JPH06249129A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH06249129A
JPH06249129A JP3189793A JP3189793A JPH06249129A JP H06249129 A JPH06249129 A JP H06249129A JP 3189793 A JP3189793 A JP 3189793A JP 3189793 A JP3189793 A JP 3189793A JP H06249129 A JPH06249129 A JP H06249129A
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JP
Japan
Prior art keywords
memory alloy
shape memory
spring
motor
swing arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP3189793A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Umeda
克彦 梅田
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Jamco Corp
Original Assignee
Jamco Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気エネルギを機械回転エネルギに変換する
モータの改良を図る。 【構成】 モータ1はケース10と、該ケースに回転自
在に支持される回転軸20と、該回転軸に対して相対的
に回動するスイングアーム30と、回転軸20に取り付
けられるラチェット歯車25と、スイングアーム30に
取り付けられるラチェット爪40と、ケース10とスイ
ングアーム30との間に取り付けられる形状記憶合金ば
ね60及び復元用ばね50、該形状記憶合金ばねに通電
するための電源70を備える。形状記憶合金ばね60は
通電すると発熱加熱され、電流を遮断すると自然冷却さ
れる。この際の温度変化による形状記憶合金ばね60の
復元力の有無と、復元用ばね50の反発力とのつりあい
により、スイングアーム30を往復動させる。スイング
アーム30の往復動はラチェット歯車25を介して一方
向回転力として回転軸20に伝達され、回転軸は回転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形状記憶合金を利用し
たモータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にモータとしては、電流の流れてい
る導体と磁界の作用により生じた力を利用し、電気エネ
ルギを機械回転運動エネルギに変換するものが広く知ら
れている。それらの電磁誘導型のモータは、複数のコイ
ルと場合によっては永久磁石とで構成される。また、そ
の他に、電極間に生じる静電気の引力を利用する静電気
型のモータも知られている。電磁誘導型のモータの構成
は周知のものとしてここでは説明を省略する。図4は静
電気型のモータ200の構造を示す説明図である。静電
気型のモータ200は、ケース100と、該ケースに回
転自在に取り付けられる回転軸110、該回転軸に固定
される回転電極120、ケース100に固定されて設け
られる複数の固定電極130とから構成される。回転電
極120には、固定電極の数とは異なる(一般には少な
い)数の羽根125が設けられている。固定電極130
aに電圧を印加132すると、回転電極の羽根125a
に静電荷122が誘起され、固定電極130aと回転電
極120の羽根125a間に引力が生じ、回転電極12
0は矢印140の方向に回転する。この原理で、次々に
隣接する固定電極130に電圧を印加していくことによ
り、回転電極120は回転し、回転電極に固定されてい
る回転軸110も回転する。近年、半導体生産技術の応
用により、ごく小型の静電気モータの作成が可能となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁誘導型のモ
ータは、コイルを用いているため構造が複雑であった。
従って小型化は困難であり、また、小型化を進めるに従
って、コイルが小さくなるため出力(トルク)も小さく
なる。さらに、回転力として磁力を用いているため、そ
の磁力が周辺の回路に影響を及ぼすという不都合があっ
た。また、静電誘導型のモータは、構造が簡単であるた
め小型化には適するが、構造上電荷同士の反発力を利用
することができず、電荷同士の引力のみで回転力を得て
いるために出力が小さいという欠点があった。さらに、
上記の電磁誘導型及び静電誘導型のモータにあっては、
ステッピング・モータとして用いる場合に、回転軸の回
転角の制御が困難であるという不都合もあった。そこで
本発明は、構造が簡単で、小型化が容易であり、さらに
高い出力を発揮し、回転角の制御が容易であるモータを
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のモータにあって
は、ケースに回転自在で取り付けられている回転軸と、
該回転軸と同軸に回動するスイングアーム、一端をスイ
ングアームに多端をケースに固定されている形状記憶合
金ばね及び復元用ばね、回転軸に固定されているラチェ
ット歯車、スイングアームに取り付けられ該ラチェット
歯車と噛み合うラチェット爪、形状記憶合金ばねを加熱
するための電源を備えている。
【0005】
【作用】電源を入れない状態では、復元用ばねによって
スイングアームを介して形状記憶合金ばねは変形させら
れ、復元用ばねと形状記憶合金ばねの復元力がつりあっ
た状態でスイングアームは静止している。電源を入れる
と、形状記憶合金ばねは通電され、形状記憶合金は加熱
される。加熱された形状記憶合金ばねは復元力を増し、
スイングアームを順方向に回転させる。スイングアーム
が回転すると、ラチェット歯車とラチェット爪により回
転軸も同時に回転する。電源を切ると、形状記憶合金ば
ねは自然冷却され、復元力が弱くなり、復元用ばねによ
ってスイングアームは逆方向に回転される。スイングア
ームが逆方向に回転しても、ラチェット歯車とラチェッ
ト爪が噛み合わせを替えるために回転軸は回転しない。
電源を入れたり、切ったりすることで上記動作を繰り返
し、回転軸が回転する。
【0006】
【実施例】以下、実施例を示す。図1は本発明のモータ
1の斜視図である。スイングアーム30は回転軸20と
同軸で回動するように取り付けられている。回転軸20
は軸受12を介してモータのケース10に回転自在に取
り付けられている。形状記憶合金ばね60は一方をブラ
ケット64によりスイングアーム30の一端に、他方を
ブラケット62を介してケース10に固定されている。
復元用ばね50は常温で形状記憶合金ばね60と釣り合
うように、一方をブラケット54を介してスイングアー
ム30の他端に他方をブラケット52を介してケース1
0に固定されている。回転軸20にはラチェット歯車2
5が固定されており、そのラチェット歯車25に噛み合
うようにラチェット爪40をシャフト42によりスイン
グアーム30に取り付けている。ラチェット爪40には
ラチェット歯車25との噛み合いをよくするため押えば
ね44がストッパ46との間に取り付けられている。ラ
チェット爪40は図2におけるスイングアーム30のA
の方向の回転時にラチェット歯車25との噛み合い、図
3におけるスイングアーム30のB方向の回転時には噛
み合わないように取り付けられている。形状記憶合金ば
ね60には、加熱するための電源70が取り付けられて
いる。
【0007】電源70を入れると、ライン72、74を
介して形状記憶合金60に通電され、加熱される。形状
記憶合金ばね60の復元力により図2のごとくA方向に
スイングアーム30が回転する。スイングアーム30の
回転により、ラチェット歯車25はラチェット爪40に
よりスイングアーム30と同じA方向に回転し、ラチェ
ット歯車25に固着された回転軸20がA方向に回転す
る。電源を切ると、形状記憶合金ばね60は自然冷却さ
れ復元力が無くなり、復元用ばね50によって図3のご
とくB方向にスイングアーム30が回転する。スイング
アーム30の回転により、ラチェット爪40はラチェッ
ト歯車25のB方向の歯に移動し、押えばね44によっ
て噛み合わさる。電源70を入れたり切ったりすること
で上記動作を繰り返し、回転軸20が回転する。
【0008】以上、一方向形状記憶合金を用いた実施例
を示したが、温度サイクルに対して可逆的に形状変化す
る二方向および全方向形状記憶合金を用いることによ
り、復元用ばねは必要なくなる。また、形状記憶合金は
例えばTi−Ni合金の場合、最高約400MPaの復
元力(変態温度及び測定温度により変化)があり、それ
を利用した本発明のモータ1は高い出力を発揮すること
が可能である。さらに、1回の通電による回転軸20の
回転角は、形状記憶合金ばね60の復元力と、ラチェッ
ト歯車25の歯の間隔によって一意であるため、本発明
によるモータ1はステッピングモータとして高い精度で
の回転角の制御が可能である。
【0009】
【発明の効果】本発明のモータは以上のように、回転軸
と同軸で回動自在に設けられるスイングアームと、回転
軸に固定されるラチェット歯車、スイングアームに設け
られるラチェット爪、一端がスイングアームに、多端が
ケースに固定されている形状記憶合金ばね及び復元用ば
ね、形状記憶合金ばねに通電するための電源から構成さ
れる。このように構造が簡単であるため小型化が容易で
あり、さらに、形状記憶合金の復元力から回転力を得る
ため、小型化した際に従来のモータと比較して高い出力
が得られる。また、コイルを用いていないため磁力の発
生も少なく、ラチェット歯車を用いているため、回転軸
の回転角を精密に制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータ全体の斜視図。
【図2】本発明によるモータの電源投入時の断面図。
【図3】本発明によるモータの電源停止時の断面図。
【図4】従来の技術による静電気型のモータの構成を示
す説明図。
【符号の説明】
1 モータ 10 ケース 12 軸受 20 回転軸 25 ラチェット歯車 30 スイングアーム 40 ラチェット爪 44 押えばね 50 復元用ばね 60 形状記憶合金ばね 70 電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気エネルギを機械回転運動エネルギに
    変換するモータにおいて、ケースと、ケースに回転自在
    に支持される回転軸と、回転軸に対して相対的に回動す
    るスイングアームと、回転軸にとりつけられるラチェッ
    ト歯車と、アームにとりつけられるラチェット爪と、ケ
    ースとスイングアームとの間にとりつけられる一方向形
    状記憶合金で構成した形状記憶合金ばねと、該形状記憶
    合金ばねを変形させる復元用ばねと、形状記憶合金ばね
    を通電するための電源を備え、形状記憶合金ばねに通電
    したときに発生する熱により該形状記憶合金ばねが記憶
    された形状に復帰するときの復元力と、復元用ばねとの
    力のつりあいにより、アームを回転軸まわりに往復運動
    させ、そのアームに取り付けられたラチェット爪と回転
    軸に固着されたラチェット歯車により、回転軸を一方向
    に回転させることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のモータにおいて、復
    元用ばねに代えて第2の形状記憶合金ばねを用いて、2
    つの形状記憶合金ばねの復元力のつりあいにより、アー
    ムを回転軸まわりに往復運動させることを特徴とするモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のモータにおいて、形
    状記憶合金ばねを二方向形状記憶合金または全方位形状
    記憶合金を用いて構成し、ばねの復元力が正負方向に働
    くことを利用して、アームを回転軸まわりに往復運動さ
    せることを特徴とするモータ。
JP3189793A 1993-02-22 1993-02-22 モータ Pending JPH06249129A (ja)

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