JP2006333653A - モータおよびそれを用いるレンズ駆動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カメラのズーム機構やフォーカス機構などに用いられ、基台に回転自在に支持される歯車などから成る出力回転体に、歯車などから成る駆動回転体が接触しつつ回転することで、前記出力回転体から回転力を出力するようにしたモータにおいて、駆動源に、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金から成る駆動部材を用いる。
【解決手段】 前記駆動回転体である駆動ギア21〜23をカム筒14の回りに複数配置し、その駆動ギア21〜23に偏心して設けたピン21a〜23aに線状の形状記憶合金から成る駆動部材24〜26の一端を連結し、他端を基台に固定する。そして、各駆動部材24〜26に順に通電することで、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金から成る駆動部材24〜26の伸縮が、駆動ギア21〜23によって回転力に変換されて、カム筒14を回転駆動することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 前記駆動回転体である駆動ギア21〜23をカム筒14の回りに複数配置し、その駆動ギア21〜23に偏心して設けたピン21a〜23aに線状の形状記憶合金から成る駆動部材24〜26の一端を連結し、他端を基台に固定する。そして、各駆動部材24〜26に順に通電することで、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金から成る駆動部材24〜26の伸縮が、駆動ギア21〜23によって回転力に変換されて、カム筒14を回転駆動することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、形状記憶合金によって回転駆動力を発揮するモータおよびそれを用いる撮像装置のレンズ駆動機構に関する。
前記形状記憶合金(SMA)は、一般的には、周囲温度の変化に伴って動作するタイプのアクチュエータとして用いられている。たとえば、給湯の湯加減を調節する弁の部分に使用されたり、外気温の変化に応じて換気口の開口度合いを変化させる用途に使用されている。このような使い方においては、SMAはコイルばね状に成型され直進往復運動機構とともに用いられることが多い。
一方、従来から、SMAに通電することで自身のジュール熱によって発熱し、動作するタイプのアクチュエータが開発されている。特許文献1は、複数の直線記憶のSMAを用いて回転系のアクチュエータを実現した電動モータである。具体的には、円盤状の基台に、周方向に等間隔に、大略コの字状の前記SMAの一端を枢支し、他端を駆動回転体に周方向に等間隔に枢支し、前記駆動回転体を出力軸に繋がるロータの偏心位置に回転自在に枢支することで、SMAが順に伸縮を繰返すと、駆動回転体が往復回転しつつ、ロータ上を公転し、これによってロータが回転するようになっている。
特開平7−327380号公報
上述の従来技術では、SMAがロータ上の駆動回転体が変位する範囲をカバーするにあたって、伸縮の変化量(ストローク)が大きいために、該SMAをコイル状に加工する必要がある。この場合、応答が遅くなるけれども、その用途が自動車のドアミラー用で、低速での駆動であり、特に問題にはならない。
一方、撮像装置のズーム機構やフォーカス機構のように、ある程度の動作速度が要求される場合、反応速度を上げるためには、SMAを細い線状に加工する必要がある。そうなると、充分な伸縮の変化量(ストローク)が得られず、上記従来技術では、直線記憶のSMAを用いて回転系のアクチュエータを実現することができなくなってしまう。また、SMAがコイル状になると、大きなスペースが必要になるとともに、同じ線材を使用しても、発生力が小さくなるという問題もある。
本発明の目的は、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金によって回転駆動力を発揮することができるモータおよびそれを用いるレンズ駆動機構を提供することである。
本発明のモータは、基台に回転自在に支持される出力回転体に駆動回転体が接触しつつ回転することで、前記出力回転体から回転力を出力するようにしたモータにおいて、前記駆動回転体を複数設け、前記各駆動回転体の端面の偏心位置に一端が連結され、他端が固定位置に固定され、線状の形状記憶合金から成る駆動部材と、前記駆動部材を個別に通電制御する通電手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、撮像装置のズーム機構やフォーカス機構などに用いられ、基台に回転自在に支持される歯車などから成る出力回転体に、歯車などから成る駆動回転体が接触しつつ回転することで、前記出力回転体から回転力を出力するようにしたモータにおいて、前記駆動回転体を複数設け、その駆動回転体の駆動力を、線状の形状記憶合金から成る駆動部材によって発揮させる。
具体的には、前記各駆動回転体の端面の偏心位置にピンを立設し、そのピンへスリーブ嵌合などによって、前記駆動部材が直接摺動しない構造で該駆動部材の一端を連結し、他端を固定位置に固定することで該駆動部材を張架する。そして、各駆動部材を通電手段によって順に通電してゆくことで、形状記憶合金から成る駆動部材が順に発熱して伸縮し、前記駆動力を発揮する(前記駆動回転体をN個、出力回転体の周囲に等間隔で配置した場合、各駆動部材に通電する電流の位相を360°/Nずらすことで駆動回転体は回転し、電流の位相を逆相にすることで駆動回転体は逆回転する。)。
こうして、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金から成る駆動部材の伸縮が、偏心位置に駆動部材の一端が連結される駆動回転体によって回転力に変換されて、出力回転体を回転駆動することができる。
また、本発明のレンズ駆動機構は、前記のモータを用い、前記出力回転体は撮像装置のズーム機構やフォーカス機構における回転筒であり、前記駆動回転体は前記回転筒の外周面に形成された歯車に噛合う駆動ギアであることを特徴とする。
上記の構成によれば、反応速度の高い直線記憶の形状記憶合金を用いて回転筒を回転駆動することで、小型で低コストなレンズ駆動機構を実現することができる。
本発明のモータは、以上のように、撮像装置のズーム機構やフォーカス機構などに用いられ、基台に回転自在に支持される歯車などから成る出力回転体に、歯車などから成る駆動回転体が接触しつつ回転することで、前記出力回転体から回転力を出力するようにしたモータにおいて、前記駆動回転体を複数設け、その駆動回転体の駆動力を、該駆動回転体の偏心位置に一端が連結される線状の形状記憶合金から成る駆動部材によって発揮させる。
それゆえ、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金から成る駆動部材の伸縮が、偏心位置に駆動部材の一端が連結される駆動回転体によって回転力に変換されて、出力回転体を回転駆動することができる。
また、本発明のレンズ駆動機構は、以上のように、前記のモータを用い、前記出力回転体は撮像装置のズーム機構やフォーカス機構における回転筒であり、前記駆動回転体は前記回転筒の外周面に形成された歯車に噛合う駆動ギアである。
それゆえ、小型で低コストなレンズ駆動機構を実現することができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態に係るレンズ駆動機構である撮像装置用のズームユニット1の構造を示す斜視図である。このズームユニット1は、図示しないレンズを内周部に保持する玉枠11,12と、固定筒13と、カム筒14と、駆動部15とを備えて構成され、後述する基台上に搭載されて成る。
図1は、本発明の実施の一形態に係るレンズ駆動機構である撮像装置用のズームユニット1の構造を示す斜視図である。このズームユニット1は、図示しないレンズを内周部に保持する玉枠11,12と、固定筒13と、カム筒14と、駆動部15とを備えて構成され、後述する基台上に搭載されて成る。
前記玉枠11,12は、3本の突起部11a,12bを有し、固定筒13およびカム筒14に順に収納され、前記突起部11a,12bが固定筒13の貫通溝13a,13bと、カム筒14の貫通溝14a,14bとにそれぞれ嵌合している。固定筒13は前記基台に固定され、前記貫通溝13a,13bは、軸線方向に変位すると周方向に変位するように形成されている。一方、カム筒14の貫通溝14a,14bは軸線方向に延設され、したがって後述するようにしてカム筒14が回転駆動されることで、玉枠11,12の突起部11a,12bはカム筒14の貫通溝14a,14bと固定筒13の貫通溝13a,13bとの交点に沿ってそれぞれ移動するので、玉枠11,12の間隔が変化し、こうして光学系の焦点距離が変化可能となっている。
回転筒であり出力回転体である前記カム筒14の基端側の外周面には歯車14cが刻設されており、この歯車14cには前記駆動部15の駆動回転体である複数の駆動ギア21〜23が噛合している。駆動ギア21〜23は、前記カム筒14の周囲において、相互に等しい中心角だけ離間して配置されている。各駆動ギア21〜23の一方の端面には、中心から半径方向に偏心してピン21a〜23aが立設されており、各ピン21a〜23aには線状の形状記憶合金から成る駆動部材24〜26の一端に取付けられたピン受け24a〜26aがそれぞれ回動可能に連結され、その駆動部材24〜26の他端は、端子27〜29にそれぞれかしめられ、固定位置である前記基台に固定されている。
前記駆動部材24〜26は、たとえばNi−Ti−Cuの合金から成り、その場合、歪量は4%程度であり、該駆動部材24〜26の長さを20mmとすると、0.8mmのストロークを得ることができ、駆動ギア21〜23のピン21a〜23aの偏心量は0.4mm程度となり、機構を設計可能なレベルである。図1の例では、駆動ギア21〜23は3つ設けられており、前記中心角で120°ずつ離間しているけれども、2つや4つ以上設けられてもよい。また、カム筒14と駆動ギア21〜23との間に、他の歯車が介在されてもよい。
図2は、上述のように構成されるズームユニット1において、駆動部15を模式的に示す図である。各駆動部材24〜26の一端は、対応する駆動ギア21〜23のピン21a〜23aに、ピン受け24a〜26aによるスリーブ嵌合のような該駆動部材24〜26が直接摺動しない構造で連結される。駆動ギア21〜23は電気絶縁体から成り、前記ピン21a〜23aおよびピン受け24a〜26aは導電体から成り、前記ピン21a〜23aにおいて、前記ピン受け24a〜26aから軸線方向にずれて図示しないジョイント端子がスリーブ嵌合する。前記ジョイント端子は個別端子となり、通電手段である図示しない駆動回路に接続されている。したがって、前記各駆動部材24〜26の一端は、ピン受け24a〜26a、ピン21a〜23aおよびこのジョイント端子を介して前記駆動回路に接続されている。また、各駆動部材24〜26の他端は、前記端子27〜29にかしめられ、基台32に固定されている。前記端子27〜29は、導電体から成り、前記図示しない駆動回路に接続されている。こうして、各駆動部材24〜26には、前記駆動回路によって個別に通電可能となっている。或いは、前記駆動ギア21〜23が導電体から成り、カム筒14が絶縁体から成り、駆動ギア21〜23から通電されてもよい。
ここで、上述のように駆動ギア21〜23がカム筒14の周方向に120°ずつずれて配置されている場合、各駆動ギア21〜23の位相を考える。カム筒14の回転中心とそれぞれの駆動ギア21〜23の回転中心を通る直線を考えると、駆動ギア21のピン21aがこの直線上に位置するような位相(0°)に位置している場合、駆動ギア22はこの駆動ギア21に対して時計回りに120°回転した位置に配設されており、ピン22aの位相はカム筒14の回転中心と該駆動ギア22の回転中心とを通る直線に対して時計回りに120°回転した位置になっている。同様に、駆動ギア23は駆動ギア21に対して時計回りに240°回転した位置に配設されており、ピン23aの位相はカム筒14の回転中心と該駆動ギア23の回転中心とを通る直線に対して時計回りに240°回転した位置になっている。
前記各駆動部材24〜26には、予め所定の大きさの縮み形状が記憶されており、前記駆動回路が該駆動部材24〜26に通電することで該駆動部材24〜26が発熱し、所定の温度に達すると、記憶されている形状に復元(収縮)する。これに対して、駆動部材24〜26を非通電とすることで温度が低下すると、弾性率が低下する。
図3(a)〜(c)は、各駆動部材24〜26の通電制御の様子をそれぞれ示すタイミングチャートである。時刻t1では何れの駆動部材24〜26にも電流は印加されていないので、それぞれの駆動部材24〜26が互いを緩やかに引っ張り合いながらバランスして、前回の駆動で停止した状態を保っている。
時刻t2になると、駆動部材24に通電が開始され、発熱すると、該駆動部材24は電流が供給されていない残余の駆動部材25,26の弾発力に抗して、記憶されている縮み形状に向けて縮む。なお、温度によって記憶形状へ復元する大きさが異なるので、通電する電流値を制御して発熱温度を調整することで、各駆動部材24〜26の復元する大きさを調整することが可能である。
前記駆動部材24への通電は、時刻t3まで続けられ、オフされる。時刻t2の状態から駆動部材24が縮んだので、駆動ギア21はその力を受け、該駆動ギア21は右回り(図2中の矢印方向)に回転させられる。次に、同時刻t3において、駆動部材25に通電が開始される。電流が供給されると、該駆動部材25は駆動部材24の時と同様に、残余の駆動部材24,26の弾発力に抗して縮む。
前記駆動部材25への通電は、時刻t4まで続けられ、オフされる。以降、同様に時刻t5までは駆動部材26に通電し、その次に時刻t6までは再度駆動部材24に通電するという駆動を続けることで、カム筒14は左回りに回転し続けることができる。つまり、駆動部材24→駆動部材25→駆動部材26の順で通電を行うことで、カム筒14は左回りに回転する。各駆動ギア21〜23は、対応する駆動部材24〜26の非駆動期間は、カム筒14の回転によって従動回転する。
こうして、出力回転体である前記カム筒14と、前記基台32と、前記駆動部15を構成する駆動ギア21〜23および駆動部材24〜26とを備えて、モータが構成される。
これに対して、前記図2の状態で、駆動部材26→駆動部材25→駆動部材24の順で通電を行うことで、カム筒14を右回りに回転させることが可能である。本実施形態のような駆動の順番を変えるだけで回転方向を変えることができるモータは、前回の駆動で停止した位置を検出して駆動を開始する駆動部材を特定する必要がないので、非常に有用である。
次に、前述した内容を位相の観点で考えてみる。今、最初に駆動部材24に通電を開始してから再び駆動部材24に通電を開始するまでの時間を周期Tとすると、時刻t3,t4はその周期Tを3等分した時刻に位置している。つまり、駆動部材24〜26への通電は、それぞれ位相が120°ずれていると言うことができる。すなわち、駆動ギア21〜23の配置角度(120°)に合わせて駆動部材24〜26への通電タイミングを決めているということである。したがって、駆動ギアの配置角度を90°に設定したならば、4本の駆動部材を用いて、それぞれの駆動部材への通電タイミング(位相)を90°ずらせば、同様の駆動が可能である。
また、それぞれの駆動部材24〜26への通電時間Tonは、前述の説明では周期Tを3等分した時間に一致させていたが、必ずしもそうする必要はない。通電時間Tonを短くすれば、トルクは下がるが消費電力が少なくなるので、省電力化には有効である。つまり、周期Tを3等分した時間に対して通電時間Tonをどう設定するかは任意であり、これによってモータの特性をコントロールすることが可能である。すなわち、駆動ギア21〜23のピン21a〜23aの偏心量を駆動部材24〜26のストロークに対応した現実的な値とし、駆動ギア21〜23とカム筒14の歯車14cとの歯数比によって回転速度が決定されるので、カム筒14の回転速度を変えたい場合は、前述の周期Tを変えるとともに、前記歯数比に対応した必要なトルクに応じて前記通電時間Tonを設定すればよい。
こうして、反応速度が高く、発生力が大きい直線記憶の形状記憶合金から成る駆動部材24〜26の伸縮が、偏心したピン21a〜23aを有する駆動ギア21〜23によって回転力に変換されて、カム筒14を回転駆動することが可能になり、小型(特に光軸方向に薄くできる)で低コストなズームユニット1を実現することができる。このズームユニット1は、図示しないレンズ装置の鏡筒内に組み込まれるものであり、そのための構成は公知の手段を適用して、適宜設計可能なことは、言うまでもない。
上述の説明では、歯車14cは外歯で、駆動ギア21〜23は外歯であるという想定であったけれども、必ずしもその必要はなく、傘歯などで歯車14cと駆動ギア21〜23とが光軸方向に噛み合っている構成をとることも可能である。また、歯形も、図示のようにインボリュートである必要はなく、サイクロイドなど任意に選択されればよい。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の他の形態に係るレンズ駆動機構である撮像装置用のズームユニットにおける駆動部15’の構造を模式的に示す図である。この図4は、前述の図2に類似し、同一の構成には同一の参照符号を付して示し、また類似する構成には同一の参照符号に’を付して示す。注目すべきは、この駆動部15’では、各駆動部材24’〜26’は略L字状に張架され、その略中点がピン21a〜23aにそれぞれ係合していることである。
図4は、本発明の実施の他の形態に係るレンズ駆動機構である撮像装置用のズームユニットにおける駆動部15’の構造を模式的に示す図である。この図4は、前述の図2に類似し、同一の構成には同一の参照符号を付して示し、また類似する構成には同一の参照符号に’を付して示す。注目すべきは、この駆動部15’では、各駆動部材24’〜26’は略L字状に張架され、その略中点がピン21a〜23aにそれぞれ係合していることである。
このため、各駆動部材24’〜26’は、他端が端子27〜29にそれぞれかしめられて基台32に固定されており、ピン21a〜23a側の一端が連結された2本の駆動部材から成っており、ピン21a〜23a部分では、スリーブの外周面に形成された溝に各駆動部材24’〜26’の略中央部分が嵌り込んでいる。
このように構成することで、各駆動部材24’〜26’の収縮量が拡大するので、偏心量を大きく設計することができる。
上述の説明では、駆動ギア21〜23をカム筒14の周方向に等間隔に設けているけれども、必ずしもそのようにする必要はない。たとえば、四角形の3つの頂点、すなわちL字状に設けるようにしてもよく、各駆動ギア21〜23の位相(ピン21a〜23aの位置)と、駆動部材24〜26の引出し方向とによって、駆動部材24〜26の何れかが収縮して駆動力を発揮すると、他の弾性率が低下して、以降のタイミングで収縮して駆動力を発揮できるようになっていればよい。このように駆動ギア21〜23の個数や配置位置および駆動部材24〜26の引出し方向は、カム筒14回りの部品配置に応じて、適宜選択されればよい。
ただし、駆動ギア21〜23とカム筒14との接触が外れ、駆動ギア21〜23の位相にずれが生じてしまい、駆動部材24〜26の通電された何れかが収縮したとき、非通電であった残余のものも収縮してしまっていると、回転しなくなる。このため、駆動ギア21〜23とカム筒14とはスリップのない歯車結合が望ましい。
1 ズームユニット
11,12 玉枠
13 固定筒
14 カム筒
14c 歯車
15 駆動部
21,22,23 駆動ギア
21a,22a,23a ピン
24,25,26;24’,25’,26’ 駆動部材
27,28,29 端子
32 基台
11,12 玉枠
13 固定筒
14 カム筒
14c 歯車
15 駆動部
21,22,23 駆動ギア
21a,22a,23a ピン
24,25,26;24’,25’,26’ 駆動部材
27,28,29 端子
32 基台
Claims (2)
- 基台に回転自在に支持される出力回転体に駆動回転体が接触しつつ回転することで、前記出力回転体から回転力を出力するようにしたモータにおいて、
前記駆動回転体を複数設け、
前記各駆動回転体の端面の偏心位置に一端が連結され、他端が固定位置に固定され、線状の形状記憶合金から成る駆動部材と、
前記駆動部材を個別に通電制御する通電手段とを含むことを特徴とするモータ。 - 前記請求項1記載のモータを用い、前記出力回転体は撮像装置のズーム機構やフォーカス機構における回転筒であり、前記駆動回転体は前記回転筒の外周面に形成された歯車に噛合う駆動ギアであることを特徴とするレンズ駆動機構。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005155499A JP2006333653A (ja) | 2005-05-27 | 2005-05-27 | モータおよびそれを用いるレンズ駆動機構 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010004993A1 (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-14 | セイコーインスツル株式会社 | 駆動モジュールおよびその組立方法、電子機器 |
CN114123858A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-01 | 吉林大学 | 一种径向曲柄连杆机构驱动的旋转执行器及其驱动方法 |
CN114523468A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-05-24 | 燕山大学 | 一种基于形状记忆合金丝的微小型双向旋转驱动器 |
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2005
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