JPS6123556Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、デツキ材などに用いる床材に関し、
詳しくは少なくとも表層が合成樹脂製の床材本体
１の上面に合成樹脂の多数個の小突起２を碁盤目
状に整列させて突設し、小突起２のつけ根部３を
床材本体１の長さ方向に直線状に形成するととも
に小突起２の上端部４を床材本体１の長さ方向に
蛇行する波形形状に形成して成る床材に係るもの
である。

本考案の目的とするところは、小突起の上端部
を波形にして外観を向上させるうえ、足の接触感
覚を良好にし、それでいて水はけがよく、掃除を
しやすい床材を提供することにある。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

１は床材本体であつて、金属板５を芯材として
全周面に塩化ビニル樹脂のような合成樹脂層６を
被覆したものである。床材本体１の上面に合成樹
脂製の小突起２を碁盤目状に整列させて突設して
床材Ａを形成してある。小突起２を碁盤目状に整
列させる手段としては、第６図に示すようなクロ
スヘツドダイタイプの押出成形機の金型７の貫通
孔８に両面に接着剤９を塗布された金属板５を通
過させながら、貫通孔８と直交する樹脂注入路１
０から合成樹脂材１１を注入することによつて、
金属板５の全周面に合成樹脂層６を接着剤９にて
被着するとともに第５図に示すように表面側に複
数本の突条１２を長さ方向全長にわたつて表面の
合成樹脂層６と一体的に押出成形し、そののち、
突条１２を長さ方向と直交する方向にカツトして
小突起２を碁盤目状に形成するものである。かか
る場合、合成樹脂層６の押出し速度は金属板５の
送込み速度よりも大きく設定してあり、このため
合成樹脂の粘性により金属板５に近いところでは
合成樹脂材１１は金属板５とほぼ同速度で流れ合
成樹脂層６及び突条１２の下部は第４図に示すよ
うに真直ぐに形成されるが、金属板５から離れた
突条１２の上端部４は合成樹脂材１１の流れる速
さが速くて突条１２の上端部４が下部よりも長さ
が長くなり、このため突条１２の上端部４は第４
図のように波打状に撓んで形成されるのである。
合成樹脂層１１及び突条１２は軟質合成樹脂や硬
質合成樹脂、軟質の低発泡合成樹脂等で形成され
ている。なお金属板５の表面には接着剤７は塗布
していなくても差支えない。

以上要するに本考案は、合成樹脂の多数の小突
起を突設してあり、かつその小突起の上端部を波
形形状に形成してあるので、芝目状の外観とする
ことができ、外観を向上でき、足の接触感覚を良
好にでき、すべり止め効果を高め、それでいて小
突起を碁盤目状に整列させるとともに小突起のつ
け根部を直線状にしてあるので、水が流れやす
く、ごみがたまつても掃除しやすいという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は
同上の部分拡大斜視図、第３図は一部省略した平
面図、第４図は同上の素材の部分拡大斜視図、第
５図は同上の金型の断面図、第６図は第５図のＸ
−Ｘ線断面図であり、１は床材本体、２は小突
起、３はつけ根、４は上端部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも表層が合成樹脂製の床材本体の上面
   に合成樹脂の多数個の小突起を碁盤目状に整列さ
   せて突設し、小突起のつけ根部を床材本体の長さ
   方向に直線状に形成するとともに小突起の上端部
   を床材本体の長さ方向に蛇行する波形形状に形成
   して成る床材。