JP3404120B2 - カメラ旋回装置 - Google Patents

カメラ旋回装置

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JP3404120B2
JP3404120B2 JP09671294A JP9671294A JP3404120B2 JP 3404120 B2 JP3404120 B2 JP 3404120B2 JP 09671294 A JP09671294 A JP 09671294A JP 9671294 A JP9671294 A JP 9671294A JP 3404120 B2 JP3404120 B2 JP 3404120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内蔵の電源または外
部から供給する電源により、外部からのコントロール無
しにあらかじめ設定した任意の画角範囲で首ふり運動を
行う自動反転機構を備えたカメラ旋回装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の自動反転機構を備えたカ
メラ旋回装置の外観斜視図であり、図8は図7の平面
図、図9はカメラ旋回装置の回転テーブルを回転させる
ための電気回路図、図10は図7に示した本体内部に存
在する自動反転機構の側面図である。
【0003】図7ないし図10において、1は本体、2
は本体1に回転軸3aを中心に回転可能に設けられカメ
ラを旋回させる回転テーブル、3は本体1内に内蔵され
回転軸3aに直結されたモータ、4は本体1内に内蔵さ
れスイッチバー4aを有する反転用スイッチ、5は軸6
により回転支持されスイッチカム5aを有するスイッチ
アーム、7a、7bは回転テーブル2の裏面に配設され
回転テーブル2の回転とともに回動しスイッチアーム5
に当接して反転用スイッチ5の切り替えタイミングを決
める第1および第2のドグ、8はモータ3に電源を供給
するための電源ケーブルである。
【0004】図11は反転用スイッチ4の断面図であ
り、41は第1の端子42に支持され先端に接点aを有
する板バネ状の可動接点、43は先端に接点bを有する
第2の端子、44は先端に接点cを有する第3の端子、
45は一端が第1の端子42に係止され他端が可動接点
41に係止されたΩ形状のスナップアクションスプリン
グ(以下、スナップスプリングと略称する。)、46は
スイッチアーム5の片側に設けられた押釦である。
【0005】次に、上記構成のカメラ旋回装置の動作に
ついて説明する。例えば、反転用スイッチ4のスイッチ
バー4aがスイッチカム5aにより押圧されていない状
態では、図7および図9に示すように、反転用スイッチ
4内部ではスナップスプリング45の弾発力により接点
aが接点bを押圧しており、回転テーブル2が図8にお
いて反時計方向に回転する。この回転テーブル2の回転
とともに第1のドグ7aおよび第2のドグ7bも反時計
方向に回転する。回転を続けるうちに第1のドグ7aに
スイッチアーム5が当接し、スイッチアーム5が軸6を
中心に図10において時計方向に回転を始めることによ
り、スイッチカム5aが反転用スイッチ4のスイッチバ
ー4aを押圧する。その結果、スイッチバー4aが押釦
46を介して可動接点41を橈ませ、可動接点41と、
スナップスプリング45の第1の端子42との係合部と
がほぼ一致した時点で、可動接点41の接点aは接点b
から接点cに急速に切り替わり、可動接点41の橈力と
スナップスプリング45の弾発力とにより接点aは接点
cに押し付けられ(図12参照)、モータ3の回転方向
が反転し、回転テーブル2は時計方向に回転を始める。
【0006】次に、回転テーブル2が時計方向に回転を
続けると、この回転テーブル2と共に第1のドグ7aお
よび第2のドグ7bも時計方向に回転する。その後、回
転し続けると第2のドグ7bがスイッチアーム5に当接
し、スイッチアーム5は第2のドグ7bからの力で軸6
を中心に反時計方向に回転し、スイッチバー4aを押圧
していたスイッチカム5aが反転用スイッチ4のスイッ
チバー4aから離れ、反転用スイッチ4内部の接点aは
再び接点bに再度接続され、これによりモータ3の回転
方向が反転し、回転テーブル8は再び反時計方向に回転
を始める。以上のような動作の繰り返しにより、回転テ
ーブル2は自動的に首ふり運動を続ける。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラ旋回装置
は以上のように構成されているので、反転用スイッチ4
内部の接点a、b、cが切り替わることにより、回転テ
ーブル2の回転方向が、例えば回転テーブル2の反時計
回りから時計回りに切り替わるときのスイッチカム5a
からスイッチバー4aへの加重の増加は、反転用スイッ
チ4が切り替わった時点で無くなってしまっていた。
【0008】例えばここに理想的な反転用スイッチ4の
接点圧力の推移を示すスイッチ反力とスイッチアームの
ストロークとの関係を図13(a)に表す。このときは
図13(a)において、反転用スイッチ4に圧力を加え
ていくと、スイッチ反力は点b→点h→点cと推移し、
点cで接点が切り替わることにより点dに推移し、さら
にこの後、点d→点eへと推移させることが理想的であ
る。それはこの時のストロークと反転用スイッチ4内の
接点a、接点bの接点圧力の関係を表した図が図13
(b)、接点a、接点cの接点圧力の関係を表した図が
図13(c)であるが、この接点圧力を大きくすると、
接点表面にできる酸化物などを破壊するクリーニング作
用が発生し、接点不良を防止する効果を期待できるため
である。つまり前記クリーニング作用を発生させるため
に必要な接点圧力を有するためには、接点a、接点b
間、及び接点a、接点c間に対するスイッチアーム5の
ストロークの最大を図13(a)においてSb点より左
側、かつ最小を図13(a)においてSe点より右側に
持っていく必要がある。
【0009】しかしながら、従来の自動反転機構付きカ
メラ旋回装置においては、上記に示すように反転用スイ
ッチ4の接点a,b,cが切り替わるとモータ3が瞬時
に反転するため、スイッチアーム5がそれ以上ストロー
クしない。これを図13(a)で示すと、スイッチ反力
の推移は点h→点c→点d→点g→点hだけで推移する
ようになってしまう。このような状態において反転用ス
イッチ4は常に接点圧力の低い状態で使用されることに
なり、接点圧力によるクリーニング作用が発生しないの
で、接点に酸化物などがたまりやすく、スイッチの接点
不良等が発生しやすくなってしまうという課題があっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1のカ
メラ旋回装置は、本体に回転可能に設けられた回転テー
ブルと、前記本体内に設けられ前記回転テーブルを回転
させるモータと、前記本体内に前記モータと電気的に接
続されて設けられ前記回転テーブルの回転を反転させる
反転用スイッチと、前記回転テーブルの片面に設けられ
前記反転用スイッチの接点の切り替えタイミングを決定
する第1および第2のドグと、軸を中心に回転可能で先
端部が前記第1のドグおよび前記第2のドグに当接され
るスイッチアームと、前記スイッチアームの前記軸に回
転可能に設けられ前記スイッチアームにより回転されて
前記反転用スイッチのスイッチバーを押圧するカムと、
前記スイッチアームを介して前記モータの回転力が蓄積
される蓄力手段とを備え、前記反転用スイッチの前記接
点が切り替わった後も、前記蓄力手段の蓄力の解放によ
り、前記スイッチアームを介して前記カムが、接点の切
り替え前と同一方向に回転され、前記スイッチバーを押
圧するようになっているものである。
【0011】この発明の請求項2のカメラ旋回装置にお
いては、請求項1の蓄力手段は、一端がスイッチアーム
に取り付けられているとともに、他端が本体に取り付け
られたばねで構成されているものである。
【0012】この発明の請求項3のカメラ旋回装置にお
いては、請求項1の蓄力手段は、山形カムと、スイッチ
アームの回転によりスイッチアームの山部に前記山形カ
ムを押し上げることにより圧縮されるばねとから構成さ
れているものである。
【0013】この発明の請求項4のカメラ旋回装置にお
いては、請求項1ないし請求項3において、カムとスイ
ッチアームとは、スイッチアームとカムとの間に空間部
を有するように配設されているものである。
【0014】この発明の請求項5のカメラ旋回装置にお
いては、請求項1の蓄力手段は、スイッチアームとカム
との間に設けられたばねと、カムに歯合し、カムの回転
速度に比例した粘性抵抗を発生するダンパとから構成さ
れているものである。
【0015】この発明の請求項6のカメラ旋回装置にお
いては、本体に回転可能に設けられた回転テーブルと、
前記本体内に設けられ前記回転テーブルを回転させるモ
ータと、前記本体内に前記モータと電気的に接続されて
設けられ前記回転テーブルの回転を反転させる反転用ス
イッチと、前記回転テーブルの片面に設けられ前記反転
用スイッチの接点の切り替えタイミングを決定する第1
および第2のドグと、軸を中心に回転可能で先端部が前
記第1のドグおよび前記第2のドグに当接され基端部に
あるカム部が前記反転用スイッチのスイッチバーを押圧
するスイッチアームと、このスイッチアームに歯合され
前記スイッチアームを介して前記モータの回転力が蓄積
されるフライホイールと、を備え、前記反転用スイッチ
の前記接点が切り替わった後も、前記フライホイールの
蓄力の解放により、前記スイッチアームが、接点の切り
替え前と同一方向に回転され、前記スイッチバーを押圧
するようになっているものである。
【0016】
【作用】この発明の請求項1,2,3,5においては、
反転用スイッチの接点が切り替わった後も、蓄力手段の
蓄力の解放により、スイッチアームを介してカムが、接
点の切り替え前と同一方向に回転され、スイッチアーム
のストロークが大きくとれ、反転用スイッチの接点同士
の接点圧力が増大する。
【0017】この発明の請求項4においては、請求項1
ないし請求項3において、カムと、スイッチアームとの
間に空間部を有しており、蓄力手段の力は確実に反転用
スイッチの接点圧力の増大に寄与する。
【0018】この発明の請求項6のおいては、反転用ス
イッチの接点が切り替わった後も、フライホイールの蓄
力の解放により、スイッチアームが、接点の切り替え前
と同一方向に回転され、スイッチアームのストロークが
大きくとれ、反転用スイッチの接点同士の接点圧力が増
大する。
【0019】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1に該当する自動反転機構付き
カメラ旋回装置の反転用スイッチ付近の断面図および動
作概要図であり、図7ないし図12と同一また相当部分
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0020】10は中心軸13を中心に回転可能なスイ
ッチアーム、11はスイッチアーム10と同様に中心軸
13を中心に回転可能で反転用スイッチ4の切り替えを
行うカム、12は一端をスイッチアーム10、他端を本
体1に固定された蓄力手段であるばねである。
【0021】次に動作について説明する。例えば回転テ
ーブル2が最初反時計回りに回転していたとすると、こ
の回転テーブル2と共に第1のドグ7a及び第2のドグ
7bが反時計回りに回転する。その後回転しているうち
に第1のドグ7aにスイッチアーム10が当接すると、
スイッチアーム10は第1のドグ7aを通じてモータ3
の駆動力で時計回りに回転を始める。これにより、ばね
12が圧縮されていくが、この時点ではスイッチアーム
10とカム11との間に角度θ1の空間部である遊びが
あるため、カム11は回転しない(図1(a)参照)。
さらに、スイッチアーム10が時計方向に角度θ1だけ
回転すると、カム11と接触することによりカム11が
時計方向に移動を開始する(図1(b)参照)。さら
に、スイッチアーム10が時計方向に回転した時点で、
ばね12が急速に伸び始め、その伸張力でスイッチアー
ム10がさらに時計方向に回転することにより、このス
イッチアーム10と接触したカム11が時計方向に回転
し、これによりカム11が反転用スイッチ4のスイッチ
バー4aを押し下げることにより(図1(c))、反転
用スイッチ4内部の接点がa−bから接点aーcと切り
替わる。これにより、モータ3の回転方向が反転し、回
転テーブル8は時計方向に回転を始めるが、この時スイ
ッチアーム10及びカム11はばね12によるバネ力に
よりさらに時計方向に回転する(図1(d))。この時
の反転用スイッチ4内の接点圧力は、スプリング12に
よるバネ力により、図13(c)のPe点まで推移す
る。
【0022】次に、回転テーブル2が時計方向に回転を
続けると、この回転テーブル2と共に第1のドグ7aお
よび第2のドグ7bが時計回りに回転する。その後回転
しているうちに第1のドグ7bとスイッチアーム10が
当接すると、スイッチアーム10は第1のドグ7bから
の力で反時計回りに回転することによりばね12は圧縮
を開始し、スイッチアーム10とカム11とが当接する
ことによりカム11が反時計方向に移動を開始する(図
1(e))。さらに、スイッチアーム10が反時計方向
に回転したところで、ばね12が急速に伸び始め、その
伸張力でスイッチアーム10がさらに反時計方向に回転
することにより、このスイッチアーム10と接触したカ
ム11が反時計方向に回転し、これによりカム11が反
転用スイッチ4を再び切り離すことで、反転用スイッチ
4内の接点がaーbと切り替わる(図1(f))。これ
によりモータ3の回転方向が反転し、回転テーブル2は
再び反時計回りに回転を始める(図1(g))が、この
時スイッチアーム10およびカム11はばね12による
バネ力によりさらに反時計方向に回転する。このときの
反転用スイッチ4内の接点圧力は、ばね12によるバネ
力により、図13(b)のPb点まで推移する。上記の
ような動作の繰り返しにより、回転テーブル2は自動的
に首ふり運動を続ける。
【0023】以上の説明のように、従来例ではモータ3
の回転力が直接反転用スイッチ4を切り替えるために接
点圧力が図13(b)、(c)において各々Ph点また
はPd点までしか加わらなかったのに対し、この発明で
はモータ3の回転力を1度ばね12に蓄えられた力を使
って反転用スイッチ4を切り替えるために接点圧力が図
13(b)、(c)において各々Pb点またはPe点ま
で加えることができるために、接点のクリーニング作用
が発生し、接点不良を防止することができる。
【0024】なお、上記実施例を実現させるためには、
蓄力手段であるばね12によるばね力によって、スイッ
チアーム10およびカム11を回転させなければならな
い。一方、図2において、中心軸13の中心点aとばね
12の本体側接点bとを結ぶ直線と、中心軸13の中心
点aと、ばね12のスイッチアーム側接点cのなす角度
をθ、ばね12がスイッチアーム10を回転させるモー
メントをM、ばね12に対する反力をF、ばね12の本
体側接点bとスイッチアーム側接点cから中心軸13の
中心点aに下した垂線の長さをlとしたとき、 M=Fl となり、θが小さい範囲ではlが小さいためにMも小さ
くなり、Mよりもスイッチアーム10の軸回りの摩擦力
が大きく、スイッチアーム10はばね12の反力によっ
て回転することができない。この範囲をθ2、θ3とする
と、スイッチアーム10がドグ7によって回転し、θが
θ2、θ3の範囲を越える前に反転用スイッチ4が切り替
わると、その時点で回転テーブル2が反転してしまうた
めにドグ7は逆方向に移動を始め、スイッチアーム10
およびカム11は軸摩擦によって停止してしまう。従っ
て、ばね12によるばね力によってスイッチアーム10
およびカム11を回転させるためには、反転用スイッチ
4が切り替わった時点(図1(c)または図1(f))
でのθがθ2またはθ3より大きくなければならない。従
って、第1のドグ7aがスイッチアーム10に左から接
触する場合、カム11に対してスイッチアーム10は時
計方向にθ2以上先行する必要がある。同様に、第2の
ドグ7bがスイッチアーム10に右から接触する場合、
カム11に対してスイッチアーム10は左回りにθ3
上先行する必要がある。この条件を満たすためには、反
転用スイッチ4が切り替わるときの位置を、中心軸13
のa点を中心としてスイッチアーム10とカム11との
間に時計方向にθ2、反時計方向にθ3より大きい遊びを
設ければよい。
【0025】実施例2.この実施例の場合、実施例1の
スイッチアーム10とばね12との組み合わせをスイッ
チアームと山形カムとばねとの組み合わせに置換するこ
とで、実施例1と同様の動作を行うことができる。図3
はこの実施例の構成図、図4は図3を右側から見た図で
スイッチアーム20が回転すると、スイッチアーム20
の山部20aが山形カム21の山部21aを押し上げて
蓄力手段であるばね22を圧縮し、山形カム21の山部
21aがスイッチアーム20の山部20aを乗り越える
と、ばね22の反力が山形カム21を通じてスイッチア
ーム20を回転させる。一方、スイッチアーム20とカ
ム23とはスイッチアーム20のピン20bとカム23
の溝23aによって遊びをともなってつながっている。
この実施例の場合、実施例1と同様の効果を得られ、さ
らに機構がコンパクト化される。
【0026】実施例3.図5はこの発明の実施例3を示
す構成図であり、スイッチアーム30とカム31との間
にばね32a、32bを配設し、さらに本体1とカム3
1との間に回転速度に比例した粘性抵抗を発生させるダ
ンパー33を配設することでも、実施例1,2と同様
に、モータ反転後、スイッチアーム30をさらにストロ
ークさせることができる。
【0027】この実施例の場合には、第1のドグ7aが
左からスイッチアーム30に当接すると、スイッチアー
ム30は時計方向に回転する。その結果、スイッチアー
ム30の回転力はばね32を通じてカム31に伝達され
るが、カム31はダンパー33によって回転速度が規制
されているため第1のばね32aが伸ばされ、第2のば
ね32bが圧縮される。この状態でさらにスイッチアー
ム30が時計方向に回転することにより、カム31は回
転し、反転用スイッチ4が切換わる。すると、第1のド
グ7aは反時計方向に移動を始めるが、カム31はばね
32a、32bの反力によりさらに時計方向に回転し、
反転用スイッチ4はさらにストロークする。第2のドグ
7bが右側からスイッチアーム30に当たるときでも、
同様の動作によって反転用スイッチ4を十分にストロー
クさせることができる。この実施例の場合、実施例1,
2と異なり、ばね32a,32bが最も圧縮された時点
が、カム31に伝わるモーメントも最も大きいため、動
作タイミングが軸の摩擦の影響を受けにくく、またカム
31が急速に動くことがないので、動作音が小さくてす
むという効果がある。
【0028】実施例4.上記実施例1,2,3では、ド
グの回転力をばねに蓄積、この力を利用して反転用スイ
ッチ4をストロークさせていたが、ドグの回転力をフラ
イホイールに蓄積させることにより、反転用スイッチ4
を十分にストロークさせることができる。
【0029】実施例4を示す図6の場合には、第1のド
グ7aが左からスイッチアーム50に当接すると、スイ
ッチアーム50は時計方向に回転する。すると、スイッ
チアーム50に歯合されたフライホイール51にエネル
ギが蓄積される。スイッチアーム50がさらに回転し、
スイッチアーム50の基端部にあるカム部50aによっ
て反転用スイッチ4が切換わると、モータ3が反転し、
第1のドグ7aは左に移動し始めるが、スイッチアーム
50およびカム部50aはフライホイール51からのエ
ネルギーによってさらに時計方向に回転を続け、反転用
スイッチ4はさらにストロークする。第2のドグ7aが
スイッチアーム50に当たるときも同様の動作によって
反転用スイッチ4を十分にストロークさせることができ
る。この実施例の場合も、上記実施例と同様に動作タイ
ミングが軸の摩擦の影響を受けにくく動作音が小さいこ
とに加えて、部品点数を少なくできる効果もある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のカメラ
旋回装置によれば、反転用スイッチの接点が切り替わっ
た後も、蓄力手段の蓄力の解放により、スイッチアーム
を介してカムが、接点の切り替え前と同一方向に回転さ
れ、スイッチアームのストロークが大きくとれ、反転用
スイッチの接点同士の接点圧力が増大するので、接点圧
力によるクリーニング作用により接点に酸化物が溜まる
ようなことは防止され、反転用スイッチの接点劣化を防
止できる効果がある。また、蓄力手段として、一端がス
イッチアームに取り付けられているとともに他端が本体
に取り付けられたばねを用いた場合、および山形カムお
よび圧縮ばねを用いた場合には、簡単な構造で反転用ス
イッチの接点劣化を防止できる効果がある。
【0031】また、スイッチアームとカムとを両者間に
空間部を有するように配設した場合には、蓄力手段の蓄
力が確実に反転用スイッチの接点に伝達される効果があ
る。
【0032】また、蓄力手段として、ばねと、カムに歯
合したダンパを用いた場合、およびスイッチアームに歯
合したフライホイールを用いた場合には、簡単な構造で
反転用スイッチの接点劣化を防止できるとともに、スイ
ッチアームの動作の安定化、動作音の減少を図ることが
できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の自動反転機構の各動作を示す構成
図である。
【図2】 実施例1のスイッチアームとばねとの位置関
係を示す説明図である。
【図3】 実施例2の自動反転機構の構成図である。
【図4】 図3の右側面図である。
【図5】 実施例3の自動反転機構の構成図である。
【図6】 実施例4の自動反転機構の構成図である。
【図7】 従来のカメラ旋回装置の斜視図である。
【図8】 図7の平面図である。
【図9】 カメラ旋回装置の回路図である。
【図10】 従来の自動反転機構を示す構成図である。
【図11】 図10の反転用スイッチの構成図である。
【図12】 図11の反転用スイッチの別の使用態様を
示す構成図である。
【図13】 ストロークとスイッチ反力との関係、およ
びストロークと接点圧力との関係をそれぞれ示す関係図
である。
【符号の説明】
1 本体、2 回転テーブル、4 反転用スイッチ、7
a 第1のドグ、7b第2のドグ、10、20、30、
50 スイッチアーム、11、23、31カム、12、
22、32 ばね、21 山形カム、33 ダンパー、
51 フライホイール。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に回転可能に設けられた回転テーブ
    ルと、 前記本体内に設けられ前記回転テーブルを回転させるモ
    ータと、 前記本体内に前記モータと電気的に接続されて設けられ
    前記回転テーブルの回転を反転させる反転用スイッチ
    と、 前記回転テーブルの片面に設けられ前記反転用スイッチ
    の接点の切り替えタイミングを決定する第1および第2
    のドグと、 軸を中心に回転可能で先端部が前記第1のドグおよび前
    記第2のドグに当接されるスイッチアームと、 前記スイッチアームの前記軸に回転可能に設けられ前記
    スイッチアームにより回転されて前記反転用スイッチの
    スイッチバーを押圧するカムと、 前記スイッチアームを介して前記モータの回転力が蓄積
    される蓄力手段と、 を備え、 前記反転用スイッチの前記接点が切り替わった後も、前
    記蓄力手段の蓄力の解放により、前記スイッチアームを
    介して前記カムが、接点の切り替え前と同一方向に回転
    され、前記スイッチバーを押圧するようになっているこ
    とを特徴とするカメラ旋回装置。
  2. 【請求項2】 蓄力手段は、一端がスイッチアームに取
    り付けられているとともに、他端が本体に取り付けられ
    たばねである請求項1記載のカメラ旋回装置。
  3. 【請求項3】 蓄力手段は、山形カムと、スイッチアー
    ムの回転によりスイッチアームの山部に前記山形カムを
    押し上げることにより圧縮されるばねとから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のカメラ旋回装置。
  4. 【請求項4】 カムと、スイッチアームとは、スイッチ
    アームとカムとの間に空間部を有するように配設されて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載のカメラ旋回装置。
  5. 【請求項5】 蓄力手段は、スイッチアームとカムとの
    間に設けられたばねと、カムに歯合し、カムの回転速度
    に比例した粘性抵抗を発生するダンパとから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のカメラ旋回装置。
  6. 【請求項6】 本体に回転可能に設けられた回転テーブ
    ルと、 前記本体内に設けられ前記回転テーブルを回転させるモ
    ータと、 前記本体内に前記モータと電気的に接続されて設けられ
    前記回転テーブルの回転を反転させる反転用スイッチ
    と、 前記回転テーブルの片面に設けられ前記反転用スイッチ
    の接点の切り替えタイミングを決定する第1および第2
    のドグと、 軸を中心に回転可能で先端部が前記第1のドグおよび前
    記第2のドグに当接され基端部にあるカム部が前記反転
    用スイッチのスイッチバーを押圧するスイッチアーム
    と、 このスイッチアームに歯合され前記スイッチアームを介
    して前記モータの回転力が蓄積されるフライホイール
    と、 を備え、 前記反転用スイッチの前記接点が切り替わった後も、前
    記フライホイールの蓄力の解放により、前記スイッチア
    ームが、接点の切り替え前と同一方向に回転され、前記
    スイッチバーを押圧するようになっていることを特徴と
    するカメラ旋回装置。
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