JPH09268969A - 形状記憶合金アクチュエータ - Google Patents

形状記憶合金アクチュエータ

Info

Publication number
JPH09268969A
JPH09268969A JP10836496A JP10836496A JPH09268969A JP H09268969 A JPH09268969 A JP H09268969A JP 10836496 A JP10836496 A JP 10836496A JP 10836496 A JP10836496 A JP 10836496A JP H09268969 A JPH09268969 A JP H09268969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
memory alloy
spring
spiral spring
ratchet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP10836496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Matsuzaki
一成 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP10836496A priority Critical patent/JPH09268969A/ja
Publication of JPH09268969A publication Critical patent/JPH09268969A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単でコストの安い形状記憶合金アク
チュエータを提供する。 【解決手段】 中空円筒状のケース1と、ケース1の中
に回転自在に支持されている回転軸2と、回転軸2に固
定されているラチェット歯車3と、ラチェット歯車3に
噛み合うラチェット爪5と、ラチェット爪5を移動させ
る形状記憶合金からなるバネと、前記バネを加熱する加
熱装置とを備えた形状記憶合金アクチュエータにおい
て、前記バネは2方向性を持つ形状記憶合金からなる渦
巻きバネ4で、渦巻きバネ4の外側端部41はケース1
の内側に固定され、内側端部42にはラチェット爪5が
固定されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、形状記憶合金を用
いたアクチュエータで、とくにマイクロマシンなどに利
用される極めて小形のアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、形状記憶合金を用いたアクチュエ
ータとしては、例えば図4に示すように、ケース1に回
転自在に支持された回転軸2と、回転軸2に相対的に回
動するスイングアーム2Aと、回転軸2に取り付けられ
たラチェット歯車3と、スイングアーム2Aに取り付け
られたラチェット爪5Aと、ケース1とスイングアーム
2Aとの間に取り付けられた一方向形状記憶合金で構成
した形状記憶合金バネ4Aと、形状記憶合金バネ4Aを
変形させる復元用バネ4Bと、形状記憶合金バネ4Aに
通電させるための電源6とを備え、形状記憶合金バネ4
Aに通電させることによって熱を加えて変形させ、その
変形によって変位するラチェット爪5Aによってラチェ
ット歯車3を回転させ、ラチェット歯車3に固定された
回転軸2を駆動するアクチュエータが開示されている
(例えば、特開平6−249129号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、形状記憶合金バネがつる巻バネに形成され、そ
の両端をスイングアームの外周と円筒状のケースの内周
に固定されているため、形状記憶合金バネのストローク
はスイングアームとケースの内周との間のギャップの長
さに制限されて、1回の加熱による変形量を大きくする
ことができず、回転速度を大きくするには復元バネを設
けるか、反対方向に動作する形状記憶バネを用いる必要
があるなど、構造が複雑となり、マイクロマシンのよう
に形状の極めて小さいマシンに使用することが難しく、
コストが高くなるという問題があった。本発明は、構造
が簡単でコストの安い形状記憶合金アクチュエータを提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、中空円筒状のケースと、前記ケースの中
に回転自在に支持されている回転軸と、前記回転軸に固
定されているラチェット歯車と、前記ラチェット歯車に
噛み合うラチェット爪と、前記ラチェット爪を移動させ
る形状記憶合金からなるバネと、前記バネを加熱する加
熱装置とを備えた形状記憶合金アクチュエータにおい
て、前記バネは2方向性を持つ形状記憶合金からなり、
かつ前記ラチェット歯車の回りを囲むように巻かれた渦
巻きバネで、前記渦巻きバネの外側端部は前記ケースの
内側に固定され、内側端部には前記ラチェット爪が固定
されているものである。また、前記加熱装置は電源とパ
ルス状電流を供給するスイッチング回路とからなり、前
記電源の一方の端子と前記スイッチング回路の一方の端
子とが接続され、前記電源の他方の端子は前記回転軸に
接触した集電部材に接続され、前記スイッチング回路の
他方の端子は前記渦巻きバネに接続されているものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施例に
ついて説明する。図1は本発明の実施例を示す正断面図
である。図において、1は中空円筒状のケース、2は回
転軸で、ケース1の中に軸受11を介して支持されてい
る。3はラチェット歯車で、回転軸2に固定されてい
る。4は2方向性を持つ形状記憶合金からなり、かつラ
チェット歯車3の回りを囲むように巻かれた渦巻きバネ
で、外側端部41はケース1の内側に固定され、内側端
部42にはラチェット爪5が固定され、ラチェット歯車
3に噛み合うようにしてある。6は渦巻きバネ4を加熱
する電源で、−側を回転軸2に摺動する集電部材21を
介して接続し、+側はスイッチング回路7に接続してあ
る。スイッチング回路7の出力は、渦巻きバネ4の外側
端部41に接続され、PWM制御によりパルス状の電流
を渦巻きバネ4に流すようにしてある。なお、2方向性
の形状記憶合金は加熱すると伸び、冷却すると元の長さ
に戻る可逆動作を行う性質を持つものであるが、その製
造方法は、スパッタリングによってアモルファス状態の
TiNi薄膜を作製し、800℃の熱処理を行い、結晶
化させる。その後、400℃前後の熱処理を行って形状
を記憶させる。この操作により、可逆動作を行う形状記
憶合金を作製することができる。
【0006】このような構成により、電源6からスイッ
チング回路7を介して渦巻きバネ4にパルス状の電流を
流すと、図2に示すように、渦巻きバネ4は加熱されて
伸び、それに伴い、渦巻きバネ4の内側端部42に固定
されたラチェット爪5は渦巻きバネ3を巻き戻す方向に
移動して、ラチェット爪5に噛み合ったラチェット歯車
3を図の反時計回りに回転させる。次に、電流が0レベ
ルになると、2方向性を持つ渦巻きバネ4は自然冷却さ
れることにより収縮して、ラチェット爪5は巻付け方向
に移動するが、ラチェット爪5はラチェット歯車3の外
周を滑って図1に示した元の位置に戻り、その位置でラ
チェット歯車3と噛み合う。渦巻きバネ4にパルス状の
電流を供給することにより、この動作を繰り返すので、
ラチェット歯車3は一方向に連続的に回転し、ラチェッ
ト歯車3が固定されている回転軸2も一方向に連続的に
回転する。なお、構成が上記実施例の渦巻きバネ4およ
びラチェット歯車と同じで、巻方向だけが逆の形状記憶
合金からなる渦巻きバネと傾斜方向が逆の歯をもったラ
チェット歯車を設けることにより、回転軸を正転、逆転
の両方向に回転させることができる。このように、形状
記憶合金性の渦巻きバネの変形によって回転軸を回転さ
せるので、1回の加熱による渦巻きバネの変形によって
回転するラチェットの回転角は、巻付けられた渦巻きバ
ネの全長によって決まる。したがって、従来例のように
ケースとスイングアームとのギャップの長さなどによっ
て制限されることがなく、渦巻きバネの巻数を変えるこ
とでストロークを大きくすることができる。したがっ
て、復元用バネなどの必要がなく構造が簡単になる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ケ
ースと回転軸との間には、ラチェット歯車と、形状記憶
合金からなる渦巻きバネと、ラチェット爪と、渦巻きバ
ネを加熱する加熱装置とを設けるだけの簡単な構成によ
り、回転軸を回転させることができるので、マイクロマ
シンの駆動用として、構造が簡単でコストの安い形状記
憶合金アクチュエータを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す正断面図である。
【図2】 本発明の実施例の渦巻きバネが伸ばされた状
態を示す平断面図である。
【図3】 本発明の実施例を示す側断面図である。
【図4】 従来例を示す正断面図である。
【符号の説明】
1:ケース、11:軸受、2:回転軸、21:集電部
材、3:ラチェット歯車、4:渦巻きバネ、41:外側
端部、42:内側端部、5:ラチェット爪、6:電源、
7:スイッチング回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒状のケースと、前記ケースの中
    に回転自在に支持されている回転軸と、前記回転軸に固
    定されているラチェット歯車と、前記ラチェット歯車に
    噛み合うラチェット爪と、前記ラチェット爪を移動させ
    る形状記憶合金からなるバネと、前記バネを加熱する加
    熱装置とを備えた形状記憶合金アクチュエータにおい
    て、前記バネは2方向性を持つ形状記憶合金からなり、
    かつ前記ラチェット歯車の回りを囲むように巻かれた渦
    巻きバネで、前記渦巻きバネの外側端部は前記ケースの
    内側に固定され、内側端部には前記ラチェット爪が固定
    されていることを特徴とする形状記憶合金アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記加熱装置は電源とパルス状電流を供
    給するスイッチング回路とからなり、前記電源の一方の
    端子と前記スイッチング回路の一方の端子とが接続さ
    れ、前記電源の他方の端子は前記回転軸に接触した集電
    部材に接続され、前記スイッチング回路の他方の端子は
    前記渦巻きバネに接続されている請求項1記載の形状記
    憶合金アクチュエータ。
JP10836496A 1996-04-03 1996-04-03 形状記憶合金アクチュエータ Abandoned JPH09268969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10836496A JPH09268969A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 形状記憶合金アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10836496A JPH09268969A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 形状記憶合金アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09268969A true JPH09268969A (ja) 1997-10-14

Family

ID=14482888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10836496A Abandoned JPH09268969A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 形状記憶合金アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09268969A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1130257A2 (en) * 2000-03-03 2001-09-05 United Technologies Corporation Shape memory alloy bundles and actuators
JP2011515176A (ja) * 2008-03-27 2011-05-19 ザ テクノロジー パートナーシップ ピーエルシー 供給システム
CN105257489A (zh) * 2015-11-09 2016-01-20 韩伟 一种温敏驱动器
US9567984B2 (en) 2013-01-31 2017-02-14 A. Raymond & Cie Latch with rotary SMA actuator
CN107061140A (zh) * 2014-04-07 2017-08-18 长乐市丽智产品设计有限公司 一种储能装置
CN117484475A (zh) * 2023-11-16 2024-02-02 安徽大学 一种基于记忆合金的外骨骼用能量切换装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1130257A2 (en) * 2000-03-03 2001-09-05 United Technologies Corporation Shape memory alloy bundles and actuators
EP1130257A3 (en) * 2000-03-03 2002-09-11 United Technologies Corporation Shape memory alloy bundles and actuators
EP1520985A2 (en) * 2000-03-03 2005-04-06 United Technologies Corporation A self contained mechanism containing a shaped memory alloy actuator
EP1520985A3 (en) * 2000-03-03 2008-09-17 United Technologies Corporation A self contained mechanism containing a shaped memory alloy actuator
JP2011515176A (ja) * 2008-03-27 2011-05-19 ザ テクノロジー パートナーシップ ピーエルシー 供給システム
US9567984B2 (en) 2013-01-31 2017-02-14 A. Raymond & Cie Latch with rotary SMA actuator
CN107061140A (zh) * 2014-04-07 2017-08-18 长乐市丽智产品设计有限公司 一种储能装置
CN105257489A (zh) * 2015-11-09 2016-01-20 韩伟 一种温敏驱动器
CN117484475A (zh) * 2023-11-16 2024-02-02 安徽大学 一种基于记忆合金的外骨骼用能量切换装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3613589B2 (ja) 形状記憶合金を用いた連続回転アクチュエータ
JP2005320960A (ja) 形状記憶の双安定アクチュエータ
JPH09268969A (ja) 形状記憶合金アクチュエータ
JPH1150946A (ja) 形状記憶材料を使用した回転式アクチュエータ
US6242841B1 (en) Stepper motor with shaped memory alloy rotary-driver
JP2004106115A (ja) ロボットハンドの指駆動機構及びロボットハンド
JPH06249129A (ja) モータ
JPS58214737A (ja) 自動風向調整装置
JP2005207409A (ja) 回転型アクチュエータ
JP2006333653A (ja) モータおよびそれを用いるレンズ駆動機構
JP2607376B2 (ja) 歩進回転装置
JPH074476A (ja) 波動歯車装置
JPH07103129A (ja) 回転形アクチュエータ
JPS5819956Y2 (ja) ワイパ−駆動装置
JPH09301633A (ja) 自動巻きとり繰り出しリール装置
JPH05188449A (ja) カメラの駆動機構
JPS60219973A (ja) アクチユエ−タ
JP2002021711A (ja) ロータリアクチュエータ
JPH01100385A (ja) アクチュエータ
JPH10587A (ja) 進展収納ロボットアーム
JPH0424588Y2 (ja)
JP2010052048A (ja) 駆動装置
JPH0236955Y2 (ja)
JP3391748B2 (ja) 負荷時タップ切換器の真空バルブ式切換開閉器
JPS5948313B2 (ja) 固相ヒ−トエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20051209