JPH054669Y2 - - Google Patents

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JPH054669Y2
JPH054669Y2 JP16074987U JP16074987U JPH054669Y2 JP H054669 Y2 JPH054669 Y2 JP H054669Y2 JP 16074987 U JP16074987 U JP 16074987U JP 16074987 U JP16074987 U JP 16074987U JP H054669 Y2 JPH054669 Y2 JP H054669Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、負荷時タツプ切換装置に用いる切換
開閉器に関するものである。 [従来の技術] 負荷時タツプ切換装置として、抵抗式のタツプ
切換装置が用いられている。この負荷時タツプ切
換装置は、奇数タツプ及び偶数タツプをそれぞれ
選択するタツプ選択器と、奇数タツプ側タツプ選
択器及び偶数タツプ側タツプ選択器及び限流抵抗
を通電回路に切換接続するロータリ形の切換開閉
器とからなつていて、切換開閉器によりタツプ選
択器間を限流抵抗器で橋絡して制限されたタツプ
間短絡電流を流しつつタツプの切換を行うように
なつている。 ロータリ形の切換開閉器は、絶縁筒を備えてい
て、該絶縁筒の内周には、限流抵抗を介してタツ
プ選択器に接続される抵抗用固定接触子と限流抵
抗を介さずにタツプ選択器に接続される通電用固
定接触子とが周方向に並べて配設されている。絶
縁筒の内側には扇形の可動板が回動自在に支持さ
れ、この可動板の外周に、該可動板の回動に伴つ
て抵抗用固定接触子及び通電用固定接触子にそれ
ぞれ接離する抵抗用可動接触子及び通電用可動接
触子が配設されている。各固定接触子は接触子バ
ネにより可動接触子側に付勢され、可動接触子が
固定接触子に接触した際に接触子バネが固定接触
子を可動接触子側に押圧して両接触子間の接触抵
抗を小さくするようにしている。絶縁筒の内側に
はまた可動板を回動させる駆動軸が設けられてい
て、該駆動軸が駆動機構を介して可動板に連結さ
れている。駆動軸を駆動する駆動源としては、多
くの場合モータ等により巻き上げられる駆動バネ
が用いられ、該駆動バネによりトグル機構を介し
て駆動軸が一気に駆動されるようになつている。 駆動軸が駆動されると、可動板が所定の方向に
所定の角度回動し、この可動板の回動の過程で抵
抗用可動接触子及び通電用可動接触子が所定の順
序で対応する固定接触子に接触してタツプの切換
を行う。 [考案が解決しようとする問題点] 上記のようなロータリ形の切換開閉器において
は、タツプ切換の過程で可動接触子が接触子バネ
の付勢力に抗して固定接触子の接触する際に大き
な駆動力を必要とする。特に抵抗用の可動接触子
及び固定接触子は一般に複数個ずつ設けられてい
て、タツプ切換の過程でタツプ間を限流抵抗を介
して短絡する際には複数の抵抗用可動接触子が同
時に対応する抵抗用固定接触子に接触する状態が
存在し、この状態の時に負荷トルクが最大にな
る。 ロータリ形切換開閉器においては、通電用固定
接触子と通電用可動接触子との間の接触抵抗を充
分に小さくして通電時の発熱を少なくするため、
通電用固定接触子を付勢する接触子バネの付勢力
を充分大きく設定する必要がある。従来の切換開
閉器においては、抵抗用固定接触子を付勢する接
触子バネの付勢力が通電用固定接触子を付勢する
接触子バネの付勢力に等しく設定されているた
め、タツプ切換の過程で複数の抵抗用可動接触子
が同時に対応する固定接触子に接触する際の負荷
トルクが相当に大きくなり、何らかの原因でこの
負荷トルクが設計値を上回ると駆動トルクが不足
してタツプ切換動作が円滑に行われなくなり、い
わゆるタツプ渋滞を生じるおそれがあつた。 タツプ渋滞が生じるおそれを無くすため、駆動
トルクを充分に大きくするように駆動源を設計し
ておくことも考えられるが、その場合にはタツプ
切換時に働く衝撃力が大きくなるため、動作音が
大きくなつたり、機構部分の寿命が短くなつたり
して好ましくない。また駆動トルクを大きくした
場合には、それに見合つた強度を得るように各部
を強化する必要があるため、装置が大形化し、コ
ストが高くなるのを避けられない。 本考案の目的は、駆動トルクを必要以上増大さ
せることなく、タツプ渋滞が生じるおそれをなく
した負荷時タツプ切換装置用切換開閉器を提供す
ることにある。 [問題点を解決するための手段] 本考案が対象とする切換開閉器は、タツプ切換
動作の過程でタツプ間を限流抵抗で橋絡して制限
されたタツプ間短絡電流を流しつつタツプ切換を
行う抵抗式の負荷時タツプ切換装置に用いるロー
タリ形の切換開閉器である。一般にこの種の切換
開閉器においては、限流抵抗を介してタツプ選択
器に接続される抵抗用固定接触子と限流抵抗を介
さずに前記タツプ選択器に接続される通電用固定
接触子とが絶縁筒の内周に周方向に並べて配設さ
れている。絶縁筒の内側には回動自在な可動板が
設けられていて、該可動板の外周に該可動板の回
動に伴つて抵抗用固定接触子及び通電用固定接触
子にそれぞれ接離する抵抗用可動接触子及び通電
用可動接触子が配設され、各固定接触子は接触子
バネにより可動接触子側に付勢されている。 本考案においては、この様な抵抗式ロータリ形
負荷時タツプ切換装置用切換開閉器において、抵
抗用固定接触子を付勢する接触子バネのバネ定数
を通電用固定接触子を付勢する接触子バネのバネ
定数より小さく設定したことを特徴とする。 [考案の作用] 上記のように抵抗用固定接触子を付勢する接触
子バネのバネ定数を通電用固定接触子を付勢する
接触子バネのバネ定数より小さく設定しておく
と、タツプ切換の過程で複数の抵抗用可動接触子
が同時に対応する固定接触子に接触した際に生じ
る最大負荷トルクを従来よりも低くすることがで
きるため、駆動トルクに余裕を持たせることがで
き、特に駆動トルクが大きい駆動源を用いなくて
もタツプ渋滞が生じるおそれを無くすことができ
る。 尚上記のようにバネ定数を設定すると、抵抗用
可動接触子と抵抗用固定接触子との間の接触抵抗
が大きくなるが、タツプ切換動作時に抵抗用可動
接触子と抵抗用固定接触子とを通して電流が流れ
るのは極めて短い時間であるから、両接触子間の
接触抵抗がある程度増加しても両接触子間に問題
になる程の温度上昇が生じることはない。 [実施例] 以下添付図面を参照して、2抵抗式負荷時タツ
プ切換装置に用いる切換開閉器に本考案を適用し
た実施例を説明する。 第2図は2抵抗式負荷時タツプ切換装置の全体
的構成を示したもので、同図においてTwは奇数
側タツプT1,T3,…と偶数側タツプT2,T
4,…とを有するタツプ巻線、SO及びSEはそれぞ
れ奇数側タツプ及び偶数側タツプを選択する奇数
タツプ側及び偶数タツプ側のタツプ選択器であ
り、これらのタツプ選択器は図示しない機構によ
り駆動されてそれぞれ所定のタツプを選択する。 1はロータリ形の切換開閉器で、この切換開閉
器は絶縁筒2を備え、該絶縁筒の内周には、U相
用の通電用固定接触子C1u、抵抗用固定接触子
C2u,C3u及び通電用固定接触子C4uと、
V相の通電用固定接触子C1v、抵抗用固定接触
子C2v,C3v及び通電用固定接触子C4v
と、W相の通電用固定接触子C1w、抵抗用固定
接触子C2w,C3w及び通電用固定接触子C4
wとが取付けられている。 絶縁筒2の中心部には、該絶縁筒内を軸線方向
に伸びる駆動軸3が配設され、該駆動軸3には三
角形状の連結板4が取付けられている。連結板4
の3つの角部にそれぞれ軸5を介して導電材料か
らなる扇形の可動板6uないし6wが回動自在に
支持されている。可動板6uないし6wはそれぞ
れの要(かなめ)部が軸5により支持され、これ
らの可動板6uないし6wの外周部にそれぞれの
相の固定接触子に対応する可動接触子が支持部材
されている。 すなわち、可動板6uの外周部には通電用固定
接触子C1u、抵抗用固定接触子C2u,3u及
び通電用固定接触子C4uにそれぞれ対応する通
電用可動接触子M1u抵抗用可動接触子M2u,
M3u及び通電用可動接触子M4uが固定され、
可動板6vの外周部には、通電用固定接触子C1
v、抵抗用固定接触子C2v,C3v及び通電用
固定接触子C4vにそれぞれ対応する通電用可動
接触子M1v、抵抗用可動接触子M2v,M3v
及び通電用可動接触子M4vが固定されている。
また可動板6wの外周には、通電用固定接触子C
1w、抵抗用固定接触子C2w,C3w及び通電
用固定接触子C4wにそれぞれ対応する通電用可
動接触子M1w、抵抗用可動接触子M2w,M3
w及び通電用可動接触子M4wが固定されてい
る。 通電用固定接触子C1u〜C4wはそれぞれタ
ツプ選択器SO及びSE に限流抵抗器を介さないで
接続され、抵抗用固定接触子C2u〜C2w及び
C3u〜C3wはそれぞれタツプ選択器S0及び
SEに限流抵抗器R2及びR3を介して接続されて
いる。また可動板6uないし6wはそれぞれ図示
しないリード線を介して通電回路の中性点に接続
される。 尚第2図においてはU相についてのみ固定接触
子とタツプ選択器との接続を示してあり、他の2
相についてはその図示を省略してある。 駆動軸3はモータ等により巻き上げられる駆動
バネにより、トグル機構を介して時計方向及び半
時計方向に交互に所定の角度だけ一気に回転する
ように駆動される。この駆動軸の回転により連結
板4が時計方向及び反時計方向に回動し、該連結
板4の時計方向及び反時計方向への回動に伴つて
可動板6uないし6wが反時計方向及び時計方向
にそれぞれ回動する。各可動板の回動により、可
動板の外周に取付けられた可動接触子が端から順
次対応する固定接触子に接触していくが、この切
換開閉器では、可動板の回動の過程で隣合う3つ
の可動接触子がそれぞれ対応する固定接触子に同
時に接触し得るようになつている。 上記負荷時タツプ切換装置の各相の動作は同様
であるので、以下U相の構成を例にとつて上記負
荷時タツプ切換装置の動作を説明する。タツプ選
択器SOが選択しているタツプから通電している定
常状態では、第2図及び第3図aに示したように
通電用可動接触子M1uが通電用固定接触子C1
uに接触している。この状態でタツプ選択器SO
選択しているタツプ(図示の例ではタツプT3)
からタツプ選択器SEが選択しているタツプ(図示
の例ではタツプT4)に切換える場合には、駆動
軸3が時計方向に駆動される。この時連結板4が
時計方向に回動し、該連結板の回動に伴つて可動
板6uが反時計方向に回動する。この可動板の回
動により、先ず第3図bに示したように抵抗用可
動接触子M2uが抵抗用固定接触子C2uに接触
し、可動接触子M1u及びM2uが同時に固定接
触子C1u及びC2uに接触する状態になる。こ
の状態では未だ可動接触子M2u及び固定接触子
C2uを通して電流が流れることはない。 可動板6uが更に回転すると、第3図cに示し
たように、抵抗用可動接触子M3uが抵抗用固定
接触子C3uに接触し、可動接触子M1u〜M3
uがそれぞれ同時に固定接触子C1u〜C3uに
接触する状態になる。この状態では、通電用可動
接触子M1uと通電用固定接触子C1uとを通し
て電流が流れ、抵抗用可動接触子M3uと抵抗用
固定接触子C3uとを通して電流が流れる。 可動板6uが更に回動すると、第3図dに示し
たように通電用可動接触子M1uが通電用固定接
触子C1uから離れ、抵抗用可動接触子M2u及
びM3uがそれぞれ抵抗用固定接触子C2u及び
C3uに接触する状態になる。この状態では、限
流抵抗器R2及びR3によりタツプ選択器SO及び
SEがそれぞれ選択しているタツプ間が橋絡され、
タツプ選択器SO−限流抵抗器R2−固定接触子C
2u−可動接触子M2u−可動板6u−可動接触
子M3u−固定接触子C3u−限流抵抗器SE−タ
ツプ選択器SEの経路で制限されたタツプ間短絡電
流が流れる。 可動板6uが更に回動すると、第3図eに示す
ように、通電用可動接触子M4uが通電用固定接
触子C4uに接触し、可動接触子M2u〜M4u
がそれぞれ同時に固定接触子C2u〜C4uに接
触する状態になる。この状態では、可動接触子M
2u及び固定接触子C2u間を通して電流が流
れ、可動接触子M4u及び固定接触子C4uを通
して電流が流れる。 可動板6uが更に回転すると、第3図fに示し
たように、可動接触子M2uが固定接触子C2u
から離れ、可動接触子M3u及びM4uがそれぞ
れ固定接触子C3u及びC4uに接触した状態に
なる。この状態では、通電用可動接触子M4u及
びC4uを通してのみ電流が流れ、抵抗用可動接
触子M3u及び抵抗用固定接触子C3uを通して
は電流が流れない。 可動板6uが更に回動すると。第3図gに示し
たように、可動接触子M3uが固定接触子C3u
から離れ、通電用可動接触子M4u及び通電用固
定接触子C4uのみが互いに接触した状態にな
り、偶数タツプ側タツプ選択器SEが通電回路に接
続された定常状態になる。 本実施例において、第3図のaないしgに示し
た各ステツプにおける接触子間の状態をまとめて
示すと第1表の通りである。
【表】 第1表において、○印は接触子間が電気的に接
続された状態にあるが電流は流れないことを意味
し、◎印は接触子間が電気的に接続された状態に
あつて電流が流れることを意味する。また×印は
接触子間が開放状態にあることを意味する。 タツプ選択器SEが選択しているタツプからタツ
プ選択器SOが選択しているタツプに切換える際に
は、駆動軸3が反時計方向に駆動され、上記と逆
の順序で切換動作が行われる。 上記の切換開閉器1において、固定接触子C1
u〜C4u、C1v〜C4v及びC1w〜C4w
は接触子バネにより可動接触子側に付勢されてい
る。U相の固定接触子を例にとつて接触子バネの
配置を概略的に示すと第1図の通りで、通電用固
定接触子C1u及びC4uはそれぞれ接触子バネ
SP1及びSP4により付勢され、抵抗用固定接触
子C2u及びC3uはそれぞれ接触子バネSP2
及びSP3により付勢されている。第1図におい
て、各接触子バネを表示する線の太さがそれぞれ
の接触子バネのバネ定数の大きさに対応してい
る。すなわち、本考案においては、通電用固定接
触子C1u及びC4uをそれぞれ付勢する接触子
バネSP1及びSP4のバネ定数が、通電用可動接
触子M1uと通電用固定接触子C1uとの間及び
通電用可動接触子M4uと通電用固定接触子C4
uとの間の接触抵抗を許容範囲(通電時の発熱を
許容範囲内に制限する為に必要な大きさ)に押え
るために、充分大きく設定され、抵抗用固定接触
子C2u及びC3uをそれぞれ付勢する接触子バ
ネSP2及びSP3のバネ定数は、接触子バネSP1
及びSP4のバネ定数よりもかなり小さく設定さ
れている。 第3図aないしgのステツプでタツプ切換動作
が行われる場合の接触子バネSP1ないしSP4の
状態の変化は下記の通りである。すなわち、第3
図aのステツプでは接触子バネSP1のみが予め
規制された限界位置まで縮んだ状態にあり、他の
接触子バネは全て限界位置まで伸びた状態にあ
る。ステツプaからステツプbに移行する際には
接触子バネが縮んだ状態を維持しつつ接触子バネ
SP2が縮み始める。ステツプbからcに移行す
る際に接触子バネSP1が伸び始め、接触子バネ
SP2が限界位置まで縮み、接触子バネSP3が縮
み始める。ステツプcからステツプdに移行する
際に接触子バネSP1が限界位置まで伸び、接触
子バネSP3が限界位置まで縮む。ステツプdか
らステツプeに移行する際に接触子バネSP2が
伸び始め、接触子バネSP4が縮み始める。この
時接触子バネSP3は限界位置まで縮んだ状態を
維持している。ステツプeからステツプfに移行
する際に接触子バネSP2が限界位置まで伸び、
接触子バネSP4が限界位置まで縮む。そしてス
テツプfからステツプgに移行すると接触子バネ
SP3が限界位置まで伸び、接触子バネSP4のみ
が限界位置まで縮んだ状態に保持される。 従来の切換開閉器においては、接触子バネSP
1ないしSP4のバネ定数が全て等しく、抵抗用
固定接触子C2u及びC3uを付勢する接触子バ
ネSP2及びSP3のバネ定数が、通電用固定接触
子C1u及びC4uを付勢する接触子バネのバネ
定数と同じ大きな値に設定されていたため、第3
図cに示すように、2つの抵抗用固定接触子C2
u及びC3uが共に限界位置まで圧縮される際に
負荷トルクが最大になる。何らかの原因でこの負
荷トルクの最大値が規定値を超えると、駆動トル
クが不足し、タツプ渋滞を生じるおそれがある。 これに対し、本考案においては、抵抗用固定接
触子C2u及びC3uを付勢する接触子バネSP
2及びSP3のバネ定数を通電用固定接触子C1
u及びC4uを付勢する接触子バネSP1及びSP
4のバネ定数よりも小さく設定したため、2つの
抵抗用固定接触子を付勢する接触子バネSP2及
びSP3が共に圧縮される際の負荷トルクを小さ
くすることができ、駆動トルクに余裕を持たせて
タツプ渋滞が生じるおそれを無くすことができ
る。 本考案のように、抵抗用固定接触子を付勢する
接触子バネのバネ定数を小さく設定すると、抵抗
用可動接触子と抵抗用固定接触子との間の接触抵
抗が増大するが、タツプ切換動作の過程で抵抗用
可動接触子が抵抗用固定接触子に接触している時
間はきわめて短いため、接触抵抗の増大による発
熱は問題にならない程度である。 また通電用固定接触子を付勢する接触子バネの
付勢力は従来と同様に大きく設定するため、通電
時の接触子間の接触抵抗は充分に小さくすること
ができ、通電時に通電用の可動及び固定接触子間
に生じる発熱は従来のものと同等に少なくするこ
とができる。 上記のように、本考案においては、抵抗用固定
接触子を付勢する接触子バネSP2及びSP3のバ
ネ定数を小さく設定するが、これらの接触子バネ
のバネ定数を余り小さく設定すると、タツプ切換
時に、抵抗用可動及ぶ固定接触子間でチヤタリン
グを生じるおそれがある。 そこで本考案者は、接触子バネSP2及びSP3
のバネ定数を種々変化させて、チヤタリングの発
生の有無を確かめる実験を行つた。その結果、抵
抗用固定接触子を付勢する接触子バネのバネ定数
を通電用固定接触子を付勢する接触子バネのバネ
定数の40%以下に設定すると、チヤタリングが発
生し易いことが明らかになつた。そこで余裕を見
て、抵抗用固定接触子C2u及びC3uをそれぞ
れ付勢する接触子バネSP2及びSP3のバネ定数
を、通電用固定接触子C1u及びC4uをそれぞ
れ付勢する接触子バネのバネ定数の50%台に設定
し、この条件下で負荷トルクを測定して、抵抗用
固定接触子を付勢する接触子バネのバネ定数を通
電用固定接触子を付勢する接触子バネのバネ定数
に等しくした場合の負荷トルクと比較した。 その結果、本考案においては、抵抗用固定接触
子C2u及びC3uを付勢する接触子バネSP2
及びSP3が伸び、通電用固定接触子C4uを付
勢する接触子バネSP4が縮むタツプ切換動作の
後半において最大負荷トルクが生じ、この最大負
荷トルクは、タツプ切換動作の前半で生じる従来
品の最大負荷トルクの70%台まで低下することが
明らかになつた。 またタツプ切換動作の前半においては、全ての
時点で従来の切換開閉器よりも本考案の切換開閉
器の方が負荷トルクが小さく(従来の切換開閉器
の同じ過程での負荷トルクの60%以下)、駆動ト
ルクに大幅な余裕が生じることが明らかになつ
た。 タツプ切換動作の後半においては、本考案の切
換開閉器の方が従来の切換開閉器より負荷トルク
が小さくなる瞬間も、大きくなる瞬間もあるが、
本考案の切換開閉器において負荷トルクが従来品
より大きくなる瞬間における負荷トルクの増加率
は10%以下であつた。タツプ切換動作の後半にお
いては、可動板が既に充分加速されていて、大き
な運動エネルギーを有しているため、この程度の
負荷トルクの増大は何等問題にならない。 尚本考案においてタツプ切換動作の後半に負荷
トルクが大きくなるのは、抵抗用固定接触子を付
勢する接触子バネSP2,SP3のバネ定数を小さ
くした結果、該接触子バネSP2,SP3が伸びる
際に放出するエネルギーが小さくなるためであ
る。 上記実施例において、固定接触子C1uないし
C4uは、接触子バネの付勢力が異なる点を除
き、同一の構造を有している。第4図ないし第6
図は、固定接触子C1uないしC4uの具体的構
造の一例を示したもので、第4図は正面図、第5
図は右側面図、第6図は第4図の−線断面図
である。これらの図において、10は底壁部10
aと該底壁部の幅方向の両端から同じ側に立上つ
た相対する側壁10b,10bとを有するチヤン
ネル形のベース金具で、このベース金具の各側壁
10bは幅広部10b1,10b1と幅狭部10b2
10b2とを有している。ベース金具の底壁部10
aは絶縁筒2の周壁部内面に略隙間なく当接し得
るように、該絶縁筒の周壁部と略同一の曲率で湾
曲した形状に形成されている。 ベース金具10には、接点保持部材11及び1
2が取付けられている。接点保持部材11は、互
いに平行に伸びる1対の腕部11a,11aと、
これらの腕部の先端に一体に設けられた断面コの
字形の接点保持部11bとからなり、この接点保
持部材11は接点保持部11bの底部11b1を外
側に向け、かつ該接点保持部11bの相対する側
壁及び腕部11a,11aをベース金具の側壁の
内側に位置させた状態で配置されている。そして
腕部11a,11aの後端部がベース金具10の
側壁10b,10bの幅広部10b1,10b1の端
部に軸13により枢支されている。 また接点保持部材12は、1対の腕部12a,
12aとこれらの腕部の先端に一体に設けられた
断面コの字形の接点保持部12bとからなり、こ
の接点保持部材12は接点保持部12bの底部1
2b1を外側に向け、かつ接点保持部12bの相対
する側壁及び腕部12a,12aをベース金具1
0の側壁10b,10bの外側に位置させた状態
で配置されている。そして腕部12a,12aの
後端部がベース金具10の側壁10b,10bの
幅狭部10b2,10b2の端部に軸14により枢支
されている。ベース金具10の相対する側壁の幅
広部10b1,10b1の幅狭部側の端部にストツパ
ピン15が取付けられ、このストツパピンが接点
保持部材11及び12の腕部11a及び12aに
当接して両接点保持部材11及び12の外側への
回動範囲を規制するようになつている。 上記接点保持部材11及び12の接点保持部1
1b,12bにそれぞれ固定接触子用接点20及
び21が取付けられている。第6図に見られるよ
うに、固定接触子用接点20及び21はそれぞれ
基部20a及び21aと、該基部に接合された耐
アーク性が優れた焼結合金層20b,20bとか
らなつている。基部20a,21aの焼結合金層
と反対側の中央部には、基部20a,21aの主
面に対して直角な方向に伸びる棒状部材20c,
21cが突設されていて、これらの棒状部材は接
点保持部材11及び12の接点保持部11b,1
2bに設けられた貫通孔に挿入されている。基部
20a,21aと接点保持部11b,12bとの
間及び焼結合金層20b,21bと基部20a,
21aとの間はろう付けにより接合され、棒状部
材20c,21cの接点保持部11b,12bか
らそれぞれ突出した部分には一端に台座部を備え
たスリーブ状の部材からなるワツパー22,23
がそれぞれの台座部を接点保持部11b,12b
側に向けて嵌合されている。これらワツパー2
2,23の台座部と接点保持部11b,12bと
の間にそれぞれフレキシブル導体(例えば編組導
体)からなる内部リード線24,25の一端が挟
みこまれ、棒状部材20c,21cの先端がかし
められて内部リード線24及び25の一端が接点
保持部11b,12bに電気的に接続されてい
る。 絶縁筒2の周壁の各固定接触子が取付けられる
部分には、接点20及び21と中心軸線を共有す
る接触子バネ取付け孔2a,2bが絶縁筒の軸線
方向に並べて形成され、これらの取付け孔の間に
リード線貫通孔2cが形成されている。そして固
定接触子のベース金具10の底壁部10aが絶縁
筒2の周壁部内面に当接され、絶縁筒の周壁部外
面には、該周壁部を介してベース金具10の底壁
部と対向する板状の当て金具28が当接されてい
る。当て金具28は絶縁筒2の周壁部外面に隙間
無く当接するように該周壁部と略同一の曲率で湾
曲した形状を有し、ベース金具10の底壁部10
aと当て金具28とは、底壁部10aと絶縁筒の
周壁部と当て金具とを貫通させたボルト30及び
該ボルトに螺合されたナツト31により相互に締
結されている。 接点保持部材11及び12の接点保持部11b
及び12bにそれぞれ取付けられたワツパー22
及び23の台座部には接触子バネSP1〜SP4を
構成するコイルスプリング32及び33の一端が
当接され、これらのコイルスプリングの他端はそ
れぞれ接触子バネ取付け孔2a,2bを通して当
て金具28の内面に当接されている。 コイルスプリング32及び33はある程度圧縮
された状態で配置され、これらのコイルスプリン
グにより接点保持部材11及び12が外側に付勢
されて、両接点保持部材の腕部11a及び12a
がストツパピン15に当接されている。 内部リード線24及び25の他端は接触子バネ
取付け孔2a及び2bと同軸的に設けられたリー
ド線固定ボルト35及び36により当て金具28
に固定され、これらのリード線により接点20及
び21が当て金具28に電気的に接続されてい
る。そしてこの例では、外部導出リード線37の
一端が内部リード線25の他端とともにリード線
固定ボルト36により当て金具28に接続され、
外部導出リード線37が所定のタツプ選択器また
は限流抵抗器に接続される。 タツプ切換時に可動接触子が上記固定接触子の
接点20及び21の端部に当接すると、コイルス
プリング32及び33が縮んで接点保持部材11
及び12がそれぞれ第6図において反時計方向及
び時計方向に回動し、これに伴つて接点20及び
21がベース金具10側に変位して両接点20,
21が可動接触子の接点部に加圧された状態で接
触する。 通電用固定接触子C1u及びC4uの構造も抵
抗用固定接触子C2u及びC3uの構造も基本的
には同一であるが、抵抗用固定接触子C2u及び
C3uの場合には、接触子バネを構成するコイル
スプリング32及び33のバネ定数を通電用固定
接触子に用いるコイルスプリング32及び33の
バネ定数の50%台に設定しておく。具体的には、
抵抗用固定接触子に用いるコイルスプリング32
及び33の線径を通電用固定接触子に用いるコイ
ルスプリングの線径よりも細くするか、または抵
抗用固定接触子に用いるコイルスプリングの線材
として、通電用固定接触子に用いるコイルスプリ
ングの線材よりも柔かい材質のものを用いる。 上記の実施例では、各相に2個の限流抵抗器を
用いる2抵抗式の切換開閉器を例にとつたが、本
考案はこれに限定されるものではなく、4抵抗式
或いは6抵抗式等の公知のロータリ形切換開閉器
に本考案を適用することができる。 上記の実施例においては、抵抗用固定接触子側
の接触子バネのバネ定数を通電用固定接触子側の
接触子バネのバネ定数の50%台としたが、本考案
はこれに限定されるものではなく、抵抗用固定接
触子側の接触子バネのバネ定数をチヤタリングを
生じさせない範囲で通電用固定接触子側の接触子
バネのバネ定数よりも小さい任意の値に設定する
ことができる。 [考案の効果] 以上のように、本考案によれば、抵抗用固定接
触子の接触子バネのバネ定数を通電用接触子の接
触子バネのバネ定数よりも小さく設定したので、
接触子の温度上昇を大きくすることなく、タツプ
切換時の負荷トルクの最大値の低減を図つて駆動
トルクに余裕を持たせることができ、タツプ渋滞
が生じるおそれを無くすことができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の要部の構成を概略的
に示した構成図、第2図は本考案の実施例の切換
開閉器を用いた負荷時タツプ切換装置の構成を示
した構成図、第3図aないしgは本考案の実施例
のタツプ切換動作時の状態を順次示した説明図、
第4図は本考案の実施例で用いる固定接触子の具
体的構成例を示した正面図、第5図は第4図の右
側面図、第6図は第4図を−線に沿つて断面
して第4図に示した部分を絶縁筒及び当て金具と
ともに示した断面図である。 C1u,C4u……通電用固定接触子、C2
u,C3u……抵抗用固定接触子、M1u、M4
u……通電用可動接触子、M2u、M3u……抵
抗用可動接触子、R2,R3……限流抵抗器、
Tw……タツプ巻線、T1〜T5……タツプ、SO
……奇数タツプ側タツプ選択器、SE……偶数タツ
プ側タツプ選択器、1……切換開閉器、2……絶
縁筒、3……駆動軸、4……連結板、6u〜6w
……可動板、10……ベース金具、11,12…
…接点保持部材、20,21……接点、32,3
3……コイルスプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 限流抵抗を介してタツプ選択器に接続される抵
    抗用固定接触子と限流抵抗を介さずに前記タツプ
    選択器に接続される通電用固定接触子とが絶縁筒
    の内周に周方向に並べて配設され、 前記絶縁筒の内側に回動自在に配置された可動
    板の外周に該可動板の回動に伴つて前記抵抗用固
    定接触子及び通電用固定接触子にそれぞれ接離す
    る抵抗用可動接触子及び通電用可動接触子が配設
    され、 前記各固定接触子は接触子バネにより可動接触
    子側に付勢されている負荷時タツプ切換装置用切
    換開閉器において、 前記抵抗用固定接触子を付勢する接触子バネの
    バネ定数が前記通電用固定接触子を付勢する接触
    子バネのバネ定数より小さく設定されていること
    を特徴とする負荷時タツプ切換装置用切換開閉
    器。
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