19a,19
bは、同じく左右一対の右側調節弁20aおよび左側調
節弁20bを介して、配管系19としての空気袋用給排
気管19cによって一本の通気路としてまとめられ、空
気袋6に連通されている。
【0069】各空気ポンプ54a,54bは、図6に示
すように、例えば、施療ユニット53が背もたれフレー
ム55のウェスト側端部55c付近に位置している場合
には、マッサージ用開口55aのウェスト側縁部付近に
位置している各アーム部8a,8bと接触しないので、
ポンプ動作を営むことはできない。このような状態にお
いては、このマッサージ椅子51の利用者は、座部52
aにおけるフィッティング調整は、操作部12を操作
し、制御部13を介して各調節弁20a,20bを作動
させることにより、空気袋6の内部から空気を排出し
て、空気袋6を収縮させることのみが可能である。
【0070】また、各空気ポンプ54a,54bは、図
7に示すように、例えば、利用者が操作部12を操作
し、制御部13を介して施療ユニット53を背もたれフ
レーム55のヘッド側端部55b付近に位置させた場合
にのみ、マッサージ用開口55aのヘッド側縁部付近に
位置している各アーム部8a,8bによってポンプ動作
を営むように駆動される。このような状態において、利
用者が操作部12を操作し、制御部13を介して各調節
弁20a,20bを作動させることにより、図7中実線
矢印で示すように、配管系19を通して各空気ポンプ5
4a,54bから空気袋6の内部に圧縮空気を供給でき
る。あるいは、利用者が操作部12を操作し、制御部1
3を介して各調節弁20a,20bを作動させることに
より、図7中破線矢印で示すように、配管系19および
各調節弁20a,20bを通して、空気袋6の内部から
空気を排出できる。すなわち、施療ユニット53が背も
たれフレーム55のヘッド側端部55b付近に位置した
場合にのみ、座部52aのフィッティング調整を、空気
袋6の膨張および収縮の両方の動作によって行うことが
できる。
【0071】この第4実施形態のマッサージ椅子51
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ
椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるの
はもちろんであるが、前記取り付け構造からなる空気ポ
ンプ54などを具備している第4実施形態は、以下の点
で優れている。
【0072】このマッサージ椅子51においては、施療
ユニット53と各空気ポンプ54a,54bとを分離し
て設けた。これにより、施療ユニット53の図示しない
機械式駆動機構を簡素化でき、故障などを低減できると
ともに、重量を抑制できるので、ユニット駆動モータ1
0などの疲労度を軽減して、その寿命を延ばすことがで
きる。ひいては、マッサージ椅子51の軽量化および長
寿命化などを図ることができる。
【0073】また、マッサージ椅子本体52の背もたれ
部52bの長手方向、すなわち、利用者の体軸(背筋)
方向に沿って設けられている背もたれフレーム55の長
手方向一端部であるヘッド側端部55cに各空気ポンプ
54a,54bを配置した。それとともに、施療ユニッ
ト53が往復移動して背もたれフレーム55のヘッド側
端部55b付近に位置し、各アーム部8a,8bが背も
たれフレーム55のマッサージ用開口55aのヘッド側
縁部付近に位置した際には、各空気ポンプ54a,54
bは、各アーム部8a,8bによってポンプ動作を営む
ように駆動されるが、各もみ玉3a,3bは利用者への
マッサージ領域を外れてマッサージ行為ができないよう
に設定した。これにより、空気袋6を膨張および収縮さ
せることによる座部2aのフィッティング調整を優先し
て行う場合のみ、施療ユニット53を背もたれフレーム
55のヘッド側端部55b付近まで移動させ、各アーム
部8a,8bを背もたれフレーム55のマッサージ用開
口55aのヘッド側縁部付近に位置させて、各空気ポン
プ54a,54bをポンプ動作を営むように駆動させれ
ばよい。したがって、各空気ポンプ54a,54bは、
常時ポンプ動作を営むように駆動されずに済むので、酷
使状態から開放され、その耐久性を向上して寿命を延ば
すことができる。さらに、そのような座部2aのフィッ
ティング調整の際には、利用者は、各もみ玉3a,3b
からのマッサージ行為を受けないので、身体が安定して
おり、よりリラックスした状態で、空気袋6の大きさや
硬度の調節により集中して、フィッティング調整をより
繊細に設定できる。
【0074】次に、本発明の第5の実施の形態に係るマ
ッサージ椅子を、図8および図9に基づいて説明する。
この第5実施形態のマッサージ椅子は、これが具備して
いる空気ポンプの取り付け構造などが、前述した第4実
施形態の空気ポンプの取り付け構造などと異なっている
だけで、その他の構成、作用、および効果は同様であ
る。よって、その異なっている部分について説明し、前
述した第4実施形態と同一の構成部分については同一符
号を付してその説明を省略する。
【0075】本実施形態のマッサージ椅子61は、前述
した第4実施形態のマッサージ椅子51において、マッ
サージ椅子本体52の背もたれ部52bの長手方向、す
なわち、利用者の体軸(背筋)方向に沿って設けられて
いる背もたれフレーム55の長手方向一端部であるウェ
スト側端部55bに、空気ポンプ64を構成する左右一
対の右側空気ポンプ64aおよび左側空気ポンプ64b
を配置したものである。各空気ポンプ64a,64bか
らは、ウェスト側端部55bを内側から外側へ貫通し
て、配管系19としての左右一対の右側給気管19aお
よび左側給気管19bが連通して設けられている。
【0076】また、施療ユニット53の移動範囲の一端
部としての背もたれフレーム55のウェスト側端部55
c付近を、いわゆるマッサージ領域を外れた範囲に設定
した。それとともに、各アーム部8a,8bの施療ユニ
ット53から突出している部分の位置は、施療ユニット
53が背もたれフレーム55のウェスト側端部55c付
近に移動し、各アーム部8a,8bがマッサージ用開口
55aのウェスト側縁部付近に位置した際には、各アー
ム部8a,8bは各空気ポンプ64a,64bをポンプ
動作を営むように駆動できるが、それらの先端に取り付
けられている各もみ玉3a,3bは利用者へのマッサー
ジ行為は行うことができない位置に設定されている。
【0077】施療ユニット53が、図8に示すように、
背もたれフレーム55のヘッド側端部55b付近に位置
している場合には、座部62aにおけるフィッティング
調整は、空気袋6の内部から空気を排出して、空気袋6
を収縮させる動作のみが可能である。
【0078】施療ユニット53が、図9に示すように、
背もたれフレーム55のウェスト側端部55c付近に位
置している場合にのみ、図9中実線矢印で示すように、
空気袋6の内部に圧縮空気を供給したり、あるいは図9
中破線矢印で示すように、空気袋6の内部から空気を排
出したりできる。すなわち、施療ユニットにより駆動さ
れる各アーム部8a,8bが、背もたれフレーム55の
マッサージ用開口55aのウェスト側縁部付近に位置し
ている場合にのみ、座部62aのフィッティング調整
を、空気袋6の膨張および収縮の両方の動作によって行
うことができる。
【0079】この第5実施形態のマッサージ椅子61
は、以上説明した点以外は、第4実施形態のマッサージ
椅子51と同じであるので、本発明の課題を解決できる
のはもちろんであるが、前記取り付け構造からなる空気
ポンプ64などを具備している第5実施形態は、以下の
点で優れている。
【0080】このマッサージ椅子61においては、前述
した第4実施形態のマッサージ椅子51において、背も
たれフレーム55のウェスト側端部55bに、左右一対
の右側空気ポンプ64aおよび左側空気ポンプ64bを
配置したものであるので、前記課題を解決できるととも
に、第4実施形態と同様の効果を得ることができるのは
もちろんである。
【0081】さらに、この第5実施形態においては、ウ
ェスト側端部55bに、各空気ポンプ64a,64bを
配置したので、背もたれ部62b、ひいてはマッサージ
椅子61全体の重心を低くできる。これにより、このマ
ッサージ椅子61の利用者が、背もたれ部62を背面側
に、略水平に近い状態までリクライニングさせた場合に
おいても、より安定して利用者の身体を支持できる。よ
って、利用者は、よりバリエーションに富んだリラック
ス状態でマッサージを受けることができる。また、ウェ
スト側端部55bに、各空気ポンプ64a,64bを配
置したので、各空気ポンプ64a,64bと空気袋6と
の距離が近くなり、それらを連通している可撓性を有し
ている配管系19の長さを短くできる。これにより、配
管系19の膨張および収縮による各空気ポンプ54a,
54bから空気袋6内への給気の遅れなどを抑制して、
より正確に座部62aのフィッティング調整ができる。
また、配管系19の長さを短くできるので、このマッサ
ージ椅子61の低コスト化を図ることができる。
【0082】次に、本発明の第6の実施の形態に係るマ
ッサージ椅子を、図10に基づいて説明する。この第6
実施形態のマッサージ椅子は、これが具備している空気
袋の利用目的、および取り付け構造などが、前述した第
1実施形態の空気袋の利用目的、および取り付け構造な
どと異なっているだけで、その他の構成、作用、および
効果は同様である。よって、その異なっている部分につ
いて説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0083】本実施形態のマッサージ椅子71は、図1
0に示すように、これが具備している空気袋73を、長
手方向に沿って伸縮自在な蛇腹74で形成した。それと
ともに、この空気袋73の蛇腹74の長手方向一端部
を、本実施形態の施療ユニット75の一端面に気密を保
持して連結し、かつ、その長手方向他端部をマッサージ
椅子本体72の背もたれ部72b内のウェスト側端部に
設けられているマッサージ椅子本体固定部としての空気
袋支持板76の一端面に気密を保持して連結した。この
ように、本実施形態の空気袋73は、施療ユニット75
を背もたれ部72bの長手方向に沿って往復移動させる
ためのユニット駆動機構として用いるものである。
【0084】なお、この空気袋支持板76には、施療ユ
ニット75が背もたれ部72bの長手方向に沿って往復
移動する際に、施療ユニット75を円滑に案内するため
の一対のユニットガイド棒11のそれぞれのウェスト側
端部が固定されている。
【0085】この空気袋73には、空気袋支持板76を
貫通して配管系19としての空気袋用給排気管19cが
連通して接続されている。この空気袋用給排気管19c
は、左右一対の右側調節弁20aおよび左側調節弁20
b、ならびに、この空気袋用給排気管19cとともに配
管系19を構成する左右一対の右側給気管19aおよび
左側給気管19bを介して、左右一対の右側空気ポンプ
7aおよび左側空気ポンプ7bに連通されている。
【0086】各調節弁20a,20bは、初期設定で
は、このマッサージ椅子71が通常のマッサージを行っ
ている際には、ともに所定の開状態に設定されている。
具体的には、各調節弁20a,20bのそれぞれの開閉
の度合いは、各アーム部8a,8bの動きに連動して各
空気ポンプ7a,7bがポンプ動作を営んでも、それら
から送り出される圧縮空気は、各調節弁20a,20b
から配管系19の外部に殆どすべて排出(排気)される
大きさに設定されている。これにより、マッサージ椅子
71が通常のマッサージを行っている際には、各空気ポ
ンプ7a,7bから空気袋73内に圧縮空気が供給(給
気)されることがないので、空気袋73はその大きさお
よび形状などを殆ど変えない。したがって、マッサージ
椅子71の利用者は、はじめに座部72aに腰掛けた際
に、背中などが各もみ玉3a,3bと接触する位置にお
いて、リラックスした状態でマッサージを受けることが
できる。
【0087】このマッサージ椅子1の利用者がマッサー
ジを受けている際に、例えば、各もみ玉3a,3bによ
って施されているマッサージの位置を、はじめに座部7
2aに腰掛けた位置よりも首側に移動させたくなったと
する。この場合、利用者は前述したようにマッサージを
受けたままのリラックスした姿勢で操作部12を操作す
ることにより、制御部13を介して各調節弁20a,2
0bを前記初期設定の開状態から所定の大きさまで閉じ
る。これにより、各アーム部8a,8bの動きに連動し
てポンプ動作を営んでいる各空気ポンプ7a,7bから
送り出される圧縮空気が、配管系19を通って空気袋7
3内に供給される。圧縮空気が供給されると、空気袋7
3はその蛇腹74を膨張させて、長手方向に沿ってその
長さを伸ばす。これにより、施療ユニット75は、背も
たれ部72b内をウェスト側からヘッド側に向かって移
動する。よって、各もみ玉3a,3bによって施されて
いるマッサージの位置は、利用者の腰側から首側に向か
って移動する。この際、各調節弁20a,20bの閉じ
具合で、各空気ポンプ7a,7bから空気袋73内に供
給される圧縮空気の供給量を調節することにより、空気
袋73の蛇腹74の伸びるスピード、ひいては施療ユニ
ット75が移動するスピードを変えることができる。
【0088】利用者は、空気袋73の蛇腹74が所望す
る長さに伸びて、マッサージを施されている位置が所望
する位置に達したことを確認した後、操作部12を操作
することにより、制御部13を介して各調節弁20a,
20bを所定の大きさまで開く。具体的には、各調節弁
20a,20bのそれぞれの開き具合は、各空気ポンプ
7a,7bから空気袋73内に供給される圧縮空気の圧
力(供給量あるいは給気量)と、施療ユニット75の重
量によって押し縮められる空気袋73の蛇腹74の内部
から外部に押し出される(排出される)空気の圧力(排
出量あるいは排気量)とが、略バランスした状態とな
る。これにより、各空気ポンプ7a,7bが各アーム部
8a,8bの動きに連動してポンプ動作を営んでいる状
態においても、利用者は、各自が所望するマッサージ位
置を保持された状態で、マッサージ椅子71によるマッ
サージを受けることができる。
【0089】あるいは、このマッサージ椅子71の利用
者が、例えば、前述したように、各もみ玉3a,3bに
よって施されているマッサージの位置を、はじめに座部
72aに腰掛けた状態の位置よりも首側に移動させた状
態においてマッサージを受けている際に、そのマッサー
ジの位置を、はじめに座部72aに腰掛けた際にマッサ
ージを施された位置まで移動させたくなったとする。こ
の場合、利用者は、マッサージ椅子71によるマッサー
ジを受けつつリラックスした姿勢のまま操作部12を操
作することにより、制御部13を介して各調節弁20
a,20bを前記開状態から所定の大きさまで開く。こ
れにより、各アーム部8a,8bの動きに連動してポン
プ動作を営んでいる各空気ポンプ7a,7bから送り出
される圧縮空気は、配管系19を通って空気袋73内に
供給される途中で、各調節弁20a,20bから配管系
19の外部へと排出される。すると、前述した各空気ポ
ンプ7a,7bから空気袋73内に供給される圧縮空気
の圧力と、施療ユニット75の重量よって押し縮められ
る空気袋73内から押し出される空気の圧力とが、略バ
ランスした状態が崩れる。すなわち、各空気ポンプ7
a,7bから空気袋73内に供給される圧縮空気の供給
量が減ると、空気袋73の内部から外部へと空気が一方
的に抜け出るのと同様の状態となる。空気袋73の内部
から空気が抜け出ると、空気袋73は施療ユニット75
支持している状態で収縮する。
【0090】利用者は、空気袋73の蛇腹74が所望す
る長さに縮んで、マッサージを施されている位置が所望
する位置に達したことを確認した後、操作部12を操作
することにより、制御部13を介して各調節弁20a,
20bを、前述したように、各空気ポンプ7a,7bか
ら空気袋73内に供給される圧縮空気の圧力と、施療ユ
ニットの重量とによって押し縮められる空気袋73の蛇
腹74の内部から外部に押し出される空気の圧力とが、
略バランスした状態となるような大きさに閉じる。これ
により、利用者は、マッサージを施される位置を所望す
る位置に設定して保持した状態で、マッサージ椅子71
によるマッサージを受けることができる。
【0091】この第6実施形態のマッサージ椅子71
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ
椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるの
はもちろんであるが、前記利用目的および取り付け構造
からなる空気袋73などを具備している第6実施形態
は、以下の点で優れている。
【0092】この発明のマッサージ椅子71において
は、施療ユニット75をマッサージ椅子本体72の背も
たれ部72b内に、その長手方向、すなわち利用者の体
軸に沿って往復移動可能に取り付けた。それとともに、
長手方向に沿って伸縮自在な蛇腹74で形成した空気袋
73を、その伸縮方向が背もたれ部72bの長手方向に
沿うように、施療ユニット75と空気袋支持板76との
間に配置した。この際、空気袋73を、その長手方向一
端部を施療ユニット75に気密を保持して連結するとと
もに、その長手方向他端部を空気袋支持板76に気密を
保持して連結した。このような構成において、各調節弁
20a,20bのそれぞれの開閉度を随時、適当に調節
しつつ、各アーム部8a,8bを駆動させて、各空気ポ
ンプ7a,7bをポンプ動作を営むように作動させる
と、施療ユニット75を利用者の体軸に沿って往復移動
させることができる。よって、利用者の身体の各施療部
位にマッサージを施すために、施療ユニット75を背筋
方向に沿って往復移動させるための図示しないエアコン
プレッサなどの大掛かりな装置を設ける必要がないの
で、スペースファクタを改善できるとともに、軽量化を
図ることができる。また、施療ユニット75を往復移動
させるために、電動モータなどを使う必要がないので、
併せてこのマッサージ椅子71の省エネルギー化も図る
ことができる。
【0093】なお、本発明に係るマッサージ椅子1,3
1,41,51,61,71は、前述した第1〜第6の
実施の形態には制約されない。例えば、空気ポンプを第
2実施形態の空気ポンプ33とし、マッサージ椅子本体
を第3実施形態のマッサージ椅子本体42とし、さら
に、施療ユニットを往復移動させる駆動機構を第6実施
形態の空気袋73としても構わない。この際、1個の空
気ポンプ33を、マッサージ椅子本体42の各箇所に配
置されたフィッティング調節用の9個の各空気袋42
a,42c,42d,42e,42f,42g,42
h,42i,および42j、ならびに施療ユニット駆動
用の空気袋73のそれぞれに、それぞれ1個の調節弁2
0を介して、連通させる。このような構成によれば、そ
れら10個の各空気袋42a,42c,42d,42
e,42f,42g,42h,42i,42j,および
73を1個の空気ポンプ33によって膨張および収縮さ
せることができる。よって、このような構成からなるマ
ッサージ椅子の構造を極めて単純にできるので、軽量
化、低コスト化、かつ長寿命化できる。
【0094】また、前述した第4および第5実施形態に
おいては、施療ユニット53が、各空気ポンプ54a,
54b,64a,64bがポンプ動作を営むように駆動
する位置に配置された場合には、各アーム部8a,8b
が施療ユニット53の内部に向けて引き込まれる構造と
しても構わない。このような構成によっても、フィッテ
ィング調整中は、マッサージ椅子51,61の利用者に
マッサージを施さないようにできる。
【0095】また、本発明に係るマッサージ椅子1,3
1,41,51,61,71においては、それぞれに利
用者の脚などを載せる脚載せ部、いわゆるオットマンを
設けたり、あるいは利用者の脹脛などにマッサージを行
う脚用マッサージ部を設けたりするとともに、これらに
所定の個数の膨張および収縮可能な空気袋を内設しても
構わない。このような構成によれば、マッサージ椅子の
利用者は極めてリラックスした状態でマッサージを受け
ることができる。
【0096】さらに、本発明のマッサージ機は、前述し
た第1〜第6の実施形態のようなマッサージ椅子1,3
1,41,51,61,71ではなく、マット式のマッ
サージ機にも適用できるのはもちろんである。
【0097】
【発明の効果】請求項1に記載のマッサージ機によれ
ば、機械式の施療ユニットにより往復駆動される施療子
の往復運動に連動して、空気ポンプがポンプ動作を営
み、空気袋に空気を供給できる。よって、マッサージ機
本体の内部にエアコンプレッサのような大掛かりな装置
を設けるスペースを確保する必要がないので、スペース
ファクタを改善できるとともに、軽量化および製造コス
トの抑制を図ることができる。
【0098】また、請求項1に記載のマッサージ機に従
属する請求項2に記載のマッサージ機によれば、利用者
の身体と当接するように配置された空気袋に供給される
空気の量を調節して、マッサージ機本体に対する利用者
の支持状態を調節できる。よって、このマッサージ機の
利用者がより快適な状態でマッサージを受けることがで
きるフィッティング調節機能を得ることができる。
【0099】また、請求項1または2に記載のマッサー
ジ機に従属する請求項3に記載のマッサージ機、および
この請求項3に従属する請求項4に記載のマッサージ機
によれば、不必要に空気ポンプを酷使することを抑制で
きるので、空気ポンプの寿命を延ばすことができる。
【0100】また、請求項1に記載のマッサージ機に従
属する請求項5に記載のマッサージ機によれば、施療子
により作動される空気ポンプで蛇腹製の空気袋を伸縮さ
せることにより、利用者の体軸に沿って往復移動可能な
施療ユニットを移動させることができるので、マッサー
ジ機本体の内部にエアコンプレッサのような大掛かりな
装置を設けることなく、利用者の身体の各施療部位に施
療子によるマッサージを施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマッサージ椅
子を示す斜視図。
【図2】図1のマッサージ椅子が具備している機械式の
施療ユニット付近を示す斜視図。
【図3】図1のマッサージ椅子が有している可動部分の
制御系統を簡略して示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るマッサージ椅
子が具備している施療ユニット付近を示す斜視図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るマッサージ椅
子を示す斜視図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るマッサージ椅
子を示す略断面図。
【図7】図6のマッサージ椅子が具備している施療ユニ
ットが空気ポンプを作動させている状態を示す略断面
図。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るマッサージ椅
子を示す略断面図。
【図9】図8のマッサージ椅子が具備している施療ユニ
ットが空気ポンプを作動させている状態を示す略断面
図。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係るマッサージ
椅子を示す斜視図。
【図11】従来の技術に係るマッサージ椅子を示す斜視
図。
【図12】図11のマッサージ椅子が有している可動部
分の制御系統を簡略して示すブロック図。
【符号の説明】
1,31,41,51,61,71…マッサージ椅子
(マッサージ機) 2,42,52,62,72…マッサージ椅子本体(マ
ッサージ機本体) 3…もみ玉(施療子) 3a…右側もみ玉 3b…左側もみ玉 4…駆動部 5,32,53,75…施療ユニット 6,43…空気袋 7,33,44,54,64…空気ポンプ 7a,44a,54a,64a…右側空気ポンプ 7b,44b,54b,64b…左側空気ポンプ 15,74…蛇腹 19…配管系 19a…右側給気管 19b…左側給気管 19c…空気袋用給排気管 20…調節弁 20a…右側調節弁 20b…左側調節弁 35…給気管(配管系) 43a…座部用空気袋 43c…右側肘掛け部用空気袋 43d…左側肘掛け部用空気袋 43e…右側第1空気袋 43f…左側第1空気袋 43g…右側第2空気袋 43h…左側第2空気袋 43i…右側第3空気袋 43j…左側第3空気袋 76…空気袋支持板(マッサージ機本体固定部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61H 7/00 323 A61H 7/00 323G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マッサージを施す利用者を支持するマッ
    サージ機本体と、 このマッサージ機本体に設けられ、かつ、往復運動して
    前記利用者の身体にマッサージを施す施療子、およびこ
    の施療子を駆動する駆動部を有した機械式の施療ユニッ
    トと、 前記マッサージ機本体に取り付けられており、空気の給
    排気に伴って膨張および収縮する空気袋と、 前記施療子の往復運動に連動してポンプ動作を営み前記
    空気袋に空気を供給する空気ポンプとを具備しているこ
    とを特徴とするマッサージ機。
  2. 【請求項2】 前記空気袋が、前記利用者の身体と当接
    するように配置されて、前記マッサージ機本体に対する
    利用者の支持状態を調節するものであって、この空気袋
    の空気の量を調節する調節弁を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 【請求項3】 前記施療ユニットが、前記利用者の体軸
    に沿って往復移動可能に前記マッサージ機本体に取り付
    けられているとともに、この施療ユニットの移動範囲の
    両端部のうちの少なくとも一方に前記空気ポンプを配置
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のマッサ
    ージ機。
  4. 【請求項4】 前記施療ユニットの移動範囲の両端部
    が、前記施療子によるマッサージ領域を外れていること
    を特徴とする請求項3に記載のマッサージ機。
  5. 【請求項5】 前記施療ユニットを前記利用者の体軸に
    沿って往復移動可能に前記マッサージ機本体に取り付
    け、前記空気袋を長手方向に沿って伸縮自在な蛇腹で形
    成し、この空気袋の長手方向一端部を前記施療ユニット
    に連結するとともに、その長手方向他端部を前記マッサ
    ージ機本体の固定部に連結したことを特徴とする請求項
    1に記載のマッサージ機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012125650A (ja) 2012-04-04 2012-07-05 Family Co Ltd マッサージ機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7780168B2 (en) 2005-11-16 2010-08-24 Aruze Gaming America, Inc. Gaming machine
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