JP3819684B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械式の駆動機構により駆動される施療子を用いて人体にマッサージを施すマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
マッサージ機が有している施療子は、一般には、プラスチックや、あるいは硬質ゴムなどの略一定の硬度を有する弾性変形し難い材料によって形成されている。このような材料から形成されている施療子は、人体にマッサージを施す際の押圧の強弱などの、いわゆるマッサージの感触を略一定に保持して人体の施療部位(マッサージ部位)にマッサージを施すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
マッサージ機を利用する利用者の好みのマッサージ感触は、各利用者によって異なる。また、同じ利用者であっても、一般的には、身体の各マッサージ部位の状態、例えば、凝り具合が異なっているので、それらに応じたマッサージの感触を所望する場合が多い。ところが、前述した略一定の硬度に形成されている施療子を有しているマッサージ機においては、施療子が人体にマッサージを施す際の押圧具合などの感触を、各利用者の好みや、あるいは各マッサージ部位の凝り具合の状態などに応じて変化させることは困難である。
【0004】
よって、本発明が解決しようとする課題は、人体の各施療部位に変化に富んだマッサージを施すことができる施療子を具備したマッサージ機を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明に係るマッサージ機は、人体を押圧するとともに流体の供給および排出に伴って膨張および収縮可能な密閉袋、およびこの密閉袋よりも硬質の材料で形成されているとともに少なくとも外周部分が前記密閉袋で覆われており、かつ前記密閉袋で覆われている前記外周部分に前記密閉袋の内部への前記流体の供給および前記密閉袋の内部からの前記流体の排出に供される孔が形成されており、また前記密閉袋を介して間接的に前記人体を押圧可能な施療子本体を有してなり前記人体にマッサージを施す際の前記人体に対する押圧感を前記密閉袋の内部の前記流体の量に応じて調節自在な施療子と、この施療子を支持するとともに前記施療子全体の変位を伴う施療動作を与える施療子駆動部と、前記密閉袋への前記流体の供給および前記密閉袋からの前記流体の排出を前記孔を介して行う流体給排手段とを具備することを特徴とするものである。
【0006】
この発明のマッサージ機においては、施療子駆動部によって変位される施療子は、流体給排手段からの流体の供給および排出により、密閉袋の膨張および収縮の具合を制御可能であり、人体への押圧具合を任意の状態に調節できる。密閉袋を膨張させて使用する場合には、密閉袋内の流体の量が多くなるので密閉袋の緩衝作用が大きくなり、施療子の人体への押圧が弱く(柔らかく)なる。また、密閉袋を収縮させて使用する場合には、密閉袋内の流体の量が少なくなるので密閉袋の緩衝作用が小さくなり、密閉袋を介した施療子本体によって施療子の人体への押圧が強く(硬く)なる。
【0013】
また、前記請求項の発明を実施するにあたり、この発明に従属する請求項の発明に係るマッサージ機のように、前記密閉袋の外周面上に複数個の凹凸が形成されている構成とするとよい。
【0014】
この発明のマッサージ機においては、人体を施療しへ向けて押し付けると、施療子は、これが有している密閉袋の外周面上に設けられた複数個の凹凸において、人体を点で押すように押圧できるとともに、施療子の人体への押圧力は各凹凸ごとにそれぞれ異なるので、施療子の人体への押圧の感触を繊細かつ複雑にできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係るマッサージ機を、図1〜図8に基づいて説明する。
【0018】
本実施形態のマッサージ機としてのマッサージ椅子1は、図1に示すように、流体の供給および排出に伴って膨張および収縮可能な密閉袋2、およびこの密閉袋2により外周部分を覆われている施療子本体3を有しており、人体にマッサージを施す施療子としてのもみ玉4と、このもみ玉4を支持しつつもみ玉4全体の変位を伴う施療動作を与える施療子駆動部5と、密閉袋2内への流体の供給および排出を行う流体給排手段6とを具備している。
【0019】
マッサージ椅子1は、その椅子本体7が、座部7a、背もたれ部7b、および左右一対の右側肘掛け部7cならびに左側肘掛け部7dなどから構成されている。以下の説明において、図示しないこのマッサージ椅子1の利用者の首や肩などを支持する側の背もたれ部7bの一端部をヘッド側端部、利用者の腰などを支持する側の背もたれ部7bの他端部をウェスト側端部と称する。また、図1において、後述する施療子4や施療子駆動部5などを見易くするために、背もたれ部7bをその外側から覆うカバー、およびこのカバーに内設されている空気袋などは、その図示を省略する。
【0020】
人体21にマッサージを施すもみ玉4は、図1および図2に示すように、2個備えられている。右側もみ玉4aおよび左側もみ玉4bは、後述する施療子駆動部5が有している左右一対の右側アーム部8aおよび左側アーム部8bの先端に、それぞれ1個ずつ回転自在に取り付けられている。右側アーム部8aおよび左側アーム部8bは、施療子駆動部5を構成しており、左右一対のもみ玉4a,4b全体を背もたれ部7bの長手方向に沿って往復移動させる施療ユニット9の内部から、ユニット正面9aを通って外部に突出されている。これら左右一対のアーム部8a,8bは、背もたれ部7bの正面側に設けられているマッサージ用開口10に通されている。これにより、左右一対のもみ玉4a,4bは、それらが取り付けられている左右一対のアーム部8a,8bが施療子駆動部5によって互いに独立に往復運動されることにより、利用者の施療部位としてのマッサージ部位を、直接、あるいはカバーなどを介して間接的に押圧してマッサージを施すことができる。
【0021】
各もみ玉4a,4bは、施療子駆動部5に内設されている後述する図示しない施療子駆動装置によって、背もたれ部7bの長手方向、およびこの長手方向に直交する方向である背もたれ部7bの幅方向の、互いに独立な2方向の成分の動きを、それぞれ所定の振幅で組み合わされて往復運動される。各もみ玉4a,4bの背もたれ部2bの長手方向に沿った振幅の大きさ、および各もみ玉4a,4bの背もたれ部2bの幅方向に沿った振幅の大きさは、利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して任意に設定できる。このように、各もみ玉4a,4bは、前述した2方向に沿った任意の大きさの振幅を所定の割合で組み合わされて、かつ、所定の周期や、あるいは所定の速さで往復運動されることにより、互いに独立に複雑で変化に富んだ動きをすることができる。これにより、各もみ玉4a,4bは、いわゆる叩き、もみ、あるいはローリングなどの変化に富んだマッサージをマッサージ部位に施すことができる。
【0022】
マッサージ用開口10は、図1に示すように、背もたれ部7bの正面側中央部分において、その長手方向の略全長にわたり、各もみ玉4a,4bが利用者の首付近から腰付近にかけて移動できるように長尺形状に形成されている。それとともに、マッサージ用開口10の幅方向の長さは、各もみ玉4a,4bが、最大振幅で往復運動するのを妨げない大きさに形成されている。
【0023】
各もみ玉4a,4bは、図1〜図7に示すように、流体としての空気の供給および排出(給気および排気)に伴って膨張および収縮可能な1個の密閉袋2、およびこの密閉袋2により少なくとも外周部分を覆われている施療子本体としての1個のもみ玉本体3などから構成されている。
【0024】
各密閉袋2は、図1〜図3に示すように、例えば弾性変形可能であるとともに気密保持性に優れているゴム製のチューブを、略円環形状に形成することにより作られている。それとともに、各密閉袋2は、それらの内部に充填されている空気の量が少ない場合においても、それらに重力以外の外力が加えられていない状態においては、後述する各回転軸13の軸芯から大きく偏心しないような形状保持性を有しているものとする。各密閉袋2は、その内周部分が後述する各もみ玉本体3の少なくとも外周部分を覆うように、各もみ玉本体3に取り付けられることにより、もみ玉本体3とともにもみ玉4a,4bを構成する。各密閉袋2の内周部分には、図3〜図7に示すように、各密閉袋2の外部から内部に空気を供給したり、各密閉袋2の内部から外部へ空気を排出したりするための袋側連通孔としての袋側給排気孔11が、各密閉袋2の内部と外部とを貫通して複数個設けられている。袋側給排気孔11は、本実施形態においては、密閉袋2の内周部分において、その周方向に沿って等間隔に離間されて6個設けられている。これら6個の袋側給排気孔11は、各密閉袋2が各もみ玉本体3に取り付けられた際に、各もみ玉本体3の外周部分に袋側給排気孔11と同数個の6個設けられている本体側連通孔としての本体側給排気孔12とそれぞれの軸心が一致するように配置されている。
【0025】
各もみ玉本体3は、図1〜図3に示すように、各密閉袋2よりも硬質の材料、例えば殆ど弾性変形不可能なプラスチックや、あるいは硬質ゴムなどを、中空の略円盤形状に形成することにより作られている。各もみ玉本体3の外周部分には、図3〜図7に示すように、これらの各もみ玉本体3の内部空間を通して、各密閉袋2の外部から内部に空気を供給したり、あるいは各密閉袋2の内部から外部へ空気を排出したりするための、前述した6個の本体側給排気孔12が、各もみ玉本体3の内部と外部とを貫通して設けられている。これら6個の本体側給排気孔12は、各密閉袋2が各もみ玉本体3に取り付けられた際に、各もみ玉4a,4bの径方向において、各袋側給排気孔11とそれぞれの軸心を一致させて対向するように、もみ玉本体3の外周部分において、その周方向に沿って等間隔に離間して配置されている。
【0026】
各もみ玉4a,4bのもみ玉本体3の径方向中心部には、図1および図2、ならびに図4〜図7に示すように、回転軸13がそれぞれ1本ずつ取り付けられている。本実施形態においては、各回転軸13は、各もみ玉本体3に一体に取り付けられているとともに、左右一対の各アーム部8a,8bに回転自在に支持されている。これにより、各もみ玉4a,4bは、それぞれの回転軸13を介して、各アーム部8a,8bによって回転自在に支持される。各回転軸13の内部には、これら各回転軸13、および各もみ玉本体3を互いに連通している内部空間を通して、各密閉袋2に空気を給排気する軸側連通孔としての軸側給排気孔14が、それらの長手方向に沿って、それぞれの一端部であるアーム側端部から長手方向中間部まで設けられている。これら各軸側給排気孔14は、各回転軸13の長手方向中間部において、各回転軸13の中心部分から径方向外側に向けて延ばされて、各回転軸13の外周面を経て、各もみ玉本体3の内部空間と連通されている。
【0027】
各回転軸13は、それらのアーム側端部が、各アーム部8a,8bを、それらの厚み方向に貫通して取り付けられている。各回転軸13のアーム側端部の、各アーム部8a,8bの外側に突出している部分には、各回転軸13の各軸側給排気孔14を介して、各密閉袋2への給排気を行う後述の流体給排手段6とを連通する配管系としての給排気管15が、それぞれ1本ずつ取り付けられている。各給排気管15は、ゴム製などの可撓性を有するとともに気密保持性に優れた材質によって形成されているホースからなる。各回転軸13と各給排気管15とは、各もみ玉4a,4bが人体にマッサージを施す際に回転する場合においても、それらの接続部分における気密を保持できるように接続される。
【0028】
以上説明した各もみ玉4a,4bが有している各密閉袋2、各もみ玉本体3、および各回転軸13、ならびに各もみ玉4a,4bに接続されている各給排気管15の構成によれば、流体給排手段6から供給される流体は、各給排気管15、各回転軸13の各軸側給排気孔14、各もみ玉本体3の内部空間、各もみ玉本体3の各本体側給排気孔12、および各密閉袋2の各袋側給排気孔11の順番に通されて、各密閉袋2の内部空間に供給される。あるいは、各密閉袋2の内部空間から排出される流体は、各密閉袋2の各袋側給排気孔11、各もみ玉本体3の各本体側給排気孔12、各もみ玉本体3の内部空間、各回転軸13の各軸側給排気孔14、および各給排気管15の順番に通されて、後述する調節弁から配管系の外部に排出される。これにより、各もみ玉4a,4bは、利用者が操作部17を操作して、制御部16を介して流体給排手段6および調節弁を作動させることにより、それらが有している各密閉袋2の膨張の程度を任意の大きさに調節できる。
【0029】
各もみ玉4a,4bの各密閉袋2が膨張して大きくなると、空気が充填された状態の密閉袋2の緩衝作用により、密閉袋2よりも硬質の材料から形成されている各もみ玉本体3が、各密閉袋2を介して利用者のマッサージ部位を間接的に押圧する度合いが低くなるので、各もみ玉4a,4bのマッサージ感触は柔らかくなる。これとは逆に、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2が収縮して小さくなると、前記状態の密閉袋2の緩衝作用が減じて、各もみ玉本体3が、各密閉袋2を介して利用者のマッサージ部位を間接的に押圧する度合いが高くなるので、各もみ玉4a,4bのマッサージ感触は硬くなる。したがって、前述した構成からなる各もみ玉4a,4bを具備しているこのマッサージ椅子1は、マッサージ作業中における各もみ玉4a,4bのマッサージ感触、例えば、各もみ玉4a,4bの人体への押圧の強弱などを、各もみ玉4a,4bの内部空間、特に各密閉袋2の内部空間に収容(充填)される流体の量の調節により、このマッサージ椅子1の利用者が所望するように調節できる。
【0030】
各もみ玉4a,4bを支持しつつ、各もみ玉4a,4b全体の変位を伴う施療動作を与える施療子駆動部5は、各もみ玉4a,4bをそれぞれ支持する各アーム部8a,8bが設けられている施療ユニット9、この施療ユニット9を背もたれ部7bの長手方向に沿って往復移動させるためのスクリューシャフト18、このスクリューシャフト18を正逆いずれかの向きに回転駆動させるユニット駆動モータ19、および施療ユニット9を背もたれ部7bの長手方向に沿って円滑に往復移動できるように案内するためのユニットガイド棒20などから構成されている機械式のものである。また、施療ユニット9の内部には、これが備えている各アーム部8a,8bを介して、それらの先端に取り付けられている各もみ玉4a,4bを、前述したように互いに独立に往復運動させることができる、同じく機械式の施療子駆動装置が取り付けられている。
【0031】
施療ユニット9は、背もたれ部7bの長手方向に沿って往復移動できるように、一方向に長く伸ばされた長尺の直方体形状に形成されている。この施療ユニット9は、その長手方向が背もたれ部7bの幅方向に沿うように背もたれ部7bの内部に配置されて、背もたれ部7bの長手方向に沿って往復移動可能に取り付けられている。また、施療ユニット9のユニット正面9aとは反対側の一側面であるユニット背面には、スクリューシャフト18とねじ係合するシャフト係合部9bが設けられている。
【0032】
スクリューシャフト18は、背もたれ部7bの幅方向中央部において、その内部に、背もたれ部7bの長手方向に伸ばされて取り付けられている。スクリューシャフト18は、シャフト係合部9bに、これを背もたれ部7bの長手方向に貫通して係合されている。また、スクリューシャフト18は、その長手方向一端部が、背もたれ部7bのウェスト側端部に内設されているユニット駆動モータ19に接続されている。スクリューシャフト18は、その長手方向他端部を、背もたれ部7bのヘッド側端部に内設されている図示しないスクリューシャフト支持部材によって、回転自在に支持されている。
【0033】
ユニット駆動モータ19は、図1に示すように、制御部16を介して操作部17に接続されている。ユニット駆動モータ19は、利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して作動されたり、あるいはその作動を停止されたりするとともに、その作動時の回転駆動する向きも制御部16を介して正回転、あるいは逆回転に設定できる。
【0034】
ユニット駆動モータ19が作動されて、スクリューシャフト18が正逆いずれかの向きに回転駆動されることにより、施療ユニット9は、背もたれ部7bの長手方向、すなわち利用者の体軸方向に沿って、背もたれ部7bのヘッド側端部からウェスト側端部にわたって往復移動される。
【0035】
また、施療ユニット9の長手方向両端部には、丸棒形状に形成されているユニットガイド棒20がそれぞれ一本ずつ貫通している。これら一対のユニットガイド棒20は、背もたれ部7bの内部において、背もたれ部7bの長手方向に沿うように、その幅方向両端部に取り付けられている。各ユニットガイド棒20は、その姿勢がスクリューシャフト18と平行となるように配置されて、スクリューシャフト18を間において配置されている。また、各ユニットガイド棒20の長手方向両端部は、背もたれ部7bのヘッド側端部、およびウェスト側端部に内設されている図示しないユニットガイド棒支持部材にそれぞれ固定されている。
【0036】
以上説明した構成において、このマッサージ椅子1の利用者が、操作部17を操作することにより、制御部16を介してユニット駆動モータ19を作動させる。ユニット駆動モータ19が作動すると、これに接続されているスクリューシャフト18が回転駆動される。このスクリューシャフト18の回転に伴って、施療ユニット9は、スクリューシャフト18とねじ係合しているシャフト係合部18bを介して、背もたれ部7bの長手方向に沿って、その略全長にわたって円滑に移動できる。これにより、施療ユニット9が備えている各アーム部8a,8bのそれぞれの先端に取り付けられている各もみ玉4a,4bは、マッサージ用開口10を通して背もたれ部7bの正面側に突出した状態で、マッサージ用開口10の長手方向の両端部付近にわたって往復移動できる。すなわち、各もみ玉4a,4bは、利用者の体軸方向に沿って、利用者の首あるいは肩の付近から腰の付近にわたって往復移動できる。
【0037】
そして、施療ユニット9の所望の移動位置、あるいは移動中において、施療子駆動装置が作動されるので、各アーム部8a,8bに取り付けられている各もみ玉4a,4bの往復運動を介して、利用者の首から腰にかけた広範囲に分布している殆どのマッサージ部位に対して機械式のマッサージを施すことができる。
【0038】
施療ユニット9の内部に取り付けられている施療子駆動装置は、各もみ玉4a,4bを往復運動させる駆動力を発生する図示しないもみ玉駆動モータ、このもみ玉駆動モータが発生させた駆動力を各もみ玉4a,4bが往復運動できるように、各アーム部8a,8bに互いに独立に伝達する図示しない駆動力伝達装置などを備えている。また、この施療子駆動装置は、図1および図2に示すように、制御部16を介して操作部17に接続されている。施療子駆動装置は、このマッサージ椅子1の利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して作動させたり、あるいはその作動を停止させたりすることができる。また、施療子駆動装置は、その作動状態を、利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して、利用者が所望する前述した各種マッサージを得られるように制御される。なお、リモートコントロール式の操作部17は、利用者が、着座状態でマッサージ椅子1の各種作動状態を操作できる長さに形成されている操作部接続用ケーブル17aによって制御部16と接続されている。
【0039】
各もみ玉4a,4bの各密閉袋2内に空気を供給したり、あるいは各密閉袋2内から空気を排出したりするための流体給排手段としての空気ポンプ6は、図1および図2に示すように、施療ユニット9の内部に取り付けられている。この空気ポンプ6は、図示しない給気用ポンプおよび排気用ポンプの2つのポンプから構成されているとともに、制御部16を介して操作部17に接続されている。空気ポンプ6は、このマッサージ椅子1の利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して作動させたり、あるいはその作動を停止させたりすることができる。具体的には、この空気ポンプ6は、利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2内に空気を供給する給気用ポンプのみが作動するようにポンプ動作を営んだり、あるいは、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2内から空気を排出する排気用ポンプのみが作動するようにポンプ動作を営んだりすることができる。
【0040】
また、空気ポンプ6は、利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介してその給気状態における空気の供給量(あるいは給気圧力)および排気状態における空気の排出量(あるいは排気圧力)などを、任意の大きさに設定できる。これにより、空気ポンプ6は、後述するように、利用者が所望するマッサージ感触を得られるように制御される。また、空気ポンプ6には、各回転軸13の各軸側給排気孔14を介して、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2および各もみ玉本体3の内部空間への給気、およびそれらの内部空間からの排気を行うための、前述した2本の給排気管15が連通されて取り付けられている。
【0041】
さらに、空気ポンプ6の内部には、空気ポンプ6から各もみ玉4a,4b内に給排気される空気(圧縮空気)、あるいは各もみ玉4a,4b内から排出される空気の圧力および量などを、各もみ玉4a,4bごとに互いに独立に調節するための図示しない調節弁が、各給排気管15に対応してそれぞれ1個ずつ設けられている。これら2個の調節弁は、空気ポンプ6とともに流体給排手段を構成するものである。また、これら各調節弁は、利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して、それらの開弁状態を、互いに独立に所定の大きさに設定できる。このような設定の各調節弁と空気ポンプ6とのそれぞれの駆動制御を任意の状態で組み合わせることにより、このマッサージ椅子1の利用者は、自分のマッサージ部位への各もみ玉4a,4bによる施療の強さの感触を、所望する感触に互いに独立に設定(アジャスト)できる。
【0042】
以下、このマッサージ椅子1を用いた人体21のマッサージ部位へのマッサージ作業における、各もみ玉4a,4bのマッサージ感触の設定について、図3〜図7を参照しつつ説明する。
【0043】
本実施形態においては、各調節弁は、初期設定では、それぞれ全開状態を保持するように設定されているので、仮に、空気ポンプ6が駆動されてポンプ動作を営んでも、空気ポンプ6から送り出される圧縮空気は、調節弁から各給排気管15の外部に殆どすべて排出(排気)され、各密閉袋2はその大きさおよび形状などを殆ど変えない。
【0044】
このような初期設定状態において、このマッサージ椅子1の利用者が、最も柔らかい感触のマッサージを受けたいと所望する場合、利用者は操作部17を操作して、制御部16を介して空気ポンプ6を作動させるとともに、各調節弁の開度をそれぞれ所定の大きさまで絞ればよい。これにより、ポンプ動作を営んでいる空気ポンプ6から送り出される圧縮空気が、各給排気管15を通って各もみ玉4a,4bの各密閉袋2内に供給されるので、各密閉袋2は膨張する。この膨張は、各調節弁の開度に応じるので、各密閉袋2が、図3(a)に示すように、それらの膨張可能な最大の大きさまで膨張した後に、操作部17での入力により、空気ポンプ6のポンプ動作を停止させるとともに、各調節弁を閉じればよい。これにより、各密閉袋2が最大に膨張した状態を保持できる。
【0045】
各密閉袋2が最大に膨張した状態においては、図4(a)および(b)に示すように、利用者が自分の人体21の所望するマッサージ部位を各もみ玉4a,4bに向けて押し付けても、各もみ玉4a,4bの内側に配置されている硬質な部分である各もみ玉本体3が、各もみ玉4a,4bの外側に配置されている軟質な部分である各密閉袋2を介して、間接的に人体21を押圧するおそれが殆どない。したがって、利用者は、各もみ玉4a,4bの内部空間、特に、各密閉袋2の内部空間に充填された空気の量に応じた緩衝作用によって、柔らかな押圧感を得ることができる。この後、このマッサージ椅子1の利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して施療子駆動部5を作動させて、前述したように、各もみ玉4a,4bを所望する各マッサージ部位に移動させつつ、各もみ玉4a,4bに様々な往復運動(施療運動)をさせる。これにより、このマッサージ椅子1は、各もみ玉4a,4bのマッサージ感触を最もソフトにした状態で利用者の人体21にマッサージを施すことができる。
【0046】
また、利用者が最も硬い感触のマッサージを受けたいと所望する場合、利用者は操作部17を操作して、制御部16を介して空気ポンプ6を作動させるとともに、各調節弁の開度をそれぞれ最大に開けばよい。これにより、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2内に収容されている空気が、各給排気管15および各調節弁を通って各密閉袋2などの外部に排出(放出)されるので、各密閉袋2は収縮する。各密閉袋2が、図3(b)に示すように、最小に収縮した後に、操作部17での入力により、空気ポンプ6のポンプ動作を停止させるとともに、各調節弁を閉じることにより、各密閉袋2が最小に収縮した状態を保持できる。
【0047】
なお、各密閉袋2を収縮させる場合、空気ポンプ6の作動を停止させた状態のまま、各調節弁を全開状態としても構わない。この状態において、このマッサージ椅子1の利用者が、その人体21を各もみ玉4a,4bの各密閉袋2に押し付けることにより、各密閉袋2内の空気は、それらの外部に押し出される。これにより、各密閉袋2は収縮する。各密閉袋2が前記最小の収縮状態まで収縮した後、各調節弁を閉じて前記最小の収縮状態を保持する。
【0048】
各密閉袋2が最小に収縮した状態においては、図5(a)および(b)に示すように、各もみ玉4a,4bの緩衝部分である各密閉袋2はそれらの弾性および軟質性を殆ど失っているので、各もみ玉4a,4bの硬質な部分である各もみ玉本体3が、各密閉袋2を介して間接的に人体21を押圧する。したがって、このマッサージ椅子1の利用者は、例えば、もみ玉全体がプラスチックや硬質ゴムなどの硬質な材料からなるもみ玉本体のみから構成されているもみ玉を有している従来技術のマッサージ椅子を利用した場合と同様に、各もみ玉本体3による硬質な押圧感を得ることができる。この後、このマッサージ椅子1の利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して施療子駆動部5を作動させて、前述したように、各もみ玉4a,4bを所望する各マッサージ部位に移動させつつ、各もみ玉4a,4bに様々な往復運動(施療運動)をさせる。これにより、このマッサージ椅子1は、各もみ玉4a,4bのマッサージ感触を最もハードにした状態で利用者の人体21にマッサージを施すことができる。
【0049】
あるいは、利用者が、前述した柔らかい感触と硬い感触との間の、中間の感触でマッサージを受けたいと所望する場合、利用者は操作部17を操作して、制御部16を介して空気ポンプ6を作動させるとともに、各調節弁をそれぞれ中間状態に開ければよい。これにより、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2は、前述したように各密閉袋2内に空気が供給されて膨張するか、あるいは各密閉袋2内から空気が排出されて収縮する。利用者は、図3(c)に示すように、各密閉袋2が前述した最大膨張時と最小収縮時の中間状態となった後に、操作部17を操作して空気ポンプ6のポンプ動作を停止させるとともに、各調節弁を閉じればよい。これにより、各密閉袋2の大きさを、利用者が所望するマッサージ感覚を得ることができる状態に保持できる。
【0050】
なお、各密閉袋2を、前記最大膨張状態から前記中間状態まで収縮させる場合、空気ポンプ6の作動を停止させた状態のまま、各調節弁を全開状態としても構わない。この状態において、このマッサージ椅子1の利用者が、その人体21を各もみ玉4a,4bの各密閉袋2に押し付けることにより、各密閉袋2内の空気はそれらの外部に押し出されて、各密閉袋2は収縮する。各密閉袋2が前記中間状態まで収縮した後、各調節弁を閉じて前記中間状態を保持する。これにより、各密閉袋2の大きさを、利用者が所望するマッサージ感覚を得ることができる収縮状態に保持できる。この場合、各密閉袋2内の空気を空気ポンプ6を用いて積極的に吸い出す場合よりも、空気が各密閉袋2内から抜け出るスピードが遅いので、それに伴って各密閉袋2が収縮するスピードも遅くなる。よって、各密閉袋2の大きさをより細かく設定できるので、より微妙なマッサージ感触の調整を行うことができる。
【0051】
また、各密閉袋2を、前記最小収縮状態から前記中間状態まで膨張させる場合、空気ポンプ6の作動を停止させた状態のまま、各調節弁を全開状態としても構わない。この場合、大気圧と各密閉袋46の内部圧力との圧力差によって、空気が自然に各密閉袋2内に吸引されて、各密閉袋2は膨張する。各密閉袋2が前記中間状態まで膨張した後、各調節弁を閉じて前記中間状態を保持する。これにより、各密閉袋2の大きさを、利用者が所望するマッサージ感覚を得ることができる膨張状態に保持できる。この場合、空気ポンプ6を用いて各密閉袋2内に空気を積極的に送り込む場合よりも、空気が各密閉袋2内に流れ込むスピードが遅いので、それに伴って各密閉袋2が膨張するスピードも遅くなる。よって、各密閉袋2の膨張具合をより細かく設定できるので、より微妙なマッサージ感触の調整を行うことができる。
【0052】
各密閉袋2が、図3(c)に示すように、前記中間状態に膨張あるいは収縮した状態においては、図6(a)および(b)に示すように、各もみ玉4a,4bの各もみ玉本体3が間接的に人体21を押圧しないソフトな感触のマッサージと、図7(a)および(b)に示すように、各もみ玉4a,4bの各もみ玉本体3が間接的に人体21を押圧するハードな感触のマッサージとを所定の割合で適当にバランスされたマッサージを受けることができる。この後、このマッサージ椅子1の利用者が操作部17を操作することにより、制御部16を介して施療子駆動部5を作動させて、前述したように、各もみ玉4a,4bを所望する各マッサージ部位に移動させつつ、各もみ玉4a,4bに様々な往復運動(施療運動)をさせて、各もみ玉4a,4bによるソフトな状態とハードな状態とのマッサージ感触を、利用者の人体21にマッサージを施すことができる。
【0053】
以上説明した構成からなる本実施形態のマッサージ椅子1においては、人体21を押圧してマッサージを施すもみ玉4を、もみ玉4の外側に配置され、弾性変形して膨張および収縮可能な柔らかい材料から形成されている密閉袋2と、もみ玉4の内側、すなわち、密閉袋2の内側に配置され、密閉袋2よりも硬い材料から形成されているもみ玉本体3との、互いに異なる硬度を有している2種類の部品で構成した。これにより、このマッサージ椅子1の利用者は、空気ポンプ6を作動させて、マッサージ椅子1が具備している2個のもみ玉4a,4bの各密閉袋2を、互いに独立に所望する大きさ、あるいは硬さに変化させて設定できるので、ソフトな感触からハードな感触まで、マッサージ感触の変化に富んだマッサージを受けることができる。
【0054】
また、各密閉袋2を膨張させた状態においては、各密閉袋2がマッサージを施したいマッサージ部位の形状に合わせて変形しつつ、各種のマッサージ運動を行うので、実質的に各もみ玉4a,4bをフィッティング調整したのと同等の状態でソフトな感触のマッサージを受けることができる。よって、このマッサージ椅子1は、人体21の各マッサージ部位、特に首や肩など、その形状が複雑であり、かつ、一般的に入念なマッサージが所望されるマッサージ部位においても、マッサージ感触の変化に富んだマッサージを十分効果的に施すことができる。
【0055】
さらに、このマッサージ椅子1は、空気ポンプ6を作動させて各密閉袋2を膨張および収縮させるだけで前述したマッサージ感触の変化に富んだマッサージを利用者に施すことができるので、施療子駆動装置5などに複雑な機構を設ける必要がない。よって、このマッサージ椅子1の可動部分を壊れ難くして、寿命を延ばすことができるとともに、低コストで製造できる。
【0056】
なお、本実施形態の各もみ玉4a,4bが有している各密閉袋の形状は、前述した中空の略円環形状には制約されない。例えば、図8(a)に示すように、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各もみ玉本体3に、それらの各回転軸13との接続部分を除いた部分を外側から包み込むように取り付けられる形状の密閉袋22でも構わない。あるいは、図8(b)に示すように、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各もみ玉本体3を、それらの各回転軸13との接続部分を除いた部分を、内側に収容する形状の密閉袋23でも構わない。
【0057】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るマッサージ椅子31を、図9および図10に基づいて説明する。
【0058】
この第2実施形態のマッサージ椅子31は、これが具備している2個のもみ玉32の構造が、前述した第1実施形態のもみ玉4の構造と異なっているだけで、その他の構成、作用、および効果は同様である。よって、その異なっている部分について説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。また、図10(a)および(b)においては、2個のもみ玉32のうち、左側もみ玉32bのみを図示し、右側もみ玉32aはその図示を省略する。
【0059】
本実施形態のマッサージ椅子31は、図9に示すように、これが具備している左右一対の右側もみ玉32aおよび左側もみ玉32bが、それぞれ空気の供給および排出(給気および排気)に伴って膨張および収縮可能な、中空形状に形成されている1個の密閉袋33から構成されている。各密閉袋33は、各回転軸13に、これらを外側から覆うように、直接取り付けられている。
【0060】
この第2実施形態のマッサージ椅子31は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるのはもちろんであるが、前記構造からなる各もみ玉32a,32bなどを具備している第2実施形態は、以下の点で優れている。
【0061】
本実施形態のマッサージ椅子31においては、これが具備している左右一対の右側もみ玉32aおよび左側もみ玉32bを、弾性変形して膨張および収縮可能な密閉袋33のみで構成したので、各密閉袋33の大きさに応じて各密閉袋33内に収容されている空気の量が変化するのに伴って、各密閉袋33の緩衝作用の能力が変化することにより、このマッサージ椅子31の利用者に、ソフトからハードまでの様々なマッサージ感触のマッサージを施すことができる。
【0062】
なお、本実施形態の各もみ玉32a,32bが有している各密閉袋の形状は、例えば、図10(a)に示すように、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各回転軸13を外側から包み込むように取り付けられる形状の密閉袋34でも構わない。あるいは、図10(b)に示すように、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各回転軸13を、内側に収容する形状の密閉袋35でも構わない。
【0063】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るマッサージ椅子41を、図11〜図13に基づいて説明する。
【0064】
この第3実施形態のマッサージ椅子41は、これが具備している2個のもみ玉42の構造が、前述した第1実施形態のもみ玉4の構造と異なっているだけで、その他の構成、作用、および効果は同様である。よって、その異なっている部分について説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。また、図12(a)および(b)においては、2個のもみ玉42のうち、左側もみ玉42bのみを図示し、右側もみ玉42aはその図示を省略する。
【0065】
本実施形態のマッサージ椅子41は、図11に示すように、これが具備している左右一対の右側もみ玉42aおよび左側もみ玉42bが、それぞれ空気の供給および排出(給気および排気)に伴って膨張および収縮可能な、中空形状に形成されている1個の密閉袋43から構成されている。各密閉袋43は、各回転軸13に、これらを外側から覆うように、直接取り付けられている。それとともに、各もみ玉42a,42bの各密閉袋43の内部空間には、例えばプラスチックや硬質ゴムなどの各密閉袋43よりも硬質な材料から形成されている、施療粒子としてのマッサージ粒子44が複数個収容されている。
【0066】
これらのマッサージ粒子44は、後述するように、各もみ玉42a,42bのフィッティング調整を行う際に、各密閉袋43が、このマッサージ椅子41の利用者の人体21の各マッサージ部位、特に首や肩などの複雑な形状の部分に沿った形状に変形できる程度の大きさに形成されている。それとともに、各マッサージ粒子44の形状も、フィッティング調整を行い易くするために、かつ、各マッサージ部位の各もみ玉42a,42bの利用者の人体21への押圧感覚を快適にするために、略球形状に形成されていることが好ましい。また、各密閉袋43の内部空間に収容されるマッサージ粒子44の個数は、フィッティング調整が行われる際に、各密閉袋43が首や肩などの複雑な形状の部分に沿った形状に変形できるように、各密閉袋43の内部空間における空間的な余裕を確保できる程度の個数に設定される。
【0067】
また、本実施形態の各もみ玉42a,42bが有している各密閉袋の形状は、前述した第1実施形態の各密閉袋2,22,23や、あるいは第2実施形態の各密閉袋34,35のように、1つの形状には制約されない。例えば、図12(a)に示すように、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各回転軸13を外側から包み込むように取り付けられる形状の密閉袋46でも構わない。あるいは、図10(b)に示すように、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各回転軸13を、内側に収容する形状の密閉袋47でも構わない。
【0068】
各もみ玉42a,42bの各密閉袋43が、図12(a)に示す形状の密閉袋46の場合には、各袋側給排気孔11の内側には、流体の透過性に優れているとともに、前述した大きさに形成されている複数個のマッサージ粒子は通過させない程度の大きさに形成されている多数の図示しない流体通過孔を有しているフィルタ45がそれぞれ1個ずつ取り付けられている。これにより、各密閉袋46の内部に収容されている複数個のマッサージ粒子44が、各袋側給排気孔11を目詰まりさせて空気の流通を妨げたり、あるいは各マッサージ粒子44が各袋側給排気孔11および各軸側給排気孔14を通って各密閉袋46の外部に漏れ出したりするおそれが殆どない。同様に、各もみ玉42a,42bの各密閉袋43が、図12(b)に示す形状の密閉袋47の場合には、各軸側給排気孔14の外側に前述したフィルタ45がそれぞれ1個ずつ取り付けられている。これにより、この密閉袋47の場合においても、前述した密閉袋46と同様に、各密閉袋47の内部に収容されている複数個のマッサージ粒子44が、各袋側給排気孔11を目詰まりさせて空気の流通を妨げたり、あるいは各マッサージ粒子44が各袋側給排気孔11および各軸側給排気孔14を通って各密閉袋47の外部に漏れ出したりするおそれが殆どない。
【0069】
なお、本実施形態のように、各密閉袋43を膨張および収縮させる手段が空気の場合、各フィルタ45の流体の透過性とは、すなわち通気性であり、流体通過孔とは、すなわち通気孔である。また、密閉袋を膨張および収縮させる手段が液体、例えば、水の場合、各フィルタ45の流体の透過性とは、すなわち通水性であり、流体通過孔とは、すなわち通水孔である。
【0070】
この第3実施形態のマッサージ椅子41は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるのはもちろんであるが、前記構造からなる各もみ玉42a,42bなどを具備している第3実施形態は、以下の点で優れている。
【0071】
本実施形態のマッサージ椅子41においては、これが具備している左右一対の右側もみ玉42aおよび左側もみ玉42bを、弾性変形して膨張および収縮可能な密閉袋43で構成するとともに、各密閉袋43の内部空間に、各密閉袋43よりも硬い材料で形成されているマッサージ粒子44を複数個、十分な空間的余裕を持たせて収容した。これにより、例えば、各密閉袋が、図12(a)に示すような形状の密閉袋46の場合において、図13(a)に示すように、人体21を各もみ玉42a,42bに向けて押し付けた状態で、各密閉袋46を最小に収縮させる。すると、各もみ玉42a,42bの各密閉袋46の人体21と対向する部分は、人体21の各マッサージ部位の形状に沿った形状にそれぞれ互いに独立に変形するとともに、各密閉袋46内に収容されているマッサージ粒子44はそれらの各密閉袋46内における動きを制約されて、それぞれの前記変形状態を各密閉袋46の内側から固定する。すなわち、各もみ玉42a,42bは人体21の形状に沿うようにフィッティング調整されて、人体21の各マッサージ部位、特に、首や肩などの複雑な形状のマッサージ部位においても、快適なフィット感を伴ったマッサージを施すことができる形状にアジャストされる。この場合、このマッサージ椅子41の利用者が各もみ玉42a,42bから施されるマッサージ感触は、ハードな感触となる。
【0072】
また、人体21を各もみ玉42a,42bに押し付けない状態で、各密閉袋46を最小に収縮させる。すると、各もみ玉42a,42bの各密閉袋46は、図13(b)に示すように、それらの体積(内部容積)が最小となるように略球形状に変形するとともに、各密閉袋46内に収容されているマッサージ粒子44によってそれぞれの変形状態を各密閉袋46の内側から固定される。すなわち、各もみ玉42a,42bは、人体21の各マッサージ部位に滑らかなマッサージを施すことができる略球形状にアジャストされる。この場合も、このマッサージ椅子41の利用者が各もみ玉42a,42bから施されるマッサージ感触は、ハードな感触となる。
【0073】
あるいは、空気ポンプ6を作動させて、各もみ玉42a,42bの各密閉袋46を、前述した2種類の収縮状態よりも膨張させた中間膨張状態で、各もみ玉42a,42bにマッサージ運動を行わせる。この場合、利用者は、その人体21を各もみ玉42a,42bに押し付ける力加減によって、空気によって膨張した各密閉袋46の緩衝作用によるフィット感を伴ったソフトなマッサージ感触と、各もみ玉42a,42bの内部空間に収容されている複数個のマッサージ粒子44によるハードなマッサージ感触とが適当な割合でバランスされたマッサージを受けることができる。すなわち、利用者は、人体21の各マッサージ部位の形状に拘らず、それらに対する快適なフィット感を得た状態で、ソフトな感触のマッサージと、ハードな感触のマッサージとを受けることができる。
【0074】
次に、本発明の第4の実施の形態に係るマッサージ椅子51を、図14および図15に基づいて説明する。
【0075】
この第4実施形態のマッサージ椅子51は、これが具備している2個のもみ玉52の構造が、前述した第1実施形態のもみ玉4の構造と異なっているだけで、その他の構成、作用、および効果は同様である。よって、その異なっている部分について説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0076】
本実施形態のマッサージ椅子51は、図14および図15(a)に示すように、これが具備している左右一対の右側もみ玉52aおよび左側もみ玉52bが有している各密閉袋53の外周面53a上に、複数個の凹部54および凸部55が形成されている。また、本実施形態の各もみ玉52a,52bは、前述した第2実施形態の各もみ玉33,34,35、あるいは第3実施形態の各もみ玉43,46,47などと同様に、密閉袋53を回転軸13に直接取り付けた構造となっている。
【0077】
この第4実施形態のマッサージ椅子51は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるのはもちろんであるが、前記構造からなる各もみ玉52a,52bなどを具備している第4実施形態は、以下の点で優れている。
【0078】
本実施形態のマッサージ椅子51においては、各もみ玉52a,52bが有している各密閉袋53の外周面53a上に、複数個の凹部54および凸部55を形成した。これにより、各もみ玉52a,52bは、各密閉袋53の膨張および収縮によるそれらの大きさに拘らず、利用者の人体21を複数箇所の点で押圧するような、より繊細なマッサージ感触を与えることができる。また、この点で押圧するようなマッサージ感触を伴ったマッサージは、例えば、各もみ玉52a,52bの位置を、人体21の様々な箇所に分布している各つぼごとに固定して、各つぼに人間の指による指圧マッサージに似たマッサージ効果を施すことができる点で極めて有効である。
【0079】
なお、本実施形態の各もみ玉52a,52bが有している各密閉袋は、前述した形状の密閉袋53には制約されない。例えば、図15(b)に示すように、略球形状に形成されている密閉袋56の外周面56a上に、複数個の凸部としての突起55を形成しただけの密閉袋56でも構わない。各突起55の密閉袋56の外周面56aから突出している高さを、前述した密閉袋53の各凹部54と各凸部55との高低差と同等以上の高さに設定することにより、密閉袋53と同等の繊細なマッサージ効果を得ることができる。
【0080】
次に、本発明の第5の実施の形態に係るマッサージ椅子を、図16および図17に基づいて説明する。
【0081】
この第5実施形態のマッサージ椅子は、これが具備している2個のもみ玉61の構造が、前述した第1実施形態のもみ玉4の構造と異なっているだけで、その他の構成、作用、および効果は同様である。よって、その異なっている部分について説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。また、図16(a)および(b)においては、2個のもみ玉61のうち、左側もみ玉61bのみを図示し、右側もみ玉61aはその図示を省略する。
【0082】
本実施形態の図示しないマッサージ椅子は、図16(a)、ならびに図17(a)および(b)に示すように、これが具備している左右一対の右側もみ玉61aおよび左側もみ玉61bが有している各密閉袋62が、空気の供給に伴って先行して膨張する薄肉部63と、この薄肉部63より後に膨張する厚肉部64とを有して厚さが不均一に形成されている。本実施形態においては、薄肉部63は各密閉袋62の外周縁部に設けられているとともに、厚肉部64は、それら薄肉部63に両外側から挟まれて各密閉袋62の外周中央部に設けられている。また、本実施形態の各もみ玉61a,61bは、前述した第1実施形態の各もみ玉23と同様に、中空の略円盤形状に形成されているとともに、各もみ玉本体3を、それらの各回転軸13との接続部分を除いた部分を、内側に収容する形状に形成されている。
【0083】
この第5実施形態のマッサージ椅子は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるのはもちろんであるが、前記構造からなる各もみ玉61a,61bなどを具備している第5実施形態は、以下の点で優れている。
【0084】
本実施形態のマッサージ椅子においては、各もみ玉61a,61bが有している各密閉袋62を、空気の供給に伴って先行して膨張する薄肉部63と、この薄肉部63より後に膨張する厚肉部64とを有するように、それらの厚さを不均一に形成した。これにより、空気ポンプ6を作動させて各密閉袋62を膨張させると、図17(a)に示すように、各もみ玉61a,61bが人体21をそれぞれ2箇所において点で押圧するように、まず、各密閉袋62の薄肉部63が膨張する。この状態において施療子駆動部5を作動させることにより、各もみ玉61a,61bは、前述した第4実施形態の各もみ玉52a,52bと同様に、繊細なマッサージ感触のマッサージを人体21に施すことができる。この状態からさらに空気ポンプ6を作動させて各密閉袋62を膨張させると、図17(b)に示すように、各もみ玉61a,61bが人体21をそれぞれ1箇所において面で押圧するように、続けて各密閉袋62の厚肉部64が膨張する。この状態において施療子駆動部5を作動させることにより、各もみ玉61a,61bは前述した第1〜3の各実施形態の各もみ玉4a,4b,32a,32b,42a,42bと同様に、フィット感に優れたマッサージ感触のマッサージを人体21に施すことができる。
【0085】
また、このマッサージ椅子においては、施療子駆動部5を停止させた状態において、各もみ玉61a,61bの各密閉袋62の膨張および収縮を繰り返すことにより、前述した点で押圧するような繊細なマッサージ感触のマッサージと、面で押圧するようなフィット感に優れたマッサージ感触のマッサージを交互に人体21に施すことができる。
【0086】
なお、本実施形態の各もみ玉61a,61bが有している各密閉袋は、前述した形状の密閉袋62には制約されない。例えば、図16(b)に示すように、前述した第1実施形態の密閉袋2と同様に、中空の略円環形状に形成されている密閉袋65でも構わない。
【0087】
次に、本発明の第6の実施の形態に係るマッサージ椅子71を、図18に基づいて説明する。
【0088】
この第6実施形態のマッサージ椅子71は、これが具備している2個のもみ玉4を膨張および収縮させる手段、ならびにマッサージ作用などが、前述した第1実施形態のもみ玉4の膨張および収縮手段、ならびにマッサージ作用と異なっているだけで、その他の構成、作用、および効果は同様である。よって、その異なっている部分について説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0089】
本実施形態のマッサージ椅子71は、これが具備している左右一対の右側もみ玉4aおよび左側もみ玉4bが有している各密閉袋2を膨張および収縮させる手段の流体として、前述した第1〜第5の実施形態の空気に替えて、液体、例えば水を使用するものである。具体的には、このマッサージ椅子71は、図18に示すように、流体給排手段としての液体用ポンプ72が施療ユニット9内に取り付けられている。それとともに、マッサージ椅子71の椅子本体7の座部7aの内部に、各密閉袋2の膨張および収縮手段としての水を貯える貯水タンク73を備えている。この貯水タンク73と液体用ポンプ72とは、例えばゴムホース製の給排水管74によって接続されている。また、貯水タンク73には、この内部に貯えられている水の温度を任意の値に設定できる液体温度調節手段としての水温調節装置75が着脱自在に取り付けられている。この水温調節装置75は、制御部16を介して操作部17に接続されている。貯水タンク73の内部に貯えられている水を取り替える場合には、その内部から給排水管74を引き抜くとともに、水温調節装置75を取り外せばよい。続けて、貯水タンク73を座部7aから取り出して洗浄するとともに、水を新しく入れ換えた後、元の取り付け状態に戻せばよい。
【0090】
この第6実施形態のマッサージ椅子71は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるのはもちろんであるが、前記構造からなる水温調節装置75などを具備している第6実施形態は、以下の点で優れている。
【0091】
本実施形態のマッサージ椅子71においては、これが具備している各もみ玉4a,4bを水によって膨張および収縮させるとともに、その水の温度を任意の値に設定できる水温調節装置75を備えている。これにより、このマッサージ装置71の利用者は、操作部17を操作して、制御部16を介して水温調節装置75を作動させることにより、貯水タンク73の内部に貯えられている水の温度を任意の値に設定できる。ひいては、水によって膨張および収縮する各もみ玉4a,4bの各密閉袋2の温度を任意の値に設定できる。例えば、このマッサージ装置71の利用者がマッサージ部位に温熱療法を施したいと所望する場合には、水温調節装置75を作動させて貯水タンク73内の水の温度を、一般に、人間が温かいと感じる程度から、熱いと感じる程度の所定の値に設定すればよい。これにより、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2は所定の温度まで温められて、マッサージ部位に温熱療法を施すことができる。あるいは、利用者がマッサージ部位に冷却療法を施したいと所望する場合には、水温調節装置75を作動させて貯水タンク73内の水の温度を、一般に、人間が冷たいと感じる程度の所定の値に設定すればよい。これにより、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2は所定の温度まで冷やされて、マッサージ部位に冷却療法を施すことができる。よって、このマッサージ椅子71によれば、各マッサージ部位は、より効果的にマッサージされる。
【0092】
また、このマッサージ装置71は、各もみ玉4a,4bの各密閉袋2の温度を利用者の好みの温度に設定できるので、利用者はより快適な状態でマッサージを受けることができる。たとえば、利用者は、夏には水温を低く設定することにより、清涼感を伴った快適なマッサージを受けることができるとともに、冬には水温を高く設定することにより、温暖感を伴った快適なマッサージを受けることができる。
【0093】
さらに、このマッサージ装置71は、各密閉袋2の膨張および収縮手段として水を使用することにより、空気を使用する場合よりも各密閉袋2を遅いスピードで膨張および収縮させることができる。また、利用者が各もみ玉4a,4bに向けて人体21を押し付ける際に、各密閉袋2は空気で膨張および収縮される場合よりも緩やかに人体を押し返す。これにより、利用者は、より安定した状態で支持されるので、よりリラックスした状態でマッサージを受けることができる。
【0094】
なお、本実施形態のマッサージ椅子71は、図18に示すように、液体用ポンプ72と、貯水タンク73および水温調節装置75と別体として構成するのではなく、それらを一体に構成するとともに、施療ユニット9内にまとめて取り付けても構わない。また、各もみ玉4a,4bを主に温熱療法に用いる場合には、水の代わりに、暖房用のオイルヒータなどに用いられているオイルを用いれば、より効果的な温熱療法を施すことができるとともに、ランニングコストの低減も図ることができる。
【0095】
次に、本発明の第7の実施の形態に係るマッサージ椅子81を、図19に基づいて説明する。
【0096】
この第6実施形態のマッサージ椅子71は、これが具備している2個のもみ玉32の構成、各もみ玉32を膨張および収縮させる手段、ならびにマッサージ作用などが、前述した第1実施形態のもみ玉4の膨張および収縮手段、ならびにマッサージ作用と異なっているだけで、その他の構成、作用、および効果は同様である。よって、その異なっている部分について説明し、前述した第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0097】
本実施形態のマッサージ椅子81は、これが具備している左右一対の右側もみ玉32aおよび左側もみ玉32bの各構成が、前述した第2実施形態の各もみ玉32a,32bの構成と同じであるとともに、各もみ玉32a,32bの各密閉袋33を膨張および収縮させる手段が、前述した第6実施形態のマッサージ椅子71と同様に、水を使用するものである。
【0098】
この第7実施形態のマッサージ椅子81は、以上説明した点以外は、第1実施形態のマッサージ椅子1と同じであるので、本発明の課題を解決できるのはもちろんであるが、前記構造からなる各もみ玉32a,32bおよび水温調節装置75などを具備している第7実施形態は、以下の点で優れている。
【0099】
本実施形態のマッサージ椅子71においては、これが具備している各もみ玉32a,32bが密閉袋33のみから構成されているとともに、各密閉袋33を膨張および収縮させる水の温度を、任意の値に設定できる水温調節装置75を備えている。これにより、各密閉袋33の温度は、それらの内部に充填される水の温度に殆ど依存するので、水温調節装置75による各もみ玉32a,32bの温度設定を行い易い。また、密閉袋33を膨張および収縮させるスピードが、空気よりも遅い水のみで密閉袋33を膨張および収縮させるので、液体用ポンプ72によって各密閉袋33内に水を供給あるいは排出することにより、各密閉袋33の緩衝作用の加減を、より容易に設定できる。
【0100】
なお、本発明に係るマッサージ機は、前述した第1〜第6の実施の形態には制約されない。例えば、各もみ玉を駆動させる施療子駆動部は、機械式(メカ式)ではなく、エアー式でも構わない。また、本発明のマッサージ機は、前述した第1〜第6の実施形態のようなマッサージ椅子ではなく、マット式のマッサージ機にも適用できるのはもちろんである。また、前述した第6および第7の実施形態のみならず、例えば、第3〜第5の実施形態においても、水などの液体を用いて各もみ玉を膨張および収縮させても構わない。また、もみ玉が密閉袋ともみ玉本体とから構成されている場合、各もみ玉本体と各回転軸とを一体に形成しても構わない。この場合、前述した第1〜第6の実施形態において、各もみ玉を各回転軸13ごと各アーム部8a,8bに着脱自在とする構成とすれば、利用者は、好みに応じて各種類のもみ玉を付け替えて使い分けることができる。また、各アーム部8a,8b内に配管系15を内設すれば、マッサージ椅子の見栄えを良くできるとともに、マッサージ用開口10から突出している部分を少なくできるので、配管系15が引っ掛かる恐れなどを抑制できる。さらに、流体給排手段を2台で構成するとともに、各調節弁を外しても構わない。この場合、1台の流体給排手段で1個の密閉袋を直接膨張および収縮させればよい。
【0101】
【発明の効果】
請求項に記載のマッサージ機によれば、施療子駆動部によって変位される施療子の密閉袋を膨張および収縮させて、施療子の人体への押圧具合を調節できるので、人体の各施療部位に変化に富んだマッサージを施すことができる。
【0102】
また、請求項に記載のマッサージ機に従属する請求項に記載のマッサージ機によれば、密閉袋の外周面上に形成された複数個の凹凸により施療子の人体への押圧具合をより繊細かつ複雑にできるので、人体の各施療部位に変化により富んだマッサージを施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るマッサージ椅子を示す斜視図。
【図2】図1に示されているマッサージ椅子が有している施療ユニット付近を示す斜視図。
【図3】(a)は、図1に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の密閉袋が最大に膨張した状態を示す断面図。(b)は、図3(a)に示されているもみ玉の密閉袋が収縮した状態を示す断面図。(c)は、図3(a),(b)に示されているもみ玉の密閉袋の中間状態を示す断面図。
【図4】(a)は、図3(a)に示されているもみ玉が人体にマッサージを施す状態を示す断面図。(b)は、図4(a)中X−X線に沿って示す断面図。
【図5】(a)は、図3(b)に示されているもみ玉が人体にマッサージを施す状態を示す断面図。(b)は、図5(a)中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図6】(a)は、図3(c)に示されているもみ玉が人体にマッサージを施す状態を示す断面図。(b)は、図6(a)中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図7】(a)は、図3(c)に示されているもみ玉が人体にマッサージを施す状態を示す断面図。(b)は、図7(a)中W−W線に沿って示す断面図。
【図8】(a)および(b)は、図1に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の他の構成例をそれぞれ異なる状態で示す断面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るマッサージ椅子が有している施療ユニット付近を示す斜視図。
【図10】(a)は、図9に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の一つの構成例を示す断面図。(b)は、図9に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の他の構成例を示す断面図。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るマッサージ椅子が有している施療ユニット付近を示す斜視図。
【図12】(a)は、図11に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の一つの構成例を示す断面図。(b)は、図11に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の他の構成例を示す断面図。
【図13】(a)は、図12(a)に示されているもみ玉を膨張させた使用状態で示す断面図。(b)は、図12(a)に示されているもみ玉を収縮させた使用状態で示す断面図。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係るマッサージ椅子が有している施療ユニット付近を示す斜視図。
【図15】(a)は、図14に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の一つの構成例を示す断面図。(b)は、図14に示されているマッサージ椅子が有しているもみ玉の他の構成例を示す断面図。
【図16】(a)は、本発明の第5の実施の形態に係るマッサージ椅子が有しているもみ玉の一つの構成例を示す断面図。(b)は、図16(a)に示されているもみ玉の他の構成例を示す断面図。
【図17】(a)は、図16(a)に示されているもみ玉の薄肉部のみを膨張させた使用状態を示す断面図。(b)は、図16(a)に示されているもみ玉の薄肉部および厚肉部を膨張させた使用状態を示す断面図。
【図18】本発明の第6の実施の形態に係るマッサージ椅子を示す斜視図。
【図19】本発明の第7の実施の形態に係るマッサージ椅子を示す斜視図。
【符号の説明】
1,31,41,51,71,81…マッサージ椅子(マッサージ機)
2,22,23,33,34,35,43,46,47,53,56,62,65…密閉袋
3…もみ玉本体(施療子本体)
4,32,42,52,61…もみ玉(施療子)
4a,32a,42a,52a,61a…右側もみ玉
4b,32b,42b,52b,61b…左側もみ玉
5…施療子駆動部
6…空気ポンプ(流体給排手段)
21…人体
44…マッサージ粒子(施療粒子)
45…フィルタ
53a,56a…密閉袋外周面
54…密閉袋凹部
55…密閉袋凸部(突起)
63…薄肉部
64…厚肉部
72…液体用ポンプ(流体給排手段)
73…貯水タンク
74…給排水管
75…水温調節装置(液体温度調節手段)

Claims (2)

  1. 人体を押圧するとともに流体の供給および排出に伴って膨張および収縮可能な密閉袋、およびこの密閉袋よりも硬質の材料で形成されているとともに少なくとも外周部分が前記密閉袋で覆われており、かつ前記密閉袋で覆われている前記外周部分に前記密閉袋の内部への前記流体の供給および前記密閉袋の内部からの前記流体の排出に供される孔が形成されており、また前記密閉袋を介して間接的に前記人体を押圧可能な施療子本体を有してなり前記人体にマッサージを施す際の前記人体に対する押圧感を前記密閉袋の内部の前記流体の量に応じて調節自在な施療子と、
    この施療子を支持するとともに前記施療子全体の変位を伴う施療動作を与える施療子駆動部と、
    前記密閉袋への前記流体の供給および前記密閉袋からの前記流体の排出を前記孔を介して行う流体給排手段とを具備することを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記密閉袋の外周面上に複数個の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
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