JP3599152B2 - フロアマット及びその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロアマット及びその製造方法に関する。特には、フロアマットの周囲を壁に接触させ、場合によっては周囲が折れ曲がる程度に接触させて配置するフロアマット、例えば、自動車用フロアマット、あるいは店舗や家庭の入口用フロアマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車用フロアマットでは、フロアが汚れるのを防止すると共に、靴等に付着した、土、砂、泥、又は砂利などがフロアマットの外側へ飛散するのを防止するために、周縁部に中空の土手状突起部を設けて、周縁部を中央の平坦部よりも高くしたフロアマットが知られている。しかし、この型のフロアマットは、周縁の前記土手状突起部が溝状成形部であるため、土手状突起部を靴などで押圧した場合や、周縁が壁面に押しつけられた場合には、土手状突起部が変形し、フロアマットの位置ずれが起きたり、フロアマットの下に土砂などが入り込むという欠点があった。
こうした土手状突起部の形状安定性を向上させるために、特開平6−24265号公報には、前記の溝状成形部に、中空の溝部分を横断方向に横切る線状リブ部を設けたフロアマットが開示されている。しかしながら、このフロアマットは、土手状突起部の天井部に横断方向に横切る線状リブ部を設けたために、溝を簡単に押し広げたり狭めたりして変形させることが困難になった。従って、溝状成形部の形状を変化させることによって、例えば、フロアマットとフロア壁とを密着させることが困難になり、かえってフロアマットとフロア壁との間から、土砂などがフロアマットの下に侵入するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、従来技術の前記の欠点を解消することにあり、適度な形状保持性と変形性とを有して、フロアマット周辺に接触する壁面に密着させて設置することが可能で、位置ずれを起こしにくく、しかも土砂などがフロアマットの下に侵入しにくいフロアマット、及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明による
平坦部と、その平坦部を取り囲む周縁部とからなり、その周縁部の少なくとも一部が、周縁と実質的に平行に連続的に伸び、上面方向に突出した溝を含むフロアマットであって;
前記の上面方向突出溝が、圧力変化に対応して変形可能な領域と、圧力変化に対して突出溝の形状を保持することができる領域とを含み;
前記の形状保持領域が、前記の上面方向突出溝の下面方向に突出し、不連続でそれぞれ相互に独立した複数の突出部を含み、そして前記の変形可能領域には突出部を含まない;
ことを特徴とする前記のフロアマットによって解決することができる。
また、本発明は、前記の形状を有するフロアマットをプレス成形することのできる一対の成形型に、プレス成形可能温度に維持されたシート材料を送り、前記成形型により前記シートを冷間プレス加工し、個々のフロアマットに裁断することを特徴とする、前記のフロアマットの製造方法にも関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のフロアマットの1実施態様を図1〜図4に示す。図1は、本発明のフロアマット1を上面側から見た部分斜視図であり、図2は、そのフロアマット1を下面側から見た部分斜視図であり、図3及び図4はそのフロアマット1の部分断面図である。
フロアマット1は、成形した弾性軟質材料シートからなる下地層2と、カーペットなどからなる表材層3との積層体である。また、表材層を担持せずに、成形した弾性軟質材料シートのみからなるフロアマット(図示せず)も、本発明で用いることができる。下地層2には、滑り止めの突起21を設けるのが好ましい。本発明のフロアマット1は、中央部の平坦部4と、その平坦部4を取り囲む周縁部5とからなり、周縁部5は、周縁51に添ってそれと実質的に平行に連続的に伸び、上面方向に突出した溝6を含む。
【0006】
上面方向突出溝6は、圧力変化に対応して容易に変形することのできる領域、すなわち変形可能領域61と、圧力変化に対して突出溝の形状を保持することのできる領域、すなわち形状保持領域62と、側壁部63とを含む。本発明のフロアマット1は、一般的に、周縁部5の周縁51で壁面に密着するようにして用いる。この場合、フロアマット1には、一般的に、その壁面に対して押す方向への圧力(図3の矢印Aで示す方向)、又は壁面から引く方向への圧力(図3の矢印Bで示す方向)が働く。
前記の変形可能領域61は、上面方向突出溝6に対して平坦部4の方向から、前記の押す方向(矢印Aの方向)への圧力が加わった場合には、屈曲して天井部64を形成する稜の角度を狭くすることができると共に、上面方向突出溝6に対して平坦部4の方向へ引く方向(矢印Bの方向)への圧力が加わった場合には、天井部64を形成する稜の角度を広げることのできる領域である。この変形可能領域61は、上面方向突出溝6の伸びる方向に平行して連続的に存在するのが好ましい。また、フロアマット1には、少なくともそれが壁面と密着する辺(一般的には対向する両端部、好ましくは全周縁)に上面方向突出溝6が配置されているので、前記の変形可能領域61も、壁面と密着する辺(一般的には対向する両端部、好ましくは全周縁)に、上面方向突出溝6と共に、配置される。
【0007】
形状保持領域62は、前記変形可能領域61と平行して配置されるのが好ましい。従って、上面方向突出溝6が配置されている部分には、その上面方向突出溝6の伸びる方向に平行して、変形可能領域61及び上面方向突出溝6と共に連続的に存在する。
この形状保持領域62は、それぞれ相互に独立した複数の突出成形部7を有する。この突出成形部7は、前記の上面方向突出溝6の中空溝内の表面から下面方向に突出する。突出成形部7の下面側表面(底面)は、平坦部4の下面延長面にまで到達していることが好ましいが(図3及び図4)、平坦部4の下面延長面にまで到達していないこともできる。平坦部4の下面に突起21が存在する場合には、突起21の滑り止め効果を減じないように、突起21のつけ根、すなわち、平坦部4の下面延長面にまで到達していることが好ましい。突出成形部7は、中空溝の内側壁面に突出部を担持させた形状で設けることもできるが、図1に示すように、相当する上面側に窪み7aを設けて突出成形部7を形成するのが好ましい。
【0008】
突出成形部7は、形状保持領域62内に、周縁に対して平行な方向に不連続に設置するのが好ましい。突出成形部7を不連続に設置すると、相当する上面側に窪み7aを有する場合であっても、例えば、側壁部63又は平坦部4の方向から水平方向に力が加わった際に、その水平方向と同じ方向か又はほぼ同じ方向の壁面が存在することになるので、各種の方向の力に対する形状保持能力をもたせることができる。また、突出成形部7を配置しない部分は、それらに隣接する突出成形部7との組み合わせによって、突出成形部7を配置しない部分それ自体も、各種の方向の力に対する形状保持作用を有することになる。すなわち、形状保持領域62は、突出成形部7と突出成形部7を配置しない部分との相互作用によって、優れた形状保持作用を示す。
従って、上面方向突出溝6を横断する方向(平坦部4から周縁部5への方向)で切断した断面図においては、図3に示すように、突出成形部7を設けていない部分と、図4に示すように、突出成形部7を設けた部分とがある(図3及び図4には、それぞれ断面部分の奥に配置された隣接突出成形部7’の壁面を共に示す)。
【0009】
図1〜図4に示すフロアマット1を、例えば自動車のフロアに設置する際に、周縁部5をフロアの壁面に対し矢印Aで示す方向に押圧して押し込むと、周縁部5に対して平坦部4の方向から水平方向の力が加わる。この場合には、前記変形可能領域61の天井部64を形成する稜が屈曲してその角度が狭くなる。一方、突出成形部7には、前記の水平方向と同じ方向に壁面部が存在するので、水平方向の圧力に対抗することができ、形状保持領域62は変形しない。従って、側壁部63のフロア面に対する角度のみが変化し、所定の位置にフロアマット1を、隙間なくはめ込むことができる。
また、こうして設置したフロアマット1の上面方向突出溝6に対して、矢印Bに示す方向に力が加わった場合には、変形可能領域61の天井部64を形成する稜が広げられ、それに伴って、側壁部63のフロア面に対する角度が変化するだけであり、周縁部5の形状が大きく変化することがない。更に、フロアマット1の周縁部5に対して、上面方向から力が加わった場合には、突出成形部7の作用、及び周縁部5が壁面に密着しているため、周縁部5の形状が大きく変化することがない。
【0010】
突出成形部7は、図1〜図4に示すように、上面方向突出溝6の平坦部4側に設けるのが好ましいが、図5〜図6に示すように、突出成形部7を周縁部5側に設けることもできる。この場合は、変形可能領域61が、上面方向突出溝6の平坦部4側に存在し、形状保持領域62は周縁部5側に存在する。図5〜図6に示すフロアマット1においても、少なくともそれが壁面と密着する辺(一般的には対向する両端部、好ましくは全周縁)に上面方向突出溝6が配置されているので、前記の変形可能領域61及び形状保持領域62は、上面方向突出溝6が配置されている部分に、その上面方向突出溝6と共に、配置される。
【0011】
突出成形部7の下面側表面(底面)は、平坦部4の下面延長面にまで到達しているのが好ましいが、平坦部4の下面延長面にまで到達していないこともできる。平坦部4の下面に突起21が存在する場合には、突出成形部7の下面は、突起21の滑り止め効果を減じないように、突起21のつけ根、すなわち、平坦部4の下面延長面にまで到達していることが好ましい。突出成形部7は、中空溝の内側壁面に突出部を担持させた形状で設けることもできるが、図5に示すように、相当する上面側に窪み7aを設けて突出成形部7を形成するのが好ましい。
【0012】
更に、突出成形部7を図7〜図8に示すように、上面方向突出溝6の天井部に設けることもできる。この場合は、形状保持領域62が、上面方向突出溝6の天井部に、上面方向突出溝6の伸びる方向に平行して連続的に存在し、その両側に変形可能領域61a,61bが存在するのが好ましい。図7〜図8に示すフロアマット1においても、少なくともそれが壁面と密着する辺(一般的には対向する両端部、好ましくは全周縁)に上面方向突出溝6が配置されているので、前記の変形可能領域61a,61b及び形状保持領域62は、上面方向突出溝6が配置されている部分に、その上面方向突出溝6と共に、配置される。
【0013】
突出成形部7の下面側表面(底面)は、平坦部4の下面延長面にまで到達しているのが好ましいが、平坦部4の下面延長面にまで到達していないこともできる。平坦部4の下面に突起21が存在する場合には、突出成形部7の下面は、突起21の滑り止め効果を減じないように、突起21のつけ根、すなわち、平坦部4の下面延長面にまで到達していることが好ましい。突出成形部7は、中空溝の内側壁面に突出部を担持させた形状で設けることもできるが、図7に示すように、相当する上面側に窪み7aを設けて突出成形部7を形成するのが好ましい。
【0014】
図5〜図6に示す態様では、変形可能領域61に、2本の稜65a,65bを設け、それらの各稜で屈曲変形させることができる。また、図7〜図8に示す態様では、変形可能領域61a,61bに、それぞれ1本ずつの稜65a,65bがあり、それらの各稜で屈曲変形させることができる。
なお、本発明のフロアマット1において、側壁部63は、いずれの場合でも、上面方向突出溝6の下面側が上面側よりも幅広になるように傾斜させて設けるのが好ましい。
更に、図5〜図6及び図7〜図8に示す態様では、表材層を担持せずに、成形した弾性軟質材料シートのみからなるフロアマット1を示したが、これらのフロアマットも、表材層を担持させるのが好ましい。
【0015】
突出成形部7の形状は、形状保持領域62の性能を保証することのできる限り限定されるものではなく、例えば、図1〜図4に示す断面扇型の柱状、図5〜図6に示す断面台形の柱状、図7〜図8に示す切頭四角錐型、更には、 切頭円錐型や断面長方形型の柱状や円柱状であることもできる。本発明のフロアマット1では、各種の形状の突出成形部7を有する上面方向突出溝6を適宜組み合わせて1枚のフロアマット1の周縁部5に設けることができる。また、図1〜図8に示す態様では、突出成形部7を上面方向突出溝6の平坦部4側のみ、周縁部5側のみ、又は天井部にのみ設けた場合を説明したが、1枚のフロアマット1の上面方向突出溝6において、突出成形部7を異なる位置に混在させて設けることもできる。
【0016】
前記の上面方向突出溝6や突出成形部7の具体的な形状や大きさなどは、本発明の効果が得られる限り、特に限定されるものではないが、本発明者が好ましいことを見出した具体的形状及び大きさは以下のとおりである。すなわち、突出成形部7の周縁51に平行な方向の大きさ(図2のa)は、約20〜30mmであり、それに垂直な方向の大きさ(図2のb)は、約10〜20mmである。隣接突出成形部7の中点間距離、すなわちピッチ(図2のc)は、約20〜30mmであり、突出成形部7の底面と側面とによって形成される角度(図3及び図4のθ)は、30°〜90°、好ましくは45°〜90°である。また、上面方向突出溝6の高さ(図3及び図4のh)は、約10〜20mmである。なお、具体的な大きさは、図2〜図4に示す態様に関して説明したが、図5〜8に示す態様でも同様である。
【0017】
本発明のフロアマットは、従来のフロアマットと同様に、熱可塑性樹脂、例えば、熱成形性のポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、又はポリエチレン;熱可塑性エラストマー、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、又はポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー;熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂、ポリウレタン、又は不飽和ポリエステル樹脂;あるいは合成ゴム、例えば、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、又はニトリル−ブタジエンゴムなどからなることができる。なお、熱成形性材料の硬度(ショアーA硬度)は、好ましくは50〜90、より好ましくは65〜80である。
【0018】
これらの中でも、熱可塑性エラストマーは比較的柔らかく、フロアー壁との密着性に寄与するので好適に使用することができる。また、熱可塑性エラストマーは、再生利用が可能であり、通常の成形機械で成形が可能であり、成形時間が短く、そして連続成形が可能であるなどの利点もある。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)熱可塑性エラストマーや、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)熱可塑性エラストマーなどを使用することができ、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー)などのオレフィン系ゴムとポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂とのブレンド、アロイ又はブロック共重合体などを使用することができ、ポリ塩化ビニル系エラストマーとしては、例えば、ニトリルゴムとポリ塩化ビニルとのブレンドなどを好適に使用することができる。なお、熱可塑性エラストマーを用いる場合には、架橋処理を行うことができる。
これら熱可塑性エラストマーの中でも、オレフィン系熱可塑性エラストマーは、軽量で、耐候性に優れているため、好適に使用することができる。
【0019】
本発明のフロアマットは、種々の方法によって製造することができるが、例えば、以下の方法によって製造するのが好ましい。
すなわち、図9に示すように、ベルトコンベア11a上を搬送される表材用カーペット12(図示していない供給ロールから供給される)の上に、熱可塑性エラストマーシート13を押出成形ノズル14から供給する。なお、押出成形ノズル14から熱可塑性エラストマーシート13をベルトコンベア11a上に直接に供給し、その上にカーペット12を載せて、次の工程へ送ることもできる。続いて、場合により設けた緩衝部15を経て、ベルトコンベア11bにより補助加熱器17へ送る。補助加熱器17では、カーペット12とエラストマーシート13との積層体を、次のプレス工程にて冷間プレスが可能な温度にまで加熱する。もっとも、積層体の温度が成形加工温度に維持されて搬送されてくる場合には、補助加熱器17で加熱する必要はない。
【0020】
続いて、ベルトコンベア11bにより積層体を冷間プレス装置18に搬送してからベルトコンベア11bを一時的に停止して、冷間プレス装置18にて一対の成形型18a,18bを順次上下させ、前記の積層体に、平坦部4と、平坦部4を取り囲む周縁部5に相当する位置に上面方向突出溝6と、突出成形部7と、そして場合により平坦部4の下面方向側の面に滑り止めの突起21とを形成させ、同時にカーペット12とエラストマーシート13とを接着させる。次に、プレス成形された積層体を切断装置19へ搬送し、個々の周縁51で切断して本発明のフロアマット1を製造し、ベルトコンベア11cで搬送することができる。前記の冷間プレス装置18に切断手段を設け、プレス成形工程と切断工程とを同時に実施することもできる。また、冷間プレス装置18及び切断装置19による処理とベルトコンベア11bの一時的停止とを同期させるのが好ましい。なお、前記の緩衝部15は、前記のベルトコンベア11aによる一般的に連続的な搬送とベルトコンベア11bによる一般的に断続的な搬送とを調節するための緩衝部として設けるのが好ましい。
【0021】
あるいは、図10に示すように、ベルトコンベア11a上に熱可塑性エラストマーシート13を押出成形ノズル14から供給し、その上に表材用カーペット12(供給ロール12aから供給される)を載せる。なお、図10に示す工程で、ベルトコンベア11a上を搬送されるカーペット12の上に、エラストマーシート13を押出成形ノズル14から供給することもできる。続いて、ベルトコンベア11aにより補助加熱器17へ送る。補助加熱器17では、カーペット12とエラストマーシート13との積層体を、次のエンボスローラ20a,20bによるプレス工程にて冷間プレスが可能な温度にまで加熱する。もっとも、積層体の温度が成形加工温度に維持されている場合には、補助加熱器17で加熱する必要はない。
【0022】
続いて、ベルトコンベア11aによりエンボスプレス装置20へ送る。エンボスプレス装置20において、エンボスローラ20a,20b間に積層体を通過させ、前記の積層体に、平坦部4と、平坦部4を取り囲む周縁部5に相当する位置に上面方向突出溝6と、突出成形部7と、そして場合により平坦部4の下面方向側の面に滑り止めの突起21とを形成させ、同時にカーペット12とエラストマーシート13とを接着させる。次に、プレス成形された積層体を、ベルトコンベア11b及び場合により設けた緩衝部15を経て、ベルトコンベア11cにより切断装置19へ搬送し、ベルトコンベア11cを一時的に停止して、個々の周縁51で切断して本発明のフロアマット1を製造し、ベルトコンベア11dにより搬送することができる。前記のエンボスプレス装置20に切断手段を設け、プレス成形工程と切断工程とを同時に実施することもできる。なお、前記の緩衝部15は、前記のベルトコンベア11a,11bによる一般的に連続的な搬送とベルトコンベア11cによる一般的に断続的な搬送とを調節するための緩衝部として設けるのが好ましい。
【0023】
更に、図11に示すように、平行に配置したエンボスローラ20a,20bに、表材用カーペット12と熱可塑性エラストマーシート13とを、それぞれ直接に、供給ロール12a及び押出成形ノズル14から供給することもできる。この場合には、エラストマーシート13が、エンボス装置20による冷間プレスが可能な温度で供給されるので、補助加熱器を設ける必要はない。
エンボスプレス装置20において、エンボスローラ20a,20b間に表材用カーペット12と熱可塑性エラストマーシート13との積層体を通過させ、前記の積層体に、平坦部4と、平坦部4を取り囲む周縁部5に相当する位置に上面方向突出溝6と、突出成形部7と、そして場合により平坦部4の下面方向側の面に滑り止めの突起21とを形成させ、同時にカーペット12とエラストマーシート13とを接着させる。次に、プレス成形された積層体を、ベルトコンベア11a及び場合により設けた緩衝部15を経て、ベルトコンベア11bにより切断装置19へ搬送し、ベルトコンベア11bを一時的に停止して、個々の周縁51で切断して本発明のフロアマット1を製造し、ベルトコンベア11cにより搬送することができる。前記のエンボスプレス装置20に切断手段を設け、プレス成形工程と切断工程とを同時に実施することもできる。なお、前記の緩衝部15は、前記のベルトコンベア11aによる一般的に連続的な搬送とベルトコンベア11bによる一般的に断続的な搬送とを調節するための緩衝部として設けるのが好ましい。
【0024】
本発明のフロアマットは、フロアマットの周囲を壁に接触させ、場合によっては周囲が折れ曲がる程度に密着させて配置する用途、例えば、自動車用フロアマット、あるいは店舗の入口用フロアマットや家庭の入口用フロアマットとして用いることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によるフロアマットは、上面方向突出溝が屈曲性を有するので、フロア壁との密着性に優れ、土砂などがフロアマットとフロアとの間に侵入することを防止することができる。また、突出成形部によって形状保持性に優れているため、フロアマット上に土砂などを保持することができる。更に、突出成形部を有するので、滑りにくく、しかも皺になりにくい。フロア壁との密着性に優れているため、従来必要であったテープによる処理やオーバーロック処理が不要になり、製造工程が簡略化され、製造コストも低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1態様のフロアマットを上面側から見た部分斜視図である。
【図2】図1のフロアマットを下面側から見た部分斜視図である。
【図3】図1のフロアマットの部分断面図である。
【図4】図1のフロアマットの部分断面図である。
【図5】本発明の別の態様のフロアマットを上面側から見た部分斜視図である。
【図6】図5のフロアマットの部分断面図である。
【図7】本発明の更に別の態様のフロアマットを上面側から見た部分斜視図である。
【図8】図7のフロアマットの部分断面図である。
【図9】本発明によるフロアマットの製造工程を模式的に示す説明図である。
【図10】本発明によるフロアマットの別の製造工程を模式的に示す説明図である。
【図11】本発明によるフロアマットの更に別の製造工程を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1・・フロアマット;2・・下地層;3・・表材層;4・・平坦部;
5・・周縁部;6・・上面方向突出溝;7・・突出成形部;
7a・・窪み;11a,11b,11c・・ベルトコンベア;
12・・カーペット;13・・エラストマーシート;
14・・押出成形ノズル;15・・緩衝部;17・・補助加熱器;
18・・冷間プレス装置;18a,18b・・成形型;
19・・切断装置;20・・エンボスプレス装置;
20a,20b・・エンボスローラ;21・・突起;51・・周縁;
61,61a,61b・・変形可能領域;62・・形状保持領域;
63,63a,63b・・側壁部;64・・天井部;65a,65b・・稜

Claims (2)

  1. 平坦部と、その平坦部を取り囲む周縁部とからなり、その周縁部の少なくとも一部が、周縁と実質的に平行に連続的に伸び、上面方向に突出した溝を含むフロアマットであって;
    前記の上面方向突出溝が、圧力変化に対応して変形可能な領域と、圧力変化に対して突出溝の形状を保持することができる領域とを含み;
    前記の形状保持領域が、前記の上面方向突出溝の下面方向に突出し、不連続でそれぞれ相互に独立した複数の突出部を含み、そして前記の変形可能領域には突出部を含まない;
    ことを特徴とする前記のフロアマット。
  2. 請求項1に記載の形状を有するフロアマットをプレス成形することのできる一対の成形型に、プレス成形可能温度に維持されたシート材料を送り、前記成形型により前記シートを冷間プレス加工し、個々のフロアマットに裁断することを特徴とする、請求項1に記載のフロアマットの製造方法。
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