JP3613723B2 - フロアマット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロアマット及びその製造方法に関する。特には、フロアマットの周囲を壁に接触させて配置するフロアマット、例えば、自動車用フロアマット、あるいは店舗や家庭の入口用フロアマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車用フロアマットでは、フロアが汚れるのを防止すると共に、靴等に付着した、土、砂、泥、又は砂利などがフロアマットの外側へ飛散するのを防止するために、周縁部に帯状隆起部の土手を設けて、周縁部を中央の平坦部よりも高くしたフロアマットが知られている。この型のフロアマットの最も一般的な製造方法は、シート状材料をプレス成形する方法であるので、中央の平坦部の壁厚と周縁の帯状隆起部の壁厚とが、一般にほぼ同じ壁厚になる。従って、周縁の前記帯状隆起部の下面側は、帯状隆起部の形状に相当する溝が形成されている。このように、前記帯状隆起部の下面側は溝状の中空部を有しているため、帯状隆起部を靴などで押圧した場合や、周縁が壁面に押しつけられた場合には、帯状隆起部が変形し、フロアマットの位置ずれが起きたり、フロアマットの下に土砂などが入り込むという欠点があった。
【0003】
こうした帯状隆起部の形状安定性を向上させるために、特開平6−24265号公報には、前記の溝内部に、中空の溝部分を横断方向(幅方向)に横切る線状リブ部を設けたフロアマットが開示されている。このフロアマットを壁に押しつけて配置し、水平方向から力が加わった場合には、帯状隆起部の形状安定性が増強されており、帯状隆起部には力の逃げ場がないため、最も弱い箇所に変形が発生する。すなわち、帯状隆起部と平坦部との境界において、マットの形状を保持することが困難となり、カールリンキングを生じやすいという問題があった。
【0004】
また、帯状隆起部の一部を、フロアマットの上面側から下面側の方向に部分的に突出させて、溝状成形部の内部に、不連続な独立突起部を周期的に設けることにより、帯状隆起部の形状安定性を向上させることも考えられる。しかし、その突起部の上面側には、帯状隆起部の一部が下面側に向かって陥没した窪みが形成されることになり、帯状隆起部の滑らかな表面形状が損なわれるので、デザイン的に不自然な印象を与える場合もあった。従って、これとは別の観点からの解決手段が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、従来技術の前記の欠点を解消して、適度な形状保持性を有し、フロアマット周辺に接触する壁面に密着させて設置することが可能で、位置ずれを起こしにくく、しかも土砂などがフロアマットの下に侵入しにくく、カールリンキングを生じにくいと共に、帯状隆起部の滑らかな表面形状を損なわずに、デザイン的にも優れたフロアマット、及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明による、平坦部と、その平坦部を取り囲む周縁部とからなり、その周縁部の少なくとも一部が、周縁と実質的に平行に連続的に伸び、上面方向に突出した帯状隆起部からなるフロアマットであって;
前記の帯状隆起部の平坦部側の端縁と、前記の帯状隆起部の周縁側の端縁とが実質的に平行であり;
前記のフロアマットの下面において、前記の帯状隆起部が、その帯状隆起部の長さ方向に延びる溝を含み;
前記の溝の一方の側面の少なくとも一部及びそれに連続する底面の一部からフロアマットの下面方向に突出し、溝の長さ方向及び溝の幅方向に関してそれぞれ不連続で、それぞれ相互に独立した複数の溝内部突出片を、前記の溝が含み;
前記の溝内部突出片が、前記溝の一方の側面の少なくとも一部及びそれに連続する底面の一部に設けられた溝内部突出片群と、前記溝のもう一方の側面の少なくとも一部及びそれに連続する底面の一部に設けられた溝内部突出片群とからなり、一方の溝内部突出片群に属する各溝内部突出片の溝中心側先端部が、もう一方の溝内部突出片群に属する溝内部突出片の間に形成される間隙に、それぞれ相互に挿入されている;
ことを特徴とする前記のフロアマットによって解決することができる。
また、本発明は、前記の形状を有するフロアマットをプレス成形することのできる一対の成形型に、プレス成形可能温度に維持されたシート材料を送り、前記成形型により前記シートをプレス加工し、個々のフロアマットに裁断することを特徴とする、前記フロアマットの製造方法にも関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフロアマットを、その1実施態様を示す図1〜図3に沿って主に説明する。図1は、本発明のフロアマット1を上面側から見た斜視図であり、図2は、そのフロアマット1のコーナー部1a(図1の破線部)を切り取って、上面側から見た拡大部分斜視図であり、図3は、図2のコーナー部1aを下面側から見た拡大部分斜視図である。
フロアマット1は、成形した弾性軟質材料シートからなる下地層2と、カーペットなどからなる表材層3との積層体である。また、表材層を担持せずに、成形した弾性軟質材料シートのみからなるフロアマット(図示せず)も、本発明で用いることができる。下地層2には、滑り止めの突起21を設けるのが好ましい。
図1に示すように、本発明のフロアマット1は、中央部の平坦部4と、その平坦部4を取り囲む周縁部4aとからなり、周縁部4aは、周縁51に添ってそれと実質的に平行に連続的に伸び、上面方向に突出した帯状隆起部5を含む。また、図2及ぶ図3に示すように、フロアマット1の下面には、帯状隆起部5に相当する部分、すなわち、帯状隆起部5の裏側には溝6が形成されている。
【0008】
図1に示すように、本発明によるフロアマット1の上面においては、前記の帯状隆起部5の平坦部4側の端縁5aと、前記の帯状隆起部5の周縁51側の端縁5bとが実質的に平行である。フロアマット1は、一般的に、少なくともその一辺(典型的には全周縁)を壁面に接触させて用いるので、図1に示すように、コーナー部が、場合により弧状(平坦部側に中心を有する弧状)になることがあることを除けば、他の辺は実質的に直線状である。従って、本発明によるフロアマット1の上面においては、一般的には、前記の帯状隆起部5の平坦部4側の端縁5aは、実質的に直線状の端縁のみからなる場合(コーナー部は角を形成する)、及び実質的に直線状の辺端縁と、平坦部側に中心を有するコーナー部の弧状端縁とからなる場合がある。すなわち、一般的には、前記の帯状隆起部5の平坦部4側の端縁5aと平坦部4との境界線が、ジグザグ状又は波型の境界線になることはない。
【0009】
帯状隆起部5の上面側には、その上面側表面から更にフロアマット1の上面方向へ突出する突起を設けないだけでなく、その上面側表面から逆にフロアマット1の下面方向へ陥没した窪みも形成させないことが好ましく、帯状隆起部5の上面側は、滑らかな面からなるのが好ましい。また、帯状隆起部5の下面側に形成される溝6の幅や深さは、特に限定されるものではないが、製造工程が容易になることから、前記の帯状隆起部5の全体の壁厚が、図3などに沿って後述する溝内部突出片7を設けた部分を除いて、ほぼ同じ厚さになるような幅や深さの溝6を設けることが好ましい。なお、本明細書において、「帯状隆起部5の壁厚」とは、本発明のフロアマットが下地層と表材層との積層体からなる場合には、その下地層の帯状隆起部5における厚さを意味し、本発明のフロアマットが表材層を担持せずに、成形シートのみからなる場合には、その成形シートの帯状隆起部5における厚さを意味するものとする。また、製造工程が一層容易になることから、前記の帯状隆起部5の全体の壁厚が、溝内部突出片7を設けた部分を除いて、前記平坦部4の壁厚と実質的に同程度となる幅及び深さの溝を設けることが、より好ましい。もっとも、帯状隆起部5の両側の側壁部63と天井部64とにおいて、いずれか1つ又は2つの壁厚を他の壁厚よりも厚くすることにより、帯状隆起部5の形状保持機能を向上させることもできる。
【0010】
帯状隆起部5は、側壁部63と天井部64とを含み、溝6の壁面にそれぞれ相互に独立した複数の溝内部突出片7を有する。溝内部突出片7は、前記溝6の一方の側面65a,65bの少なくとも一部分及びそれらにそれぞれ連続する底面66の一部から、フロアマットの下面方向に突出している。本発明のフロアマット1においては、前記溝6の両方の側面65a,65bのそれぞれに溝内部突出片7を設け、一方の側面65a(及びその側面65aに連続する底面66の一部)に設けた溝内部突出片7aは、他方の側面65bには到達せず、他方の側面65b(及びその側面65bに連続する底面66の一部)に設けた溝内部突出片7bは、他方の側面65aには到達しない。また、一方の側面65a側に設けた溝内部突出片7aと、反対側の側面65b側に設けた溝内部突出片7bとを、相互に対向させず、溝6の長さ方向にずらして配置する(すなわち、一方の側面65aの溝内部突出片7aの配置位置に相当する反対側の側面65bには溝内部突出片7bを設けない)。更に、一方の側面65a側に設けた溝内部突出片7aのそれぞれの溝中心側先端部72aは、他方の側面65b側に設けた溝内部突出片7bのそれぞれの間に形成される間隙に挿入された形状で配置する。
【0011】
溝内部突出片7の代表的な配置態様を、図4〜図12に沿って説明する。図4に、図2及び図3に示した溝内部突出片7の配置状態を模式的に示す。すなわち、図4(a)は、溝6における溝内部突出片7の配置状態を、溝6の周縁51側の端縁67、平坦部4側の端縁68、及びそれらの間の溝内部突出片7のみを示すことだけによって模式的に示した、フロアマット1の下面から見た模式的底面図であり、図4(b)は、図4(a)のb−b線断面とそれに連続する平坦部4の一部を加えて示す模式的断面図である。以下の図5〜図12においても、各々の図(a)は、溝6における溝内部突出片7の配置状態を、周縁51側の端縁67、平坦部4側の端縁68、及びそれらの間の溝内部突出片7のみにより示す模式的底面図であり、各々の図(b)は、各図(a)のb−b線断面とそれに連続する平坦部4の一部を加えて示す模式的断面図である。
【0012】
図4は、前記のとおり、溝内部突出片7が、溝6の一方の側壁面から他方の側壁面に対して垂直方向に突出すると共に、両方の側壁面に設けた溝内部突出片7と、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7とが、実質的に同じ形状である態様を示す。図5は、溝内部突出片7が、溝6の一方の側壁面から他方の側壁面に対して垂直方向に突出している点では図4の態様と差異はないが、一方の側壁面に設けた溝内部突出片7の大きさと、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7の大きさとが異なる態様を示す。すなわち、端縁68側の側壁面に設けた溝内部突出片7bは、図4に示した溝内部突出片7と同様に、溝6の中心側先端部72bが溝6の底面と他方の端縁67側の側面65aとの境界線近くまで到達しているのに対し、端縁67側の側壁面に設けた溝内部突出片7aは、溝6の中心側先端部72aが溝6の底面と他方の端縁68側の側面65bとの境界線よりもかなり手前までしか到達していない。
【0013】
図6は、溝内部突出片7が、溝6の一方の側壁面から他方の側壁面に対して垂直方向に突出している点で図4及び図5の態様と差異はなく、両方の側壁面に設けた溝内部突出片7が実質的に同じ形状である点で図4の態様と差異はないが、端縁67側の側壁面に設けた溝内部突出片7aの側壁面側先端部73aが、端縁67の床面側端部よりも溝底面(溝天井面)側に上がった位置にあり、同様に、端縁68側の側壁面に設けた溝内部突出片7bの側壁面側先端部73bが、端縁68の床面側端部よりも溝底面(溝天井面)側に上がった位置にある態様を示す。また、図6に示した態様では、それぞれの溝内部突出片7a,7bの溝6の中心側先端部72a,72bが、それぞれ溝6の底面と他方の端縁67,68側の側面65a,65bとの境界線まで到達していない。
【0014】
図7は、一方の側壁面に設けた溝内部突出片7と、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7とを、同じ方向(溝の長さ方向に関して)に所定の角度(θ及びθ)だけ傾けて、溝6の側壁面から突出させ、両方の側壁面に設けた溝内部突出片7が実質的に同じ形状である態様を示す。図8は、溝内部突出片7が、同じ方向(溝の長さ方向に関して)に所定の角度(θ及びθ)だけ傾いて、溝6の側壁面から突出している点では図7の態様と差異はないが、前記図5と同様に、一方の側壁面に設けた溝内部突出片7の大きさと、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7の大きさとが異なる態様を示す。図9は、一方の側壁面に設けた溝内部突出片7と、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7とを、異なる方向(溝の長さ方向に関して)に所定の角度(θ及びθ)だけ傾けて、溝6の側壁面から突出させ、しかも、一方の側壁面に設けた溝内部突出片7と、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7とを、相互に対向させず、溝6の長さ方向にずらして配置している態様を示す。
【0015】
図10は、端縁67,68側の側壁面に設けた溝内部突出片7a,7bにおいて、溝6の側壁面側先端部73a,73bが端縁67,68の床面側端部よりも溝底面(溝天井面)側に上がった位置にあることを除けば、同じ形状の溝内部突出片7a,7bが、同じ方向(溝の長さ方向に関して)に所定の角度(θ及びθ)だけ傾いて、溝6の側壁面から突出している点で図7の態様と差異はない。また、図11は、端縁67,68側の側壁面に設けた溝内部突出片7a,7bにおいて、溝6の側壁面側先端部73a,73bが端縁67,68の床面側端部よりも溝底面(溝天井面)側に上がった位置にあることを除けば、前記図8と同様に、一方の側壁面に設けた溝内部突出片7aの大きさと、反対側の側壁面に設けた溝内部突出片7bの大きさとが異なる態様を示す。また、図12は、端縁67,68側の側壁面に設けた溝内部突出片7a,7bにおいて、溝6の側壁面側先端部73a,73bが端縁67,68の床面側端部よりも溝底面(溝天井面)側に上がった位置にあることを除けば、図9の態様と差異はない。
【0016】
図4〜図12には、各々の図(b)から明らかなように、溝内部突出片7の下面側表面71(すなわち、本発明によるフロアマット1を床面に敷いた場合に、床面に対向する底面)が、側壁面側端部から溝底面(溝天井面)側端部へ直線的に延び、溝内部突出片7の断面形状(溝の幅方向断面形状)が三角形となり、前記の下面側表面71が三角形の斜面に相当する態様を示したが、溝内部突出片7の前記断面形状(溝の幅方向断面形状)は、四角形や扇型(中心が溝壁面側)であることもできる。
また、前記の断面形状(溝の幅方向断面形状)が四角形である溝内部突出片7においては、溝内部突出片7の下面側表面71(すなわち、本発明によるフロアマット1を床面に敷いた場合に、床面に接触又は対向する底面)は、床面と平行な平面であることが好ましい。
また、溝底面(溝天井面)側端部からフロアマットの下面方向に延びる面は、平面であることもできるが、弧状面(中心が溝内部突出片を担持する側壁面側にある弧状、又は溝内部突出片を担持する側壁面とは反対側の側壁面側にある弧状)であることもできる。
【0017】
図13及び図14に、溝内部突出片7が大略四角形の断面形状(溝の幅方向断面形状)を有する場合を示す。図13は、フロアマット1の下面側から溝6及び溝内部突出片7の配置状態のみを示す模式的部分底面図であり、図14は、そのXII−XII線断面図である。この溝内部突出片7の下面側表面71(すなわち、本発明によるフロアマット1を床面に敷いた場合に、床面に対向する底面)は、平坦部4の下面延長面にまで到達しているが、下面側表面が平坦部4の下面延長面にまで到達していないこともできる。もっとも、後者の場合、床面に置敷したフロアマット1に力が加わり、溝状隆起部5が変形した際には、溝内部突出片7の下面側表面71が床面に接触して、溝状隆起部5の形状を或る程度まで保持することのできることが好ましい。また、溝内部突出片7の下面側表面は、平坦部4の下面延長面よりも、更に下面側に突出し、前記の滑り止め突起21と同様の効果を得ることもできる。もっとも、平坦部4の下面延長面よりも、更に下面側に突出させる場合には、そのフロアマット1を床面に敷いた際に、帯状隆起部5が平坦部4よりも高くなり過ぎて、逆に位置ずれを起こしやすくならないように、突出させる長さを調整する必要がある。平坦部4の下面に突起21が存在する場合には、突起21の滑り止め効果を減じないように、溝内部突出片7の下面側表面の突出程度を、突起21の突出の程度と同程度とすることが好ましい。
【0018】
また、図13及び図14に示す溝内部突出片7においては、溝底面(溝天井面)66側のコーナー部端部75からフロアマット1の下面方向に延びる側面74が、弧状面(中心が溝内部突出片7を担持する側壁面とは反対側の側壁面側にある弧状)であるが、その側面74は、中心が溝内部突出片7を担持する側壁面側にある弧状面であることも、平面であることもできる。図13及び図14に示すように、溝内部突出片7の側面74が、溝内部突出片7を担持する側壁面とは反対側の側壁面側に中心のある弧状面を有すると、下面側表面71側のコーナー部端部76が鋭角状になり、圧力が加わった際に、前記の滑り止め突起21と同様の効果を得ることもできる。なお、図4〜図14においては、カーペットなどからなる表材層を有さない態様のフロアマットに関して説明したが、図4〜図14の説明は、表材層を有する積層体シート型フロアマットに関してもそのまま当てはまる。
【0019】
これまでの説明から明らかなように、本発明によるフロアマットにおける「溝」とは、帯状隆起部に形成され、天井部及びそれに連続する側壁部からなる窪みであって、しかも、その内部に溝内部突出部を全く設けずに、溝内部全体を中空状態とした場合に、その壁厚が、前記側壁部全体及び/又は前記天井部全体において、帯状隆起部の長さ方向及び/又は幅方向に関して、実質的に一定であるか、連続的に減少しているか、あるいは、連続的に増加している窪みを意味する。従って、溝6の断面形状(溝の幅方向断面形状)は特に限定されないが、例えば、例えば、半円形、半楕円形、若しくは多角形[例えば、台形(図2〜図14参照)、正方形、天井部を長辺若しくは短辺とする長方形、若しくは三角形]、又はそれらの組合せであることができる。
【0020】
なお、本明細書における前記溝には、前記「天井部」及び前記「側壁部」が必ず含まれるものとし、前記溝における前記「天井部」とは、フロアマットの平坦部の下面延長面からの高さ(深さ)が最大値を示す部分、又は最大値及びそれに準ずる値を示す部分を意味し、前記溝における前記「側壁部」とは、前記天井部に連続し、溝の端縁まで伸びる部分を意味するものとする。
溝の断面形状が、例えば、台形、正方形、又は長方形である場合には、溝の概ね中央部(溝の幅方向に関して)に位置する水平部分(台形、正方形、又は長方形における上辺に相当)が前記「天井部」に相当し、それに連続する部分(台形、正方形、又は長方形における側辺に相当)が前記「側壁部」に相当する。また、溝の断面形状が、例えば、半円形又は半楕円形である場合には、溝の概ね中央部(溝の幅方向に関して)に位置する実質的に水平な部分が前記「天井部」に相当し、それに連続する部分が前記「側壁部」に相当する。また、溝の断面形状が、例えば、三角形である場合には、高さ(深さ)が最大値を示す部分(三角形における頂点に相当)と、その両側に位置する近傍とが、前記「天井部」に相当し、それに連続する部分が前記「側壁部」に相当する。
【0021】
また、溝内部突出片の形状も、特に限定されず、前記の溝の断面形状、及び帯状隆起部に付与すべき形状保持機能に応じて適宜決定することができる。具体的には、例えば、大略三角柱(図2〜図12参照)、大略直方体、大略立方体、大略半円柱体、断面が台形の四角柱(図13及び図14参照)、又は断面が扇形の柱状体などを挙げることができる。更に、同一形状の溝内部突出片を同じ間隔を開けて周期的に配置するのが好ましいが、異なる形状の溝内部突出片を組合せたり、異なる大きさの溝内部突出片を組合せたり、配置間隔を変化させることもできる。
【0022】
例えば、図3に示すフロアマット1では、両側壁部の幅方向の長さ(x)が約5〜30mmであり、しかも、底面の幅方向の長さ(y)が約5〜50mmである溝6に対して、溝内部突出片7と隣接溝内部突出片7との間隔(a)は、約10〜100mmとすることが好ましい。また、溝内部突出片7の大きさは、例えば、厚さ(b)が約2〜50mm、幅(c)が約3〜47mm、高さ(d)が約1〜35mmであり、溝内部突出片7を設けない天井部64の寸法(e)は、例えば、約3〜47mmである。
【0023】
本発明のフロアマット1は、前記のとおり、一般的に、弾性軟質材料シートからなる下地層2とカーペットなどからなる表材層3との積層体シートであるか又は表材層を担持しない弾性軟質材料シートであり、しかも前記の帯状隆起部5の溝内部に設けた溝内部突出片7は、一方の側壁面側から他方の側壁面側まで溝の横断方向(溝の幅方向)に連続しておらず、しかも各溝内部突出片7は、溝の長さ方向及び溝の幅方向に関してそれぞれ不連続に配置され、一方の溝内部突出片群間に他方の溝内部突出片群が挿入されているので、帯状隆起部5において、溝内部突出片7が設けられていない部分が、溝の長さ方向に連続的に(例えば、ジグザク状に)存在し、その部分で力を吸収することができる。本発明のフロアマット1は、一般的に、周縁部4aの周縁51で壁面に密着するようにして用いる。従って、フロアマット1には、一般的に、その壁面に対して押す方向への圧力(図4の矢印Bで示す方向)、又は壁面から引く方向への圧力(図4の矢印Cで示す方向)が働く。例えば、帯状隆起部5に対して平坦部4の方向から、前記の押す方向(矢印Bの方向)への圧力が加わった場合には、前記の帯状隆起部5の溝内部突出片7の設けられていない部分で、力を吸収することができるので、カールリンキングを有効に防止することができる。一方、帯状隆起部5に対して平坦部4の方向へ引く方向(矢印Cの方向)への圧力が加わった場合には、圧力による歪みが解消される。
【0024】
本発明のフロアマット1において、溝内部突出片7は、中空溝6の内側壁面に突出部を担持させた形状で設ける。すなわち、帯状隆起部5の上面側の形状に影響を与えない態様で溝6の内側壁面に突出部を設ける。従って、帯状隆起部5の上面側から観察した場合には、少なくとも形状の上で、溝内部突出片7が設けられている位置と設けられていない位置とが区別できないようにする。こうして、本発明によるフロアマット1においては、フロアマットに対するデザイン的な要請を満足させることができる。
【0025】
溝内部突出片7は、帯状隆起部5の溝6内において、溝6の長さ方向及び幅方向にそれぞれ不連続に設置するので、帯状隆起部5には、その長さ方向に平行な壁面を有する側壁部63及び/又は天井部64だけでなく、その壁面に対して所定の角度をなす壁面を有する溝内部突出片7が存在する。従って、例えば、帯状隆起部5に対して、平坦部4の方向から水平方向に、又は垂直方向から力が加わった際には、その水平方向又は垂直方向と同じ方向か又はほぼ同じ方向の壁面が存在することになるので、各種の方向の力に対する形状保持能力をもたせることができる。また、帯状隆起部5内において溝内部突出片7を配置しない部分は、それらに隣接する溝内部突出片7との組み合わせによって、溝内部突出片7を配置しない部分それ自体も、各種の方向の力に対する形状保持作用を有することになる。すなわち、帯状隆起部5は、溝内部突出片7を配置した部分と溝内部突出片7を配置しない部分との相互作用によって、優れた形状保持作用を示す。また、前記のとおり、帯状隆起部5には、溝内部突出片7を備えていない領域が、その長さ方向にジグザグ状に連続的に存在するので、或る程度の形状変形性も有している。
【0026】
本発明のフロアマット1では、図1〜図3に示すように、その周縁部4aの全体に帯状隆起部5を設けるのが好ましいが、周縁部4aの少なくとも一部に帯状隆起部5を設けることもできる。例えば、図1に示すフロアマット1〔辺(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)を有する〕を自動車の運転席用フロアマットとして使用する場合には、運転者の足からの圧力が主に進行方向(図1の矢印Aの方向)に加わる場合が多い。そこで、辺(a)、辺(c)、及び辺(e)に帯状隆起部5を設けると、前記の圧力による位置ずれを有効に防ぐことができる。また、辺(b)、辺(d)、及び辺(f)に帯状隆起部5を設けると、運転席への乗降時の踏力による位置ずれを有効に防止することができる。
【0027】
本発明のフロアマットは、それが下地層と表材層との積層体からなる場合にはその下地層用成形材料として、または表材層を担持せずに、成形シートのみからなる場合にはその成形材料として、従来のフロアマットと同様に、熱可塑性樹脂、例えば、熱成形性のポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、又はポリエチレン;熱可塑性エラストマー、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、又はポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー;熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂、ポリウレタン、又は不飽和ポリエステル樹脂;あるいは天然ゴム、又は合成ゴム、例えば、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、又はニトリル−ブタジエンゴムなどからなることができる。なお、熱成形性材料の硬度(ショアーA硬度)は、好ましくは50〜90、より好ましくは65〜80である。
【0028】
これらの中でも、熱可塑性エラストマーは比較的柔らかく、フロア壁との密着性に寄与するので好適に使用することができる。また、熱可塑性エラストマーは、再生利用が可能であり、通常の成形機械で成形が可能であり、成形時間が短く、そして連続成形が可能であるなどの利点もある。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)熱可塑性エラストマーや、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)熱可塑性エラストマーなどを使用することができ、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー)などのオレフィン系ゴムとポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂とのブレンド、アロイ又はブロック共重合体などを使用することができ、ポリ塩化ビニル系エラストマーとしては、例えば、ニトリルゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドなどを好適に使用することができる。なお、熱可塑性エラストマーを用いる場合には、架橋処理を行うことができる。
これら熱可塑性エラストマーの中でも、オレフィン系熱可塑性エラストマーは、軽量で、耐候性に優れているため、好適に使用することができる。
【0029】
本発明のフロアマットが下地層と表材層との積層体からなる場合には、その表材として、例えば、タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット、又は織物基布などを使用することができる。
【0030】
本発明のフロアマットは、種々の方法によって製造することができるが、例えば、成形材料が熱可塑性樹脂である場合には、図15〜図17に示す、以下の方法によって製造するのが好ましい。
すなわち、図15に示すように、ベルトコンベア11a上を搬送される表材用カーペット12(図示していない供給ロールから供給される)の上に、熱可塑性エラストマーシート13を押出成形ノズル14から供給する。なお、押出成形ノズル14から熱可塑性エラストマーシート13をベルトコンベア11a上に直接に供給し、その上にカーペット12を載せて、次の工程へ送ることもできる。続いて、場合により設けた緩衝部15を経て、ベルトコンベア11bにより補助加熱器17へ送る。補助加熱器17では、エラストマーシート13を、次のプレス工程にて冷間プレスが可能な温度にまで加熱する。もっとも、エラストマーシート13の温度が成形加工温度に維持されて搬送されてくる場合には、補助加熱器17で加熱する必要はない。
【0031】
続いて、ベルトコンベア11bにより積層体を冷間プレス装置18に搬送してからベルトコンベア11bを一時的に停止して、冷間プレス装置18にて一対の成形型18a,18bを順次上下させ、前記の積層体に、平坦部4と、平坦部4を取り囲む周縁部4aに相当する位置に帯状隆起部5と、溝内部突出片7と、そして場合により平坦部4の下面方向側の面に滑り止めの突起21とを形成させ、同時にカーペット12とエラストマーシート13とを接着させる。次に、プレス成形された積層体を切断装置19へ搬送し、個々の周縁51で切断して本発明のフロアマット1を製造し、ベルトコンベア11cで搬送することができる。前記の冷間プレス装置18に切断手段を設け、プレス成形工程と切断工程とを同時に実施することもできる。また、冷間プレス装置18及び切断装置19による処理とベルトコンベア11bの一時的停止とを同期させるのが好ましい。なお、前記の緩衝部15は、前記のベルトコンベア11aによる一般的に連続的な搬送とベルトコンベア11bによる一般的に断続的な搬送とを調節するための緩衝部として設けるのが好ましい。
【0032】
あるいは、図16に示すように、ベルトコンベア11a上に熱可塑性エラストマーシート13を押出成形ノズル14から供給し、ベルトコンベア11aにより補助加熱器17へ送り、続いて、その上に表材用カーペット12(供給ロール12aから供給される)を載せる。補助加熱器17では、エラストマーシート13を、次のエンボスローラ20a,20bによるプレス工程にて冷間プレスが可能な温度にまで加熱する。もっとも、エラストマーシート13の温度が成形加工温度に維持されている場合には、補助加熱器17で加熱する必要はない。なお、図16に示す工程で、ベルトコンベア11a上を搬送されるカーペット12の上に、エラストマーシート13を押出成形ノズル14から供給することもできる。
【0033】
続いて、ベルトコンベア11aによりエンボスプレス装置20へ送る。エンボスプレス装置20において、エンボスローラ20a,20b間に積層体を通過させ、前記の積層体に、平坦部4と、平坦部4を取り囲む周縁部4aに相当する位置に帯状隆起部5と、溝内部突出片7と、そして場合により平坦部4の下面方向側の面に滑り止めの突起21とを形成させ、同時にカーペット12とエラストマーシート13とを接着させる。次に、プレス成形された積層体を、ベルトコンベア11b及び場合により設けた緩衝部15を経て、ベルトコンベア11cにより切断装置19へ搬送し、ベルトコンベア11cを一時的に停止して、個々の周縁51で切断して本発明のフロアマット1を製造し、ベルトコンベア11dにより搬送することができる。なお、前記の緩衝部15は、前記のベルトコンベア11a,11bによる一般的に連続的な搬送とベルトコンベア11cによる一般的に断続的な搬送とを調節するための緩衝部として設けるのが好ましい。
【0034】
更に、図17に示すように、平行に配置したエンボスローラ20a,20bに、表材用カーペット12と熱可塑性エラストマーシート13とを、それぞれ直接に、供給ロール12a及び押出成形ノズル14から供給することもできる。この場合には、エラストマーシート13が、エンボス装置20による冷間プレスが可能な温度で供給されるので、補助加熱器を設ける必要はない。
エンボスプレス装置20において、エンボスローラ20a,20b間に表材用カーペット12と熱可塑性エラストマーシート13との積層体を通過させ、前記の積層体に、平坦部4と、平坦部4を取り囲む周縁部4aに相当する位置に帯状隆起部5と、溝内部突出片7と、そして場合により平坦部4の下面方向側の面に滑り止めの突起21とを形成させ、同時にカーペット12とエラストマーシート13とを接着させる。次に、プレス成形された積層体を、ベルトコンベア11a及び場合により設けた緩衝部15を経て、ベルトコンベア11bにより切断装置19へ搬送し、ベルトコンベア11bを一時的に停止して、個々の周縁51で切断して本発明のフロアマット1を製造し、ベルトコンベア11cにより搬送することができる。なお、前記の緩衝部15は、前記のベルトコンベア11aによる一般的に連続的な搬送とベルトコンベア11bによる一般的に断続的な搬送とを調節するための緩衝部として設けるのが好ましい。
【0035】
以上、本発明のフロアマットの製造方法の例として、成形材料が熱可塑性樹脂である場合について図15〜図17に基づいて説明したが、成形材料が熱硬化性樹脂又は未加硫ゴムを用いる場合には、前記冷間プレス装置18に代えて、加熱プレス装置を用いて本発明のフロアマットを製造することができる。
【0036】
本発明のフロアマットは、フロアマットの周囲を壁に接触させて配置する用途、例えば、自動車用フロアマット、あるいは店舗の入口用フロアマットや家庭の入口用フロアマットとして用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によるフロアマットは、帯状隆起部が変形しにくいので、位置ずれを防止したり、土砂などがフロアマットとフロアとの間に侵入することを防止することができる。また、溝内部突出片によって形状保持性に優れているため、フロアマット上に土砂などを保持することができる。更に、帯状隆起部は、溝内部突出片の存在しない箇所によって圧力を吸収することができるため、カールリンキングを生じにくい。また、溝内部突出片の形状が帯状隆起部の上面に現れないので、デザイン的にも優れている。更にまた、帯状隆起部を有しているため、従来必要であったテープによる処理やオーバーロック処理が不要になり、製造工程が簡略化され、製造コストも低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1態様のフロアマットを上面側から見た斜視図である。
【図2】図1のフロアマットのコーナー部を上面側から見た拡大部分斜視図である。
【図3】図1のフロアマットのコーナー部を下面側から見た拡大部分斜視図である。
【図4】溝内部突出片の1配置態様を模式的に示す説明図であり、図4(a)は模式的底面図であり、図4(b)は模式的断面図である。
【図5】溝内部突出片の別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図5(a)は模式的底面図であり、図5(b)は模式的断面図である。
【図6】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図6(a)は模式的底面図であり、図6(b)は模式的断面図である。
【図7】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図7(a)は模式的底面図であり、図7(b)は模式的断面図である。
【図8】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図8(a)は模式的底面図であり、図8(b)は模式的断面図である。
【図9】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図9(a)は模式的底面図であり、図9(b)は模式的断面図である。
【図10】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図10(a)は模式的底面図であり、図10(b)は模式的断面図である。
【図11】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図11(a)は模式的底面図であり、図11(b)は模式的断面図である。
【図12】溝内部突出片の更に別の配置態様を模式的に示す説明図であり、図12(a)は模式的底面図であり、図12(b)は模式的断面図である。
【図13】溝内部突出片の更に別の態様を模式的に示す下面側から見た斜視図である。
【図14】図13のXII−XII線断面図である。
【図15】本発明によるフロアマットの製造工程を模式的に示す説明図である。
【図16】本発明によるフロアマットの別の製造工程を模式的に示す説明図である。
【図17】本発明によるフロアマットの更に別の製造工程を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1・・フロアマット;2・・下地層;3・・表材層;4・・平坦部;
4a・・周縁部;5・・帯状隆起部;6・・溝;7・・溝内部突出片;
11a,11b,11c・・ベルトコンベア;12・・カーペット;
12a・・供給ロール;13・・エラストマーシート;
14・・押出成形ノズル;15・・緩衝部;17・・補助加熱器;
18・・冷間プレス装置;18a,18b・・成形型;19・・切断装置;
20・・エンボスプレス装置;20a,20b・・エンボスローラ;
21・・突起;51・・周縁;63・・側壁部;64・・天井部;
65a,65b・・溝の側面;66・・溝の底面;67,68・・溝の端縁;
71・・溝内部突出片の下面側表面;
72a,72b・・溝内部突出片の溝中心側先端部;
73a,73b・・溝内部突出片の側壁面側先端部;
74・・溝内部突出片の側面;75・・溝内部突出片の底面コーナー側端部;
76・・溝内部突出片の下面コーナー側端部。

Claims (2)

  1. 平坦部と、その平坦部を取り囲む周縁部とからなり、その周縁部の少なくとも一部が、周縁と実質的に平行に連続的に伸び、上面方向に突出した帯状隆起部からなるフロアマットであって;
    前記の帯状隆起部の平坦部側の端縁と、前記の帯状隆起部の周縁側の端縁とが実質的に平行であり;
    前記のフロアマットの下面において、前記の帯状隆起部が、その帯状隆起部の長さ方向に延びる溝を含み;
    前記の溝の一方の側面の少なくとも一部及びそれに連続する底面の一部からフロアマットの下面方向に突出し、溝の長さ方向及び溝の幅方向に関してそれぞれ不連続で、それぞれ相互に独立した複数の溝内部突出片を、前記の溝が含み;
    前記の溝内部突出片が、前記溝の一方の側面の少なくとも一部及びそれに連続する底面の一部に設けられた溝内部突出片群と、前記溝のもう一方の側面の少なくとも一部及びそれに連続する底面の一部に設けられた溝内部突出片群とからなり、一方の溝内部突出片群に属する各溝内部突出片の溝中心側先端部が、もう一方の溝内部突出片群に属する溝内部突出片の間に形成される間隙に、それぞれ相互に挿入されている;
    ことを特徴とする前記のフロアマット。
  2. 請求項1に記載の形状を有するフロアマットをプレス成形することのできる一対の成形型に、プレス成形可能温度に維持されたシート材料を送り、前記成形型により前記シートをプレス加工し、個々のフロアマットに裁断することを特徴とする、請求項1に記載のフロアマットの製造方法。
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