JP3446336B2 - 負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置 - Google Patents

負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置

Info

Publication number
JP3446336B2
JP3446336B2 JP23870994A JP23870994A JP3446336B2 JP 3446336 B2 JP3446336 B2 JP 3446336B2 JP 23870994 A JP23870994 A JP 23870994A JP 23870994 A JP23870994 A JP 23870994A JP 3446336 B2 JP3446336 B2 JP 3446336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
tap
input
input lever
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23870994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07169625A (ja
Inventor
彰 福士
富男 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP23870994A priority Critical patent/JP3446336B2/ja
Publication of JPH07169625A publication Critical patent/JPH07169625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446336B2 publication Critical patent/JP3446336B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/0005Tap change devices
    • H01H9/0038Tap change devices making use of vacuum switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/0005Tap change devices
    • H01H9/0027Operating mechanisms

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力変圧器の巻線に
設けられたタップを通電したまま切り換える負荷時タッ
プ切換え器の切換え開閉器に用いられるもので、蓄勢ば
ねで結合された入力レバーと出力レバーとを有し、入力
レバーの搖動回転運動によって蓄勢ばねに蓄えられたエ
ネルギーにより、出力レバーが駆動されて早切り動作を
する負荷時タップ切換え器用切換え開閉器の蓄勢早切り
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種蓄勢早切り装置を切換え開閉器の
駆動に用いる負荷時タップ切換え器(以下切換え器、切
換え装置または装置と記す)の従来構成の一例を図3に
示す。切換え器本体は、変圧器またはリアクトルのタッ
プ巻線と変圧器中性点との間に配されるタップ選択器2
10と切換え開閉器207とからなり、それぞれタップ
選択動作、タップ切換え動作を行うためのタップ選択駆
動機構210A,蓄勢早切り装置207Aを備え、両者
は鉛直方向に一体化されて変圧器タンク内に懸垂状態に
収納されている。切換え開閉器207の本体を切換え駆
動する蓄勢早切り装置207A,タップ選択器210に
タップ選択動作をさせるタップ選択器駆動機構210A
への駆動力は、電動操作器201内の電動機から、図示
されない減速装置,鉛直伝達軸202,傘歯車203,
水平伝達軸204,傘歯車205,絶縁駆動軸206を
介して伝達される。絶縁駆動軸206に伝達された前記
電動機からの回転力は、以下に説明する蓄勢早切り装置
207Aのクランク207D 1 を介し、絶縁駆動軸20
6と同軸のタップ選択器駆動軸210Bにも伝達され
る。この構成による負荷時タップ切換えは以下のように
行われる。
【0003】電動操作器201にタップ切換え指令が与
えられると、この指令を受けて電動操作器201内の電
動機が始動し、その回転力が図示されない減速装置を介
し、さらに鉛直伝達軸202,傘歯車203,水平伝達
軸204,傘歯車205を介して絶縁駆動軸206に伝
達される。この回転力は、絶縁駆動軸206と剛に一体
化されたクランク207D1 を介してタップ選択器駆動
軸210Bにも伝達され、タップ選択器駆動機構210
Aに駆動力を与え、タップ選択器210にタップ選択動
作を行わせる。一方、絶縁駆動軸206と剛に一体化さ
れた前記クランク207D1 は、絶縁駆動軸206の軸
線まわりに回動して連結桿207D2 を引っ張り、入力
板207D4 をその回動軸207D3 まわりに時計方向
または反時計方向に回動させ、蓄勢用引張りばね207
5 を引き伸ばし、入力板207D4 の回動角が所定値
を超えると、出力板207D6 の回動を阻止しているク
ラッチが外れ、これにより、出力板207D6 がその回
動軸207D3 まわりに回動し、回動力が出力軸207
7 とクラッチ207D8 とを介してカム軸207Bに
伝達される。カム軸207Bにはカム板207Ba が4
段に取り付けられ、この4段のカム板207Ba とそれ
ぞれ係合する図示されない4個のクランクがそれぞれそ
の駆動ばねの力で各真空バルブ207Eを所定の順に、
すなわちシーケンシャルに開閉駆動し、タップの切換え
を完了させる。このときの4個の真空バルブ207Eの
シーケンシャル動作をタップ選択器210の動作ととも
に図4に示す。
【0004】図4は、変圧器あるいはリアクトルのタッ
プ巻線StのタップT3 を用いて運転中のものを、タッ
プT4 を用いた運転に切り換えようとするときのタップ
選択器ならびに切換え開閉器の動作を示すもので、電動
操作器201(図3)への切換え指令により、電動機の
回転力が絶縁駆動軸206に伝達され、この回転力がさ
らにクランク207D1 を介してタップ選択器駆動軸2
10Bに伝達されると、先ず、タップ選択器210が動
作してタップ選択器210内の偶数側タップ(図4)が
2 からT4 に切り換わる。このタップ選択動作は、タ
ップ選択器駆動機構210Aに設けられた間欠駆動機構
であるジェネバ機構により、タップ選択器駆軸210B
回動の初期段階で完了し、以後は切換え開閉器207に
おける切換え動作すなわち4個の真空バルブ207Eの
シーケンシャル動作を待つのみとなる。
【0005】一方、切換え開閉器207を切換え駆動す
る蓄勢早切り装置207A内では、蓄勢用引張りばね2
07D5 の蓄勢に時間がかかるため、蓄勢用引張りばね
が所定値まで伸びた時点では、前述のように、タップ選
択器のタップ選択動作はすでに完了しており、この状態
でタップT3 からタップT4 への切換えが行われること
になる。この状態では、図4(A)のようにタップT3
側の真空バルブV1 ,V3 はともに閉成状態にあり、蓄
勢用引張りばね207D5 (図3)が所定値まで伸びて
出力板207D6 の回動を阻止しているクラッチが外れ
た時点でカム軸207Bが回動しはじめ、カム軸207
Bに取り付けた4個の各カム板207B a におけるカム
面中の凸部から凹部あるいは凹部から凸部への移行部位
の軸まわりのずれにより、まず、図4(B)のように真
空スイッチV1 が開き、つづいて真空スイッチV4 が閉
じ(図4(C))、ついで真空スイッチV3 が開き、最
後に真空スイッチV2 が閉じてタップT3 からタップT
4 への切換えが完了する。なお図4において、Rは限流
抵抗を示す。カム軸207Bが回動駆動されはじめてか
ら真空バルブがV1 ,V4 ,V3 ,V2 の順でシーケン
シャル動作を完了するまでの時間は極めて短く、0.1 秒
未満でシーケンシャル動作を完了する。以下、上記蓄勢
早切り装置207Aの要部構成につき、より詳細に説明
する。
【0006】図2は、図3に示した蓄勢早切り装置20
7Aの要部構成を示すものであるが、図中の符号や名称
は図を見易くするため、改めて取り直してある。図にお
いて、符号101は入力レバーを示し、負荷時タップ切
換え器の奇数側タップ(変圧器巻線に設けられるタップ
には、引出し順に交互に奇数番号と偶数番号とが付され
ており、奇数番号のタップに接続される負荷時タップ切
換え器のタップを奇数側タップと称している。負荷時タ
ップ切換え器は奇数側タップと偶数側タップとの2組の
タップをもつ)と偶数側タップとを交互に切り換える切
換え開閉器の接点を出力レバー102を介して切換え駆
動するために、搖動回転角度θ1 の間を、軸103を中
心として、図示されていないクランク機構により駆動さ
れて搖動回転運動をする。入力レバー101と出力レバ
ー102とは、入力レバー101側の支点105と出力
レバー102側の支点106との間に懸け渡された蓄勢
ばね104で結合されていて、入力レバー101の搖動
回転によって蓄勢ばね104に蓄えられたエネルギーが
一気に放出され、このエネルギーにより出力レバー10
2が早切り搖動回転運動をして、図示されない奇数側タ
ップと偶数側タップとの間を切り換える。出力レバー1
02を蓄勢ばね104により早切り搖動回転させるにあ
たり、出力レバー102の動作開始時点をセッティング
する目的でラッチング装置が設けられる。このラッチン
グ装置について説明すると、出力レバー102は入力レ
バーと同様に軸103を中心として搖動回転運動をする
が、出力レバー102の軸103近傍の基部にカム10
7(仮にこれを切換え開閉器接点の奇数側タップ位置保
持用とする),108(仮にこれを切換え開閉器接点の
偶数側タップ位置保持用とする)が設けられ、これらの
カム107,108にそれぞれ係合するカムフォロア1
14,115をそれぞれ先端部に備えてそれぞれ軸11
1,112まわりに搖動可能に枢支され、互いにばね1
13で引き寄せられるラッチングレバー109(奇数側
タップ位置保持用),110(偶数側タップ位置保持
用)が出力レバー102の動作開始時点をセッティング
するラッチング装置として設けられる。次に切換え動作
について説明する。
【0007】図2(A)は、負荷時タップ切換え器用切
換え開閉器の図示されない切換え接点が奇数側タップ側
にあって通電している運転状態を示し、同図(C)は、
切換え接点が偶数側タップ側にあって通電している運転
状態を示している。この2つの状態の間で軸103を中
心とする搖動回転運動の角度は、入力レバー101がθ
1 ,出力レバー102がθ2 となっていて、θ1 >θ2
となるように設計することにより、出力レバー102が
切換え途中で渋滞することなく終端まで確実に切換え動
作をするようになっている。同図(B)は、切換え開閉
器の切換え接点を奇数側タップ側(同図(A))から偶
数側タップ側(同図(C))へ切り換える途中の瞬間一
時点を図示したもので、入力レバー101が図示されて
いないクランク機構によって搖動回転運動角度θ3 位置
まで来たとき、入力レバー101の軸103側基部11
6がラッチング装置のラッチングレバー109を押して
カムフォロア114をカム107から解放する。しかる
とき蓄勢バネ104に蓄えられたエネルギーにて出力レ
バー102は駆動され、一気に切換えのための搖動回転
運動をして、偶数側タップ通電位置(同図(C))へと
移行し、タップ切換え動作を完了する。偶数側タップ側
(同図(C))から奇数側タップ側(同図(A))への
切換え動作は、前述の記述とは逆方向の動作で行われ
る。切換えに当たってはいずれの場合も入力レバー10
1から切換えが始動することは前述の通りである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図2(A),(B),
(C)に示した従来の構造では入力レバー101の基部
116がラッチング装置のラッチングレバー109また
は110を押して、カム107または108よりカムフ
ォロア114又は115を解放することにより出力レバ
ー102の蓄勢早切り動作が開始されるが、同図(B)
に示す通り、このときの入力レバー101の位置(搖動
回転角度θ3 )は装置を構成する各部品の形状,組立位
置関係で一義的にきまってしまい、これを調整制御して
蓄勢バネ104が最大にのびきって、最大エネルギーを
蓄えた状態で早切り動作を開始させることは、従来の構
造では非常に困難であった。
【0009】この問題を解決するために、例えば特開昭
56−108219号公報において、以下のような構造
が提案されている。これによれば、上記従来例に示した
カム107,108を形成する出力レバー基部を大寸法
に形成するとともに、ラッチングレバー109,110
の間を広げ、かつ入力レバーの長手方向中心軸線上の適
宜の位置にストッパを設けて出力レバーの始動位置(カ
ムフォロアの開放位置)で出力レバーが始動したときに
出力レバーが十分な始動トルクを受けることができるよ
うにし、切換え接点の初期遮断速度を向上させて蓄勢ば
ねが最大にのび切った状態から早切り動作を開始するの
と同等の早切り効果を得るようにするとともに、十分な
初速を与えることによる出力レバーの途中渋滞防止を行
うようにしている。しかし、この構造では、入,出力レ
バーの搖動回転中心軸まわりが大形化し、切換え開閉器
における早切り装置部のコストが上昇するという問題が
ある。
【0010】また、蓄勢ばねが最大にのび切った時点で
早切り動作を開始することができるようにした構造の一
例が例えば特開昭55−132021号公報に示されて
いる。この構造例では、蓄勢ばねとしてコイル圧縮ばね
が用いられ、このばねを、それぞれ中央辺の長い,扁平
なコ字状に形成された入力ケース,出力ケースで軸対称
に挟み込んでコ字の内側にばねを保持するようにし、駆
動源(電動機)の駆動力により入力ケースをばねの軸方
向に移動させてばねを圧縮し、このとき同時に入力ケー
スに固定されたラッチ引外しアームを移動させ、切換え
接点の駆動軸に一体化され出力ケースを介してばね力に
よる回転力を受ける円板の周縁側に形成されたカムと係
合しているカムフォロアを支持したラッチングレバーの
アームを引外し駆動するようにして、ばねの最大変形量
の位置で早切り動作が開始されるようにしている。しか
し、この構造でも、2個のラッチングレバーはばねの圧
縮量にほぼ等しい間隔に設けられ、これに応じてカムが
形成される円板も大きくなり、ラッチングレバーまわり
の構造寸法が大きくなる問題がある。
【0011】本発明の目的は、早切り装置に不可欠なラ
ッチングレバーまわりの寸法を大きくすることなく、蓄
勢ばねの最大撓み量位置から早切り動作が開始される蓄
勢早切り装置の構成を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、蓄勢ばねで結合された入力レバ
ーと出力レバーとを有し、入力レバーの搖動回転運動に
よって蓄勢ばねに蓄えられたエネルギーにより、出力レ
バーが駆動されて早切り動作をする負荷時タップ切換え
器用切換え開閉器の蓄勢早切り装置を、出力レバーの動
作開始時点をセッティングするために設けられたラッチ
ング装置のラッチングレバーを入力レバーと連動して引
外し駆動する遊びクラッチを備えてなり、入力レバーと
出力レバーとが共通の固定軸をそれぞれの搖動回転運動
の中心軸とするとともに、前記遊びクラッチは、固定部
材もしくは出力レバーに一体化された部材に枢支されて
入力レバーの動作終端近傍のみで入力レバーもしくは入
力レバーに一体化された部材により搖動駆動されること
によりラッチングレバーを引外し駆動する装置とする。
【0013】
【0014】そして、この装置構成において、遊びクラ
ッチの枢支点を入力レバー,出力レバー共通の固定軸中
心に一致させるとともに、入力レバーの動作終端近傍の
みでの引外し駆動を、遊びクラッチを板状に形成して枢
支点中心の円周方向の長孔を形成するとともにこの長孔
に挿入される駆動片を入力レバーに一体的に設けること
により行うものとすれば極めて好適である。
【0015】
【作用】本発明は、蓄勢ばねが伸び切る以前の時点でな
ければ早切り動作に入ることができなかったり、蓄勢ば
ねが最大撓み量となった時点で早切り動作に入るように
すると構造寸法が大きくなったりする原因が、ラッチン
グレバーの引外し駆動を、蓄勢ばねを蓄勢する部材,あ
るいは蓄勢部材と一体の部材により直接行うようにした
点にあることに着目したものである。すなわち、ラッチ
ングレバーの引外し動作に必要な引外し駆動ストローク
は、ラッチングレバーを微小角度回動させるに足るスト
ロークであればよいのであるが、図2の例では、このス
トロークを蓄勢部材の全移動量中の途中から得はじめる
ようにしたために以後に不必要な駆動ストロークを生じ
つつ蓄勢ばねが伸び切る以前にラッチングレバーが引外
し動作をして十分なばねの力による早切り動作ができ
ず、また、上記2つの公報記載のものでは、このストロ
ークを蓄勢部材の全移動量中の両端部で蓄勢部材から直
接得るようにしたために構造寸法の大形化を招いてい
る。しかし、本発明のように遊びクラッチを設け、この
遊びクラッチを介してラッチングレバーを引外し駆動す
るようにすると、この遊びクラッチは、蓄勢ばねの蓄勢
部材、すなわち入力レバーの搖動移動範囲の両端部を除
く大半の移動範囲で入力レバーと無関係に静止状態を保
ち、両端部ではじめて入力レバーからラッチングレバー
を引外し駆動する力を伝達されるので、遊びクラッチを
設けかつ遊びクラッチを小形に形成することにより、2
個のラッチングレバーの間隔を狹くして構造寸法が小さ
くかつ蓄勢ばねの最大撓み量位置で早切り動作が開始さ
れる早切り装置を構成することができる。
【0016】そこで、入力レバーと出力レバーとが共通
の固定軸をそれぞれの搖動回転運動の中心軸とするとも
に、入力レバーと連動してラッチング装置のラッチング
レバーを引外し駆動する遊びクラッチは、固定部材もし
くは出力レバーに一体化された部材に枢支されて入力レ
バーの動作終端近傍のみで入力レバーもしくは入力レバ
ーに一体化された部材により搖動駆動されることにより
ラッチングレバーを引外し駆動するようにすると、入力
レバーと出力レバーとが共通の固定軸をもち、かつ遊び
クラッチが固定部材もしくは出力レバーと一体の部材に
枢支されるので、上記早切り装置構成のために新たなス
ペースを必要とせず、従来と同じスペースで本発明の早
切り装置を構成することができる。
【0017】さらに、遊びクラッチの枢支点を入力レバ
ー,出力レバー共通の固定軸中心に一致させるとともに
入力レバーの動作終端近傍のみでの引外し駆動を、遊び
クラッチを板状に形成して枢支点中心の円周方向の長孔
を形成するとともにこの長孔に挿入される駆動片を入力
レバーに一体的に設けることにより行うようにすると、
早切り装置の構成が形状,構造の極めて簡易化された部
材で可能になり、早切り装置の小形化とともにコスト低
減も可能になる。
【0018】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図1におい
て、図2と同等の機能をもつ部材には図2の符号の数字
から100を引いた数字を部材符号として付してある。
本発明による遊びクラッチ20は、この実施例では、板
材を用いて構成され、この板材に、入力レバー1,出力
レバー2の共通固定軸3に回動可能に遊びクラッチを枢
支させるための孔と、入力レバー1の搖動回転角度θ1
中の遊び回転角度θ 4 を設定するための長孔21と、ラ
ッチングレバー9,10を引外し駆動するローラフォロ
ア23を回転可能に支持する駆動ピン22とが設けられ
ている。同図(A)は、本発明による蓄勢早切り装置が
奇数側タップで運転されている状態を示し、同図(C)
は偶数側タップで運転されている状態を示す。同図
(A)の状態では、遊びクラッチ20は、入力レバー1
の長手方向中心軸と正“く”字を形成する向きに静止し
て長孔21内の右側に入力レバー1の駆動ピン22に遊
びストロークを与え、同図(C)の状態では、遊びクラ
ッチ20は、入力レバー1の長手方向中心軸と逆“く”
字を形成する向きに静止して長孔21内の左側に入力レ
バー1の駆動ピン22の遊びストロークを与える。
【0019】次に、本蓄勢早切り装置の切換え動作を説
明する。装置を奇数側タップ(同図(A))から偶数側
タップ(同図(C))へ切換える場合には、入力レバー
1が図示されないクランク機構により搖動回転角度θ4
まで回動駆動された時点(同図(B))で、それまでに
遊びクラッチ20の長孔21内の遊びストロークを移動
して長孔21の右端に当たった入力レバー1の駆動ピン
22がさらに遊びクラッチ20を時計方向に回動させて
ローラフォロア23をラッチングレバー9に当接させ
る。入力レバー1がさらに回動をつづけるとローラフォ
ロア23がラッチングレバー9を押してカムフォロア1
4とカム7との係合が解かれ、出力レバー2は一気に同
図(C)の位置まで搖動回転運動をしてタップ切換えを
行い、つづいて入力レバー1が同図(C)の位置に到達
する。
【0020】偶数側タップ(同図(C))から奇数側タ
ップ(同図(A))への切換えは、上記と逆方向に同じ
順序で行われ、遊びクラッチ20は逆“く”字の向きか
ら正“く”字の向きに変わる。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明では、蓄勢
早切り装置を遊びクラッチを設けたものとしたので、出
力レバーに早切り動作を開始させるときの入力レバーの
位置を調整することができ、従来よりも長い時間蓄勢ば
ねを引張ってエネルギーを最大に蓄えることができるの
で、従来よりも大きい力で出力レバーを始動させること
ができ、切換え開閉器の動作時に最も問題となる動作渋
滞を回避して切換え開閉器の切換え接点を最終端位置ま
で確実に移動させることができる。そして、蓄勢早切り
装置の上記動作を可能にする遊びクラッチは小形に形成
することができるので、この遊びクラッチにより引外し
駆動される2個のラッチングレバーの間隔も小さくする
ことができ、これに伴い、出力レバーの基部を小さく形
成することができるので、ラッチングレバーまわりの構
造寸法を小さくすることができる。また、ラッチングレ
バー上の遊びクラッチ駆動点位置をラッチングレバーの
軸近傍とすることができるので、遊びクラッチの駆動ス
トロークがラッチングレバー先端部のカムフォロア位置
で拡大され、入力レバーが早切り動作開始位置に到達し
てから遊びクラッチのより少ない変位で出力レバーが動
作を開始することができ、動作のシャープな装置とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による負荷時タップ切換え器用蓄勢早切
り装置の構成の一実施例を示すものであって、同図
(A)は同装置の一方のタップ側での運転状態を示す
図、同図(C)は同装置の他方のタップ側での運転状態
を示す図、同図(B)は同図(A)の状態から同図
(C)の状態へ同装置を切り換える際の切換え開始時点
の同装置の状態を示す図
【図2】従来の負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置
構成の一例を示すものであって、同図(A)は同装置の
一方のタップ側での運転状態を示す図、同図(C)は同
装置の他方のタップ側での運転状態を示す図、同図
(B)は同図(A)の状態から同図(C)の状態へ同装
置を切り換える際の切換え開始時点の同装置の状態を示
す図
【図3】切換え開閉器の駆動機構に蓄勢早切り装置を用
いる負荷時タップ切換え器の構成例を示す縦断面図
【図4】図3に示した負荷時タップ切換え器におけるタ
ップ切換え動作を示す説明図
【符号の説明】
1 入力レバー 2 出力レバー 3 固定軸 4 蓄勢ばね 9 ラッチングレバー 10 ラッチングレバー 20 遊びクラッチ 101 入力レバー 102 出力レバー 104 蓄勢レバー 109 ラッチングレバー 110 ラッチングレバー 201 電動操作器 206 絶縁駆動軸 207 切換え開閉器 207B カム軸 207E 真空バルブ 208 絶縁筒 210 タップ選択器 210A タップ選択器駆動機構 210B タップ選択器駆動軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓄勢ばねで結合された入力レバーと出力レ
    バーとを有し、入力レバーの搖動回転運動によって蓄勢
    ばねに蓄えられたエネルギーにより、出力レバーが駆動
    されて早切り動作をする負荷時タップ切換え器用切換え
    開閉器の蓄勢早切り装置において、出力レバーの動作開
    始時点をセッティングするために設けられたラッチング
    装置のラッチングレバーを入力レバーと連動して引外し
    駆動する遊びクラッチを備えてなり、入力レバーと出力
    レバーとが共通の固定軸をそれぞれの搖動回転運動の中
    心軸とするとともに、前記遊びクラッチは、固定部材も
    しくは出力レバーに一体化された部材に枢支されて入力
    レバーの動作終端近傍のみで入力レバーもしくは入力レ
    バーに一体化された部材により搖動駆動されることによ
    りラッチングレバーを引外し駆動することを特徴とする
    負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置。
  2. 【請求項2】請求項第1項に記載の装置において、遊び
    クラッチの枢支点を入力レバー,出力レバー共通の固定
    軸中心に一致させるとともに、入力レバーの動作終端近
    傍のみでの引外し駆動を、遊びクラッチを板状に形成し
    て枢支点中心の円周方向の長孔を形成するとともにこの
    長孔に挿入される駆動片を入力レバーに一体的に設ける
    ことにより行うことを特徴とする負荷時タップ切換え器
    用蓄勢早切り装置。
JP23870994A 1993-10-19 1994-10-03 負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置 Expired - Lifetime JP3446336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23870994A JP3446336B2 (ja) 1993-10-19 1994-10-03 負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-260292 1993-10-19
JP26029293 1993-10-19
JP23870994A JP3446336B2 (ja) 1993-10-19 1994-10-03 負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07169625A JPH07169625A (ja) 1995-07-04
JP3446336B2 true JP3446336B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=26533841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23870994A Expired - Lifetime JP3446336B2 (ja) 1993-10-19 1994-10-03 負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446336B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6070313B2 (ja) * 2013-03-18 2017-02-01 株式会社明電舎 負荷時タップ切換装置の蓄勢装置
CN106356244A (zh) * 2016-11-01 2017-01-25 中科电力装备(安徽)智能化科技有限公司 一种真空断路器的储能操作手柄及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07169625A (ja) 1995-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5286610B2 (ja) タップ切換装置
JPH02278626A (ja) 遮断器用ばね伝動装置
US6610949B2 (en) Switchgear operating apparatuses
JPH0794054A (ja) 回路遮断器
US5488212A (en) Switching device for an on-load tap changer
JP3446336B2 (ja) 負荷時タップ切換え器用蓄勢早切り装置
JP3777844B2 (ja) 真空バルブ式負荷時タップ切換装置
JP3851715B2 (ja) 負荷時タップ切換器
JPH023284B2 (ja)
EP0521585B1 (en) An improved drive mechanism for an electric switch, in particular a circuit breaker or power switch
JP2517180B2 (ja) 転換開閉器の操作機構
JP3391748B2 (ja) 負荷時タップ切換器の真空バルブ式切換開閉器
JP2517179B2 (ja) 転換開閉器の操作機構
JPH10125185A (ja) 真空遮断器の操作機構
JPH0581957A (ja) 開閉器の操作装置
JPS643145Y2 (ja)
TWI272629B (en) Spring operator for switch
JP2004319975A (ja) 真空バルブ式負荷時タップ切換装置用切換開閉器
JPS6228531B2 (ja)
CN117198771A (zh) 用于运动部件的操作组件和双电源转换开关
JPH10116742A (ja) 負荷時タップ切換器
JP2000306748A (ja) 負荷時タップ切換器用切換開閉器
JPH03273605A (ja) 負荷時タップ切換器の切換開閉器
JPH07320609A (ja) 真空遮断装置
JPH03122925A (ja) 遮断器の操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term