JP3613589B2 - 形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータ - Google Patents

形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正逆方向の回転運動を行なう形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、連続回転アクチュエータとしては、電磁モーターや形状記憶合金(SMA(Shape Memory Alloy))の元の形状に復帰する、いわゆる形状記憶効果を回転トルクとして取り出すモーターが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如き電磁モーターは、コイルを用いているため、構造が複雑になるので、小型化に制限があり、また、小型化するとコイルが小さくなるので、出力(トルク)が低下するという問題点がある。
また、形状記憶合金を用いたモーターでは、駆動系に複雑なスイッチング回路を必要とするため、小型軽量化が困難であり、また、非通電時の回転ロックができないという問題点がある。
【0004】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡単な構造で小型軽量および高トルクであり、かつ非通電時の回転ロックを行なうことができる形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータを提供することにある。
本発明の上記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、本発明に係る形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータは、外部円筒体内にその軸線を回転軸として回動する内部ドラムが設けられ、上記外部円筒体と上記内部ドラムとの間に反対方向に巻回され通電加熱によって巻き戻され復元する第1の形状記憶合金トーションばねおよび第2の形状記憶合金トーションばねが固定され、上記第1および第2の形状記憶合金トーションばねにその通電加熱を上記内部ドラムの回転角度に応じて交互に切換えるスイッチ手段を接続したことを特徴としている。
【0006】
さらに、上記外部円筒体および上記内部ドラムは異なる電極に接続され、上記スイッチ手段は1対の可動シリンダを有し、上記可動シリンダ内に通電加熱によって伸長し復元する形状記憶合金コイルばねが内蔵され、上記1対の可動シリンダ間には上記第1および第2の形状記憶合金トーションばねが接続され、上記1対の可動シリンダを上記形状記憶合金コイルばねの通電加熱による伸長によって移動し上記外部円筒体または上記内部ドラムに接触させることにより上記第1と第2の形状記憶合金トーションばねの通電加熱を交互に切換えることを特徴としている。
また、上記外部円筒体の内周部および上記内部ドラムの外周部の等分位置に係合部が形成され、上記可動シリンダが上記係合部に係合することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜8に基づいて詳細に説明する。実施の形態を説明するに当たって、同一機能を奏するものは同じ符号を付して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの概略構成図、図2において、(a)は、連続回転アクチュエータの通常時の状態図、(b)は、連続回転アクチュエータの左回転時の駆動原理図、(c)は、連続回転アクチュエータの右回転時の駆動原理図、図3は、切換えスイッチの説明図、図4において、(a)は、切換えスイッチのSMAコイルばね非加熱時の状態図、(b)は、切換えスイッチの内側のSMAコイルばね加熱時の状態図、(c)は、切換えスイッチの外側のSMAコイルばね加熱時の状態図、図5は、切換えスイッチ用短絡線の配線図、図6(a)〜(d)は、連続回転アクチュエータの動作説明図、図7、8は、本発明の他の実施の形態に係る形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの概略構成を示す斜視図である。
【0008】
図1〜3に示す形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータは、陰極電極に接続された外部円筒体1の内部に、陽極電極に接続され外部円筒体1の軸線を回転軸3として回動する内部ドラム2が設けられ、形状記憶効果を有する第1のSMAトーションばね6および第2のSMAトーションばね7の一端が外部円筒体1に固定され、他端が内部ドラム2の外周部にそれぞれ固定されている。
第1のSMAトーションばね6および第2のSMAトーションばね7は、導電性を有するコイルを互いに異なる方向(反対方向)に巻回したものであり、与圧を掛けて自然角0°の状態から所定角度(90°)まで巻き込まれており、通電加熱によって巻き戻され復元されるようになっている。
【0009】
通常時は、第1のSMAトーションばね6および第2のSMAトーションばね7は非加熱状態であり(図2(a)参照)、第1のSMAトーションばね6を通電加熱して内部ドラム2が左回転(時計回り)するように設定すれば(図2(b)参照)、第1のSMAトーションばね6を非加熱状態にして第2のSMAトーションばね7を通電加熱することにより内部ドラム2を右回転(反時計回り)させることが可能となる(図2(c)参照)。
【0010】
また、外部円筒体1の内周部および内部ドラム2の外周部の等分位置には凹部1aおよび凹部2aが対向するようにそれぞれ形成され、外部円筒体1と内部ドラム2との間には第1のSMAトーションばね6および第2のSMAトーションばね7の通電を切換える切換えスイッチ4,5の構成部である1対の可動シリンダ4a,5aが円軌道上を運動し外部円筒体1および内部ドラム2の径方向に往復動するように配設され、可動シリンダ4a,5aが凹部1aおよび凹部2aの一方に係合し電気的に接続するようになっている。
【0011】
第1のSMAトーションばね6および第2のSMAトーションばね7は切換えスイッチ4(可動シリンダ4a)と切換えスイッチ5(可動シリンダ5a)との間に異なる方向特性を有する第1のダイオード8および第2のダイオード9をそれぞれ介して並列に接続されている。可動シリンダ4a、5aはその内部に円軌道上に拘束され陽極電極に接続された定部4c、陰極電極に接続された定部5cをそれぞれ有し、可動シリンダ4a内において、形状記憶効果を有する1対のSMAコイルばね4b、4dが定部4cを介在して直列に接続され、可動シリンダ5a内では形状記憶効果を有する1対のSMAコイルばね5b、5dが定部5cを介在して直列に接続されている。SMAコイルばね4b、4d、5b、5dは導電性を有するコイルを螺旋状に巻回し軸方向に与圧を掛けて圧縮したものであり、通電加熱によって伸長し復元するようになっている。
【0012】
SMAコイルばね4b,4dの非加熱状態での可動シリンダ4aは、凹部1aおよび凹部2aの両方に係合されて内部ドラム2が回転しないようにロック(固定)しており(図4(a)参照)、SMAコイルばね4d(内側のばね)が通電加熱され伸長すると、可動シリンダ4aは内部ドラム2側に移動し、可動シリンダ4aの凹部1aとの係合が外れ凹部2aのみの係合となる(図4(b)参照)。
また、SMAコイルばね4b(外側のばね)が通電加熱され伸長すると、可動シリンダ4aは外部円筒体1側に移動し、可動シリンダ4aの凹部2aとの係合が外れ凹部1aのみの係合となる(図4(c)参照)。なお、可動シリンダ5aについても可動シリンダ4aと同様の動作が行われる。
【0013】
SMAコイルばね4bおよび4dの外端部は離間した接点4eおよび4fにそれぞれ接続され、SMAコイルばね5bおよび5dの外端部は離間した接点5eおよび5fにそれぞれ接続されている。
外部円筒体1の凹部1aと内部ドラム2の凹部2a間には接点4e,4fおよび接点5e,5fに個別に接触し電気的に接続する複数の導電バー10a〜10gが配設され、導電バー10a〜10gは必要に応じてダイオード11を介在し短絡線12によって接続されている(図5参照)。
【0014】
次に、かかる構成を有する連続回転アクチュエータの動作について図6を参照して説明する。
まず、可動シリンダ4a内の接点4fを導電バー10aに接触させるとともに、可動シリンダ5a内の接点5eを導電バー10dに接触させ、SMAコイルばね4d、短絡線12、SMAコイルばね5bからなる回路を閉じる。
これにより、SMAコイルばね4dおよびSMAコイルばね5bは通電加熱されて伸長し、可動シリンダ4aが内部ドラム2側に移動し、凹部2aに係合するとともに、可動シリンダ5aが外部円筒体1側に移動し、凹部1aに係合する。かくして、内部ドラム2、可動シリンダ4a、第1および第2のSMAトーションばね6,7、可動シリンダ5a、外部円筒体1からなる回路が閉じるが、第1のダイオード8の逆方向特性によって第1のSMAトーションばね6のみが通電され加熱される。
【0015】
よって、第1のSMAトーションばね6は内部ドラム2を反時計回りに90°回転させながら0°まで巻き戻され、第2のSMAトーションばね7は反時計回りに90°巻き込まれるとともに、可動シリンダ4aは内部ドラム2の回転に伴って反時計回りに90°回転し移動する(図6(a),(b)参照)。
【0016】
次に、可動シリンダ4aの移動によって接点4e、4fが導電バー10b、10cにそれぞれ接触し、また、可動シリンダ5a内の接点5e、5fは導電バー10d、10eに接触しているので、SMAコイルばね4b、短絡線12、SMAコイルばね5dからなる回路、SMAコイルばね4d、短絡線12、SMAコイルばね5bからなる回路がそれぞれ閉じるが、ダイオード11の逆方向特性によってSMAコイルばね4bおよび5dが通電加熱され伸長して、可動シリンダ4aが凹部1aに係合するとともに、可動シリンダ5aが凹部2aに係合される。
【0017】
これによって、内部ドラム2、可動シリンダ5a、第1および第2のSMAトーションばね6,7、可動シリンダ4aおよび外部円筒体1からなる回路が閉じるが、第2のダイオード9の逆方向特性によって第2のSMAトーションばね7のみが通電され加熱される。
したがって、第2のSMAトーションばね7は内部ドラム2を反時計回りに90°回転させながら0°まで巻き戻される。このとき同時に、第1のSMAトーションばね6は反時計回りに90°巻き込まれるとともに、可動シリンダ5aは内部ドラム2の回転に伴って反時計回りに90°回転し移動する(図6(b),(c)参照)。
【0018】
続いて、可動シリンダ5aの移動によって接点5eが導電バー10gに接触することで、SMAコイルばね4d、短絡線12、SMAコイルばね5bからなる回路が閉じ、SMAコイルばね4dおよび5bがそれぞれ通電加熱され伸長し、可動シリンダ4aが凹部2aに係合するとともに、可動シリンダ5aが凹部1aに係合する。
かくして、内部ドラム2、可動シリンダ4a、第1および第2のSMAトーションばね6,7、可動シリンダ5aおよび外部円筒体1からなる回路が閉じるが、第1のダイオード8の逆方向特性によって第1のSMAトーションばね6のみが通電し加熱される。
よって、第1のSMAトーションばね6は内部ドラム2を反時計回りに90°回転させながら0°まで巻き戻され、このとき、第2のSMAトーションばね7は反時計回りに90°巻き込まれるとともに、可動シリンダ4aは内部ドラム2の回転に伴って反時計回りに90°回転し移動する(図6(c),(d)参照)。
【0019】
次に、可動シリンダ4aの移動によって接点4e、4fが導電バー10d、10eにそれぞれ接触し、また、可動シリンダ5a内の接点5e、5fは導電バー10g、10fに接触しているので、SMAコイルばね4b、短絡線12、SMAコイルばね5dからなる回路、SMAコイルばね4d、短絡線12、SMAコイルばね5bからなる回路がそれぞれ閉じるが、ダイオード11の逆方向特性によってSMAコイルばね4bおよび5dが通電加熱され伸長して、可動シリンダ4aが凹部1aに係合するとともに、可動シリンダ5aが凹部2aに係合される。
【0020】
これによって、内部ドラム2、可動シリンダ5a、第1および第2のSMAトーションばね6,7、可動シリンダ4aおよび外部円筒体1からなる回路が閉じるが、第2のダイオード9の逆方向特性によって第2のSMAトーションばね7のみが通電され加熱される。
したがって、第2のSMAトーションばね7は内部ドラム2を反時計回りに90°回転させながら0°まで巻き戻される。このとき同時に、第1のSMAトーションばね6は反時計回りに90°巻き込まれるとともに、可動シリンダ5aは内部ドラム2の回転に伴って反時計回りに90°回転し移動する(図6(d),(a)参照)。以下、上述した動作が繰り返し行なわれ、内部ドラム2は連続回転する。
【0021】
このように、本実施の形態の形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータでは、第1および第2のSMAトーションばね6、7を交互に通電加熱するので、2方向性SMAなどよりも大きな回転トルクによる連続回転を行なうことができる。
また、第1および第2のSMAトーションばね6、7のばね定数は巻き数に反比例するので、構造的にばねの巻き数を少なくしてばねの剛性を大きくすることで、高出力化を容易に行なうことができる。
第1および第2のSMAトーションばね6、7を交互に通電加熱することにより、応答性がよくなり応答が遅いといわれるSMAの欠点を克服することができる。
第1および第2のSMAトーションばね6、7に、加熱時に剛性が非加熱時よりも非常に大きくなるTi−Ni−CuSMAを用いることでも、高出力化が可能になる。
【0022】
また、巻き方向が異なるだけの1対の第1および第2のSMAトーションばね6、7を用いているので、正逆転とも同じ出力トルクを発生することができる。外部円筒体1および内部ドラム2、移動可能な可動シリンダ4a,5aを電極として用いているので、外部円筒体1および内部ドラム2、可動シリンダ4a,5aの電極の+/−をそれぞれ入れ替えることで正逆転が可能となる。
また、非通電時は、可動シリンダ4a,5aが外部円筒体1の凹部1aおよび内部ドラム2の凹部2aの両方にそれぞれ係合されるので、内部ドラム2を外部円筒体1に固定してロックすることができ、連続回転アクチュエータの不本意な回転を阻止することができる。
【0023】
以上、本発明の実施の形態の形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータについて詳述したが、本発明は、上記実施の形態記載の連続回転アクチュエータに限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
【0024】
たとえば、図7、8に示すような構造の連続回転アクチュエータでも図1に示す連続回転アクチュエータと同様の効果が得られる。
すなわち、図7に示す連続回転アクチュエータでは、外部円筒体21の内部にその軸線を回転軸23として回動する内部ドラム22が設けられ、外部円筒体21および内部ドラム22に形状記憶効果を有し異なる方向に巻回した複数対の第1および第2のSMAトーションばね26,27が固定されている。
外部円筒体21の内周部および内部ドラム22の外周部の等分位置には凹部21aおよび凹部22aがそれぞれ形成され、外部円筒体21と内部ドラム22との間には第1のSMAトーションばね26および第2のSMAトーションばね27の通電を切換える移動可能な切換えスイッチ24,25が配設されている。
【0025】
また、第1のSMAトーションばね26および第2のSMAトーションばね27は、切換えスイッチ24、25間に異なる方向特性を有する第1のダイオード28および第2のダイオード29をそれぞれ介して並列に接続されている。
かかる連続回転アクチュエータでは、複数対の第1および第2のSMAトーションばね26,27を備えているので、出力の増強を図ることができる。
【0026】
また、図8に示す連続回転アクチュエータでは、外部円筒体31の内部にその軸線を回転軸33として回動する異なる方向のつめ歯車32aおよび32bが接合して設けられ、外部円筒体31およびつめ歯車32a,32bには形状記憶効果を有し異なる方向に巻回した1対の第1および第2のSMAトーションばね36,37がそれぞれ固定されている。
外部円筒体31の内周部の等分位置には凹部31aが形成され、外部円筒体31とつめ歯車32a,32bとの間には第1のSMAトーションばね36および第2のSMAトーションばね37の通電を切換える切換えスイッチ34,35が配設されている。
【0027】
切換えスイッチ34,35は2方向のラチェット40a,40bを有し、ラチェット40aはつめ歯車32b、ラチェット40bはつめ歯車32aに押し付けられ係合するようになっている。連続回転アクチュエータの回転時にはラチェット40a,40bのどちらか一方がつめ歯車32a,32bに係合し、他方はすべるため回転を阻害することはない。
また、第1のSMAトーションばね36および第2のSMAトーションばね37は、切換えスイッチ34、35間に異なる方向特性を有する第1のダイオード38および第2のダイオード39をそれぞれ介して並列に接続されている。
なお、上述した図7、8の連続回転アクチュエータのその他の構成は、図1に示すものと同様なので、ここでの説明を割愛する。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明によれば、外部円筒体と内部ドラムとの間に反対方向に巻回された第1および第2の形状記憶合金トーションばねが固定され、可動シリンダ内に形状記憶合金コイルばねが設けられ、可動シリンダを外部円筒体または内部ドラムに接触させることにより、第1および第2の形状記憶合金トーションばねの通電加熱を交互に切換えるように構成されているので、構造が簡単になり小型軽量化され、正逆連続回転可能で、かつ形状記憶合金トーションばねの剛性は大きくできるので、動作速度を向上することができる高出力の連続回転アクチュエータを得ることができる。
【0029】
また、構造が簡単であるので、ダイオードのチップ化などによりマイクロ化して、小型化に有利である形状記憶合金の特性を活かしたマイクロアクチュエータを構成することができる。
また、外部円筒体の内周部および内部ドラムの外周部に係合部が形成され、可動シリンダが係合部に係合するので、非通電時は、可動シリンダが外部円筒体および内部ドラムの係合部に係合されるので、内部ドラムがロックされ、連続回転アクチュエータの不本意な作動を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの概略構成図。
【図2】(a)は、本発明の一実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの通常時の状態図、(b)は、連続回転アクチュエータの左回転時の駆動原理図、(c)は、連続回転アクチュエータの右回転時の駆動原理図。
【図3】本発明の一実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの切換えスイッチの説明図。
【図4】(a)は、本発明の一実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの切換えスイッチのSMAコイルばね非加熱時の状態図、(b)は、切換えスイッチの内側のSMAコイルばね加熱時の状態図、(c)は、切換えスイッチの外側のSMAコイルばね加熱時の状態図。
【図5】本発明の一実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの切換えスイッチ用短絡線の配線図。
【図6】(a)〜(d)は、本発明の一実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの動作説明図。
【図7】本発明の他の実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの概略構成を示す斜視図。
【図8】本発明の他の実施の形態である形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータの概略構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1,21,31 外部円筒体
1a,2a,21a,22a,31a 凹部
2,22 内部ドラム
3,23,33 回転軸
4,5,24,25,34,35 切換えスイッチ
4a,5a 可動シリンダ
4b,4d,5b,5d SMAコイルばね
4c,5c 定部
4e,4f,5e,5f 接点
6,26,36 第1のSMAトーションばね
7,27,37 第2のSMAトーションばね
8,28,38 第1のダイオード
9,29,39 第2のダイオード
10a〜10g 導電バー
11 ダイオード
12 短絡線
32a,32b つめ歯車
40a,40b ラチェット

Claims (2)

  1. 外部円筒体内にその軸線を回転軸として回動する内部ドラムが設けられ、上記外部円筒体と上記内部ドラムとの間に反対方向に巻回され通電加熱によって巻き戻され復元する第1の形状記憶合金トーションばねおよび第2の形状記憶合金トーションばねが配設され、上記第1および第2の形状記憶合金トーションばねにその通電加熱を上記内部ドラムの回転角度に応じて交互に切換えるスイッチ手段を接続した形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータであって、
    上記外部円筒体および上記内部ドラムは、互いに異なる電極に接続され、
    上記スイッチ手段は、1対の可動シリンダを有し、
    該1対の可動シリンダは、円軌道上に拘束され上記互いに異なる電極の一方の電極に接続された定部を有するとともに、該定部を介在して直列に接続され、通電加熱によって伸長し復元する形状記憶合金コイルばねが内蔵されていることで、円軌道上を運動し上記外部円筒体および内部ドラムの経方向に往復動し上記外部円筒体および内部ドラムに形成された凹部に係合し又は係合がはずれるように配設されており、
    上記第1および第2の形状記憶合金トーションばねは、上記1対の可動シリンダ間に、異なる方向特性を有する第1のダイオードおよび第2のダイオードをそれぞれ介して並列に接続され、
    上記1対の可動シリンダを上記形状記憶合金コイルばねの通電加熱による伸長によって移動し上記外部円筒体または上記内部ドラムの凹部に係合にさせることにより上記第1と第2の形状記憶合金トーションばねの通電加熱を交互に切換えることを特徴とする形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータ。
  2. 上記外部円筒体の内周部および上記内部ドラムの外周部の等分位置に係合部が形成され、上記可動シリンダが上記係合部に係合することを特徴とする請求項2記載の形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータ。
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