JP2001197991A

JP2001197991A - 枕

Info

Publication number: JP2001197991A
Application number: JP2000013425A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Oguri; 愼一小栗; Masaki Wada; 正記和田
Original assignee: PUROTEC FUJI KK; Fuji Medical Instruments Mfg Co Ltd; Protec Fuji Co Ltd
Current assignee: PUROTEC FUJI KK; Fuji Medical Instruments Mfg Co Ltd; Protec Fuji Co Ltd
Priority date: 2000-01-21
Filing date: 2000-01-21
Publication date: 2001-07-24

Abstract

(57)【要約】【課題】頭部に適度な押圧マッサージを施すと共
に首部に揉マッサージを適宜に施して、リラックス状態
で安眠し得る枕を提供する。【解決手段】頭部を載置し得る枕部本体１の枕部１１
に、上下に膨縮を行い得る膨縮部材３と両側から中央に
対向膨縮し得る首部膨縮機構２とを並設状に内装すると
共に、膨縮部材３と首部膨縮機構２には圧縮空気を給排
し得る給排機構４を連通して構成し、頭部に上下方向の
押圧マッサージを任意に施し、首部には挟持状の揉マッ
サージを施す事ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気を給排するこ
とによって膨張・収縮させることのできる空気袋を適所
に配備し、頭部や首部に空気袋の膨縮による押圧マッサ
ージや揉マッサージを施す事ができるようにした枕に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の空気袋を利用したマッサ
ージ機としては、椅子本体の背凭れ部分に圧縮空気を給
排することによって膨張・収縮させることのできる空気
袋の複数を配置し、該空気袋の膨縮により使用者の背部
を施療し得るようにした椅子型空圧マッサージ機や、椅
子の足載台に前記と同様の空気袋を配備し、該空気袋の
膨縮により使用者の足部を施療し得るようにした足用空
圧マッサージ機が一般によく知られている。

【０００３】また、これらの膨縮を行い得る空気袋によ
る近年の足用空圧マッサージ機と機械式マッサージ機構
を背凭れ部に配備させた古来からのマッサージ機を単に
組合せた複合機能のマッサージ機もここ数年の間に市場
に出回っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の各
種マッサージ機は、使用者の背部や足部をマッサージで
きるようにしているが、近年のストレス社会において
は、精神的に有効なマッサージ機能を有する商品の開発
が望まれていた。

【０００５】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
であり、頭部または首部或いは頭部と首部に適度な押圧
マッサージや揉マッサージを施し、リラックス状態で安
眠し得る精神的に有効な枕を提供する事を目的とするも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の枕は、上記目的
を達成すべく次のように構成するものである。すなわ
ち、本発明の請求項１記載の枕は、頭部を載置し得る枕
部本体に、両側から中央に対向膨縮し得る首部膨縮機構
を内装すると共に、首部膨縮機構に圧縮空気を給排し得
る給排機構を連通して構成する事を特徴とするものであ
る。

【０００７】また本発明の請求項２記載の枕は、頭部を
載置し得る枕部本体に、頭部位置で上下に膨縮を行い得
る膨縮部材と、首部位置で両側から中央に対向膨縮し得
る首部膨縮機構を内装すると共に、膨縮部材と首部膨縮
機構とに圧縮空気を給排し得る給排機構を連通して構成
する事を特徴とするものである。

【０００８】更に本発明の請求項３記載の枕は、前記膨
縮部材或いは首部膨縮機構を、枕部本体の適所に複数個
並設して構成する事を特徴とするものである。

【０００９】

【作用】本発明の枕は、上記のような構成を採用する事
により以下のような作用をもたらす。本発明の請求項１
に記載の枕は、枕部本体に、給排機構に連通して両側か
ら中央に対向膨縮し得る首部膨縮機構を内装している
為、特に凝りの激しい施療者の首部対応位置に両側から
中央方向への揉マッサージを繰り返し施す事ができ、マ
ッサージを施した施療者に対し、精神的にリラックスで
きる状況での安眠を提供する事ができる。

【００１０】また、本発明の請求項２に記載の枕は、枕
部本体に、給排機構に連通して上下に膨縮を行い得る膨
縮部材と両側から中央に対向膨縮し得る首部膨縮機構を
内装している為、請求項１と同様に首部対応位置に両側
から中央方向への揉マッサージを繰り返し施す事ができ
ると共に、頭部に上下方向への押圧マッサージを繰り返
し施す事ができる。

【００１１】更に、請求項２記載の枕は、膨縮部材を所
定高さに可変保持させる事で、施療者の頭部高さの設定
及び調整を行う事ができ、また、首部膨縮機構に対する
当接高さを膨縮部材で適宜高さに設定保持させる事で、
首部膨縮機構による首部に対する揉力を適切に設定する
事ができる。

【００１２】更にまた、請求項３記載の枕は、給排機構
に連通して上下に膨縮を行い得る膨縮部材或いは首部膨
縮機構を、枕部本体の適所に複数個並設している為、施
療者の頭部や首部の他、背部等に細かな押圧マッサージ
や揉マッサージを任意或いは順次または同時に施して、
施療者に対し精神的にリラックスできる状況を提供で
き、またこの膨縮順を下部側から上部側へ移動するよう
にしたり、逆方向に移動するようにする事ができ、更に
一部の膨縮部材や首部膨縮機構のみを反復膨縮するよう
にする事もでき、押圧マッサージや揉マッサージのマッ
サージ形態にバリエーションを与えることができる。

【００１３】更に、請求項３記載の発明では、枕部本体
を背部位置まで延設して形成し、これに、給排機構に連
通して上下に膨縮を行い得る膨縮部材或いは首部膨縮機
構を複数個並設させる事で、施療者の肩部や首部等の広
範囲の背部分に任意或いは順次または同時に押圧マッサ
ージや揉マッサージを施し、施療者に対し精神的にリラ
ックスできる状況で、広範囲で多くのバリエーションを
有するマッサージを行わせる事ができる。

【００１４】

【発明の実施の態様】以下、本発明の枕を、図面に示す
一実施例に基づいてこれを詳細に説明する。図１乃至図
７は本発明の枕の一実施例を示す説明図であり、図１及
び図３は、本発明の請求項１記載の枕を示し、図２は本
発明の請求項２記載の枕を示し、図４乃至図７は本発明
の請求項３記載の枕を示すものである。

【００１５】すなわち、請求項１記載の枕は、頭部を載
置し得る枕部本体１に、両側から中央に対向膨縮し得る
首部膨縮機構２を内装すると共に、首部膨縮機構２に圧
縮空気を給排し得る給排機構４を連通して構成されてい
る。

【００１６】前記枕部本体１は、少なくとも枕部１１を
有するものであるが、図１乃至図７に示したように、背
部を載置し得る方形状或いは円状や楕円状の外形を有
し、施療者がリラックスして仰臥姿勢を維持できるよう
に、弾力性のある素材で形成する基部１２と、該基部１
２より稍盛り上がるよう外形を形成し、使用者がリラッ
クスして頭部を保持できるよう載置し得る弾力性のある
素材で形成する枕部１１とで構成されており、これら基
部１２と枕部１１とで本体を形成する事で、基部１２上
に仰臥した使用者の背部の体重により、頭部を載置する
枕部１１を頭部から離脱する事なく安定した状態で定位
置に維持させる事ができるようにしたものを採用してい
る。

【００１７】また、上記枕部１１の外形状は、図示した
ように、首部位置と頭部位置を稍高く設定した形状にし
ているが、首部膨縮機構２を内装する高さを有する程度
で良く、前記基部１２より稍盛り上がるようにする事が
できる形状のものであればどのようなものであっても良
い。

【００１８】図１の実施例で示した前記首部膨縮機構２
は、ナイロン製の素材等で空気が外部に漏れないように
袋状に形成する膨縮袋２１が、前記枕部本体１の中央部
位両側に対を成して配設され、両膨縮袋２１・２１に
は、外部からの空気の流入出させ得る流通菅２２・２２
が各々接続され、各流通菅２２・２２と前記給排機構４
とが連通するよう接続されて、各々が前記給排機構４に
より供給される空気の給排により任意または同時に膨縮
するようにしている。

【００１９】また、前記一対の膨縮袋２１・２１の上部
には、中央が枢止されて互いに中央方向に接離移動する
挟持板２３が装着され、且つ、該挟持板２３の両側端に
揉部材２４が各々配備されており、施療者が枕部本体１
の中央部位に施療者の首部を載置させ、この首部膨縮機
構２を作動させる事で、首部膨縮機構２による手揉み感
覚の揉マッサージを施す事ができる。

【００２０】更に、前記首部膨縮機構２は、介護用とし
ても利用できるものであり、例えば片方の膨縮袋２１の
みを任意に膨張させる事で施療者が寝返りを行うための
援助とする事ができ、また、両方の膨縮袋２１・２１を
任意の膨張状態にして保持させる事で、介護を要する患
者の枕からの頭部離脱を防止し得る枕としても利用でき
る。

【００２１】更にまた、前記首部膨縮機構２は、図示し
ていないが、上記と同様な素材により袋状に形成される
膨縮袋２１を上下二段に重合状に配設しても良く、これ
により施療者の首部分に対する揉み効果を強化する事も
できる。

【００２２】図３の実施例で示した前記首部膨縮機構２
は、前記枕部本体１の中央部位両側に一定間隔を存して
設けられる立設板２５・２５と、両立設板２５・２５間
に敷設される案内レール２６・２６と、該案内レール２
６に嵌合してこれに沿って摺動する案内杆２７１を各々
下部に備え、外部を空気が漏れないナイロン製等の素材
で蛇腹状形成すると共に互いの対向面側に突球２７２を
固設して相対接離膨縮移動し得る対向状一対の膨縮棒２
７・２７とから成り、両膨縮棒２７・２７に、流通菅２
２・２２を介してから給排される空気の流入出により両
膨縮棒２７・２７が相対接離膨縮移動して、両膨縮棒２
７・２７両を挟持し、施療者に手揉み感覚の揉マッサー
ジを施す事ができるよう構成している。

【００２３】尚、前記図３の実施例で示した首部膨縮機
構２は、相対接離膨縮移動し得る対向状一対の膨縮棒２
７・２７を備える構成を主とするものであり、その他の
構成は、任意に変更し得るものである。

【００２４】前記給排機構４は、前記首部膨縮機構２に
圧縮空気を給排させるためのものであり、該給排機構４
は、首部膨縮機構２の膨縮袋２１・２１に各々連通する
よう介設される各流通菅２２・２２に給排気を供給・排
出し得るように連通させており、該給排機構４には、図
示していないがエアー給排用のエアーコンプレッサ及
び、エアー給排順やエアー給排速度を調整し得るマイク
ロコンピュータ及びこれを制御する制御装置の他、これ
らを任意に設定し得る操作機構等を備えており、しか
も、該給排機構４は、図１乃至図５では前記首部膨縮機
構２への給排気時の雑音が施療者に感じさせないように
すべく、前記枕部１１上部に配設するようにしている。

【００２５】次に、請求項２記載の枕は、頭部を載置し
得る枕部本体１に、上下に膨縮を行い得る膨縮部材３と
両側から中央に対向膨縮し得る首部膨縮機構２を内装す
ると共に、膨縮部材３と首部膨縮機構２とに圧縮空気を
給排し得る給排機構４を連通して構成している。

【００２６】前記枕部本体１及び首部膨縮機構２と給排
機構４の各構成については、前述した請求項１のものと
同様に構成される。

【００２７】而して、図２の実施例では、前記膨縮部材
３は、ナイロン製の素材等で空気が外部に漏れないよう
に袋状に形成する筒状に形成されたものを示しており、
該膨縮部材３は、前記枕部１１内の前記首部膨縮機構２
上部に並設されており、該膨縮部材３には、前記給排機
構４からの空気を流入出させ得る流通菅３１が介設さ
れ、該流通菅３１及び前記流通菅２２と、前記給排機構
４とが連通するよう接続されて、前記首部膨縮機構２と
膨縮部材３が、前記給排機構４による給排により順次ま
たは同時或いは単独に膨縮するようにしている。

【００２８】更に、本発明における請求項３記載の枕
は、前記膨縮部材３或いは首部膨縮機構２を、枕部本体
１の適所に複数個並設して構成するものである。

【００２９】すなわち、請求項３記載の枕は、図４乃至
図７に示したように枕部本体１を、背部を載置し得る方
形状或いは円状や楕円状の外形を有し、施療者がリラッ
クスして仰臥姿勢を維持できるように、弾力性のある素
材で形成する基部１２と、該基部１２より稍盛り上がる
よう外形を形成し、使用者がリラックスして頭部を保持
できるよう載置し得る弾力性のある素材で形成する枕部
１１とで構成されたものを使用している例を示した。

【００３０】図４に示す本発明の枕は、枕部本体１の枕
部１１内上端部に給排機構４を配設し、その下部に流通
菅３１を介して膨縮部材３を横設すると共に、該膨縮部
材３の下部に流通菅２２を介して首部膨縮機構２を並設
し、更に枕部本体１の基部１２上部に流通菅２２を介し
て首部膨縮機構２を内装した例を示している。

【００３１】図５に示す本発明の枕は、枕部本体１の枕
部１１内上端部に給排機構４を配設し、その下部に流通
菅３１を介して膨縮部材３を横設すると共に、該膨縮部
材３の下部に流通菅２２を介して首部膨縮機構２を並設
し、更に枕部本体１の基部１２中央部に流通菅３１を介
して膨縮部材３を縦設した例を示している。

【００３２】図６に示す本発明の枕は、枕部本体１の枕
部１１内上端部に給排機構４を配設し、その下部に流通
菅３１を介して膨縮部材３を横設すると共に、該膨縮部
材３の下部に流通菅２２を介して首部膨縮機構２を並設
し、更に枕部本体１の基部１２中央部に流通菅３１を介
して膨縮部材３を縦設すると共に、その両側に各々流通
菅３１を介して稍々短形の肩部用の膨縮部材３を夫々縦
設している。

【００３３】図７に示す本発明の枕は、枕部本体１の枕
部１１内上端部に給排機構４を配設し、その下部に流通
菅３１を介して膨縮部材３を横設すると共に、該膨縮部
材３の下部に流通菅２２を介して首部膨縮機構２を並設
し、更に枕部本体１の基部１２中央部に流通菅３１・３
１を介して背骨用の膨縮部材３・３を重合状に縦設する
と共に、その両側に各々流通菅３１を介して稍々短形の
肩部用の膨縮部材３を夫々縦設している。

【００３４】よって、図１に示した本発明の枕を使用す
るにあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４の
制御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に設
定してこれを作動させる事で、施療者の首部に首部膨縮
機構２による弧状の接離移動を繰り返し行わせ、施療者
に対して可及的にリラックスできる状況を提供しながら
適宜の揉マッサージを施す事ができる。

【００３５】また、図２に示した本発明の枕を使用する
にあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４の制
御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に設定
してこれを作動させる事で、施療者の頭部に膨縮部材３
による押圧マッサージを繰り返し行わせると共に、首部
に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を繰り返し行わ
せて揉マッサージを施す事ができ、施療者に対して可及
的にリラックスできる状況を提供しながら適宜の揉マッ
サージや押圧マッサージを施す事ができる。

【００３６】また、上記実施例のものでは、膨縮部材３
を所定量膨張させて頭部高さを任意の高さに設定して、
首部に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を繰り返し
行わせ、適宜の揉マッサージを施す事もできる。

【００３７】よって、図３に示した本発明の枕を使用す
るにあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４の
制御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に設
定してこれを作動させる事で、施療者の首部に首部膨縮
機構２による往復接離移動を繰り返し行わせ、施療者に
対して可及的にリラックスできる状況を提供しながら適
宜の揉マッサージを施す事ができる。

【００３８】また、図４に示した本発明の枕を使用する
にあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４の制
御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に設定
してこれを作動させる事で、施療者の頭部に膨縮部材３
による押圧マッサージを繰り返し行わせると共に、首部
及び肩部近郊の首部の双方に各首部膨縮機構２・２によ
る弧状の接離移動を各々繰り返し行わせ、施療者に対し
て可及的にリラックスできる状況を提供しながら適宜の
揉マッサージを施す事ができる。

【００３９】また、上記実施例のものでは、膨縮部材３
を所定量膨張させて頭部高さを任意の高さに設定して、
首部に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を繰り返し
行わせ、首部上部と下部を同時或いは交互に揉マッサー
ジしたり、一定間隔で一方を挟持した状態での他方での
揉マッサージを施す事も勿論でき、その他、制御装置に
よる各種の揉マッサージ及び押圧マッサージが可能であ
る。

【００４０】更に、図５に示した本発明の枕を使用する
にあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４の制
御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に設定
してこれを作動させる事で、施療者の頭部に膨縮部材３
による押圧マッサージを繰り返し行わせると共に、首部
に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を繰り返し行わ
せて揉マッサージを施す事ができ、しかも、施療者の背
部にも膨縮部材３による押圧マッサージを繰り返し行わ
せる事ができ、施療者に対して可及的にリラックスでき
る状況を提供しながら適宜の揉マッサージや押圧マッサ
ージを施す事ができる。

【００４１】また、上記実施例のものでは、頭部側の膨
縮部材３を所定量膨張させて頭部高さを任意の高さに設
定して、首部に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を
繰り返し行わせ、首部の揉マッサージと背部側膨縮部材
３による押圧マッサージを同時或いは交互に施す事も勿
論でき、その他、制御装置による各種の揉マッサージ及
び押圧マッサージの選択使用が可能である。

【００４２】更にまた、図６に示した本発明の枕を使用
するにあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４
の制御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に
設定してこれを作動させる事で、施療者の頭部に膨縮部
材３による押圧マッサージを繰り返し行わせると共に、
首部に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を繰り返し
行わせて揉マッサージを施す事ができ、更に、施療者の
背部及び背部両側の肩部にも中央部の膨縮部材３及び肩
部用の膨縮部材３・３による押圧マッサージを各々繰り
返し行わせる事ができ、施療者に対して可及的にリラッ
クスできる状況を提供しながら適宜の揉マッサージや押
圧マッサージを施す事ができる。

【００４３】また、上記実施例のものでは、頭部側の膨
縮部材３を所定量膨張させて頭部高さを任意の高さに設
定して、首部に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を
繰り返し行わせる事ができ、また首部の揉マッサージと
背部側中央部の膨縮部材３及び肩部用の膨縮部材３・３
による押圧マッサージを同時或いは交互に施す事も勿論
でき、その他、制御装置による各種の揉マッサージ及び
押圧マッサージの選択使用が可能である。

【００４４】更に、図７に示した本発明の枕を使用する
にあっては、施療者がこれに仰臥して、給排機構４の制
御装置や操作機構により施療者の好みにより任意に設定
してこれを作動させる事で、施療者の頭部に膨縮部材３
による押圧マッサージを繰り返し行わせると共に、首部
に首部膨縮機構２による弧状の接離移動を繰り返し行わ
せて揉マッサージを施す事ができ、更に、施療者の背部
には、重設された中央部の膨縮部材３・３による強固な
押圧マッサージと背部両側の肩部にも肩部用の膨縮部材
３・３による押圧マッサージを各々繰り返し行わせる事
ができ、施療者に対して可及的にリラックスできる状況
を提供しながら適宜の揉マッサージや押圧マッサージを
施す事ができる。

【００４５】尚、上記首部膨縮機構２及び膨縮部材３を
任意な形状にする事ができるものであり、各実施例には
明示していないが、外周に複数の小突起を配設したり、
シリコン等の肌触りのよい素材から成る稍大きな指圧球
を任意に配備しても良く、これにより、任意のつぼ指圧
マッサージの効果も期待できる。

【００４６】

【発明の効果】本発明の枕は、以上のように構成されて
いるので、従来の枕では得られなかった有益なマッサー
ジ効果を付与できるものであり、特に従来から要望され
ている頭部分または背部分、或いは頭部分と背部分に適
度な押圧マッサージや重点マッサージを施す事ができる
と共に、コリの激しい首部分に快適な揉マッサージを施
す事ができるものであり、精神的に有効なリラックス状
態を創り出してストレス解消に役立つと共に、就寝時の
枕部の高さを任意に調整して使用者に適応した枕として
も利用できるものであり、しかも、ストレッチ効果も期
待できる多機能を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の枕の第一の実施例を示す説明図であ
る。

【図２】本発明の枕の第二の実施例を示す説明図であ
る。

【図３】本発明の枕の第三の実施例を示す説明図であ
る。

【図４】本発明の枕の第四の実施例を示す説明図であ
る。

【図５】本発明の枕の第五の実施例を示す説明図であ
る。

【図６】本発明の枕の第六の実施例を示す説明図であ
る。

【図７】本発明の枕の第七の実施例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１枕部本体１１枕部１２基部２首部膨縮機構３膨縮機構４給排機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】頭部を載置し得る枕部本体に、両側から
中央に対向膨縮し得る首部膨縮機構を内装すると共に、
首部膨縮機構に圧縮空気を給排し得る給排機構を連通し
て構成する事を特徴とする枕。
【請求項２】頭部を載置し得る枕部本体に、上下に膨
縮を行い得る膨縮部材と両側から中央に対向膨縮し得る
首部膨縮機構を内装すると共に、膨縮部材と首部膨縮機
構とに圧縮空気を給排し得る給排機構を連通して構成す
る事を特徴とする枕。
【請求項３】前記膨縮部材或いは首部膨縮機構を、枕
部本体適所に複数個並設して構成する事を特徴とする請
求項１及び請求項２記載の枕。